D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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皆さんお久しぶりです。
なんだかしばらく投稿しない間に、様々な事がありましたが。
自分が言いたいのは2つだけです。
ユベントスがCLの決勝に進出しました!
今度こそ優勝して、ブッ○ォンが優勝カップを手にする事を切に願います!
頑張れ、ユベントス!ブッ○ォン!!俺は信じてる!
そして遊戯王VRAINSが期待できそうです!!前作のようにならないことを、切に願います!!本当に。

では本編の始まりです。


「攻撃力16000のサイバー・エンドだとーーーーー!!!!」 by ヘルヨハン

 次の日、町中がオブ様が覇王を倒したという話で持ちきりになっていた。

 当然、セームベル達の間でもな。

 

「あの凄く強かった覇王を1人で倒してしまうなんて……オブライエンさん、凄いですよね」

 

「うん、そうだね。……でも私、そんな人を……逃げたなんて言ちゃったんだね」

 

「まぁまぁ。もうベルちゃんは十分に反省したんですから、いつまでも引きずるのは良くないです」

 

「そうよセームベル。いつまでもうじうじしてるんじゃないわよ」

 

「これで……この世界に…平和が訪れるの……かな?…」

 

「さぁ〜、それはどうかな〜。覇王よりももっと凄いのが出て来るかもしれないよ〜」

 

 さてと、そろそろ頃合いかだな。良し、あの話しをするか。

 

「……なぁ、みんなちょっといいか?俺はもうこの町を離れて別の場所に行こうって思ってるんだけどさ。……皆んなはどうする?ここに残りたい奴は居るか?」

 

「私はもちろんおじさんについていくよ」

 

「私もだよ〜」

 

「あんたがそう決めたのなら私とピケルはついていくわ。……あんたに着いて行くのが一番安全だと思うしね」

 

「僕も……貴方に着いて行きます。これからもよろしくお願いします」

 

「…わ、私も…その……迷惑でなければ……」

 

「いやいや、迷惑なんで思ってないぞ。だが皆んな……本当にそんな簡単に決めて良いのか?……これから先は多分、相当危険な旅に成ると思うぞ」

 

「あのねー。私たちだって考えて、あんたに着いて行くって決めたのよ。……だから今更あんたが何を言っても、私たちの決心は変わらないわよ。分かった」

 

 皆んなもクランの発言に「そうだよ」と肯定した。

 ふう、良かった。誰もこの町に残りたいとか言わなくて。

 しかし、相当危険だって脅したのに、すぐさまついて行くって言ったのは驚いた。

 頼りにされるのは嬉しいけど、なんかかな。

 俺ってそんなに頼れる奴なのかな?

 

「よし。じゃあ、1時間後ぐらいにこの町から出るから。それまでに悔いが残らないように、やりたい事をやっておけよ」

 

 俺がそう言うと、皆んなは散り散りに別れていった。

 さて、俺は世話になった精霊たちに別れの挨拶でもして、後は此処でゆっくりとさっきの事を考えようかな。

 

 

 

「そうか。もう、此処を出て行くのか」

 

「はい。……あの、キング・ナイトさん。僕にアドバイスをしてくれて、本当にありがとうございました。僕、もっともっと強くなってみせます。そして僕に合った道も絶対に見つけ出して見せます」

 

「そうか。ならば、次に会う時が楽しみだ」

 

「はい、キング・ナイトさん!また何処かで、お会いましょう。皆さんにも、よろしく伝えておいてください」

 

「あぁ、また何処かで会おう」

 

「はい、それでは……」

 

「……あの少年の内からは、未知の可能性を持った底知れる力を感じる。あの力は一体……」

 

 

 

 あれから1時間後、全員はちゃんと戻って来た。いやー、皆んな時間通りに戻って来て偉いねー。

 俺たちはそのまま、町の精霊達に見送られながら町を出た。

 

 

「……でっ、次は何処に行くつもりなの」

 

「えーと、暗黒界のブロンって奴が収めていた砦を目指す予定なんだけど……」

 

 ブロンの砦。ここは万丈目達が……くっ、あの話を思い出す度に、ブロンとレインに怒りが込み上げて来る!!

 俺はレインもブロンも大っ嫌いだ!

 

「暗黒界……それって確か、伝説上の悪魔の集団ですよね。何故そんな場所に」

 

「いや実はな……なんかそこに覇王軍の残党が居るって噂を聞いたからだよ。残党って奴らは何をしでかすか分かんないし、倒しておこうと思ってな。……まぁなんだ、俺もあの町には世話になったし、ちょっとは恩返しになるかなって思ってさ」

 

 まぁ、本当の目的は十代がバオウとデュエルする場所だからなんだけどね。

 でも一応嘘は言ってない。バオウは覇王軍の残党だし。俺が相手はしないけどな。

 ……ここでもし、十代に出会えなかったら……十代達とは縁がなかったと思って、邪神使いを探す旅を始めるとしようかな。

 今回は町の住人達から砦の場所を教えて貰ったから、迷う事なくブロンの砦まで行くことが出来た。

 

 

 ブロンの砦の中には十代、翔、おじゃまイエロー、タニアが居た。

 様子を見るに、どうやらもう十代とバオウのデュエルは終わった後みたいだな。

 間に合わなかったか。……だが、良かった。どうやら、俺にはまだ……十代達との縁があるみたいだ。

 

 ……んっ。あれれ〜。なんだか目を凝らして、よく見て見るともう一人、誰かが十代と話しているぞ〜?

 あっ、三沢くんじゃないか。居たんだ。ゴメン、気がつかなかったよ。

 ……さてと、ふざけるのはここまでにして、そろそろ十代たちに話しかけようかな。

 

 

「いい加減にしろ!! 所詮、力無き正義ではみんなを救うことなんか出来ない!!力強い覇王の一面をコントロールしてこそ、正義は実現出来るんだ!!」

 

「覇王の力?……そんな、闇の力なんて……止めてくれ!!」

 

「甘ったれるな!!特別な力を与えられた者は、期待してくれているみんなの為に、戦わなきゃならないんじゃないのか」

 

「他の誰にも出来ない。本当の敵ユベルを倒せるのは、お前だけなんだ、十代!」

 

 おっと、今は丁度この場面だったか。

 この時の三沢は……最高に輝いていたな。当時見ていた時も……あれ、こいつこんなキャラだっけ?って思ったなー。

 まぁ、結局これが三沢 最後の活躍なんだけどな。

 あーあ。俺、三沢のデュエル結構好きだったから、何でもいいから最後にもう一回だけデュエルして欲しかったな。

 まぁ、タッグ・フォース3のアレで全て許したんだけどね。

 

「まぁまぁ三沢、一旦落ち着け」

 

「なっ、未来じゃないか!君もこの世界に来ていたのか」

 

「あぁ、まあ色々あってな。……なぁ三沢。俺も覇王十代の全てを知ってるわけじゃないけど、あんなことをしてしまった手前、いきなりその力をコントロールしろって言われても、そう簡単に踏ん切りはつけられないだろ。だからさ、あんまり十代を追い詰めるなよ」

 

「いや、それはそうだが。……ユベルは恐ろしく狡猾で危険な存在だ。そう悠長にはしていられないだろ」

 

 あぁ、うん。ユベルはマジでヤバいからな。

 とにかく強い、強過ぎた。3幻魔やエクゾディア、宝玉獣のデッキを超簡単そうに回して。それらが本気のデッキじゃないんだからな。

 と言うか……もしかしたら、アイツも邪神なんじゃねぇか!?

 俺がデュエルした、自称 邪神使いの軍神 ガープの何倍も強いし。

 ……まぁ、そんな訳ないか。……無いよね。

 俺絶対、アイツとだけは戦いたくないよ。嫌だよ、それだけは。

 

 

 その後、顔見知りじゃないもの同士で軽い自己紹介をした。

 そこで分かった事は……うん三沢はやっぱりピケルが好きなんだね。

 翔は……うん、傍観者お疲れ様でーす! ブラマジガールが好きだった頃のお前はもっとかがやいていたぞ!!って思いました。

 くそ、あんな翔なんて大っ嫌いだ!!……まぁ、そんな感じだ。

 その後、これからユベルの事をどうするかをみんなで話し合う事になり、その為にここには居ないカイザーとクロノス先生が居る場所に戻る事になった。

 あとさ……エドがアモンに負けたらしい。

 ……なんかなぁ。分かっていた事とは言え、やっぱり悲しい。

 あれは……相手が悪かっただけだ。エクゾディアなんて反則だ!

 まぁ、もう終わった事だし、どうしようもないんだけど。

 なんかな……無性に虚しいよ。

 

 

 

 2人が居る場所に行ってみると、そこではやっぱりカイザーとヘルヨハンがデュエルをしていた。

 2人のデュエルはどちらも一歩も引かない一進一退の攻防だった。

 だけどレインボー・ダークのパワーに徐々に追い詰められていった。

 

 

「もう見てられないノーネ」

 

「このままではカイザーの体が……」

 

「……なんで……どうしてあの人はまだ……デュエルを続けるの?……もう勝てる見込みなんて無くて、体も限界なんでしょ。……なのに、どうして……」

 

「エリアル、さっき十代も言ってただろ。今カイザーは、必死で命を燃やしつくして、生きていた証を永遠に残そうとしているんだって」

 

「……で、でも…それなら……デュエル以外の方法だって…きっと、あるのに……」

 

「アルルン、カイザーのデュエルを見て分からないの。……カイザーはもう、デュエル以外じゃあ、輝けないんだよ」

 

 

「いや……まだある。カイザーの命を今一度、輝かせるカードが」

 

 

 

 そしてカイザーのターン。

 

 カイザーはドローしたパワー・ボンドを発動して、その効果で場にいた3体のサイバー・ドラゴンを融合してサイバー・エンド・ドラゴンを融合召喚した。サイバー・エンドの攻撃力はパワー・ボンドの効果で、元々の攻撃力の倍8000になった。

 そしてそのままサイバー・エンドでレインボー・ダークを攻撃した。

 しかしヘルヨハンは伏せていた、カウンター・ジェムを発動して、その効果で魔法・トラップゾーンに5体の宝玉獣を蘇生させた。

 そしてすぐさまレインボー・ダークの効果を発動して、蘇生させた5体の宝玉獣を墓地に送って、攻撃力が5000ポイント上昇して9000になった。

 

「さぁ、遠慮するなよ。俺が地獄行きの手伝いをしてやるぜ」

 

 ヘルヨハンは勝ち誇った顔でそう言い放った。

 

「嘘でしょ……あっという間に形成逆転されたわね。(あんなトラップまで伏せていたなんて……なんて奴なの。常にカイザーの戦術の2手3手先を言ってるし。私とは強さの次元が違いすぎるわね)」

 

「こ、このままだと返り討ちにされちゃうよ!」

 

「でも、もう攻撃は止められないよ!」

 

「レインボー・ダーク・ドラゴンとサイバー・エンド・ドラゴンとの攻撃の差は1000。カイザーのライフポイントは200。このデュエルの勝敗は決まったね〜」

 

「……そうでもない。見ろ……カイザーにはまだ手札が一枚残ってる。……いい事を教えてやる。真のデュエリストなら……手札が1枚あれば奇跡は起こせるんだぜ」

 

「…き、奇跡…?」

 

 そう、逆転じゃない。勝ち負けじゃないんだ。

 勝敗を超えたもの、奇跡っていうやつをな。

 俺はこのデュエルで……それを学んだ。

 

 

「俺に介錯はいらん。速攻魔法発動!!サイバネティック・ゾーン!!サイバー・エンド・ドラゴンを除外!!」

 

 サイバー・エンドは光に包まれて一瞬のうちに、跡形もなく消え去ってしまった。

 

「うまく回避したね」

 

「……でも、もうカイザーさんの手札は0。フィールドにカードも無し。もう勝ち目は……」

 

 それを聞いた皆んなはカイザーの敗北を完全に悟ったのか、悲しそうな表情になった。

 

 

 

 そしてエンド・フェイズ。サイバネティック・ゾーンの効果でカイザーの場にサイバー・エンド・ドラゴンが戻って来た。

 攻撃力を4倍の16000になってな。

 

「何だと………攻撃力16000のサイバー・エンドだとーーーーーー!!!!」

 

 

「み、見事なノーネ。カイザーは最後の力を使い、最高の輝きを見せてくれたノーネ」

 

「凄い……すごーーい!! 攻撃力1600なんて始めて見たよ!!」

 

「うん。僕の装備コンボでも、こんな攻撃力にするのは不可能だよ!!」

 

「これで攻撃が通ればカイザーさんの勝ちです!」

 

「みんなちょっと、落ち着きない。今はエンドフェイズだから、もうこのターンで攻撃は出来ないわよ」

 

「次のターンまで、お預けだね〜。(パワー・ボンドの効果を防げたらだけど……ね〜)」

 

 

 

「……パワーボンド……俺の信じる究極の融合カード。……力有るカードにはリスクが伴う。……パワー・ボンドを発動した者は特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分の…ダメージを受ける……」

 

 そう言うとカイザーは全てをやり遂げたような表情をして……その場に倒れた。

 

 

 

 デュエルが終わると、ヘルヨハンは十代に「上で待ってる」と言って、さっさと扉の向こう側に行ってしまった。

 確か、予想以上の力を使って疲れたんだったな。

 へっ、カイザーを舐めすぎてたんだよ。ざまーみろ!

 

 

「……これが、強さだけを求めて、デュエルしてきた者の末路だ。瞬間の喜び。……地獄まで見て、俺が辿り着いた結論だった。……笑うなら笑え」

 

「馬鹿なこと言わないノーネ。先程のデュエルを笑う者など、誰もいないノーネ!」

 

「クロノス先生の言う通りだ!どんなピンチでも諦めずに、必死に食らいついていた姿はすげーカッコ良かった!最後だって、あと一歩で勝てたじゃないか。……本当に最高のデュエルだったぞ」

 

 

「カイザー……俺は自分が恥ずかしい。自分の力に怯え、その力から逃げていた自分が、許せないよ」

 

「十代はきっと、カイザーが見せてくれた輝きの様に……」

 

「……同じでは、許さん……」

 

「カイザー。俺は……アンタ以上に輝いて、奇跡を起こして見せる……」

 

「ああ……消えてしまったみんなもきっと……それを望んでいるだろう…………十代……お前はもう……子供じゃない……」

 

 そう言い残して、カイザーは消滅した。

 その後しばらくの間、翔の号泣が辺り一帯に響き続けた。

 ……カイザー。俺は絶対にあんたの勇姿を忘れない。

 最高のデュエルをありがとう。……だからさ。しばらくは、ゆっくりと休んでくれ。

 

 

「(…結局……私には、分からなかったよ。……カイザーさんが、あそこまでデュエルにこだわった理由が。……デュエルって…そんなに重要なものなの?……私には、全然…分からないよ…)」

 

「(……リミッター解除かバトル・フィージョンを引いてれば勝てたのに。最後は、だいだいのために勝負を捨てたって所かな。……あははは〜、大した恩もない存在にそこまでしてあげるなんて〜……馬っっっ鹿みたい。……それとも、カイザーにとってはそれが、瞬間の喜びだったのかな〜?……まぁ、ど〜でも良っか)」

 

「(強さだけを求めた先の末路……か。……難しいな、強さって……)」

 




今日の最強カードはパワー・ボンド。

魔法カードで機械族の融合召喚する場合にのみ、使用することが出来る特殊な融合カードだ。
そして、このカードで融合召喚されたモンスターの攻撃力は倍になるが、召喚したターンのエンドフェイズに融合召喚したモンスターの元の攻撃力分のダメージを受ける事に成ってしまう。
使い方を間違えれば自滅だが……俺にとっては究極のカードだ。


バルサに勝ったんだから、レアルにだって勝てよな、うん!

「うん。当たり前のようにサッカーの話しをしているんだね」

じゃあ何だ、arcーvの最終回の感想でも言えばいいのか!?
ゅぅゃのエンタメは最終回に完結する。……そんなの全くくれっぽっちも信じてなかったよ、ちくしょう!!
最後の最後まで素晴らしいアクションカードの取り合いだったぞ!!バカやろうが!!
デッキのカードを信じられないでドローを放棄するなら、デュエリストなんて辞めちまえ!凡骨以下のトマト野郎が!!
遊矢シリーズの4人は仲良しで良かったねー。いつの間に仲良くなったのー?
いやー、arcーvは全話見たつもりだったけど。見逃していた話がとっっっってもあったみたいだなー。

「分かったよ!arcーvに最後まで期待していた気持ちは、僕にも十分に伝わったから。それぐらいにしようよ、ね」

もしも、柚子ちゃん以外が復活してたら、どうなってたんだろうね遊矢。
笑顔でいられた。ねぇ、辛い時こそ笑えだよね!!

はぁー。……結局、arcーvの悪口を書いてしまった。
すいません、ユベントスとVRAINSでarcーv最終回から奪われたやる気を取り戻したのに、どうしても我慢出来ませんでした。
内容から何までクソで、本当にすいません。
次の更新はVRAINSとユベントス次第ということでどうか一つ。

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