D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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皆さんこんにちは。
突然ですが皆さんは劇場版遊戯王 THE DARC SIDE OF DIMENSIONSを見ましたか?
私はなんと今日5月14日の午後7時頃に上映されるのを見ます。
本当なら上映初日の4月23日に見たかったのですが、私は1回しか見るつもりがなく劇場で貰える4枚のカードの中で私はお師匠様が一番欲しかったのでお師匠様が配布される今日にしました。
正直私は今……滅茶苦茶楽しみにしています。
あっ、それと安心してください。映画の具体的なネタバレは絶対にしませんから。

……さて、作者の事はここまでにして今日はウィンとヒータに来て貰いました。 ほら、出番だぞ!

「……ん〜……ふぁ〜あ……私はウィンだよ〜、よろしくね〜……」

「僕はヒータだよ、よろしく。……あっ!こら、ウィン。寝ちゃダメだよ!」

「zzzz」

「寝ちゃったか……全く、仕方ないなウィンは」

そうだなー。しかしエドと遊矢のデュエル……デビルガイ、ディパーテッドガイ、ドグマガイが描かれたカードが見れたのは良かった。だがディストピアガイの見た目がダメだったんだよなー。
特に頭のDがダメだ。何故頭にDをつけたのかまるで理解できない。
ドリルガイもダメだ。ダイナマイトガイだけだ、見た目も効果もD-HEROの片鱗が見えたのがな。

「きっとD-HEROも3体で終わりじゃないと思うよ。だ、だからさ、これからに期待しようよ」

そうだよな!きっとエドが次にデュエルする時は、超かっこいいやつが出てくるよな!
よし、次に期待だぜ!

「zzzz……本編の…始まり~…zzzz」



この世界のルールがマスタールールだと誰が言ったんだ。

 次の日になった。

 俺は昨日と同じく、プノたちが住んでる建物の中にいる。

 

「でっ! 今日は何する?」

 

 俺は建物に入ってすぐ4人(セームベル、プノ、ランドスター、エリアル)に聞いてみた。

 

「へっ、今日もデュエルじゃないの?」

 

「いや、一応聞いてみようと思ってさ。何かデュエル以外にやりたい事があったら、遠慮なく言ってくれ」

 

「僕は特に何もありませんよ」

 

「わ、私も…ないよ。……他の事より私は…もっとデュエルの事を知りたい…かな…」

 

「私もないよ。エリアルちゃんやラウ君と今日もデュエルしたいし」

 

 まぁ、そうだよな。この世界でデュエル以外やる事なんて……

 

「私は〜……出来れば〜、外の森を探検したいな〜」

 

「プノさん。前にも言ったけど、町の外は危険なんだよ!」

 

「まぁ待て、ランドスター。プノが好奇心だけで森に行きたいなんて言うとは思えない。きっと、何か森に行きたい理由でもあるんじゃないのか?」

 

「うん。……え〜と、実はね〜。昨日デッキを弄ってたら、カードが1枚ない事に気づいたんだ〜。それでね〜、ベルベルやアルルンにも頼んでこの中を隅から隅まで探したんだけど見つからなかったんだ〜。だから〜……」

 

「なるほど。…この世界に飛ばされてきた時に、失くしたかもしれないって事か」

 

「うん。…もしかしたら森の中に落ちてるかもしれないから〜……」

 

「そうか……一応聞くけど、2人ともプノが言ってる事は本当か?」

 

「うん、そいつの言ってる事は本当だよ」

 

「皆んなで一生懸命探したんだけど…見つからなかったよ…」

 

「そうか……」

 

 セームベルが森に行きたい、理由は分かった。

 だが…何かおかしくないか? 俺は異次元に飛ばされる直前に、プノをモンスター回収のカードでデッキに回収した筈だ。

 つまり飛ばされてる間、プノのカードがデッキからなくなった可能性は低い。そもそも、俺のデッキやセームベルのデッキからカードが抜けてない事を考えれば、飛ばされてる間にカードがなくなったとは考えられない。

 じゃあ、森で落としたのか?……そもそも、デュエルディスクにセットしてるカードが一枚だけ落ちる事なんてあり得るのか?

 

「…ダメ……かな〜…」

 

 プノは悲しそうな顔をしながら、そう言った。

 

「ダメな訳ないだろ!全然OKだぞ!」

 

 そうだ!…プノが特に嘘をつく理由もないのに俺は何を疑ってんだ。

 ははは、我ながらどうかしてたな。

 

「プノさん、僕も一緒に探すよ」

 

「え、えっと、あの…わ、私も…探すのを手伝う…よ…」

 

「…はあー、しょうがないなー。…私もついて行ってあげるよ」

 

「皆んな……ありがと〜」

 

 皆んな、いいヤツだな。

 

「よし、じゃあ今日は森に行って、プノの落としたカードを探すぞ」

 

 こうして今日の予定が決まった。

 

「あっ、そうだ未来さん。万が一に備えてグレファーさんとプリーステスさんに同行して貰いましょうよ」

 

「あの2人に……何故だ?」

 

「だって万が一、バケモノに襲われた時にグレファーさんが入れば、返り討ちにしてくれると思います。それにプリーステスさんが入れば、ケガをしてもスグに魔法で治してくれると思います。

 2人が居てくれれば、きっと安全に森の探索が出来ますよ。それに何も起こらなかったとしても、カードを探す人は多い方が見つける可能性が上がるので、誘ってみて損はないですよ」

 

 なるほどな。確かにランドスターの言い分は最もだ。

 プリーステスを誘うのは気が引けるけど、そんな事も言ってられないよな。

 もしもの事があって、皆んなに何かあったら取り返しがつかないからな。

 

「分かった。なら2人を誘って来」

 

「それはやめといた方がいいと思うよ〜」

 

 俺が2人を誘おうと思い立ち上がった瞬間、プノがそう言って来た。

 

「ど、どうして、 2人が居た方が安全だよ!?」

 

「だって〜、あの2人だって忙しいんだよ〜。ファーさんは町の見回りと警護をしてるし、テスさんは町の人たちの為に色んな事をしてるんだよ〜。きっと私たちが誘えば、2人は優しいからついて来てくれると思うけど〜……」

 

 ……確かにプノの意見にも一理ある。グレファーもプリーステスもこの町では必要不可欠な存在だ。

 特にプリーステスには昨日、一昨日と迷惑をかけたからなー。

 

「そうだね…確かにプノさんの言う通りだね。2人とも忙しい身なのに、僕たちの都合で振り回す訳には行かないよね…」

 

「でも流石に〜、黙って行くわけにはいかないからさ〜。ファーさんに森に行くよ〜って言っておけばいいんじゃないかな〜」

 

「そうだな、そうするか。じゃあ俺、グレファーにその事を伝えて来るから」

 

「ファーさんが一緒に行くって言ってきても、ちゃんと断るんだよ〜」

 

 俺は町中を探し回って、ようやくグレファーを見つけた。

 俺はグレファーに森に行く事を伝えた。すると当然グレファーは「危険だ」とか「私も一緒に行く」とか言ってきたけど、俺の説得で最後には折れてくれたぜ。

 グレファーを説得した後、なんだかんだあって、今まさに森に行こうとしていた。

 ……あれ、そういえば、まだプノが落としたカードがどんなカードだか聞いてなかったな。

 俺とした事がウッカリしてたぜ。

 

「なあプノ。落としたカードはなんて名前のカードなんだ?」

 

「そっか〜、まだライライやラウラウには教えてなかったね〜。私が無くしたのは、沈黙のサイコウィザードっていうモンスターカードだよ〜」

 

 沈黙のサイコウィザード。サイキック族でいい効果と攻撃力を持っているモンスターだ。

 確か収録されたパックは……5DSの時に最後に出たパック、エクストリーム・ビクトリーだったな。

 俺たちはプノのカード、沈黙のサイコウィザードを探すために町から森に入っていった。

 

 

 

 

 森に入って1時間ぐらいたった。

 たまにカードは落ちてるんだが。拾ってみると違うカードばかりで、サイコウィザードはまだ見つかってない。

 因みに、拾ったカードは全部セームベルの物に成っている。

 

「あっ、またカード見っけ」

 

 そう言ってセームベルは、茂みの中から一枚のカードを取り出した。

 しかしセームベルのヤツ、よく見つけられたなー。俺はカードが落ちてるの、全く分からなかったぞ。

 因みに、さっきから落ちてるカードを見つけてるのは、ほとんどセームベルだ。

 

「どうだった、サイコウィザードだったか?」

 

「えーと……違う、融合ってカードだったよー」

 

 マジかよ、この世界には融合が落ちてるのかよ。俺の世界ではまずあり得ないな。

 まぁ、タッグフォースの世界にはもっと凄いカードがうじゃうじゃ落ちてるんだけどな。

 最初の頃にドグマガイとブルーディーを拾った時は驚いたなー。…まぁ、下位のD-HERO持ってなかったから、あんまり嬉しくなかったんだけどな。

 

「融合。……確か…融合モンスターを融合召喚するのに、必要なカードだったよね…」

 

「うん、そうだよ〜。凄いね〜アルルン、よく覚えてるね〜」

 

「そ…そんなに凄いことじゃ……ない…よ…」

 

「(ど、どうしよう、まだ僕だけが落ちてるカードを見つけてないよ!これじゃあ、何のためについて来たのか分からないよ!早く見つけないと!)」

 

 エリアル、よく覚えてるな。きっと物覚えがいいんだろうな。

 しかし、ランドスターはどうして必至でそこらへんをキョロキョロしてるんだ?

 

「よし、折角だしデッキに入れてみよっと」

 

 おいおい、そんな軽いノリでデッキに入れるのかよ。大丈夫かコイツ。

 第一、セームベルは融合モンスターを持ってんのか?

 融合モンスター持ってないのに融合を入れるとは思えないが、一応、聞いてみるか。

 

「なぁお前…融合モンスターって持ってるのか?」

 

「うん、かなり持ってるよ! 私は融合モンスターを拾ったら、すぐに融合デッキに入れてるんだよ」

 

「ひたすら入れてるって事かよ。お前エクスト……融合デッキに入れられる融合モンスターの数は15枚までなんだぞ。よく考えて入れた方がいいぞ」

 

「ライライ〜、なに言ってるの〜。融合デッキには、幾らでも融合モンスターを入れられるんだよ〜」

 

 何…だと。…今、プノは何て言った?

 

「……じょ、冗談だろ…」

 

「未来さん……何を驚いているんですか? まさか、そのルールを知らなかったんですか!?」

 

 マズイな。ここで知らないなんて言ったら、きっと皆んなに幻滅されちまう。ここは誤魔化すか。

 

「ば、バーロ。んなわきゃー、ねーだろ!!」

 

「そうですよね。デュエルを熟知してる貴方が、ルールを知らなかったなんてある訳ないですよね。驚かせないでくださいよ」

 

「ああ、悪かったな」

 

 ふう、なんとか誤魔化せたみたいだな。

 しかし、融合デッキに無限に融合モンスターを入れられるのか。

 確かそのルールが適用されてたのは、GXの頃までだった筈だ。シンクロが出た時に、大幅なルール変更があったんだったなー。

 生贄がリリース、生贄召喚がアドバンス召喚、融合デッキがエクストラデッキに名称が変わったから、最初の頃のアニメ5DSにはかなり困惑したなー。まぁ5DSはバイクに乗ってる時点で滅茶苦茶困惑したんだけどな。

 えーとそれで…GXの頃のルールは確か……そう、新エキスパートルールだ。

 まぁあの頃はルールとかよく知らなかったから、アニメのルールを鵜呑みにしてデュエルしてたんだけどな。

 一応、遊戯王のゲームはやってたけど、あれはゲームオリジナルルールだと思ってたし。

 まてよ。……確かデッキの枚数が40〜60になったのはシンクロが出た時、つまりマスタールール1からだった筈だ。

 つまりこの世界では…デッキ枚数が60枚をオーバーしてもいいって事じゃねえか!

 へっへっへ……いい事を知ったぜ。帰ったらデュエルディスクが重くなりそうだぜ。

 

「……(ライライの様子から察するに、ホントに知らなかったみたいだね〜。デュエルを熟知してるライライが、あんな初歩的なルールを知らなかったなんておかしいよね〜。

 融合デッキに幾らでも融合モンスターを入れられる事に驚いてるって事は、ライライの知ってるルールには制限があったって事だよね〜……だとしたら、どうして融合デッキが規制されたんだろ)」

 

 

 

 

「見つからないなー」

 

「そう…だね…」

 

「あっ!またカード見っけ!(フェアリー・ドラゴン。バニラ、攻1100・守1200)」

 

 またバニラモンスターかよ。せめてもっといいカードは落ちてないのかねー。

 融合を拾ってから少しの時間が経ったが、いまだにサイコウィザードのカードは見つかってない。

 そんな時だった。

 

「そこの者たち…少しいいかな」

 

 俺たちを呼び止める声が聞こえた。声のした方を向いて見ると、1体のモンスターがいた。

 

「!?…だ、だ、だ、ダーク……バルタ〜!?……ど、どうしてここに!!?」

 

 プノが言った通り、そのモンスターは俺が知ってる融合モンスター、魔人 ダーク・バルターだった。

 しかしいきなりダーク・パルターみたいなバケモノが出て来たら驚くかも知れないけど。プノの奴、いくらなんでも驚き過ぎじゃないか。

 まぁ、エリアルとランドスターはダーク・バルターを見た瞬間、俺の後ろに隠れちまったんだけどな。

 

「なんだお前、なんか用か?」

 

「お前が未来か?」

 

 なんだコイツ、なんで俺の名前知ってんだ? 俺まだこの世界じゃあ、何もしてないのに。町に住んでた人の中にもこんな奴は居なかったぞ。

 ……まぁいい、取り敢えずここは肯定しておくか。

 

「あ、ああ…そうだが」

 

「そうか、お前が未来か……我の名は魔人 ダーク・バルター。……未来、我はお前にデュエルを申し込む!」

 

 そう言って、ダーク・バルターはデュエルディスクを構えた。

 はぁ?コイツは今なんて言った? デュエルしろだって……

 

「はぁー!…何言ってんだお前!? いきなり出会った見ず知らずの奴にデュエルを仕掛けてくるなんて、頭おかしいんじゃねーか!?」

 

 こいつアレか。現実世界で言うなら通り魔や辻斬りか。

 とにかく、こんな奴の相手をする必要はないな。

 

「皆んな!こんな頭のおかしい奴は無視だ無視! 行くぞ!」

 

「くっくく、我をみすみす見逃していのか」

 

「何?どういう意味だ?」

 

「我は今から、この近くにある町を襲うつもりだ。貴様らは町の住人ではないのか?」

 

 な、何…だと!?…今コイツは町を襲うと言ったのか……ふざけんなよ。

 

「ふざけんな!!んな事させるかよ!! いいぜ、お前の望み通りデュエルしてやるよ」

 

 俺はそう言ってデュエルディスクを構えた。

 

「み、未来さん! こんな奴とデュエルなんてしない方がいいですよ!」

 

「そう…だよ。…も、もし未来さんがデュエルで負けたら……死んじゃうんでしょ…」

 

「だからどうした!町を襲うなんて言ってる奴を、みすみす野放しに出来る訳ないだろ!」

 

「はっはは、そう来なくてはなぁ!行くぞ!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

「おじさん……負けないよね…」

 

「せ、セームベルさん。……き、きっと未来さんなら勝てるよ! …きっと…」

 

「(そういえば、私まだ未来さんがどんなデュエルをするのか見たことがなかった。……こんな形で見ることになるなんて)……」

 

「なんでバルターが……どうして…」

 

 

 

 一方その頃……

 

「ハッハッハー! 殺して、殺して、殺しまくるぜ!ハッハッハー!」

 

「やめろ貴様ら!!」

 

「悪いが、それは出来ない頼みだ」

 

「き、貴様ら……何なんだ!一体なにが目的だ!」

 

「目的か。…我輩は詳しくは知らされてはいないが…おそらくは仲間を増やすため、なのだろうな」

 

「仲間を増やすため…だと……訳の分からないことを言うな!うぉー!」

 

「愚かな。お前では我輩には勝てないと言っているだろう。そこで狂ったように暴れているバカにもな…」




今日の最強カードは通常魔法、融合。
皆んなこのカードの効果は知ってると思うけど……自分の手札・フィールドから、決められたモンスターを墓地へ送って、融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚できるんだ。
初代から存在する、俺から言わせれば伝説のカードだ。
因みに作者は20枚以上持ってるんだぜ。馬鹿みたいだろ。


「20枚も融合のカードを持ってるなんて、凄いね〜」

そうだろそうだろ、スゲーだろ。

「でも20枚もさ、一体なにに使うのかな」

デッキに入れてるに決まってんだろ!……まぁ、万が一を想定して2枚はカードフォルダーの中だけどな。
ちなみに自慢だけど俺はスーパーレアの融合を持ってんだぜ。どうだ、スゲーだろ。

「ん〜……それって〜、そんなに凄いことなの〜?」

はぁ、当たり前だろ!

「僕もウィンと同じ意見かな。スーパーレアの融合の何が凄いのか教えてくれないかな」

ああ、分かった。……と言いたいところだが、説明するとなるとそれなりの文字数が必要になるから、また今度という事にしておく。
という事で今回はここまで、次回も楽しみに待っていてください。

「いけず〜」

「……もしかしてエロ師匠なら、何が凄いのか知ってるかもしれない。…里に帰ったら、聞いてみようかな」

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