ファイアーエムブレムif 白光と黒闇の双竜   作:キングフロスト

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第48話 風と共に去りぬ

 

 宴が終わり、それぞれが満喫をした翌日の朝。アマテラス一行は風の部族の村のもう一つの入り口、つまりはイズモ公国へと向かう出口へと来ていた。

 

「フウガ様、大変お世話になり、ありがとうございました。それでは、そろそろ発とうと思います」

 

「うむ。今度来る時は、もっとゆっくりしていってくれ」

 

 見送りには、フウガ、アマテラス達と闘った部族兵達、そして何故か、フウガの隣で偉そうにふんぞり返りながら立っている少年が一人。

 

「ところで、この子どもは……?」

 

「子どもではない。私は村で一番の呪い師であるぞ」

 

 その子どもは、アマテラスの言葉に対して年不相応な言葉遣いで訂正してくる。その様は無理に大人ぶっているようにしか見えなくて、アマテラスのみならず、一部の女性陣は母性本能をくすぐられていた。

 それとはつゆ知らず、フウガは淡々と子どもの事を紹介していく。

 

「こやつの名は『ツクヨミ』。私が面倒を見ておるのだが、まだ村の外の世界を見た事が無くてな。お主らが旅をしておると聞いて、羨ましそうにしておったのだ。そこで、だ。これも良い機会。出来ればお主らの旅に同行させてやってはくれんだろうか?」

 

「ええ!? で、ですが私達の歩む道のりは死や危険と隣り合わせです。まだ子どもなのに、そんな危険な旅へ連れて行くなんて……」

 

 フウガの申し出は、アマテラスを驚かせるには十分な威力を持っていた。確かに、アマテラス達の中にはまだ幼い者や闘いとは程遠い世界を生きてきた者も居る。つい先日までただの村娘だったモズメや、エマのような兵士になったばかりの見習いだってそうだ。

 しかし、ツクヨミ程幼いという訳でもなく、ある程度自立している部分があるので、それほど問題ではない。

 だが、ツクヨミはどう見ても、まだまだ親の保護下で育つ年齢にしか見えない。自立とは程遠い年齢であろう事は一目瞭然だ。

 

「それは本人にも了承を得ている。私としても、私の手元を離れて世界を回り、次期族長として見聞を広げて欲しいと思っているのだ」

 

「その通りである。何も、私は好奇心に負けて旅に出たいという訳ではない。フウガ様の頼みだからこそ、お主らの旅路に同行するのだ」

 

 どうにも、ツクヨミは『羨ましい』という部分を否定しておきたいらしい。隠そうとすればするほど、子どもっぽいという事に気付いていないようだ。

 

「まあ、こういう者ではあるが、呪い師としての腕前は部族一。未熟ではあるが、戦列に加わるだけの実力は既に備えているのでな。必要が有れば助力してやってくれれば良い。どうだろうか、アマテラスよ?」

 

「うーん……」

 

 フウガの申し出は、アマテラスからしてみればありがたいとも言える。戦力は1人でも欲しいというのが、今のアマテラス遠征隊、及び白夜軍なのだから。だからといって、本人が乗り気とはいえ、子どもを危険な旅へと同行させても良いものかと考えれば、良いとも言い切れない。

 そんな、悩むアマテラスに、思わぬ所からツクヨミへの援護射撃が放たれる。

 

「良いんじゃないかしら。私は、幼い頃にお母様に連れられて旅をした事があるの。私はそこで、たくさんの事を知ったわ。今の私があるのも、それがあったからこそ……とも思えるの。世界を知るというのは、これからの世界を作っていく子ども達にとって、とても大きな意味がある。それに今の情勢、危険じゃない旅なんて無いわ」

 

「アクアさん…?」

 

「逆に考えてみて。今の私達は、王族とその直属の臣下の団体。暗夜王国との闘いはあるけれど、普通に旅をするよりも、まだ心強い仲間が一緒よ。それとも、彼を守りきれる自信は無い? アマテラス」

 

 アクアの言葉は、正しいとも間違っているとも断言は出来ない。しかし、不思議と頷きたくなってしまうような、何故か説得力のある意見。

 今のご時世、危険なんて誰にでも付いて回るというのは、確かにそうだ。旅商人なども、盗賊に襲われる事だってあるし、村を襲う山賊やノスフェラトゥだっている。街中で強盗や殺人だってあるのだ。

 それに、戦争はいつ終わるとも知れない。ガロン王が死ねば、それで戦争は終わるのか?

 答えは否だ。互いにいがみ合い、憎しみ合い、その溝はとても深く大きなものとなってしまっている。これを解消しない事には、完全なる終戦には至らない。

 ガロン王を倒すだけではなく、マークスやカミラ達、暗夜王家の人間を説得しない限り、和解は難しいだろう。事は単純ではないのだ。アマテラスが、白夜王国へと付いてしまった以上、マークスは簡単にはアマテラスの言葉に耳を傾けないだろうから。

 

 裏切り。それはガロン王によるアマテラスへの仕打ちだけではない。暗夜のきょうだい達にとっても、アマテラスの決断は裏切り以外の何でも無いのだから。

 

 

 ともあれ、どんな旅であろうと危険は付き物。アマテラス達の道は険しいものだが、人手が欲しいのもまた事実。せっかくの申し出だ。子どもであっても、闘う力があるのなら、ぜひとも仲間に加わってもらいたい。

 

「危険だと承知の上で同行すると言うのでしたら、私から断る理由も、もうありません。戦力の増加はこちらとしても嬉しいですからね。歓迎しますよ、ツクヨミさん!」

 

「ふっ…! よろしく頼むぞ、お主達」

 

「ツクヨミよ……くれぐれも、迷惑を掛けぬようにな」

 

 フウガは心配する言葉を掛けるが、その顔には親の暖かみが滲み出ていた。子が旅立つ寂しさもあれど、同時に嬉しさもあるのだろう。立派になって帰ってくる事に期待して、無事に戻ってきてくれる事を願って。親の愛情、それがその正体だ。

 

 こうして、遠征隊に新たな仲間が加わるのであった。

 

 

 

 

 

 部族の村を去りゆくアマテラス一行。しかし、その長であるアマテラスのみ、隊の最後尾に未だ動かずにいた。というのも、

 

「話とは、何ですか?」

 

「ああ。一つだけ、言っておきたい事があってな」

 

 フウガに呼び止められたアマテラスは、皆には先に進むように伝え、少し残っていたのだ。

 

「昨日、我が風の部族の伝承を語ったのを覚えているか?」

 

「確か……『奇跡は二つとして非ず。片や光となりて世界を照らし、片や闇となりて世界を覆う』……でしたか?」

 

「うむ。実は、これは夜刀神の事を言った訳ではないのだ。光と闇、つまりは白夜と暗夜……そしてアマテラスとスサノオ。まるでお前達の事を言い表したかのような伝承だとは思わぬか?」

 

 フウガの言葉は言い得て妙だ。アマテラスも、それを最初に聞いた時、不思議に思ったのだから。まるで、自分達の事を言っているかのようで、未来を予知したかのような内容である。

 

「はい。リンカさんの言っていた、炎の部族の伝承……あれはおそらく夜刀神を示した伝承。これらを合わせると、本当に私とスサノオ兄さんの事を指し示しているかのようです」

 

「だからこそ、私は試したかったのだ。昔、スメラギから聞いた夜刀神の伝説を鑑みてな」

 

「お父様が……?」

 

「お前の父、白夜王スメラギから聞いた伝説では、『夜刀神』は『炎の紋章』を『繋ぐ』鍵となるもの。もしそれが邪悪な者の手に渡ったら、世界を破滅させる力を与える事になる……と、奴は言っていた。故に、お前が夜刀神を操るに足る者か否か、見極めたかったのだ」

 

 鍵……。炎の部族の伝承でもあった、『鍵』という言葉。だが、どうにもこの二つの『鍵』という言葉は、意味合いが異なっているように思えてならない。

 片や、『夜刀神とは複数あるであろう紋章を繋ぐ鍵』。片や、『二振りの夜刀神がぶつかり合う事で世界の鍵へと至る』。

 普通に考えれば、前者は()()()()()()()()()()を前提としているが、後者は()()()()()()()()()()()()を示している。

 つまり、これらは似ているようで、別々の事を示しているのだと推測出来るのだ。

 

「まるで予言しているかのような伝承ですね…」

 

「ああ。だが、お前が夜刀神を持つに相応しいと分かった。それだけでも僥倖というものよ。それだけに、スサノオを見極められん事が気掛かりで仕方がないがな」

 

「……」

 

 伝承が本当に予言であるのだとしたら、暗夜に戻ったスサノオは、アマテラスと対を為す『闇』という事になる。どうにも、その不安がアマテラスの心に暗い影を落としていた。

 

「しかし、夜刀神に選ばれたという事実は変わらんのだ。お主とスサノオ、2人が伝説を覆せば良い。伝承も大切ではあるが、何より今を生きる者が新たな物語を紡いでいくのだからな。古きに囚われてばかりではならんという事よ」

 

「はい……!」

 

 フウガの言葉に、アマテラスは気を取り直す。くよくよしていても、どうにもならない。それならば、自分達の力で道を切り開いて行けば良い。運命を変えてしまえば良い。それは、今を生きる者の特権なのだから。

 改めて、アマテラスは笑顔を浮かべてフウガに礼をする。

 

「ありがとうございました、フウガ様。私はきっとこの戦争を終わらせてみせます。伝承にだって負けません。この夜刀神に懸けて、私は平和な世界を目指します」

 

 ───それが、私の選んだ道だから。

 

 そしてフウガは、決意に満ちたアマテラスの意思を聞き届けると、朗らかに笑い返すのだった。

 

「ふっ…頼もしいな。ならば信じてみるとしようか。お前の往く道の末に、明るい未来が待っていると…」

 

「はい!!」

 

「ではな。またいつか、必ず会おう。夜刀神に選ばれし、強き者よ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アマテラス達が風の部族の村を後にしてから少しした頃、とある3人組が風の部族の村へと向かっていた。

 

「はいよーラビットさん!」

 

『そ、そろそろ疲れてきたんだけど俺…』

 

「ええー!? 何のための変身ですか! そんなにデカいんですから、女の子2人くらい軽いものでしょう!?」

 

「それは…少し暴論ではありませんか…?」

 

 正確には、大きな兎と、その兎に騎乗している女性が2人。若干ウェーブがかったセミロングの黒髪で、少し小柄ではあるものの、絶賛成長中な体を隠すようにボロボロな黒コートを羽織った少女。もう1人は、主張の少ないスラッとした体つきをしており、紺色を基調とした、どこかの王子様が着るような衣装を纏っている。その長い銀髪を後ろで束ねており、風にたなびくその様は、聖銀の如き輝きを放っていた。

 

「チル……じゃなかった。カタリナ、流石に人を2人も乗せて走り続けるのは、ピーターがタグエルとはいえ辛いはずです。少しだけでも休憩させてあげませんか?」

 

「むぅ……仕方ないですね。それでは、砂漠に入る前に一休みしましょうか」

 

 カタリナと呼ばれた少女は、同伴者の女性の提案に少し考えた後、休息を取る事を決定する。その言葉に、彼女らの下からは歓喜の声が上がった。

 

『うおぉ……!! やっと休めるのか…』

 

 彼の喜びも当然である。何せ、彼は海を渡って以降、ほとんど走り通しだったのだから。それも、一直線に進むのではなく、様々な寄り道があったのだ。走行距離だけで言えば、暗夜から白夜へ直接向かうよりも遥かに多かった。

 

「それで、次は風の部族の村でしたね。これで今まで巡った部族の村は幾つになったんですか?」

 

「えっと……氷、闇、大地と行ったので、次で四カ所目ですね。まあ、闇と大地の部族は村自体が滅んでいましたが。今思えば、滅んだ部族の村から古い伝承が記された書物を発掘出来たのは幸運でした」

 

 ぽんぽん、と背負った荷袋を叩いてみせるカタリナ。そこには、ボロボロで今にも崩れ落ちてしまいそうな程風化した紙片が収められている。もちろん、崩れてしまわないように加工済みなので、軽く叩いても大丈夫なのである。

 

「確か、風の部族の次が炎の部族の村でしたね。こちらの地理に関しては、まだほとんど頭に入っていないので、カタリナとピーターに会えたのは私も幸運だったと言えるでしょうね」

 

「ルキ……エリスさんはまだこっちに来て日が浅いですからね。この世界の事をもっと知っていってもらわないと!」

 

『その割には、色んなとこで正義の味方をやってたよな。地理に詳しくないクセに、街から街へと渡り歩くなんてよくやったよなー』

 

「あ、正義のヒロインXでしたっけ? すごいですよね~。白夜側に来る前は、行く町行く町でその名前を聞きましたし。流石に海を渡ってからは聞かなくなりましたけど」

 

「うう……自分のやった事とは言え、こうして聞くと恥ずかしいものがありますね…」

 

 急に話が変わったと思いきや、自身の黒歴史が引き合いに出され、顔を赤くして俯いてしまうエリス。からかうようにはやし立てる2人に、エリスは眉間に皺を寄せて軽く睨み付ける。無論、下のピーターはそれに気付けないが、カタリナは舌をペロッと出して一言。

 

「ちょっと、からかいすぎましたね」

 

「まったく…! とにかく、こちらでも伝承を集め終えたら、()()虹の賢者様の元に行く事を忘れないように!」

 

「あはは、そんな大切な事を忘れる訳ないじゃないですか」

 

 呑気に笑うカタリナ。そんな彼女に、エリスとピーターはため息を吐く。彼女の軽い調子には、いつも振り回されているからだ。

 

 そんな折、3人は前方から集団がやってくる事に気が付く。けっこうな大所帯で、見たところ武器を持つ者がほとんどで、戦士の割合が高そうだ。白夜の着物が大半だが、一部の者は暗夜で見られる洋服を着ている。不思議な組み合わせである事は間違いない。

 そして、その集団の先を行く女性とすれ違う。こちらも向こうも道を譲り合うように、道の両端に寄って歩く。互いに気にも留めないように、淡々とすれ違う中で、1人だけ。すれ違い様に振り向く者がいた。それは、

 

「エリスさん? どうかしました?」

 

「あ、いいえ。今すれ違った集団の先頭の方に少し、懐かしさを感じたものですから。あの人を初めて見たはずなのに、何故か故郷が恋しくなるような、そんな雰囲気を……」

 

「へえ~……不思議な事もあるものですねぇ」

 

 変わらず呑気に返すカタリナだったが、エリスは少しの間、その集団の後ろ姿を見送っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

「今すれ違った方達、白夜の方では無さそうでしたね。それにとても大きな兎でした」

 

「そうね。……それにしても、あのコートの女の子、誰かに似てるような……いいえ、違うわね。あのコートを、どこかで見たような気が……」

 

 アマテラスとアクアは、今し方すれ違った旅人らしき2人と1匹について話す。服装が暗夜寄りのものではあったが、どうにもコートの少女の方が人畜無害そうにしか見えなかったために、警戒心を抱けなかったのだ。

 

「あそこから先は風の部族の村だ。彼女らが暗夜の手の者ならば、問答無用で攻撃されそうなものだが、そうで無ければ特に問題も無いだろう」

 

「ヒノカ姉さん…。そうですね、何も無いのなら、彼女達が攻撃される事も無いでしょう。ですが、暗夜王国の手先では無いと証明出来るのか、という新たな心配も出てくるんですが……」

 

 今のアマテラス達は先を急いでいるため、戻っている暇など無い。彼女達が無事に風の部族の村に入れる事を密かに祈って、アマテラスは歩を進めるのだった。

 

 




 
「キヌの『コンコン! お狐通信』~!」

※ここからは台本形式でお送りします。

キヌ「とうとう出たね!」

カムイ「うん!」

キヌ「という訳で、正義のヒロインXさんの名前はエリスだよ!」

カムイ「カタリナやピーターも、とうとう台詞が付いたよ!」

キヌ「今日のげすとは、そこら辺詳しく教えてくれる人を呼んでるよ」

カムイ「それでは、ゲストさんどうぞ!」

アンナ「毎度あり! アンナ商会でお馴染みのアンナさんよ。出演料はアマテラス様にツケておけば良いかしら?」

キヌ「うん」

カムイ「即答!? なんか軽い感じでお母さんの自腹が決まっちゃった…」

アンナ「さて、今回は何が聞きたいの?」

カムイ「読者さんが不思議に思ったであろう点を、こちらでいくつか挙げてみるね」

①例の彼女の名前

②エリスの髪の色

③エリスはどうやって、こちらの世界に来た?

④夜刀神と伝承について

カムイ「とりあえず、こんなところかな?」

キヌ「例のあの人に関するのが多いね~」

アンナ「じゃあ、①から順番に答えていくわね。あと、予め言っておくけど、ネタバレに成りかねない事はお答え出来ないからあしからず」

アンナ「①例の彼女の名前、これは前作で彼女が騙った名前がマルスだったから…ね。今回は最初から女である事を隠していないし、マルスという名前は前回使っているから、マルスの姉のエリスの名前を採用したそうよ」

アンナ「それじゃ②エリスの髪の色について。感想の返信かどこかで書いたかもしれないんだけど、この作品の覚醒子世代の髪の色は全員、公式の髪色よ。本当なら父親の髪色だけど、ifの世界に来る時に髪色をとある人物から変えられたのは知ってるかしら?」

カムイ「えっと、血縁を少しでも隠すため…だっけ?」

アンナ「そう。だから本当は彼らの髪色は父親、カタリナに関しては母親準拠になるところを、魔法で色が変わっているの」

キヌ「じゃあ、どうしてエリスは銀髪なの?」

アンナ「彼女には公式の髪色しか存在しないから。だから、他の子世代と違って髪色のバリエーションが存在しないの。そこで、髪色を変える案として、お母さんの髪色、という案が採用されたって訳!」

カムイ「あ、じゃあアカツキさんもだね!?」

アンナ「そうよ。オリジナルキャラクターであるアカツキだけど、この作品では黒髪……つまり、それは本当の髪色ではないの。彼女の本当の髪色は、今のエリスと同じ銀髪。彼女のお父さんの髪色ね」

アンナ「さて、③エリスはどうやって、こちらの世界に来た? という質問だけど、これはまだ伏せておくわね。その内明らかになるとだけ言っておきましょうか」

アンナ「そして④夜刀神と伝承について。これは③よりも深く、この物語の根幹に関わってくる内容。今言える事は、今後出て来るであろう伝承の内容、それを心の片隅にでも留めておいて。いつか、全ての謎が明らかになった時……数々の謎に覆い隠された深奥が浮き彫りになる。それこそ、真の黒幕の存在もね」

カムイ「それって……」

キヌ「もしかして、アレかな? そもそも、スサノオとアマテラスが転生するキッカケって……」

アンナ「そこまでよ。真実を知るのは、まだ早いわ。然るべき時は必ず来る。その時まで、まだ待っていてちょうだい」

キヌ「…うん。楽しみを取っておく事も大事だもんね!」

カムイ「今はとにかく、物語が進む事が何より大切だからね!」

アンナ「そういう事で、今回はここまで。次回もよろしくね! あ、聴講料はお忘れなく!」

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