D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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皆さん、どうもこんにちは。
いきなりですが一言……ユベントス優勝おめでとーーーーう!!
さて、いつもならこの後はユベントスとブッ○ォンをひたすら褒めるところですが……今日はしません。
何故なら今日はスペシャルゲストが来てくれました。それでは早速出て来て貰いましょう。

「…こんにちは皆さん。僕は調星師ライズベルトです」

という事で……ライズベルトシリーズの中で一番人気(多分)で、一番価値が高い調星師に来て貰いました。

「えっと……どうして僕が呼ばれたの? 僕は今、ある事の準備をしていてかなり忙しいんだけど…」

いや、たまにはお前にも出て来て欲しいからさ。

「いや、どうして今なの! ある事の準備以外にも…仲間を探したり、あるモンスターの封印を解いたり、やる事が沢山あるんだけど!」

いいじゃねえか、ちょっとした息抜きと思えよ。しかしアスリン…滅茶苦茶かっこよかったなー。
そして次回は……エドが出て来るぜ!……だが……俺は正直かなり不安だ。
何故なら、次回予告でエドが融合を使ってるのを見た瞬間、「いきなりドラグーン・ディー・エンド出すのかよ!遊矢、泣くぞ!」って思ったんだよ。そしたらE-HERO エリクシーラーみたいな変なのが出てきたんだぜ。俺、思わず、「いや、誰だよお前!!」って叫んでまた親に怒られちまったよ。
あの融合モンスター……正直かなりダサかったぜ!大丈夫かD-HERO。

「いや、僕には別にどうでもいい事なんだけど。……ああー!もうこんな時間だ!もう直ぐ、あの子から連絡が来ちゃう!まだ破邪の大剣 バオウのカードは探してる最中なのに!!」

そうか……まぁ頑張れ! それでは本編のスタートです。


今こそ儀式の動く時! (番外編から目を逸らしながら)

「じゃあ私が先行を貰うよ、ドロー!」

 

 おいおい、相手は初心者なんだから先制ぐらい譲ってやれよ!

 

「お、お手柔らかに…ね…」

 

「……一つ言っておくけど。一切、手加減はしないから覚悟してね?いくよ…私は砦を守る翼竜を攻撃表示(1400)で召喚するよ」

 

 ……えっ、それで手加減してないの!? おいおいベルベル、言ってる事とやってる事が違うぞー。

 いや、きっとベルベルは、取り敢えず「一切、手加減しない」とか言ってみただけなんだ。うん、きっとそうだ。

 

「カードを2枚伏せるよ。これで私はターンエンド。さぁ、エリアルちゃんのターンだよ」

 

 

「う…うん。わ、私のターン……カード…ドロー…」

 

 さて、始めてのデュエルでエリアルはどこまでやれるかな。

 ……まぁきっと、魂喰らい召喚して終わりのベルベルよりはマシだとは思うけどさぁ。

 

「マンジュ・ゴッドを攻撃表示で召喚するよ。…マンジュ・ゴッドが召喚に成功した時、私のデッキから儀式モンスターか儀式魔法1枚を手札に加える事が出来るんだよ。…私は儀式魔法のエンド・オブ・ザ・ワールドを手札に加えるよ」

 

 マジかよ…いきなりマンジュ・ゴッドを出すのかよ。…中々、やるじゃねえか。

 しかしエンド・オブ・ザ・ワールドをサーチしたって事は、デミスかルインが既に手札に有るんだろうな。

 さてどっちが出てくるのか。

 

「そして私は永続魔法、昇華する魂を発動するよ…」

 

 昇華する魂。このカードは5DSの時代に発売されたパック、アブソリュート・パワーフォース(セイヴァー・デモン・ドラゴンが表紙)で収録されたカードだ。

 このパックには儀式関連のカードが結構入ってたなー。そういえば、俺のお気に入りの反転世界もこのパックに入ってたんだったな。

 

「何そのカード?」

 

「こ、このカードの効果はね……儀式モンスターが儀式召喚に成功した時…その儀式召喚で生贄したモンスター1体を選択して…墓地から手札に加える事ができるの…」

 

「んー…どういう事かよく分からないよー?」

 

「私が儀式召喚をすれば…セームベルちゃんもきっと理解できるよ。…私は手札から儀式魔法…エンド・オブ・ザ・ワールドを発動。

 …その効果によってフィールドまたは手札から…レベルの合計が8以上になるように…フィールドのマンジュ・ゴッド(レベル4)と…手札の儀式魔人プレサイダー(レベル4)を生贄に捧げる事で……破滅の女神ルインを攻撃表示(2300)で儀式召喚するよ…」

 

 エンド・オブ・ザ・ワールド、破滅の女神ルイン…ついでにデミス。……この3枚はいずれも、GXの頃に発売されたパック、シャドウ・オブ・インフィニティ(幻魔皇ラビエルが表紙)で収録されたカードだったなー。

 

「1ターンで攻撃力2300のモンスターを召喚するなんて!……儀式って凄いんだねー」

 

 そうだ、儀式はロマンがあって強いんだ! ……なのに、どうして遊戯王のアニメではほとんど出番がないんだ! 5DSに至っては出て来ないしよ!

 俺は儀式、大好きなのに。……コンマイは儀式が活躍すれば規制だから頭に来るぜ。

 きっとネクロスもその内、規制されちまうんだろうなー。

 

「え、えっと…私の儀式モンスターが儀式召喚に成功した事で…昇華する魂の効果が発動するよ。……このカードの効果はね…その儀式召喚で生贄したモンスター1体を選択して…手札に加える事ができるの……私はマンジュ・ゴッドを選択するよ…」

 

「なるほどー!そういう事だったんだー!」

 

 おいおい、呑気な奴だな。自分がピンチなの分かってんのか?

 

「バ、バトル。…破滅の女神ルインで、砦を守る翼竜を攻撃…」

 

 ルインの攻撃で、砦を守るよは破壊され墓地へ送られた。

 ライフ(4000→3100)

 

「え、えっと…ルインがモンスターを破壊したこの瞬間…儀式魔人プレサイダーの特徴効果が発動する…よ」

 

「えっ! 墓地からモンスター効果が発動するの!?」

 

 いやいや、そんなに驚く事じゃないだろ!俺だって結構それやってるぞ。

 第一、セームベルにも墓地から効果が発動するタスケルトンをあげただろ。

 

「少し違うかな。…プレサイダーを儀式召喚に使用したモンスターが戦闘によってモンスターを破壊した時、そのモンスターのコントローラーはデッキからカードを1枚ドロー出来るんだよ」

 

 

「儀式召喚の生贄に使用する事で、その儀式モンスターに特殊効果を与えるモンスターがいるんですねー」

 

「私もあんなカードがある事を始めて知りました」

 

 まぁ知らないのが当たり前だ。何故なら、儀式魔人が始めて収録されたのは5DSの頃だからなー。

 

「……(ライライは私が知らないようなカードを沢山持ってて、興味をそそられるよ〜。ちょっと前にライライのカードフォルダーをチラッと見た事があるけど……フレームが真っ白なモンスターや真っ黒なモンスターがいてビックリしたよ〜……いつかあのカードの事を聞きたいな〜」

 

 

「そして更にね…ルインは戦闘によってモンスターを破壊した時…もう一度だけ続けて攻撃が出来るんだよ…」

 

「えー! そんなー!」

 

「えっと、確か…相手のフィールドにモンスターが居ない時は…直接攻撃が出来るんだったよね……ルインでセームベルちゃんにダイレクトアタック」

 

 ライフ(3100→800)

 

「え…えっと…カードを1枚伏せるよ。…こ、これで私のターンは終わり」

 

 エリアルの手札に攻撃力800以上のモンスターか、プレサイダー以外のレベル4以上のモンスターが居たらベルベルは負けてたぞ。

 中々やるな、エリアルのヤツ。……あれ、このデュエル…どっちが初心者だっけ?

 あっ!セームベルの方か。はははー、ボケるにはまだ早いんだけどなー。

 

「エリアルさん…凄いです! とてもデュエルを始めたばかりの初心者とは思えないです」

 

「へっ!…べ、別に…た、大した事…ない…よ…」

 

「プリーステスさんの言う通りですよ! 僕、エリアルさんほど儀式を上手く使いこなしている人は始めて見ました!」

 

「あぅ…えっと……ほ、褒めてくれて…あ、ありがとう…プリーステスさん…ランドスターくん…」

 

「あはは〜、これじゃあ〜ベルベルの方が初心者に見えるよ〜」

 

「うぅー、バカにするなー!」

 

 いや、誰がどう見てもお前の方が初心者に見えるぞ。

 

 

 セームベル

 伏せカード2枚

 手札3枚

 ライフ800

 

 

 エリアル

 破滅の女神ルイン(攻撃表示)2300

 昇華する魂

 伏せカード1枚

 手札3枚

 ライフ4000

 

 

 

「わ、私はこのまま負けるつもりはないよ…ドロー!……やったー!」

 

「いいカードを引いたみたいだね」

 

「うん、そうだよ!これから私の反撃開始だよ!私はまず、私(召喚師セームベル)を守備表示(800)で召喚するよ」

 

「更に私は伏せカード、ギブ&テイクを発動するよ。…(説明中)…ギブ&テイクの効果で、墓地の砦を守る翼竜をエリアルちゃんのフィールドに特殊召喚して(1200)、私のレベルが翼竜のレベル分、つまり4つアップするよ(2→6)」

 

「レベルを6にしたという事は……僕の時と同じ様にサイバネティック・マジシャンを呼ぶつもりなんだね」

 

「せいかーい!私の特殊効果を使って手札から、私と同じレベル6のサイバネティック・マジシャンを攻撃表示(2400)で特殊召喚するよ!」

 

「こ、攻撃力2400!……ルインより高いね…」

 

「バトル!サイバネティック・マジシャンでルインを攻撃」

 

 サイバネティック・マジシャンの攻撃で、ルインは破壊されて墓地へ送られた。

 ライフ(4000→3900)

 

「これで私はターンエンドだよ」

 

「ベルベルもやるね〜。てっきりこのまま、アルルンにボッコボコにされると思ってたよ〜」

 

 

 セームベル

 召喚師セームベル(守備表示)800

 サイバネティック・マジシャン(攻撃表示)2400

 伏せカード1枚

 手札2枚

 ライフ800

 

 

 エリアル

 砦を守る翼竜(守備表示)1200

 昇華する魂

 伏せカード1枚

 手札3枚

 ライフ3900

 

 

「私のターン…ドロー。……マンジュ・ゴッドを守備表示(1000)で召喚……マンジュ・ゴッドの効果発動。…デッキから救世の美神ノースウェムコを手札に加えるよ…」

 

「そして私は手札から永続魔法…儀式の檻を発動するよ…」

 

「何、そのカード?」

 

「このカードのはね、儀式モンスターをサポートするカードだよ……私の儀式モンスターの戦闘によって発生する…私への戦闘ダメージを0にして……さらに、私の儀式モンスターはモンスターの効果の対象にならなくなって…モンスターの効果では破壊されなくなるんだよ…」

 

 儀式の檻。このカードもアブソリュート・パワーフォースで収録されたカードだったなー。

 

「えっと……私はこれで…ターンエンド…」

 

 

「私のターン、ドロー!…魂喰らいを攻撃表示(1200)で召喚するよ」

 

「サイバネティック・マジシャンの効果発動!……手札1枚を墓地に送って(炎の剣士)、私の攻撃力を2000にするよ」

 

「私を攻撃表示に変更して、バトル!魂喰らいでまんじゅう・ゴッドを攻撃!」

 

 魂喰らいの攻撃で、まんじゅう・ゴッドは破壊されて墓地へ送られた。

 

「私で砦を守る翼竜を攻撃!」

 

 セームベルの攻撃で、砦を守るよは破壊されて墓地へ送られた。

 

「サイバネティック・マジシャンでエリアルちゃんにダイレクトアタック!」

 

 ライフ(3900→1500)

 

「カードを1枚伏せるよ…これでターンエンド」

 

「セームベルさん、ライフポイントの残りが800なのに…思い切った事をしましたね」

 

「ええ、そうですね。ライフポイントを削る事が出来たとはいえ…次のターンにエリアルさんが攻撃力1300以上のモンスターを召喚すれば、セームベルさんは負けてしますよ」

 

「流石にベルベルもそれぐらいは分かってると思うから〜……きっと最後に伏せたカードは、攻撃を防ぐ系のカードなんじゃないかな〜」

 

 

 

 セームベル

 召喚師セームベル(攻撃表示)400

 サイバネティック・マジシャン(攻撃表示)2400

 魂喰らい(攻撃表示)1200

 伏せカード2枚

 ライフ800

 

 

 エリアル

 昇華する魂

 儀式の檻

 伏せカード1枚

 手札3枚

 ライフ1500

 

 

「このままだと…負ける。……お願い…来て。…ドロー……来て…くれた…」

 

「私は儀式魔法…救世の儀式を発動。……フィールドまたは手札から…レベルの合計が7以上になるように…手札の儀式魔人プレサイダー(レベル4)と…墓地に存在するプレサイダーをゲームから除外して(レベル4)……救世の美神ノースウェムコを攻撃表示(2700)で儀式召喚!…」

 

「えー! なんでぷれさいだーをゲームから除外して、儀式召喚の生贄にしてるのー!?」

 

「それはね。プレサイダーには…墓地に存在している時に…私が儀式召喚を行う場合…儀式に必要なレベル分のモンスター1体としてプレサイダーをゲームから除外する事ができる効果を持っているの…」

 

「へー、そうなんだー。 儀式魔人って凄いんだねー」

 

「う…うん。…えっと、それでね……ノースウェムコには儀式召喚に成功した時に…特殊効果が発動するの。……ノースウェムコの儀式召喚に使用したモンスターの数まで…ノースウェムコ以外のフィールド上に表側表示で存在するカードを選択して発動するの。

 ……私は私のフィールドにある、昇華する魂と儀式の檻を選択するよ。……選択したカードが…フィールド上に表側表示で存在する限り…ノースウェムコはカードの効果では破壊されなくなるんだよ…」

 

 救世の儀式…救世の美神ノースウェムコ。……この2枚はどっちも5DSの頃に発売されたパック、スターダスト・オーバードライブ(セイヴァー・スター・ドラゴンが表紙)のパックで収録されたカードだったなー。

 そういえば、このパックも儀式関連のカードがかなり収録されたんだったなー。

 

「更に、リリーサーを使用して儀式召喚したモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り…セームベルちゃんはモンスターを特殊召喚する事が出来なくなるんだよ…」

 

 

「手堅く来ましたね」

 

「そうだね〜、儀式の檻とノースウェムコの効果で強固に守りを固めて。さらにリリーサーの効果で特殊召喚も出来なくするなんて……かなりやるね〜」

 

「そうだねー。……って関心してる場合じゃないよ!ノースウェムコの攻撃が通れば、セームベルさんが負けちゃうよ!」

 

「別にベルベルが負けても良いんじゃないかな〜。このデュエルはあくまで遊びなんだしさ〜」

 

「う、うん…そうなんだけど。……僕は、セームベルさんに負けて欲しく無いんだ…」

 

 

「そして…儀式召喚に成功した事で…昇華する魂の効果が発動するよ。……私はリリーサーを手札に加えるよ…」

 

「バトル。…ノースウェムコで魂喰らいを攻撃…」

 

 この攻撃が通ればエリアルの勝ちだな。…さて…どうするんだ、セームベル。

 

「ちょ、ちょっと待ったー!トラップ発動、立ちはだかる強敵。このカードはね、相手が攻撃をして来た時に発動できるんだよ。

 私は私のフィールドの表側表示モンスター1体を選択するの。相手は選択したモンスターしか攻撃対象にできないで、相手は全ての攻撃表示モンスターで選択したモンスターを攻撃しないといけなくなるんだよ。私はサイバネティック・マジシャンを選択するよ」

 

 立ちはだかる強敵か……まぁ、いいんだけどさ。

 俺はマジック・シリンダーとか、せめて攻撃の無力化みたいな相手の攻撃を防ぐようなカードを伏せてると思ってたよ。

 

「そ、それなら…ノースウェムコで…サイバネティック・マジシャンを攻撃するよ…」

 

 ライフ(800→500)

 

「プレサイダーの効果でデッキからカードを1枚ドロー……私はこれでターンエンド…」

 

「あっ、そうだ!伏せカード発動、捨て身の宝札!…このカードはね、私のフィールドに攻撃表示で存在するモンスター2体以上の攻撃力の合計が、相手フィールドに存在する攻撃力が一番低いモンスターよりも低い時に、私はデッキからカードを2枚ドロー出来るんだよ。

 私と魂喰らいの攻撃力の合計は1600、エリアルちゃんのノースなんちゃらの攻撃力2700より低いから私は2枚ドローするよ。

 だけどこのカードを発動するターン私は、モンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚ができなくなって、表示形式を変更する事もできなくなるんだけど、今はエリアルちゃんのターンだから大した問題はないよ」

 

 

 セームベル

 召喚師セームベル(攻撃表示)400

 魂喰らい(攻撃表示)1200

 手札2枚

 ライフ500

 

 

 エリアル

 救世の美神ノースウェムコ(攻撃表示)2700

 昇華する魂

 儀式の檻

 伏せカード1枚

 手札3枚

 ライフ1500

 

 

「私のターン、ドロー!……エリアルちゃん。…どうやらこのデュエル、私の勝ちみたいだよ。

 私は蒼炎の剣士を攻撃表示(1800)で召喚するよ!そして蒼炎の剣士に装備カード、団結の力を装備するよ。

 このカードはね、装備モンスターの攻撃力と守備力を、私のフィールドに表側表示で存在するモンスター1体につき800ポイントアップするんだよ。私のフィールドの表側表示で存在するモンスターは3体。よって蒼炎の剣士の攻撃力は2400ポイントアップするよ。(1800→4200)」

 

「こ、攻撃力…4200!!そ…そんな……」

 

「バトル!蒼炎の剣士でノースウェムコに攻撃!」

 

 蒼炎の剣士の攻撃で、ノースウェムコは破壊されて墓地へ送られた。

 

「儀式の檻の効果で…私へのダメージは0になるよ…」

 

「でも、エリアルちゃんのフィールドはがら空きになったよ」

 

 

「まだ攻撃を行っていない、セームベルさんと魂喰らいの攻撃の合計は1600」

 

「エリアルさんのライフポイントは1500。2体の攻撃が通ればセームベルさんの勝利ですね」

 

「アルルンの場には伏せカードが1枚あるけど〜……最初のターンに伏せてから全く使う気配がないから、アルルンに2体の攻撃は防げないね〜。……(まぁ、私なら敢えて使わないで、最後の最後に使って相手を絶望のどん底に叩き落すんだけどね〜)…あはははは〜」

 

 

「いくよ!魂喰らいでエリアルちゃんにダイレクトアタック!この瞬間、蒼炎の剣士の特殊効果発動!……私は蒼炎の剣士の攻撃力300ポイント分を魂喰らいの攻撃力に加えるよ。これで魂喰らいの攻撃力は1500になったよ!エリアルちゃんの残りのライフポイントは1500!これで終わりだよ!」

 

「戦闘ダメージを受ける手札からクリボーを捨てる事で…戦闘で発生する私への戦闘ダメージは0になるよ…」

 

 

 

「私を守備表示に変更して、カードを1枚伏せるよ…これでターンエンド」

 

 

「お、惜しかったね。後ちょっとでセームベルさんの勝ちだったのに」

 

「そうだね〜。(もし今のターンで、ベルベルがベルベルに団結の力を装備していれば勝ててたのに。……ベルベルもまだまだ甘いね〜)」

 

「エリアルさんは、このまま負けてしまうのでしょうか……」

 

 

 

 セームベル

 召喚師セームベル(守備表示)800

 魂喰らい(攻撃表示)1500

 蒼炎の剣士(攻撃表示)3900 団結の力を装備

 伏せカード1枚

 ライフ500

 

 

 エリアル

 昇華する魂

 儀式の檻

 伏せカード1枚

 手札2枚

 ライフ1500

 

 

「私のターン…ドロー……このカードは!……」

 

 なんだ?エリアルの奴、一体なんのカードを引いたんだ?

 

「私は…ハネクリボーを守備表示で召喚。……これで私はターンエンド…」

 

 ここで、ハネクリボーか。

 ハネクリボーには破壊されて墓地へ送られた時に、そのターンのエンドフェイズまで戦闘ダメージを全て0にする効果を持っている。

 なんとか次のターンは凌げそうだな。……だがエリアルのフィールドに最初のターンから伏せられているカードがどうも気になる。

 まさか、あのカード…なのか…いや、まさかな。

 

 

「私のターン…ドロー!…手札から装備カード、ビックバン・シュートを魂喰らいに装備。これで魂喰らいは攻撃力が400ポイントアップして、さらに貫通能力を得たよ(1900)」

 

「貫通…能力…?」

 

「エリアル…貫通能力ってのはな。モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える効果の事を言うんだ」

 

「そ…そうですか…」

 

「因みにね〜。ハネクリボーの効果は破壊されて墓地へ送られた瞬間に発動するから、ハネクリボーが戦闘を行う事によって受けるダメージは0にならないよ〜。だから貫通ダメージは受けることになるんだよ〜」

 

「えっ、そうなの!?知らなかったよー」

 

 おいおいマジかよ。……ベルベルはその事を知ってたから装備したんじゃなかったのかよ。

 全く、セームベルはまだまだだなー。

 …そういえば……アニメGXの1話ではクロノス先生のアンティーク・ギアゴーレムの貫通ダメージを防いでたな。

 こんな感じのミスはGXが一番多かったよなー。

 

「まぁ、いいや。バトル!魂喰らいでハネクリボーを攻撃! よく分からないけど、これで私の勝ちみたいだよ!」

 

 魂喰らいの攻撃力は1900、ハネクリボーの守備力は200、その差1700ポイント。

 この攻撃が通ればライフポが1500のエリアルは負ける。

 だがもし、エリアルの伏せカードがあの速攻魔法だったら……。さぁ、どうなる!

 

「ふ、伏せカード発動……速攻魔法、進化する翼…」

 

 ま、マジ…かよ。ちょっと期待したとは言え…ここで進化する翼かよ!

 エリアル……お前…サイコーだぜ!!

 

「このカードの効果で……ハネクリボーと私の手札2枚を墓地に送って…デッキから…ハネクリボーLV10を攻撃表示(300)で特殊召喚するよ…」

 

「は、ハネクリボーLV10!?」

 

 

「ハ、ハネクリボーが進化するなんて……」

 

「あははは〜、ビックリだね〜」

 

 皆んな驚いてるな。まぁ、仕方ないよな。

 俺も始めて見た時は、スッゲー驚いたからなー。

 

 

「ハネクリボー LV10の特殊効果を発動するよ。…LV10の効果はね…相手のバトルフェイズに…ハネクリボー LV10を生け贄に捧げる事で…相手フィールド上の攻撃表示のモンスターを全て破壊して…破壊したモンスターの元々の攻撃力の合計分のダメージを相手ライフに与えるんだよ…」

 

「ふーん、そうなんだー。……ええぇぇーー!!そんなー、強すぎるよー!」

 

 

「セームベルさんのフィールドには、攻撃表示の魂喰らいと蒼炎の剣士が存在してます」

 

「2体の攻撃力の合計は5400…」

 

「ベルベルの残りのライフポイントは500。という事は〜」

 

 

「……えっ!…ひょっとして…これで私の勝ち?」

 

「ああ、そうだぞ。このデュエル…エリアルの勝ちだ」

 

「そう…私…勝ったん…だね……やった…」

 

 エリアルはほんの少しだったが、微笑んでいた。

 微笑んでるエリアルは凄くかわいかったぜ。やっぱり、笑顔は最高だな。

 

「うぅーー、あとちょっとで勝てたのにー」

 

「まぁまぁベルベル〜、そんなに落ち込まないでよ〜」

 

「そ、そうだよ。セームベルさんは凄かったよ。ライフポイント900から、あそこまでやったんだから!」

 

「ラウくん……うん、そうだよね! 私もライフポイント900から良くやったよね!」

 

「ら、ラウじゃないんだけど……」

 

「ラウラウ〜、あんまり気にしない方がいいよ〜」

 

「うぅー…」

 

 ランドスターも、何度も(ワザと)名前を間違えられて可哀想に。

 

「エリアルちゃん…今回は私が負けたよ。……でも次にデュエルしたら、私が絶対勝つからね!頭を洗って待っててね!」

 

「う、うん?……わ、分かったよ?…」

 

 頭を洗って待ってろか……多分、首を洗って待ってろって言いたかったんだろうな。

 

「約束だよー。…じゃあ次は…プリーステスちゃん、私とデュエルしてよ!」

 

 おいおい、まだデュエルしたりないのかよ。セームベルもちょっとずつ、デュエリストになって来たなー。

 あと、プリーステスにまでちゃん付けなのか。

 

「わ、私ですか!……私はその…デッキを持ち歩いていない時に、この世界に飛ばされてしまいまして。なのでその…申し訳ありません」

 

「そ、そうなんだー。……プリーステスちゃんが出来ないなら、あとデュエルした事がないのは……うん、折角だし……おじさん、私とデュエルして」

 

「お、俺と…デュエルだって。本気か?」

 

「うん、本気だよ。多分、私は勝てないと思うけど、おじさんとデュエルするのもいいかなって思ったんだ…ダメかな」

 

「……分かった。だが一切手加減はしないからな」

 

「望むとこだよ!行くよー!」

 

「デュエル!」

 

 

「未来さんとセームベルさん……勝つのはどちらでしょう」

 

「私はすぐに勝敗が決まると思うな〜。もちろん、勝つのはライライだよ〜」

 

「いや、流石にそれはないよ。セームベルさんも強いんだから…」

 

「私は……ただ、いいデュエルが見れれば…いいかな…」

 

 

 因みに俺は宣言通り一切手加減しないで、3ターンで倒してやったぜ。

 

 

 

 

 その夜……

 

「……うん…準備は出来たみたいだね〜……うん…じゃあ明日…午前10時ぐらいに…」

 

「…心配は要らないよ〜……ライライとかは上手いこと言って、村の外に誘導するからその間に…」

 

「…うん……じゃあベリアルにも、頼んだよ〜。しっかりやってね〜って伝えといてね〜…じゃ〜ね〜。……ごめんね…グレファーさん…プリーステスさん。……ごめんね…ライライ…皆んな…」

 

 

 

 

 とある異世界……

 

「じゃあベリアル、頼んだよ。あの子の指示通り、しっかりとやってね」

 

「承知しております。必ずや…あの方のご期待に応えてご覧にいれます…」

 

「お主も分かったか……あの子の指示通りに行動するのじゃぞ」

 

「はっ!…俺はあんなガキの指示に従うつもりはねぇ。俺は俺のやりたい様にやる、それだけだ!」

 

「ちょ…ちょっと…あんまり馬鹿なこと言わないでよ。もし変な行動をすれば僕たち……何より彼女が黙ってないよ!」

 

「ハッハッハ……そいつはいい。テメーらと戦う口実が出来る」

 

「だ…ダメだこいつ。……本当に頼んだよベリアル。もしコイツが変な事しかけたら、何がなんでも止めてね!」

 

「う…承りました……」

 




きょ…今日の最強カードは……ハネクリボーLV10だよ。
光属で天使族…レベルは10…攻撃力300…守備力は200。
通常召喚は出来なくて…進化する翼の効果でのみ特殊召喚する事が出来るの。
このカードを生け贄に捧げる事で…相手フィールド上の攻撃表示のモンスターを全て破壊して…破壊したモンスターの元々の攻撃力の合計分のダメージを相手ライフに与える…強力な効果を持っているんだよ。。
でも、この効果を発動できるのは……相手のバトルフェイズだけなんだよ。


「どうして、前書き出てくるのが僕じゃないんですか!」

あーあ…MOVIE PACK……2箱も買ったのに、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンが当たんなかった。
クソが!何が「1箱で45種類全部は揃いません」だよ!2箱買っても揃わねーぞ!チクショーーーーー!!!

「お願いですから、無視しないでくださいよ!」

あーはいはい、そうだなー。明日、5月5日はアスリンの誕生日だなー。

「そんな事、言ってませんよ!」

そうだなー、岡○が所属してるレスターがプレミアリーグで優勝したねは滅茶苦茶凄い事だよなー。
次回は……そうだ!4霊使いの誰かに出て貰おう!

「僕はどうなるんですか!」

消えろ…敗者は!! それでは次回もお楽しみにー。

「僕…戦ってすらいませんよ!」

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