英雄になりたいと少年は思った   作:DICEK

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強くなるために②

 

 

 

 腹ごなしの運動は結局、二時間もの間続いた。ちなみに、その二時間の中に素振りをやっていた時間は含まれない。リューにとって素振りというのはただ準備運動であり、運動そのものには含まれないのだ。

 

 リューに突撃しては叩きのめされ、バケツポーションで回復してふりだしに戻る。果たしてそれを修行と呼べるのか。ベルの中に疑問が生じる。これはただの作業なんじゃないのか。そもそも強くなるとはどういうことなのか。人間の一生とは、神の一生とは……頭が混乱し、訳の解らない哲学的なことを考えていたベルに、リューの手によってバケツポーションがぶっかけられた。

 

 体中の怪我があっという間に治癒されていく感覚にも、この一晩で大分慣れてしまった。木刀で頭蓋骨を割られると頭の中で凄い音がするというのは比喩ではなく目が飛び出すかのような新発見だったが、結局リューにはかすり傷一つ負わせられず、拳で木刀で蹴りで体当たりで叩きのめされるばかりだった。

 

 これで本当に強くなれるのだろうか。疑問に思っていたベルに、空になったバケツをポーションサーバーの下に設置し終わったリューが言った。

 

「劇的にステイタスは向上していると思いますよ。流石にこれを続けてもランクアップはしないと思いますが、少なくとも彼我の差は縮まっていると思います。相手も決戦に備えて修行の一つや二つはすると思いますが、貴方の成長速度には敵わないでしょう。自信を持ってください。貴方は確実に強くなっています」

 

 レベル4の第一級冒険者からの褒め言葉である。普通ならば手放しで嬉しいことなのだが、これだけ良い所がないと自信を持つこともできない。実力の向上を実感できるのは、成功体験が伴ってこそである。

 

 かつてはリューも通ってきた道だ。ベルの不満と不安も十分理解できていたが、現状それを示す手段はなかった。

 

 しかし、冒険者は皆その歯痒さの末に強くなるのである。今はどうにか、我慢してもらうより他はない。

 

「きちんと水分は補給しておいてください。それと、何か腹に入れておくように。これだけ何度も回復したのですから、滋養をつけておいた方が良いでしょう」

 

 何度も死の淵から甦り、食欲もあったものではない……と思っていたら、リューの言葉を受けて空腹を思い出したのか、ベルの腹が大きく鳴った。気持ちがどうであろうと、疲れもすれば腹も減るのである。

 

 あまり気は進まなかったが、リューの言葉に従っていくつか果物をかじり、水を飲んでいく。最初はとりあえずのつもりだったが、果物を一齧りすると、その動きは止まらなくなった。気づけば果物は十個。大きめの水筒を三つも空にしていた。それだけ自分の身体から必要なものが抜け落ちていたのだと思うと、ポーションで回復するというのも『タダ』ではないのだな、ということを思い知る。

 

「落ち着いたようで何よりです。それでは身体を清めて就寝しましょう」

 

 ベルの動きが、一瞬だけ止まった。リューの言葉には聞き捨てならない単語がある。

 

 身体を清める。

 

 これが神の立場であれば、一番最初に出てくる選択肢はバベルにある浴場である。神々が利用するだけあって二十四時間いつでも利用でき、常に湯も張られている。神は無料で利用できるために採算など取れるはずもないが、神が贅沢をするのは本来当然のこと。自由にできる金を自らの眷属から捻出しているだけ、他の都市にいる神と比べるとオラリオの神は十分に謙虚であると言えるが、謙虚であっても神は神だ。

 

 神のために作られた施設を、地上の子供が使うことはできない。オラリオには子供が使える浴場もいくつかあるが、それは富裕層が使うものでサロンとしての性質が強く、庶民が普段使いにするには金額設定も少々高い。

 

 風呂の構造そのものは単純であるため、庶民であっても家に設置することは可能だが、実際に設置しているご家庭は少ない。風呂は贅沢品なのである。庶民にとっては少量の湯を沸かして身体を拭くという方が一般的だ。

 

 ここは郊外で、身体を拭く程の湯を沸かしていた気配はない。脳裏に浮かんだ選択肢の中では水を被るが一番可能性が高そうであるが……この辺りで、ベルの脳裏に邪念が浮かんでくる。

 

 ちらとリューに視線を向けそうになって、慌てて逸らす。心の中の邪念を見抜かれてはいまいか。まして、水浴びをしてるリューの姿を想像していたなどど、当のリューに見抜かれてしまっては恥ずかしさで死んでしまう。

 

 男のプライドにかけてベルは無表情を装わなければならなかったが、表裏がなく、感情が顔に出やすい性質であるベルに、それは無理な相談だった。一応、努力の跡は見えたが、付き合いの浅いリューの目から見ても、ベルが何を考え、そしてそれ故に無表情を装おうとして失敗しているのは丸わかりだった。

 

 知り合ってまだ日が浅いとは言え、ベルとは知らない仲ではない。店の酔客が同じ態度をしていたら嫌悪感しか覚えなかったろうが、ベルが相手となると堅物で有名なリューであっても悪い気はしなかった。薄い笑みを浮かべたリューは、しかし、すぐにそれを引っ込める。

 

 浮かんできたのは悪戯心である。努めて真面目な表情を浮かべると、強めの声を作り、

 

「言っておきますが、一緒にする訳ではありませんからね」

 

 その時のベルの表情を、何と表現すれば良いのだろう。リューの一言で、彼は顔を真っ赤にし、次いで顔を青くして、また真っ赤にして、身体ごと視線を逸らした。ベルは、耳まで真っ赤にして恥ずかしがっている。その事実を前に、リューは声をあげて笑いそうになったが、必死の思いで我慢する。

 

「あちらの方向に水場があります。クラネルさんの方が疲れているでしょう。先に水浴びをしてきてください」

 

 笑うのを堪えたリューの声音は不自然なほどに強張っていたが、眩暈を憶える程に恥ずかしがっていたベルはそれに気づきもしない。リューの言葉にこくこくと頷くと小屋に戻って準備をし、示された方へ向かってとぼとぼと歩いてく。途中、樹木にぶつかってひっくり返ったが、それでもゆっくりとした歩みは変わらない。

 

 少しからかい過ぎただろうか。ベルのしょんぼりした背中を見ながら、リューは大きく息を吐いた。女が思っている以上にあの年頃の少年というのは繊細な生き物なのだと、特に男性とお付き合いをしたことはないはずのアーニャが訳知り顔で言っていたのを思い出す。

 

 リューとて別に、男性とお付き合いしたことがある訳ではないが、ベルを見ているとアーニャの言う通りなのだろうと思わないでもない。ベルは喜怒哀楽がとてもはっきりとしている。嬉しい時に笑い、悲しい時に泣き、そして他人がそうである時にも当たり前のように共感し、何より、他人のために怒り、行動することができる。

 

 一言で言うならば、ベルは善人なのだ。あまり大っぴらにはできない過去を持ち、簡単には他人を信用しない者が多い『豊穣の女主人』亭のスタッフの評判も悪くないことからも、その善人っぷりが伺える。

 

 うおー、という水場の方から何やら可愛らしい雄叫びが聞こえた。それで煩悩を振り払っているのだと思うと実に微笑ましいが、雄叫びを聞くに至り、リューは考えた。

 

 普通に考えれば水浴びは男女別々とするのが当然だと思うが、ベルの視線には一抹の期待が籠っていた。

 

 多大なものではなく、もしかしてという程度のものである。それは男性ならば誰しも抱くレベルのものだったのだが、先のリューはそれに思い至らなかった。考えれば考えるほど疑念が湧いてくる。自分で気づいていないだけで、何か気を持たせるようなことをしてしまったのだろうか。

 

 もしそうであるならば悪いことをしたと素直に思うが、リューはエルフである。未婚の女が人前で、しかも男性に肌を晒すということは、あってはならないことと考えている。それは程度の差こそあれ、エルフであれば共通の認識であり、それが貞操観念の固さにも繋がっている。それを面倒臭いと考える者もいるようだが、女は貞淑であれという考えそのものを、リューは悪いものだとは思わなかった。

 

 対してベルは人間の男性で、しかも年若い少年だ。リューが異性に強い抵抗を覚えるのと同じように、異性に対して強い劣情を抱くのも無理からぬことと、リューも理解していた。酔客が店のスタッフに向ける無粋な視線とは、はっきりと種類が違う。自分の感情を持て余し、いけないことだとは解っていても、本能的にそれに従わざるを得なかった。とぼとぼと歩いていったベルの背中には、そんな後悔と葛藤が透けて見えていた。

 

 しかし、劣情は劣情だ。男が抱く感情に一々付き合っていては女の身が持たない。ベルが善人であろうと好ましく思っていようと、女としてリューが付き合わなければならない義理はどこにもないのだが、悪いことをしてしまったかな、と思わずにはいられなかったのである。

 

 そんな風に考える自分を、リューは不思議に思った。自分で思っていた以上に遥かに、ベルに心を開いていることが解ったからだ。

 

 同僚が知れば、また力の限りからかってくるだろう。特にシルは、微笑みながらも全く笑っていない怖い顔で詰問してくるに違いない。亡くなった親友ならば、力の限り応援してくれるだろう。脳裏に彼女の顔を思い浮かべれば、自然と声が聞こえるような気がする。

 

 彼を逃してはならない。脳裏の親友はそう言っていた。ベルは悪い人間ではない。むしろ、とても好ましく思う。可愛らしい顔立ちも、それなのにたまに見せる精悍な男性としての顔も、ひたむきな性格も、何より自分が抵抗なく触れることのできる、あの不思議な雰囲気も。全てがリューにとって好ましい。

 

 冒険者でなければ、あのような過去がなければ、普通のエルフの娘として彼と出会っていたら、燃えるような恋に落ちていたのだろうか。冒険者でない自分など想像もできないが、そういう間柄も悪くはないな、とぼんやり思った。

 

 そんな思索に耽っている内に、出ていった時と同じようにとぼとぼと歩きながらベルが戻ってくる。戯れにじっと視線を向けてみるが、視線に気づいたベルはすぐに真っ赤になって目を逸らしてしまった。こういうのを世間では『かわいい』というのだろうか。ベルのその仕草に、リューは自分の背筋がぞくぞくとするのを感じていたが、それを表情に出すことはなかった。

 

 シルがいれば、その微細な表情の変化に気づきもしたのだろうが、ベルにそれを見破れというのも酷な話である。何やら挙動不審になっているベルを他所に身支度を済ませ、リューはベルと入れ替わる形で水場に向かった。

 

 水場は小屋から少し離れた場所にある。道中の景色も何も変わらない。かつて仲間と一緒にここを使った時、自分はこの世には絶対の正義というものがあり、自分はそれを成すのだと使命に燃えていた。今やその時の仲間は皆いなくなってしまったが、水はその時と変わらずさらさらと流れている。

 

 世の無常を感じないでもない。何故自分だけが生き残ったのだろうという思いにも囚われるリューだったが、それは彼女個人の事情で、ベルには関係ない。今の自分の仕事は彼を鍛えることだと思いなおしたリューは手早く服を脱ぎ、頭から水を浴びる。

 

 レベル4のリューにとって、ベルとの訓練は運動と呼べるほどのものではなかったが、冒険者とて生物である。動けば汗が流れるし、髪にも汚れがつく。

 

 まして冒険者だった時ならばいざ知らず、今のリューは酒場のウェイトレスだ。身だしなみを整えるのはもはや習慣である。同僚のシルにあれこれと世話を焼かれる内に身繕いの知識も随分と増えてしまったが、今現在ここにいるのは、冒険者の腕を買われてだ。

 

 ならば身繕いにかける時間も冒険者に相応しいレベルで良いだろう。リューの理性はそう判断していたが、身体は勝手に、普段よりも念入りに身繕いを始めていた。

 

 髪を洗い、身体を洗い、そしてもう一度身体を洗い、くるりとその場で回って自分の身体を見下ろしてみる。

 貧相……ではないのだろう。あくまでエルフの基準ではあるものの、全体的に肉付きの薄いエルフにしては、リューは凹凸のはっきりとした体形をしている。その上十代の中盤に冒険者というカロリー消費の高い職業をこなし、色々あって給仕をやるようになってからも働き詰めで、無駄な肉が付く余地はない。

 

 ある意味においては、女性の理想の体型と言えるだろう。ただしそれは究極の一という訳ではなく、複数ある理想の一つである。美の極致とも言われる美を司る女神の造形が一種類でないことからも解るように、一口に理想の体型と言っても、それは種族年齢性別によって異なるものである。

 

 そして往々にして、男性から見た理想の女性というのは女性が思う理想の女性とは異なるものだ。歓楽街の主力がアマゾネスであることからも解る通り、大体の男性というのは肉付きの良い身体を好むものである……というのが、『豊穣の女主人』亭従業員の共通認識であり、リューもそれに倣っていた。

 

 今まではそんなものだろうとただ思っていただけだが、自分のエルフ生に男性の影が見え始めると、そんなものでは済まなくなっていた。リューの心にもやもやを生み出すのは、疑念ただ一つである。

 

 彼は一体、どういう体型が好みなのでしょうか。下世話な意味でも何でもなく。この身体を好きだと言ってくれたらとても嬉しいが、それはそれだ。

 

 リューは身体を清めながら僅かな期待を込めて、周囲の警戒を始めた。クロエの話では男は二人きりになると妙に強気になるもので、覗きの機会があれば命をかけて突撃してくるものであるという。

 

 あれだけ釘を刺した上に、ベルはあの性格である。覗き一つにそこまで情熱を傾けるような人間とも思えないが同僚にあそこまで強弁されては、警戒しない訳にもいかない。

 

 覗かれるという行為に対して、嫌悪一色でない自分に小さな驚きを憶える。ベルにならば見られても良い、という訳では勿論ないが、劣情を抱き行動に移すくらいまでならば許してやらなくもない。

 

 周囲に人の気配はないが、気配がないからといってそこにいないとは限らない。アスフィが姿を消すアイテムを持っているように、神から授かった技能として、他人に感知できないくらいに存在感を消す、ということも考えられないことではない。だが、伝え聞いたベルの技能に、そういう技能がないことは確認済みだ。

 

 稀に、生来の習慣と天賦の才能でもって、野生の獣の如く気配を消すのが上手い者もいるが、そういう特殊な技能を持つものは行動のどこかにその片鱗が現れるものである。散々叩きのめす過程で、ベルの行動は色々観察した。

 

 確かに光るものはあるが、それはおそらくオラリオにきてから身につけたものである。生まれた時から身につけているような特殊な才能は、少なくとも、リューが見た限りでは発見できなかった。

 

 つまり、ベルが近づいてきても、よほどのことがない限り、リューには感知できるということである。女性としてはこれで安心、ということなのだろうが、俯瞰して考えてみるとそれは『万が一』がないということでもあった。クロエならばこの状況をただ一言で表現することだろう。『面白くない』と。

 

 同僚に面白いことを提供するために生きている訳ではないが、この状況である。万が一が起こらないというのは、リュー自身、面白くないかもしれない、と感じないでもなかった。

 

 レベルの差はリューだけでなくベルも理解してる。近づけば感知されるだろう。まして、女性が水浴びをしているのである。周囲を警戒するのは当然のことだ。それでも、だがそれでも、劣情に任せて行動してくるのであれば、その行動力くらいには敬意を表してやらなくもない。

 

 リューの行動は、普段の彼女からすると遅々としており、例えばここにシルやクロエがいれば、彼女の意図は明確になっていたのだろうが、普段と変わらない水浴びをしているつもりのリューは、自分の行動に気づいてもいなかった。

 

 普段の時間の実に三倍もの時間をかけて水浴びをしたリューだったが、ついに彼女の感覚にベルがひっかかることはなかった。身繕いにも更に時間をかけたが、それでもベルの気配の片鱗も掴めない。まさか本当にそういうスキルが……という邪推の元、小屋に戻るまでの道すがら、トレーサーにでもなった気分で足跡など人間の痕跡を探したが、道中にあったのは来る時に既にあったベルの痕跡と、来る時につけた自分の足跡だけで、他には何もなかった。

 

 

 

 

 

 

「あ、リューさんおかえりなさい!」

 

 感情を持て余したまま小屋に戻ったリューを迎えたのは、ベルのそんな言葉だった。彼なりに今までの気まずい雰囲気を吹き飛ばそうと、努めて明るく振る舞おうとしているのが見て取れる。それがリューには、どうにも腹立たしい。自分の感情を持て余したリューは、無言でベルにデコピンを決め、小屋の自分のスペースに腰を下ろす。

 

 食事は外でするため、小屋の中は基本的には寝泊まりするだけのスペースである。事前の話しあいの結果、右側半分をリューが使い、左側をベルが使うことに決まっていた。境界線は公平に真ん中。女性だからリューの方が広いということはない。その境界線上にある布で作られた間仕切りは、ベルが作ってくれたものだ。

 

 荷物を整理しながら肩越しに振り返ると、ベルは痛む額を押さえながら目を白黒させていた。

 

 デコピンをされる理由は何となく察しているのだろう。純情で善人ではあるが、決して愚鈍な訳ではないベルは結局何も口にしなかった。それがリューにはありがたい。どうしてこんなことを? と聞かれても『何となくむしゃくしゃしてやりました』と正直に答える訳にはいかないし、かと言ってベル相手に嘘は吐きたくない。

 

 思いつきで行動するとロクなことにならないな、とリューは自分を戒めた。

 

「明日も早いですから、今日はもう休んでください」

 

 自分から言い訳をしてもボロを出すだけだと判断したリューは、何かを聞かれる前に間仕切りを閉めた。寝袋に入りこみ、さて寝ようかと思ったリューの脳裏にしかし、閃くものがあった。思いつきで行動するとロクなことにならないと思ったばかりであるが、これくらいならば良いだろうと自分に甘い判定を下して、間仕切りをそっと開く。

 

 簡易寝袋に入る直前だったベルは、間仕切りが開かれたことに気づいて、バランスを崩して転んでしまう。そんなベルに、リューは努めて笑みを浮かべて、

 

「寝込みを襲うなら、それなりの覚悟を固めてからお願いします」

 

 しゃっと閉めた間仕切りの向こうで、後頭部を壁にぶつけたような音が聞こえた。

 

 

 

 




遅まきながらあけましておめでとうございます。

次回、神ロキによるステイタス更新。運が良ければ椿が新しい武器を持ってきてくれる……はず

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