どう書いていいかわからなくなってしまって。
しかもなんか一瞬日間ランキングで30位までいっていたのでびっくりでした。
そしてちょっとにやけちゃいました。
今回は由比ヶ浜の誕生日プレゼントを買いに行くお話です。
梅雨が明け、気が付けば6月半ば。
なんだかんだ奉仕部で過ごしてもう1年は経っている。
1年前の今頃だと、由比ヶ浜の誕生日で雪ノ下とプレゼントを買いに行ったんだったな。小町もいたけどなんか途中でフェイドアウトしたし。
今年はどうするのかね?
とりあえず雪ノ下をひとりでプレゼントを選ばせたらどうなることやら。
今回はプレゼントで工具セットはないと思うが。
リビングに行きコーヒーを淹れる。
途中で小町も来たのでさっきの件を聞いてみようか。
「小町、お前もコーヒー飲むか?」
「小町も飲みたい。今日は砂糖無しでね」
「あいよ」
小町はソファーでだらだらしながらテレビを見ている。
おもむろにメガネを取り出し、かけて俺の方を向いた。
「不愉快です」
なんか俺の妹が妖夢に取り憑かれているんだが、どうしましょうかね。
「お兄ちゃん、小町がボケたらちゃんとつっこんでくれないと。…なんか恥ずかしいじゃん」
「不愉快です」
そしてメガネが似合う小町はやはり可愛い。
しかもちゃんと赤いメガネだし。
「冷めると不愉快だからさっさと飲めよ。…それと、由比ヶ浜の誕生日なんだが…」
「お兄ちゃんがちゃんと覚えてたなんて…明日辺りで虚ろな影が千葉にやって来るかもしれない」
虚ろな影を台風みたいな扱いすんのはやめようね。
「またプレゼント買いに行くのか?」
「そうだよ。雪乃さんといろは先輩にはもう声かけてあるから。というわけで、明日買いに行くよ」
「なんで俺には声かけてないの?」
「ごみぃちゃんは予定ないから当日連行した方が早いと思って」
なんでみんな俺の予定を聞いてくれないの?
まあ暇だけどさ。
と、戸塚は来るのかな。
「他にはいないのか?」
「そうだね。だから明日は小町とごみぃちゃんと、雪乃さんといろは先輩の4人だよ」
「…そうか」
「戸塚先輩は部活今忙しくて多分無理だって」
流石小町。お見通しだな。
そうか、戸塚来ないのか。明日行くのやめちゃおうかな。
「逃がさないからね」
俺の妹がエスパーなのは間違っている。
小町に引きずられてやってきたのは去年と同じららぽーとである。
またこんなところに来るとはな…
既に雪ノ下は来ていた。一色はまだのようだが。
「雪乃さんやっはろー」
「うす」
「こんにちは、小町さん、比企谷君」
「いやぁ1年ぶりですねー。雪乃さんとまたここに来るの」
前と違うのは一色が加わることくらいだろうか。
「そうね。…私もここに来ること自体が久しぶりだから迷ってしまいそうだわ」
「前に動物見に来たときも迷ってたな」
雪ノ下方向オンチだからな。
でもそういうところはちょっと可愛いなと思ってしまう。
なんか迷ってきょとんとしてそう。
「もし迷ったら小町かお兄ちゃんに連絡してくれればいいですから」
「そうね。そうするわ。…と言っても比企谷君の連絡先は知らないのだけど」
「そういやそうだな」
なんだかんだ雪ノ下の連絡先だけ1年以上知らないままなんだよな。
まあべつに今までそれで困った事もないから別にいいんだが。
「もしものときの為にお兄ちゃんのも知っていてくれるとありがたいんですけど…」
「そ、そうね。比企谷君のだけ知らないというのもね。比企谷君、携帯を出しなさい」
なんでそんなもじもじしてんだよ。
なに?そんなに俺の連絡先知るのが嫌なの?
なんかちょっと傷つくんですけど。
「同じ名字があると間違ってしまいそうね。比企谷君は別にした方がいいかもしれない。
そうだ。バカ、ボケナス、八幡にしようかしら?」
「それただの悪口じゃねーか。それと、八幡は悪口じゃないから。
そしてなんで小町はニヤニヤしてんだよ」
なんか俺と雪ノ下見てさっきからニヤついてるだけど。
「別になんでもないよ〜。あ、いろは先輩来ましたよ」
パタパタ走ってくる一色。
…やっぱあざといんだよな。
まあ可愛いんだけどさ。
「すみませ〜んお待たせしましたー」
「こんにちは、一色さん」
「いろは先輩やっはろーです」
「やっと来たか。んじゃサクッと行ってサクッと帰ろうぜ」
まだプリキュア見てないんだよね。
「せんぱい、せっかく可愛い後輩が来たのに反応なしはないですよ」
「そうだよごみぃちゃん。ちゃんと褒めてあげないと」
「はいはい。そうだなぁ。髪型似合ってるぞー」
「っ!まさかせんぱいが気づくなんて。…ちょっとだけ髪切っただけなのに…やっぱりせんぱいあざといですよ…」
なんか一色がぶつぶつ言っているが気にしない。
さっさと帰りたい。
「じゃあまたいったん解散して後でこの広場に集合でいいか?」
「そうね。そうしましょう」
「でわでわまた後でで〜す」
みんなと別れてプレゼントを買いに行く。
さてと、なにを買いますかね?
とりあえず雑貨屋を歩いているがなにを買えばいいのか。
身に付ける系は重い。
高いやつもダメ。
やはりプレゼントとはとても面倒である。
奉仕部に入る前は小町にしかプレゼントしていなかったから、今みたいに何回も悩まなくて済んだのだが。
ふとぬいぐるみコーナーに目をやると猫ノ下がいた。
なにを見ていたかは言うまでもない。
「猫ノ下、由比ヶ浜は猫苦手だぞ」
「あら比企谷君。そんなことはわかっているわ。ただ少し興味があっただけよ」
猫ノ下って言ったのにスルーされちゃったんですけど。
多分あれだな。猫ノ下ってあだ名が何気に気に入っちゃったんだろうな。
ぬいぐるみの中に見たことのあるようなイヌがいた。
なんかとても由比ヶ浜の飼っているイヌのサブレに似ているのだ。
そのサブレっぽいぬいぐるみを手に取った。
「俺はこれにしようかな、プレゼント」
「このイヌ、なんか似てるわね…」
こいつもしかしてぬいぐるみもダメなのか?
なんかちょっと可愛いんですけど。
試しにちょっといじめてやろう。いつもいじめられてるし。
「これ、可愛くないか?ほれ」
わざと雪ノ下の目の前に出すととても嫌そうな顔をした。
やばい、ハマりそう。
嫌がる雪ノ下、なかなかいいな。
おっと、そろそろやめないと後が怖い。
「んじゃそろそろ行くわ。プレゼントも決まったし」
「ええ、また後で。…はぁ
…バカ、ボケナス、八幡…」
プレゼントを買い終え、先ほどの広場のミスドに入ると一色が既に美味しそうにドーナツを頬張っていた。
こいつほんとスイーツとかそういうの好きだよな。
「ここいいか?」
「どうぞ」
「一色はもうプレゼント買ったのか?」
「はい。今はみんなが来るまで暇つぶしです。せんぱいもですよね」
まあなと言いつつ俺もオールドファッションを頬張る。
やはりドーナツはオールドファッションに限る。
ふとなにかの視線を感じる。
「じー…」
目の前から視線を感じる。
こいつまだ食い足りないのか?
「…食うか?」
「はい。頂きます」
そういうと一色は小さな口を開けた。
「せんぱい、あーんしてください」
「なんでだよ」
恥ずかし過ぎるだろ。
「いいじゃないですか。ほら」
仕方がないので俺のオールドファッションを千切って一色の口へ近づける。
「はむっ」
勢いよく食らいついた一色の唇が少しだけ指に触れた。
「美味しいですね。私も今度からオールドファッションも頼むことにします」
「お、おう、そうか。気に入ったのなら良かった」
「せんぱい、もしかして私の唇が当たってちょっと緊張してます?」
「別に、そんなんじゃねーよ」
ただちょっとあの時一色が俺の頬にしたキスを思い出しただけだ。
本当に、あれに深い意味はないのだろうか。
目の前の一色はニコニコしていて、その意味はわからない。
疲れました。
非常に眠たいです。
これからまた仕事をしないといけないと思うと辛いです。
不愉快です。
もう寝ます。
そしてご意見・ご感想頂けたら幸いです。
でわでわ。
PS
ただいまアンケートを実施しております。
内容はこの作品の中でどの話が1番良かったか、どの話のいろはが1番可愛かったか、など。
またご要望なども受け付けおります。
僕のできる範囲でですが頑張っていきたいと思います。
アンケートご協力お願いします。
今後の参考にしたいので。
でわでわ。