東方物部録   作:COM7M

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また作中で誤った知識を使っている点があり、感想で教えて頂きました。
教えて頂いた方ありがとうございます。そして皆さま申し訳ありませんでした。

○一つはこの時代皇居の事を宮と呼んでいたこと。これは調べようと思ったら調べられたのかもしれませんが、検索ワードが分からなかった為まあ仕方ないかなと。修正は勿論しました。

○問題はこちらで用明天皇の皇居の場所ですが、滋賀の琵琶湖付近とかほざいていたのですが、物部氏と同じ奈良、しかも同じ市とめっちゃご近所でした。物部氏の本拠地としていた十市郡は現在の橿原市・桜井市・田原本町の一部で、用明天皇の皇居、磐余池辺雙槻宮(いわれのいけのへのなみつきのみや)は橿原市にあったとのことです(桜井市の説もある)
正確な距離は分かりませんが、どっちにしろ凄いご近所さんみたいです。まだ本編に大した影響を与えていないので修正しました。

細かいところはともかく、二番目の様な簡単に調べられるミスは本当に申し訳ない限りです。





天才(変人)二人 2

結局神子様との走り込みは途中で終わり、素振りを通り越して弓の鍛錬に入った。しかも矢を放つのは我だけで、神子様は疲れたから見ているとのこと。要は我の弓を見せる場となった。

この時代にはまだ弓道場以前に弓道という言葉すらなく、弓での練習は足の生えた丸い的を置くだけと随分安全性に欠けたものだった。矢の持つ力は見た目以上に強力で、万が一的以外の方向へ飛ぶと大惨事になるのだが、飛鳥時代の人間はそこまで気にしないようなので、我も一々安全性を確かめるのは億劫になり今では結構適当だったりする。

因みに弓道は、弓術が改称された後の呼び名であるがその弓術すら今の時代には体系化されていない。だから当然流派も無く、これと言って決まった構えがある訳でもない。故に我の構えも、師事してくれた父上の構えとはまた少し違っていた。

 

「今から矢を放つ。もし周りに誰か居るのならすぐに出てこい」

 

周りに響くように少々声を張って、宮の一角に置いた的に向けて言う。周りには人の気配はないが、一応形式だけでも安全確認はしておく。当然返事が返来る筈もないので、我はゆっくりと弓を構える。弓を初めて八カ月、我は弓を引くときはいつも意識を外界からシャットアウトさせ、自分と的の二つしかない世界を作り集中していた。しかしある時気づいた。その方法は確かにスポーツの弓道としては悪くないのかもしれないが、我はいずれ起こるだろう戦、あるいは弾幕ごっこの為に鍛錬をしている。一点の的に集中して周りが見えなくなってしまっては意味がないので、可能な限り周りも意識しながらも、的の中心一点のみを目指すように心掛けた。周りを意識して初めて、木々や草花が体で感じられない僅かな風を伝えてくれる事に気づき、より弓の正確さが上がった気がした。

弦の揺れる音と共に矢が放たれた。ストンと音を立て、お馴染みとなった的の中心に綺麗に刺さり、背中から拍手と共に神子様の関心の声が上がった。

 

「は~、見事なものですね。見事ど真ん中です」

 

「いえ、まだ終わりではありませんぞ。もう暫く見て頂きたい」

 

神子様は褒めて下さったが、これくらいは常人にも可能な領域、神子様も的の中心に矢が刺さっている光景はご覧になられたことはあるであろう。我は矢筒からもう一本の矢を取り出すと、先程と同じように集中する。我の視線の先には今までより遥かに狭く、脆い的があった。風の強さや傾きは意識しつつ、自分の赴くままに静かに矢を引く。

神子様が唾を飲み込む音がしたが、脳はただの雑音として処理した。()が集中と才の結晶が手元から離れて的へ飛んでいく。それは一本目と全く同じ軌道を辿り、狙っていた的へと見事命中。すると我等の耳には矢尻が木の板に突き刺さる音ではなく、ピシッと何かにヒビが入った音が聞こえた。

 

「ふぅ…」

 

「なっ!?こ、これは…凄いな…」

 

集中し過ぎた為か額から汗が流れたので袖で拭う。神子様の方へ振り返ると、自らが見ている現実が受け入れられないのか、何度も目を擦っては一点を眺める。見事神子様を驚かせることに成功した我はドヤ顔になって改めて二本目の矢を見る。二本目の矢は木の板に突き刺さってはおらず、我が放った一本目の矢の末端、(はず)と呼ばれる個所に突き刺さっていた。一寸違わぬ狙い、矢が折れずに筈に突き刺さる絶妙な力加減が合わさる事で初めて起こす事が出来る神業。我ながら実に見事で惚れ惚れしそうだ。

 

「フッフッフ、どうですか神子様。中々珍しい光景でありましょう!」

 

「珍しいとかの話では無いですよ…。六つでこの腕前…」

 

先程まで立ってご覧になられていたが、現実離れした出来事に力が抜けたのかヘナヘナと回り廊下に座る。実はこの技、見せたのは弓の鍛錬を手伝ってくれる召使の女を除けば神子様が初めてだったりするので、我もかなり緊張しておった。神子様の姿を見ると我も途端に緊張の糸が解け、同じく回り廊下に尻を置いた。

 

「素晴らしいですよ布都。これなら噂に尾鰭が付いても堂々と胸を張れるでしょう。布都には驚いてばかりですが、これは今までで一番驚きましたよ」

 

天までそびえ立つ山の頂上に咲く白菊の如き気品と威厳を纏う神子様だが、この時は初めて年相応のキラキラとした瞳で我の事を褒めて下さった。ここまでの反応が帰って来ると予想できんかった我は、やはりお調子者の物部布都だった。駄目と分かってはいたが頭より先に体が動いてしまい、手を腰に当ててこう言った。

 

「それくらいなんのその、朝飯前ですぞ!我の手に掛かれば矢を三つ繋げる事も可能でございます!」

 

「本当ですか!?是非とも見せて下さい!」

 

「ハッハッハ!我におまかせを!」

 

この謎の自信はどこから来ているのか分からぬ。だが神子様に褒められて、テンションが上がっていたのは確かだろう。その様な精神で、先程よりも更に繊細な力加減と並外れた集中力が必要となる技ができる訳もなく、宮の一角でバキッと木の枝が折れる音が響いた。

 

 

 

 

「アッハッハッハ!いや~、すっかり騙されました。三本目は初めてだったのですね…。そ、それなのにあんなに自信満々に…。ク、ククッ…」

 

あれから一度客間へ戻ったのだが、未だに神子様の笑いは止まる事が無かった。廊下を歩く途中で何人かの召使や政治家であろう豪族とすれ違ったが、皆一様に笑いを堪えながら歩く神子様を奇異な目で見ていた。しかも部屋に戻ると一段と声を上げ、床をバンバンと叩いてまで笑っている。流石にここまで笑われる筋合いは無いので、我は一言物申した。

 

「そ、そこまで笑わなくともよいではありませぬか!二本目は成功したのですぞ!」

 

「わ、私はできなかった事に…笑っている訳ではありません、よ。フフッ。だ、だって、あんな決め顔で、我におまかせをなんて言って…バキッと折れたのが余りにも…フフッ、アハハハ!」

 

またまた笑い始める神子様を、目頭が熱くなりながらも睨み付けるが効果は無い。完全に笑いのツボに入っていると察した我は、それ以上何も言わずにひたすら笑っておられる神子様を眺める作業に入った。無言の圧力を掛けているのだが流石将来の聖徳王。我の眼力を物ともせずに自分が満足するまで笑っておった。

 

「はぁ~っ。笑いすぎて頬が痛みました。も~、どうしてくれるんですか」

 

「知りませぬ!いくら神子様でも怒りますぞ!」

 

「怒りながら言われてもねぇ?ほら、私が悪かったです」

 

すると神子様の優しい手が我の頭を撫でてくれた。途端に怒りの感情がどんどんと消えて行き、強張っていた頬も緩み始める。徐々に怒っていたことがどうでも良くなり、神子様の優しい手が心地よくなってきた。

その時、自らの心が神子様の手によって堕落していくことに気付けた我は、ハッと目を開いて慌てて神子様から離れる。なんと恐ろしい力を持つお方じゃ。頭を撫でるだけでここまで我の感情を操ろうとするとは。

 

「おや、不満でしたか?」

 

「滅相もあり…そ、そうでございます。頭を撫でるだけで我の怒りを収めようとは片腹痛いですぞ」

 

「それは残念ですね~」

 

ぐぬぬ…。何故前世の記憶のある我が七歳児の少女に弄ばれるのだ。っと、いかんいかん、このような時は冷静になるのじゃ。とりあえず神子様の笑いも収まった、なるべく自然な形で話題を変えるのが良かろう。

 

「ところでですね、水を持ってきた時の事ですが」

 

「露骨に話を変えましたね。いいですよ、では話題を変えましょう。それで?」

 

うぐっ…。やはり神子様相手に心境を悟られずに話題を変えるのは困難であった。己の浅はかな話術を恨みながらも、お言葉に甘えてそのまま話を続ける。

 

「そ、その時に蘇我馬子殿にお会いしたのですが、馬子殿はどのようなお方なのですか?」

 

「ああ、叔父上ですか。そうですね……やはり賢いお方と言うべきですか、特に政治に関しては非常に先を読んでおられる方です。私の政治に関する興味も少なからず叔父上の影響がありますね」

 

やはり馬子殿に抱いた我の感想は間違っていないようだ。先を読む力を持っている、それはやはり物部を滅ぼすことを考えているのか。いや、いくら神子様のお言葉とはいえ、そこに執着しすぎるのも駄目だ。どんなに神子様が聡明な方でもまだ七つの子供であられる。

 

「布都?叔父上が気になるのですか?」

 

「ええ、まあ。やはり物部氏と対をなす蘇我氏の者ですので」

 

いくら神子様にでも将来物部氏が滅びる事を伝える事はできないので、表面上の理由を述べた。流石の神子様も不審に思われなかったようで、深刻な顔をしている我とは違い陽気な表情をされている。

 

「それを言ったら私も蘇我氏の者ですよ。しかも布都とは違う仏教信者でーす」

 

「フフッ、前者はともかく後者はただ教え込まれただけでしょうに。神子様が一定の宗教に執着していないのは分かっておりますぞ」

 

「それはあなたも同じでしょう?あなたには神道に対する信仰心も、仏教に対する敵対心も感じられない」

 

隠していたつもりはないのだが、やはりバレてしまっていた様子。

物部に生まれた為、当然仏教より神道の方が好きであるがそれはあくまで好みの範囲内だ。神子様はやれやれと口にすると、どこか面倒くさそうに部屋の端を眺めながらポツリと呟く。

 

「私も好きになれる宗教が出来たらよいのですがね。そうすれば世界の見方がまた一つ変わり、新たな世界に旅立てる。布都もそう思いませんか?…って、布都の価値観は私とはまた少し違いますからね」

 

「ええ。我はどちらかと言うと宗教そのものに強い感情を抱いていない。大して神子様は宗教に興味はあるものの、仏教も神道も合わないと言うべきしょうか?」

 

自らの価値観を当ててくれたのが嬉しかったのか神子様はニッコリと笑みを浮かべ、また軽く我の頭を撫でてくれた。

 

「正解。ただもし、私が仏教か神道のどちらかを選ぶとしたらどちらだと思います?いや、答えを言うのは布都には簡単でしょう。理由も付け加えて答えて下さい」

 

なるほど、中々面白い質問をされる。歴史を知っている我が答えるのは少々ズルい気がするが、それを言うならそもそも前世の記憶を持っている時点で我はいかさま師じゃ。ここはすんなりと正解を言わせてもらう。

 

「当然仏教です。理由としてはまず仏教の思想が非常に政治に向いているから、慈愛や生きとし生けるものに対する優しい心が前提となる思想。日々苦しい生活をしている民には受けるでしょう。また民は宗教を変える事で、今の生活をより豊かにできると考える者も少なくはないでしょう。神道以前に、宗教を変える事が新たな改革をする第一歩となる」

 

「ふむ」

 

「更に神子様の大王…いえ、ここはあえてご両親と呼ばせてもらいます。神子様のご両親は共に仏教を信仰する蘇我氏。いくら神子様がこの上ない才を持っておられたとしても、後ろ盾がなくては発言力はおろか、政治に参加できるかも分かりませぬ。故に神子様が神道を広めると言った暁には途端にご両親の後ろ盾が無くなり、神子様は政治どころではなくなってしまう。我が思いついたのはこれくらいです。いかがですか?」

 

話す前は自信満々だったものの、いざ口にすると大して難しい問でもなかったのでそれが逆に不安になった。前世でも時折難しい問題の中に一つやけに簡単な問題があると、正解であるにも関わらず裏があると疑ってしまうことがある。今がそれに似たような感覚だ。

しかし我の心配は杞憂に終わったようで、神子様はポンと手のひらを合わせる。

 

「流石ですね布都、正解です。布都には申し訳ありませんが、私が神道を押す利点はほとんど無い。まあ私の一生が特に何もなく、神道が強いまま終わるのなら話は別ですがね」

 

「不吉な事を申されますなぁ…」

 

「…大丈夫です。例えどんなことがあっても布都は私が守りますよ。あなたは私にとってかけがえのない人なのですから」

 

「――ッ!?」

 

口調はいつもと変わらぬままだが、声に込められた力は一世一代の告白とも感じられる程に真っ直ぐなもので、また、意志が込められた美しい瞳は瞬きすることなく我を見ていた。

まさかここで口説き文句が来ると思っていなかった我は、すぐさま冷静に物事を見る事が出来ず、恥ずかしさと嬉しさで顔を真っ赤にする。まるで走り込みの後の様に胸の鼓動が高くなっていき、感情のフィルターが掛けられた我の瞳には神子様が今まで以上に凛々しく見えた。

 

「? どうしました?」

 

「ッ!?い、いえ…。なんでも、ございませぬ…」

 

てっきり意図してキザな台詞を口にしたかと思っておったが、首を傾げる神子様を見る限り素で申されたようだ。何とか心を鎮めようと息を整えるが、そこまで我の事を大切に思ってくれていると思うと、嬉しさの余り今にも飛び跳ねてしまいそうで中々心が静まらない。

天然でここまでの破壊力のある口説き文句が言えるとは恐ろしきお方だ。先程のたった一言の中はまるで神子様の魅力を全て詰め込んだ砲弾であり、我の(城壁)を貫きそうになった。

そしてあからさまな我の変化に察しの良い神子様が気づかない訳も無く、はは~んと口元を上げて顔を近づけて来た。

 

「布都、ひょっとしてときめいたりしました?」

 

「な、なんでの事でしょう?この天才、物部布都を恋に落とす男はこの世に居りませぬぞ」

 

「なら女である私は問題ないのでしょう?」

 

目の前で神子様の表情が笑顔へと変わる。だがその笑顔にはいつもの優しい雰囲気よりも、獲物を引き寄せる甘い蜜の様な、美しくも妖しい雰囲気が感じられた。このまま神子様の手の平の上で踊るのは前世の記憶を持つ我のプライドが許さんと、神子様から少し離れる。

 

「そういう意味ではありませぬ!というより神子様、早くも口説くのを楽しんでおられますね!?」

 

「ん~、全く興味なかったのですが布都は反応が可愛いですから、ついつい弄りたくなって」

 

「かわっ!?むぅ~っ!わ、我は普通の女子ですぞ。今はいませぬが、いずれ男性と婚を結ぶはずです」

 

「あなたが普通と言ってしまうと、この世界の女性のほとんどを敵に回しますよ。頭や弓の才だけではない。布都はとても可愛らしく美しい。今はまだ幼さが残りますが、いずれは誰をも魅了する女性へと変わるでしょう。そうなる前にあなたを私の元に置きたい……ってあれ?」

 

もう駄目だった。世辞だと分かっていても嬉しさを隠すことが出来ずに頬が緩んでしまい、恥ずかしさで顔は一面高熱を帯びて、そして怒りで体の震えが止まらなかった。流石に我の変化を察したのか、神子様の口説き文句が止まる。

俯いていた我はニィッと笑みを浮かべて顔を上げる。引き攣っている神子様の瞳には、口裂け女かと思う程口元が上がり、眉と頬をピクピクと動かす我の姿が映っていた。もし神子様の瞳が鏡の如く、色もそのまま反射していたらきっと我の顔は真っ赤になっているだろう。

 

「み~こ~さ~ま~ッ!」

 

「ふ、布都?私今の布都はちょっとこわいな~なんて思ったりして。ほら、布都はもっと純粋な笑顔が可愛いよ?」

 

「ふ、ふふふっ…。問答無用ですぞ!」

 

我は神子様を押し倒して馬乗りになると、すぐさま神子様の着物を巧みに利用して両手を結んで自由を奪う。神子様は何とか馬乗りになった我を落とそうとするが、重心に力が入らんように体重をかけている為、そう簡単に逃げられはせん。常日頃鍛えていた自分自身に感謝しながら、指をワキワキと動かして神子様に近づける。

 

「さあ神子様、お覚悟を!」

 

「ちょっと布都なにを――ッ!?ふっ、フフッ!アハハハ!ま、待って布都!」

 

身動きが取れないのをいいことに、我は神子様の全身をくすぐり始めた。例え未来の聖徳王でもくすぐりには弱かったのか、特に反応がよい腋を中心にくすぐりを続ける。神子様はじたばたとあがくものの、我の馬乗りが崩れる事はない。

 

「ほれほれ!神子様の愛しい愛しい布都めの、ささやかな愛情表現ですぞ!存分に受け取って下さい!」

 

「ほ、ほんとにまって!?ア、ハハハハッ!ごめん、ごめんってば!布都ッ、い、息が…」

 

笑いすぎて呼吸が困難になったようで我はくすぐる手を止める。すると神子様は笑みを浮かべながらも、乱れた息を生まれたての小鹿の様に体を震わせながら必死で整える。呼吸を整えている最中でも感覚が残っているのか、小さい笑い声が零れていた。

そしてある程度呼吸が落ち着いたのを見計らうと、我はまたスッと手を伸ばす。

 

「ふ、布都!今世のお願いだからこれ以上――アハハハッ!」

 

「なら我が10数え終えたら許しましょう。い~~」

 

「それは無しでしょお!だって布都一分は息が続いフフフフッ!」

 

神子様の仰る通り、毎日の走り込みで我の肺活量はかなり鍛えられていた。流石に一分と続くのは最初の一回であろうが、それでも神子様にとって随分長い10秒になるであろう。

 

「い~~~~~~」

 

「ふ、布都ぉぉっ!?」

 

「い~~~~~ち。はい、次二秒目ですねぇ~。は~い。にぃ~~~」

 

それから十分弱の間、宮の一室からは神子様の笑い声が絶える事はなかった。不審に思った召使が部屋を確認しようとしたらしいが、部屋の中から溢れ出る只ならぬ雰囲気に押されて扉を開ける事ができんかったそうだ。

ようやく笑いが途絶えた頃には、我と神子様の両者が土下座し合って頭を下げている、第三者が見れば大慌てするであろう異質な空間がそこにはあった。

 




布都ちゃん、腕が疲れたら大変だ!ここは俺に任せて一日程部屋を出るんだ!

この小説の布都ちゃんはプライド()の所為で少しツンデレ気味かも。




前書きがミス報告&謝罪場になっており恥ずかしい限りです。せめて間違ったところを活かして、いずれ人物設定みたいに、この小説を執筆してから知った飛鳥時代の知識をまとめたのを書こうかな。そしたら豪族組のSSの手助けになるかも(小並感)

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