ブレンに続いてチェイスが・・・。
次のムービー対戦、どうか復活して欲しい!!!
「そう。右足にケガしたのが仮面ライダー・・。
皆よくやったわ。これで仮面ライダーの正体が分かるかもしれない。」
ガオウとの戦闘の後、見回りに出てたオカ研とアリアとキンジはリアスにガオウに付けた傷の事を報告してリアスは歓喜の表情だった。
「なによ、結局はアタシのキンジが立てた功績ってこと忘れてない?」
「あら?その功績に私の下僕と裸の写真が役に立ったのだからこちらにもその賞賛は受け取ってもいいと思うのだけども?」
「なに!?遠山お前、部長の裸を見たのかテメエ!!」
「いやちょっと待て!俺はただ桜井から渡された手紙を開いただけで・・。」
「何よアタシの所為!?それよりも部長、なんで部長の裸を見て遠山が別人に変わったりしたんですか!?」
「アリアから聞いたのよ、キンジは性的興奮をすると人が変わったように実力が上がるって。
今私達は協力関係にあるのだからその為に一肌脱いだだけよ。
それよりどうだったかしら?一応それなりに興奮しそうなポーズを取ってみたのだけど。」
「遠山ァ!!テメエオレですらまだ部長のセクシーポーズ拝めてねえんだぞ!」
「俺に言うな!そんなこと言われたって俺だってあの時突然見せられて混乱したわ!」
「部長の裸が気に入らないだとォ!?」
「いい加減落ち着いて話聞け!!」
何時の間にかオカ研の部室は騒がしくなり、それ以降仮面ライダー捜索についての話題は出なかった。
その中で顧問になったアザゼルがそんな光景を眺めながら先ほどの報告について思考に耽る。
(初めて成果出したって聞いたが、足の怪我なんて分かりやすい痕跡を残す様な奴かぁ?
まあ流石にあの雰囲気じゃ言った所でシラけそうだし、しばらく様子見で見ておくか。)
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<< TUNE・MAD DOCTOR >>
「・・・・ふう~~。」
自宅のソファーの上で寝ている悠は、右足の痛々しい青痣に救急車型のシフトカー[マッドドクター]を装填したブレイクガンナーを持って治療を行おうとしていたがその面もちはあまりよくない顔だった。
「頼むぞドクター。なるべく優しくな、優しく。」
マッドドクターが”任せろ!”とサイレンを鳴らすが悠はむしろ心配してた。
マッドドクターは高い治癒能力で怪我の痛みや傷跡も軽いものなら一瞬で治してしまうがその代償に治療するときはものすごく痛い。
悠は幾度もマッドドクターの治療を行ってるがこればかりはどうしても不安な気持ちになってしまう。
「お~、悠。来たで~。元気にしとるか?」
「こんばんわ~。」
「お邪魔します。」
「あっ、チビ空母トリオ。」
「誰が無い乳トリオやゴラァ!!」
「龍驤さん、落ち着いて。」
「ちょっと大袈裟だよ。・・・それに今に始まった事じゃないし。」
悠が不安な気持ちになってる時に龍驤、瑞鳳、大鳳の三人が訪れ、悠は気を紛らわす為に思わず開口一発にボケる。
「そんな事より何やってるの?足出して・・・って!怪我してるじゃない!」
「うわっ、これは痛そうやな・・。」
「それを今から治療しようとしてる最中だよ。」
「治療って、・・・なんで銃なんか持って・・。」
「今から荒治療やるのさ、すっごく効いてすっごく痛いヤツ。」
「何か手伝いましょうか?」
「あぁだったら、ちょっと体抑えてくんない?多分久しぶりで少し暴れそうだから。」
「はい・・・・こうですか?」
「いや、一人より二人の方が良いかも。」
「だったら、・・こんな感じでええか?」
「えぇと、私は・・」
「それなら銃持ってる腕抑えて、傷が消えるまで放さない様に。」
悠の両肩を龍驤と大鳳が二人掛かりで抑え、傷口に当てたブレイクガンナーが放れない様に瑞鳳がしっかり抑える。
準備が整い、悠はトリガーを引く覚悟を決める。
「んじゃあ行くか・・・・ッ~~~~~~!!!!」
トリガーを引いたらマッドドクターから送られてくる、治癒エネルギーがスパークを放ちながら傷を治していくが、その反動の激痛が悠に襲って来る。
声を上げないものの、顔は激痛で歪んでおり龍驤達が抑えてくれてるが体は所々跳ねあがっていた。
「うおっ!!、ちょっ、そこまで痛いんかいな!?」
「悠さん頑張って!あと少しです!」
「ちょっと!なんか私の方までビリビリ来るんだけど!?」
「っ~~~~!!!!・・・あぁッ!!、ハア、ハア。」
マッドドクターの治療が終わり、悠の足には先程の青痣は無くなり痛みも完全に引いてた。
悠は足の痛みは引いたが、足の怪我した時よりも疲労した顔になり顔から汗が出ていた。
「ハア~~、完璧に治るんだけど、毎度毎度こればっかりは慣れないわ。」
「そんなに痛いのならそうしない様に手を施せばいいのではないですか?
この子を造った悠さんなら出来る筈・・。」
「あぁ、最初は俺もそうしようと考えたんたけど、反動を弱めたら弱めた分治癒能力が低下しちゃうことが判ってさ、それなら多少我慢してでも怪我治す方が良いと思ってそのまんまにしてんだよね。」
「はぁ~~、何事もそう都合よくいかへんのやな。」
「というか此処まで反動が強いなら言ってよ!!お蔭で私の手ビリビリ痺れてるんだけど!!?」
マッドドクターを見ながらその性能について龍驤が納得いった風に言うと、先程ブレイクガンナーを抑えてた瑞鳳が涙目になりながら悠に自身の手を突きつける。
「あぁ悪ィ。ずっと一人でやってたからこういう事になるの予測してなかったわ。
・・・さてと。」
「なんや?どこ行くねん?」
「今日はもう寝る。色々有り過ぎて今日は疲れたよ。」
「寝るって・・食事は?」
「あー、作るのめんどくさいから今日はイイや。」
「ダメだよ疲れたならそれこそちゃんと食べなきゃ!
じゃないとまた鳳翔さんと間宮さんに言われちゃうよ?」
瑞鳳の言葉に思わずビクッと肩が跳ねる。
悠がそこまでの反応を見せた切っ掛けはある日悠がラボで作業をしている時、一日中ラボに籠っての開発でその時の食事は戦極ドライバーに搭載されてる栄養の供給システムで簡単に言えば栄養剤である。
あとは眠気覚ましのコーヒーだけを口にしていたのが悠も気付けない気配の持ち主である早霜にこの事が艦娘の食事担当と言ってもいい存在の鳳翔、間宮の耳に届いてしまい。二人からすれば成長期の真っ最中にそのような食生活は見過ごせなかったようで後日悠を正座させて食事の大事さについて3時間ぐらい説教をくらったとか。
悠からすれば自分はもう精神年齢はとっくに成人を越してるので成長期だとかそういった事に反論はしたが、それが却って逆に二人の逆鱗に触れてしまったのか3時間と言う時間まで正座の体制で説教をくらった所為で悠は鳳翔、間宮の二人が苦手になったとか。
「・・・出来ればこの事は黙って欲しいんだけど?」
「ダメです。大抵の人たちはあの二人から悠さんがちゃんとご飯食べてるか見てほしいって言っているんですから今日の事をちゃんと言わないと私達が怒られちゃいます。」
「ほら卵焼き焼いてあげるから大人しく座って待ってて。」
「手、痺れてんじゃなかったっけ?」
「こんなの気合でどうにかするわよ!
それよりホラ座って、座って!」
「ちょっと押すなよ・・。」
瑞鳳に押されてテーブルへ向かわされる悠。
そんな悠を見て龍驤は一人溜息をつく。
「全く、色々手がかかる男やなぁ。あんなのに惚れた川内達の気持ちが分からんわ。」
「フフッ、そう言いながらも龍驤さん悠さんの様子見に行くのに何の抵抗もないじゃないですか。」
「そらアレや、アイツ見てっと何か危なっかしいというか何と言うか。・・」
「・・・龍驤さんもそう思います?」
「ウチもと言うか、皆気付いてんのちゃう?あの時から・・。」
龍驤が思い出したのは悠が艦娘達と関わり出した初めに起こった事。
彼女たちは自身を支配していた転生者から助けてくれた悠に恩を返そうとある提案をした。
彼女たち艦娘が悠の仕事である転生者の抹消を手伝うために戦う事を悠に提案した際に悠は彼女達にこう言った。
ーこれは俺の戦いだ。お前達にはそれこそ何かしら手を借りる時はあるかもしれないが、奴等との戦いには誰の手を借りるつもりは無い。ー
悠は眼光を鋭くしながらこれを否定して、その時の悠の威圧感から誰も反論できなかった。
「あの時はビックリしましたね。あの加賀さんでさえ顔を真っ青にしてましたし。」
「ホント何がアイツをそこまで動かしてんのやろなぁ。
・・・・一体何を背負って戦ってんのやらか・・。」
龍驤は悠が戦う事を第一に考え、自分の命を二の次にしているようにしている姿が何より不安定で、危なっかしく見えた。
そして、先程言ってた悠の言葉。
ーずっと一人だったから・・・。-
誰の手も借りず傷つきながら戦い、今日まで生きてきた男は一体どんな気持ちなのだろうか。
転生者の欲望で生まれた艦娘達には長く戦いに生きた悠の気持ちは分からなかった。
「ウチ時々思うねん。アイツが戦ってる理由ってある意味呪いなんかじゃないのかって。
戦わなきゃどうすることも出来ない呪いをどうするか分からないままアイツは一人で苦しんでんじゃないのかって。・・」
「・・・かもしれませんね。
・・・・だったら尚の事、私達が支えてあげましょう?
戦わない私達が出来る事はあの人が壊れない様に影から支えてあげなきゃそれこそあの人は何時壊れても可笑しくありませんから。・・」
「・・・・そうかもしれんなぁ。」
二人は、瑞鳳に無理やり口に卵焼き突っ込まれてる悠を見てこれからの事を思うのだった。
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「おや?これから仕事かい?キング。」
「ん?あぁ、アンタか・・。」
場所は何処かの建物の通路に赤いジャケットを着た金メッシュの男、キングを白衣に灰色の髪の男、ドクターが呼び止める。
「まあね、別に不満はねえんだけどよ、どいつもこいつも骨のねえ奴等ばっかりで正直飽きてんだよコッチは。」
「ふむ、それをボクに言った所でどうしようも出来ないんだが・・。」
「分かってるての・・・アンタに愚痴でも言わなきゃヤッてらんねえってくらいにストレス溜まってるって言いたいんだよオレは・・。」
「そうは言われてもなぁ、・・・そういえばこの前大臣が転生者を消しに行ったときに会ったそうだよ・・・例の仮面ライダーに。」
「何!?それってこの前のヤツじゃねえか!!
アイツんな事一言も言ってなかったぞ!?」
「言ったら君が騒ぎそうだったからあえて言わなかったそうだよ。
あと、大臣はそのまま戦わずに帰ったらしい。」
「んだよ、・・・・ちょっと待て。
何でアイツが黙ってたことを今ココで言うんだよ?」
「ボクが言いたいのは、彼も君と同じ転生者を狙って出現してるみたいだから・・。」
「転生者を消してれば自然と会えるか・・・・。
ハッ!良いねえ!そう考えると楽しみになって来た!」
そう言ってキングはドクターの前から去っていった。
「・・・・やれやれ。
ボクが言ってるのは可能性の話であって、絶対会えるとは限らないのにキングときたら。
・・・まあ、あれでもちゃんと仕事はこなしてるから、そこまで単純な奴とは言えないんだけど。」
この時のドクターは考えてなかった。
キングの持ってる運の強さに。
次回、激しいライダーバトル!?