東方幻想外 ~旅行編~   作:鮎川純太

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お久しぶりです!!!鮎川です!!!


なかなか小説が進めなくて申し訳ありません!!

またしても長めです。

最後までお付き合いくださいませ。


第5話 一服!?

どんな世界でも言葉というものがあるのは当たり前である。

だがしかし、その当たり前のような事は時には当たり前のように感じない時があったりするのである、それはまさにこの時であろう。

 

前回のとりあえずフランが起こした車大破事件はその車の持ち主が連続強盗事件の犯人の者という訳であって、駆けつけた警備隊の者(こっちの世界では警察というらしい)が感謝してくださり、今回はこれで丸く治まって近くの食堂でご飯を食べようとしていた紅魔館御一行様達であったのだが……。

 

 

『メンソーレ!!!!』

 

 

「はあああ!?」

 

その食堂に入った途端、60代くらいの男性が奇妙な声が聞えてきたのだ……。

今度はメ……メンソーレ?またしても分からない言葉が出てきた。

この辺りの言葉はホントに訳が分からないのばかりである。

 

「ちょっと……そこのおじさん?」

 

 

『ん?なんだ?青髪のお嬢ちゃん。わしなんか変な事言ったのかいな?』

 

その食堂のおじさんはそう言いつつも豪快に(がっはっはっは)と笑っている。

 

 

「だから……さっきおじさんが言ったメンソーレって何よ……それに、その笑い声も……」

 

 

『ん?なんだあんたらメンソーレっつー挨拶も知らねのか?って事はあんま知らねえでこの土地に来た旅行者なんだな?そうなんだな?がっはっはっは!!!』

 

 

「だからねえ……!!」

 

「お嬢様、いいじゃないですか。こうやって幻想郷にない事を体験するのがこの旅行の目的なのでしょう?」

 

 

「うぅ……まあそうだけど……」

 

思わず言葉を詰まってしまう。

しかしこうやって自分の知らない所が実際たくさん出てきているし、これまでにない言葉だって言われた。

学ぶべき所も山ほどある。

 

 

「……まあ、いいわ。こうなったらこの世界の文化を至る所まで調べつくしてやるわ!!そして、この世界は下級な世界だって事をすべての下級なゲスな者達にひれ伏せさせて見下してやるわよ!!この幻想郷一の超カリスマ、レミリア・スカーレット様にね!!!!おーほほほほ!!」

 

 

「あら……今まで以上お嬢様が異様なまでに燃えていますわ。」

 

 

「ホントですね……きっと今までの反応にプライドがなかったから吹っ切れたんじゃないでしょうか?」

 

 

「んにゃー……お姉さまって単純ね。」

 

 

「フラン様、そんなこと言ってはいけませんよ?例えそのように思ったとしても、口には出してはなりませんよ?そんなこと言う人はちょっとばかりお灸を添えなければなりませんね」

 

 

「そうですよ、わたしも頑張ってあの言葉を出したのですから。」

 

 

「ちょっと待って美鈴。それは、遠まわしにレミィがプライドがもともとなかったって言いたいの?」

 

 

「…………え?」

 

 

「…………」

 

すると、なんともいえない空気が食堂に流れ込んだ。

 

 

 

「ちょっと、咲夜さん?なんで黙っているんですか?それになんでナイフを準備しているのですか?えっえっえ?ちょっと待――――――」

 

 

 

 

 

―――――しばらくおまちください―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいませんでした、すいませんでした。そんなつもりはなかったのです。いや本当に……」

 

「もっと、歯を食いしばりなさい。」

 

「咲夜……もういいわよ……流石に私でも同情してしまうわ……」

 

 

流石に動揺しながら、フォローを入れるレミリア。

 

『がっはっはっは!!!なんだぁ姉ちゃん達元気いっぱいでいいなぁあ!!!』

 

もう少しで人を殺める寸前だったというのに、こんなにも豪快に笑っているおじさんもおじさんである。

 

 

『まあ元気いっぱいは分かったからよ、腹減ってるからここに来たんだろ?』

 

 

おっと、そうだった。

昼ごはんを食べに来たのであった確か……さっきの警備員の人に教えてもらった食べ物は……ゴーヤチャンプルーだっけ?

 

「あ、そうそう。おじさん!!ゴーヤチャンプルーってなんなの?」

 

『おうおう!!おじさんが教えてやろう!!ゴーヤチャンプルーってのはな、ゴーヤを使った野菜炒めみたいなもんだ!!ゴーヤの苦みと野菜の甘みが出てマーサンだぞ?』

 

「野菜炒め……なるほどねえ……え?マーサン?」

 

またしても、わからない単語が出てきた。マーサン?

 

『おっといけない、いけない……あ、いや!!それほど美味しいって事だ!!!がっはっはっは……ところで!!!!レミリアや咲夜達はゴーヤチャンプルーでよろしいですね?かしこまりました!!!!!』

 

まだ、ゴーヤチャンプルーを頼んだわけではないのにそう解釈してさっていく食堂のおじさん。

 

 

ん?

 

 

 

なんで、レミリアの名前が分かったのであろう?

それに、さっきのごまかし方も少し気になる。

たぶん笑いでもとろうかと冗談半分で言ったのであろう。

しかし、少々強引な言い訳をしているような言い方だ……なんだろう……このおじさんは沖縄に住んでいるはずなのに……

 

「なんであのおじさん私の名前分かったのかしら……?」

 

「そういえば……そうね……レミィ、どこかで名前言ったの?」

 

「いいえ?言ってないわ、ていうかこの世界に来てから自己紹介なんてやってないわよ。」

 

適当な椅子に座って、肘をついてそう答えるレミリア。

それに続いて咲夜達も座る。

 

「でもでも、あのおじさんお姉様だけでなく、咲夜の名前も分かっていたわ。」

 

そう、フランの言うとおりレミリアだけでなく、咲夜の名前も分かっていた。

 

「確かに妙よね……なんでしょうね……?どこかで名前が漏れてしまったのでしょうか?」

 

「あ、咲夜さんその荷物になにか書いてありますよ?」

 

え?と反応して咲夜は美鈴が指を差した咲夜の荷物を確認してみた。

すると咲夜が持っていたバックの隅っこにカタカナで「イザヨイ」と書かれていた。

 

「なあんだ、咲夜はそこに名前が書いてあったから分かったんだ~」

 

「あ……これはお恥ずかしいバックで来てしまいましたね……」

 

少し顔を赤らめてバックを隠す、咲夜

 

「でも意外ね、咲夜がいちいちかばんに名前を書いておくなんて。」

 

「そうかもしれませんね……ちゃんと書いておかないとなんだか落ち着かなくて……」

 

「アハハハ、本当に意外ね」

 

一同が笑っていると、食堂のおじさんが5人分の料理を持って戻ってきた。

その料理にはゴーヤが入っている、これがゴーヤチャンプルーという料理なのだろうか。

 

『へい、おまち!!!ゴーヤチャンプルー5人前いっちょあがり!!』

 

「へえ、これがゴーヤチャンプルーっていうのね。」

 

「なんだか、ゴーヤのほかに豚肉やレタスや卵など栄養がキチンとしていて野菜なども補えそうですね。」

 

「図書館で見た本よりも、美味しそうに見えるわ。ほどほどの量だし、ちょうどよくお腹に入りそうだわ」

 

『みなさんのお口に合えばよいのですが……』

 

少し謙遜しているが、本当においしそうだ、においと腹ペコが自分達の食欲を誘っている。

今すぐにでも食べたいくらいだ。

 

「それじゃあ、いただきましょうか、それじゃあいただきますわ!!!」

 

「「「いただきます!!」」」

 

一斉にゴーヤチャンプルーを食べ始める一同。

口に合うかどうか心配するおじさん。その反応は……

 

 

 

「あら、おいしいわね!でも私には苦いわ……でもこの肉うま味が上手く苦みを打ち消してくれてるからそんなに気にはならないわ!!」

 

「ふう……ごちそうさまでした……」

 

「嘘!?美鈴もう食べ終わったの!?」

 

「ええ、とても味付けもしっかりしていて、とても美味しかったですねこの料理また食べてみたいですね。」

 

「まあ……美味しいのは分かるけど。いくらなんでも早すぎよ、もっとゆっくりと食べなさいよ。」

 

「まあ、いいじゃない、人それぞれに食べ物の楽しみ方というものがあると思うわよ?」

 

パチュリーが最後の一口を食べてそういった。パチュリーも完食したみたいだ。

 

「ねえ咲夜ぁ、この料理紅魔でも作ってくれない?」

 

「あ、それはいいわね、咲夜どう?」

 

「それはいいですね、すいませんがこの料理のレシピをもらえませんか?」

 

『ほほう!!そんなに美味かったのかい!!ほれこれがレシピだ!!』

 

 

そう言って紙切れを渡した。

そこには材料や分量もキチンとわかりやすく書かれてあった。この人は本当はこんなに優しい人なんだ……。

 

「あ、そういえば」

 

一同食べ終わり、咲夜は名前が分かった事を尋ねてみた

 

 

『え……?あれですか……実はですね……』

 

やはり、言いにくそうだ。

カバンに名前を書いてあることはこの世界の人達には少し抵抗があるみたいだ。

少し子供っぽく見えるからだろう。

 

「いいんですよ、このかばんに書いてあったから言っただけですよね?」

 

『え?ああ、そうなんですよ実は!!!いやぁ、ちょっとしたを見てみるとイザヨイだなんて書いてあるもんですからびっくりしましたよお、がっはっはっはっは!!!!』

 

少し安堵したように、おじさんも笑う。

よかった、おじさんは分かってくれたようだった。

 

『いやあ、アンタ達本当におもしろい人達だね!!まだ旅行するんだろ?だったら一度は守礼門に言った方がいいぞ!!!』

 

 

「なるほど、守礼門ですか……ありがとうございます!!じゃあ、そろそろ行きましょうか」

 

なぜか猛スピードで会計を終わらして、咲夜達は逃げるようにして店を出た。

 

 

『おや……もう行ってしまいましたか……』

 

残念そうな声が店に残った。

 

 

 

 

 

「ねえ、咲夜。どうしたのよ、急いで店なんか出て」

 

「パチュリー様説明は後で致します。今はただ早くあの主人が言っていた守礼門に行きましょう」

 

「え?どしたの?咲夜」

 

 

そんなやりとりをしている中で、レミリアは名前の事が気になっていた。

咲夜の名前が分かったのはカバンに書いてあったのを見たから分かったのであろう。

だが、なぜレミリアの名前は分かったのであろうか、レミリアにはカバンに名前は書いてないから、ばれることはないはずだ。しかしあのおじさんは分かった。

 

「まさかね……」

 

レミリアの中で一番避けたいのは、この世界で何かが起こることであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またしても、食堂。

 

『おう、危ない危ないもう少しでばれる所でしたねえ私はやはりこういうのは苦手ですねえ』

 

レミリア達が去っていった後おじさんは口調を突然変わった。

 

 

そういってその主人は顔に手をやり顔のマスクをとったのだ!!!

 

 

 

その正体は……

 

 

 

 

 

 

『しかし、面白い記事になりそうですねこれは☆』

 

 

その正体は伝統の幻想ブン屋、射命丸文であった。

 

彼女はいったい……?




いやあ、主は最近文にハマっております←ぇ


そんなこんなでここから本格的な旅行をしていくレミリア達です。


もっと、いい旅行になっていくでしょう!!たぶん……

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