「前回のあらすじ!
遂にその姿を見せたハイパームテキエグゼイド!俺はミラーワールドで絶賛ピンチな為見れなかったチクショー!」
「念願のロングヘアーになりました!」
「キラキラゴージャスになりました!」
「いやそれだけじゃ全然分かんないんだけど、もっと具体的に…。」
「とにかく光ってたな。」
「マジでスゲー、マジでパネー。」
「私のさァいッくォう傑作だァァァァアアアアアアアアアアッ!!!ブェェアアアッハッハッハッハッハ!!!」
「全然アテになんねー。もう最新話で確かめるから本編いくぞー。」
<< ハイパームテキエグゼイド! >>
ハルナとウラナが苦境を乗り越えて創り上げた最強無欠のガシャット、ハイパームテキガシャットで変身した黄金のエグゼイド。
豪華絢爛と呼ぶべきその姿に思わず息を呑むナイトとビースト。それと同時に本能的に感じ取れる並々ならぬ力を前に掛けようとした声が思いつかず立ち尽くすのみ。
その力の存在をアベルも感じ取っていたが、変身してるのがライダーズの中で一番下と見てるハルナが変身してるモノだと思うと鼻で笑った。
「随分とオシャレ決め込んだもんだねぇ、でも…見た目が派手なだけじゃコイツには勝てないよ?」
アベルが手でオーディンに指示を出すと、その姿を消した。
「ッ!──姉ちゃん来るぞ!」
「ヤツは死角から現れるぞ!」
ビーストとナイトが背後からオーディンの奇襲を教えてきた直後、エグゼイドの左斜め後方に姿を現したオーディンがゴルトセイバーをエグゼイドへ斬り付けようと振るった…。
「───そこォッ!!」
「「ッ!!」」
「ッ──何だと?」
──が、振るわれた剣は突き出された拳によって砕け散った。
両者の間に砕け散った剣の破片が舞い散る中でエグゼイドは振り返って突き出した拳を素早く引き戻し、反動を活かして逆の拳をオーディンへ。
だが容易に受ける程オーディンも甘くは無い。即座に瞬間移動でニ撃目を回避。完全に突き出した体勢になったエグゼイドの死角に現れたオーディンは、先程のお返しと言わんばかりに手刀を繰り出していく。
今度は確実に入る。客観的に見て誰もがオーディンの瞬間移動の前に成す術がないと思われた瞬間であったが、当のエグゼイドはオーディンの姿を尻目で捉えた瞬間、繰り出された手刀がエグゼイドを抉るよりも速く、その拳を完全にオーディンの顔面へ叩き込んだのだった。
「ッ!?──バカな…!」
吹き飛んで地面を転がるオーディンを見て、アベルは自分の目を疑った。
タイミング的に見て完全にオーディンの方が早く一撃入れると思っていたのに関わらず、気が付いたらエグゼイドの方が早く反撃に応じオーディンをぶん殴ったのだ。
「姉ちゃんスゲ…悠兄さんみたいに先を読んで…。」
「いや違う…至極単純に反応し動いてるだけだ。
達人…いや、最早人が出来る域を軽く超えてるぞ、今の桜井は…。」
「マジか…姉ちゃんとウラナパナ過ぎる…。」
二人はハイパームテキとなったエグゼイドのその一端の力を目の当たりに驚いてるのを他所に、エグゼイドは背後の二人に声を掛けた。
「二人共、ココはアタシに任せて灰原君をお願い。」
エグゼイドは自身が写ってるガラスに目を向け、ミラーワールドにいるリュウガのフォローをナイト達に頼んだ。
起き上がって睨みつけて来るオーディンを前に力強く拳を構えるエグゼイドの後姿に、ナイトは危惧する必要はないと判断し、エグゼイドの提案を呑んだ。
「…分かった。アイツの事は任せろ。」
「えぇ!」
「そっちは任せたぜ姉ちゃん!よっし待ってろ悠兄さん!……って待てよ。悠兄さんは今ミラーワールドだから…。」
「気に入らんが…行けるのはオレだけだな。」
ナイトはそう言うとビーストの前を横切ってビルのガラスへと歩いていき、そのままガラスの中へ沈み込んでいった。
それをただ無言で見送ったビースト。視線を変えれば起き上がったオーディンに向かって殴り掛かって行くエグゼイドを目に、完全に一人、置いてけぼりを喰らった。
「もしかして、オレの出番、無し?………ウソだろ?」
「ッ!───グァッ!!」
上段から振り下ろしたドラグセイバーを振り上げたスラッシュダガーによって弾き返された後、サイコローグからのタックルを受けて吹き飛ぶリュウガ。
オルタナティブがリュウガの攻撃パターンを完璧に記憶されてしまった事で全ての攻撃を防がれてしまう上絶妙なタイミングでサイコローグが攻めに掛かって来る事で新たにカードをバイザーへ入れる間も与えてくれない。
オルタナティブとサイコローグによる息の合った攻防戦に追い詰められるリュウガ。地面に倒れながらもデッキへ手を伸ばそうとするが、それをサイコローグが見逃さず飛び掛かって来る。
横に身を転がす事で回避するが、避けた先に待ち構えていたオルタナティブがスラッシュダガーを振り下ろす。
「ッ!──グゥゥッ!!」
咄嗟に両腕を交差して前に出し、バイザーで剣を受け止めた。
剣を受け止めているバイザーからギリギリと音を立てながら押し返そうとするリュウガだが、膂力はオルタナティブが勝っているのか、徐々に刃がリュウガの首に近づいていく。
「ッ!──」
「──セェァッ!!」
スラッシュダガーがあと少しで触れるかという所で、横合いからオルタナティブに振るわれた一閃は即座に飛び退いて躱される。
本人は奇襲を狙ったが、結果的にリュウガの危機を救ったナイトは倒れるリュウガを横目にオルタナティブとサイコローグにダークブレードの切っ先を向ける。
「剣バカ、お前…。」
「何だそのザマは。臆して立ち上がる気も無くしたか。」
「なわきゃねーだろボケ!余計な手出ししなくてもこっから巻き返すとこだっつーの!ったく…。
つか、お前等こそオーディンはどうしたんだよ?」
「桜井達に任せて来た…アイツ、完成させて来たぞ。」
「ッ!──そうか。やりやがったか、アイツ…。」
「残るはコイツ等だけだ。立ち向かうかオレに任せて尻尾巻いて逃げるか、さっさと決めろ。」
ナイトはそう言いながらリュウガに一枚のガードを投げ渡す。
ソレは先程リュウガの手から離れたサバイブのカード、カードを受け取り立ち上がったリュウガは何も言わず「フン…。」と鼻を鳴らしながらブラックドラグバイザーツバイにサバイブのカードを読み込ませた。
<< SURVIVE >>
蒼い炎に包まれてその姿を生存に導く形態、リュウガサバイブとなったリュウガはナイトの隣に立ち、散々煮え湯を飲ませてくれたデータの塊を早々削除すべくナイトに一つの提案を持ち掛ける。
提案を聞いたナイトは仮面の下で訝しげな表情を浮かべるが、此方に向かって駆けるオルタナティブとサイコローグを目にデッキからカードを引き抜いた。
<< FINAL VENT >>
「ハッ!──」
ダークブレードをダークシールドに収めるとその場から大きく跳躍するナイト。そして空から姿を変えながらナイトの元に現れたダークレイダーの背に飛び乗ると、ダークレイダーはバイク形態へと変形しナイトを乗せ地上を駆ける。
ダークレイダーに乗って此方に向かって来るナイトを前に、オルタナティブもデッキからカードを引き抜くとバイザーへカードを読み込ませた。
<< FINAL VENT >>
発動させたカードはナイトと同じく必殺技を発動する為の切り札。ダークレイダーの様にサイコローグがバイク形態サイコローダーに変形するとオルタナティブがその背に飛び乗る。
両者互いに最高速度を出して特攻仕掛けるなか、リュウガはデッキから抜いたカードをバイザーへ入れた。
<< CONFINE VENT >>
発動と同時にサイコローダーが元のサイコローグに戻り必殺技がキャンセルされた。派手に地面を転ぶオルタナティブのザマを見てリュウガは仮面の下でほくそ笑む。
「最近こういうの出来なかったからスカッとしたぜ、いつも以上に──。」
<< FINAL VENT >>
起き上がったオルタナティブにバイク形態のダークレイダーから放たれたビームが命中。
その場に拘束される形となったオルタナティブ目掛け、背のマントがバイクごと包んで巨大な剣と化して突っ込んでいく必殺技、疾風断がオルタナティブの胴元を突き破って上下半身が別れた。断面から血の変わりに構成してたデータが流れていき、やがて声を上げる事も無く霧散して消えてった。
残されたサイコローグには、龍の咆哮と共に近づく駆動音が迫って来ていた。
バイク形態となったブラッグドラグランザーに跨るリュウガ。車体を上げながら滑走するドラグランザーが吐き出す火炎弾がサイコローグの逃げ道を塞いだ所に、上げていた車体を叩きつけながら轢く必殺技、ドラゴンファイヤーストームによってオルタナティブとは違い見る影も無く爆散して散っていった。
スピードを落とし共に並ぶ形でバイクを止めるリュウガとナイト。一息吐くリュウガに対し、ナイトは不満そうな息を漏らす。
「…これは喜んでいい勝利なのか?」
「勝てば官軍って言うだろ?それに俺悪人だから何やったっていいの。悪人ルール?」
「そんなルールあって堪るか。戯け。」
そんな会話のやり取りをバイクに跨りながら続ける二人。バイクになってる二人の契約モンスターは内心、”さっさと降りろよ”言ってやりたいが声として伝えられないので黙ってバイクをするしかなかった。
「…さて、向こうはどうなったか。」
「…大丈夫だろう。今のアイツならばな…。」
「セイィッ!!───ッ!そこォ!!」
瞬間移動で死角に現れたオーディンは強烈な平手を繰り出すが、即座に反応して上半身を屈み腹部に拳を叩き付けるエグゼイド。
余りの威力に殴られた箇所を抑えよろめくオーディンは尽かさず姿を消したが、現れたと同時にエグゼイドが目を向けず後ろ蹴りを叩き込んだ。
<< GURD VENT >>
<< ADVENT >>
余りの攻撃力に危機を感じたオーディンは、ゴルトフェニックスと他のライダーのファイナルベントを軽々と防ぐと言われる黄金の盾、ゴルトシールドを召還し装備する。
「だったらコッチも!──ッ!」
<< ガシャコンキースラッシャー! >>
エグゼイドはコールしたガシャコンキースラッシャーを手に構える。
両者武器を手にし先に動いたのはオーディンの上空に佇むゴルトフェニックス。黄金の翼を羽ばたかせ、吹荒ぶ暴風と燃え盛る猛火が合わさった竜巻をエグゼイドに放つ。
身を裂く程の風と全てを焼き尽く炎が合わさったソレは正に地獄の業火とも呼べる竜巻に包まれるエグゼイド。
離れた所で見ていたビーストも、その余波である熱波に仮面の下で顔を顰めていた。十分に離れたこの位置でも伝わる驚異的な熱量。その中心位置に居るエグゼイドの安否を危惧したビーストであったが、その心配は無駄だったと言う様に、頭部の金色の長髪、ハイパーライドヘアーを振るって竜巻を霧散させ健在の姿を現した。
火の粉と共に金の粒子を撒き散らしながら駆けるエグゼイド。ゴルトシールドを構えるオーディンに向かいながら、キースラッシャーのキーを操作する。
<< ス・パパパーン! >>
「シャァンッ、ラァァァッ!!」
アックスモードに切り替えたキースラッシャーをフルスイングで振るった一撃は強固な防御力を持つゴルトシールドを容易く砕いていった。
盾を失い呆然と立ち尽くすオーディンに、軌跡を描くキースラッシャーの斬撃を浴びせるエグゼイド。
後退するオーディンに変わるように飛行して来たゴルトファニックスの特攻をキースラッシャーで受け止めると、片手でゴルトフェニックスの嘴を掴み、軽々と振り回す。
「フンンッ───ラアァッ!!」
振り回したゴルトフェニックスを地面に叩き付け、クレーターの中心で仰向けに倒れてる所に追い打ちに軽く助走をつけながら右足を振り翳し──。
「ぶっ飛べぇ!!」
サッカーボールの如くゴルトフェニックス蹴り飛ばすエグゼイド。蹴り飛ばされたゴルトフェニックスはきりもみ回転しながら宙を飛んでいき、星のように遥か彼方まで飛んでいった。
「……もう姉ちゃんだけで良くね?」
「秋!」
「ッ!悠兄さん!無事だったか!!」
「当然。」
「どの口が言うか。オレが来なければどうなってたか…。」
「俺の戦略のお陰で勝ったろうがよ!」
星になったゴルトフェニックスを見つめるビーストの元にミラーワールドから帰還したリュウガとナイトが合流する。
ここでリュウガはハイパームテキとなったエグゼイドを目にする。
「…アレがムテキか。」
「あぁ!メチャクチャスゲーのなんのって!もうマジ半端ねぇーんだよ!さっきだってトリが星になって!」
「お前の語彙力もメチャクチャになってんぞ。」
「やはり桜井達が優勢か…味方ながら恐ろしい力だな。」
「俺達のガシャットとレジェンドの力の集大成なんだ、そりゃヤベーもんにならねぇわけがねぇ…最も、ソレを扱える桜井もヤバいが。」
「…そんな事は無いさ。」
「ロン毛?」
「オレ達とは違う意味で強かったというだけの話だ。元から、な…。」
「…ねぇ、ロン毛ってたまーに頭おかしい事言うよな?」ヒソヒソ
「生まれた世界が違うから、感性がズレてんじゃねえの?」ヒソヒソ
そんなやり取りも合った中で、エグゼイドの方は終盤を迎える所であった。
「コレで…フィニッシュよ!」
<< キメワザ! >>
ドライバー中央にセットされたムテキガシャットの上部スイッチを押すと待機音が流れ、右足に金色の光が集まっていく。
オーディンも、黙ってやられるわけにはいかず、最後の抵抗の意思を見せてきた。
<< FINAL VENT >>
ファイナルベントの発動と共に、蹴り飛ばされた筈のゴルトフェニックスが再度姿を現しオーディンと一つとなって眩い光を放ちながら宙に浮かび上がる。
対するエグゼイドはキースラッシャーを投げ捨てると、もう一度上部スイッチを押し大きく跳び上がった。
<< HYPER CRITICAL SPARKING!!! >>
「ハァァァーーッ!!!」
巨大な光の塊となって向かって来るオーディンに向かって右足を突き出すエグゼイド。
オーディンとエグゼイドの必殺技が空中で衝突し合い、その余波で二人の姿が一瞬光に包まれて見えなくなる。
光が収まると、見えたのは地上に着地するエグゼイドと未だ宙に浮かんでるオーディン。
思わず固唾を飲んでしまったが次の瞬間、オーディンの体に当たり判定である”HIT!”の文字が次々と浮かびオーディンの姿が見えなくなるまで覆いつくされる程に。
<< 究極の一発! >>
<< 完全勝利! >>
”PAFECT!”の大きな文字と共に爆ぜるオーディン。
苦しめられてきた強敵を相手にノーダメージで倒したハイパームテキエグゼイド。
変身を解除したハルナとウラナの元に駆ける悠達を尻目に遠くから一部始終を見ていたアベルは静かにその場を去った。
世界の命運をかけた戦争に大きな風が吹いた瞬間であった。
一人バベルの塔へ帰還したアベル。纏わせている雰囲気は出る時と比べ晴れやかな気分では無く、気に喰わないといった表情を浮かべている。
そんなアベルの心情などに気づいていないのか、曲がり角から姿を見せた番堂が出迎えの言葉を投げかける。
「やぁお帰り。珍しく機嫌が悪いようだけど、一杯食わされたのかい?」
「…フッ、別に?シナリオに多少の変更を加える位の事さ。」
皮肉めいた番堂の言葉に一瞬顔を顰めたが、何事も無かったかのように振舞うアベル。
僅かな表情の変化を見逃さなかった番堂。対するアベルは何を何を考えてか、先程倒されたオーディンについて番堂に語りだした。
「そういえばキミはまだ知らなかったよね?キミ達がジャッジって呼んでた、彼の前世。」
「?…大臣は知ってるようだったけど、個人の守秘義務とだけ言われて教えてはくれなかったね。」
「そう…。
キミも知っての通り、BABELはこのボクが直々に厳選して選び抜いた、手足となってくれるとっておきの転生者集団だ♪
エネルギー開発の研究者であるキミ。博識で考古学教授の大臣、性同一性障害ながらも名家武道家生まれのラヴァー、カラーギャングのリーダーだったキング…でも最後の一人がどうしても見つからなかった。
だから、急ごしらえで用意したのが、ジャッジだ♪」
「用意した?…キミがジャッジを造ったと?」
「その通り♪人間に虐げられた動物たちの魂を合わせ、そこに悪意を植え付けた…ソレをゴルトフェニックスの形にしたのが、キミ達の知るジャッジだ♪」
「…その話を何故、今になって私に?」
「知りたいと思って…違った?」
「…いや、唯一の疑問が分かってスッキリしたよ。」
番堂は背中を向けてその場から去っていった。アベルの言った理由が本心かどうか分からず不気味に感じたが、今は個人の目的を果たす為の準備に専念すべきと意識を切り替えた。
これから大きく変わっていくであろう流れをモノにする為…再びBABELの脅威を晒しめるその時まで…。
オーディンを倒した翌日。ハルナはハイパームテキやっとを手にしながら灰原宅の廊下を歩いていた。
このガシャットを目にする度に、何故か悩みを打ち明けたあの医師の顔が浮かんでくる事に「まさか…。」「いやいや、そんなチョロくないし私…」とブツブツ言いながら首を横に振るう。
とにかくもし次に会ったらお礼を言おうと決心するハルナに、ラボからリビングへ行こうとしてた悠とバッタリ遭遇する。
「おー桜井。」
「あぁ灰原君…?ソレは?」
ハルナは悠の手に握られている一回り大きい角ばったロックシードに目を付ける。鮮やかな黄緑色と網目模様のソレを悠は自慢気に見せて来た。
「コレか?今さっき完成した出来たてホヤホヤ新ロックシード。開発したロックシードの中では最高傑作だ。」
「へぇー…コレってメロンよね?彩守君用の?」
「うん…最高傑作をあんなのに渡すのは非ッ常に不本意だが…全員の強化は必須科目だからな。
あそうだ、コレお前から渡しといてくれ。その方がアイツも喜ぶだろうし。」
「私?……まぁいいけど。でも喜ぶって?」
「まぁソレは追々…?っと悪い、電話だ。」
ーピンポーンー
「?お客?…私出て来る。」
「頼んだ…暁?──ハイもしもし。」
『あ!灰原!そっちに凪沙来てないか!?』
「凪沙ちゃん?…いやこっちには…。」
「あー、灰原君?電話中悪いんだけど…。」
「悪いちょっと待ってくれ。何さくら…。」
ハルナに呼ばれて振り返ると、困り顔のハルナの後ろ、玄関先で大きなバックを抱えて立っていた。
「…えっと?」
「ゆーくん…暫く此処に居させて!!」
「「…え?」」
『え?』
遂にラスボス登場。憑依型でCVが大物声優とかどこぞの星狩り族をイメージしちゃいましたね。
そして次週は遂に滅亡迅雷ライダー勢揃い、新しいゼツメライズキー出るっぽいけど、やっぱ狼系ですかね?