D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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「皆さん!今日4月25(2014年)は僕、召喚師ライズベルトが収録されたパック、クラッシュ・オブ・リベリオンの発売日です!なので今日は何と!……僕とセームベルが未来さんと出会った時の話が……遂に……番外編となりましたーーー!!」

はいでは唐突な質問ターイム。

「えっ!」

召喚師ライズベルト、調星師ライズベルト、覚星師ライズベルトの3人の中で、一番好きなのは? 因みに俺は調星師ライズベルト。理由はかっこ可愛いから。


未来の答え……召喚師ライズベルト

まぁ、お前は召喚師ライズベルト大好きだし、ある程度は予想してたよ。


セームベルの答え……召喚師ライズベルト

安定のブラコン。


プノの答え……調星師ライズベルト

え!…覚星師じゃねーの?


ピケルの答え……召喚師ライズベルト

知ってる奴がそいつだけだから当然だよな。……あまり落ち込むなよ覚星師くん。


クランの答え……召喚師ライズベルト

…………では本編のスタートです。



番外編
番外編1  未来さんとの出会い。 by召喚師ライズベルト


 俺は今、ピケルとクランの2人と一緒に喫茶店みたいな場所にいるんだぜ。

 へぇ〜デートかよだと?……ああこれはデートだぜ。

 俺は今……ピケルとクランとデートしてるんだよ!!

 羨ましいか?悔しいか?悔しいでしょうねぇ。ふっははははー!

 ……まぁ冗談はここまでにして。

 何故俺がこんな場所にいるかというと、単純に2人に誘われたからだ。

 誘われたと言ってもデートではない。なんでも友達を紹介したいらしい。

 しかし、一体誰を紹介してくるんだ? ……候補としては4霊使い、ミラクル・フリッパー、カード・エクスクルーダとかだな。えっ、子供ばっかりだなだって? ははは、当然だろ、俺は子供が大好きなんだからな。

 そんな事を考えていると。

 

「あっ、見てお姉ちゃん、来たみたいだよ」

 

「こっちよー!」

 

 おっ、どうやら来たみたいだな。

 

「ピケル様、クラン様、こんにちは」

 

「やっほー、2人とも久しぶりー」

 

 俺は来た2人を見てとても驚いた。何故なら来た2人が、召喚師ライズベルトと召喚師セームベルだったからだ。

 この2人は確か仲良しの兄妹だったけど、ある奴のせいで兄の方がグレちゃったんだったよなー。

 だがおかしいな。召喚師ライズベルトはつい最近に発売されたパック、クラッシュ・オブ・リベリオンで収録されたカードで、そもそもペンデュラムモンスターだ。この世界にいるのは明らかにおかしい。

 召喚師セームベルもゼアルの時代に一番最初に発売されたパック、ジェネレーション・フォースに収録されたカードで、やっぱりこの世界に入るのはおかしい。

 ……まぁ、この世界が確実にGXの世界だという確証はないんだけどな。

 

「こんにちはです、ベルちゃん、ベルトさん」

 

「久しぶりね」

 

「はい、そうですね。……ところで、そちらの人はどなたですか?」

 

「この人は私とお姉ちゃんに、デュエルを教えてくれてている未来さんです」

 

「あんたデュエルが好きでしょ。きっとデュエルに関して、いい話が聞けると思うわよ」

 

「そうでしたか。……未来さん、どうも始めまして。僕はライズベルトです。こっちは僕の妹のセームベルです。セームベル共々、よろしくお願いします」

 

「あ…ああ…ヨロシクな2人とも」

 

「よろしくねー、おじさん」

 

 なっ……おじ…さん…だと。俺まだ17歳なのに……うぅー、ショックだ。

 

「こ、こら! 未来さんに失礼だよ!」

 

「き、気にしてないぞライズベルト。全然…気にしてないから…さ」

 

「……思いっきり気にしてるわね」

 

「思いっきり気にしてるね、お姉ちゃん」

 

 そ、そんな事は……有るな。

 

「ほ、本当にごめんなさい…未来さん」

 

「だ、だから気にしてないからさ。…そんな事より…折角だし俺とデュエルしないか?」

 

「えっ! 僕とデュエルですか」

 

「ああ、親睦を深めることが出来るしさ。それに、ライズベルトがどんなデッキを使って、どんなデュエルをするのか知りたいんだ。なっ、いいだろ?」

 

「……分かりました。デュエルをしましょう。実は僕も、ピケル様とクラン様にデュエルの教育をしている貴方が、どの様なデュエルをするのか興味がありますし」

 

「そう来なくちゃな、行くぞ!」

 

「はい!」

 

 

「まさか未来さんとベルトさんがデュエルする事になるなんて」

 

「ホントよね……まっ、私は何となく予想はしてたけどね。だって2人ともデュエルバカだし」

 

「んー、お兄ちゃんこれから何かするのー?」

 

 

「「デュエル!!」」

 

「先行は譲ってやるよ。とにかく俺を楽しませてくれ」

 

「分かりました。ではいきますよ!僕のターン、ドロー!……僕は静寂の聖者を攻撃表示(1400)で召喚します」

 

 静寂の賢者か。確かエアーネオスが表紙のパックで出た魔法使い族のモンスターだ。戦闘でモンスターを破壊した時に、次のターン相手の魔法カード発動を封じる効果を持ってたな。

 それにしても、たかだか攻撃力1400のモンスターを出して来るなんて俺を舐めているのか?……まぁ俺も人の事は言えないけどよ。

 

「カードを1枚伏せます。僕はこれでターンエンドです」

 

「行くぞ!俺のターン、ドロー。……D-HEROダイヤモンドガイを守備表示(1600)で召喚」

 

「……いつものダイヤモンドガイね」

 

「うん。いつものダイヤモンドガイだね」

 

 ピケルとクランは少し呆れたように言った。……まぁ、そんな反応も分かる。

 最初のターンにダイヤモンドガイを召喚するのはワンパターン化してるからな。

 だとしても、仕方ねーだろ!ほとんどのデュエルで最初から手札にあるんだからさー。

 俺にとってダイヤモンドガイは遊星のスピードウォーリアーみたいなもんだ。今日も元気に働いて貰うぜ!

 

「ダイヤモンドガイの効果発動。デッキの上のカードを1枚めくり、それが通常魔法カードだった時そのカードを墓地に送り、次の自分のターンにその魔法効果を発動出来る」

 

「面白いモンスターを使いますね。ですが、そんな運任せの効果なんてきっと外れますよ」

 

 残念だったな。俺はまだ、ダイヤモンドガイの効果をこの世界で外した事は一度もない。

 

「引いたカードは通常魔法、デステニードロー。次のターンこのカードの発動が決まったぜ」

 

「……凄い運ですね」

 

「カードを1枚伏せる。これで俺はターンエンド」

 

 

 

 未来

 モンスター

 D-HEROダイヤモンドガイ(守備表示)1600

 伏せカード1枚

 手札4枚

 

 

 ライズベルト

 モンスター

 静寂の聖者(攻撃表示)1400

 伏せカード1枚

 手札4枚

 

 

「僕のターン、ドロー。……静寂の聖者を生贄に、サイバネティックマジシャンを攻撃表示(2400)で召喚します」

 

 サイバネティック・マジシャンか。確かサイバーエンドドラゴンが表紙のパックで出た魔法使い族のモンスターだったなぁ。手札を1枚捨てる事で、モンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで2000にするそこそこ使える効果を持ってたはずだ。

 

「バトルです!サイバネティック・マジシャンでダイヤモンドガイを攻撃します」

 

 サイバネティック・マジシャンダイヤモンドガイは破壊され墓地へ送られた。

 

「僕はこれでターンエンドです」

 

 

「俺のターン、ドロー。……デステニードローの効果発動、デッキからカードを2枚ドロー。……D-HEROダンクガイを守備表示(1700)で召喚するぜ」

 

「ダンクガイの効果発動。手札のD-HERO1体を墓地に送る事で、相手に500ポイントのダメージを与える。手札のD-HERO ダッシュガイを墓地に送って、ライズベルトに500ポイントのダメージだ」

 

 さてどうしよう。手札には未来融合フューチャーフュージョンのガードがあるが……使うのは止めておくか。もっとライズベルトとのデュエルを楽しみたいからな。

 

「カードを1枚伏せる、これでターンエンド」

 

 

 俺のフィールド

 モンスター

 D-HEROダンクガイ(守備表示)1700

 伏せカード2枚

 手札5枚

 ライフ4000

 

 

 

 ライズベルト

 モンスター

 サイバネティックマジシャン(攻撃表示)2400

 伏せカード1枚

 手札4枚

 ライフ3500

 

 

「僕のターン、ドロー。……来ました! 手札から儀式魔法、カオス・黒魔術の儀式を発動します!」

 

「?…儀式魔法?」

 

 ピケルはかわいく首を傾げながらそう言った。

 

「ピケル、貴方は……儀式召喚も知らないの?」

 

 クランは飽きれた顔をしていた。当然、かわいい。

 

「ピケル様。儀式召喚とは、まず手札に儀式モンスターとそのモンスターのついとなる儀式魔法が存在する時に出来ます。手札から儀式魔法を発動して、その儀式魔法の指定されたレベル分手札またはフィールドからからモンスターを墓地に送る事で、手札から儀式モンスターを特殊召喚できるのです」

 

 ライズベルトは儀式の基本的な事をピケルに説明した。まぁ儀式は複雑だからなぁ。

 

「儀式召喚の事、少しだけ分かったです。ありがとうございますベルトさん」

 

「いいえ、お気になさらないでください」

 

「はぁ〜……ピケル。儀式の詳しいことは後で俺が教えてやるよ。……さぁライズベルト、デュエルの続きをしよう」

 

「ええそうですね、いきますよ!カオス黒魔術の儀式の効果でレベルの合計が8以上になるように、僕はフィールドまたは手札からモンスターを生贄にします。僕は手札のブラッド・マジシャン煉獄の魔術師(LV4)と結界術師メイコウ(LV4)を生贄に、マジシャン・オブ・ブラックカオスを攻撃表示(2800)で儀式召喚します!」

 

 ブラッド・マジシャン煉獄の魔術師と結界術師メイコウか。これまた懐かしモンスターだな。

 ブラッド・マジシャン煉獄の魔術師。こいつは確か魔法使い族のモンスターで、自分または相手が魔法カードを発動する度に、魔力カウンターを1つ置いて、こいつに乗ってる魔力カウンターを任意の個数取り除く事で、取り除いた数×700ポイント以下の攻撃力を持つ、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊する効果を持ってる。

 結界術師メイコウ。コイツも効果を持ってる魔法使い族のモンスターで、リリースする事でフィールド上に表側表示で存在する永続魔法、または永続罠カード1枚を選択して破壊する効果を持っていたなー。

 

「バトルです!マジシャン・オブ・ブラックカオス でD-HERO ダンクガイを攻撃します」

 

「甘いぞ!伏せカード発動、聖なるバリア・ミラーフォース!このカードの効果により、マジシャン・オブ・ブラックカオスとサイバネティックマジシャンは破壊されるぜ!」

 

 へっへっへー、ガチカードのミラフォでライズベルトのモンスターは全滅だぜ。

 えっ、大人気ないだって? 未来融合は使わなかったんだし、いいだろ。

 

「させませんよ!カウンタートラップ、トラップ・ジャマーを発動します。このカードの効果により、聖なるバリア・ミラーフォースの効果を無効にして破壊します。これでブラックカオスの攻撃は通りますよ!」

 

 くそ、少しは楽しませてくれるじゃねえか。

 マジシャン・オブ・ブラックカオスの攻撃で、ダンクガイは破壊されて墓地へ送られた。

 

「伏せカード発動、デステニー・シグナル。このカードは俺のモンスターが戦闘によって破壊され墓地に送られたとき発動できて、デッキからレベル4以下のD-HEROを特殊召喚できるんだよ。俺はD-HEROディフェンドガイを守備表示(2700)で特殊召喚するぜ」

 

「守備力2700ですか……サイバネティック・マジシャンの攻撃力では足りませんね。ならばバトルフェイズを終了します」

 

 もしサイバネティック・マジシャンで攻撃してればブラックカオスの攻撃で破壊できた。

 明らかなプレイングミスだな。

 

「カードを1枚伏せます。僕はこれでターンエンドです」

 

 

 

 未来

 モンスター

 D-HERO ディフェンドガイ(守備表示) 2700

 手札5枚

 ライフ4000

 

 

 

 ライズベルト

 モンスター

 サイバネティックマジシャン(攻撃表示) 2400

 マジシャン・オブ・ブラックカオス(攻撃表示) 2800

 伏せカード 1枚

 ライフ3500

 

 

「俺のターン、ドロー。……この瞬間、墓地にいるダッシュガイの効果を発動!俺のドローフェイズにモンスターをドローした時に、そのモンスターをお互いに確認して自分フィールド上に特殊召喚できる。当然、生贄が必要な上級モンスターでも可能だ。…俺はD-HEROドレッドガイを攻撃表示で特殊召喚するぜ!」

 

「8つ星モンスターを生贄なしで特殊召喚するなんて…凄いカードですね」

 

「まぁな!ドレッドガイは俺のフィールド上に存在するドレッドガイ以外のD-HEROの元々の攻撃力を合計した数値が攻撃力と守備力になる。よってドレッドガイの攻撃力は100だ」

 

「……今のですか」

 

「ああ、これからどんどんと上げていくぜ!手札から魔法発動、オーバーロードデステニー。このカードは墓地のD-HERO1体を選択して、そのモンスターのレベルの半分以下のレベルをもつD-HEROをデッキから特殊召喚できる。俺は墓地のダッシュガイを選択する、これでレベル3以下のD-HEROを特殊召喚出来る。俺はレベル2のD-HEROディパーテッドガイを攻撃表示(1000)で特殊召喚」

 

「さらにD-HERO デビルガイを攻撃表示(600)で召喚するぜ!」

 

「一気に2体のモンスターを召喚したのは凄いと思います。ですが、2体のモンスターの攻撃力を合計しても1600。よってドレッドガイの攻撃力は1700。1700では僕のフィールドのモンスターは倒せませんよ」

 

「甘いな、誰がこれで終わりって言った?見せてやる俺のフェイバリットを!デビルガイ、ディパーテッドガイ、ディフェンドガイを生贄にD-HEROドグマガイを攻撃表示(3400)で特殊召喚! この瞬間、ドレッドガイの攻撃力はドグマガイと同じになる……つまり攻撃力3400だ!」

 

「こ、攻撃力3400のモンスターが…2体ですか!」

 

「……1ターンでこれだけの事を……す、凄いです」

 

「さ、流石ね」

 

「??……よく分からないけど、お兄ちゃんが勝ったの?」

 

「なんでそうなるのよ!」

 

 

「バトルだ!ドグマガイでサイバネティックマジシャンを攻撃!」

 

「サイバネティックマジシャンは破壊させません! カウンタートラップ、攻撃の無力化を発動します!これでドグマガイの攻撃は無効になり、そしてバトルフェイズは終了します」

 

「やるな、カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

 

 未来

 モンスター

 D-HEROドレッドガイ(攻撃表示)3400

 D-HEROドグマガイ(攻撃表示)3400

 手札1枚

 伏せカード1枚

 ライフ4000

 

 

 

 ライズベルト

 モンスター

 サイバネティックマジシャン(攻撃表示) 2400

 マジシャン・オブ・ブラックカオス(攻撃表示) 2800

 ライフ3500

 

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

「この瞬間…ドグマガイの効果発動!ドグマガイが3体のD-HEROを生贄に特殊召喚に成功した時、次の相手のスタンバイフェイズ時、相手のライフポイントを半分にする!」

 

 ライズベルトのライフは半分になり、1750になった。

 

「僕は装備カード、団結の力をマジシャン・オブ・ブラックカオスに装備します。このカードは装備モンスターの攻撃力・守備力を、僕のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき800ポイントアップします」

 

「す、凄い装備カードです!」

 

「よくそんなレアカード持ってるわね」

 

 えっ……俺10枚以上持ってんだけど。

 ただしほとんどのノーマルカードは俺の家にあるから、今俺が持ってんのはゴールドレアとウルトラレアの2枚だけだけどな。

 

「僕のフィールドには、サイバネティックマジシャン、マジシャン・オブ・ブラックカオスの2体がいます、よってマジシャン・オブ・ブラックカオス攻撃力は1600ポイントアップします!(2800→4400)」

 

「ベルトさんのマジシャン・オブ・ブラックカオスの攻撃力が、未来さんのモンスターの攻撃力を上回ったです」

 

「このデュエル、まだまだ分からなくなって来たわね」

 

「ねぇー、まだ終わらないのー」

 

 

「バトルです! マジシャン・オブ・ブラックカオスでドグマガイに攻撃します!」

 

「ドグマガイはそう簡単に破壊させねぇ!トラップ発動、D-シールド!このカードの効果により、ドグマガイを守備表示にしてこのカードを装備する。そしてD-シールドを装備しているモンスターは戦闘で破壊されなくなる。」

 

「そ、そんな……僕はサイバネティックマジシャンを守備表示に変更します(1000)。これでターンエンドです」

 

「俺のターン、ドロ―。そしてこの瞬間、墓地に存在するディパーテッドガイの効果発動。俺のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する時、相手フィールド上に表側攻撃表示(1000)で特殊召喚される」

 

「……未来さん、参りました。このデュエル、僕の負けです。僕にディパーテッドガイを守ることが出来るカードはありません」

 

 ライズベルトはそう言って、デッキの上に手を置いた。いわゆる、サレンダーってヤツだ。

 

「因みに俺が引いたカードは装備カード、サイクロンブレード。このカードはD-HEROにのみ装備可能なカードで装備モンスターが攻撃を行ったダメージステップ終了時、フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する効果を持ってる」

 

「そうでしたか……どちらにしろ僕は負けていたという事ですね」

 

「まぁ、そう落ち込むなってお前も善戦したと思うぞ」

 

 まぁ、善戦では意味がないんだがね。

 

「お世話でも、そう言って貰えると嬉しいです」

 

「お世話じゃない。……ただお前は儀式を上手く使いこなせてなかった。それが敗因だと思うぞ」

 

「僕が儀式召喚を上手く使いこなせてなかった?」

 

「ああそうだ。儀式ってのはどうしても手札消費が激しいから、あんな序盤で使うべきじゃなかった」

 

「た、確かにそうですね」

 

「それにお前、なぜあの時、ブラックカオスでダンクガイを攻撃したんだ。サイバネティック・マジシャンでも倒せただろ」

 

「そ、それは……」

 

「もしあの時、サイバネティック・マジシャンで攻撃してればディフェンドガイは倒せたぞ。そうすればドレッドガイとドグマガイが並ぶ事はなかった」

 

「ええ、未来さんの言う通りですね。……僕もまだまだですね」

 

「ああ、そうかもしれない……だがお前はまだまだ強くなれる。お前にこのカードをやるよ」

 

 そう言って俺はライズベルトに、伝説の爆炎使い(フレイム・ロード)、灼熱の試練、高等儀式術のカードを渡した。

 

「こ、高等儀式術!…こ、これ…途轍もなく儀式に使えるカードですよ!い、いいんですか!?」

 

「ああ、気にすんな。どうせ俺は使わないカードだからな」

 

「あ、あ、あ……ありがとうございます、未来さん!!」

 

 喜んでくれたみたいでうれしい限りだ。

 しかしこれで俺が持ってる高等儀式術のカードが1枚になっちまったなー。

 まぁ制限カードだし、一枚あれば十分か。

 

「未来さん。……僕……もっと貴方から、色々な事を学びたいです!」

 

「ああ、いいぜ。いろんな事を教えてやるよ!」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

 また1人……デュエルを教える事になったな。でも悪い気はしない。

 むしろ教えるのは楽しい。遊戯王の昔の事を色々と思い出すからな。

 ……はは、死んだと思ったら、こんな楽しい遊戯王の世界に来れたなんてな……俺は最高に幸せ者だよ。

 何時までも……こんな時間が続けばいいな……。

 

 

 

「お兄ちゃん……楽しそう……私と話してる時よりも……」

 

「べ、ベルちゃん。……そんな怖い顔で未来さんを睨んじゃだめだよー」

 

「そーよセームベル、ピケルの言う通りよ……嫉妬は見苦しいわよ」

 

「お、お姉ちゃんは人の事は言えないと思うよ……」

 

 

 

 

「未来かぁ~。……あははは~、お兄さんを監視してたらおもしろいものが見れたな~。……後でチーさんに報告しよ~と」




今日の最強カードはトラップカード、D-シールド。
通常トラップで、自分フィールドに攻撃表示で存在するD-HEROが攻撃対象になった時に発動できるんだ。
攻撃対象になったD-HEROを守備表示にして、このカードを装備するんだ。
このカードを装備したモンスターは、戦闘によっては破壊されなくなるんだ。
戦闘で破壊されたD-HEROを復活させる効果を持ったダイハードガイに使えば、強力なコンボになるんだぜ。


「……ようやく……ようやく、僕と未来さんとの出会いが……」

良かったなー。もうこれで思い残すことはないだろ。安らかに成仏しろ。

「えー、嫌ですよ!」

お前は調星師ライズベルトの謙虚さを見習え!
しかし、次回のAーCVでアスリンが出るみたいだなー。
一体どんな活躍をすんのか楽しみだよな。

「それより、大変です! 覚星師の僕がさっきの質問の結果にショックを受けて引き篭もっちゃいました!」

えっ、マジで! メンタル弱いなーアイツ。

「あ、貴方は人のことは言えないと思いますよ」

じゃあ覚星師が復活するまで……アイツに出てもらうか。

「ひょっとしなくても、それって僕ですよね」

それはどうかな……では次回もお楽しみに。

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