D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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はい、皆さんこんにちは。
レイジング・テンペストを2箱買って全てのカードを当てた短パンです。
なんか最近ブッ○ォンの失点が多いのでモチベーションが低いです。

しかし、霊獣の誓還のカードを見ましたか。ウィンダとファルコのシャドール化が溶けてて嬉しかったですよ!
カムイじーさんがファルコに泣きながら抱きついてるのを見た瞬間、感動して泣きそうになりましたよ。
そしてウィンダの側にいるエミリアとアバンスじーさんに気ずいた瞬間、ほっこりしました。
しかし……エリアルとカーム。あの2人はやっぱり……

まぁそれはそうと、創星神 ティアラ。奴を見た瞬間、嘘だろって思いましたよ。
ハッピーエンドで終わりかと思えば……とんでもないもんを出してきましたよ。
あんなキメラモンみたいな見た目の奴が創星神だなんて信じられませんし、アイツに今のカムイ達が勝てるとは思えないんですよね。
果たして、どうやって倒すのか。
やっぱりネクロスですかね、ゾピアのネクロスがいますし、ノエリア、グレズ、ヴァイロン・オメガ、パール、神精霊のじいさん、エンシェント・ゴット……アイツは無いか。……まぁとにかく、まだまだ強い奴らは沢山眠ってるますから、そいつらの力を借りればきっと勝てますよ。
それに、ケルキオンとソンブレスが助けに来てくれる可能性も有りますし。
とにかく自分はバットエンドにはならないと信じてます。

えー。DTの事を話してるとキリが無いのでここまでにします。
それでは本編を始めます。


究極のカード 超融合発動!

 町から出た俺は、まず何よりも覇王の事が気になったので、とりあえず覇王に関連した場所(覇王城や逃げて来たモンスター達が集まっていた町を目指す事にした。

 だが当然そんなすんなり行けるはずもなく、しばらく俺たちは森を彷徨った。

 そんな時に覇王軍から逃れるために逃げていた人に偶然出会った。

 丁度いいと思い、俺はその人から覇王の事を色々聞いた。

 その人の話によると覇王はほとんどの地域を攻め滅ぼしていて、今は最後に残っている南の町を攻めている所らしい。

 覇王の話を聞いて、気の弱いランドスターとエリアルは恐怖で震えていた。まったく、2人ともかわいいやつだよ。

 しかし……南の町を攻めているとこって事は、ジムとのデュエルはまだ行われていないってことだよな。

 なら今から覇王城に行けばあの伝説のデュエルを見る事が出来るってことだよな。

 俺はその人から、此処からどう行けば覇王城に行けるのかを聞いて別れた。

 その人には、絶対に覇王城には近寄るなって言われたけど……当然俺たちは覇王城を目指す事にした。

 

「覇王って、きっと凄く強いんだろうねー」

 

「そ、それはそうだよ。だ、だって、この世界を力で支配しようとしてるんだよ。…うぅー…き、きっと、物凄く強くて怖いバケモノみたいな奴だよ」

 

「ラウ君、会ってもいないのに脅えてるの。……もう、情けないなー」

 

「うぅー。だって、怖いものは怖いんんだもん」

 

 ふっ、微笑まし光景だな。しかしこの2人は随分と仲良くなったなー。

 あれ、プノとエリアルが少し離れた所に居るな。うーん、少し歩く速度が早かったかな。よし、緩めとするか。

 だが、何かあの2人も妙に仲良くなってるんだよなー。俺が寝てる間に仲良くなったのかねー?

 

 

 

「はぁ…はぁ……」

 

「アルルン大丈夫〜?」

 

「う…うん。…平気…だよ…」

 

「そう。……ねぇアルルン。アルルンが住んでた氷結界って所、多分だけど寒い所じゃないのかな〜?」

 

「えっ……う、うん。…そうだけど……それが、どうしたの?」

 

「ふーん、そーなんだ〜。……だとしたら〜、本当は気温の急激な変化で、相当辛いんじゃないの〜。

 気づいてた〜。さっきからアルルンの顔、もの凄く赤くて〜、汗も尋常じゃないくらい出てるよ〜」

 

「え…う……あ、あ…こ、これは…違くて…その…」

 

「あははは〜アルルン動揺しすぎ〜、ウソが下手だね〜」

 

「……」

 

「う〜ん、どうしよ〜。アルルンの具合が悪いのに〜、気づいてるのは私だけみたいだし〜。ライライやベルベルに教えようかな〜」

 

「やめて……お願い。……皆んなに…迷惑を掛けたくない…の……だから…プノちゃん。……お願い……」

「……あははは〜。……どうなっても知らないよ〜」

 

「……あ、ありがとう。……プノちゃん…」

 

 

 それからひたすら教えられた通りに歩いて、俺たちは遂に覇王城の直ぐ側まで辿り着く事が出来た。

 今俺たちがいる場所は、覇王城のすぐ側にある岩場?だ。ここからはジムと覇王がデュエルした覇王城の門の前がよく見える。

 

「あー、あれ見てー! あそこ!あのワニを背負ってる変な奴がいるよ!」

 

 セームベルが言った通り、覇王城の門の前でジムが何か叫んでいた。因みに、ジムの後ろにはカレンとオブ様もいる。

 するとガーディアン・バオウ、スカルビショップ、熟練の白魔導師・黒魔術師、カオス・ソーサラーの5人が立ちはだかったが、ジムが凄んでデュエルディスクを構えると5人はビビって後退していった。

 すると覇王城の門が開いて、その中から覇王が出てきた。

 

 

「あ、あ、あ……あれが…覇王。……す、凄いオーラが尋常じゃないくらい出てる」

 

「……あっ…あぁ…う……」

 

 ランドスターとエリアルは覇王を見た瞬間、ブルブルと震えだした。

 まぁ、あのオブ様ですら覇王のオーラに怖気ずいてたし、2人が恐がるのも無理ないか。

 

「あれ、あの覇王って奴……十代じゃない?」

 

「せ、セームベルさん!? 貴方はあんな奴と知り合いなの!? 」

 

 あんな奴って、酷い言い様だな。まぁ、沢山の精霊を虐殺したんだから、仕方ないか。

 

「う、うん。ちょっと話したくらいだけど。あれは絶対に十代だよ。……でも、なんか私が知ってる十代と違う。まるで別人みたいに」

 

「……そうだね〜。なんか、今のダイダイは凄く恐いね〜」

 

「……というか、えっ!何この状況!覇王が十代って!それに、なんかジムと十代がデュエルやりそうなんだけど!なんで、どうして!?いったい、何が起きてるの!?」

 

 セームベルは状況について行けず混乱してるな。その点、プノは冷静だな。

 そんなやり取りをしている間に、覇王とジムのデュエルが始まっていた。

 

 ……このデュエル、アニメ通りなら本当に勝ってたのはジムだ。

 何故ならジムの中生代化石騎士 スカルナイト(攻撃力2400)がE-HERO インフェルノウィング(攻撃力1050)を攻撃して破壊した時に、本来覇王が受けるダメージは1350だったのに、実際に受けたダメージは1250だった。

 その後ジムは頑張って覇王の残りライフを50にした。覇王のライフは100ポイント多いから、つまり本来勝っていたのはジムだ。

 もしスカルナイトがインフェルノ・ウィングを破壊した時に覇王のライフポイントが1950ポイントだったら、2人の間に割り込んででも猛講義してやる!

 

 

 先行はジム。

 ジムはシェル・ナイトを守備表示(2000)で召喚してシェル・ナイトの効果で500ダメージを与え、その後カードを1枚伏せてターンエンドした。

 そして覇王のターン。

 覇王はダーク・フュージョンを発動して、E-HERO インフェルノ・ウィングを融合召喚した。

 

「E・HEROが融合して、邪悪なE-HEROになっただと!?」

 

 

「い、いーべる・ヒーロー? 十代が使うモンスターって、あんな怖いモンスターだっけ?」

 

「(ダーク・フュージョン。まさか、ダイダイがそのカードを使うとはね〜。本当に、ダイダイに何があったんだろ〜)」

 

 

 そしてインフェルノ・ウィングの攻撃によってシェル・ナイトは破壊されて、ジムは戦闘ダメージとインフェルノ・ウィングの特殊効果でライフが半分以上削られた。

 そしてインフェルノ・ウィングの攻撃の衝撃で、ジムの右目に巻かれていた包帯がほどけていき、ジムの右目に付いているオリハルコンの眼があらわになった。

 

 

「な、何あれ。ジムの目に変な物が付いてるよ」

 

「ぎ、義眼じゃないかな。それか……オシャレかな?」

 

「あはは〜、それはないと思うよ〜。(あの眼からはかなりの力を感じるな〜。……あはは〜。覇王の一方的な展開になると思ったけど〜。これはなかなか面白くなって来たね〜)」

 

 

「覇王。いや、お前は十代だ。十代は深い心の闇に落ちてしまっただけ。心が消えてしまった訳じゃない」

 

 ジムがそう言った瞬間、オリハルコンの彗星が赤く輝きながらジムめがけて落ちてきた。

 オリハルコンの彗星はジムにぶつかる寸前で消えて、ジムのオリハルコンの眼が赤く光り輝いていた。

 

「オリハルコンの眼……フレンドを救うべく、俺に授けられた力だ十代、今君の元へ!」 

 

 ジムがそう言った瞬間、オリハルコンの眼が紅く輝きだして、辺り一帯を包み込んだ。

 確かこの時ジム達は、十代の心の中に入ってたんだよな。

 それからしばらく立つと、輝きがおさまった。

 

「オリハルコンの眼がお前の心に導いてくれた!迷える十代の心に入り込んだ言葉が、お前を覇王にしてしまったのか。……今のお前に俺の言葉はなど届かない……ならば、力ずくでも心の闇から引きずり出してやる!!お前のフレンドとして!!」

 

 ジムのターン。ジムはフォッシル・フュージョンとタイム・ストリームのコンボで中世代化石騎士 スカルナイトを融合召還した。

 そしてスカルナイトの効果と速攻魔法ハーフ・ライフを上手く使って、覇王ライフポイントを1650ポイント削り、覇王の残りライフは1850になった。

 うーむ、やっぱりこの時のジムは、最高にカッコイイなー。

 …しかし、計算違いは起こらなかったか。このデュエルひょっとしたら、ジムが勝つのか。

 

 

 

 

 その後、何だかんだあってジムの残りのライフは50になっていた。

 

「も、もうダメだ、あの人に勝ち目は無いよ……」

 

「ラウ君。どうしてそんなこと言うの!まだ勝ち負けは分からないよ!」

 

「だ、だって、覇王の場には貫通能力を備えた攻撃力2600のモンスターが居て、手札もまだ3枚もあるんだよ。それに比べて、あの人のフィールドにはフィールド魔法だけで手札はドローしたカードを合わせてもたったの2枚。……こんな状況、覆せるわけないよ」

 

 こいつは……前々から思ってたけど、本当に臆病でネガティブな奴だな。

 こんな性格のままだと、こいつはどんなに強くなったとしても、命がけのデュエルをやったら負ける。

 勿論、こいつらに命がけのデュエルをさせるつもりは無いが、この世界はマジで何が起こるかわからない。

 だから俺は、こいつらが自分の身を守れるぐらい強くなるように、成長させようと思ってる。

 このデュエルを見に来たのは、こいつらに見せるためでもある。ハイレベルなデュエルを見る事で、色んな事を学べると思ったからだ。

 だが、ただこのデュエルを見てるだけだと、ランドスターは大して学べないみたいだな。

 ここは一つ、俺がデュエルで一番大切だと思ってる事を教えるか。

 

「……ランドスター、一ついい事を教えてやる。デュエルってのはなぁ、諦めた時点で終わりなんだよ。どんな時でも諦めることなくデッキを信じて戦う、そうすればデッキは自然と応えてくれるんだぜ」

 

「そんな事……ある訳ないですよ」

 

「そう思うなら、ジムの姿をしっかりと見てろ。 ライフがたった50ポイントでも、諦めずに戦うジムの姿をな」

 

 何時だったが、あの2人や兵士たちにも同じ事を教えた事があったな。……アイツらは元気かな。

 

 

「(いつの日か、かけがえのない友を救わねばならぬ時……オリハルコンの眼が奇跡を起こすだろう)……今がまさにその時だ!オリハルコンの眼よ!奇跡の力よ!俺に力を……貸してくれ!!」

 

 ジムが叫ぶと、オリハルコンの彗星が再び、ジムめがけて落ちてきた。

 オリハルコンの彗星はジムにぶつかる直前で輝きだして、その輝きが収まるとジムの全身が赤く光り輝ていた。

 そしてそのままジムのターン。

 ジムはドローしたフォッシル・ハンマーを発動して、マリシャス・エッジを破壊してフェザーマンを復活させた。

 その後、フォッシル・ダイナ パキケファロを召喚。そして戦闘を行い、フェザーマンを破壊して覇王に200ポイントのダメージを与えた。

 その後パキケファロの特殊効果で、パキケファロは守備表示になり、破壊したフェザーマンの攻撃力分、守備力がアップした。(1300 2300)

 

「今のは、スコップ一杯分の土を掘ったに過ぎないかもしれない。……だが、俺は必ず十代の元に辿り着いて見せるぞ」

 

 

「す…凄いです。あの絶望的な状況から、形成を逆転するなんて」

 

「ジムって、こんなに強かったんだねー」

 

「……ど…どっちが勝つのか……わ…分からなくなってきた……ね…」

 

「……お前ら、よく見ておけよ。あれが真のデュエリストの姿だ」

 

 しかしパキケファロの攻撃力が1200か。これは再放送で修正されたのと同じだな。

 ということは……やっぱりジムは勝てないのか。勝って欲しいんだがなぁ。

 

 

 覇王ターン。

 覇王はE-HEROライトニング・ゴーレムをダーク・フュージョンで融合召喚して、パキケファロを特殊効果と攻撃で破壊した。

 

 

「あ…あっという間に形成を逆転されちゃった!」

 

「覇王の場に居るモンスターは〜、攻撃力が2400で〜、特殊効果でモンスター1体を破壊できるから〜。これは、かなりピンチだね〜」

 

「でもまだ、ジムさんは諦めてないみたいだよ。きっと次のターンで逆転する……はずだよ」

 

 

「十代……お前が望もうと望むまいと、俺が連れ戻す。俺が……奇跡を起こす!」

 

 そう言った瞬間、ジムの身体が再び赤く輝きだした。

 

「覇王……十代を返還して貰おう」

 

 ジムのターン。

 ジムはドローした奇跡の穿孔を発動した。

 奇跡の穿孔の効果でジムは、デッキから岩石族の風化戦士(ウェザリング・ソルジャー)を墓地へ送ってデッキをシャッフルした。

 

「奇跡の穿孔のカードよ。十代の心を閉ざす、厚い岩盤を貫け!!

 大自然の力オリハルコンの眼よ、俺に力を!!……俺の思いを……あいつに届ける……カードを導くんだ!!)

 ……ドローーーー!!」

 

 ジムがカードをドローした瞬間、ジムの目の前のフィールドが地割れを起こした。

 

「……墓地より。スカルナイト、パキケファロを除外して……灼熱の地中より、現れよ!地球巨人 ガイア・プレート!!」

 

 地割れが起こった所からマグマと蒸気を出しながら、ガイア・プレートが出てきた。

 そしてジムはガイア・プレートの特殊効果で、E-HEROライトニング・ゴーレムの攻撃力を半分にした。

 

「行け、ガイア・プレート!プレート・テンペスト!!」

 

 ガイア・プレートの攻撃で、ライトニング・ゴーレムは蹴散らさせた。

 ガイア・プレートの一撃は凄まじい威力で、攻撃した地面に地割れを起こした。

 覇王は1600ポイントダメージを受けて、残りのライフは50になった。

 

 

「や、やった! 覇王に大ダメージを与えたよ!」

 

「これなら、次のターンでジムが勝てるね!」

 

「……あははは〜。それは〜、どうかな〜。(私の目に狂いがなければ〜。覇王はまだ奥の手を残してる)」

 

「わ…私も……プノちゃんと…同じ意見…かな。……安心するには…まだ…早いと思う……よ…」

 

 どうやら勘のいい2人は、覇王から何かを感じ取っているみたいだなー。

 俺も当時、生で見てた時はまさかあんなカードを使うとは夢にも思わなかったなー。

 

 

「今だ、戻って来い十代!マイ・フレンド!!!」

 

「覇王とライフが並んだ。やったのかジム!」

 

 覇王の背中に、オリハルコンの彗星がどんどん迫って来ていた。

 

「長かった。だが、ようやく辿り着いたよ。……さあ、顔を出してくれ、十代」

 

 だが覇王はジムの発言を無視して、無言でカードをドローした。そして覇王に迫っていたオリハルコンの彗星は消えていった。

 

「このタイミングで、ヘル・ゲイナーが戻ってくる」

 

「そんな馬鹿な!?十代聞こえないのか十代!!」

 

「手札を一枚墓地に送る。……見せてやろう。心の闇が作りだした最強の力の象徴。絶対無敵、究極の力を解き放て!発動せよ、超融合!!」

 

 覇王が超融合を発動すると、覇王の真上に黒い雲の渦が出てきた。

 

 

「超融合!? へー、 あんな融合カードもあったんだねー」

 

「ぼ、僕も知らなかった」

 

「超融合か〜。 (あはは〜、何か途轍もない闇の力を感じてはいたけど〜。まさかそのカードを使ってくるなんて予想外だったよ〜。覇王は超融合のカードを復活させてたんだね〜)」

 

「あのカード。……何だか、凄く恐い……」

 

 

「新しい融合カード!? だが、覇王の手札はゼロ。フィールドにも手札にも、融合素材となるモンスターは居ないはずだ!」

 

 

「あっ、そう言えばあの黒い人の言った通りだね。融合って確か、手札かフィールドのモンスターを素材にするんだったね」

 

「まさか!墓地のモンスターを素材にして!」

 

「……あれれ〜。……ジムジムの場のモンスターに超融合の黒い渦が掛かってるよ〜。なんでだろ〜?」

 

「えっ……それって…まさか……」

 

 

「ま、まさか!……俺のフィールドにいる、ガイア・プレートを融合素材に使うだと!!」

 

「超融合を用いれば、自分のフィールドのモンスターと、フィールド上のあらゆるカードを融合することが出来る」

 

「それじゃあ、防ぎようがない。なんてカードなんだ」

 

「その通り。超融合をカウンターすることは出来ない。

 完全なる勝利を導く絶対的な力。その力の前にはあらゆるものは無力!!」

 いでよ!E-HEROダーク・ガイア!!……ダーク・ガイアの攻撃力は、融合素材とした悪魔族・岩石族モンスターモンスターの攻撃量の合計!」

 

 ダーク・ガイアの攻撃力が上昇していき、4400になった。

 

「よ…4400だと。……守備モンスターもなく、リバースカードもない、この状況で、4400だと……」

 

 オブ様は守備モンスターも、伏せカードもない状況で4400のモンスターが出てきたことに驚いて、腰を抜かしていた。

 しかし攻撃力4400で腰を抜かすんだったら、攻撃力16000のサイバー・エンドを見たら……オブ様、ショック死しちまうんじゃないか。まぁ、さすがにそれはないか。

 

「消え去れぇ!!ダーク・カタストロフ!!」

 

 俺がバカな事を考えている間に、ダーク・ガイアは隕石の様に岩の塊を大量に、ジムに向けて放っていた。

 その時、カレンがジムに接近して来て、ジムを庇うように覆いかぶさったが、ジムはそんなカレンを諭して傍らに置いた。

 そしてジムとカレンはダーク・ガイアの直接攻撃を受けた。

 

「じゅうだーーーーーーい!!!」

 

 ダーク・ガイアの攻撃によって出た煙が晴れていくと、まずカレンが光に包まれていき消滅した。

 そして……

 

「オブライエン。……奴の十代の心の闇は……俺たちの想像をはるかに超えている……」パァーン

 

 そう言ってジムは消滅した。そしてオリハルコンの眼がオブ様の元に転がっていった。

 

「次は……お前か?」

 

 オリハルコンの眼が赤く輝きだしたが、オブ様はそれを握りしめて、ゆっくりと立ち上がり少しずつ後退していった。

 

「………う…ぅ……うわあああああああーーーーーー!!!!うわああああ!!!(こけ)うわあああ!!!」

 

 全速力でその場から逃げ出していった。

 ……当時、生でこのシーンを見た時はただ呆然としただけだったけど。再放送で見た時は……不謹慎だけど腹筋崩壊した。

 今も必死に笑うのを堪えてるところだ。だってあの冷静で頼りになるオブ様が「うわあああーーーー!」だぜ。しかも途中でコケたし。

 笑うなっていう方がおかしいぜ。

 

「ジム。……凄く強くて、凄く頑張ってたのに……負けちゃうなんて…」

 

「覇王……強すぎるよ。それに超融合。……あんな反則級のカードも持ってるなんて……あんな奴に、誰も勝てっこないよ」

 

「後ちょっとだったんだけどね〜。(超融合か〜。……あははは〜、そうだ。いいこと思い付いちゃた〜。)」

 

「はぁ……はぁ…」

 

 俺は……ジムは覇王には勝てないと思ってたから、ほんの少ししかショックじゃないけど。……やっぱり、みんなはかなりのショックを受けてるな。だが、このデュエルから学ぶことは大きい。このデュエルを見せた事は、絶対に無駄にはならないはずだ。

 ……さて、デュエルも終わったし。もうここにいる理由は無いな。大体の位置は覚えたから、ここに来ようと思えばいつでも来れる。

 ここに居ると覇王の軍勢に見つかるかもしれないし、そろそろここから離れるとするかな。

 俺はただ呆然としているセームベル達にその事を話して、森まで引き返した。セームベル達が素直に従ってくれて良かった。

 さてと、この後はどうしようかな?




はぁー。……覇王とジムさんのデュエル……本当に凄かったなー。
勿論、ジムさんが負けたのはショックでしたよ! 本当ですよ!
覇王の圧倒的な力に意気消沈としているセームベル達。
未来さんはそんなみんなを元気づけるために、色々な事をしますが……たいして効果は有りませんでした。
そんな時に、誰かの助けを呼ぶ声が聞こえて来ました。
声のした方に向かってみると、その声の主は驚くべき人でした。

次回、白と黒。幼き魔法使いとの再会。
イッタイ、ダレトサイカイスルンデショー。


今日の最強カードはE-HEROダーク・ガイア。
融合モンスターでレベルは8。地属性の悪魔族。攻撃力?、守備力0。
悪魔族と岩石族を素材とし、ダーク・フュージョンによる融合召喚でしか特殊召喚が出来ないんだ。
そしてダーク・ガイアの元々の攻撃力は、融合素材にしたモンスターの攻撃力を合計した数値となる。
さらにダーク・ガイアの攻撃宣言時、相手の場の守備表示モンスター全てを表側攻撃表示にする事が出来るんだ。このとき、リバース効果モンスターの効果は発動しない。
ウンチホープを素材にすれば、攻撃力5000以上のモンスターに成るんだぜ!
因みにE-HEROの融合モンスターは、現実の世界では超融合で融合召喚する事は出来ないんだぜ。


ARCーVもいよいよ面白くなって来ましたね。
しかし……何故これをもっと早くやらなかったのか……。
1年目でこれをやっていれば、きっと名作に慣れたと思うのに……本当に勿体無いですよ。

「まぁまぁ、今更それを言っても、もうどうしようもないんだからさ。せっかく面白くなって来たんだから、楽しみながら見なくちゃ損だよ」

まぁそうだよな。それはそうとrewrite……まさかあんな結末になるとは思わなかったよな。
途中までいい感じだったのに、バットエンドとは……まぁ2期のMoon編とTerra編に期待だな。

「まさか、静流編みたいな事になっちゃうなんてねー」

というかさー、色々カオス過ぎだよ!原作をプレイしてない人はついていけなかったよ絶対!
まぁ、終わっちまった事はどうしようもないから、2期に期待するけどさー。

……さて、まだまだ話したいことは有りますが、今日はここまでにします。
では次回も楽しみにしていてください。

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