D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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 今日2月16日は調星師ライズベルトが収録されたパック、ロードオブザタキオンギャラクシー(2013)の発売日であると同時に、D-HEROが最初に収録されたパックであるエネミーオブジャスティス(2006)の発売日です。
なので今日は特別に、この前書きで調星師ライズベルトが登場します。
それではカモン…調星師くん。

「……皆さん初めまして。僕は調星師ライズベルト、よろしく。本来なら僕の出番はもっと先なんだけど、今日は僕の誕生日みたいな日だから、特別に登場したんだ」

因みに2月24日は4霊使いが収録されたパック、ザロストミレニアムの発売日です。
恐らくその日に投稿は出来ないと思うので、今祝いたいと思います。
……発売日を祝うという事は当然、これから先で出す予定だからです。

「4霊使いも出すなんて……色々大丈夫なの? 」

安心しろ。…… 4霊使いの他に、さらに2人の子供キャラを出す予定だからさ。

「そ、そうなんだ……が、頑張って。……あっ、ヤバ。僕、色々と忙しいのでこれで失礼するよ。今日は呼んでくれて、とても嬉しかった。それじゃーね、短パンさん」

……あーあ、本当に行っちまったよあいつ。明るくて謙虚な奴だったなぁー。
出番に飢えてる強欲な召喚師ライズベルトに、爪の垢を煎じて飲ませたいぜまったくよー。



三幻魔……中々強いね〜 byプノ

 ワルタンの放送から少し時間がたった。

 十代はあれから、何かに取りつかれたかのようにただひたすらデッキ調整をし続けている。

 三沢はツバインシュタイン博士が最後に言った、レインボー・ドラゴンを復活させるために必要な巨大なエネルギーとはどういう意味で、また巨大なエネルギーとは何なのかを考えている。

 ほかのヤツらは休んでたり、ゾンビが来ないか監視をしたりしている。

 俺か?俺はボーと遊戯王の事を考えてる。

 ……あーあ…今頃、遊戯王はどうなってんのかねー。

 新しく出るパックのディメンション・オブ・カオスとかハイスピード・ライダーズ、それに帝のデッキにはどんなカードが入ってんだろうなー。

 まぁどうせ、SRや帝はガチ勢にはなれないんだろうけどなー。

 ……いや今はネクロス、魔術師、HERO 、海皇、その他色々なデッキが群雄闊歩してるから、ひょっとしたらガチ勢に慣れるかもしれないか。

 いやー、今の遊戯王は頭一つ抜けてるようなデッキが無いから、いろんなデッキが見れて楽しいよなー。

 

 ※注意 未来くんは2015年の7月11日から先の事は一切知りません。

 当然、EMEmの事も、今の環境も……ね。

 

 ふと気付くと十代はデッキ調整をして無く、「このデュエル勝てないかもしれない」とか、「あの時俺が勝てたのは大徳寺先生がくれたカードが有ったからだ」とか十代にしては珍しく弱気な発言をしていた。

 うーん、どうやら十代は三幻魔がトラウマになってるっぽいな。

 トラウマの恐さは良く分かる。俺もガキの頃、ぼのぼののしまっちゃうおじさんとか仮面ライダー龍騎の仮面ライダー インペラーの最後を見てトラウマになったからなー。

 それに……アイツが死んだのも……いや、今は俺の事より十代だ。

 こんなの十代らしくない。ここは俺がやる気にさせてやる。

 

「……なぁ十代。その三幻魔とかいうモンスターとは、いつ戦ったんだ?」

 

「え!…1年の時だったから…2年前ぐらい前だと思うけど…」

 

「そうか……なら十代。お前は2年前から、何も変わって無いのか?デッキだってそうだ。お前は2年前と同じカードだけを使い続けてるのか?」

 

「はぁ?そんな訳ないだろ!」

 

「だったら信じろよ!…自分を…カードをさ!」

 

「…み、未来…」

 

「……丁度いい機会じゃねーか。お前の2年の成長を、全て幻魔にぶつけてやれ。そうすればきっと勝てると、俺は思うぜ!」

 

「……ああ、そうだな。…今の俺はあの時とは違う。……よし、決めた!今の俺の持てる力を全て使って、三幻魔にリベンジしてやるぜー!!」

 

「兄貴…元気になって嬉しいドン」

 

「フューチャーボーイの功績だな」

 

「ああ、未来のおかげでやる気が出て来た。ありがとな…未来!」

 

「…いや……気にすんな。……頑張れよ…十代…お前は1人じゃ無いからな…」

 

 ……十代。これから先、色々と頑張れよ。……俺は原作改変する気はほとんど無いから……今みたいに元気づけるか、慰めるのくらいしか出来ないけど。……もし、俺が知ってるのと違う事が起きたら……絶対に正すから……とにかく頑張れよ!

 

 

 

 

 唐突に三沢が「そうか!謎は全て解けた!」と言って、分かった事を話し始めた。

 三沢の話をまとめるとこうだ。

 博士はレインボー・ドラゴンを覚醒させる為には、強大なエネルギーが必要だと言おうとしたんだ。

 例えレインボー・ドラゴンのカードがあっても、その力は目覚めない。

 そんな力はこの世界には無いと思っていだが、三幻魔があったんだ!

 レインボー・ドラゴンを三幻魔にぶつけて、そのエネルギーでレインボー・ドラゴンの力が覚醒する筈。

 ワルタンの手に三幻魔のカードがあるのは、むしろ不幸中の幸いだと。

 それを知ったヨハンは「そうと分かれば、俺はレインボー・ドラゴンのカードを探しに行く」と言い出して、オブ様がヨハンを護衛をする事になった。

 

「気をつけろ!誰か来る!」

 

 ジムの声で気付いた時にはもう遅かった。俺たちはゾンビに囲まれていたんだ。

 なぜか強行突破する事になり、剣山がハイパーハンマーヘッド、アスリンがサイバー・エンジェル 弁天、ジムが新生代化石騎士 スカルポーンを召喚して近くの壁を破壊した。

 するとあたり一面に粉塵が舞い、ゾンビたちが怯んでる隙に俺たちは正面突破する事が出来た。

 するとジムが「しんがりはミーが」と言って中生代化石騎士 スカルナイトを出した。

 

「待て、ここは俺に任せてジムは十代を援護してやれ! 来い、ディフェンドガイ!」

 

 ディフェンドガイが壁になり、追って来たゾンビたちの進行を塞いだ。

 

「……ソーリー、ここは任せた!」

 

 そう言ってジムは、十代たちの後を追って駆けて行った。

 

「……さーてと…やりますか。来い、ダブルガイ、ダッシュガイ!」

 

 2体を出してふと気づくと、セームベルとプノがいつの間にか俺の両隣にいた。

 

「おじさん、私も手伝うよ!…来て、砦を守る翼竜!はにわちゃん!魔法のランプ!」

 

 ……援護してくれんのは嬉しい。…だが!この状況でどうしてそんな弱いモンスターばっか出すんだよー!

 もっと強いやつ出せよ!なんで一番強いのが砦を守るよなんだよ!

 

「私も協力するよ〜。来て〜、ウォールクリエイタ〜!アーマード・サイキッカ〜!」

 

 よし!そこそこいい能力のモンスターだ!やっぱりプノは頼れるなー。

 全く…どっかのベルベルとは大違いだぜー。

 

「セームベル、プノ…一斉に総攻撃だ! 行くぞ!ダッシュ・アクセル! デス・オーバーラップ!」

 

「分かったよ!火球のつぶて! はにわちゃんタックル! 変な煙アタック!」

 

「行っけ〜。フォーフィーラ〜・フィスト〜! サイキック〜・パワーブロ〜!」

 

 

 

 

 ……あれから俺とプノでゾンビ生徒を倒して、全員残らずしびれ薬を使って動けなくしてやったぜ。

 因みにベルベルは、たいして役に立ってないし、ベルベルのモンスターだけ全滅した。

 ……ちょっと疲れたけど休むことなく、俺たちは急いで外に出た。

 外に出てみるとみんなが倒れてた。

 あちゃー……遅かったか―。恐らく、剣山がジュラシック・インパクトのカードを使って、みんな仲良く倒れてたんだろうなー。

 ……あーあ残念だ。俺もドグマガイを出して、万丈目とかクロノス先生と戦いたかったなー。

 

「み、みんな倒れてるよ!早く助けないと!」

 

「あ、ああ。そうだな」

 

 まぁセームベルが心配するのも無理はないか。

 俺たちは取り敢えず、アスリンやジムがいるとこまで行った。すると……

 

「十代!戻ってきたぜ十代!」

 

 ヨハンとオブ様がレインボー・ドラゴンのカード探しから戻って来た。

 

「ヨハン、レインボー・ドラゴンのカードは!?」

 

「ちゃんと見つけてきたぜ!」

 

 そう言うとヨハンは、十代がいる砂漠の楼閣に向かって駆け出した。

 

「待てヨハン!このカードを受け取れー!!」

 

 俺はそう叫んで、2枚のカードをヨハンがいる場所に向かって投げた。

 これはアレだ。この先で大変な思いをするヨハンへ、俺からの餞別だ。

 ヨハンは片手で俺が投げた2枚のカードを器用にキャッチした。

 因みに投げたカードは、宝玉の集結とオーバー・ザ・レインボーのカードだ。

 本当なら、宝玉の守護者と宝玉の先導者もあげたかったけど…ヘルヨハンを体験してからだよなやっぱり。

 あと、4枚連続でカードを正確にヨハンが入るとこまで投げる自身が無かったのもある。

 因みにこの2枚は本来ならペンデュラムモンスターなんだが、普通の効果モンスターになってる。

 

「……!!…何で…未来が…宝玉獣のカードを!」

 

「それは後だ!今は早く十代のとこに行け!」

 

 その後、倒れてるゾンビ生徒を校舎に運んで手当する事になったが、ジムが「オブライエンと未来はデュエルを見届けてくれ」と言われたので、オブ様と一緒に十代が入る砂漠の楼閣の天辺に向かった。……そういえばジム、初めて俺のこと名前で呼んだな。

 俺たちが着いた時はちょうど、3人のデュエルが始まった所だった。

 

 

 

 

 まずヨハンのターンから始まった。ヨハンはアンバー・マンモスで攻撃を仕掛けたけが、不発に終わった。

 そして十代のターン。十代は強欲なバブルマン→融合→セイラーマンを融合召喚 の順に展開して、セイラーマンのダイレクトアタックでワルタンのライフを削った。

 しかしライフが8000もあるワルタンには、大したダメージとは言えない。

 

「……フフフフ…十代。これで次のターン、ぼくの攻撃が君に決まれば、その時点で君の敗北は来まる」

 

「そんなことはさせないぜ!十代は俺の身に変えても全力で守る!」

 

「ほぅ……何故そこまで?」

 

「当たりまえだろ…十代は俺の友達だ。掛替えの無い親友だ!」

 

「友達……親友……気に入らないね!僕は君なんかが…十代の親友になる事を認めた覚えはない!」

 

 出た、ユベニズム!言ってる事が無茶苦茶だ。

 

「そんなことに、お前の許可がいるもんか!」←超正論

 

「なら教えてやるよ…十代は僕のものだ。ずっと前からそう決まっているんだ!」

 

 ワルタンのターンになった。

 ワルタンは暗黒の召喚神とかいうキチガイみたいなガードを使い、あっという間に墓地から神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエルを特殊召喚した。

 因みにウリアの攻撃力は、墓地に永続トラップが一枚しかないから1000だ。

 ……ヤバイ……身体の震えが止まらない。現実で、しかも近くで見る幻魔は迫力があって、サイコーにカッコイイ。

 

「ほ、ほぇーー…これが三幻魔かー。大っきくて強そうだねー」

 

「……(神にはかなり劣るけど…強い力を感じる……これは警戒すべきだね)」

 

 2人とも三幻魔にビビってるなー。まぁ俺もラーと戦ってなかったら……今みたいに興奮してるなきっと。

 

「へへ……へへへ。ハハハ……スゲェ…これが三幻魔か!ワクワクするぜ!こいつらと俺のレインボー・ドラゴンどっちが強いのか!なぁ、十代?」

 

「そうだな……ヨハン」

 

「あいつ……これが俺達が元の世界に戻る為のデュエルって理解っているのか!?」

 

「ヨハンも十代も凄いね。あんなモンスターが相手なのに笑ってるなんて」

 

「……いいな2人共。…私と違って、心の底から笑えていて……」

 

 

 ヨハンのターンになった。

 ヨハンはサファイア・ペガサスや宝玉の樹といったカードを使い、フィールドと墓地に7体の宝玉獣を揃えた。

 

「……やったぁ…やったぜ!俺は長い間この時を待っていたんだ!…マルタン!俺はお前に一つだけ感謝する!お前のおかげで俺のデッキが完成した!そして…俺にも感謝してくれよ!この俺の最強モンスターに初めてやられる奴になれるってことをさ!……俺の墓地とフィールドに7つの宝玉獣が揃った!…これは俺の探し求めていた夢!そして…俺の宝玉獣デッキの真の姿だ!! 現れろ!究極宝玉神 レインボー・ドラゴン!!」

 

 ヨハンがかざしたカードから虹色の光が出てた。やがてその光がドラゴンの姿となり究極宝玉神 レインボー・ドラゴンになった!

 

「……すごーい!キレイでかっこいいドラゴンだねー!」

 

「……私にはこの輝き……眩しいな……」

 

 そしてヨハンはレインボー・ドラゴンでウリアを攻撃したが、ハモンの効果(攻撃宣言は全て守備表示のハモンにしか出来ない)によってハモンに攻撃が誘導され、ハモンの守備力はレインボー・ドラゴンの攻撃力と同じだから何も起きなかった。

 

 そして十代のターンになった。

 十代はネオス、ブラック・パンサー、グロー・モスをフィールドに並べて、その3体でトリプルコンタクト融合をしてカオス・ネオスを出した。

 そしてネオスペースを発動して、カオス・ネオスの効果(このターン、相手モンスターの効果を全て無効にする)を使い、ウリアに攻撃をして破壊した。

 

「やったー! 十代が幻魔の1体を倒したー! このまま行けば勝てるねー」

 

「コンタクト融合って凄いね〜」

 

 

 そしてワルタンの…いや、ラストターンになった。

 ワルタンは不滅階級(通常トラップ。自分の場のモンスター2体を生け贄に捧げることで自分の墓地からレベル7以上のモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。)というカードを使い、幻魔トークン2体を生贄にウリアを復活させた。そして……

 

「さらに僕は手札からマジック発動、次元融合殺!フィールドの神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエルを除外し……混沌幻魔 アーミタイルを特殊召喚する!」

 

 三幻魔の周りから黒い霧の様なものが出てきた。すると一瞬で三幻魔が消えその直後、下から黒い霧が出てやがてそれはアーミタイルになった。

 

「……き、気持ち悪ーい!」

 

「……まさか三幻魔を融合するなんて……予想外だな〜…」

 

 

「アーミタイルの効果発動!アーミタイルは1ターンに1度、相手モンスターに10000ポイントの戦闘ダメージを与える!!」

 

 出た! 意味不明な効果! 攻撃力を10000にするで良いじゃん! なんでこんな、よく分からない効果にしたのかね〜。

 

「ここに来て……攻撃力10000だと!?」

 

「こ、こ、攻撃力10000!!? も、もうだめだー」

 

 おいおいベルベル〜。ぼのぼのちゃんじゃないんだから、そんな簡単に諦めんなよ。

 

「……(う〜ん……三幻魔を融合したモンスターにしては、この効果だけだとあんまり釣り合ってないと思う。……恐らく、これ以外にも効果を持ってる)」

 

 その後レイがマルタンに「もうやめてよ、マルっち!」と言いながら駆け寄り、「マルっちを返して!」と言った。すると……

 

「心配なら返してやろう。これまで、この世界で行われてきたデュエルで、デュエルエナジーは吸収され続けてきた。ぼくの身体も、完全に復活出来た。……もうこの学園のデュエルゾンビたちは、みんなデュエルエナジーを抜かれている頃さ」

 

 そう言った直後、ワルタンの身体からオレンジ色のデュエルエナジーが溢れ出てきて、やがてユベルが出てきた。そしてユベルは「もうこの身体に用は無い。望み通り返してやる」と言って、マルタンをレイに乱暴に投げつけた。

 

「まさか、僕を忘れてはいまいねぇ。…本当に忘れてしまったのかい?この僕の瞳を!?」

 

「……まさか……お前……ユベル!?」

 

「やっと思い出してくれたんだね。そう、我が名はユベル。十代…どんなに離れようと、どんなに刻が流れようと…君は永遠に僕のものだ。君だけは…ここから帰さす訳にはいかない。僕のもとに来るんだ十代!……行け、アーミタイル。全土滅殺・転生波(ぜんどめっさつ、てんせいは )!!」

 

 アーミタイルは巨大な紫色の渦をカオス・ネオスに向けて放ってきた。するとカオス・ネオスはその渦にドンドンと吸い込まれていった。

 

「……十代!…後は頼むぜ、このデュエル…俺が預かる!……速攻魔法、プリズム・ウォール!!フィールドの攻撃対象をすべて、自分に向け!互いの攻撃をすべて貫通させる!」

 

 またしても意味不明なカード、キター!

 十代とヨハンの周りに、巨大なクリスタルの様なものが生えてきた。するとカオス・ネオスに向かっていたアーミタイルの攻撃が、引き寄せられるようにヨハンのほうに向かっていった。

 

「今こそ見せろ!レインボー・ドラゴン…真の力を!特殊効果発動!!……レインボー・ドラゴンはフィールド上の全ての宝玉獣を吸収し、1体につき攻撃力を1000ポイントアップする……レインボー・オーバー・ドライブ!!」

 

 ヨハンのフィールドのアンバー・マンモスとサファイア・ペガサスが宝玉に代わた。

 そしてすでに魔法・トラップゾーンで宝玉となっているコバルト・イーグル、アメジスト・キャット、トパーズ・タイガー、エメラルド・タートルと共に光となり、レインボー・ドラゴンのそれぞれの宝玉と同じ色をした部分に吸収され、その部分は輝きだした。

 レインボー・ドラゴンは6体の宝玉獣を吸収したことで、攻撃力が6000ポイントアップして10000になった。

 

「アーミタイルと互角だと!!」

 

 レインボー・ドラゴンとアーミタイルの重圧により、ネオスペースがビリビリとひび割れていき、やがて崩壊した。そして砂上の楼閣も崩れ始めた。

 そろそろヤバイな。なら……

 

「モンスター回収、発動!」

 

「……え!?うわぁーー!なんでー!?」

 

「…この戦いを最後まで……見たかったな〜」

 

 2人はカードになって、俺のデッキに入っていった。

 ……許してくれ、仕方なかったんだ。2人じゃ恐らく、アーミタイルとレインボー・ドラゴンの攻撃の激突によって起こる衝撃に耐えられないと思ったんだ。

 

「…ヨハン!」

 

「十代……俺は自分のデュエルを通して、みんなを救うのが夢だった!…今、それを適える時がきたんだ!後は頼んだぜ。(ガッチャ)……行け、レインボー・ドラゴン!オーバー・ザ・レインボー!!」

 

 レインボー・ドラゴンは虹色の光線を全土滅殺・転生波に向けて打ち出した。

 アーミタイルとレインボー・ドラゴンの攻撃が激突した衝撃で、十代は吹き飛ばされて気絶してしまった。

 気絶した十代とマルタンをオブ様が背負い、俺たちは砂上の楼閣が崩壊する前に、離れた場所に避難した。

 その直後、さっきまで十代たちがデュエルしてた所から、空に向かって虹色の光の柱が立った。

 

「オブライエン、これって……」

 

「レインボー・ドラゴンの力が覚醒したんだ。この世界が……元に戻ろうとしている」

 

 ……ヨハン。…お前とは…1度でいいからデュエルがしたい。……たから…また会えるよな。

 

 

 

 

「ぐああーーーーー!!おのれ!!おのれ!!!おのれぇーー!!!うああーーー!!じゅうだーーい!!!!」

 

 

「……レインボー・ドラゴン……飛べ!…みんなの……架け橋に!!」

 

 レインボー・ドラゴンが虹色の光の柱に包まれながら、空へと昇っていった。

 すると俺たち…いやデュエルアカデミアが白い光の柱に包まれた。

 そこで俺は意識を失った。

 




今日の最強カードは混沌幻魔 アーミュタイル。
闇属性で悪魔族、レベル12、攻撃力・守備力、共に0。
次元融合殺の効果での特殊召喚することができ、戦闘によっては破壊されず、このカードが攻撃表示の時1ターンに1度、相手モンスター1体に10000ポイントの戦闘ダメージを与えるんことが出来るんだ。
また1ターンに1度、このターンのエンドフェイズまで、このカードのコントロールを相手に移すことができる。
さらにエンドフェイズ時に、このカード以外のフィールド上に存在する全てのモンスターはゲームから除外されるんだぜ。


「調星師ですか……覚星師以外にも僕にこんな人格があんたんですねー。……それにしても…どうして僕に揺れる眼差しを使うと覚星師の僕になるんですか?普通なら調星師の僕になる筈ですよね?」

……うーん。それはネタバレになるから秘密。

「えーー!そうなんですかー!」

そうだぜ。調星師はこの作品にとって、お前より重要なキャラだからなー。
……そんな事より……ユベントスがナポリを粉砕して、遂に首位になったぜー! イ……ヤッターーーーーーーー!!!

「唐突に話を切り替えて来たわね」

この時を待っていた……耐えて、耐えて、耐えて、耐えた甲斐があった。……耐えた、耐えた、耐えたぞーーーー!!
ここから先のセリエAは……ユベントスの独断場だーー!

「あーあ……こうなったらもうダメね。じゃあピケル、次回予告よ」

「え!…え、え、え、えーと……次回は遂に満を持して、短パンさんが一番好きなキャラを出すみたいです」

「それは……ひょっとして僕かな〜?」

「「それは絶対に無いわ(です)!!」」

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