東方物部録   作:COM7M

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小説情報を通じてこの小説のお気に入り登録数を見たんだ。そうしたら急に四話からお気に入り登録や評価して下さる方が増えてなーー
しつこいが感謝の言葉を述べようと思ったんだよ。(by易者)

改めてありがとうございます!
それと今回は妙に長い説明がいくつかあります。






天才(変人)二人

我が思いついた案は決して冗談ではなかった。神子様が変えたいものは周りの自分に対する反応と、話し合いで解決するものでもなかった。故に女性を口説くことが間接的に、神子様()は男として生きるのを望んでいると、周囲に伝えられるかと思ったのだ。

だがまさかいきなり、我を口説いてくるとは予想できんかった。神子様がネタばらしをしてから、我はしかめっ面を解かなかったが、神子様に何度も謝罪させる訳にもいかないので、二回目の謝罪の時に我は怒りを鎮める事にした。

何故我が尊敬する神子様のご冗談に対してこれ程怒ったのかというと、我が危うく神子様の魅力に呑まれそうになったからと、随分女々しい理由であった。元より神子様は他人を惹きつける雰囲気、現代の言葉を使うならカリスマを持っておる。我もそのカリスマを受けて神子様を慕う様になった。つまり我は断じて恋ではないが、それに似た想いを神子様に抱いており、それがさっきの冗談で危うく恋になってしまうところだった。今でも神子様の優しい手の平の感触が残り、甘い言葉が脳内で鮮明にリピートされている。これではいかんと慌てて首を振る。

少々論点もズレたりしたが、つまり我が言いたいのは一つ。神子様は女性を口説くのが上手いのかもしれん。我は神子様を慕っておる為、かなり贔屓目が入っておるかもしれんが。

 

我の怒りが解けたのを見計らい、神子様は話題を変える。

 

「ところで布都。今日はこちらに泊まっていくのですよね?確か手紙にも書いたと思いますが」

 

「はい。ですが何か問題があれば、都にも物部氏の家があるのでご心配なく」

 

何しろ天下の宮だ。突然大事な客が来て客室が埋まったりするかもしれぬ。もっとも物部氏以上の客は蘇我氏しかおらぬだろうが、何か不測の事態が起こって迷惑がかかるのなら、我は都にある別荘でも構わない。

 

「いえ、そういう意味で言った訳ではありません。ただ今日は一日中布都と居られるなと思って」

 

その言葉に他意は無いのだろうが、先程口説かれた我には少々違う意味に聞こえてしまい、頬が僅かに赤く染まるのが自分でも分かる。幸い神子様は気づいておられんようで、我は呼吸を整えて心を落ち着かせる。

 

「確かに神子様と一緒に居られるのは嬉しいですな。一応我等は異性と見られているので夜は一緒にいられませぬが」

 

「残念。せっかくなら夜中までずっと布都とお話していたいです」

 

「それは我も同じでございますが、そこは我慢ですぞ」

 

神子様も冗談で仰ったのですんなりと頷かれた。

 

「そうですね。ところで日が落ちる前に一つ、布都が来たら是非ともやってみたいことがありましてね」

 

「何でありましょう?」

 

「私も布都の日課の鍛錬を一緒にやってみたいと思って」

 

「…えええっ!?」

 

我の声が五月蠅かったのか神子様は手で耳を塞ぎ、我は慌てて口を手で押さえる。

もし神子様がそこ等の豪族の子であったなら、我は先導して一緒に汗を流しただろうが、相手が天皇のご子息となられるとそういう訳にもいかん。我もこの時代の者の価値観を十全に把握している訳ではないが、天皇のご子息に走り込みや素振りをさせては我の首が危ういのは分かる。まあ我は二大勢力の一つ、物部家の娘だから首は大げさであるが、何らかの罰を受けてしまうかもしれん。

下手な言い訳をするのも神子様に失礼なので、我は今思ったことをそのままお伝えすると、神子様は落ち着いた声で返した。

 

「別に大丈夫ですよ。女子の遊びをしているのならともかく、男子らしい遊びにはとやかく言って来ないはずですよ」

 

更に神子様は、私は書物を読んでばかりですから外で遊んだところで何も言いませんと付け加える。

神子様と一緒に鍛錬できる喜びよりも不安の方が大きく、どうにも気乗りせんが、神子様たっての願いを蔑ろにするわけにもいかぬ。それに万一に周りからとやかく言われようとも、こちらには天皇のご子息であられる神子様がいる。

 

「分かりました。ですがやると決めたからには頑張ってもらいますぞ」

 

「ははっ、お手柔らかにお願いします」

 

我等は早速部屋を出ると、神子様は召使に我が履いてきたものとご自分の靴を持って来させた。この靴も豪族以外の者が履ける代物ではない。靴は動物の皮や絹などの生産量が限られた素材で作っており非常に高価なものであり、また通気性の悪い今の靴は水虫の原因にもなり一日中外にいる庶民には向かないらしい。故に、例え大量生産が可能になっても蹴鞠をする豪族くらいしか履かんであろう。

召使が持ってきた靴を履き、まずは走り込みの順路を決める為にのんびりと庭を歩いた。我が家以上に広い庭であるが木々や草花が植えてあり、走り込みに向いているとは言えない。元より庭は宗教的世界を作り出し、それを体感する空間である為、走り込みに向かないのは当然であるが。しかしどんなに庭に植物や石があろうとも、流石は宮の庭。十分に走る事ができ、周回もしやすい程よい空間が見つかった。

 

「ここが良さそうですね。ところで神子様にお聞きしたいのがあるのですが」

 

「ありましたね、こんな場所も…。どうぞ、何でも聞いて下さい」

 

「先程見かけたあの石や砂を使った川の事ですが、あれはどなたが発案されたのでしょう?心打たれる美しさを持っており、とても気に入りました」

 

以前ここに来た時もそうだったが、我は池や遣水を使わずに石や砂を使って水の流れを表現する、枯山水と呼ばれる技術が生前から好きだった。八カ月前は枯山水の名前を思い出せなかったが、とある書物を読んでいる最中に枯と水の文字が近くにあった時にその名前を思い出し、引き出しに仕舞い込んでいた雑学も思い出した。この時代の庭は主に、池を作りそこに島を築くものが主要なものだ。庭を丸々一周走れる我が家は、位の高い豪族の中では珍しい方であった。枯山水は確か室町時代の禅寺で使われており、その起源はまだ存在しない藤原氏が考えたものだった気がする。つまり本来ならこの時代にあるはずのない技術なのだ。

さほど勉強熱心でもない癖に、その辺りのことだけは無駄に覚えていた前世の自分を褒めながら、我は神子様の反応を待った。

 

「ああ、枯山水の事ですか。布都に好評で嬉しいですね。あれ、私が考えたのですよ」

 

神子様が枯山水の名を口にした時の雰囲気で薄々気づいたが、やはり神子様が考えられたものであったか。あの時の神子様は今より一つ下の六。六歳児が枯山水を発案したとは誰も思うまい。

紛れも無い天才であられる神子様に、もはや驚きも呆れも無く、ただ感心するだけだった。

 

「はぁー。やはり神子様のものでありましたか。芸術の才まであるとは、いやはや」

 

その時、1400年後の神子様が作られた希望の面と呼ばれる奇々怪々な表情のお面が頭を過った。その希望の面はなんともまあ、繰り返して申すが奇々怪々なもので前世の我は酷い面だと大いに笑ったが、今思うとあの仮面も素晴らしい芸術作品なのかもしれぬ。いや、芸術の才もある神子様が作られた面なのだ。昔より感受性が豊かになった今の我が見れば、きっと感動する素晴らしい作品であろう。ますます1400年後の世界に行くのが楽しみになった。

 

「ふふっ、偶々思いついただけですよ。さて、ならそろそろ始めましょうか。動かないと寒くて凍えそうです」

 

「了解しました。ではまず準備体操から始めましょう。万が一神子様が大怪我でもされましたら我は宮から追い出されてしまいます」

 

「それは困りますね。ではその準備体操とやらのご指導を願います」

 

準備体操を知らぬ事に驚きつつも、我は神子に毎日やっている運動前の体操を教えた。神子様の反応で思い出したが、この頃にはまだ体操やストレッチと呼ばれる言葉が存在しないのだ。人は必ず行動や概念、現象に言葉を付ける。歩くや走る、時や生、日差しや温度などどれも必ず名前が付いている。それは逆を言うと、言葉が無ければそれは存在しないのと同じではないだろうか。

体操の話から言葉の話に変わるが、とある話を聞いたことがある。アマゾンの奥地で暮らすある民族の話だ。その民族にはどうやら時間と呼ばれる言葉が存在しないらしい。時間の言葉が無い彼等には、なんと過去や未来の概念も無く、今自分の五感で感じられるその瞬間を生きているらしい。時間が無い彼等には、月、年を意味する言葉も無く、数字も4を意味する言葉までしかないそうだ。話しが逸れてしまったが要するに我の言いたいことは、言葉は様々なものの存在を具現化する力になっているのではないかと言うこと。

この話はあくまで我の主観的意見であり、考え方は人それぞれである。とても他人には話せるものではないなと我は心の中で苦笑しながら、初めての体操にぎこちなく動く神子様のお手伝いをする。

 

「お、おおっ!この体操と言うのは中々気持ちのよいものですね。背伸びの延長線上の様なものでしょうか」

 

アキレス健を伸ばす準備運動をしながら神子様は感心の声を上げる。

 

「ま、まあそのようなものです。冬などは特に体が硬くなる為、少量でもよいので体を動かすのがよいのですぞ」

 

「なるほど。また一つ布都から教わりました」

 

さて、五分準備運動をすれば十分であろう。我が先導する形で、不躾ながら宮の走り込みを始めた。歴史的価値のある飛鳥時代の宮を使って走り込みをする謎の背徳感が、我のテンションを上げていつもより気持ちよく走る事ができた。走り始めた我等は、五分の間隔で何かしらの変化があった。

 

まずは五分後。神子様は余裕の表情で我の後ろを走られておられた。やはり神子様の方が一つ年上というのもあり、背丈や足幅が違う為に物足りなかったのであろう。もっと速度を上げてもよいと仰った。

 

続いて十分後。少し速度を上げて走っていると、神子様の息が徐々に上がってきた。少し速度を落とそうかと問うが、これくらいが丁度良いとの事なので、我等はそのまま走り続けた。

 

また五分の時間が経過し、走り始めてから十五分後。すっかり息が上がった神子様は速度を落としてくれとの事なので我はそれに合わせる。あと何週続けるのかと聞かれたので、だいたいあと20周程走ればよいと伝えると顔を真っ青にされた。

 

そして二十分後。神子様は弱弱しく我の名を呼ばれた。

 

「ふ、布都…ちょ、ちょっと、待って」

 

手を膝に置いて完全に足を止める神子様。我も走るのを止めて神子様に近づき、神子様の顔を確認するように膝を曲げてしゃがみこむ。見上げる神子様の額からは、彼女の地位に似合わないものの、何故か爽やかに見えてしまうキラキラとした汗が流れていた。

その姿に少し胸が高まりながらも、首を傾げながら聞いた。

 

「どうされます?必要とあれば水を持ってきましょうか?」

 

「大丈…夫…。いえ、すいませんがお願いします。私の、名を出せ、ば大丈夫です…」

 

疲れ切った神子様は息を乱しながら近くに置いてある岩に腰を下ろした。この時代の思想では、庭に置いてある岩は霊山、現代の言葉を使うとパワースポットと呼ばれる山を表しており、本来なら腰を下ろしてよい場所ではないのだが、神子様は全く気にしておられん様子。元より我も宗教に関してはさほど強い感情を抱いておらぬため、その事については何も言わず、神子様の命を実行する為に召使を探しに全速力で走り出した。

 

「畏まりました!では少々お待ちを!」

 

「い、今しがた走ったばかりというのに、あり得ない…」

 

呆然とした神子様の声が背中から聞こえた気がしたが、風で靡いた森の音にかき消された。

 

すぐに召使は見つかった。神子様の名を出して水を要求すると、我以上の全速力で水を取りに行った。水を汲んでくるまでここで待てとのことなので、丁度我の目の前には神子様が発案したという枯山水があったので、顎を手に乗せながらのんびりと眺めた。

枯山水は禅寺の庭で使われたのがきっかけだったか。神子様がどのような思い付きでこの庭を作成したのかは分からぬが、本来は限られた自然石や砂で概念的な一つの世界を作り上げ、それを見て心で大自然を作り上げ、その世界で思想をめぐらして座禅を行っておったらしい。そしてその世界を作り上げるきっかけとなった思想は、中国から伝わって来た神仙蓬莱思想と呼ばれるものだったか。我も詳しくは知らぬが、砂の川の中にそびえ立つ大きな(蓬莱山)には仙人が住んでおり、仙人の住む山には縁起の良い鶴や亀がいるとか。日本では仏教の一派、禅宗の庭に使われておる枯山水だが、概念世界を作り出しているこの世界()の根底にある、神仙蓬莱思想は道教のものだったはず。

意識的か無意識かは分からぬが、道教の思想が根底にある枯山水を、時代を先駆けして思いつく辺り、やはり神子様は生まれながら道教の方が合っていたのかもしれん。

 

「おや、あなたは?」

 

自分の世界に入り込んで考えに耽っておった時、背中から声を掛けられたので振り向いた。20代半ばだろうか、若々しくも、掴み所のない只ならぬ雰囲気を纏う男性が立っていた。身なりは豪族のもので、着物の質や雰囲気からするにかなりの名家出身であると察した我は、立ち上がってペコリと一礼する。

 

「物部尾興の娘、物部布都と申します」

 

すると男性は一瞬目を開くが、すぐにまた掴み所のない独特な雰囲気を放つ。相手の心の奥底まで探り、己を隠す独特な雰囲気は、どこか初対面の神子様に近いものがあった。男は我にも一礼して、優しい口調で名乗った。

 

「初めまして。大王に仕えております、蘇我馬子と申します」

 

わーお。我、いや、我等の人生に大きくかかわるであろう重要人物の登場に、一瞬だけ前世の反応が出てしまう程じゃった。史実では聖徳太子と手を組んで我等物部氏を滅ぼし、初めて女性を皇位につけた人物。他にも色々な事があるが、突然の事態に頭が軽くパニックになっておりすぐさま知識が出てこんかった。

 

「名前は常々聞いておりまする。蘇我氏の中でも並々ならぬ頭脳をお持ちと」

 

「それは私の方です。今や豊聡耳様に並ぶ才児と、あなたの名は我等の中では有名ですよ」

 

「はぁ…。えっと、ありがとうございまする」

 

てっきり神道を崇める我等物部氏に対してかなりきつめの態度を取ると思っておったので呆気にとられた。う~ん、我は物部守屋でありながらその妹、布都姫でもある可能性が高い。物部守屋と蘇我馬子は天皇の葬式の場で罵倒し合う程の仲の悪さだったらしいが、布都姫は蘇我馬子と結婚する。この方が将来我の旦那になる人なのだろうか、それとも罵倒し合う間柄になるのか。

 

「えっと、不躾ながら聞いても宜しいでしょうか?」

 

「何でしょう?」

 

「馬子殿は仏教を強く崇拝していると聞きます。我は神道を押す物部氏の者ですが…」

 

あえて皆まで言わなかった。馬子殿にも我の意図は伝わっており、ふむと我を見下ろしながら小さく頷いた。返事はすぐには返って来ず十秒ほどの時間が掛かった。

 

「確かに私とあなたは異教徒ではありますが、それを理由にあからさまに態度を変えたりはしません」

 

まるで娘へと向けるような優しい笑みを浮かべてくる馬子殿。しかし返事まで十秒の時が掛かったのもあってか、その笑みには裏があるように見えた。

 

「我が過激な廃仏派でもですか?」

 

「過激な人は自らをそう言いません。だから私は神道に対して少なからず敵対心を持つことはありますが、あなた個人に対し敵対心を持つことは無いでしょう」

 

どこまで本気なのかこの男。

この時代の宗教が人へ与える力は絶大だ。我や神子様の様な現代日本人に近い考え方の者の方はごく僅かであり、そう簡単に我個人と物部(神道)を切り分けられるものなのか。やはり我はこのような駆引き、あるいは探り合いと呼ばれる行為は苦手だ。これ以上探ろうとしても我の浅はかな考えが見破られるだけなので、ご無礼をお許し下さいと一礼する。

 

「いえ、構いませんよ。その代りと言ってはなんですが、お返しに私からも一つ質問を。あなたが何故(ここ)にいるのですか?」

 

「本日は神子様にお招き頂きました。今は神子様が水をご所望とのことなので、召使の者に頼み、それを待っているところです」

 

「なるほど、豊聡耳様の客人でありましたか。あの方が同年代の子を誘うか…。噂通りの様ですね。実は私にもあなたと同い年の娘がいるのですが、豊聡耳様とは話が合わなかったようで」

 

娘の話題を出した時の馬子殿の表情は、苦笑するものの温かみのあるものだった。神子様のような観察眼がない我でも、娘への想いは確かなものだと感じた。

我も前世の記憶がなければ神子様の相手は務まらぬであろう為、他人事のように笑うことはできない。

 

「神子様は気難しい方ですからのぅ」

 

「全くです」

 

互いに顔を見合わせクスクスと笑い合う。今頃神子様はくしゃみをされておるかもしれん。

丁度話が途切れた時、召使の者が水の入った容器を持って早足でこちらにやって来た。馬子殿も丁度良いと思ったのか、我に一礼すると召使とすれ違う様に去って行った。召使から容器を受け取り、水を求める神子様の元へ早足で向かう。

蘇我馬子。歴史を動かした人物なだけあり、掴み所の無い謎の人物だった。彼は我が父尾興の様に穏健派なのだろうか、それともただ自らの思想を隠しているだけなのか。どちらにせよ、そう易々と心を許していい人物ではないのは間違いない。

 

「神子様―!お待たせしましたー!」

 

「いえ、ありがとうございます」

 

未だ石の上に座っていた神子様に容器を手渡すと、ゴクゴクと喉を動かして容器に入った水をあっという間に飲み干した。喉が潤った神子様は晴れやかな顔つきになったので、我も水を運んだ甲斐があった。

 

「ふぅ…。しかし布都はこの走り込みを毎朝やっているのですか。私には到底できません」

 

頭に手を当てて苦笑する神子様。どうやら走り込みがかなり応えたようで、太ももを摩っておられた。我はクスッと笑みを浮かべながら柔らかい地面に膝を立て、反対の太ももを揉み始めた。どうやら効果はあったようで、神子様はまるで温泉に入ったかのような、気の抜けた声を出す。

 

「因みに、一応お伝えしておきますが我はこれを朝・昼・夜の三回やっております。更に素振りの500回と弓術の鍛錬がありますが、いかがなさいますか?」

 

「…遠慮しておきます」

 




でも神子様の汗なら舐めてみたいかも…


はい、真面目…というよりも裏話をしたいと思います。

○枯山水について。
今回枯山水について長々と説明しましたが、本文でも書いた通り本来なら室町辺りの技法みたいです。実は知っていてわざと一話の描写に入れたのですが、その時の理由はただ神子が天才だからと随分適当なものでした。感想を頂いた事で流石にそれでは駄目だと気づき、枯山水について調べたら道教に着いたので長々と説明させてもらいました。
(あくまで私が見たサイトをかなり噛み砕いたり、無理やり小説に合わせた部分もあるのでそこはご理解ください)

○布都の知識量
一人称というのもあり、布都が文化について説明するところが多々あります。前世が学者だとかではありませんが、妙に知識が偏っております。何しろ現代を知っているのは布都しかいなく、他のキャラの視点からの説明が不可能なので。

○ガールズラブの度合い
ガールズラブの作品を沢山読んでいる訳ではないのですが、時折これ警告タグいるかなと思う作品が見られます。オリ主などの具体的なものではなく、ラブと抽象的なタグですので、その辺りのタグの捉え方は人それぞれですが、この作品のガールズラブは結構強めになるかもしれません。


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