そしたら海大を出ていない木村昌福(キスカ島撤退作戦の司令官)が海軍に入れなくなってしまいますね。
さらに航空機の搭乗員も妖精だったらパイロットもいらないですし。どうしましょう。(知らんがな)
1928(昭和3)年 京都・舞鶴工作部
吹雪が就役した翌朝、吹雪と海軍軍人が別れの挨拶をしていた。
「黒田さん。お世話になりました」
「戦果を期待しているぞ」
「君は世界最強だから問題ないだろう。おそらく二水戦に配属される。訓練に励むんだぞ」
「はい、お父様」
「特型は量産されるだろう。あそこで建造しているのも君の妹だ。長女としてしっかりな」
黒田工作部長は後ろを指しながら言った。
「はい、頑張ります」
「本当に親子みたいですね」
艦長の横山は苦笑しながら建造責任者と設計者とのやりとりを眺めていた。
「では気をつけてな」
「は。横山中佐及び駆逐艦吹雪はこれより呉へ向かいます」
横山と吹雪の敬礼に将校二人も答礼をする。
「では、行こうか」
「はい。でも艦長はいつ行くんですか?」
「ん?私も一緒に行くよ」
「え?私が背負って行くんですか。でも煙突があるし」
「ああ、そういう事か。海から行くんじゃないよ。普通に鉄道さ」
「ええ!?私軍艦ですよ?」
「舞鶴から呉だと鉄道の方が楽だし速いからね。それに君は普通の船と違って重く…いや婦女子に体重は失礼だったな」
「それはいいんですが、艤装もありますし」
「それは貨物で別に送る予定だよ」
「そ、そうですか。なんか想像してたのと違う…」
二人は海とは逆方面の省線舞鶴駅に向かった。
残された二人は煙草に火を点けながらそれを見守った。
「先程の妹と言うのは...」
「ああ。特II型と言うのかな?まあ君の方が詳しいだろうが」
「II型ですか。昨年予算が下りた10隻の事ですね。煙突の形状と艦橋の大型化、主砲の変更を行ったものです」
「艦娘に艦橋の大きさは関係あるのか?戦艦なら射程が長いから分からなくはないが」
「妖精の要望です。狭いとの事ですが磯波経由で聞いたので私にも分かりません。特型の住環境は睦月型と比べられないくらい快適なはずですけどね」
「妖精の頼みまで聞くのか」
「私は要望されたら新技術を使ってでも叶えるようにしているので」
「前任とは真逆だな」
「尊敬すべき先輩ではありますが反面教師でもあります。あっ、これは本人には…」
「はは。分かっておる。言ったりはしないさ。それより、主砲も変わったのだろう?」
「はい。仰角を40度から70度に上げて対空も重視したのと左右別々に動くようにしたB型です」
「すごいじゃないか」
「ええ。しかし、重いんですよねB型は。A型の砲身を連動させたのは軽量化のためですから。しかし、特II型も復元性は十分です」
「なら良いのだが」
二人が話を咲かせている駆逐艦こそ、特型姉妹の12番目である特II型2番艦「敷波」である。
姉の綾波と共に第19駆逐隊として吹雪の同僚になる艦娘だ。
その頃、吹雪と中佐は舞鶴駅に到着していた。
「まず、京都まで出でから呉まで向かおう」
「はい。あれ、私達が乗る車両だけ赤じゃなくて青い線が入ってますね」
「二等車だからな。士官と艦娘は特別扱いさ」
「ええ。そんな気をつかわなくても」
「君は国防を担う貴重な存在だからね。一般人とは扱いが違うんだよ」
「一般人とは違う…か」
吹雪は誰にも聞こえない大きさで呟いた。だがすぐに笑顔に戻ると客車に乗り込んだ。
車中では二人は世間話に花を咲かせたくらいで、特に何か起きることもなく二人を乗せた列車は昼前に京都駅に到着した。
「大きな駅ですね。次はどれに乗るんですか?」
「それなんだが、到着は明日でいいんだよね。着任したら滅多に遊べないから今日は京都か大阪に泊まろう」
「いいんですか?」
「構わないさ。さて、どこに行こうか。京都でもいいが寺を見てもつまらないだろうし」
「あの…」
「どうした?どこか行きたいところあるか」
「普通の人なら何をしますか?」
「普通の人?うーん、観光したり、うまい物食べたりとかかな」
「じゃあそれでもいいですか」
「いいけど、せっかくの休暇だし遠慮しなくてもいいんだよ?お金ならある程度もらってるし」
「いえ、遠慮ではないです」
「そうか…。分かった。じゃあ京都より大阪かな」
「はい。お願いします」
再び列車に乗った二人は大阪駅に到着した。今ほどではないが昭和初期には梅田は大阪の中心として発達している。
「すごく大きな街ですね」
「そうだな。西日本で一番大きいだろう」
「舞鶴よりもですか?」
「もちろん」
「へー、あの建物は何ですか?」
吹雪は建設中の一際高い建物を指す。
「あれは阪神急行電鉄の新しい百貨店らしいぞ」
「ふーん」
吹雪は子供のようにあちこち見渡しては横山へ質問した。
傍からみれば親子のようだが、吹雪が庶民離れした容姿のため通行人が振り向いた。横山は気恥ずかしかったが、吹雪は気がついてもおらず、質問を続けた。
目的の定食屋にたどり着くと、そこに入って昼食を摂った。
「これから何処に行くのですか?」
「宝塚だよ」
「何ですかそれ」
「少女だけで構成された劇だよ」
「ふーん」
吹雪はじっと横山の目を見る。
「な、なんだ」
「中佐って少女趣味なんですか」
「違うわ!」
周りの客が何事かと振り向いた。
横山は周り会釈をしながら小さくなり
「私も観たことはない。最近出来たばかりのようだし。私の先輩が面白いと言っていたから行こうと思っただけだよ」
「なんだ、そうだったんですね」
危ない。もう少しでロリコン認定されるところだった。こんな事なら寄席や映画にすれば良かったと後悔する。
梅田から宝塚まで移動して、評判の宝塚少女歌劇団を観る。
最初はくだらない道楽かと思っていた二人だが、実際に観てみるとなかなか完成度が高く、見入ってしまった。
「面白かったですね」
「ああ。統率がとれていて発声もすごかった」
「私と同じくらいの子なのにすごいですね」
宝塚では二十歳に満たない少女でも大卒者並の給金を払う事もあり、同年代の子供の憧れとなりつつある。吹雪が憧れるのも分かるが、吹雪って何歳なのだろうか。
艦娘は竣工してから廃棄されるまで同じ見た目をしている。改装で武装は変わっても本体が変わる事はない。
数年前に就役した戦艦陸奥は最初から大人だったが、大正初期からいる磯風型駆逐艦も最後まで幼女のままである。
艦娘にとっての年齢は単純に竣工してから何年なのかという事でよいのだろうか。そうなると年齢が若い軍艦の方が強い事が多いので年功序列が…
「貴様!帝国軍人として恥ずかしないんか!」
「ファッ!?」
横山が終わりのない思考に陥っていると、突然関西訛りの大声に遮られた。梅田行の阪神急行電車に揺られていた乗客が振り向く。
初老の男は陸軍の軍服を身につけ、腰には恩賜のサーベルを帯びている。肩章は黄色に二本の赤帯、三個の星がついているので大佐のようである。
こちらは白い第二種軍装と恩賜の短剣、肩には青地に二本の黄帯、二個の桜がついている。
軍が違うとはいえ年齢、階級共に下と見て絡んで来たのだろう。彼らは在郷軍人と言って、予備役になった元軍人である。しかし依然として軍服を身につけており、軍の威厳を後ろ盾に気に入らない若者を説教する老害だ。絡まれると長いし面倒なので周りの乗客はすぐに無関係のふりをする。
「あんたは海軍の中佐やな?」
「はい」
「中佐やからって驕ってるんちゃうか」
「…は?」
「海軍全体がそうや。欧米に屈して条約なんて結びよって。全く情けないわ!」
「私が決めた訳では…」
「ワシが露助と
また奉天か。こいつらいつも奉天でロシアと戦ってんな。
「それがどうや!女子と乳繰りおって。二人共ども国の恥さらしや!」
隣の吹雪を見ると疲れたのか私に肩を寄せて寝息を立てている。さっきの大声にも気が付かなかったのだろうか。
だが確かに知らない人から見れば将校とどこかの女学生が仲良くしているようにしか見えないかも知れない。
「おい、何とか言うたらどうやねん」
「お言葉ですが、私は中佐であり、軍艦の艦長をしております」
「それがどうしたんや」
「今列強の海軍がどんな軍艦を保有しているか知っていますか」
「そりゃ艦娘とかいうやつ……まさか!」
「その通りです。隣にいる少女こそ、畏くも」
寝ている吹雪以外の全員が背筋を伸ばす
「陛下からお預かりした軍艦吹雪ですぞ」
「なん、やと!?」
「この子は駆逐艦だが陸軍の一個連隊の火力に相当する。そのような国防の要人の警護をしているのだ。何か文句でもあるのですか」
「いえ、ワシもそんなつもりはあらへん…」
なんか水戸のご老公様のような流れになってしまった。だが効果はてきめんだ。
爺さんはよく分からない褒め言葉を口にした後、次の池田駅でそそくさと降りていった。車内に平穏が戻るが、その代わりに乗客がチラチラ見るようになった。確かに艦娘なんて普段は見ないから当然かも知れない。まあ普通に列車で移動してるんですけどね。庶民は乗らない二等車ですけど。
結局、終点の梅田に着くまで吹雪は起きなかった。意外と肝が据わってるのかも知れない。
その夜は大阪にある海軍御用達の旅館に泊まる。大阪警備府にも近く、防犯にも強い。まあ軍の施設に盗みに入る強者はそうそういないが。
旅館で出された夕食を食べていると吹雪が尋ねてきた。
「あの、艦長ってどうやって私を指揮するんですか?」
「ん?無線だよ」
「それでは相手にも聞こえてしまうのでは?」
「ただの無線じゃない。君たちの脳波に届ける特殊な物さ」
「日本の科学技術ってすごいんですね」
「うーん、まあ進んではいるけど列強より強い訳じゃない。この技術だって金剛を買った時に英国からセットで買ったものだし」
「よく譲ってくれましたね」
「その時は同盟国だったからな。それに機械の量産は難しくない。最初こそライセンス生産だったが霧島の時から国産になってるよ」
「へえ。じゃあ艦娘の数だけ艦長がいて機械もあるのですか」
「それが出来たらいいんだけど、とても高額だからね。全艦に配備するには余剰になった水兵を減らしてもまだ足りない。だから艦娘に頼る事にしたんだ」
「私達をですか」
「そうだ。艦娘には自我がある。だから一人一人指示しなくても統率出来るんだ。吹雪はまだ連合艦隊に組み込まれてないし、戦隊にもなってないから専用の士官がいるけど基本は戦隊や駆逐隊単位に一人になる。それに司令部が乗っている旗艦は司令部要員が数人増えるという感じかな。今のGF旗艦は陸奥だから、彼女が実際に戦闘をする時は頭の中に十人くらいの人がいる事になるな」
「大変そうですね」
「でも君は駆逐艦だからそんなに乗る事はないと思うよ」
「良かった」
吹雪はホッとしたような顔をした。確かにたくさんの中年の言葉が頭に浮かぶのは私でも遠慮したい。
「ところで私はいつ実践配備されるのですか」
「うーん。軍令部に聞かないと分からないけど、基本は12月1日付かな」
「それまでは訓練ですか?」
「そうだな。でもそれまでに姉妹が揃えば駆逐隊を編成するかも知れないな」
「妹ですか。楽しみです」
吹雪の前に6隻も竣工してるんですけどね。起工したのは一番ですけど。
艦名ではなく番号制の時代に産まれているため番号の若い吹雪が一番艦となっている。多少なりとも運が良いのかもしれない。
「そういえばさっきから何を飲んでるのですか」
「ん?ああ、ビールだよ」
「さっき頂いたラムネじゃないんですか」
「似てるけど、これは大人の味だよ。アルコールが入ってるからね」
ちなみに飲んでいるのは士官御用達のキリンである。また、兵達にはアサヒと銘柄は分かれている。理由は分からないが、値段だろうか?
「飲むかい?」
「いいんですか」
「艦娘だし、いいだろう」
「ありがとうございます」
ジョッキを両手に持って一口飲む。しかし顔が苦渋に歪んだ。
「う…、おいしいです」
嘘つけ、絶対うそだゾ
「無理しなくていいぞ」
「すみません、苦…かったです」
すぐに本音を言った。
「慣れるまではそうなるよ。まあ慣れなくても何の支障もないが」
「私はラムネの方が好きです」
こうして夜はふけていった。ちなみに寝る場所は別である。当たり前だ。問題があっては困るからね。
艦娘が滞在するとの連絡を受けた大阪警備府所属の呉鎮守府陸戦隊が二人警備に来てくれた。たった一人のためにご苦労様だ。後で煙草でも奢ろうか。
翌朝は呉に向かうため山陽本線に乗った。呉までは五時間はかかる。
今は神戸を過ぎて瀬戸内海のすぐそばを飛ぶように走っていた。遠くには内航船が数隻行き来している。
「鉄道は早いですね」
「陸では一番早い乗り物だよ」
「船より速いですよ」
「民間のは遅いからな。君は38ノットだろう?」
「ええ」
「38ノットだから70キロ弱か。この列車と同じくらいじゃないか」
「え、こんなに速いんですか?」
「そりゃあどの軍艦より速く走り回って魚雷を撃つのが君の仕事だからね」
「でも外海は波がもっと高いですよね」
「まあな。でも君は凌波性も抜群だから、気にすることはない。航続距離も強速で5000浬と聞く」
「私の前の型はどれくらいなんですか」
「睦月型は…強速で4500浬だったかな」
「じゃああまり変わらなくないですか?」
「そんな事はない。二水戦所属の神風型は4000浬だし、峯風シリーズと特型では凌波性が段違いなんだ。そもそもこれは波が静かな時を想定しているから実際にはもっと減るんだ。睦月型は戦闘も考えれば呉から沖縄くらいが精いっぱいだ」
「沖縄ってどれくらいですか」
「1000浬くらいかな」
「そんなにですか」
「そうさ。君なら
「そんなに?」
「ああ。設計者に感謝すべきだな」
「藤本さん…」
「だから君は特別なんだ。世界も驚くだろう。ただ…」
「何ですか」
「逆に言えば君の姉妹を以外はその程度の性能だと言うことだ」
「……」
「現在では最新の睦月型で日本駆逐艦の中で最強と言われている」
「そうですよね」
「だから、艦隊で上手くやっていくために、同僚にその常識を押し付けない方がいい。君たち特型が勢力を広げるまでは」
「分かりました」
「別に自慢するなという訳じゃない。まあ仲良く接しろという事だな」
「言ってくれるじゃねえか」
突然の声に二人は驚く。
前の席に座っていた海軍大佐が二人の前に席を移す。
「中佐か。俺の一つ下だな」
「どちら様でしょうか」
吹雪が恐る恐る聞いた。
「俺は坪井丈左衛門大佐だ」
「横山徳治郎中佐です」
「海兵はどのクラスだ」
「有栖川宮栽仁王クラスです」
「俺の三年下の36期だな」
「では豊田貞次郎クラスですか?」
「そうだ」
「三年違いだったんですね」
「奇遇だな」
「今日はどちらへ?」
「佐世保だ。23駆の司令をやっていてね」
「本当ですか、すごいですね」
「貴様はどこに行く」
「私は彼女を連れて呉に」
「ほう」
吹雪は兵学校の先輩と後輩の話について行けずオロオロとしていると、坪井と目が合う。
「お前は艦娘か」
「は、はい。駆逐艦吹雪です」
「おお、これが噂の大駆か」
「そ、そうです」
「やっぱりしっかりしてんな」
「そうですか」
「お前が司令か?」
「いえ、艦長です。まだ数が揃っていませんから」
「いいなぁ特型は」
「え?」
「お前は舞鶴産まれだろう?」
「はい」
「俺の部下に菊月がいてな。ちょうど数か月前隣で完成したんだ」
「じゃあ吹雪を見られたんですね」
「その時は三十五号だったがな。
「で、でも睦月型は最新で最強なんですよね」
「ああそうだ。今のところはな。だが、俺が鍛えるからこれからも特型には負けない」
「そ、そうですね」
「おうよ」
「坪井さん。この列車は呉行ですけど乗り換えなくて良いのですか」
「ん?もう三原か。俺は長崎行きに乗り換える。じゃあ達者でな」
「はい」
坪井は旅の疲れも見せずに降りて行った。
「明るい方でしたね」
「そうだな」
「あの方は駆逐隊の司令なのですか」
「23駆と言っていたな。確か菊月、三日月、望月、夕月の四隻だったか。睦月型だな」
「だからあのように言ってたんですね」
「タイミングが悪かったかな」
「いえ、睦月型が最強だと言ったら喜んでいたじゃないですか」
「そういえば」
「やっぱりその認識で話した方が穏便に過ごせそうですね」
「当分の間そうした方がいいかもな」
そんな事を話している間に列車は呉線に入り、軍港呉に到着しつつあった。
艦娘を陸路なり空路で送れるのは「陽炎、抜錨します!」の設定を持ってきました。舞鶴から呉の移動で思ったのですが、アメリカ艦娘も鉄路なり空路を使えば大西洋と太平洋をわずか一週間で行き来できちゃいますね。パナマサイズも考えなくていいですし。
あれ?そしたら大和クラスの戦艦作り放題だし、レンジャーとワスプ回航も一瞬じゃないか…。
使うの日本国内だけにしないと米帝チートが加速してしまう。(ご都合主義)
~補足1~
省線とはJRの前身の前身です。数十年前までは半官半民の日本国有鉄道でしたが、敗戦までは完全に国の役所である鉄道省が保有してました。
~補足2~
海軍兵学校では第何期卒業かという事と、序列が何番目だったかで昇進が決まります。それは世界で共通なのですが、日本の場合戦時でも
第○期と共に
今回登場した第33期豊田貞次郎クラスでは主席豊田貞次郎(海軍次官として三国同盟締結)が有名です。
第36期有栖川宮栽仁王クラスは特別です。皇族がいた場合は主席は皇族に譲り、二番になるのです。仕方ないね。学業トップは佐藤市郎です。ジュネーブ海軍軍縮会議、連合艦隊主席参謀など輝かしい道のりを歩んでいましたが体が弱く中将で予備役になります。現役ならば元帥もありえた逸材だったようです。まあ普通の人なら誰それと思うでしょう。私もそうでしたが、調べてみるとなんと、佐藤市郎・岸信介・佐藤栄作の三兄弟の一人だったみたいです。めっちゃすごい人だったんですね。
他には沢本頼雄(艦政本部長、海軍次官)、塚原二四三(第五話参照)、南雲忠一(言わずと知れた第一航空艦隊司令長官)と著名な提督を輩出しています。
艦長になった横山徳治郎とか誰だよとお思いでしょうが、海兵33期100番・海大18期、少将として大湊要港部司令官として赴任しただけでなく、東急グループ創始者渋沢栄一の家庭教師だった横山富三郎の兄だそうです。…でも申し訳ないが実感が湧かない。
でも偉そうにしてた坪井丈左衛門は海兵33期36番、有名な経歴なしなのでそれよりはマシですかね?