D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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はい、4日かかりました。3日で書くと言っておいて。
待ってくれていた人がいたらすいませんでした。


ピケル可愛い。 でも断じて、俺はロリコンじゃない。

 人喰い虫とのデュエルで、俺はこの世界が遊戯王アニメGXの異世界だと推理した。

 確かアニメGXには、12次元の世界があったはずだ。

 わかっている世界は・・・・・・。

 人間世界。

 十代達がアカデミアごと、飛ばされた太陽が3つある砂漠の世界。

 バードマンとデュエルした世界。

 暗黒界が支配していたり、覇王十代が生まれたり、エクゾディアが封印されていたりした、カオスな世界。

 ユベルと十代がデュエルした世界。

 消滅した十代の仲間達がユベルによって、閉じ込められた世界。

 ダークネスの世界。

 あっ、あと、カイバーマンがいた世界もかな?

 墓守がいた世界は、太陽が3つあったから砂漠の世界と同じなのかな?

 分かっている世界は全部で8か、つまりわかってない世界は4。

 この世界は、太陽が1つだから太陽が3つある砂漠の世界の可能性はない。

 カイバーマンがいた世界はデュエルで負けても消滅はしなかったから違う。

 可能性があるとしたら、バードマンと十代がデュエルした世界、暗黒界が支配していたり、覇王十代が生まれたり、エクゾディアが封印されていたりした世界、わかっていない4つの世界のどれかだろうな。

 

 

 

 

 

 

「でもどうしてアニメGXの世界に来ちまったんだ?あっ、ひょっとしたら最近買ったVジャンプ8月号付録の絶望神アンチホープのことを、ウンチホープって言ってバカにしまっくったから、神(笑)の怒りをかったのか?ヌシニクルとヲーのことも滅茶苦茶バカにしたな、そっちかもしれないな」

 

 そもそも俺まだやり残したことが山ほどあるんだよ。

 次の遊戯王ARC-Vには、キングが出てくるからスゲー楽しみにしてたのに。

 再放送してる遊戯王ゼアルも、遊馬先生とアストラルが初めてのゼアルになるのに。

 土曜日にやってる遊戯王デュエルモンスターズなんて、海馬が死ぬ死ぬ詐欺やるのに。

 それ以外もダイアのAとか、境界のRINNEとか、楽しみにしてるアニメがあるんだよ。

 でも俺、車に轢かれて死んだかもしれないんだよな。

 

「・・・これからどうしようかなー」

 

 しばらく、これからのことを考えていた。

 すると、近くから女の子の悲鳴と木が倒れる音がした。

 

「イヤーー、こないでー」

 

 俺が声のした方に行くと、小学生くらいの女の子がとても大きい昆虫に追われていた。

 追っている昆虫は、おそらくあれはデビルドーザーだろう。

 そういえばおじゃまイエローも、デビルドーザーに追われてたことがあったな。

 あのときは、ヘルカイザーが無駄にパワー ボンドで召喚したサイバーエンドで倒してたな。

 

「とにかく助けるか」

 

 そう言って俺は、デュエルディスクを構えた。

 

「ドロー。・・・来てくれたか、俺のフェイバリットカード」

 

 俺はデッキからカードを一枚ドローして、フェイバリットカードが来たのでとても嬉しかった。

 

「出てこい、D-HEROドグマガイ」

 

 D-HEROドグマガイ、このカードは俺が最も好きなカードだ。

 こいつは、ブラック ネオスが表紙のパックで当てて、レア度はレリーフだ。

 当てた瞬間、俺はこのドグマガイに運命を感じて、それ以来ずっと使っている。

 俺の目の前にドグマガイが現れた。

 俺は叫びそうになるのをこらえて、命令した。

 

「ドグマガイ、あのデビルドーザーを破壊してくれ」

 

 俺はドグマガイが分かるように、デビルドーザーを指で指した。

 

「・・・了解した」

 

 しゃ、しゃ、しゃ、しゃべったーーーー。

 あまりの不意打ちに、俺は感激してしまった。

 俺が感激してるうちに、ドグマガイはデビルドーザーの目の前にいた。

 

「消えろ、デス クロニクル」

 

 ドグマガイは腕に装備している2つの剣を出して、その2つの剣でデビルドーザーを斬り裂いた。

 デビルドーザーはあっという間に、光になって消滅した。

 い、今ドグマガイ技名言ったーー。

 またもや不意打ちをくらって、俺は感激してしまった。

 ドグマガイはしばらくして消えてしまった。

 

「あっ、もっと見たかったのに。もう一度召喚しようかな」

 

 俺はもう一度ドグマガイを召喚しようか真剣に悩んでると、デビルドーザーに追いかけられていた女の子が、いつの間にか目の前にいた。

 俺は女の子をじっと見ると、知っているモンスターカードだった。

 白魔導師ピケルだ?

 白魔導師ピケルとは簡単に説明すると、ロリだ。

 三沢が、白魔導師ピケルのカードを見て顔を赤くしたことがあったな。

 

「あああの、あの」

 

 ピケルはおどおどしながら、何かを言おうとしていた。

 たぶん怯えてるんだろうな。

 無理もないか、さっきまで巨大なモンスターに追いかけられてたんだからな。

 

「俺はただのデュエリストだよ。あっ・・・でも、デュエリストと言ってもデュエルに飢えているわけじゃないよ」

 

 俺はなるべく怖がられないように優しく言った。

 

「わ、私ピケルって言います、魔法使いです。あっ、あと助けていただいてありがとうございました」

 

 そう言ってピケルは頭を下げた。

 やべ、かなり可愛いい。なっ何考えてんだ俺。

 俺はロリコンじゃない、断じてロリコンじゃない。

 

「いいよ気にしなくて。俺は未来だ、よろしくなピケル」

 

「よろしくお願いします、未来さん」

 

 良かった、ちゃんと話し合うことができて。

 少し恥づかしそうにしてるもじもじしてるけど、正直に言うと可愛い、可愛すぎる。

 ・・・・・・でも俺はロリコンじゃない、断じて違う。

 

「ピケルはこの世界について詳しいか?」

 

「はい?・・・一応、少しなら知ってますけど・・・」

 

「なら・・・少し聞きたいことがあるんだけど、いいかな」

 

「答えることが出来る質問でしたら。答えますよ」

 

「ならまず、このカードってデュエルで使えるかな?」

 

 そう言って俺はカバンの中に入っているカードフォルダーの中から、長年の禁止カード、サンダーボルトをピケルに見せた。

 ちなみにこのカードフォルダーの中には、俺が今まで集めたレアカードが何百枚も入っている。

 

「そ、それってサンダーボルトじゃないですか、使えません、使ってはいけないカードですよ」

 

 ピケルはとっても驚きながら言った。

 

「やっぱり、この世界にも禁止、制限、準制限カードってあるのかな?」

 

「ハイ、ありますよ」

 

「そうか・・・なら・・・・・・」

 

 

 俺はそれからピケルに禁止、制限、準制限カードを教えてもらった。

 それを聞いて確信した、この禁止、制限、準制限カードはたしか2008年3月から8月まで適応されていたルールだ。

 でもおかしいことがある、それは本当なら制限のD-HEROディスクガイや、準制限のD-HEROディアボリックガイやサイバードラゴンをピケルが全く知らなかったことだ。

 試しにピケルに3枚のカードを見せてみたけど、全く知らないと言っていた。

 

「なら・・・」

 

 俺はさらにピケルにさらにこの世界について聞こうとした。

 

「貴様ら何者だ!!」

 

「怪しい奴らめ!さては、魔法使いの手先だな!」

 

 いきなり二体のモンスターが俺達に話しかけてきた。

 その二体はどちらも同じモンスターで、俺が知っているモンスターカードだった。

 インセクトナイト。このモンスターは、昆虫族ではレベル4のモンスターながら、なかなかいい攻撃力を持っているモンスターだ。

 

「もう一度聞く」

 

「貴様達は魔法使いの手先か?」

 

 こいつら息ぴったりだな。よし、最初に話したインセクトナイトをインセクトナイト1。もう一体の方をインセクトナイト2と呼ぶ事にしよう。

 おっと関心してる時じゃないな、ピケルがめちゃくちゃ震えてる。

 

「魔法使いだったらどうするんだ?」

 

「しれたこと」

 

「デュエルで葬ってやる」

 

 そう言って2体はデュエルディスクを構えた。

 ・・・・・・やっぱりそうなるのかよ。

 

「そうか・・・ならデュエルだ」

 

 俺はそう言ってデュエルディスクを構えた。

 

「面倒だ2人まとめてかかってこい。バトルロワイヤルだ!」

 

 やっべー。カッコつけてとんでもないこと言っちまった。

 

「そんな、危険ですよ。わ、わ、わ私も一緒にデュエルするです」

 

「心配するなこんな奴ら俺一人で十分だ。それにピケルは多分、ちゃんとしたデュエルしたことないだろ」

 

「なっ、どうして知ってるですか?」

 

 単純な奴だな、カマかけただけだよ。

 

「それは後で教えてやるよ。おい、インセクトナイトども・・・デュエルだ」

 

「我々相手に2対1でデュエルとは、馬鹿な奴め瞬殺してやる。デュエル」

 

「デュエルだ」

 

 バトルロワイヤルは俺が知ってるアニメGXのルールだよな?

 二ターン目から攻撃ありとか、大量のゴーストがデュエルに乱入してきたり、乱入ペナルティがあったりしたら、俺、やだよ。

 そういえば、乱入ペナルティで思い出したけど、なんで社長、乱入ペナルティ切ってなかったんだ。デメリットでしかないのに。

 あーーー、ARCーVどうなったんだ、気になる。

 ・・・いや今は、デュエルに集中しよう。

 

「先行は貰った、俺のターン。ドロー」

 

「フィールド魔法発動。幽獄の時計塔」

 

 俺はデュエルディスクの隅にある、フィールド魔法を入れるところに入れた。

 ヤベ、これ一度やってみたかったんだよね。

 俺の真後ろに、大きな時計塔が出てきた。

 

「回れ運命の針よ。刻め運命の時を」

 

 ゴーン、ゴーンと鐘の音がした。時計塔の針は今12時を指している。

 

「何だそのフィールド魔法は?」

 

「このカードは相手のスタンバイフェイズに、時計塔の針を進めるんだよ」

 

 このカードの効果も俺が知っている効果とは違い、時計カウンターは4つまでしかのせられない。

 まぁでも、この効果の方がいいと俺は思う。

 時計カウンターが4つ溜まった後も、のせないといけないのは面倒くさいからだ。

 

「俺はD-HEROダイヤモンドガイを守備表示(1600)で召喚」

 

 ダイヤモンドガイは腕をクロスして中腰で出てきた。

 そういえばGXでは、表側守備表示のモンスターの中には、腕をクロスして中腰だったモンスターもいたな。

 

「ダイヤモンドガイの効果発動、デッキの上のカードを一枚めくりそれが通常魔法だった時、そのカードを墓地に送り次の俺のターンのエンドフェイズにその通常魔法の効果を発動できる。俺がドローしたカードは通常魔法、ライトニングボルテックス。次のターンこのカードの発動が決まった」

 

「さらに俺はカードを二枚伏せてターンエンド」

 

「すごいです。無駄が一切ないです」

 

「まあこれくらい当然だよ」

 

 俺は少し、誇らしげに言った。

 ヤベ、ピケルに褒められてスゲー嬉しい。

 

「私のターン、ドロー」

 

 どうやら、インセクトナイト1が先らしいな。

 

  「この瞬間、幽獄の時計塔の効果発動、時計塔の針を進める」

 

 時計塔の針は進み3時を指している。

 

「私はインセクトナイトを召喚(1900)。カードを二枚伏せてターンエンド」

 

 マジかよ、自分と同じカードを召喚しやがった。ユベルみたいだな。

 

「私のターン、ドロー」

 

「この瞬間、時計塔の針は進む」

 

 時計塔の針は今6時を指している。

 

「私もインセクトナイトを召喚(1900)。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

 よし、やっぱり俺が思ったバトルロワイヤルのルールと同じだ。良かったー。

 

 

 俺のフィールド

 モンスター D-HERO ダイヤモンドガイ(表側守備表示) 1600

 フィールド魔法 幽獄の時計塔 時計カウンター2個

 伏せカード 二枚

 手札 2枚

 

 

 インセクトナイト1のフィールド

 モンスター インセクトナイト(表側攻撃表示) 1900

 伏せカード 二枚

 手札 3枚

 

 

 インセクトナイト2のフィールド

 モンスター インセクトナイト(表側攻撃表示) 1900

 伏せカード 1枚

 手札 4枚

 

 

「俺のターン、ドロー。俺はまず、ダイヤモンドガイの効果発動。引いたカードは通常魔法デステニー ドロー、次のターン効果発動が決まった」

 

「また通常魔法を引いたのですか。すごいです」

 

 ・・・ピケルがまた褒めてくれたぜ。

 

「俺はダイヤモンドガイを生贄に、D-HEROダブルガイを召喚(1000)」

 

 俺の前にダブルガイが出てきた。こいつは中々、面白いモンスターだ。

 マッチョになるし、マッチョになるし、マッチョになるからだ。

 

「攻撃力1000だと?・・・何か特殊な効果があるな、ならば伏せカードオープン。落とし穴」

 

 最初のインセクトナイト1が落とし穴を発動してきた。

 ダブルガイは落とし穴に落ちてしまった。マジかよ・・・。速攻で退場しちまった。

 

「いいぞ。これで奴のフィールドはガラ空きだ」

 

「そんな、このままだと負けちゃう」

 

「心配するなよピケル。俺はダイヤモンドガイの効果で墓地に送った、ライトニングボルテックを発動」

 

「なっ何、ダイヤモンドガイがいなければ効果は、発動できないのではないのか?」

 

「誰もそんな事言ってねーよ」

 

 勝鬨みたいに言いやがったよこいつ。

 2体のインセクトナイトはライトニングボルテックスによって破壊された。

 

「俺はこれでターンエンド」

 

「私のターン、ドロー」

 

「この瞬間、時計塔の針は進む」

 

 時計塔の針は9時を指している。

 

「私はクロスソード ハンターを召喚」

 

 インセクトナイト1の前にでかいクワガタがでてきた。

 

「バトル。クロスソードハンターで奴にダイレクトアタック。いけ、クロスソードハンター」

 

 インセクトナイト1が命令すると、クロスソードハンターは大顎で俺のことをはさんだ。

 

「う、うわぁぁーーー」

 

 やはり、ダメージが現実のダメージになってる。ちょー痛てーーー。

 俺のライフは1800ポイント減って、残り2200になった。

 

「だ、大丈夫ですか」

 

 ピケルが心配そうに聞いてきた。

 

「大丈夫だ、この程度」

 

 でも、ピケルをデュエルさせてなくて良かった。

 こんな危険なデュエルを、やらせるわけには行かない。

 

「手札から速攻魔法発動、セベクの祝福。このカードの効果により私は1800ポイントライフを回復する」

 

 これでインセクトナイト1のライフは5800になった。

 

「カードを一枚伏せる。これでターンエンド」

 

「未来さん、頑張ってください」

 

 ・・・ピケルはいい子だな。ピンチなのに気が楽になったよ。

 

「私のターン、ドロー」

 

「この瞬間、時計塔の針は進み、時計塔の針は12時を指した」

 

 幽獄の時計塔は針が12時を指した瞬間、グニャグニャとゆがみ出した。

 

「お前はこのターンで終わりだ。私はチェーンソーインセクトを召喚。お前のライフは2200、こいつの攻撃力は2400、この攻撃が通ればお前のライフはゼロになる。行け、チェーンソーインセクト、奴のライフを削り取れ」

 

 チェーンソーインセクトが俺に迫ってきた。

 

「そんな。未来さん」

 

「・・・・・・落ち着けピケル」

 

 チェーンソーインセクトが俺のことをはさんだ。

 

「うわぁぁーーー。ああーー」

 

「いやぁぁーーー。未来さん。未来さん」

 

「・・・・・・ハッハッハー。なーーんてね」

 

 乃亞の真似結構楽しいな。友達がやった意味が少し分かった。

 

「へっ?」

 

 あっ、ピケルすこし涙目だ、かわいい。

 俺は・・・ロリじゃないはず・・・。

 

「何。なぜライフが0にならない?」

 

「残念だったな、幽獄の時計塔は12時を指した時、俺の戦闘によるダメージをすべて無効にするんだよ!」

 

「馬鹿な。なんて効果だ」

 

 2体ともかなり動揺していた。

 

「俺はチェーンソーインセクトの効果で、デッキからカードを一枚ドローさせて貰う」

 

「よ、良かったです。本当に良かったです」

 

 ピケルふざけてごめん。かなり心配したよな。

 あと、やっぱり・・・かわいい。

 

 インセクトナイト2「ならば私は、カードを一枚伏せて速攻魔法発動、ご隠居の猛毒薬。このカードの効果によりお前に800ポイントダメージを与える。さらに手札から速攻魔法発動、非常食。このカードの効果により、ご隠居の猛毒薬と、伏せてあるカード2枚を墓地に送り、私はライフを3000ポイント回復する」

 

 インセクトナイト1「ならば私も伏せカード発動、速攻魔法ご隠居の猛毒薬。このカードの効果によりお前に800ポイントダメージを与える」

 

 俺は変な薬を2個かけられた。

 

「うわぁぁーーー。熱い、痛い」

 

 俺のライフは600になり、インセクトナイト2のライフは7000になった。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 俺のフィールド

 モンスター 無し

 伏せカード 二枚

 手札 3枚

 フィールド魔法 幽獄の時計塔 時計カウンター4個

 ライフ 600

 

 

 

 インセクトナイト1のフィールド

 モンスター クロスソードハンター(表側攻撃表示)1800

 伏せカード 1枚

 

 

 

 手札 2枚

 ライフ 5800

 インセクトナイト2のフィールド

 モンスター チェーンソーインセクト(表側攻撃表示)2400

 ライフ7000

 手札 1枚

 

 

 

「もう諦めろ、お前のライフはたった600。一方私達のライフの合計は12800」

 

「いくら戦闘ダメージを受けないといっても、私達には効果ダメージを与えることができるカードがある」

 

 2体は勝ち誇るように言った。

 ・・・なんだろな。そのセリフ、フラグにしか聞こえないんだが。

 

「うるせぇー。俺はお前達には負けない、俺はーーー勝ぁーーーつ。俺のターン。ドローーーー。・・・ふっ、来てくれたか、俺のフェイバリット カード」

 

 お前が来てくれたなら、百人力だよ。ドグマガイ。

 

「俺は墓地のダブルガイの効果発動、このカードは破壊され墓地に送られたとき、次の自分のスタンバイフェイズに、俺のフィールド上に二体のダブルガイトークン(攻撃力、守備力、1000)を特殊召喚できる。その効果により2体のダブルガイトークンを守備表示で特殊召喚」

 

 俺のフィールドに2体のダブルガイトークンが出て来た。

 

「俺はダイヤモンドガイの効果で墓地に送ったデステニー ドローの効果発動、本来デステニードローは手札からD-HEROと名のつくモンスターを一枚墓地に送ることで発動できる。だがダイヤモンドガイの効果でコストは無くなる。よってデッキからカードを二枚ドローする」

 

 これで俺の手札は5枚になった。よし、この手札なら・・・勝てる!

 

「俺は手札から、D-HEROダンクガイを攻撃表示で召喚」

 

 俺のフィールドにダンクガイが出てきた。

 

「ダンクガイの効果発動。手札からD-HEROと名のつくモンスターを一枚墓地に送り相手に500ポイントダメージを与える。俺は手札のディアボリックガイを墓地に送り、お前達に500ポイントダメージを与える」

 

 ダンクガイ足から出した衝撃波のようなものが2体をおそった。

 

「まだだ、俺は更に手札からダッシュガイを墓地に送り、再びお前達に500ポイントダメージを与える」

 

 これでインセクトナイト1のライフは4800。

 インセクトナイト2のライフは6000になった。

 

「無駄な足掻きを。」

 

「そんなことしても、次の俺達のターンでお前は終わりだ。」

 

「俺は勝つといったはずだ。それにお前達に次のターンは来ない」

 

「馬鹿な!私達のライフをこのターンだけで0にするなんて不可能だ!」

 

「ついに現実逃避か。哀れな」

 

「未来さん、本当にこのターンで勝つことができるんですか?」

 

「ああ見てろ、墓地のディアボリックガイの効果発動。墓地のこのカードをゲームから除外することで、デッキから同盟モンスターを特殊召喚できる。出て来いD-HEROディアボリックガイ」

 

 俺のフィールドにディアボリックガイが出て来た。

 ・・・しかし、除外したカードをポケットにしまうのは慣れないな。

 まぁいい。そんなことよりも・・・いくぞドグマガイ。

 

「俺はD-HEROディアボリックガイと二体のダブルガイ トークンの3体を生贄に、現れろフェイバリットカード、D-HEROドグマガイ(3400)」

 

 俺のフィールドにドグマガイが出てきた。やっぱりカッコいいな。

 

「ドグマガイ力を貸してくれ!」

 

「・・・了解した!」

 

 受け答えしてくれたーーー。俺、ドグマガイのこと大好だ。

 

「喋ったです?カードのモンスターが喋るには、余程マスターに大切にされて、モンスターがマスターのことを信頼してないと喋ることはないんですよ。そのモンスターは未来さんにとって一番大切なカードなんですね」

 

 そうなのか、そうなら良かった、ドグマガイも俺のことを信頼してくれてるんだな。

 

「ああそうだ。このカードは俺にとって一番大切なマイフェイバリットカードだ」

 

 俺は堂々と言い切った。

 ふとドグマガイを見ると、顔が笑ってるように見えた。

 

「攻撃力3400だと!」

 

「だが私達のライフを、このターンで0にするのは不可能だ!」

 

「なあ知ってるか?この時計塔の中にはなぁ、幽閉されている強力なD-HEROが居るんだぜ」

 

「なんだ、いきなり。それがどうした!」

 

「俺はこれから、その幽閉されているD-HEROを解き放つ。手札から速攻魔法発動、サイクロン。このカードの効果で俺は、幽獄の時計塔のカードを破壊する」

 

 幽獄の時計塔はサイクロンの風で破壊された。

 

「馬鹿な、戦闘ダメージを0にするカードを破壊するとは。血迷ったのか?」

 

「馬鹿め、とんだプレイングミスだな」

 

 シャークさんみたいに大げさに言いやがったこいつ。

 そういえば、金曜日に再放送してる遊戯王ゼアルは確か、シャークさんフカヒレになってたな。

 生で見たときは大爆笑だったなぁ。もちろん再放送の時も。

 

「・・・俺がプレイングミスだと?・・とんだロマンチストだな!」

 

 兄さんの名言を言わせて貰った。

 まぁ、プレイングミスなんて言われちゃぁこういうしかないだろ。

 

「言ったはずだ、時計塔に幽閉されているD-HEROを解き放つと。幽獄の時計塔の効果発動、12時を指した幽獄の時計塔か'破壊された時、デッキまたは手札からD-HEROドレッドガイを特殊召喚できる。現れろD-HEROドレッドガイ」

 

 D-HEROドレッドガイ。このカードはおそらく、エドが一番好きなカードだ。

 破壊された時計塔の中からドレッドガイが出てきた。

 やっぱり、滅茶苦茶マッチョだな。

 マッチョは好きだぜ、コブラとかアモンとか影丸とかゴドウィン超官とかDr.フェイカーとか、あげたらキリないな。

 そもそも遊戯王、デュエル マッスル多すぎだろ。

 あと俺は、ホモじゃない。

 まぁ今はデュエルに集中しよう。決して話題を逸らした訳じゃないよ。

 

「ドレッドガイの効果発動、ドレッド ウォール」

 

 俺がそう言った瞬間、ドレッドガイは大声で叫んだ。

 

「ドレッドガイが幽獄の時計塔の効果で特殊召喚に成功した時、墓地のD-HEROを2体まで特殊召喚できる。こい、ダイヤモンドガイ、ダッシュガイ」

 

 ダイヤモンドガイとダッシュガイが、俺のフィールドに出てきた。

 

「まだだ、ドレッドガイの効果発動。ドレッドガイの攻撃力と守備力は、ドレッドガイ以外のD-HEROの元々の攻撃力を合計した数値になる。よって攻撃力は8100だ!」

 

 

 俺のフィールド

 モンスター

 ドレッドガイ攻撃力8100

 ダッシュガイ攻撃力2100

 ダイヤモンドガイ攻撃力1400

 ダンクガイ 攻撃力1200

 ドグマガイ 攻撃力3400

 

「こ、攻撃力8100だとぉーーー!!」

 

 ・・・ヘル ヨハンかお前は。

 攻撃力16000に比べたら、全然大した事無いだろ。

 

「俺のD-HERO全ての攻撃が通れば、お前達のライフはゼロだ!」

 

 ・・・あれ、これって負けフラグじゃないよな。

 

「すごい。あっという間にフィールドをモンスターで埋めたです」

 

「(だが私が伏せているカードは聖なるバリア ミラーフォース。攻撃してきた瞬間、奴のモンスターは全滅だ。問題は私を攻撃する前に、パートナーに攻撃されたらパートナーは消滅してしまう。ならば、)そんなモンスターを並べたところで大した事では無い。言い返したかったら私を攻撃して来い!」

 

 インセクトナイト1が挑発して来た。明らかに罠を仕掛けてるなな。

 ・・・だがのってやる。D-HEROを馬鹿にするのは、許さない。

 

「良いだろう、お前から葬ってやる。ダッシュガイ、クロスソードハンターを攻撃。ライトニング ストライク」

 

 俺が命令するとダッシュガイは、クロスソードハンターに接近した。

 

「貰った。伏せカード発動、聖なるバリアミラーフォース。このカードの効果で、お前のモンスターはすべて破壊される。残念だったな私達の勝ちだ」

 

 ダッシュガイが攻撃するクロスソードハンターの前にミラーフォースがでてきた。

 ダッシュガイの攻撃はミラーフォースがくらい、ダッシュガイは、いったん俺のフィールドに戻って来た。

 ミラーフォースからダッシュガイの攻撃のエネルギーが反射してきた。

 

「いいぞ。これで私達の勝ちだ。」

 

 2体揃ってフラグを立てるとは、あわれだな。

 

「ドレッドガイの効果発動。ドレッドバリア」

 

 ドレッドガイが他のD-HEROの前に出てきて、ミラーフォースで反射してきた攻撃を、腕に付いている鎖ですべて破壊した。

 

「ドレッドガイの効果発動。ドレッドガイが特殊召喚されたターン、D-HEROは戦闘およびカードの効果では破壊されない」

 

「馬鹿な・・・なんて効果だ!」

 

「ミラーフォースの効果はあくまで、モンスターを破壊するだけで攻撃は無効にはならない。よってダッシュガイの攻撃は終わってない。行け、ダッシュガイ、ライトニングストライク」

 

 ダッシュガイの攻撃で、クロスソードハンターは真っ二つになり消え去った。

 インセクトナイト1のライフが300減り、残り4500になった。

 

「まだだ、ダンクガイでインセクトナイトにダイレクトアタック。パワーダンク」

 

「うわー。くっ、こんなはずではー!」

 

 インセクトナイト1のライフが3200になった。次の攻撃でライフはゼロになる。

 

「・・・お前ごときが、D-HEROを馬鹿にするな!!ドグマガイとどめを指せ、デスクロニクル!」

 

 ドグマガイの攻撃によって、インセクトナイト1のライフはゼロになった。

 

「うわぁーーー。私が、私が負けるなんてーー!!」

 

 インセクトナイト1は全身が光に包まれ、やがて消滅した。

 

「安らかに眠れインセクトナイトよ」

 

 かっこいいこと言うな、ドグマガイ。惚れてまうやろ!!

 

「まさか、まさかこんな事になるとは・・・あっ、あり得ない。」

 

「・・・悪いな。これは現実だ。ドレッドガイでチェーンソーインセクトを攻撃。プレデター オブ ドレッド ノート!」

 

 ドレッドガイの攻撃(張り手)によってチェーンソーインセクトは破壊され。

 インセクトナイト2のライフは5700減り、残り300になった。

 さて、次のダイヤモンドガイの攻撃でこのデュエルは終わりだ。

 

「ダイヤモンドガイとどめを指せ。ダイヤモンドブローーー!」

 

「うわぁーーー!」

 

 ダイヤモンドガイの攻撃によって、インセクトナイト2のライフはゼロになった。

 インセクトナイト2も全身が光に包まれ、やがて消滅した。

 

 俺「ハァ、ハァ。な、なんとか勝てた。」

 

 つ、疲れたーーーー。

 厳しいデュエルだった、もう二度と2対1はやりたく無いな。

 D-HERO達はデュエルが終わると消滅した。

 ありがとな、今回のデュエルは完全にお前達に助けられた。

 特にドグマガイ、やっぱりお前は俺にとって自慢のフェイバリットカードだ。

 でも、伏せカードのデステニー シグナルとD-シールドの出番なかったな。

 あと、一枚。俺手札に残ってるモンスターカード。

 

「ブルーディー、今回は出番無かったな。でもいずれ、出番は来るぞ。まぁあれだ、今はまだお前が動く時じゃないって事だ」

 

 D-HEROブルーディー。このカードはアニメGXの世界では、究極のDと呼ばれているカードだ。

 長い間、エドはこのカードを探していた。

 ブルーディーはエドの父が作ったカードで。そもそもD-HEROはエドの父が作ったカードだ。

 しかしある日、エドの父は何者か(ディーディー)によって殺され、ブルーディーのカードは盗まれてしまった。

 それ以来、エドは父の仇をうち、ブルーディーを取り返すために、究極のDのカードを探し続けた。

 そしてエドは、父の仇のディーディーをデュエルで倒し、ブルーディーのカードを取り返すことができたのだ。

 ブルーディーはそれ以降、エドの切り札になった。俺にとってもブルーディーは切り札だ。

 

「大丈夫ですか。どうして、どうしてこんな無茶をしたんですか!もしかしたら死んじゃったかもしれないんですよ!」

 

 ピケルは怒っているが正直なところ、全然怖く無い。むしろかわいい。

 でも、かなり心配かけたのだから謝っておくか。

 

「ごめんなピケル。実はピケルにいいところ見せたくてあんなこと言っちゃったんだ」

 

 半分は本当だが、半分は嘘だ。

 

「馬鹿なんじゃないですか」

 

「男とは、そうゆう物なんだよ、ピケル」

 

 男は男でも、漢の権ちゃんはホント凄いよな。

 シンクロ次元での壁ドン(LV100)のあとの、「コレであいつらにメシを食わせてやれ。」は本当にカッコ良かった。

 ・・・さてそろそろ、ピケルにこの世界の事を聞くか。

 

「ピケルには、まだまだ聞きたい事がたくさんあるんだけど。もう家に帰る時間じゃないかな」

 

 俺は言葉を濁した。辺りが暗くなってきたからだ。

 

「いけないです。もう帰らないと!」

 

 ピケルも暗いのに気ずき、慌てだした。

 そんな、ピケルもかわいい。

 

「それでお願いしたいんだけど、ピケルが住んでいる町まで案内してくれないかな。実は俺、この辺に詳しくなくてさぁ、迷ってたんだ。だから、頼むよ」

 

 俺はそう言って、頭を下げた。

 小学生みたいな少女に、頭を下げる日が来るとは、思わなかった。

 だが俺はこの世界に付いてほとんど知らない。

 少しでもこの世界に付いて知ってるなら、それが例え少女でも、なりふり構ってられない。

 それに、村や町に行けば色々な人(カードの精霊)がいるであろうから、その精霊から聞けばいい。

 最悪なのは、この森にいることだ。

 俺は3体のモンスターをデュエルで倒して消滅させた。

 無いとは思うけど、敵討ちされるかもしれない。

 それにこの森にいれば、また確実に変なモンスターにデュエルを強要される。

 だがピケルの町なら恐らく、この森よりは安全だろう。

 

「はわわ?頭を上げてください!そのくらいのお願いなら、頭を下げなくてもいいですよ。」

 

「・・・なら、案内してくれるのか?」

 

「はい、案内しますよ。それに、未来さんはわたしを大きい昆虫から助けてくれた恩人なんですよ。私からの恩返しだと思ってください」

 

「ありがとう、ピケルーーー!」

 

 俺は嬉しさのあまりピケルに抱きついてしまった。言っておくがわざとじゃない!

 ピケルは少しの間、固まっていたが、すぐに慌てだした。

 

「あああ、あのあの///いいきなり抱きつかれては、ここ困るですよです〜////」

 

 ヤベェ、慌ててるピケル、滅茶苦茶かわいい。

 離れたくない・・・・でもこのままだと、絶対に嫌われるな。

 少し・・・イヤ、かなり名残惜しいけど離れるか。

 

「ご、ごめんな。ついつい嬉しくて」

 

「・・・////」

 

 ・・・ヤバイ、嫌われたかもしれない。

 

「ご、ごめんな。本当にごめんな」

 

「い、いえ別に気にしてないので////そこまで謝らなくてもいいですよ///」

 

 それは嘘だ。何故なら、ピケルの顔が真っ赤だからだ。

 でもそれを指摘すると、ややこしくなりそうだからやめよう。

 それに、顔が真っ赤になっているピケルも、かわいいしな。

 

「そ、それでは、私が住んでいる町まで案内するです!」

 

 そう言ってピケルは、歩き出した。

 

(さて、これから俺はどうなるのかな)

 

 そんなことを考えながら、俺もピケルに続いて歩き出した。

 ・・・・・・歩いてるピケルも、かわいいな。




未来は否定していますが、彼はロリコンでホモで、
ぐはぁ(無言の腹パン)
落ち着け、俺はノーマルだ。
だそうです、未来はノーマルです。ノーマルと言ったら、ノーマルです。

あとドグマガイのレリーフは作者も持っているカードで作者にとってもお気に入りのカードです。
なので、これから活躍させていくので、よろしくお願いします。

最後に次の更新は5日後までには、投稿したいと思っています。

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