このゲームにはディスクガイが、そして攻略本にはブルーディーが付きました。
なので、祝いたいと思います。 おめでとーー! !
「……へへへ、久しぶりに俺の登場だぜー!」
はい、なんですか貴方は。部外者はとっとと退場してください。
「覚星師ライズベルトだ!……なぁ短パン。ピケルとクランは忙しくなって、これに出られなくなったみたいだしよ。また俺に出番をくれないか?」
分かった。いいぞー。
「適当だなオイ! まぁいい。しばらくは俺の独壇場だぜ!」
それでは本編のスタートです。
「なっ!……ど、ど、ど、どうしてリチュア・エリアルがこの世界に居るんだ!?」
リチュア・エリアル。このモンスターはDTに収録されたモンスターで、名前で分かるけどリチュアという一族の女の子だ。
DTが始動したのは5DSからだから、この世界にエリアルがいるのはおかしい。
まぁ、最近のパックに収録された、召喚師ライズベルトとかヒュプノ・シスターとかが居るからおかしいと断言はできないけど。
でも、DTは……って、今はそんな事よりコイツを助けるのが先だよ!
俺はとりあえず、エリアルのすぐそばまで駆け寄った。
……さて、どうしよう。……こういう時はアレだな!
「……お、おーい!大丈夫かー!!」
俺は大声を出して、エリアルの顔の前で手をヒラヒラと動かしてみた。
えっ、頬をペシペシと叩いた方がいいんじゃないかだって。……絶対ムリ!!
2、3回くらいやってみたけど、特に反応はなかった。
しかし、こうして近くで見てみると……水霊使いエリアに良く似てるなー。
……はっ!いかん、いかん!今はそんな事より、コイツを助けないと。
どうやらエリアルは完全に気を失ってるみたいで、起きる気配がない。
とにかく町まで運ぶか。こんな時はコイツの出番だな。
「来い、トルネード・バード」
トラックロイドでも良かったんだけど……町の門に引っかかりそうだからさ。
その点コイツは空を飛べるから、その心配は要らない。
「トルネード・バード。この子を乗せて、俺の後について来てくれ」
「クワァーー」
トルネード・バードは首を上下に振った。 そしてクチバシでエリアルを加えて器用に背中に乗せた。
言葉が通じて良かった。
「よし、行くぞ!」
俺は町に向かって歩き出した。 トルネード・バードは俺の後に付いてきた。
因みに、近くに落ちてたエリアルが持っている儀水鏡のレプリカの杖と帽子は、拾って俺の力運んだ。
言っておくが、帽子を被ったり、杖をかざして「ヒャド」なんて唱えたりはしてないからな。勘違いするなよ。
町に戻って来たら、町の人たちから奇異の目で見られたけど、気にしないでセームベルたちがいる建物まで歩いた。
……さて、建物に戻って来たけど…どうしよう。
この中にはトルネード・バードは入れない。……し、仕方ない。ここからはおぶるか。
い、言っておくが、やましい気持ちはこれっぽっちもないぞ。行くぞ…よっと……軽!
因みに、エリアルをおぶるのに杖を持ったままだと大変になるから、杖は建物の隅に立て掛けた。
そして俺はドアを蹴って、建物の中に入った。
「おーい、戻って来たぞー!2人ともいい子にしてたかー」
「あっ! お帰りなさ……だ、誰ですその子!」
「え……お、おじさんが……知らない女の子をおぶってる!?……まさか誘拐!」
「あははは〜、とんでもない事、やっちゃったね〜。……自首するなら早い方がいいよ〜」
ひ、酷い言われようだな。……だが俺は何も言わずに、エリアルをベットもどきに寝かせた。
ふぅ、取り敢えずこれで一安心だな。……だが3人にジーと見られて、かなり居心地が悪い。
……仕方ない、適当に誤魔化すか。
「えーと、実はかくかくしかじか」
「へー、まるまるうまうま……って、それじゃあ分からないよ!」
セームベルがツッコミだと……成長したな。
しかし、誤魔化仕切れなかったか。こうなったらアレだ、適当にそれっぽい事を言って誤魔化すか。
「だよなー。いやー実はさー。町を歩いてたら、近くの森が光るのが見えたんだよ。町から出るなって言われたけど、どうにも気になってさー。まぁ近くだしいいかー。って思って、森に入って光った場所の近くまで行ったんだよ」
「未来さん町から出たんですか!」
「ラウラウ。そのことはライライの話が終わってからね〜」
「そうだよ、ラウ君」
「えっ!……う、うん。そ、そうだよね」
な、なんだランドスターのやつ。プノとセームベルが注意した途端、急にしどろもどろに成って。
……まぁいい。今は即席の作り話を続けよう。
「そしたら、そこにこの女の子が倒れてたんだよ。完全に意識を失って、ほっとくわけにはいかないから、こうしててここまで連れて来たんだ」
「そ、そうだったんですかー。だとしたらハイ・プリーステスさんに診てもらいましょう。僕、呼んできますから!」
そう言ってランドスターは出て行った。
ハイ・プリーステス。バニラの女性モンスターだ。……そして黒き森のウィッチと融合すると……何故か男のモンスターになるんだったな。
人気があるモンスターだけど俺は余り好きじゃない。
そもそも俺、大人の女性は……苦手だな……ある出来事を思い出すからさ。
いや、きっと名前が同じだけだ。まだ俺が知ってるのが来ると決まったわけじゃない。
そんな事を考えていると、ランドスターがハイ・プリーステスを連れて戻ってきた。
俺が知ってるハイ・プリーステスだったよ……。
「その子ですか、森で倒れてたという子は?」
「ハイ、そうです!早く見てください!」
「分かりまりた。……ですが外傷がないかも見るため服を脱がします。なのでその……男の方は外に出てほしいのですけど……」
「ああそう、分かった。行くぞランドスター」
俺とランドスターはハイ・プリーステスの言われた通りに外に出ていった。
「特に外傷も無いようですし、心配する事はないでしょう。しばらくすれば、目を覚ますと思いますよ」
「そうですか。良かったです」
「この子を見てくれてありがとな」
「いいえ、お気になさらないでください。私は当然の事をしただけですので。……では、私はそろそろおいとまさせて頂きますので、皆さんご機嫌よう」
そう言ってハイ・プリーステスはこの建物から出て行った。
とてもいい奴だったな。でも……もう会いたくはないかな……
「ばいばーい」
「ハイ・プリーステスか……」
「ん。どうしたプノ?」
「別に〜。綺麗な人だな〜て思っただけだよ〜」
「さいですか」
さて、これからどうしよう。
うーん……そうだ! ランドスターがデュエル出来るか聞いてみよう。
「なぁランドスター。お前、デュエルは出来るのか?」
「はい、出来ますよ」
「ふーん、どんなデッキを使ってをだ?」
「僕が使っているのは戦士族デッキです」
「そうか! 実は俺も戦士族デッキなんだよ! いやー、戦士族ってカッコイイよな!」
「はい、そうですよね! その戦士族にカッコイイ装備カードを装備すると、更にカッコよくなりますよね!」
「分かるぞその気持ち!……なぁランドスター、炎の剣士って知ってるか?滅茶苦茶カッコイイぞ!」
「知ってますよ! あのモンスター凄くカッコイイですよねー!」
「あ! そのカードなら私、持ってるよ。えーと……ほら」
そう言ってセームベルは炎の剣士のカードを見せて来た。
因みにそのカードはステータスは俺が知ってるのと同じだったけど、融合モンスターじゃなくてバニラモンスターだった。そういえば城之内くんが使ってた炎の剣士もバニラだったなー。
……ちょっと待てよ。セームベルって炎の剣士のカード持ってたっけ?
あれれ、セームベルのデッキを何度も見た事が有るのに、炎の剣士を見た記憶が全くないぞ。
「セームベル、お前、炎の剣士のカード持ってたっけ?」
「そっかーおじさんにはまだ言ってなかったねー。実はこのカードはさっきまで居た世界で、歩いてる最中に拾ったんだよー!」
さっきまで居た世界って現実世界の事だよな。
……そういえば……王家の遺跡の跡を探している最中にセームベルが「わーい!カッコいいカードを拾ったよー!」とか言って凄く喜んでた時があったな。
あの時は王家の遺跡の跡を探すのに必死でたいして気にもしなかったけど、あの時拾ったカードは炎の剣士だったのかー。
「そうだったのか。……セームベル。そのカード、大切にしろよ」
「うん!当然だよ!」
セームベルに拾われて良かったな。炎の剣士のカード。
「……ねぇセームベルさん。僕が持っている戦士族もカッコいいよ。ほら」
ランドスターはアックス・レイダー、切り込み隊長、コマンド・ナイトなどなどを見せて来た。
「わぁー本当だ! カッコいいねー!」
「へ! 俺のD-HEROも負けてないぜ!ほら!」
「確かに、カッコいいですね!」
ふっ、当然さ。D-HEROはカッコいいのも一つの魅力だからな。
ただ……もうちょっと攻撃力が欲しいけどな。
「……あはは、皆んな子供だね〜」
俺たちが戦士族の話しで盛り上がっていると……
「ん…んー……あれ……ここは…何処?……私、確か…変な光に包まれて……」
エリアルが目覚めたみたいだ。
「おっ! 目が覚めたんだな」
「えっ!……ひ、ひぃ……!」
……あ、ありのまま起こった事を話すぞ。……女の子に話し掛けてみたら、ガタガタと震え出しちゃったよはははー……やばい、泣きそう。
「何、怖がらせてるの! はにわちゃん落としLV2!!」
「えっ、ちょ、おま、痛ってぇー!!」
セームベルは問答無用ではにわを落として来た。
それはいつもより痛くて、俺は頭を抱えて疼くまっちまった。
「おじさんが怖がらせちゃってごめんね」
「悪気は全然なかったんだよ〜」
「大丈夫ですか?」
「あぅ……その…私が怖がったのが悪かったからで……あの人は何も悪くないよ……」
「……ううん、いきなり話しかけたおじさんが悪かったんだよ。……ねぇ。貴方、名前はなんていうの?」
「えっ!?……わ、私…エリアル……」
やっぱりエリアルだったか。
「へー、エリアルって名前なんだー。私、セームベル。よろしくね、エリアルちゃん」
年上にちゃん付けか、セームベルらしいな。
「私はプノだよ〜。よろしくね〜、アルルン」
プノのヤツ、また変なあだ名を付けたな。
「僕はランドスター。よろしくお願いしますエリアルさん」
「よ、よろしく……」
「俺は未来だ。よろしくなエリアル」
「あ…ぅ……よ、よろしくお願いします……」
……完全に怖がられてるよこれ。……はぁー……ショックだ……マジでへこむわー。
その頃、十代たちは……
フリード「諦めるな十代!!戦士なら、最後まで仲間を守り抜け!!」
フリード「我が命…我が魂を引き換えに…この身、十代の戦士とならん!!……戦士なら最後まで希望を捨てるな! カードを引け十代!!」
十代「……わかったぜフリード。……最後まで俺は、諦めない!ドロ―――!!……!……こんなことが……まさか」
十代「……俺は放浪の勇者フリードを召喚」
フリード「民達の……仲間たちの恨み、思い知れ!!ブレイブ・ソーード!!」
ズール「うぁぁぁあああーーーー!!」
十代「フリード、ありがとう。お前のお陰で……フリード!!?」
フリード「我が魂は、カードと共に滅する、それがこの切り札の条件」
十代「そんな……フリードお前、自分の命を犠牲にして」
フリード「街の住人達は無事脱出した。仲間達も助けたかったが……十代……お前はいい戦士だ」
十代「フリード!!……お前の仲間達は俺が絶対助け出す!!そして……ヨハンも……フリードの様に……例えこの命を投げ打っても!!どんなに犠牲を払っても!!俺は!!」
明日香「……十代についていったら……いつか私達も……(悲)」
翔「こんなの、デュエルじゃない……(疑)」
吹雪「……(苦)」
万丈目「……(怒)」
剣山「こんな世界、こなきゃ良かったドン……(憎)」
今日の最強カードは炎の剣士。
バニラモンスターで炎属の戦士族のモンスターだよ。
そして攻撃力が1800で守備力1600だよ。
とってもカッコよくて、私が気に入ってるカードなんだよ。
因みに融合モンスターの炎の剣士もいて、その融合素材は、炎を操る者と伝説の剣豪MASAKIだよ。
「俺が出てない間に、いろんな事が有ったみたいだな」
ああそうだぜ。ユベントスが首位になったり、ユベントスがホームでバイエルンに引き分けたり、ブッ○ォンがセリエAの無失点記録で2番目になったりしたんだからなー。
「いや、サッカーのことじゃねーよ!この話の事だよ。……エリアルだー、ランドスターだー、グレファーだー、お前キャラ出し過ぎだろ!」
何!これでも抑えてるほうなんだぞ!
本当なら、魂喰らいをメインキャラの1体として出したかったし、他にもたくさんのモンスターを出したかったんだからな!!
「ああ、そうかよ。しかし、2話連続で全然デュエルしてないけどいいのかよ」
仕方ないだろ!デュエルする要素がなかったんだよ!
……さて次の投稿は未来君より、十代たちの方がメインに成ると思います。理由は察してください。
それでは次回を楽しみにしていてください。