D-HEROと共に戦うデュエリスト   作:無言の短パン

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皆さん!今日12月19日はなんと、我らがプロ(笑)ことエド・フェニックスの誕生日です。
盛大に祝いましょう! ……イヤッホーーーーーーー!!

「……一応、未来もだぜ」

では、いつものデュエルから。

ライズベルトのフィールド
モンスター
裏側守備表示モンスター
伏せカード1枚
手札1枚
ライフ6200

短パンのフィールド
モンスター
メタモルポット(裏側守備表示)600
手札1枚
ライフ5600

俺のターン、ドロー。……裏側表示のメタモルポットを攻撃表示(700)にするぜ。この瞬間、リバースしたメタモルポットの効果発動!互いの手札を全て墓地に送り、その後5枚のカードをドローする。
俺は手札の番兵ゴーレムとコアキメイル オーバードースを、ライズベルトはクレボンスを墓地に送って、カードを5枚ドローした。

ライズベルト、お前に俺のデッキのエースを見せてやる。
墓地に存在する2体の岩石のアステカの石像と守護者 スフィンクスをゲームから除外して、手札から地球巨人ガイアプレートを攻撃表示(2800)で特殊召喚する!
まだだ!さらに墓地に存在する岩石のコアキメイルガーディアンをゲームから除外する事で、手札からギガンテスを攻撃表示(1900)で特殊召喚するぜ!
さらに、コアキメイルサンドマンを攻撃表示(1900)で召喚するぜ。

バトルだ! ガイアプレートで守備モンスターを攻撃!
守備モンスターは守備力2200のメンタルプロテクターだったので、破壊されて墓地に送られた。
ギガンテスとコアキメイルサンドマンとメタモルポットダイレクトアタック!
ライズベルトは2体の攻撃力の合計4500のダメージを受けて、残りのライフポイントが1700になった。
カードを1枚伏せる、これで俺はターンエンド。

「俺のターン、ドロー!……来たぜ俺のもう1つの切り札を呼ぶカードがな!」

もう1つの切り札だと?

「ああそうだ、今から見せてやるよ!手札から、ミラクルシンクロフュージョン発動!この効果により墓地のハイパーサイコガンナーとメンタルプロテクターをゲームから除外する事で融合素材として、アルティメットサイキッカーを攻撃表示(2900)で融合召喚するぜ!」

アルティメットサイキッカー。確か、サイキック族シンクロモンスターとサイキック族モンスターを融合素材として融合召喚するモンスターだったな。カードの効果では破壊されなくて、守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、貫通ダメージを与えて。さらに、戦闘でモンスターを破壊して墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する効果も持ってたな。
成る程、確かに切り札としては申し分ないカードだ。

「さらに手札から最古式念導発動。その効果により地球巨人ガイアプレートを破壊するぜ!その後俺は1000ポイントのダメージを受けるがな」

最古式念導によってガイアプレートは破壊されて墓地に送られた。
しかしライズベルトは1000ポイントのダメージを受けて残りのライフが700になった。

「まだだ!さらに伏せていたサイコソードをアルティメットサイキッカーに装備するぜ」

サイコソードか。確か自分のライフポイントが相手より低い場合、その数値だけ装備モンスターの攻撃力を上げるカードだったな。ただし最大で2000までだがな。

「サイコソードの効果によりアルティメットサイキッカーの攻撃力は2000ポイントアップして、4900になったぜ!はっはっは、この圧倒的な攻撃力、破壊耐性、貫通能力、ライフ回復、完璧だ!完璧な布陣だぜ!」

「バトルだ!アルティメットサイキッカー(4900)でコアキメイルサンドマン(1900)を攻撃!」

コアキメイルサンドマンは破壊されて墓地へ送られた、俺のライフは一気に3000ポイント減って、残りが2600になった。

「この瞬間アルティメットサイキッカーの効果発動!コアキメイルサンドマンの攻撃力1900分のライフを回復するぜ。これで俺のライフポイントはお前と同じ2600になったぜ!よってアルティメットサイキッカーの攻撃力は元に戻る。ただしお前は圧倒的に不利だがな!」

クソ、勝ち誇った顔をしやがって。だが俺が圧倒的不利なのは事実……でもないか、俺の伏せているカードと手札のモンスターを使えばアルティメットサイキッカーは倒せるしな。

「カードを2枚伏せるぜ!(俺が伏せたカードはトラップカード、サイコチャージとバトルテレポーテーション。このカードで次のターンに手札を補充して一気止めを刺してやる)俺はこれでターンエンド」

……どうやらこのデュエル、確実に終わりが近づいて来てるな。
次のドローであるモンスターカードを引けば俺は勝てる。
頼むから来てくれよ……メガロックドラゴン……。

ライズベルト
モンスター
アルティメットサイキッカー(攻撃表示)2900
装備カード サイコソード(アルティメットサイキッカーに装備)
伏せカード2枚
手札1枚
ライフ2600

短パン
モンスター
ギガンテス(攻撃表示)1900
メタモルポット(攻撃表示)700
伏せカード1枚
手札1枚
ライフ2600

今日はここまでそれでは本編の始まりです。


ゾンビ…マジで最悪だな。

 俺は4体のゾンビ生徒がどんどんと接近して来るのを見て、四人の相手をする事を決めて今まさに啖呵を切ってデュエルをしようとした時だった。

 

「ちょっと待ったーー!! 4対1なんていくらおじさんでも無理だよ。あの中の1人とは私が相手するよ!」

 

「あははは〜私も助太刀するよ〜」

 

 そんな声が両隣から聞こえた。俺は慌てて両隣を見てみると、プノとセームベルがいつの間にか俺の両隣に居た。

 コイツら、いつの間に俺のデュエルディスクから出たんだ? いや今はそんな事はどうでもいいか。

 そんな事よりコイツらは今、一体なんて言った。ゾンビの相手をするだと?

 

「ダメだ!!危険すぎる! アスリ……さっきまで一緒にいた女の人が言ってただろ、負けたらあんな風に成っちまうんだぞ!ここは俺に任せろ」

 

「それは分かってるよ!…でも、おじさんが私たちを心配してる様に、私たちだっておじさんのことが心配なんだよ!」

 

 な、なんだと……お、俺の事を心配してるだと……。

 

「ベルベルの言うとおりだよ。それに、ベルベルはともかく私はあんなやつらには負けないよ〜」

 

「なにーー! 私の事バカにしてんの!」

 

 二人は勝手に喧嘩をし始めた。……まぁセームベルが口でプノに勝てる訳ないから、プノの圧勝なんだけどな。

 それにしてもこれは、説得は難しいな。ゾンビはすぐそこまで迫ってきてんだぞ。

 もしこのままデュエルしないで無理やりゾンビにされたら。……かと言ってゾンビから逃げたら、手負いで出て来るであろう十代とヨハンがピンチになる。

 ……最悪、もしセームベルとプノが負けてゾンビになっても死ぬ訳じゃないんだ。

 一番最悪なのは原作が大きく変わる事だ。そうなったらもう何が起こるか分からないからな……仕方ないか。

 ここは2人の力を借りて、なるべくここにいるゾンビたちをここから遠ざけよう。

 

「分かった。だけどココはそこまで広くない。だから俺たちがそれぞれ少し離れた場所でこいつらの相手をしよう。いいか、まずセームベルはここで赤い服を着たアイツの相手をしてくれ」

 

 レッドの生徒が相手なら、セームベルでも勝機はあるはずだ。

 

「分かったよ、おじさん」

 

「プノはしばらく俺と付いてきてくれ。そして充分な距離をとったら3人の中の誰か1人の相手をしてくれ」

 

「……(私が思い付いた作戦のほうが明らかに効率も成功率も高いんだけど〜…まっいいか〜)了か〜い」

 

「そして俺も充分な距離をとったら2人の相手をする。いいか、この作戦でいくぞ!」

 

 その後ゾンビたちは俺の作戦にまんまとハマり、セームベルは保健室の近くでレッドの生徒と、プノはそこから離れた場所でブルーの生徒と、俺はさらに離れた場所でブルーの生徒2人と、今まさにデュエルをしようとしている。

 

「「デュエル!(でゅ〜え〜る)」」

 

 こんな奴ら2・3ターンぐらいで片ずけてやる。

 

「先行は貰ったぞ。俺のターン、ドロー。…手札からデステニードロー発動、D-HEROダッシュガイを墓地に送ってデッキからカードを2枚ドローするぞ」

 

 よし、幽獄の時計塔とエターナル・ドレッドのカードが来た。

 俺の手札にはドレッドサーヴァントがいる。幽獄の時計塔を発動してドレッドサーヴァントを召喚すれば、効果で幽獄の時計塔に時計カウンターを1つ乗せる事が出来る。さらに次のターン相手がドローした瞬間、また1つ乗る。そしてエターナル・ドレッドを発動すれば時計塔は12時をさし戦闘ダメージを0にする効果が発動する。

 よし、このコンボで一致に主導権を握ってやるぜ。

 

「フィールド魔法、幽獄の時計塔はつど」

 

 ……いや待てよ。こんな廊下でフィールド魔法を発動したらどうなる。……まず間違えなくアカデミアを壊す事になる。一歩間違えば崩壊するかもしれない。……クソ、フィールド魔法は使えないな。

 

「D-HEROドレッドサーヴァントを守備表示(700)で召喚するぞ」

 

 幽獄の時計塔のコンボは出来なったがまだ手はある。

 

「手札から未来融合フューチャーフュージョン発動。このカードの効果で俺はV・HEROトリニティーを選択する。そしてその融合素材となるHERO3体をデッキから墓地に送る。俺はD-HEROダイヤモンドガイ、ディアボリックガイ、ディスクガイを墓地送るぞ。これでトリニティーは俺の2ターン後のスタンバイフェイズに融合召喚されるぜ」

 

 まぁゾンビにこんなこと説明しなくてもいいと思うが、一応な。

 

「さらにカードを1枚伏せる、これでターンエンド」

 

 次はゾンビ2人のターンですが「ああー」とか「うぁー」とかしか言わないのでカットします。

 

 

 未来

 モンスター

 D-HEROドレッドサーヴァント(守備表示)700

 伏せカード 1枚

 永続魔法 未来融合フューチャーフュージョン

 手札3枚 (幽獄の時計塔、エターナル・ドレッド)

 

 

 

 ブルーゾンビ生徒A

 モンスター

 ガガギゴ(攻撃表示)1850

 伏せカード1枚

 手札 4枚

 

 

 

 ブルーゾンビ生徒B

 モンスター

 デーモンソルジャー(攻撃表示)1900

 伏せカード2枚

 手札 3枚

 

 

 

「俺のターン、ドロー。……ダイハードガイを攻撃表示(800)で召喚して、カードを1枚伏せる。これでターンエンド」

 

 つぎのゾンビ生徒ターンは未来君がなるべく分かりやすく説明します。

 

 ブルーゾンビ生徒Aのターンになった。

 ブルーゾンビ生徒Aは手札のギガ・ガガギゴをコストにコストダウンを発動して、ゴギガ、ガガギゴのレベルを2つ下げて6にしたんだ。

 そしてガガギゴを生贄にゴギガ・ガガギゴを攻撃表示(2950)で召喚してきたんだ。

 さらに、死者蘇生を発動して自身の墓地のギガ・ガガギゴを攻撃表示(2450)で蘇生させたんだ。

 あーー、こいつらは濁音が多すぎる!間違えそうだ!

 そしてバトルフェイズになり、ゴギガ・ガガギゴでダイハードガイを攻撃してきた。

 ……おいおい、どっからどう見ても罠だって分かるだろうに攻撃して来んのかよ。

 

「伏せカード発動、D-シールド!このカードはD-HEROが攻撃された時に発動できる。攻撃されるD-HEROを守備表示にしてD-シールドを装備する。D-シールドを装備したモンスターは戦闘で破壊されない」

 

 ブルーゾンビ生徒Aはギガ・ガガギゴでドレッドサーヴァントを攻撃して破壊した。

 そして、ターンエンドした。

 

 ブルーゾンビ生徒Bのターンになった。

 ブルーゾンビ生徒Bはデーモンソルジャーを生贄に冥界の魔王ハ・デスを攻撃表示(2450)で召喚してきた。

 ハデスじゃなくって、ハ・デスだからな。この違いは大きいぞ。

 さらに手札から魔法カード、ポルターガイストのカードを使ってきた。その効果でD-シールドのカードが手札に戻されてしまった。

 そしてバトルフェイズになり、ハ・デスでダイハードガイを攻撃してきた。

 ハ・デスは黒い球体の塊?を放って来た。その攻撃でダイハードガイは破壊されて、ダイハードガイがいた廊下には大穴が開いた。……俺のせいじゃない、俺のせいじゃない、俺のせいじゃない。そうだ、壊したのはアイツだ!

 ……それにしても、これじゃあ攻撃力5000のトリニティーで攻撃したら大穴だらけになっちまうじゃねーか?

 ゾンビ生徒Bはカードを1枚伏せてターンエンドした。

 ……しかしコイツら、中々やるなー。流石ブルーの生徒だって言ったところか。

 

 

 

 未来

 モンスター

 D-HEROダイハードガイ(守備表示) 800

 伏せカード 1枚

 永続魔法 未来融合フューチャーフュージョン

 手札3枚 (幽獄の時計塔、エターナル・ドレッド)

 

 

 

 ブルーゾンビ生徒A

 モンスター

 ゴギガ・ガガギゴ(攻撃表示) 2950

 ギガ・ガガギゴ(攻撃表示) 2450

 伏せカード1枚

 手札 1枚

 

 

 

 ブルーゾンビ生徒B

 モンスター

 冥界の魔王ハ・デス(攻撃表示) 2450

 伏せカード3枚

 手札 2枚

 

 

 

「俺のターン、ドロー。この瞬間、未来融合フューチャーフュージョンの効果によりV・HEROトリニティーは融合召喚されるぜ。来い、トリニティー!」

 

 トリニティーがフィールドに召喚された瞬間、衝撃(風圧)によってトリニティーの真下にある床が派手に吹き飛んだ。……ち、違う、トリニティーが勝手にやった事であって俺のせいじゃないんだ!!

 

「ト、トリニティーの効果発動!融合召喚に成功したターン、トリニティーの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。 つまりトリニティーの攻撃力は5000だ!さらに融合召喚に成功したトリニティーは、1度のバトルフェイズ中に3回攻撃する事ができる。 ただし、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできないがな」

 

 トリニティーがパワーアップした衝撃(風圧)で、真下の床はさらに壊れて下の階が見えるまでになり、さらには真上の天井も豪快に破壊した。

 ……全部ゾンビ生徒の仕業だ。うん、そうだ、これは全てゾンビ生徒がやった事なんだ!

 ホント、ゾンビ最悪だなー。

 

「手札からD-HEROディバインガイを攻撃表示(1600)で召喚する。さらに伏せカード発動、トラップ・スタン!このカードの効果は発動ターンのエンドフェイズまで、このカード以外のフィールド上の罠カードの効果を無効にする。これでお前たちはこのターン、トラップカードを使っても意味がなくなったぜ!」

 

 これで後はトリニティーで3体のモンスターに攻撃すれば、ゾンビ生徒Aは倒せる。さらに、ディバインガイで残ったゾンビ生徒Bにダイレクトアタックをすれば、このデュエルは俺の勝ちだ!

 だが攻撃力5000のトリニティーで攻撃すればどう成るかはだいだい予想できる。ここは……

 

「V・HEROトリニティーでゴギガ・ガガギゴ、ギガ・ガガギゴ、冥界の魔王ハ・デスを攻撃。……トリニティー!優しくだぞ。なるべく優しく攻撃するんだぞ。いけ、優しくトリニティークラッシュ!」

 

 トリニティーは背中から巨大な腕を3つ出して、3体のモンスターをその腕で優しく攻撃して破壊した。

 ブルーゾンビ生徒Aのライフポイントは一気に0になり、ブルーゾンビ生徒Bのライフポイントは2550ポイント減って残り1450になった。

 

「ディバインガイでダイレクトアタック!当然、優しくだぞ!いけ、優しくディバイン ブロー」

 

 ディバインガイは優しくブルーゾンビ生徒Bを小突いた。

 ブルーゾンビ生徒Bのライフは0になり、俺は2人のゾンビに勝利した。

 デュエルが終わると2人のゾンビはその場にばたりと倒れた。

 よし、あとはコイツらを動けなくしよう。

 なんかいいカードはないかな……おっ、これなんかいいんじゃないか。

 

「しびれ薬発動」

 

 しびれ薬。このカードは装備カードで、このカードが装備されている時、装備されている機械族以外のモンスターは攻撃が出来なくなるんだ。確かエラッタされて機械族には装備できなくなった気がするけど、俺が持っているのは初期のカードだから全く関係ない。

 このカードならきっとゾンビたちを麻痺状態に出来るはずだ。

 俺の目の前の床に、緑の液体が入ったビンが出できた。

 俺はその液体を2体のゾンビ生徒にかけた。しびれ薬をかけてしばらくすると、2体のゾンビ生徒たちはピクリとも動かなくなくなった。

 ……今更だけど大丈夫だよな?その内効果切れるよな?死んでないよなコレ。

 

 ……あ、ああーそうだー、プノとセームベルのデュエルはどうなってるかなー。

 思えば自分のデュエルに夢中で2人もデュエルしてた事をすっかり忘れてたぜ。

 そうだな………よし、まずはプノとブルーゾンビ生徒とのデュエルの状況はどうなってるか見てみよう。

 いくらデュエルの実力が高いプノでも、相手は曲がりなりにもオベリスクブルーの生徒だ。

 きっと、かなり苦戦してるだろうな。

 俺は全速力でプノがデュエルをして居る場所まで走った。

 

 

 

 

 プノ

 モンスター

 覚星師ライズベルト レベル9 (攻撃表示)2400

 サイコ・ウォールド(攻撃表示)2300

 ディストラクター(攻撃表示)2000

 永続魔法 レベルフォース

 伏せカード1枚

 ライフ3000

 

 

 ブルー生徒

 モンスター

 起動砦のストロングホールド(守備表示)2200

 ライフ1700

 

 

 ……えっ、何これ?

 プノとブルーのゾンビ生徒のデュエルは、プノの一方的な展開だった。

 

「あ〜あ。この程度じゃつまんないな〜。もっと私を楽しませてくれると思ってたのに〜。期待外れだな〜」

 

 どうやら今はプノのターンみたいだ。……この状況ならプノは勝ったな。

 

「それじゃ〜もうそろそろ、終わりにするよ〜。お兄さんで起動砦のストロングホールドを攻撃〜。行け〜お兄さんのペットたち〜、ツイン・ヴィシャス・ファング」

 

 覚星師ライズベルトに従う2匹の犬?が起動砦のストロングホールドに襲いかかった。

 2匹はストロングホールドの至る所を噛み砕いて破壊した。

 

「あははは〜サイコウォールドでトドメのダイレクトアタック〜スネイルサンダ〜」

 

 サイコ・ウォールドは2つの角から電気をゾンビ生徒に向けて放った。

 ゾンビ生徒のライフは0になった。……スゲーなプノのやつ、圧勝じゃねえか。

 建物が結構壊れてるけど……きっとゾンビ生徒がやったんだな、うん。全く、ゾンビマジで最悪だなぁ〜。

 

「プノ。お疲れさん」

 

「あ〜ライライ〜。勝ったんだね〜」

 

「ああ、当然だろ。……それにしても、お前デュエル強かったんだな」

 

「そうだよ〜。あれれ〜言ってなかったっけ〜」

 

 いや、そりゃーそんなこと、言ってたかもしれないけど……幾ら何でも強すぎるだろ。

 だって、プノはセームベルと同じぐらいの歳なんだぜ。

 それなのに、おそらくクラン…いいや、ライズベルト以上のデュエルの腕だぜ。

 

「なぁ、プノは何でそんなにデュエル強いんだ?誰かデュエルが強い奴から教わったのか?」

 

「え!……あははは〜、ヒ〜ミ〜ツ〜♡」

 

 …………はっ、いかんいかん!プノがかわいすぎてしばらくフリーズしてた。

 それにしても、完全にはぐらかされたな。……そういえば前にもこんな事があったような。

 一体プノは何をそんなに隠したがってんだ?

 

「私の事なんかどうでもいいと思うよ〜。それよりも、ベルベルが心配だよ〜」

 

 俺がしばらくプノの事を考えてると、プノがそう言ってきた。

 ……まぁ確かに心配だな。相手がレッドの生徒とは言えセームベルだからなぁー。

 おっと、その前に。俺はしびれ薬を倒れているゾンビ生徒に掛けた。

 よし、これでいい。……さてセームベルとレッドゾンビ生徒のデュエルはどうなってるかなー。

 俺はプノの走る速度に合わせながら、セームベルがデュエルをして居る場所まで走った。

 

 

 

 セームベル

 モンスター

 魂喰らい(攻撃表示)1200

 はにわ(守備表示)500

 手札2枚

 ライフ1800

 

 

 レッドゾンビ生徒

 モンスター

 ルイーズ(攻撃表示)1200

 魔物を狩る狩人(攻撃表示)1500

 伏せカード1枚

 手札1枚

 ライフ2700

 

 

 ……えっ、何この低レベルなデュエル。俺は余りのレベルの低さに愕然とした。

 プノもただただ呆然としている。…かわいい。

 …でも嘘みたいだろ、バニラモンスターしか並んでないんだぜ、このデュエル。

 

「私のターン、ドローカード。……このカードは!……なかなか苦戦したけど、私の勝ちみたいだよ」

 

 ふむ、どうやらセームベルの勝利の方程式が揃ったみたいだな。

 それにしても苦戦したって言ったけど、まさか今ゾンビのフィールドに出てるモンスターにじゃないよな。

 はは、幾ら何でも違うよなベルベル。

 

「わたしは手札から、速攻魔法カードのサイクロンを発動するよ。このカードの効果で、アンタが伏せてるカードを破壊するよ」

 

 サイクロンがゾンビが伏せているカード+デュエルアカデミアを破壊した。

 ……俺は何も見てない。きっと気のせいだ。

 

「さらに!私は手札から、ミニマムガッツを発動するよ!このカードの効果発動のコストとして、はにわちゃんを生贄にするよ。このカードは相手フィールドの表側表示のモンスター1体を選択して発動できるんだよ。選択したモンスターの攻撃力をこのターンのエンドフェイズ時までなんと0に出来るんだよ。私は魔物を狩る狩人を選択するよ、これで魔物を狩る狩人の攻撃力は0になるよ。行っけーはにわちゃん、ミニマムアタック!」

 

 はにわは赤いオーラみたいなものを全身に纏って、魔物を狩る狩人に体当たりをして

 

「バトル。魂喰らいで魔物を買う仮人を攻撃だよ。いっけー魂喰らい、タマシイ タックル」

 

 魂喰らいの体当たりで魔物を狩る狩人は破壊されて、狩人が持っていた剣が宙へ高く吹き飛んだ。

 ゾンビのライフポイントは1200ポイント減って、残りのライフポイントが1500になった。

 

「ミニマムガッツのさらなる効果発動。このターン、選択したモンスターが戦闘によって破壊されて相手の墓地へ送られた時に、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与えるんだよ」

 

 セームベルがそう言った瞬間、吹き飛んだ剣がゾンビ生徒の頭に突き刺さった。

 ゾンビ生徒は1500ポイントのダメージを受けてライフが0になった。ゾンビ生徒はその場にばたりと倒れた。

 

「…勝った…勝ったよ……やったーー!私、初めてデュエルで勝ったよー!」

 

 セームベル、初勝利がよほど嬉しかったみたいだな。

 

「良かったね〜ベルベル〜」

 

「ああ、良くやったなセームベル」

 

 俺はそう言って、セームベルの頭を撫でた。い言っておくがやましい気持ちなんてないぞ!

 

「えへへーー////」

 

 ……ああ、照れてるセームベルは最高にかわいいな。このままずっと撫でてたい……

 そんなことを思っていた時だった。爆発音とともに保健室の扉が吹き飛んで、中から十代とヨハンそしてレイが出てきた。……良かった、どうやら無事にレイを助ける事が出来たみたいだな。

 

 その後、俺たちは素早く十代たちと合流して、体育館に向かって一目散にその場から走り出しだ。

 因みに寝ているレイは、ヨハンが召喚したトパーズタイガーの背中の上に乗ってる。

 そして体育館に行く最中で、途中で別れたオブ様、ジム、アモンが合流してきた。

 そして俺たち6人+αは無事に体育館に逃げ切ることが出来た。

 当然だが、俺は皆んなから「こいつ誰だ?」って目で見られてるぜ。……正直、かなり気まずい。

 十代、ヨハン、アモン、ジム、オブ様。誰でもいいから早く、俺の事を皆んなに説明してくれよーー!!

 




今日の最強カードはV・HEROトリニティー。
攻撃力2500、守備力2000、闇属性で戦士族の融合モンスターだ。
HEROと名のつくモンスター3体を素材にして融合召喚できる。
融合召喚に成功したターンは攻撃力を倍になって、3回の攻撃が出来るんだ。
ただしこのモンスターはプレイヤーへのダイレクトアタックは出来ないんだせ。


「……今日はエド・フェニックスの誕生日なんだぜ!」

「エドか……まだこの作品に出て来てないんだけどな」

「いやそれはまぁ……話しの都合上、仕方ないからさ。……そう言えば、EURO2016でイタリアがまたしても死のグループに入っちまったな」

「アンタ、いきなり何言ってんの?」

「EURO2012でもFIFA W杯2014でもイタリアは死のグループだったんだぜ。イタリア…クジ運なさすぎだろ!さらには欧州CLでユベントスの1回戦の対戦相手がまさかのバイエルンだぜ! 俺のブッ○ォンと言えど、限度ってもんがあるんだぜ!」

「お姉ちゃん。この人、お姉ちゃんが言ったこと、全然聞いてないよ」

「こうなったコイツはもうダメだ。今日はここまでだな」

「では私が次回予告をするです。……次回は誰もデュエルはしない予定だそうです」

「楽しみにしててなさいよね」

「俺はなにがあっても、ユベントスとイタリアの勝利を信じてるぞ!!皆さんも信……」

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