IS×仮面ライダーW 〜二人で一人の探偵達+αが転生しました〜   作:prototype

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第一話

どうも皆さん。織斑一夏です。

突然ですが、ただいま絶賛大ピンチです!何がピンチかってまわりじゅう女子だらけ!弾とかは羨ましがってたけど、これは相当辛いぞ…。

 

今俺がいるのは『IS学園』。『IS』の専門学校だ。

それだけならいいんだけど、なんとISは女性にしか動かせないらしい。つまりここはほとんど女子校だ。ほとんどっていうのは、ISを動かせる男が見つかったからだ。それが俺と翔太郎、来人って訳だ。つまり女子校に男子が三人、嫌でも目立っちまう。あぁ、視線がキツイ!誰か助けてくれ!

 

翔太郎は……ダメだ!キメ顔作るのに夢中だ!じゃあ来人は…、机弄ってる…。確かにこの机、なんか色々すごそうだけどさ…。

 

ん?あれってもしかして箒か?あいつも来たのかぁ。まぁ束さん関連かな。にしても久しぶりだなぁ〜。

 

「…夏君、織斑一夏君!」

 

 

「ヘァ?!」

 

ヤバい、変な声出た。笑われて無いよな?

 

 

「ご、ごめんね!お、怒ってる?で、でも今自己紹介の時間で『あ』から始まって今『お』の織斑君なんだ。じ、自己紹介してくれるかな?」

 

 

「え?あぁやります、やりますから!」

 

 

頼むからそんな泣きそうな顔しないで!

 

 

「ええっと…。」

 

 

あぁ、超見られてる…。さっさと済ませよう。

 

 

「お、織斑一夏です。よ、よろしくお願いします。」

 

 

どうしよう、何も浮かばない。頼むから、そんな「それだけ?」みたいな目で見ないでくれ!とにかく何か言おう。このままじゃ暗いやつ認定される!

 

 

「以上です!」

 

 

あ、女子が何人か倒れた、コントか?とにかく自己紹介は終わった。これで一見楽ちゃ…

 

 

スパァァァン!

 

 

「いってぇぇ!」

 

 

「自己紹介もまともに出来んのか?お前は。」

 

「!……千冬姉…。」

 

………顔を見るのは久しぶりだな……。やっぱり痛々しい………。

 

 

「ハァ…、織斑先生だ。まったく、初日からそんな葬式のような顔をするな。」

 

 

普通なら喜ぶんだろうけど、そんなことは出来ない。原因は千冬姉の顔だ。

 

千冬姉の顔には大きな傷がある。第二回モンド・グロッソ事件でついた傷。俺の無力の証。これを見るとどうしても暗い気持ちになった。

 

 

「織斑先生、会議は終わりましたか?」

 

 

「ああ、HRを任してしまってすまなかったな。」

 

 

千冬姉は、さっきの先生と言葉を交わして教卓の前に立った。

 

 

「諸君。私は織斑千冬だ。一年間このクラスの担任をすることになった。私の仕事は、諸君等を弱冠十六歳を『私』のようにならないよう鍛え上げることだ。だから私に憧れたとか、私のようになろうと思うものがいたらすぐに諦めろ。いいな。」

 

 

クラスの空気が一気の重くなる。きっとそういう目的で来た人も多いんだろうな。

 

 

「さ、すまないが自己紹介はここまでだ。時間が押しているのでな。授業を始めよう。」

 

 

 

 

 

授業は滞りなく進んだ。俺も何とか着いていけてる。

参考書間違えて捨てた時はどうしようかと思ったけど、まさか来人があれ全部暗記してるとはなぁ〜。おかげで助かったぜ。

 

 

休み時間になった。とりあえず男子三人で集まることにしたが、やっぱり周りの女子の視線が痛い。

 

 

「来人、改めてありがとな。お前がいなきゃ全然分からなかったよ。」

 

 

「気にすることはないさ一夏。君には色々借りがあるからね。」

 

 

「おう。何時でも頼ってくれ。」

 

 

ああ、来人たちが一緒で良かった。あ、そうだ。

 

 

「ちょっと箒のところに行ってくる。」

 

 

「箒? 篠ノ之箒か? このクラスにいるのか?」

 

 

「ああ。翔太郎たちは一緒に住んでたことあったよな。一緒に来るか?」

 

「いや、遠慮しとくぜ。早く行きな。レディを待たせるもんじゃないぜ。」

 

 

「じゃあ行って来る。」

 

 

箒は人混みから外れたところに座っていた。

 

 

「おーい箒〜。久しぶりだなぁ。」

 

 

「一夏か。久しぶりだな。とりあえず、屋上に行かないか? ここではさすがにな。」

 

 

そう言われたので、箒に案内されて屋上に向かった。

 

 

「さて、改めて久しぶりだな、一夏。」

 

 

「そうだな。変わってないからすぐ箒って分かったよ。」

 

 

「そうか。お前は結構変わったな。」

 

 

「そういえば箒、剣道の大会優勝したんだってな。おめでとう。」

 

 

「知っているのか?」

 

 

「新聞に載ってたからな。俺はやめちゃったけど、幼馴染みが活躍してると俺も鼻が高いな。」

 

 

「!一夏!剣道をやめたのか?」

 

 

「ああ、箒が転校した後にな。道場も閉まっちゃったし、俺も忙しくなったからな。」

 

 

「彼奴等は!? 左と園咲は!?」

 

 

「どうしたんだよ、そんな興奮して。」

 

 

「いいから答えろ!」

 

 

「わ、分かったよ。翔太郎たちも俺と一緒くらいにやめたよ。遠慮しなくていい、って言ったけど聞かなくて。ま、おかげで何時も家が賑やかだったな〜。」

 

 

「そうか…。彼奴等はもうやめたのか…。フフフ…。」

 

 

「箒? どうかしたか?」

 

 

「いや、何でもない。さ、そろそろ予鈴だ。教室に戻ろう。」

 

 

「あ、ああ。わかった。」

 

 

どうしたんだろう、箒。翔太郎たちと何かあったのか?

まぁ、とりあえず戻るか。

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

フフ、彼奴等が剣道をやめた?ならば一夏に教えてやれるほど強くは無くなったということじゃないか。

 

一夏が剣道をやめたのは悲しいが、それは一から私が教えればいい。

 

待っていろ左翔太郎!園咲来人!

すぐに叩き潰してお前達と一夏に本当に強いのは誰か、一夏に最も相応しいのは誰か! 思い知らせてやる!

 

 

 

 




箒が暴走してますね。
フィリップのおかげでこの小説の一夏はそこまで常識知らずではありません。
次回はある人物のヒロインが登場します!


12/12 ちょっと台詞、行間修正


8/2 行間修正

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