その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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続けて連続投稿です。


応戦

「アナタ、リュウガなの?この前と全然違う姿だけど。」

 

「別に隠す必要はないか。・・その通りだ、もっともこの姿はリュウガではなく武神鎧武と言うがね。」

 

「複数の神器の使い手?それとも・・・・。」

 

訪ねてくるリアスに以前会ったことを伝えるとリアスは武神鎧武とリュウガについて考えだす中、武神鎧武はさっさとこの場から立ち去ろうとしたが

 

「おい待てよ!さっきこの辺にはぐれ悪魔が居た筈なんだがお前なんか知ってんのか!?」

 

「あの蜘蛛女の事を言ってるのか?それならさっき俺が消したところだが。」

 

「A級に指定されてるネラークを一人で!?・・・とにかくこの前は逃がしたけど今回はそうはいかないわ、少なくともその素顔を見せてもらうわよ。」

 

「生憎シャイな性格でね、それにやすやすと正体を見せるなどそれでは顔隠してる意味がないではないか。」

 

「なら仕方ないわね、祐斗!」

 

金髪の騎士である木場 祐斗が武神鎧武に斬りかかって行き、大橙丸で祐斗が作り出した剣を受け止める。

 

「この前はやられたけど今度はそうはいかない!」

 

「仕方がない、死なない程度に遊んでやる。」

 

祐斗の剣を力技で弾き、そこから大橙丸で連撃をする。力強く隙がない剣に祐斗は防戦一方になってしまい遂には生成した剣が大橙丸の一撃で砕けてしまい剣を失った祐斗は武神鎧武に大橙丸の峰打ちをくらい気を失った。

 

「木場!」

 

「・・・これでは加減が難しいか。」

 

<<マツボックリ!>>

 

<<マツボックリアームズ! 一撃イン・ザ・シャドウ!>>

 

武神鎧武はブラッドオレンジでは力が強すぎると思った為、ロックシードの中では一番ランクが低いマツボックリロックシードで、その姿を黒い足軽兵のような鎧に身を包んだ。

 

「姿が?!」

 

「・・私が行きます。」

 

「子猫ちゃん!」

 

小柄で白髪の戦車である塔上 子猫は武神鎧武の鎧が身軽くなったからには耐久が落ちていると思い自身の持つパワーをぶつけて相手をダウンさせようとしたが武神鎧武はアームズウェポンの槍[影松]の刃が付いてない棒の部分で子猫が突き出す拳を横から弾いて攻撃を反らすと影松を地面に突き刺してそれを軸にポールダンスの様に回り子猫の側頭部に軽く蹴りを入れ、柄頭を鳩尾に叩き込み気絶させた。

 

「しゃんなろー!」

 

「!」

 

声を上げた方へ振り返ると、セミロングの戦車、桜井 ハルナが武神鎧武目掛けて殴りかかって来たのを回避すると殴った地面が大きく陥没し、よろめいた所為でハルナに影松を掴まれお互い押し合いの状態になって身動きが取れなくなる。ハルナはリアス達に聞こえない様に小声で武神鎧武に話しかける。

 

「あんた、仮面ライダーで転生者でしょ。一体あんた何考えてこの前の転生者と戦ってたのよ。」

 

「言いたいことはそれだけか?」

 

「いや、まだあるわよありすぎて時間が掛かるくらい。」

 

「・・ーー----。」

 

「!」

 

武神鎧武がハルナに何か言った後、影松を持ちながら上に跳んで途中空中で手を離し支えていたモノがなくなったハルナが前のめり倒れそうなのを必死で耐えきった所を後ろに回った武神鎧武が首の手刀で気絶させた。

 

「雷よ!」

 

その声と共に黒髪をポニーテールにした女王の姫島 朱乃は武神鎧武に落雷を落とそうとしたが避けらてしまい、続けて二発目を落とそうと魔力を溜める。

影松を回収した武神鎧武は続けて落ちてくる落雷に対し腰の無双セイバーを抜き避雷針の代わりとして上に投げる。落雷は無双セイバーに当たり武神鎧武の直撃を避けるとカッティングブレードを倒す。

 

<<マツボックリ スカッシュ!>>

 

エネルギーの溜まった影松を槍投げの要領で朱乃から5m離れた地点に目掛けて投げ、爆発の威力で朱乃にダメージを与えた。

 

「きゃあああ!」

 

「朱乃さん!」

 

「テメエよくも赤龍帝の籠手!」

 

兵士である兵藤 一誠が自らの神器”赤龍帝の籠手”を発動させ、光が晴れると赤い鎧に身を包んで武神鎧武に突っ込んでいった。

 

「お前にはこれがちょうど良いかな。」

 

<<ドングリ!>>

 

<<ドングリアームズ! NeverGiveUp!>>

 

新たに変えたアームズはドングリを模した西洋の鎧で、アームズウェポンのハンマー[ドンカチ]を弄びながら立っていた。

 

「テメエ舐めてんじゃねぇ!」

 

[Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!]

 

”赤龍帝の籠手”の能力である倍化をしながら武神鎧武へと近ずいていき、魔力と”昇格”した戦車のパワーで強化した拳で殴ろうとするが、武神鎧武はカウンターでドンカチを一誠の腹に叩き込んだ。

 

「がはっ!」

 

「舐めてはいない・・・あと、いくら威力があってもそれが当たらなければ意味がないぞ。」

 

玩具の様な形状からは全く想像できない衝撃が一誠に伝わり、体がくの字になった所に上段からドンカチを頭部に振り下ろした後、ダメ押しを喰らわせようとした。

 

<<ドングリ スカッシュ!>>

 

威力を最小限に抑え、ドンカチをアッパーの要領で一誠の顎に当てる。

喰らった一誠は鎧が解除されながら大きく吹っ飛ばされて脳震盪で意識を失った。

 

「一誠さん!」

 

「そこまでよ!」

 

声をした方を向くと吹っ飛ばされた一誠の身を案じる金髪の僧侶であるアーシア・アルジェントとリアスが滅びの魔力で作られた巨大な魔力弾を構えながら武神鎧武を睨んでいた。

 

「悪いけどアナタの強さを見て手を抜く必要は無いと判断させてもらったわ。流石のアナタでもこれの直撃は唯では済まないから今の内に降伏した方が身のためよ?」

 

「ご心配無用だ、その程度なら問題なく対処できる。」

 

<<イチゴ!>>

 

<<イチゴアームズ! シュシュッとスパーク!>>

 

アームズをスピードに優れたイチゴアームズに変え、先程投げた無双セイバーを回収しイチゴロックシードを無双セイバーに嵌める。

 

「また違う姿に。」

 

「攻撃した後も決して気を抜くなよ、抑えてるとはいえ威力は相当のものだぞ。」

 

<<LOCK・ON>>

 

<<壱・十・百!>>

 

「どうなっても知らないわよ!」

 

「ハアッ!」

 

<<イチゴ チャージ!>>

 

リアスが最大威力で滅びの魔力で作った魔力弾を武神鎧武目掛けて放ち。

武神鎧武も威力を抑えエネルギーで出来た巨大なイチゴから無数のクナイが放たれる[クナイバースト]が放たれる。

両者の技はぶつかった後、爆発を起こしながら相殺され武神鎧武はそれに耐えたがリアス達は爆風に飛ばされて気を失った。

 

唯一アーシアだけがリアスから離れていた事もあり、爆風の威力はそこまで喰らっておらず意識がはっきりあった。

武神鎧武は気を失っているリアスに近づき介抱しようとするアーシアに言う。

 

「そこの金髪。」

 

「はっ!はい!」

 

「ソイツが目を覚ましたら伝えておけ、今後俺に会っても一切関わろうとするなってな。」

 

「はい!・・・あのそれだけですか?」

 

「俺はこいつ等をどうこうする気はない、そっちが仕掛けてきたからこっちはそれなりの対応を取ったまでだ。・・・そうだな、しいて付け加えるなら早まった行動は控えた方がいい。相手の実力も測れず闇雲に仕掛けると下手すれば全滅するぞってな。」

 

武神鎧武はリアス達に向けて言った後、タンポポが描かれたロックシードを開錠し[ダンテライナー]となった空中飛行型ロックビークルに乗りその場を去って行った。

 

 

 

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「あっ・・・アイス忘れてた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は武神鎧武対グレモリー眷属の戦いでした。
そんでもって手加減した状態で圧勝というとんでもない結果をたたき出しました。
それでは今回はここまでです。

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