D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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ユベントス、レアル相手に私が予想したようにマンジュ○ッチの活躍もあって後一歩まで行ったのですが……惜しくも負けてしまいましたね。
イグ○イン?……やっぱりビッグマッチには勝てなかったよ。
終了間際のPKに対しては妥当とは思ってはいるのですが、あれを取るなら1レグのクアド○ードが倒された時のも取って欲しかったですね。
まぁ、ホームで3点取られた後に、良く3点を取り返しましたよ。

そしてもう一つのイタリア勢であるローマは、よくバルサを撃破したと思いますよ。
イタリアは終わりだとか言った発言を撤回します。
私が好きなデ○ッシも1得点1アシストの活躍してくれて良かったです。
次のリバプール戦も勝って、決勝に進出して欲しいです。


バーン対決! クランVSヒータ

 セームベルとアウスのデュエルはあっという間に決まった。

 先行はアウスで、アウスはモンスターをセットして、さらにカードを2枚伏せた。

 そしてセームベルのターン。

 奴は愚かにも、地属性の破壊のゴーレムを召喚して、セットされたモンスターを攻撃した。

 案の定、セットされていたモンスターは地霊使い アウスで、破壊のゴーレムのコントロールは奪われてしまった。

 そして次のターン、アウスはジェネティック・ワーウルフを召喚して総攻撃で終了。

 少しは強くなったと思ったらこれだよ。

 

「手も足も出なかったよー。……手札にモンスター以外のカードがあれば良かったのになー」

 

「いや、その場合はまず守備を固めろよ。なんで攻撃した」

 

「だって攻撃は最大の防御って言うし」

 

「アホか!それは攻撃に自信のある奴が言うセリフだ!」

 

「アホじゃないもん!ただ、ちょっと運が悪かっただけだもん」

 

 エリアルは短期間でデッキを使いこなしてるのに、こいつはまだまだ馴染んでないみたいだな。

 

「負けた理由はお前のプレイングミスのせいだからな。間違ってもデッキのせいにするなよ魔法」

 

「うぅ。分かってるよ」

 

 

「さて、じゃあ次は僕と」

 

「私の番ね」

 

 次にデュエルをするのはヒータとクランだ。

 

「楽しいデュエルにしようね」

 

「言われなくても、行くわよ!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

「先行は貰うわよ!私のターン、ドロー。……連弾の魔術師を召喚。このモンスターには、私が通常魔法カードを発動する度に、相手に400ポイントのダメージを受ける効果を持っているのよ」

 

 いきなりクランの十八番のモンスターか。

 

「いいね。面白くなりそうだね」

 

「そして、デス・メテオを発動。その効果で1000ポイントのダメージを受けて貰うわよ。

 

 空から隕石が落下して、ヒータに命中した。

 

「ぐあう!(4000→3000)……いいね!いい一撃だぜ!……だよ」

 

 あれ、今なんかヒータの口調が。

 気のせいかな?

 

「さらに、通常魔法が発動した事で連弾の魔術師の効果も発動。400ポイントダメージを受けて貰うわ」

 

 連弾の魔術師の周りに浮いている玉のような物体の1つが、ヒータに命中して爆破を起こした。

 

「うっ!(3000→2600)」

 

「その後、カードを2枚伏せて、これでターンエンドよ」

 

 

「じゃあ、いくぜ。お、僕のターン、ドロー!」

 

「UFOタートルを守備表示で召喚。その後、カードをセット。これでターンエンド」

 

 

 

 クラン

 連弾の魔術師(攻撃表示)1600

 伏せカード2枚

 手札2枚

 

 

 ヒータ

 UFOタートル(守備表示)1200

 伏せカード1枚

 手札 4枚

 ライフ 2600

 

 

「私のターンドロー。マジシャンズ・ヴァルキリアを召喚。そして、そのままバトルよ!連弾の魔術師でUFOタートルを攻撃!魔連弾!」

 

 連弾の魔術師は黒い魔法の塊を連続で打ち出した。

 

「おま…君の攻撃宣言時に永続罠カード、バックファイアを発動」

 

 UFOタートルは魔連弾を受けて爆死した。

 

「俺のフィールドに存在する炎属性モンスターが破壊され墓地へ送られたこの瞬間、バックファイアの効果発動。500ポイントのダメージを受けろ!」

 

 バックファイアから火炎弾が、クラン目掛けて打ち出された。

 

「うぅ!(4000→3500) これが狙いだったのね」

 

「さらにUFOタートルの特殊効果も発動!デッキから、UFOタートルを攻撃表示で特殊召喚するぜ!」

 

「それなら、マジシャンズ・ヴァルキリアでUFOタートルを攻撃!マジック・イリュージョン

 

 マジシャンズ・ヴァルキリアは杖から、緑色の魔法の塊を放出した。

 魔法はUFOタートルを襲い、UFOタートルは破壊された。

 

「ちっ!(2600→2400) 再び、UFOタートルの効果発動!今回はデュアルモンスター、灼熱王パイロンを特殊召喚するぜ。そしてバック・ファイアの効果発動」

 

「くっ。(3500→3000) これでターン終了よ」

 

 

「なんだか、ヒーターちゃんがさっきまでと全然違う!」

 

「うん。完全にスイッチが入ったみたいだね」

 

「スイッチですか?」

 

「ヒータは普段は温厚なのですが、デュエルの時にはあんな風に豹変してしまうのです」

 

「そいつは難儀だな」

 

 まるでテニスの王子様の某先輩みたいだな

 まぁ、デュエルになると豹変するデュエリストなんて、歴代から現代まで幾らでもいるか。

 

 

 

 クラン

 連弾の魔術師(攻撃表示)1600

 マジシャンズ・ヴァルキリア(攻撃表示)1600

 伏せカード2枚

 手札2枚

 ライフ 3000

 

 

 ヒータ

 灼熱王パイロン(攻撃表示)1500

 バックファイア(永続罠)

 手札 4枚

 ライフ 2600

 

 

 

「俺のターンドロー!……俺は灼熱王パイロンを再度召喚する。真の力を解放しろ、パイロン!」

 

 パイロンの全身から、強烈な熱風が巻き起こった。

 

 

「な、何が起こってるの!?ディアルって何!」

 

「デュアルとは自信の場に存在するデュアルモンスターを召喚権を使用して、再び召喚する行為のことを表します」

 

「デュアルモンスターは、墓地やフィールドに表側表示で存在する時は通常モンスターとして扱うんだけど、再度召喚する事で、秘めている特殊効果を得た効果モンスターになるんだよ」

 

「へーそうなんだ。……ってそんな説明で分かるわけないじゃん!なんでディアル召喚すると、通常モンスターが効果になるの!」

 

「ばか、テキストにそう書いてあるんだよ。後で詳しく説明してやるから今は黙ってろ」

 

 

「そして早速、再度召喚したパイロンの特殊効果発動!再度召喚したこいつは、1ターンに1度、相手に1000ポイントのダメージを与える能力を得る!くらえ、灼熱の火炎弾!」

 

 パイロンは球状の炎の塊を作り出して、クラン目掛けて放った。

 

「うぁぁー!(3000→2000)」

 

「その後、フィールド魔法バーニングブラッドを発動。このカードはフィールドに存在する炎属性モンスターの攻撃力を500ポイント上げ、守備力を400ポイント下げる効果を持つ。よってパイロンはその恩恵を受け、攻撃力が2000に上昇したぜ!」

 

「バトル!灼熱王パイロンでマジシャンズ・ヴァルキリアを攻撃!焼き尽くせ、灼熱の熱風!」

 

 パイロンは竜巻状の炎を纏った熱風を出現させて、ヴァルキリア目掛けて放出した。

 

「そうはさせないわよ!罠カード、クランの魔法陣を発動!このカードによって、このターン私のモンスターが受ける戦闘ダメージは0になるわよ!」

 

 クランのフィールドを覆う様に魔法陣が出現して、パイロンの熱風を防いだ。

 クランの魔法陣。こんなカードをクランは持っていたのか!

 確か、このターンにピケルの魔法陣が発動されてると、お互いのモンスターがこのターンは戦闘によっても、カード効果によっても破壊されなくなるんだったなー。

 ……あれ?俺は何故、今日始めてみたカードの追加効果を知ってるんだ?

 

「それなら俺もバリアを張らせて貰う!手札から永続魔法、フレイム・ウォールを発動!」

 

 ヒータの周りに、巨大な火の壁が出現した。

 フレイム・ウォール。確かオブ様のダディに化けたミスターTが使ったカード。

 ダック・フォースではカード化してたな。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 クラン

 連弾の魔術師(攻撃表示)1600

 マジシャンズ・ヴァルキリア(攻撃表示)1600

 伏せカード1枚

 手札2枚

 ライフ 2000

 

 

 ヒータ

 灼熱王パイロン(攻撃表示)2000

 バックファイア(永続罠)

 フレイム・ウォール(永続魔法)

 バーニングブラッド(フィールド魔法)

 手札 3枚

 ライフ 2600

 

 

 

「ドロー!……通常魔法、昼夜の大火事発動!連弾の魔術師の効果も合わせて1200ポイントのダメージよ!くらいなさい!」

 

 昼夜の大火事のカードから火の塊、連弾の魔術師から魔法の塊がヒータ目掛けて放出された。

 

「無駄だぜ!」

 

 2つの攻撃はフレイム・ウォールによって阻まれた。

 

「そんな!何をしたの」

 

「フレイム・ウォールは、相手の効果ダメージ全てを防ぐ炎の壁だ!これで、お前のバーンは封じられた!」

 

 クランのデッキは、相手にひたすら効果ダメージを与えるバーンデッキ。

 それが封じられ今、クランに勝ち目はかなり薄いぞ。

 

「やってくれるわね……それなら!連弾の魔術師とマジシャンズ・ヴァルキリアを生贄に、来なさい!氷の女王!」

 

 クランのフィールドに吹雪が吹き荒れた。

 そして、冷気を漂わせた氷の女王が現れた。

 

「攻撃力2900か。バーンデッキのくせに、そんな強力なモンスターも持っていたのか」

 

「私のエースの1体よ!……さぁ、バトルよ!氷の女王でパイロンを攻撃!凍てつきなさい、コールド・ブリザード!」

 

 氷の女王は杖から、強烈な吹雪を放出した。

 吹雪によってパイロンは氷漬けになり、バラバラに砕け散った。

 

「さむ!(2600→1700) やるな!礼のバックファイアを受けとれ!」

 

「うぅ!(2000→1500) 酷いお礼ね。これでターンエンドよ」

 

 

「どちらも一歩も引かないですね」

 

「ライフポイントではヒータンが僅かに勝ってるとは言え、ランランのフィールドには強力なモンスターが居る。勝敗がどっちに転んでもおかしくないね〜」

 

「どっちも頑張れ〜」

 

 

「俺のターン、ドロー!……俺は、憑依装着した俺を召喚。バーニングブラッドの恩恵を受けて攻撃力がアップするぜ!(1850→2500)」

 

「その攻撃力なら、氷の女王の攻撃力には及ばないわよ」

 

「分かってる。その後、カード1枚をセット。これでターンエンド」

 

 

「あの伏せカードは十中八九、あのカードでしょうね」

 

「これは勝敗が決まったかもね」

 

「ヒータちゃんの霊術のカードは〜、特に強力だからね〜」

 

 

 

 クラン

 氷の女王(攻撃表示)2900

 伏せカード1枚

 手札1枚

 ライフ 1500

 

 

 ヒータ

 憑依装着 ヒータ(攻撃表示)2350

 バックファイア(永続罠)

 フレイム・ウォール(永続魔法)

 バーニングブラッド(フィールド魔法)

 手札 2枚

 ライフ 1700

 

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

「この瞬間、場に存在する俺を生贄に、罠発動。火霊術「紅」!このカード効果でお前は、生贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受けることになる!お前のライフポイントは1500、俺の元々の攻撃力は1850。これで終わりだ!」

 

 ヒータのフィールドに、紅の文字の形をした炎が出現した。

 その炎は勢いを増しながら、クランに迫っていった。

 

「氷の女王を生贄に、伏せカード発動!マジシャンズ・ソウルバリア!このカードの効果で、私はこのターン、この効果で生贄に捧げた氷の女王の攻撃表力以下のダメージを受けなくなるわよ!」

 

 クランの目の前に巨大な氷の壁が出現して、迫っていた炎を防いだ。

 なんだ、あのカード?俺が全く知らないカードだ!

 いや、本当にそうか?さっきのクランの魔法陣といい、俺はこのカードを知っている気がする。

 なんだ、デジャヴって奴か?

 

「バカな!始めのターンからずっと伏せていたのか!」

 

「えぇ、いざって時に備えてね。……氷の女王、ありがとう。あなたの犠牲は無駄にしないわ。

 

「だが、強力なモンスターを失った今のお前に何が出来る!」

 

「……私は私自身、黒魔導師 クランを召喚!そして、バトルよ!火霊術を発動した事で、あんたのフィールドはガラ空きよ!くらいなさい、ブラック・ウィップ!」

 

 クランは黒魔法を宿らせた鞭を、ヒータ目掛けて叩きつけた。

 

「いっつ!!(1700→500) い、今のはかなり効いたぜ」

 

「これでターンエンド」

 

 

 クラン

 氷の女王(攻撃表示)2900

 伏せカード1枚

 手札1枚

 ライフ 1500

 

 

 ヒータ

 憑依装着 ヒータ(攻撃表示)2350

 バックファイア(永続罠)

 フレイム・ウォール(永続魔法)

 バーニングブラッド(フィールド魔法)

 手札 2枚

 ライフ 500

 

 

「俺のターンドロー!」

 

「(今、私の手札にはフィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カード全てセット状態にする速攻魔法、オール・リバースがある。このカードを使えば、そのターンは相手に効果ダメージを与えられる。このターンを凌いで、次のドローで効果ダメージを与えるカードが来れば……)」

 

「俺の墓地に眠る炎属性モンスターUFOタートル1体をゲームから除外する事で、手札からインフェルノを特殊召喚する!バーニング・ブラッドの恩恵を受けて攻撃力がアップ!(1100→1600)」

 

「特殊召喚。……まずい、もう一体でもモンスターを召喚されたら」

 

 インフェルノ、確かこいつには……

 

「バトルだ。インフェルノでクランを攻撃!インフェルノ・フレイム!」

 

 インフェルノは火炎放射をクラン目掛けて吐き出した。

 クランは火炎放射器に焼き尽くされて、爆死した。

 

「くぅ!(1500→1100) 良かった、まだライフポイントは残ってる」

 

「それはどうかな!インフェルノには、戦闘によって相手モンスターを破壊して墓地へ送った時、相手に1500ポイントのダメージを与える特殊能力が備わっている。これで終わりだ、インフェルノ・クラッシュ!」

 

 インフェルノはクラン目掛けて、口に含んでいた大量の骸骨を吐き出して来た。

 

「そんな、うわああああーーーー!(1100→0)」ピピピピーブー

 

 防ぐ術はなく、クランのライフポイントは0になった。

 

「(さっきのターンでオール・リバースのカードを伏せていれば……私もまだまだね)」

 

「……ふぅ。楽しいデュエルだったよ。また、やろうね」

 

「えぇ、そうね。……次は負けないわよ」

 

 

 

「お疲れさま。残念だったな」

 

「後ちょっとだったのにねー」

 

「悪くはなかったと…思うよ…」

 

「お姉ちゃんは強かったです」

 

「ありがと」

 

 

「さて〜、じゃあ最後は私と〜」

 

「私〜の番だね〜」

 

 最後に対戦するのはプノとウィンだ。

 なんかこの2人は似た者同士の気がするな。

 

「プノさん、頑張ってください」

 

「ウィンちゃん、頑張れー」

 

「わ、私…どっちを応援すれば…」

 

 

「いくよ〜」

 

「「デュエル〜」」

 




今日の最強カードは氷の女王。
効果モンスターでレベルは8。水属性の魔法使い族。攻撃力2900。守備力2100。
墓地からの特殊召喚はできず、相手フィールド上に水属性モンスターが存在する時に、ライフポイントを500ポイント払うことで1ターンの間、そのモンスターねコントロールを得る効果を持っているのよ。
さらに、自分のフィールドに表側表示で存在する状態で破壊されて墓地へ送られた時に、自分の墓地に存在する魔法使い族モンスターが3体以上の場合に、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができるのよ。
このカードはあいつから貰った、とっても大切なカードなのよ。


はいでは今回もネタバレ予告をやります。
それではスタート。

邪神使いとの戦いによって、傷つき、悩み、葛藤する未来たち!
その時、未来たちの選択は!

「俺が、本当にデュエルをする理由?」

「私が命に代えても皆さんを守るです!それが戦えない私にできる、せめても事です!」

「私がピケルの分まで戦うわ!」

「私だってちょっとは強くなってるんだよ…もっと頼ってよ…」

「僕は一人じゃない。みんなと共闘して戦う剣士なんだ」

「みんなを守るために…力を貸して……リチュアの儀式術発動!」

「もうそろそろ、潮時かな」

この先、未来たちを待ち受ける様々な困難。
その時、未来の選択は?それによって、未来たちはどうなるのか。
乞うご期待!
そして、ネタバレ次回予告は今回で終わりにします。

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