その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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「前回のあらすじ!、ってうォ!?」

「お前いつもこんな狭いとこでナレーションしてんのか。」

「お前は、世界の破壊者ディケイド!こんなとこにまで来やがったのか!!」

「通りがかったんでな。で?これが今日の台本か…。成程、大体分かった。
このオレディケイドが活躍する今日の話、存分に楽しめ。」

「俺のポジションしれっと取りやがった!
おのれディケイドォォォォォォッ!!!」






格差

 

 

「ハァァッ!!──」

 

「ッ!──クッ!!」

 

世界の破壊者・仮面ライダーディケイドと突如として戦う羽目になった悠ことフィフティーンは、赤いスポーツカーを思わせる仮面ライダー、ドライブにカメンライドしたディケイドのハンドル剣を黄泉丸と大橙丸の二本で捌いていた。

 

ディケイドの繰り出す剣戟は二本の剣で捌いても引けを取らない巧みな技巧にフィフティーンは仮面の下で苦い顔をする。それ程まで自分と相手の力量が先程から受けている剣から分かるのだ。

 

「フンッ!」

 

「ゥオッ!?」

 

受け止めた筈の一撃が弾かれ、出来てしまった隙をディケイドが蹴りを入れてフィフティーンを突き放す。

 

<< ターン! >>

<< ドリフト・カイテーン! >>

 

「デエェェアッ!!」

 

「ッ!──グァァッ!!」

 

高速で地面を滑走しながら回転して斬り付けるドリフトスラッシュをフィフティーンに決めるディケイド。

 

地面に倒れるフィフティーンを前にハンドル剣を放り投げ、ドライバーのバックルを展開した。

 

「まだまだこの程度じゃ終わらせないぜ。」

 

<< KAMEN RIDE──GHOST! >>

 

<< レッツゴー!・覚悟!・ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト! >>

 

ドライブの姿から顔の無い姿になったと思いきや、何処からか現れた踊るパーカーがディケイドに着せる様に覆い被ると一本の角を生やした黒目のオレンジ顔となって被っていたフードを脱いだ。

 

「ゴーストって…確か桜井の持ってるガシャットの…。」

 

「出し惜しみなんて止めて、そろそろ本気出したらどうだ?」

 

フィフティーンの知らない未知なる幽霊の仮面ライダー、ゴーストとなったディケイドは両刃の大剣、ガンガンセイバーを肩に担ぎながらフィフティーンに問い掛ける。

 

「お生憎様、俺はお楽しみを最後にとっとく方でね。前座のお遊びに本気出すかっつうの!」

 

「そうか…なら痛い目に遭うだけだな。」

 

「…色々変われるからって、いつまでも余裕…かませると思うな!!」

 

<< ガイムオーレ! >>

 

フィフティーンは素早くカッティングブレードを二回倒し、黄泉丸と大橙丸の斬撃をディケイドに向けて放つ。

 

「フッ──。」

 

だがディケイドはそれを既に読んでいたのか、短く鼻で笑った後、体が無重力になったかのようにフワッと浮かぶびフィフティーンの必殺技を回避した。

 

「なんだそれッ…!」

 

有り得ない回避の仕方をしたディケイドに毒を吐きながらフィフティーンはディケイドへ斬りかかりに行く。

フィフティーンの振るわれる黄泉丸、横一文字に振るわれた一振りを宙に浮いたディケイドは大きく上体を後ろに反らして回避。

続く大橙丸の袈裟懸けも、上体を反らした状態から身を捻って時計回りに回り込み、フィフティーンの背中にガンガンセイバーの一撃を与えた。

 

「ガッ!──気持ち悪い動きしやがって!」

 

「ゴーストだからなぁ──フンッ!」

 

両手で持ったガンガンセイバーから来る重い剣戟がフィフティーンを襲う。先のドライブとなった時のテクニカルな剣と違い今度は純粋なパワー、黄泉丸と大橙丸で防いでも一撃一撃の重さに手先が痺れを起こし始める。

 

「ハァァッ!!」

 

「グァァッ!!」

 

ディケイドの繰り出した渾身の一撃が黄泉丸と大橙丸を弾き、フィフティーンの胸部に袈裟懸け、大ダメージを与える。

ガンガンセイバーを投げ捨てライドブッカーを手にしたディケイドは、引き抜いたカード、エグゼイドの描かれたカードを手にしたが…。

 

「そういやこの世界にはエグゼイドが居たな…ならコッチの方が驚くか。」

 

そう言って取り換えたのは、赤と青、二つの色の顔を持った仮面ライダーだった。

 

<< KAMEN RIDE──BUILD! >>

 

<< 鋼のムーンサルト! ラビットタンク!──YEAH!>>

 

左右から二つのパーツがディケイドを挟み込むと、赤と青、目となる複眼が赤いウサギ、青い戦車の未知なるライダー。

創造の名を持つ戦士、仮面ライダービルドがフィフティーンの前に姿を見せた。

 

「ダブル?…いや違う、なんだよそのライダーは…!?」

 

「お前の知らない歴史の一つ、とだけ言っておこうか。」

 

見知らぬライダーの登場に困惑するフィフティーンを前にディケイドは膝を少し曲げると、左足の赤い脚に備え付けられたバネが縮み、その場から跳躍すると想像を遥かに超えた速さでフィフティーンの間合いに入り込んだ。

 

「ッ!!」

 

「ハァッ!!」

 

突き出した青い右足の裏がキャタピラの様に動いていると見えたその後に来る衝撃。只のキックより凄まじい威力に声を上げる事無く地面を跳ねながら吹き飛ばされる。

 

「ゲホッ!ガッ…ハッ!」

 

息を吐き出しながら覚束ない脚で立ち上がるフィフティーン。体とは逆に冷静に働いている思考はこの状況からの逆転の一手を導き出そうと必死に働かせているも、出てくる答えは敗北しか無かった。

 

相手は自身が想像していたより遥かに強く、尚且つ此方の知識には無い未知の仮面ライダーの力を持っている。現況では全く勝ち目が無い。

 

そう、今のままでは。

 

「いい加減分かっただろ。破壊者を前に戦えるのは、破壊者の力だけだって事に。

何を考えて勿体ぶっているのは知らないが、お前とオレとの実力の差はコレで理解出来ただろ?」

 

「…あぁ。分かった上で言わせて貰うよ…お断りだ!」

 

「ふぅん…せめてもの抵抗、ってヤツなら。惨めだな。」

 

「言うだけ言ってろ!!」

 

<< ガイムスパーキング! >>

 

「……。」

 

<< FINAL ATTACK RIDE──B,B,B,BUILD! >>

 

先に跳び上がったフィフティーンに続いて跳んだディケイド。互いに必殺技が繰り出されようとした次の瞬間、足を突き出そうとしたフィフティーンが、謎のグラフらしきモノによって拘束された。

 

「ッ!?」

 

「ハァァァッ!!!」

 

グラフの線に沿って向かって来るディケイド。捕らえられて成す術の無いフィフティーンはディケイドのキックをもろに喰らってしまい、空中で爆発が起きた。

 

「グァッ!…ァア…。」

 

地面へ勢いよく落ちた悠。胸を抑え苦痛の表情を浮かべる悠の傍で落ちて来たドライバーとロックシード。先程の必殺技によって破壊されてしまった戦極ドライバーと、フィフティーンと平成ライダーのロックシードの無残な姿に。

 

「フゥ……さて、と。」

 

ドライバーとロックシードを破壊した張本人であるディケイドは変身を解き、悠に近づいて彼の懐に手を入れると、取り出したディケイドライバーをジッと観察するように見つめる。暫くして、士の中にあった疑問がすべて解消した。

 

「テメ…ッ!」

 

「…成程。使わないんじゃなくて、使えない、が正しかったのか。

こんな粗末なモンでよくディケイドの名前を語れたな。」

 

「名乗った覚えは、無いッ。それよりもアンタ、何してくれてんだよ。コレ、人のモン壊してくれやがって。

ドライバーは兎も角、ロックシードはもう使いモンにならなくなっちまったぞ!」

 

「仕方がない。破壊者なもんでなぁ、オレは。」

 

「あぁそう破壊者ね、えぇ。それ言えば何でも許されると思うなよ。車の接触事故起こしてもそれで誤魔化す気?

”アンタの車とぶつかってへこんでしまったのは、オレが破壊者だからだ”って?」

 

「…お前、口だけは一丁前だな。」

 

「お褒めの言葉どうも、アンタのデカい態度にも負けるけど…。」

 

体が動かせるようになって起き上がりながら皮肉交じりに悪態を吐く悠。だが士に成す術無く敗北した挙句、フィフティーンの力を失った今、士に何を言っても負け惜しみの戯言となっている事に悔しく思い、それ以上悪態を吐くのを止めた。

 

「…にしてもここ何処?俺の居た世界か?そうじゃなかったら早く帰してくんない?そのドライバーも。」

 

「まぁ落ち着け。お前の探してるヤツの事なら、大体分かってる。」

 

「なんだと…?」

 

「壊してしまったせめてもの詫びだ。ソイツんトコに連れてってやるよ。」

 

そう言いながら灰色のオーロラを出現させ、潜らせた先に在ったのは…。

 

 

 

「ッ!…此処って。」

 

「そう。お前の通ってる学校だ。」

 

激しく戦った山岳地帯から、先程までいた学園の校舎が見える位置に飛ばされた悠。その時だった、士から告げられた真実が切っ掛けに昼休みに起きたショッカー戦闘員の襲撃の真相に気付いた。

 

「そうか。どうしてショッカーが学園内から襲って来たのか…学園の外から来たんじゃなくて、中から来たのか…なら感染者は学園に居る人間?」

 

「そう、正確には…あそこから来たようだがな。」

 

士が指を指した方角は清潔感見られる校舎では無く、その隣にある林の方角。林の奥底に何があったか思い出した悠は、顔を歪めた。

 

「またアイツ等かよ…。」

 

「訳アリか?」

 

「まぁね。

まぁいいや、とにかく根城が分かればこっちのモン。オイ、ドライバー返せ。これから大事な仕事だから……ねぇ聞いてんの…って…。」

 

バグスターがいるであろう拠点に攻め入ろうとする悠。悠は後ろに居る士に取られたディケイドライバーを返すように手を出すが一向に返事を返さないことに痺れを切らした悠が振り返ると、其処に居たはずの士の姿が何処にも見当たらなかった。

 

「オイ…オーイ!?…冗談だろ…。」

 

士は悠の前から突如として姿を消していった。悠にとってこれから必要な、この戦争の切り札ともいえるディケイドライバーを持ったまま。

 

「……お前も泥棒かよ!!チクショウッ!!

なッんで俺が会って来たライダーはどいつもこいつもロクでもねぇヤツばっかなんだ!?クソォ!!」

 

ディケイドライバーを持ち逃げされてしまい業を煮やす悠。胸の内を叫んで地面を蹴るなど、沸き上がった感情を暫く吐き出していったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海東 大樹は肩に細長いケースを掲げながら、立ち並ぶビルの一つの屋上にて悦に浸っていた。

 

この世界において貴重なお宝が向こうからやって来て頂戴しただけでなく、随分前から目を掛けていたライダーの後輩に久しぶりに会えて、その成長ぶりを感じられた事。

このとんとん拍子で長く追いかけている彼にも会えないだろうか?、と本気で思っていたが流石にそれは高望みが過ぎると思い自虐気味に笑みを浮かべる。

 

なにわともあれ今回の世界に来てから非常に調子が良いので、もう一つお宝を頂戴してから次の世界へ行こうかと思った矢先だった、海東の後ろにあった屋上のドアが勢いよく開かれた。

 

「いた!!ようやく見つけましたよ!!」

 

「ォオイ姫柊!一人で先走んな!!」

 

「お、お前もな…つかお前等二人、足速すぎんだろ…!」

 

「ん?…キミ達はさっきオオカミくんと居た…。」

 

ドアを勢いよく開けて来たのは、必死の表情で海東を睨みつける雪菜。後から古城がやって来て、二人の後を追いかける形でキンジが息を切らしながら海東の居る屋上へとやって来た。

 

海東を視界に捉えた雪菜は、その場から瞬時に海東との間合いを詰めていき…。

 

「ん?」

 

「”若雷”!──ッ」

 

出会い頭早々に呪力を込めた掌底を海東に叩き込む。が、海東は雪菜の掌底が当たる前にその場から大きく跳躍。雪菜と離れていた古城達を軽々と飛び越えて、さらに上の給水タンクの上に着地した。

 

「全く物騒だなぁ、そんなんじゃ将来ロクな大人にしかならないよ。少しは慎みというモノを身に着けたまえ。」

 

「泥棒の貴方に言われたくありません!!私の雪霞狼を返してください!!」

 

「コレかい?素晴らしいよ、この槍は。正にお宝と言うに相応しい代物さ。

ボクの御目に適った事を光栄に思いたまえ。」

 

「なんつう自己中発言…こりゃ灰原も嫌う訳だ。」

 

「ハハハハ!オオカミくんとは長い付き合いだからね!色々あったものさ。

…そういえば気にはならないかい?どうしてボクが彼をオオカミ少年と呼んでいるか。」

 

「…なんとなくな。嘘吐きで一匹狼。どうだ?」

 

「正解♪さすが武偵という探偵なだけはあるね。」

 

「それが何だっていうんですか?言っときますけど油断を誘う為とかの話なら…。」

 

「まぁ良いから聞き給え。少なからずこれから彼を友達として見るなら、今から話す事を聞いておいて損は無いさ。」

 

「オレ達に…?」

 

「ボクの知る彼は、正にオオカミ少年と呼ばれるに相応しい人間だよ。

自分を偽り、他者を欺き、あらゆる世界をたった一人で巡りながら幾人もの奇妙な力を持った人間を狩りつくした。相手が大多数でもたった一人で、一人も残さずね。」

 

「「「……。」」」

 

「彼との付き合いは長いと言ったね?そんなボクでも彼について知らない事が沢山ある。

例えば、彼が使ってるライダーの力とか。」

 

「それは、神太郎さん…アイツの上司が、仮面ライダーの居る世界の技術を学んで、一から造ったって…。」

 

「もしそうだとしたら到底有り得ないよ。

だって彼の使ってるライダーの中には、何処の世界を探したって既に存在しない筈の力もあるんだ。無い筈のモノが有るだなんて、それこそ常識を超えたワザでなきゃ可笑しいんだ。」

 

「…結局貴方は、灰原先輩の何を言いたいんですか?」

 

「彼は嘘吐きのオオカミ少年だ。キミ達が彼について知ってる事は実は偽りの真実で、知られたら都合の悪い事実があるとしたら?」

 

「「「ッ!!」」」

 

「もしボクの言ってる事が正しかったらどうする?キミ達はそんな彼を、未だ友達として見れるかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッソあの野郎、次会ったらマジ殺す。マジぶっ殺す。撃ち殺す。斬り殺す。焼き殺す。」

 

その頃の悠はある程度の感情を吐き出して一旦落ち着いた後、一人、学園の林の中を警戒しながら進んでいた。

 

未だ口からは呪詛とも言える恨みを吐き続けているが先程の荒れ具合から見て比較的マシだと思ってる分、正常な判断で無いのに気付かない程精神的に参ってるようだ。

 

呪詛を吐きながら足を進めていた悠、やがて目的地へ辿り着き木陰に身を隠して顔だけ覗かせると、その顔を嫌悪に歪めた。

 

「ゴリラ女もそうだが、アイツ等も相当疫病神と縁があるな。赤い糸で結ばれてるのか?」

 

視線の先に在る古い建物。オカルト研究部が根城としている旧校舎の周りに見張りと思われるショッカー戦闘員の姿が。

もし感染者がオカ研のメンバーの誰かであれそうでなくとも拠点を乗っ取られるとは流石にどうかと呆れつつ、悠は戦闘員に気付かれぬよう、隠密に中へ忍び込もうとしていた。

 

もしかしたら旧校舎の中には今回発症した感染者や、学園の生徒や教師を捕らえて人質などに使われる可能性がある。相手はバグスターとは言え、あのショッカーなのだから。

もしそうなら派手な動きは容易に出来ない。だからまずは多少のリスクがあれど、敵の拠点に忍び込んで調べる必要がある。

 

木陰に身を隠しながら悠は取り出した携帯を操作してメールを送る。それが終わるといよいよ旧校舎へ忍び込むべく気配を隠しながら進んでいくのだった。

 

 

 

 

そんな悠の様子を門矢 士は離れた所で見ていた。手には悠から取り上げたディケイドライバーを持ちながら。

 

「もう少しだけ様子を見させて貰うとするか…ん?」

 

旧校舎へ近づいて行く悠を見ながら士は手に持った悠のディケイドライバーの異変に気付く。

バチバチとドライバーからスパークが放電していた。まるで何かに反応するかのように。

 

もしやと思い士は自分のドライバー、ネオディケイドライバーを取り出すと、自身のドライバーもスパークを放っていた。

 

「コイツは…共鳴、してるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──っと、思ったりより楽に入れたな。にしても窓のカギ位、ロクに管理できねえのかアイツ等…。」

 

鍵が開いていた窓から難無く旧校舎の一室へと入り込んだ悠。

 

ずさんな管理に呆れながら旧校舎の中を警戒しながら一部屋一部屋調べていくも、見張りは外だけなのか中に思っていたほど戦闘員による見回りが無かった為に、一階はクリアと判断。

 

次に二階を調べるべく階段を上がりまた一部屋調べていこうとしたが、耳に微かな話声が聞こえた為に、声のする部屋へ。

壁に耳を当てて、微かなだが聞こえる会話の内容に集中して聞き取る。

 

『それで?貴様は我らに手を貸して何を企んでいる?』

 

「やだなぁ人聞きの悪い。まぁ確かにキミ達に手を貸すのはボク個人の都合なんだけどね♪」

 

 

(この声…アベルか。もう一人はどっかで聞き覚えが…。)

 

 

部屋の中には二人。うち一人はアベルと知り、もう一人は恐らく今回のバグスターであろう怪人の声に覚えを感じながらも二人の会話を聞き入れる。

 

『ほぉ?貴様の都合か。よもや我らを上手く利用しようと?』

 

「いやいや。キミ達の邪魔をする気は無いよ。キミ達がただ思う様に動いてくれた方がボクに都合がイイってだけ。」

 

『…いいだろう。今は、そういう事にしておいてやる。

今専念すべきは偽の仮面ライダー共を消し、あの男を取り込んで完全な存在となる事。それさえ叶えばショッカー再建も容易に出来る…。

だからこそ、余計な事をすればどうなるか、覚悟はしておけ。』

 

「…ま、信用できないのは仕方ないとして……そろそろ気付かない?外にネズミが聞き耳立てていることにさ♪」

 

 

「ッ!!」

 

気付かれと察し壁から離れたと同時に壁が吹き飛び、そのまま窓から外へと放り出された。

 

「グッ…イッ、テェ。」

 

 

「やぁ!そろそろ来る頃だと思ってたよ!思っていたよりかは遅かったけどもね。」

 

『ソイツが貴様の言ってた偽の仮面ライダーか。』

 

外へ放り出された悠の元へ近づいて来るアベルとバグスター。

 

白いマントを羽織り、太陽の様な赤い盾とマスクを被った怪人・アポロガイストであった。

 

「あー、アポロガイストか…道理ですぐ思い出せなかった。イマイチインパクトの薄いラスボスだったから。」

 

『貴様ッ、この私を愚弄するか!!』

 

「そう言ったつもりだったけど伝わんなかった?そりゃ失礼。」

 

バグスターの正体がアポロガイストと知った悠は、ゲーマドライバーを取り出して応戦しようとするが…。

 

『させるか!行け、戦闘員よ!!』

 

『『『『イィーーーッ!!!』』』』

 

「ちょ!、それ反則だろ!」

 

ドライバーを身に着けようとする悠をショッカー戦闘員達が妨害を仕掛ける。四方八方から襲われるお陰で変身が出来ない状態に陥ってしまった。

 

「このッ、いい加減に…!」

 

『喰らえ!”アポロショット”!!』

 

「ッ──!!」

 

ショッカー戦闘員の妨害に苦しめさせられている悠へ、アポロガイストは過剰とも言える妨害へ。自身の武器であるアポロショットを生身の悠へ向けて放ち、悠は手からゲーマドライバーを離してしまう。

 

手から離れたゲーマドライバーを拾おうと素早く手を伸ばしたが、ドライバーはアポロガイストの放った銃弾によって破壊されてしまった。

 

「な…ッ!」

 

 

『フン!コレで貴様は我らに対して手を足も出まい!後は何も出来ない貴様をいたぶってやるまでよ!!』

 

「うっわ~、清々しい程の悪党ぶり~。

…じゃあボクはこの辺で。」

 

『なんだ、最後まで見ていかないのか?』

 

「あぁ。この調子じゃ先が見えたし、後はご自由にどうぞ。煮るなり焼くなり改造なり。」

 

『元々そのつもりだ!コイツを嬲った後改造し、我がショッカーの手足として死ぬまで働いてもらうぞ!!』

 

「あぁそう。

そういうことだから精々頑張って抵抗した方が良いよ~?ま、変身出来ないんじゃ長くはもたないだろうけど♪」

 

アベルは悠にそう言い残しながらその場から消えた。残ったのは悠と取り囲むショッカー戦闘員達にアポロガイスト。倒すのに必要なゲーマドライバーを破壊され、尚且つ切り札のディケイドライバーも士に持って行かれた等、状況は正に絶体絶命である。

 

『さぁどうする?今大人しく降伏するなら特別に痛い目に遭わずに済むぞ?』

 

「うーんそうだなぁ…じゃあこうするよ!」

 

悠は囲んでる戦闘員達の輪を強引に突破して旧校舎の窓へと跳び込み、ガラスを割って中へと逃げた。

 

『無駄なあがきを!捕らえろ!!』

 

『『『イィーッ!』』』

 

 

旧校舎の中へ逃げた悠を追いかけるショッカー戦闘員達。

 

戦闘員は悠が突き破った窓から入って後を追いかけようと中へ入る。中には先程割れたガラスの破片が散らばっていた。

ガラスの破片を気にする様子も無く次々と中へ入っていく戦闘員達。ガラス破片に自分達を狙っているモンスター潜んでいる事に気付かず。

 

 

 

ーSyaaaaaaaaa!ー

 

『イィッ!?』

 

ーGaaaaaaaaaa!ー

 

『イ゛ィッ!?』

 

 

ガラスの破片から出て来たベノスネーカに戦闘員の一人が噛みつかれそのまま引き釣り込まれていく。

 

ガラスの破片からミラーワールドへ引き釣り込まれた戦闘員の姿を見て他の戦闘員が唖然とする中、別の破片からメタルゲラスが戦闘員を襲い、そのままミラーワールドへ連れていく。

 

その後も散らばった破片からミラーモンスターが次々と戦闘員達をミラーワールドへと引き釣り込んでいく。間一髪の所で死地から逃れ教室を出た戦闘員もいたが、廊下に貼られてる窓ガラスには待ち伏せしていたバイオグリーザが舌を首に巻きつかせ戦闘員を引き釣り込んでいた。

 

『イ゛ィィィィィッ!!!!』

 

必死に足掻いてみせるも虚しくミラーワールドへと連れてかれたショッカー戦闘員を横目に、悠は旧校舎の奥へ。

 

ドライバーを失い戦う手段を無くした悠がとるべき行動は時間稼ぎだ。ここに忍び込む前に送ったメールを頼りに今は時間を稼ぐことが唯一の抵抗だ。

 

(さて、一先ずはモンスター達でどうにかするとして…ん?)

 

ふと足を止めた扉の先に人の気配を感じた悠。その扉に手を掛けて中を見ると、鎖で縛られ倒れている人影がそこにあった。

 

「あぁ…アンタがヤツの感染者だったわけね。」

 

「んぁ?…お前、確か空隙のとこの…。」

 

寝転んだまま首を回して此方を見上げるのは、オカ件の顧問で堕天使勢のトップに居るアザゼルだった。

 

「成程。確かに堕天使トップのアンタを取り込めば色々と捗るってワケか。」

 

「何を言ってんだが知らねえが、取り敢えずコレ解いてくれ!」

 

「ハイハイちょっと待って下さいよ、っと…。」

 

「チックショウあの仮面野郎!いきなり出て来てオレをこんな目に遭わせやが…ッ!危ねぇ!!」

 

「ッ!──ガッ!」

 

『フン、手古摺らせおって…。』

 

「テメエ!ウチの生徒に手を出すんじゃ…!」

 

『貴様は黙ってろ!私が完全な存在となる為の大事な贄なのだからな!!』

 

「ブッ!?…──。」

 

アザゼルを縛る鎖をほどこうとした悠だが、背後から襲って来たアポロガイストに殴り飛ばされ、壁に激突。叫ぶアザゼルの頭部を蹴って気を失わさせると、蹲ってる悠に近づく。

 

『小賢しい手で戦闘員を退けたようだが、生憎ここにはガラスも鏡も無い!さぁ観念するのだな!』

 

「…ハッ。」

 

『何が可笑しい?』

 

「流石昭和、考えが古い…今は男だって身嗜みを気にする時代だよ!」

 

蹲っていた状態から隠してた手鏡をアポロガイストに向けると、手鏡から出て来たドラグブラッガーがアポロガイストの肩に噛み付いた。

 

『グォォォォォォッ!?!?』

 

「そのまま鏡の中に引き釣り込め!!」

 

『ヌォォォォォォッ!!』

 

必死の抵抗を見せるアポロガイストであったが、ドラグブラッガーの力には到底及ばず戦闘員達同様に鏡の中へと引き釣り込まれていった。

 

「ハァ……バグスターも時間が経てば消えるのかねぇ?そっちの方が楽でいいけど。」

 

アポロガイストをミラーワールドへ入れた事で一先ずは難を逃れた悠。殴られた痛みと壁に激突した所為で痛む体を起こし、残った戦闘員が居ないか確認しようと部屋を出た時だった。

 

 

鼓膜が破れる程の爆音と暗転する視界。自身が爆発に呑まれ吹き飛んでいると気づくのは旧校舎の外に転がった時だった。

 

 

「ッ~!…グ、ソがぁ…!今日だけで何回吹っ飛ばされてんだ…!!」

 

額から流れる血が目に入り赤くなった視界で起き上がった悠の目に飛び込んだのは、異形の怪人が横に列を作って此方に狙いを定めたかのように近づいて来ていた。

 

 

 

崇拝する神に仕える天使の一角・バッファローロード

 

死を超越した虎の使途・タイガーオルフェノク

 

カマキリの始祖であり王の階級・パラドキサアンデッド

 

魔へと堕ちた鬼・牛鬼

 

アブラムシの地球外生命体・フィロキセラワーム

 

想像から生まれたワニの怪人・アリゲーターイマジン

 

命を喰らい真名を持つ甲虫・ビートルファンガイア

 

そしてもう一つの究極の闇・ン・ガミオ・ゼダ

 

 

「オイオイ、リマジの怪人勢ぞろいですか…全然嬉しくねぇ大集合。」

 

『ならば私も加われば更に大迷惑という事だな!!』

 

悠の言葉に便乗するかのように現れたのは赤いデータ状のナニか。列を組む怪人軍団の前でデータが人の形を作り、やがてミラーワールドへ引き釣り込んだ筈のアポロガイストが現れた。

 

何故と目を疑ったが、最近新たに加わった同居人の事が頭に浮かんだ。

 

「成程。ウラナみたいに体をデータ状にして逃げたってワケ…。」

 

『その通り!最初はバグスターなどと嫌悪していたが、これはこれで悪くないと初めて実感させられたわ!』

 

「あぁそう…。」

 

状況は一転し危機的状況へ。どうにかまだ動かせる足で逃げようもそれは悪手。

大分時間を稼いだので、そろそろ来てもいい頃だろうと思う悠を他所に、アポロガイストは既に勝ったつもりか余裕の態度を見せびらかしていた。

 

『惨めなザマよな。所詮、偽物の仮面ライダーと言ったところか。』

 

「は?」

 

『あの胡散臭い男から聞いたのでな。

悪のライダーの力を使い、殺戮を行っていると。とても我々の知る仮面ライダーとは程遠い!』

 

「……。」

 

『むしろ貴様は此方側の住人。そのような者が我らが宿敵仮面ライダーを名乗るなど、片腹痛いわ!!』

 

「知ってるよ。」

 

『…何だと?』

 

「この世界で仮面ライダー名乗ってるのは、どっちかっつうと成り行き。自分がニセモノとか、そんなのよく分かってる。

さっきだって本物に散々やられた。これまで会って来たヤツ全員にもコテンパンに…。」

 

『フン。所詮その程度の器と言う事か。』

 

「まぁね。

…でも、それが俺だ。汚れた仕事をするのも、それしか能が無いから。ニセモノだ本物だ拘るより、俺は俺にしかやれない事に拘るね。」

 

『強がりを…そんなザマで我々に適うとでも言うのか!』

 

「あぁ超余裕。だってこうして見るとまんま負け犬の同窓会じゃん!この後の二次会も予約してんの?」

 

『な…!き、貴様ぁ!!』

 

「そんな面子が相手だったら、ニセモノでも全然楽勝だね。」

 

 

「確かに、言われればそうかもしれないなぁ。」

 

「ッ!お前…。」

 

『貴様は!…ディケイドォ!!』

 

「よぉ。随分と懐かしい顔触れだな。」

 

悠の肩に手を置いて姿を見せた士。自身を倒した宿敵を前にアポロガイスト他背後に居る怪人たちも殺気を出しているも、士はどこ吹く風の様に平然としていた。

 

「オイオイ、今更ノコノコ出て来て遅れて来たヒーロー気取りのつもりかよ?」

 

「否定はしない。オレが常に主役だからなぁ?」

 

「うっわ絵に描いたようなオレ様キャラ…。」

 

『ディケイド貴様!その男の味方をする気か!?ソイツは貴様らの名を語る、最低な悪だぞ!!』

 

「あぁ知ってる。でもコイツは最低な自分を受け入れている。誰に言われようと揺るぎない確固な意志を持って戦ってる…オレ達の様にな。」

 

「ッ…そりゃどうも。」

 

「なんだ?照れてるのかお前。」

 

「ねぇよ。」

 

「じゃあコッチ見ろ。何で目を反らす。」

 

「血が目に入ってんだよ。拭ってんだよ。」

 

「全く、素直じゃないヤツだ。」

 

 

『えぇい!さっきから此方をコケにしおって!!何様のつもりだ貴様等ッ!!』

 

その一言で士と悠は目を合わし、息があったかのようにニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

「通りすがりの…。」

 

「巷で噂の…。」

 

 

 

 

「「仮面ライダーだ!覚えておけ!!」」

 

 

『グッ…ヌゥゥゥ…!!!』

 

 

「…成り行きで名乗ってる割にノリノリじゃないか?」

 

「一度でいいから言ってみたくてね…夢が叶ったよ。」

 

 

 

『全く腹ただしい奴らめ!!だが、貴様等二人でこの数の相手は…!』

 

 

「おーっと!噂の仮面ライダーは一人じゃないんだぜぇ!?」

 

アポロガイストの声を遮るように現れたのは、秋、ハルナ、蓮司、ウラナのチームライダーズの四人だった。

 

「やっと来たか…遅いんだよ!どこで道草食ってたんだ?」

 

「無茶言わないでよ、バグスター探しに行けの次には学園の戻れとか。これでも結構急いで戻って来たんだけど?」

 

「結構遠くまで行ったもんね~。」

 

「それはそうと、そこの男は一体誰だ?」

 

「ん?…ッ!!な、なななななな!?!?!?

か、門矢 士ぁ!?ま、マジ本物!?マジモンのディケイドォ!?」

 

「おい、人をお化け扱いするな小僧。」

 

 

『残りの偽仮面ライダー共か!だかそれでもこの怪人軍団を前には…!』

 

「ならもう一人追加はどうだい?」

 

悠達の背後から声が聞こえたと思いきや、軽々と飛び越えて着地した来たのは先程悠の前に姿を見せて消えてった海東だった。

 

「こ、今度は海東 大樹ィーーッ!?!?!?」

 

 

「海東、お前…。」

 

「つれないなぁ士。久々に会ったというのに、こんな楽しそうな事にボクを仲間外れにするなんて。」

 

「お前まだこの世界に居たのかよ。」

 

「あぁ。少し忘れ物があってね。

…其処に居るのが彼等の言ってたキミの仲間か…成程。確かにもうオオカミ少年とは言えないか。」

 

「あ?何の話だよ?」

 

「気にしないでくれたまえ。さ、そろそろ始めようか、士。」

 

「そうだなぁ。久々に、楽しめそうだ。」

 

「ってオイオイ!おっ始める前に俺に返すモンあんだろが!ん!!」

 

「あぁそうだったな。ホレ。」

 

「おぅ。あー良かった戻ってきて…ってオイ。何だコレ。なんか変わってんぞ。マーク増えてんだけど?」

 

士から手渡されたディケイドライバーを大事そうに持つ悠であったが、以前と比べ真ん中のレンズの周りに描かれたライダーのクエストマークが増えていたのだ。

 

「知らん。勝手にそうなった。」

 

「勝手になった、って!オイこれ使って大丈夫なのかよ!?」

 

 

「おぉこれは実に興味深い!!」

 

「うぉぉいッ!!何時来たんだよアンタ!?」

 

突如として何処からか現れた神太郎は、悠が手に持つディケイドライバーを好奇心丸出しで眺めていた。

 

「これはもしや、本来揃う筈の無い二つのドライバーが化学反応の様に共鳴した事で、不完全なドライバーが完全なドライバーへ覚醒したのか!!

実に興味深い!!是非とも詳しく調べて今後のガシャット開発にィ!!!」

 

「それは後回しだ。今コッチに専念しろゲンム。」

 

「というか神太郎さん、私の掛けたリプログラミングの所為でガシャットが動かないんじゃ…。」

 

「問題なぁい!!今調整がやっと終わったところさ。この戦い私も参戦させて貰うぞ!!」

 

 

「ハハハ!賑やかじゃないか!キミもやっと仲間と言うお宝を手に入れたんだね、少年。」

 

「肩に手置くな!てかいきなり何だよ少年って!!」

 

「あ、あのぉ。自分桜井 秋って言います。その…もしよろしかったら、お二人のサインとか、握手お願いしていいっすか?ついでに写真とかも。」

 

「ほぉ。オレのサインが欲しいか…お前、中々分かってるじゃないか。コイツとは大違いだ。」

 

「あ、あざぁっすッ!!」

 

「秋!なに下に回るようなことやってんだ!!」

 

「だってこの機会逃したら次何時になるか分かんねえじゃん!!」

 

 

『貴様等ァァァアアッ!!!いい加減にせんかぁぁぁあああっ!!!敵を前に何時まで吞気にしゃべってるつもりだアアアアッ!!!』

 

 

「オイ。向こうもそろそろ痺れを切らしてる。いくぞ──段位五十段」

 

<< TADDLE FANTASY >>

 

「えぇ。行くわよウラナ。」

 

「オッケー♪」

 

<< MIGHTY BROTHERS XX >>

 

「さぁ見るがいい!新たな神の才能の一端を!!──グレートXー0」

 

<< MIGHTY ACTION X >>

<< DANGEROUS ZOMBIE >>

 

「よっし!マッハで終わらせて、後でゆっくりとサイン貰お!──零速!」

 

<< BAKUSOU BIKE >>

 

「さて。後輩達の前だし、今日は張り切っていこうかな。」

 

<< KAMEN RIDE── >>

 

「着いて来れるか?」

 

「アンタこそ、追い抜かれても知らねえぜ?」

 

<<<< KAMEN RIDE── >>>>

 

 

 

「「「「「「「変身ッ!!」」」」」」

 

 

<< ガッチャーン!──DUAL/LEVEL UP! >>

 

 

<<──TADDLE FANTASY! >>

 

「ハッ──」

 

<<──BAKUSOU BIKE! >>

 

「シャァッ!──」

 

<< ──MIGHTY ACTION──X──アガッチャ!>>

<< ──DANGEROUS ZOMBIE! >>

 

「ブァァァ~~ッ!!ヘァ!!──」

 

「だ~い、変身ッ!」

 

<< ──DOUBLE UP! >>

<<──Mighty MIGHTY BROTHERS "Hey!"──XX! >> 

 

「フッ──」

 

「よっと!──」

 

<< DIEND! >>

 

「フフ──」

 

<<<< DECADE! >>>>

 

「フン──」

 

「…これが完全な激情態か…。」

 

 

 

『ディ、ディケイドが、二人だと…!?』

 

アポロガイスト率いる怪人軍団を前に対峙するのはエグゼイド、ブレイブ、レーザー、ゲンム、ディエンド、そして二人のディケイド。

 

不完全なドライバーが完全なモノとなった事で、新たに生まれ変わったディケイド激情態は、真・激情態となったのだ。

 

「さっき言った二次会、俺が代わりに予約してやるよ…地獄の席をな!」

 

「…行くぞ!!」

 

 

「いざ参る!」

 

「マッハで乗ってくぜぇ!」

 

「コンティニューしてでも、クリアする!」

 

「このゲーム!──」

 

「みんなでクリアしちゃおー♪」

 

「行くよ士!少年!」

 

 

「「「「「「「「オォォォォォッ!!!」」」」」」」」

 

 

8人のライダーが強大な悪の組織を倒す為一斉に駆けだした。

 

 

 





次回は加賀美と地獄兄妹かぁアナザーカブトは安定の良デザインでしたね。

ギンガはしれっと杉田が出てた時はクスっと笑っちゃいました。

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