その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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今回は話しの最後にあの原作キャラが出ます。




 

 

 

悠の元に送られた一通の手紙、手紙の主の木山は悠を仲間に入れる事で世界の平和を作ろうとしたが悠はこれを拒否。

木山は悠を力ずくで手に入れようとするがオーガに変身した悠に戦闘不能にされる。

その時、突如二人の元へあらわれ戦闘不能の木山を襲ったのは悠と同じ仮面ライダー。

金色の魔法使い、仮面ライダーソーサラーが姿を表した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔法使い・・か。」

 

「えぇ、どうやら貴方はこちらについてあまり詳しくない様ですね。」

 

「生憎メルヘンチックなモノよりこっちの方がしっくりきてね。」

 

「ドクターと同じ考えですか。まぁ人それぞれですねこればかりは。」

 

「うぅ・・・。」

 

オーガとソーサラーが話してるなか先程ライトニングの魔法で全身が酷い火傷に負われた木山がまだ生きてる事にソーサラーが気付いた。

 

「おや、まだ生きてましたか。

手を抜いた覚えは無いのですがね。」

 

「な・・ぜ・・俺を。」

 

「攻撃したかですか?なに、今貴方のお仲間をウチのキングが片付けている最中ですので単独で行動している貴方を私が片付けに来たまでですよ。」

 

「なん・・だと。・・・なんで。」

 

「特にこれといった深い理由はありませんよ。ただ束になってる転生者達が私達の障害にならない様に消しているまでです。

それはそうと、私の魔法を喰らってまだ息があるとは案外見どころがありますねえ。

私の研究の素材に相応しいかもしれません。」

 

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ベルトのハンドソーサーを操作して右手のコモンリングをベルトに翳し、手を木山に向けると木山の下に魔方陣が浮かびそこから虹色の竜巻が木山を何処かへ飛ばした。

 

竜巻の強烈な風にオーガは顔を腕で庇い、風が無くなると木山はどこにもいなかった。

 

「お前、アイツを攫って何を考えてる。」

 

「言ったでしょう研究と。

それに貴方はもう既に私の研究成果をその目で見ている。」

 

「そうか、やっぱりあのファントムは・・。」

 

「えぇ、人工的に造ったファントムを人間と融合させる事でその力はオリジナルのファントムを超える怪人が貴方が倒したミノタウロスとヴァルキリーですよ。

最初は融合させる素材の人間の質を求めてアルディギアの血筋を狙ったのですがこの間の貴方の戦闘でそれを補えるだけのデータが集まりました。

せめてものお礼に貴方が守ったお姫様二人には今後手を出さないと約束しましょう。」

 

「そいつはありがたいが、生憎このまま黙って帰す訳にはいかないな。」

 

オーガはオーガフォンを銃形態の[フォンブラスター]に変えソーサラーに銃口を向ける。

ソーサラーは銃口を突きつけられてるというのに全くと言っていいほどに余裕だった。

 

「これはこれは、随分血気盛んなお人のようで。

ですが今回はこの辺で引き上げるとしましょう。私はただあの男を消しに来ただけですので。

・・・それに焦らずとも貴方とは近い内に戦う事になりますよ。私が・・いえ、我々が仮面ライダーであるならね。」

 

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ソーサラーはそれだけ言い残してオーガの前から消えていった。

 

オーガは変身を解き、先程ソーサラーが言ってたことを思い返して一つの答えが悠の頭に浮かびあがり、悠は上司にすぐさま連絡した。

 

「さっきの見てたよな?」

 

「あぁ、まさかとは思ったけど敵は君と同じ仮面ライダーだったとは。」

 

「あぁ、それもさっきのソーサラーだけじゃない。

アイツ、我々って言ってたからさっき言ってたドクターとキングとか言う奴等も多分仮面ライダーだ。」

 

「・・・これは厳しい戦いになるかもね。」

 

「・・・・ライダーにはライダー・・・か。

今回の仕事はかなり本腰入れないとヤバいな・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

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翌日。悠のクラスは担任の那月が自習を出したので悠は今屋上にて傍らにソーラーカー型シフトカー[バーニングソーラー]を傍に寝転がっていた。

 

何でも昨夜の港が焦土と化した事件に那月も顔を出さなければいけなかったらしく、悠は詫びに今度また金剛の紅茶葉でもあげようと心のどこかで思った。

 

悠は持ってきた本を顔に被せ、日を避けながら昨日のソーサラーについて考える。

 

ソーサラーは何か目的があってファントムを造りだしてる。しかもオリジナルよりもかなり強力なファントムを使って。

おまけに確認されてるのはドクターとキングと呼ばれてる二人。ドクターという名前からしてソーサラーのファントムの製造に関わってる裏方であるのが予想できるが、キングと言う者は転生者で作られた組織を一人で潰すほどの力量を持っているのが今の所予想できる。

 

悠は自分が考えられる敵の素性に一通り纏めながらまず、対ソーサラー戦の対策について考えようとしたが。

 

「おっ!こんな所でサボってる男の子発見~。」

 

誰かが屋上に来たらしく、傍にいたバーニングソーラーが悠のポケットに隠れる。

悠はなんだがめんどくさいと思ってしまったので、適当に誤魔化すことにした。

 

「くかぁ~。」

 

「あれ?寝たフリ?さすがにそれはお姉さん傷ついちゃうよん。」

 

「がぁ~。」

 

「・・・あの~そろそろなにか反応して欲しいんだけど・・。」

 

「ぐぅ~。」

 

「あの~。」

 

「あぁそうだね。サバ味噌は白より赤味噌のほうが個人的に・・。」

 

「全然違う話!?」

 

何だがこれ以上は騒がしくなりそうだから顔に置いた本を取って起き上がり声を掛けた主を見ると制服を着た黒髪の女子が立っていた。

 

「いや~、まさか声を掛けて答えてくれるまでココまでとは驚きだよん。」

 

「すいませんね、なんかめんどくさい感じだったんで適当に誤魔化そうとしてました。」

 

「あはは、そこまではっきり言われちゃうとは。・・」

 

悠が正直に答えるなか話しかけてきた彼女は困った風に笑う。

 

「というか、ココにいる時点でアナタもサボりですが?」

 

「違う違う。私は今日からココに転校してきた松永 燕です!

コレお近づきの小町納豆!おいしいから是非とも食べてね!」

 

「これはどうも。そしてようこそ、ある意味カオスな学園に。」

 

「それって歓迎されてるのかされてないんだか分かり辛いなぁ。」

 

悠の言った事はある意味間違ってない。

悪魔も通い、武偵と言う銃持った生徒も通い、吸血鬼の真祖もいて、何より目の前に噂の仮面ライダーがいる学園なのである。

 

「まぁそのうち分かりますよ。そのうちね。」

 

「ふ~ん。・・まっ!その辺も含めて新しい学園生活満喫しちゃうか!

じゃあまたね灰原君!」

 

そう言って燕は屋上から去っていった。

悠は手にバーニングソーラーを乗せて燕が去った後を見ていた。

 

「結局なんだったんだ、アレ?」

 

バーニングソーラーが”さぁ?”という風にクラクションを鳴らし、悠はもらった納豆を仕舞って屋上から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・アレ?、俺名前名乗ったっけ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(あれが武神・川神 百代が目を付けてる子か~。)

 

学園の廊下を歩きながら燕は先程会った悠に対するイメージを思い浮かべる。

 

(第一印象は気が抜けた男子ってイメージ何だけど、彼この前の決闘で圧勝したらしいし見た目じゃ想像できないタイプかな?

最初私もなんやかんやで彼のペースに乗せられたし、このまま彼に近ずけば自然と川神百代の打倒について何か掴めそうかもしれないし。)

 

燕にはある目的がある。

それは依頼主から学園にいる武神・川神 百代を倒すこと。

その為の準備として百代が最近目を付けてる悠に近ずいて些細なことから百代を倒すための情報を掴もうとしていたのだ。

 

そして依頼主から新たに与えられた依頼がもう一つ。

これはある意味百代を倒すよりも困難な依頼だが、燕はそれさえも成し遂げようとやる気に満ち溢れていた。

 

(とにかくまずは例の川神 百代と少し戦ってどのくらいかを見て、ついでに小町納豆の宣伝して、武神戦との戦略を立てよう。

そして次は・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたの正体、絶対に明かしちゃうよん。

噂の仮面ライダーさん♪)

 

燕の狙いは自然と悠へと向けられてた。

 

 

 

 






また主人公を狙うのが一人・・・。

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