D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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質問……融合モンスターを3体あげてください。

未来の答え……ドラグーン ディー エンド、V・HERO トリニティー、V・HERO アドレイション。

正解。まぁお前は使ってるカードをあげれば良いんだから、正解して当然だ。

ピケルの答え……超魔導剣士 ブラック・パラディン、カオス・ソルジャー、ブラック・デーモンズ・ドラゴン。

不正解。儀式モンスターが混ざってる。

クランの答え……XYZ ドラゴン・キャノン、XY ドラゴン・キャノン、YZ ドラゴン・キャタピラー。

不正解。最後がYZ ドラゴン・キャタピラーではなく、YZ キャタピラー・ドラゴンだぞ。

セームベルの答え……フラワーウルフ、メタル・ドラゴン、戦場の死装束。

正解。……随分とマニアックなカードが多いな。多分、拾ったカードだろうなぁ。

プノの答え……剣闘獣 ヘラクレイノス、闇魔界の竜騎士 ダークソード、魔人 ダーク・パルター。

正解。……しかし、どうしてその三体にしたんだ? バラバラだぞ。

ホルアクティ……私、F・G・D、究極竜騎士。

せ、正解……なのか?……む、難しい。

それでは本編の始まりです。


ワルタン帝国(笑)建国!?

 早朝

 

「……うん…うん、久しぶりだね〜……うん、2人と一緒だからと〜〜ても楽しいよ〜……そろそろ真面目な話をしようよ。……テレパシーを送ってきたって事は……見つかったってことだよね〜」

 

「うん…うんそうだね〜。これで後2人……いや、厳密に言えば後1人かな〜……ところでその人は、どんな人なの〜?」

 

「……え〜〜、頭のおかしいキチガイ!……う、うーん。その人……素直に私の指示に従ってくれるかな〜」

 

「……え、ベルベル〜……うん大丈夫、と〜ても元気だよ〜ベルベルの事はもう心配ないと思うよ〜」

 

「も〜〜。そんなにベルベルの事が心配なら。私に頼まないでライさんが側に居てあげればよかったんじゃないの〜」

 

「……まぁそうだよね〜……うん、じゃあまた何かあったら連絡して来てね〜ばいば〜い」

 

「…………あ〜あ、ベルベルは恵まれていて……本当に羨ましいよ。……私は……あはは、昔の夢を見たせいでおかしくなってるな私……」

 

 

 

 

「……迷える……僕は……世界の統治者……マルタン」

 

 ……んだようるせーなー。俺は途切れ途切れの変な放送で目が覚めた。

 ……目を覚ますと、十代たちが険しい顔でその放送を聞いていた。

 あーあ……俺寝起きは弱いんだよなー。

 

「こう見えても、ゾンビたちを統べるマルタン帝国の王なんだから」

 

 マ、マ、マ、マルタン帝国wwww!……面白くて目が覚めちまったじゃねーかよwwww!

 ネ、ネーミングセンスが全くねーwwww。

  ……そ、そうだ、そうだった。確かマルタンはこんな放送をしてたわー。今思い出したぜ。

 ……そうだ!確か俺、はらだ達がここから抜け出すかどうか監視してたんだ!……どうやら俺、途中で寝ちまったみたいだな。

 しかし今のマルタンはユベルに身体を乗っ取られてるからマルタンじゃないなぁ。でもユベルと呼ぶのもなんか違う気がする……よしワルタンだ!今からこいつの事はワルタンと呼ぶことにしよう!

 ワルタンの放送の内容は食料と発電施設を交換しようだ。

 十代はそれを断った。しかし、「その代わりデュエルでその二つを賭けようぜ」と言った。

 ワルタンはそれを承諾して「君たちの相手は用意してある。外に出てごらん」と言ってきた。

 言われた通りに外に出ると、無表情の仮面となったはらだ、怒りの仮面となったてらおか、笑いの仮面となったやまだの3人が居た。やっぱり原作通りみたいだな、

 ワルタンの挑発に乗せられてデュエルしようとする十代をヨハンが止めた。

 ヨハンは「鮎川先生とのデュエルのダメージが残ってるだろ。ここは俺が行く」と言った。

 するとオブ様とジムも「3人が逃げたのは俺の責任だ。俺も行く!」と言った。……よし、なら俺も!

 

「待てヨハン!この先まだ、何が起こるか分からない。だから体力は残してた方がいいと思う。ここはデスベルトを付けてない俺が行くべきだ!」

 

 ヨハンはこの先いろいろ大変だからな。少しでも休ませてやりたい。

 

「……ああ、そうだな。負けるなよ未来」

 

「当然……あっそうだ!三沢、頼みがある。俺がデュエルしてる間、セームベルとプノの面倒を見ていてくれ」

 

「分かった。……でもいいのか。この2人はお前のデッキの重要なカードじゃないのか?」

 

「それは違うよ!……じゃ、よろしくなー三沢」

 

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

 因みに俺のデュエルの相手は、本来ヨハンが戦う筈だった無表情の仮面(はらだ)だ。

 えーと……ヨハンは確か、先行を譲ったはず……なら当然。

 

「先行はお前に譲ってやる!さぁ、こい!」

 

「…ドロー……ターンエンド」

 

 ……分かってたとはいえ、ドンサウザントみたいな事されると結構イラっとくるぜ!

 無表情の仮面の戦術は確か、墓地や手札から変な魔法カードを使ってたハズ。

 つまり奴の狙いは、2ターン目のエンドフェイズに手札枚数制限で手札から変な魔法カードを墓地に送る事だ。

 なら、それをさせる前にこのターンで倒してみせる。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 ……良し!このデュエル貰った!

 

「D-HEROダンクガイを攻撃表示(1200)で召喚。ダンクガイの効果発動。手札のD-HEROディアボリックガイを墓地に送り、相手に500ポイントのダメージを与える!行けダンクガイ!」

 

 ダンクガイの効果により、無表情の仮面のライフは500ポイント減って、残り3500になった。

 

「墓地に存在するディアボリックガイの効果発動!ゲームから除外する事で、デッキからディアボリックガイを特殊召喚する!来い、ディアボリックガイ!」

 

 俺のフィールドにディアボリックガイが攻撃表示(800)で出て来た。

 

「さらに俺は手札の装備カード、最強の盾をダンクガイに装備。最強の盾の効果によりダンクガイの攻撃力はダンクガイの守備力分アップする。ダンクガイの守備力は1700。よって攻撃力は2900だ!」

 

 ダンクガイは右腕に最強の盾を持った。

 俺の2体のモンスターの攻撃力の合計は3700。この2体の攻撃で俺の勝ちだぜ!

 

「スゲーー!未来はエドみたいに、D-HEROを使いこなしてるなー」

 

「この攻撃が通れば未来の勝ちだぜ」

 

 おいヨハン、フラグを立てるな!……まぁ、俺もさっき立てたげどな。

 

「いや、それは無い。おそらく手札に、何か特殊なカードがあるんだろう。そうじゃないなら、先行で何もしないなんてバカげてる」

 

 三沢……深読みしすぎだ。まぁ…そこが三沢の良いとこか。

 

「……このデュエル、ライライの勝ちだね〜」

 

「そうかなー、まだ分からないよ」

 

「あははは〜、見てれば分かるよ〜」

 

「いくぞ、バトルだ!ダンクガイで無表情の仮面にダイレクトアタック! 行けダンクガイ、スーパーパワーダンク!」

 

 ダンクガイは空高くジャンプして、装備している最強の盾を無表情の仮面に向かって投擲した。

 盾は無表情の仮面に一直線で向かって行き、盾の尖ってる部分が腹あたりに突き刺さった。

 無表情の仮面のライフは2900ポイント減って、残り600になった。

 ……ああー。無表情だけど、今のはかなり痛かっただろうなー。

 

「ふ、普通に受けたドン!」

 

「何かを狙ってるのか?」

 

「ディアボリックガイで止めのダイレクトアタック! ディアボリック クロー!」

 

 ディアボリックガイの攻撃で無表情の仮面のライフはゼロになった。

 勝ったのは当然だな。だってこいつのデッキ内容を知ってればただのカモだからなぁ。

 

「す、スゲーぞあいつ!あっという間に1人倒した!」

 

「よっしゃーー!」

 

 モブどもが騒いでるが無視だな。

 それよりも、オブ様とジムに本来ならオブ様が言うはずだったセリフを言おうかな。

 

「オブライエン、ジム、聞いてくれ。このデュエルは多分、皆んなの注目を集めるための囮だ。だからサレンダーでもなんでもして、早くデュエルを終わらせるんだ」

 

 俺はそれだけ告げて、堂々と十代たちが居るとこまで戻った。

 戻ったら、セームベルや十代に褒められちまったぜ。

 ……さてと。役目を果たしたし、オブ様とジムのデュエルを高みの見物といきますかー。

 途中でワルタンを見たナポレオン教頭とそれに気づいたファラオ、レイ、十代がどこかに行ってたが気づかないふりをした。

 その後オブ様がファイアー・トルーパーとかを使って、あっという間に笑いの仮面の4000ポイントあったライフをゼロにして勝利した。するとすぐにブルーベレーを引き連れて発電施設に直行した。

 ジムも化石融合 フォッシル・フュージョンとタイム・ストリームを使って、古生代化石騎士 スカルキングを融合召喚して怒りの仮面を倒した。

 ……スカルキング、カッコイイなー。早く化石融合 フォッシルフュージョンがカード化されないかなー。

 

 

 

 

 俺たちが勝ってから暫く時間がたったが、ワルタンからの放送が一向にない。

 すると突然、大きな地震が起きた。おそらくは幻魔の封印が解けたんだと思う。

 それにしても、エクゾディア、三幻魔、アドバンスド宝玉獣、ユベル……ユベルは使うカードが強力すぎて、放送当時は「コイツ絶対、ラスボスだろ!」って何回思ったことか。

 そんな事を考えてると、ナポレオン教頭とレイが帰ってきた。

 レイは十代がワルタンを追って三幻魔が眠る地下洞窟に行ったことを話した。

 

「聞いたことがある。あの三幻神にも匹敵するスーパーモンスター」

 

 ……神と戦ったことがある俺だからこそ断言する。絶っっっっ対に神のカードには匹敵しない。

 あとスーパーモンスターじゃねーよエセ野郎!

 ……まぁ、たぶん噂に尾ひれが付いて、そうなったんだろうけど。

 

「もしかして!このデュエル事態が、時間稼ぎの囮だったノーネ!」

 

 クロノス先生……それは言っちゃーダメだろ。ほら、モブどもがそれを聞いて騒ぎ出したよ。

 

「お、お、オードリーヘップバーンはキレイなノーネ」

 

 ……いやーー、それは無理があるだろー。

 案の定モブどもはそれで納得するワケなく、「こうなったら実力で食い物を奪ってやる」とか騒ぎながら学園に行って、速攻でゾンビになってた。マヌケすぎて思わず爆笑しちまったよ。

 あっ、因みに今のでモブは全滅した。

 その後オブ様が戻って来て、「発電施設に謎の人物からの通信が来ている」と言ってきた。

 発電施設に行ってみると三沢の神様こと、アルベルト・ツバインシュタイン博士が映っていた。

 三沢が音声が聞ける状態にして、ツバインシュタイン博士が話していると……

 

「それで…みんな無事なのか?」

 

 エ、エ、エ……エドォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

 

 

 

 ……ふう〜。いきなりエドが出てきたから、超興奮しちまったぜ〜。

 さて、ツバインシュタイン博士の話しの要点だけまとめるとこうだ。

 この通信は、この世界と現実世界の間にある僅かな歪みを使って、この世界に送っている。

 現実世界に戻るにはレインボー・ドラゴンが鍵になる。

 レインボー・ドラゴンの石版はペガサスが見つけ出していて、カードが出来次第この世界に送る。

 レインボー・ドラゴンを召喚すれば2つの世界は繫がる。

 しかし、2つの世界を繋いでいる歪みは小さい。だからその歪みを広げる。

 その歪みを広げる為にはもの凄いデュエルエナジーが必要だ。

 だから亜空間デュエルシステムを使い二つの世界を繋いで、テニスコートでデュエルだ!

 ……大体こんな感じだ。

 だから俺たちはヨハンを守りながら、テニスコートを目地して走った。

 途中でゾンビ生徒に遭遇すればブルーベレーたちが相手をした。

 ブルーベレーが少なくなってきた頃にゾンビ生徒の大群と遭遇してしまったが、クロノス先生が囮になってくれたお陰でなんとかテニスコートまで辿り着けた。……クロノス先生、マジいい先生。

 テニスコートにたどり着いた俺たちは亜空間デュエルの準備に取り掛かった。

 そして準備が整ってヨハンがデュエルする事になった。

 エドが言うには、このデュエルの対戦相手は貪欲に勝利のために相手ごと飲み込むような殺気を持ったデュエリストが適任らしく、我らがヘルカイザーこと丸藤 亮が対戦相手だ。

 ……正直 、俺がヘルカイザーと戦いたかったーーー!!

 

 

 

 

 ヘルカイザーとヨハンのデュエルは凄まじいものだった。

 ヘルカイザーは1ターン目で3回攻撃できるキメラティック・オーバードラゴン(2400)、2ターン目で鎧黒竜 サイバーダーク・ドラゴン(3600)を融合召喚して猛攻を仕掛けてきた。

 ヨハンは必至で耐えながら、負けじとフィールドにアメジスト・キャット、アンバー・マンモス、エメラルド・タートル、サファイア・ペガサス、ルビー・カーバンクルの5体の宝玉獣を並べた。

 そしてこのターン、1ターン目に発動した未来融合フューチャー・フュージョンの効果でサイバー・エンド・ドラゴンが融合召喚された。

 ヘルカイザーは装備カード、パワー・ロードをサイバー・エンドに装備した。

 このカードの効果は、このターンのエンドフェイズまで、自分の場に存在する機械族モンスターの攻撃を1回放棄する度に、装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップするだ。

 ヘルカイザーはサイバー・ダーク・ドラゴンの1回とキメラティック・オーバードラゴンの3回の合計4回分の攻撃を放棄する事で、サイバー・エンドの攻撃力が1600ポイントアップして5600になった。

 そしてヘルカイザーはサイバー・エンドのエターナル・エボリューション・バーストーをアンバー・マンモスにぶっ放して来た。

 するとヨハンは伏せていたトラップカード、宝玉の陣 琥珀を発動した。

 このカードの効果は自分のフィールドの宝玉獣 アンバー・マンモスの攻撃力をこのターンのみ、自分の場に表側攻撃表示で存在する宝玉獣と名の付くモンスターの攻撃力の合計分アップするだ。

 ヨハンのフィールドの宝玉獣たちはそれぞれ宝玉になり光となって、アンバー・マンモスの額にある宝玉に集結した。するとアンバー・マンモスの額の宝玉に、レインボー・ドラゴンのシルエットが浮かんだ。

 この効果でアンバー・マンモスの攻撃力は5600になり、サイバー・エンドの攻撃力と並んだ。

 エターナル・エボリューション・バーストとアンバー・マンモスがぶつかり合った瞬間、凄まじい光に包まれて空に紫色の光の柱が立った。

 ……どうやらレインボー・ドラゴンのカードの転送は成功したみたいだ。

 するとヘルカイザーを映していた映像が切れて、ツバインシュタイン博士との通信も切れてしまった。

 その直後、タイミングを見計らってたかの様にゾンビ生徒がウヨウヨと出てきた。するとネオスと十代が地面から出てきた。

 俺は思った、「何!穴を掘るならば、グランモールの出番では無いのか!?」てな。

 俺たちはその穴に逃げこんで、地下水路のような場所に辿り着いた。

 休んでいると突然ワルタンの放送が流れた。

 その内容は、ワルタンが勝てば俺たちは永遠にワルタンの僕で、俺たちが勝ったらデュエルゾンビになった全員を解放する。場所は学園外の砂上の楼閣。ただし、30分以内にデュエル場に姿を現さない時は、デュエルゾンビになっている生徒たち全員を始末するそうだ。

 ……ついにここまで来たか。へへへ、面白くなってきたぜ!

 




今日の最強カードは最強の盾。
装備カードで、戦士族のモンスターにのみ装備可能なんだ。
装備モンスターの表示形式によって効果が変わるんだ。
攻撃表示の時は攻撃力が元々の守備力分、守備表示の時は守備力が元々の攻撃力分アップするんだ。

大学のテストがあり投稿が遅れてしまいました。すいませんでした。

それはそうとユベントス最近、勝って勝って勝ちまくってるぜ……イヤッホーーー!!
全く、やっぱりユベントスは最高だぜ!

「なんで僕には質問がなかったんですか!!」

ディ○ラが本当に大活躍だよ。いやー正直俺は、新加入選手はマンジュ○ッチとケ○ィラにしか期待してなかったから嬉しい誤算だよ全く。

「無視しないでくださいよ!!」

しかし「仁王立ち」はマジていい効果だよなーー。俺の岩石族デッキがさらに強化されちまったぜ。
あと、次のコレクターズパックで化石融合 フォッシル・フュージョンカード化してくれー!

「……なんで僕が…こんな目に…」


……それは、俺の愛さ……


「……この2人。なんだかんだでホント仲良いわねー」

「そうだねーお姉ちゃん」

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