紅魔を撃つ   作:大空飛男

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ものすごい久々の投稿


ステップ

レミリア・スカーレットが部屋に入ると、すでに長机の上には料理は並んでいた。

彼女の持つ思考には、人里に根付いているハレやケガレの概念など存在しない。肉や野菜など関係はなく、ただ食べたいものを食す。それだけだ。

 おおよそ十人が並んで食事ができるような長机に対し、レミリアは窓側の端に座ると、その向こう側にいる人物をネコ科のような瞳で見つめた。

「あなたを呼んだのは初めてね。ザルティス」

対照的に座るザルティスは、座ったまま頭を下げると、同じくしてレミリアを見つめる。そのときの彼の眼は、何かを探るような、何かにおびえているようで、レミリアは思わず妖艶に笑った。

「ふふっ。毒なんて入っていないわよ?そんなに私のもてなしが恐ろしいの?」

確かにこの男がおびえるのも無理はないだろう。今までただの使用人として見られていたはずなのに、こうした格別の扱いを受けているのだ。何故このようにもてなされるのか、不思議でたまらないだろう。もっとも、これはレミリアがほんの気まぐれで行ったことに過ぎないのだが。

「いえ、そんな。誠に嬉しゅう思います。ただ、純粋にいち使用人の私が、このようなもてなしを受けていいものかと思いまして…」

そう発せられるザルティスの声量に、嘘偽りなど存在しなかった。どうやら本心で言ったようだと、レミリアは理解する。

「ふうん。まあいいじゃない。さあ、料理が冷めてしまうわ。作った咲夜に失礼でしょう」

そういうや否や、レミリアは指を軽くはじく。すると、咲夜がどこからともなく、レミリアの横へと姿を現した。

「咲夜、彼にワインを。できるだけヴィンテージ物を頂戴。あ、言っておくけど、あなたの能力で、故意的にヴィンテージにしたのはやめてちょうだい」

咲夜はその言葉に対してほんの少し――長い付き合いであるレミリアですら、注意深く見なければ見逃してしまうほど――顔を歪める。しかし、何事もなかったかのように「かしこまりました」と言うと、再び一瞬にして消え去った。

「…メイド長の能力ですか?」

すると唐突に、先ほどまで恐縮していたザルティスが、探るように問いを投げかけてくる。レミリアはそれに対し、さも自分の事如く、自慢気な顔をした。

「ええ、そうね。彼女は『時を操る程度の能力』を使うの。すごいでしょう?」

その子供っぽい自慢気な顔に、ザルティスは愛想笑いを見せた。もちろん、レミリアは故意的に行ったことであるために羞恥心は湧き上がらず、ザルティスの表情を無礼などとは思わなかった。つまり彼女は、精神的な年齢故に、何も感じなかったのだ。

「しかし、『時を操る程度の能力』ですか…いったいどのようにして、行っているのでしょうね」

不思議そうに言うザルティスに対し、レミリアはさらに得意げな顔をする。もっとも咲夜が持つ能力の根源を、教えるつもりなど毛頭もない。むしろその根源を、自分が知っていることに対して、優越感を覚えていた。

「さあ。どうかしらね」

その思いを孕みつつ、レミリアは言葉を返す。そして数刻後、もうワインを選び終わったのか、咲夜が再び、一瞬にして現れた。

「お待たせいたしました」

咲夜はそういうと、机の上にあるワイングラスに、トクトクとワインを注いでいく。注ぎ終わるとレミリアはそれを手に取り、くるくるとグラスを回し、芳醇な香りを楽しんだ。

「次はザルティスへ。ほら、はやくして」

余裕の笑みを作りつつ、レミリアは咲夜をせかす。しかし、またもや咲夜は意味深な戸惑いを見せると、今度は何かを割り切るような表情を見せ、すぐにザルティスへのグラスに注いだ。

――まだ、咲夜はこの男を信用しきれてないようね。いや、むしろ人間的に嫌いなのかしら?

レミリアが感じたどこかぎこちない咲夜の行動を見て、ふとその様な考えがよぎる。もともと咲夜はザルティスを雇う事に反対をしていたが、『個』としての考えを捨て、『集』としての考えを優先しているのだ。だが、それでもザルティスの存在は受け入れることが難しく、こうしてわずかなズレを起こしているのだろう。

「…咲夜。もう席を外してもいいわ。用があったら、また呼ぶから」

「いえ、しかし…。…はい。わかりました」

やはり何かしらの抗議を言うかとレミリアは覚悟をしていたが、咲夜が持つ忠義の心得故か、押しとどまった様子を見せる。もっとも正直な話、抗議を受けても、突っぱねるつもりであったのだが、さすがは聞き分けの良い忠犬であろうか。

「さて、今日晩餐に呼んだ理由は、わかったかしら?」

レミリアはあえて意地悪に、ザルティスへと問う。すると案の定、ザルティスは難しい顔をして、考え込むしぐさをした。

「申し訳ありません。とんと、思いつくようなことが…」

「ええ、当り前じゃない。だって私の、気まぐれだもの」

その言葉に、ザルティスは「えっ」と顔を上げる。そのまさに意表を突かれているような顔に、思わずレミリアは吹き出した。

「あはは。珍しい表情を見せたわね。私はね、思った事をすぐにやりたいの。だから、今日は気まぐれにあなたと晩餐を楽しみたかった。それだけよ。まあ楽しませてくれるか否かは、すべてあなた次第だけれどもね」

「は、はあ…。私、お嬢様を楽しませれるような話をできるか、心底不安でありまして…」

申し訳なさそうに言うザルティスに、レミリアは頬杖を突き、言葉を返した。

「じゃあ、私から質問させてもらうわ。それならどうかしら?」

「かしこまりました。答えられる範疇で、答えていきたいと思います」

ザルティスは頭を軽く下げ、聞く姿勢を取る。

しかし、レミリアは一つ気に入らない点が浮上した。この男はまだ、自分を個として見ているのだ。

「…答えられる範疇?ふざけるな。お前はすべてを私に答える義務があるわ。だって、この館に勤めている以上、お前は私の所有物だもの。だから、すべてを答えなさい?」

先ほどの舐めくさった態度から、レミリアは威厳を放つ如く、圧を飛ばす。ザルティスは自分の発言が迂闊だと理解したようで、しまったと言った顔をする。

「も、申し訳ありません。言葉のあやというものです。私はすべてを答えるつもりでありました。故に、どうかお許しを」

「ええ、それならいいのだけれども。お前はもう、『個』ではないのだから」

深く頭を下げているザルティスに、レミリアは鼻で笑いとばし、再び余裕の表情を見せる。

「そうね…じゃあまず。あなたはいくつなの?」

こてしらべにと言うべきか、レミリアは簡単な質問を飛ばした。こうした容易に答えられるような質問をすることで、次第にこの男が纏うヴェールを、はがそうと考えていた。

「いくつ…と、言うことは私の年齢でしょうか。…たしか今年で三十路を迎えるはずです」

「へぇ、案外歳を取っていたのね。てっきり二十半ばくらいかと思っていたのだけれども」

おだてたつもりはなく、ただ純粋な驚きでレミリアは聞こえるようにつぶやく。事実、本心でそう思っていたのだ。ザルティスは容姿を見れば、誰もがそう言うだろう。

「自慢…と、言うほどではないのですが、私は少々年齢が若く見られてしまうのです。童顔…と、言うのでしょうかね」

苦い笑いを浮かべ、ザルティスは言う。おそらくその顔故に、いろいろと苦労をしたのだろうと、レミリアは読み取ることができた。

「まあそういわれれば、どこか肌の質というか、老けて見えるわ。私の目も曇ったかしら」

ふふっと笑い、レミリアはそれでも満足そうな表情を見せる。純粋に新鮮な会話で、今まで身の回りを世話した咲夜や、その他館の住人とは違う、いわゆる新鮮さを楽しめた。

だが、それもこれで終わりである。従順に話すのならば、すでに警戒は溶けているだろうと、レミリアは次のステップへと質問を進めた。

「そうね、じゃあ、あなたに実の兄弟はいるのかしら?」

この、聞けば回りくどい質問ではあるが、レミリアにはある思惑があった。ザルティスが果たして、その鎌かけに引っかかるのかと、レミリアはにやりと口元を歪ませる。

「兄弟は、いません」

「あら、本当に?そう…」

ほら言った。やっぱりそう言った。と、レミリアは内心ほくそ笑んだ。事実、笠井伸一郎に兄弟はいない。だが、その答えは間違いであったのだ。この答えがイコールするのは、この男は自分に忠誠を誓ってはおらず、ただ表面的に装っているだけなのだと。と、いう事になる。

「へぇ…そう。いないんだ。兄弟」

レミリアはゆっくりと椅子にもたれ掛り、一つ息を吐いた。さてはて、どうした言葉を言い放とうか。そうレミリアが思考を巡らせている最中。ふと慶次が補足をし始めた。

「まあ兄、弟は居ませんね。ですが『妹』がいました。ふとした日に行方不明となり、現在も見つかっておりませんが…この幻想郷ではよくある事でしょう。曰く噂では、鬼にさらわれたと聞きますが…。定かではないでしょうね」

すらすらと言うザルティスの様に、レミリアはすぐに身を椅子から起こしてしまう。そう返してきたのかと。

てっきりこの男は、笠井伸一郎の家族構成を述べたのかと思っていた。しかしその言葉の意味は、兄弟――すなわち兄と弟がいないと言うことを、述べただけだったのである。こちらもまた回りくどい言い方かもしれないが、会話の流れを見てあえてこうした回りくどい返答を、慶次は文字通り返してきたのだ。いわゆる言葉に遊びを、入れてきたのである。

「へ、へえ…。そう。てっきり一人っ子かと思ったじゃない。回りくどいわね。…それにしても…本当にあなたには、妹がいるの?」

「はい、その…厳密にいえば『いた』ですけれども」

改めて聞き返しても、ザルティスは一向にそれを訂正しなかった。つまり、ザルティスには本当に妹がいる―いや、いたのだろう。

レミリアは押し寄せる戸惑いを隠しきれずにいたが、それを悟られぬようにワインへと手を伸ばし、口元へと運ぶ。

だが、同時に疑問がわいた。ここまで完璧にこの男は『笠井伸一郎』を演じていたのに、どうしてこの場でそれをやめたのだろうか。おそらくこの答えは、レミリアが投げた質問の真意を、読み取ったのだろう。だがそれにしては、まるでそれが当たり前のように、さも当然のように、あっさりしすぎている。

刹那的に、レミリアはそれを笑い飛ばし、嘘を見破ったと言いたくなった。この男が偽りの名前でここへ勤め、そしてずっと自分を欺いていたと、怒りを見せたくもなった。

だがレミリアはそれを、押しとどめた。そう、この男は紛れもなく、真意を理解している。それはつまり、レミリアへの忠義を表しているのに違いないのだ。それを攻める理由が、果たしてどこにあるのだろうか。

「…ふふっ。貴方はやはり面白いわね」

思わず笑みがこぼれるレミリアをザルティスは不思議そうに眺めている。ここまで純粋に接せられると、さすがのレミリアも深く疑うことはできなくなった。

 

 

自室へと帰ろうと扉の前を見ると、慶次を待っていたのはホフゴブリン。そう、ベイブだ。

ベイブはにやにやと口元を歪ませており、相変わらず気味が悪い様子である。慶次はそんなベイブを鼻で笑うと、自室へと入っていく。それに続いて、ベイブも後に続いた。

「まさかレミリア様から晩餐をごちそうされるとは、思っていませんでしたかな?」

まさしくその通りであった故に、慶次はむっと顔を歪ませる。もっとも、的を射ている故に、ベイブに対して殺意を向けることはなかった。

「それで、どうにかばれずに接することはできましたかな?笠井伸一郎殿」

「貴様。なめているのか?」

あまりにもベイブのふざけた対応に、さすがの慶次もいらだちを覚えた。すると、ベイブは急に居心地悪そうな顔となり、「すいません」と平謝りをする。

「…おそらく、バレただろうな」

「えぇ!?そ、それは誠ですかえ!?ま、まずいことになりましたなぁ…」

慶次の本音を聞いたためか、ベイブはさも困ったぞと顔を歪め、腕を組む。おそらく、彼は彼なりに、段取りがあるのだろう。

だが深くは追及せず、慶次は「だが」と言葉をつづけた。

「正確に言うと、すでにバレていた。明らかにカマをかける質問を投げかけて来たからな」

先ほどのレミリアが行った質問は、明らかにカマをかけているものだと、慶次は容易に理解をすることができた。これまで行くとどなく行ってきた絶妙なやり取りからすれば、見破るのには造作もないことだったのだ。

問題は、その質問内容であった。いくらでも嘘をつくことはできるが、彼女は純粋に真実を求めたのである。実の兄弟とはすなわち、『真実の兄弟』の事を指すのは言うまでもないが、ここであえてそう回りくどい質問をしてくるのであれば、それは鎌をかけていると言っているようなものである。要するにそれは、お前の正体はすでにわかっていると宣告を受けた様な物であった。

そうなれば『笠井伸一郎』と言う偽名はもはや意味をなさなくなる。また偽名元の家族構成を言えばそれは真実とは言えず、レミリアに対する忠義がないと見られる事もあり、慶次は自身の身内を明かすしかなかったのだ。現にレミリアはこうした憶測の元に出した答えを、満足していた様子であった。

だが、慶次もまた情報提供をしただけではない。真実を述べたもう一つの理由として、どこまで自分のことを知っているのか、探りを入れる意味合いもあった。もしレミリアが自分を十手持ち笠間慶次であると理解していれば、レミリアが麦子を誘拐した張本人である以上、その『妹』という単語に反応をするはずだ。

それすらも反応しなかったと言うことは、レミリアは自分が笠間慶次だと言うことを把握していないことになる。もっとも、単純に膨大な量の人間を誘拐しているのであれば、それすらも把握していない可能性もあるのだが。

「…ともかく、レミリア本人には俺が忠誠を誓っていると伝わったはずだ。奴はこれまで発してきた言葉、態度から察するに、そこまで疑り深くない。問題はメイド長だけだな」

「ふーむ。と、つまり今回の一件で、レミリア様は慶次殿に信頼を寄せたと言えると?」

「はっきりとは言えない。だが、確実に深まったのは間違いない。奴は所詮、思考回路は子供同然。単純だろう」

食事の際、十六夜咲夜の能力に関しての自慢、それに自分がまるで王だと言いたげな態度。まさに子供候であり、内心慶次は扱いやすい人物だと悟ることができた。

つまり、レミリアをコントロールできれば、必然的に紅魔館を支配できる可能性も出てくる。そうなれば足場を崩していき、最終的に空中分解を起こすことで、レミリアを殺すことができる確率は、十分に高くなる。

そろそろ次なるステップに踏み出す必要がある。慶次は少し笑うと、口を開いた。

「よし…ベイブ。幾三に報告しろ。決行の日は―」

 

 

流幾三に情報が伝わったのは、それから三日目後の事だった。

三日と言う日程は、慶次なりのこだわりである。

例えば恋愛で例えると、別れ目は3日、三週間、三ヶ月、三年と言われ、また何かをやり始めようとしても、三日坊主と言うようにわずか三日目で飽きてしまう事がある。つまり三が付く日は、人間が抱く物事に対する熱を、冷ますにはちょうど良い力が備わっていると考えているからだ。故に慶次はレミリアと食事をした、その三日後を選んだのである。特に意味のない行為かもしれないが、このような積み重ねが、現に慶次を支えてきた。

幾三はベイブから渡された手紙を読み終えると、それを炉の上へと持って行き、証拠隠滅を図るべく、燃やした。

ゆらゆらと燃ゆる紙を見つめつつ、幾三はぼそりとつぶやく。

「…決行は三週間後。レミリア・スカーレットが里へと足を運んだ帰りか」

レミリア・スカーレットは度々、人里へと足を運ぶ事がある。一種の気分転換であり、同時に稀に人里へ並ぶ、工芸品や嗜好品などを目で見て、直に買いたいという衝動からであった。またその頻度は最近になり増え始め、月に一回のペースになっている。

但しお忍びでの行動であるために、レミリア・スカーレットが人里へ入る情報ははあまり露見される事がない。人里が定めた『人里に居る人間を襲ってはならない』条例がある為、公にする事が出来ないのである。もっとも、もはや人を襲うつもりなど、レミリアには毛頭ないのだが。

「兄ちゃん…」

幾三が燃え行く手紙を見つめていると、幾燐が声をかけてきた。幾三が見た弟の瞳は、どこか心配げな、どこか不安気な瞳をしていた。

「幾燐、いよいよだ。兄ちゃんは悪を倒して、お前が立派になるのを手助けしたいんだ。父ちゃんや母ちゃんの代わりに、兄ちゃんは頑張るよ」

かつて吸血鬼が起こした慢心と私利私欲のために行われた革命に、彼らの人生は狂わされた。幾三はそのとき胸に抱いた恐怖と無力さ。そしてわずかな胸の高鳴り。

レミリア・スカーレットを倒すことで、幾三の名声はうなぎ登りになる。そうなれば博麗の巫女が定めたスペルカードルールから逸脱をした妖怪の討伐を、幾三も真っ向から受けることができる。それだけではない、かつて里を 守っていた十手持ちたちと同じように、権力者から手当てももらえるはずだ。

妖怪の賢者のバックアップに、尋常ではない腕を持つ協力者。後、ここぞの為に温存しておいた自らの隠し玉を使えば、憎き吸血鬼を恐らく――いや、確実に葬り去る事ができるだろう。

幾三は思わず微笑みを浮かべたが、それを幾燐はどこか不安気に眺めていた。

 

 




どうも、お久しぶりです。また、他作品でお見かけした方は改めてどうも、飛男です。

作者失踪と言ってももはや過言ではありませんが、そろそろ書き始めようかなと思い投稿してみました。ちなみに7000文字少し超えくらいですが、キリが良かった感じですね。読みごたえは減ってしまいましたが、徐々に字数が増えていくでしょう。

ではこのあたりで、また次回(何年後とかはないはず…)にお会いしましょう!

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