ジョジョの奇妙な殺し屋稼業   作:OMOSIKANI

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どうも。
すいません、かなり遅れました。
テストがね・・・

次からこのスペースに、ジョジョの名言を載せたいと思っています。
それでは。



第1話 転生

目が覚めると、色がなかった。

 

いや、正確には辺り一面真っ白だった。

 

おかしい、普通は自分の部屋の天井が見えるはず。

 

立ち上がった彼は、状況を確認し、納得したかのように頷くと.......二度寝した。

 

「いや、その反応はおかしい!?」

 

否、後ろから声が聞こえ、寝れなかった。

 

彼は不機嫌そうに起き上がると、声を掛けてきた人物に文句を言った。

 

「うるさいよ...こっちは眠いんだからさぁ...」

 

「あ、ごめん、じゃあ静かにしてる......って、ちげーよ!」

 

うっかり乗せられそうになった人物は、ため息をすると、寝ている彼を起こしにかかった。

 

「ホレ、さっさと起きろ。こっちも色々都合があるんだよ。」

 

起こされた彼は、若干ふらつきながらも意識を覚醒させていった。

 

そしてようやく、自分と話していた人物を視界にいれた。

 

「.....誰?」

 

「その反応は、最初に聞きたかった...」

 

 

  ■ ■ ■

 

 

改めて対面した彼は、自分の前にいる人物にいくつかの質問をした。

 

「で、お前誰?」

 

質問を掛けられた人物は、なんか威厳があるような姿勢で答えた。

 

「俺はゼウス、いわゆる神様だ。」

 

「........は?」

 

答えられた内容を理解できなかった彼は、混乱しながらも、状況を把握しようとさらに質問をした。

 

「え? どういうこと? 何で神様が目の前に?」

 

「...あー、言っちゃっていいか?」

 

少し言葉を濁らせたゼウスを見て、不思議に思いながらも、了承した。

 

「お前は死んだんだよ。」

 

「...え、死んだって...」

 

死んだ、そう彼に告げたゼウスは、その場で彼に謝罪した。

 

「すまん...俺のミスなんだ。俺があの時、コーヒーを溢さなければ...」

 

「.........ん?」

 

今何か、聞き捨てならないことを聞いた気がした。

 

「...なあ」

 

「この詫びは、お前を転生させて....ん?」

 

「俺、どうやって死んだって?」

 

「え? いや、俺が仕事中に飲んでたコーヒーがお前の寿命である蝋燭にかかって....」

 

「...俺の死因はコーヒーかぁぁぁああぁぁ!!!!」

 

怒りのままに絶叫した彼は、片手でゼウスのこめかみのあたりを締め付けた。

 

俗に言う、アイアンクローである。

 

「ギャアアァァァアァ!!! すまんマジですいませんはなしてくださいほねがミシミシ言ってるぅぅぅ!!!」

 

「...ハァ」

 

彼が手を離すと、ゼウスはふらつきながらも立ち上がった。

 

「いつつつ...神にダメージ与えられるって...」

 

「自業自得だろ」

 

「それより、本当にすまなかったな。」

 

「もういいよ、それよりさっきの話は? 転生がどうとか。」

 

先程のゼウスの言った言葉に興味をもった彼は、ゼウスに訊ねた。

 

「ああ、お前のミスで死んじまったから、詫びとして転生させてやろうと思ってな。」

 

それを聞いた彼は、目を輝かせ、少し興奮気味に訊ねた。

 

「それって、アニメの世界でも行けるのか?」

 

「もちろん、好きな世界に行けるぜ。」

 

「だったら俺、行きたい世界があるんだけど。」

 

彼が興奮していたのには理由がある。彼は前世、無類のオタクだったのだ。

 

一番好きなアニメは、『アカメが斬る!』。

 

「『アカメが斬る!』の世界で頼む。」

 

「分かった。じゃあ特典はどうする?」

 

「特典?」

 

「世界が世界だからな。役に立つ道具とか能力だよ。」

 

確かに、と彼は思う。これから行こうとしているのは、ただの一般人が行けるほど生温い世界ではない。『殺し』という概念が溢れる、そんな世界なのだ。

 

故に彼は考える。あの世界にいる、圧倒的強者に対抗し得る能力を。

 

そこでふと、思い付く。

 

『あの能力』ならば対抗できる。否、逆にこちらが圧倒出来るのではないかと。

 

その能力とは、彼が『アカメが斬る!』と同じくらい好きなアニメ

 

『ジョジョの奇妙な冒険』の能力であった。

 

 

「『ジョジョの奇妙な冒険』の全部の能力をくれ。そして...」

 

彼が『ジョジョの奇妙な冒険』の中で、一番強く、圧倒的だと感じたキャラクター

 

かつてジョースターの一族を苦しめた、悪の帝王

 

「DIOの容姿と、スタンド『世界』をくれ。」

 

ディオ・ブランドーの能力を望んだのだった。

 

 

 ■ ■ ■

 

 

「...成る程、やっぱり良いよな。スタンドは。」

 

ゼウスが呟いた言葉に興味をもった彼は、少し聞いてみることにした。

 

「何で知ってるんだ?」

 

「なんでって、俺も好きだからだ。『ジョジョの奇妙な冒険』」

 

それを聞いた彼は、どれくらい好きなのか、質問をしてみることにした。

 

「第三部主人公、空条承太郎のスタンド『スタープラチナ』のラッシュ声は?」

 

「オラオラ」

 

「第四部主人公、東方仗助のスタンド『クレイジー・ダイヤモンド』は!」

 

「ドラララ!」

 

「そして、DIOのスタンド『ザ・ワールド』は!!」

 

「無駄無駄無駄ァァァ!!」

 

「「YEAAAH!!!」」ピシガシグッグッ

 

ゼウスと彼は、これ以上無いほどテンションが上がった。

 

「イヤー、最高だ。気分が良いから、ちょっとだけサービスしてやるよ。」

 

そう言うとゼウスは、手の上に小さな金の指輪を出した。

 

「これは指にはめて念じると、『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる色々なアイテムが現れる便利な指輪だ。特典と一緒にやるよ。」

 

「マジで!? ありがとう!」

 

「どーってことねーよ。あと、スタンドは最強に能力とステータスにしといてやる。」

 

「分かった。」

 

思いもよらぬサプライズにかなりテンションがあがっている彼は、ゼウスの言葉で我に返った。

 

「これくらいだな。あ、柱の男達の流法はDIOが使えないから、究極生物にしておくぞ。」

 

「ああ...って究極生物のDIO....チートだな。」

 

「鉄球の技術は黄金回転まで完璧に。波紋はジョナサンの倍だ。」

 

「うわぁ...チートだぁ」

 

一通りの説明をし終えたゼウスは、転生のための用意をし始めた。

 

「じゃあそろそろ転生させるぞ。準備はいいか?」

 

「ああ。」

 

彼がそう言ったとたん、彼は光に包まれた。

 

「最後に一つ。お前の名前を教えてくれ。」

 

ゼウスの言葉を聞いた彼は、答えた。

 

「俺の名前は西城錠助。『ジョジョ』の名を受け継ぐ者だ。」

 

そう答えたとたん、彼は消えた。

 




ディ・モールト 良し!

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