ファイアーエムブレムif 白光と黒闇の双竜 作:キングフロスト
黒竜砦での後始末を一通り終えたスサノオ達。主に働いていたのはハロルドで、暗夜兵の亡骸に一人ずつ涙を落としながら埋葬していっていた。
スサノオにとっては、マクベスの息の掛かった暗夜兵達。だが、ハロルドにとってはそんな事は関係なく、ただ同じ軍に身を置く同朋として、彼らの遺体を埋葬していたのだ。初対面の仲間であっても涙を流して葬送する彼は、間違いなく誰よりも熱い心を持っているだろう。
あらかたの埋葬が終わると、ネネが彼らの墓前にて祈りを捧げる。傷を癒やす為の杖で敵を殴るといった野蛮なシスターではあるが、それでもれっきとしたシスターなのだろう。
彼女に倣い、仲間達と生き残った暗夜兵達で動ける者が、死者へと黙祷をする。この黒竜砦の闘いは、あまりに被害が大きく、そして一方的すぎた。本来、侵略する側である暗夜王国が、逆に白夜王国からの侵略を受けたのではないかと思えるくらい、被害は甚大だったのだ。
今回の一件で、黒竜砦は砦としても大打撃を受け、もはやまともに砦としての機能を果たせない。修復が必要なのは火を見るより明らかだった。元々、大昔の巨大な黒竜をそのまま素材として砦を建造しており、砦としてだけではなく歴史的価値も内包していたが、修復による竜部分は大幅に減少せざるを得ない。
砦として、歴史的建造物として、“黒竜から建てられた黒竜砦”は終わりを告げたのである。
祈りも終わり、スサノオ達はいよいよこの地を出発する。黒竜砦への被害に関しては、生き残った暗夜兵で報告するとの事で、彼らはスサノオ達に感謝の気持ちを示していた。
「それでは、ウィンダムへの報告は任せたからな」
「ハッ! 畏まりました! スサノオ様方の援軍が無ければ我々の命は今、こうして有りませんでした。奴らを撤退にまで追い込んだ事といい……あなた方は我ら暗夜王国の誇りです!」
「感謝の気持ちと共に、スサノオ様方の事を色好く報告させて頂きますので……」
およそマクベスの配下とは思えないその口振りに、信用して良いものかと少し不審に思うも、スサノオは迷いを振り払う。命懸けの後で、わざわざ嘘をつくとも思えない。ここは素直に信じても良いのだろう。
「そうか。おそらく、しばらく白夜からの進軍は来ないだろう。今回の侵攻は、彼らにとっても規模が決して小さいとは言えないだろうからな。少しの間、休んで傷を癒やすと良い」
「ハッ!」
気持ちの良い返事を受け、スサノオは彼らがマクベス配下である事すら忘れて、黒竜砦を発ったのだった。
スサノオ一行は次の目的地を目指す。最終目的地としてのノートルディアに渡るには、シュヴァリエ公国を通過しなければならない。そこから更に南下して、ようやくノートルディアへと最短で渡れる港街に辿り着けるのだ。
数日掛かりで黒竜砦からシュヴァリエへとやってきたスサノオ達。彼らは今、暗夜王国とシュヴァリエ公国を隔てる国境である高き壁の前に居た。
「この先がシュヴァリエ公国か……」
「はい。シュヴァリエは優秀な騎士を輩出する事で有名であり、独自に騎士団を複数有していると聞きます」
「だが、近頃では暗夜の支配が強まったせいで、自由に国の出入りですら制限されているそうだ。俺ならそんな責め苦を受け続ければ、頭がどこかにイっちまいそうになるな。それこそ、昇天しちまうだろうさ」
ライル、ゼロの説明に「へ~」と関心を示す返事をするスサノオ。もちろん、ゼロの変な言葉は全くのスルーである。
辿り着いたは良いが、時刻は既に夜を回っており、衛兵も必要最低限の人数が配置されているのみで、静かなものだ。パチパチと松明の弾ける音がヤケに鮮明に耳に入ってくるのは、決して気のせいではないだろう。静寂に包まれた国境で、スサノオは高く聳える壁を仰ぐように見上げる。
「…高い。これを崩すのは生半可な事じゃないだろうな」
「です。それこそ、スサノオ様が竜になっても簡単には壊せませんですよ」
「聞けば、白夜の『スサノオ長城』と比べても遜色ない鉄壁さを誇るらしい。ここを崩すとなると、骨が折れるだろうな。そして黒竜砦があのように半壊してしまった以上、最終的な防衛砦はこの国境の壁と、国境を守るもう一つの城塞となるだろう」
ネネ、アカツキの説明は的を射ている。高さもさることながら、分厚さも相当なもので、これを破壊しようものなら一朝一夕では到底無理だ。竜の力を用いたとて、何日掛かりになるかも分からない。
まあ、スサノオにこれを破壊する気は更々無いのだが。
「シュヴァリエに入るのなら、き、気を付けた方が良いと思います…」
壁を見上げていたスサノオの背後から声が掛けられる。そのおずおずとした声音に口調は、先の黒竜砦戦で大活躍を見せたノルンのものだ。
それにしても、豹変した時とはまるで違う性格には、やはり知っていても驚かされる。
「気を付けるって、何がだ?」
「は、はい……マークス様から以前お聞きしたんですが、シュヴァリエ公国内部で反乱を目論む者が居る…かもしれないと」
「あー! あたしも聞いた聞いた! それでカミラ様と一緒に何度か任務でも確認に出たんだけどねー。結局それらしい情報は掴めなくて、噂は噂だろうって事になったんだよね~」
「俺もレオン様の指示で探りを挿れたが、ナニ一つ掴めなかった。だが、噂でも懸念材料としては申し分ないからな。警戒だけは怠らない方がイイ。油断してイっちまうなんて、目も当てられないぜ」
アイシスはともかく、諜報に長けたゼロでさえ噂の真相を掴めなかったのは驚きだろう。それだけ上手く秘匿されいるのか、もしくは本当に単なる噂であるのか……。どちらにせよ、気を付けるに越した事はないという事だろう。
気を引き締め、スサノオは門へとその歩を進める。ここから先は暗夜領であって暗夜王国にあらず。騎士の名門、名家が並び立つ、騎士の騎士による騎士の為の『騎士の国』、シュヴァリエ公国である。噂がどうあれ、彼らは暗夜王国の人間に良い感情を持ちはしないだろう。無理矢理に従わせた暗夜に、むしろ嫌悪感を示す方が正しいのだから。
「行くぞ……!」
衛兵に、城を出る際に預かった通行許可証を見せ、難なく門を通過したスサノオ一行。門の先にはすぐ見える範囲に民家などの家屋が数多く建っており、国境の防壁は街のすぐ側に建てられたらしい。
やはり夜という事もあってか、街はひっそりと静まり返っており、酒場や食事処と思しき店の周囲以外は灯りがほとんど灯っていない。その酒場でさえも、賑やかではないのだろう。酒場特有の騒がしさは通常、外まで聞こえてくるというもの。しかし、ほとんどそれらしきものは聞こえてこないのだ。
静寂に包まれた街を進むが、かえって都合が良いかもしれない。反乱の噂が立つ程に、シュヴァリエの民は暗夜を嫌っているのだとしたら、あまり堂々と人目に付いて歩くのはよろしくないと言える。ただ目に付くだけで不快にさせるかもしれないし、それによって反乱の意思を煽る可能性だってあるだから。
……噂が真実であれば、の話ではあるが。
夜の街を歩く一行から少し遅れて、アカツキはゆっくりと夜空を見上げながら歩いていた。空一面に…とは雲もあるために言い難いが、それでも星が無数に夜空で輝いている。
「……綺麗だな」
普段の彼女を知らない者からすれば、物憂げな表情とその容姿も相まって、絶世の美女に見える事に違いない。いや、仲間達でさえ、いつも見る彼女の凛々しいその顔からは想像もつかないだろう。
その様子から、何者も近寄り難い雰囲気がするが、恐れ知らずのように歩み寄る者が居た。
「驚いた…そんな顔も出来るんだな」
「……スサノオ様。それは嫌味か?」
とたん、今度はニヤリといやらしく笑みを浮かべてスサノオへと返事をする彼女に、彼は焦ったようにしどろもどろになる。その様子を見て、アカツキは可笑しそうに笑い声を零した。それはもう、綺麗な笑い方で。
「ふふふ……。これは失礼を。だが、私とて女なのだ。星を見て憂う事もある」
「いや、なんというか、その…すまない。悪気があるとかじゃなくてだな。アカツキはいつもキリッとしてる感じだから、そんな風に物憂げな顔もするんだなと思って。意外だったというか……」
申し訳無さそうな彼の言葉に、アカツキは自信ありげにフフンと軽く笑ってみせる。
「分かったか、スサノオ様よ。私も一端の女であると。これでも、幼い頃は蝶よ花よと可愛がられたものでな。女としての立ち振る舞いや所作など、たんと教え込まれたものよ」
懐かしむように、口元を綻ばせて語る彼女。だが、今の彼女は武芸に生きる戦士としての側面しか、仲間にですら見せていない。一体何が彼女を変えたのか。かつて聞いた妹の存在が関係するのだろうか…。
考え込むスサノオをよそに、アカツキはいつもの凛とした顔付きに戻ると、
「して、スサノオ様。私に何か用でもあったのではないか? もしや、口説くために声を掛けた訳でもあるまいに」
「口説くなんて、そんな…。ただ、アカツキの歩く速度がちょっと遅れてるみたいだったからさ。気になって、そしたら……って事だよ」
先程までの事を思い出してか、照れ臭そうに話すスサノオを見て、アカツキはいたずらな笑みを浮かべて、彼の反対側を指差した。その指先を辿るように、スサノオが振り返った先では、
「……………」
後ろに振り返りながらジーッとスサノオとアカツキを見つめるフローラの姿が。なんとも器用なものだが、なんとなく責められているような気がしないでもないスサノオ。別に悪い事はしていないはずなのに、何故だか悪い気がしてくるのは、どういう訳か?
そして、バツが悪そうなスサノオの姿に、アカツキは再び笑うのだった。彼女にしては珍しく、何度目かの笑顔を、こうも連続で見せる事に、こっそり様子を窺っていた幼なじみ達は驚くと共にほくそ笑むのであった。
彼らが和んでいる裏で、密かに闇夜に紛れて動く影があった。民家の陰から陰へと、まるで機会を探る暗殺者のように、それでいて、獲物を舌なめずりする野獣のごとく。その人物は、一団のとある一点に熱く視線を送っていた。
「はあっ……」
無意識に漏れる吐息の、なんと艶やかな事か。実のところ、その人物はスサノオ達が黒竜砦を出てから少しして、ずっと後を付けていた。無論、べったりと張り付くように、休息する彼らに合わせて休息し、食事も同じタイミングで、進む速度も全く同じ。まるでストーカーのようなその行動。しかし、姿は決して見せず、その存在も悟らせない。完璧なストーキングに、気配の察知に優れたゼロやニュクスでさえ気付いていない。
そっと陰から顔を出して見てみれば、目当ての人物は一人の女剣士と何やら談笑しているではないか。
ああ───
「羨ましい、本当に羨ましい……。私もあの方とお話したい…でも、またあなたとも逢えるなんて、私は運が良いわ……」
とある民家の前に設置されたタルの側面からは、顔と共にゆらりと長い銀の髪が揺れ落ちる。彼女……シェイドが見つめるは、スサノオとその隣に居るアカツキ。つい先日、スサノオに強烈に興味を引かれたシェイドだったが、その隣では突然去ってしまった、これまた興味の対象だったアカツキが居るではないか。これはどんな巡り合わせか……またとない好機だろう。
識りたいと思った対象が同時に存在し、そして厳しい監視の目も今や無し。ペロリと唇に舌を這わせて、彼女は眼光を静かにギラつかせて、妖しい笑みを浮かべていた。
「ああ……またアカツキを識るチャンス。そしてスサノオ様も……。あらあら、あそこに見えるのはノルンじゃない。うふふふふ。美味しそうな取り合わせね……」
その言葉は聞こえていないはずなのに、何故かノルンとアカツキは同時に、キョロキョロと辺りを警戒するような素振りを見せる。アカツキは険しい顔で、ノルンは怯えた表情で。余計にシェイドを喜ばせるとは知らずに、彼女が喜ぶ反応を見せていたのだ。
彼女を縛る枷は今や無い。ノルンへの接近を禁じていたマークスも、注意を促していたレオンも、何故かライバル視されていたカミラも、上司たるマクベスですら、今のシェイドを縛れはしない。
「今頃王城は……というよりマクベスはてんやわんやでしょうね」
それもそのはず、彼女は城を出る前に、とある仕掛けを仕込んでいた。これも全ては、マクベスの下から離れ、スサノオに近付く為。
しかし、彼らに声を掛ける機会がなかなか無いのもまた事実。だから彼女は、こうしてコソコソと付け回っている訳だし。
何かキッカケがあれば良いのだが、それを掴めずにいるが故の現状であった。
「何か手土産でもあれば良いんだけど………あら?」
それは突然だった。街の出口へと向かう一行の前に、何か袋を担いだ男が走ってきたのだ。フードで顔を隠し、如何にも不審者ですと言わんばかりの風貌に、息は荒く、慌てるように必死に町通りを走るその姿は、まるで何かから逃げているようにも見える。
そしてその男はすぐにスサノオ一行の存在に気が付く。スサノオ達の姿を見た途端、彼はあからさまに嫌そうな顔を見せて、
「クソッ! 騎士共が!! もう応援に駆け付けやがったか!」
何人かが身に着けていた鎧を見て、その男はスサノオ達を何かと勘違いしているらしい。おそらくは、シュヴァリエ公国が有するという騎士団と間違われたのだろう。
「待て!!」
男の更に後方から、女と思われる声が、彼を追い掛けてくる。月明かりに照らされて、全身を真っ赤な鎧で武装した一人の女騎士。男が必死に逃げているのは、彼女に追われているからだったのだ。
「おい、そこのアンタら! そいつは盗っ人だ! 捕まえるのを手伝っておくれ!」
女騎士の叫びに、スサノオ達は男が盗っ人だとようやく気付く。しかし、いきなりの事すぎて取り押さえようと構える間に、盗っ人はスサノオ達の手前でターンするようにクルッと急激に方向転換をしてみせた。
その身のこなしから、普段からこういった場面には慣れているだろう事が分かる。場数を積んだ盗っ人程、捕まえるのは容易ではない。
「しまった……!!」
今の変則的な動きに怯んだスサノオ達を尻目に、男はどんどん彼らから距離を広げていく。今から走って追い付くのは至難の技だろう。ミシェイルとアイシスなら、走るよりも早く空を駆けて追い付けるかもしれないが、あいにく街中は隠れる場所に恵まれている。追い付く前に隠れられ、探すうちに逃げられてしまう可能性がある。
「くそ、足運びが軽いじゃないか! 相当な場数を踏んでるってかい!」
女騎士は構わず、スサノオの前を走り抜けて盗っ人を追い掛けて行く。このままみすみす盗っ人に逃げられてしまうのは良いはずもなく、スサノオは全員に向けて指示を出した。もはや可能性がどうこうと考えている場合ではない。
「全員! ただちにあの男を捕らえるぞ!!」
そして、スサノオ達も女騎士の後ろに続いて、男を追い始める。追い始める、のだが……。
「ぶげひゃ!!?」
はるか前方から聞こえてきたのは、潰したような叫び声。すぐに、それが先程の盗っ人のものだという事が明らかになる。辿り着いたその先では、男が涎を垂らし、だらしなく四肢を伸ばして失神していたからだ。
突然の事に茫然と立ち尽くすスサノオ達と女騎士だったが、その時、民家の陰から幽霊が如く、ぬらりと現れる影があった。
妖艶なスタイルに、肌を多く露出させた邪術士の衣装。流れるような銀の髪をたなびかせて、その人物はとてもいい笑顔でこう言った。
「御命令通り、捕まえてご覧にいれましたわ。スサノオ様…?」
「ベロアの『くんくん、ガルーアワーズ』…」
※ここからは台本形式でお送りします。
ベロア「まずは前回に続き、オリジナル兵種の案を投稿頂き、ありがとうございます」
カンナ「出しやすそうなものもあるから、その内出せるものもあると思うよ!」
ベロア「出来る限り出せればとは思いますが、設定に合わせたりと調節も必要ですので、もし出て来た時は『あ、出た!』と思いながら見て下さいね」
カンナ「それじゃ、今日のゲストさんどうぞ~!」
イグニス「…俺が今日のゲストだ。よろしく頼む…」
ベロア「イグニス……カンナとイグニスの3人でこのコーナーをやるのは初めてですね」
カンナ「うん! よろしくね!」
イグニス「あ、ああ…。カンナとは霊山での肝試しから親近感が湧いているから、仲良く出来たらと思う」
ベロア「そういえば、イグニスやあなたのパパも、怖いものが苦手なんでしたね…。カンナも、霊山では怯えて涙を浮かべて…可愛かったです」
カンナ「うう……もう何度も肝試しに連れて行かれてるけど、未だに怖いんだ…」
イグニス「その気持ち、分かるぞ…。幽霊に慣れるなんて、一生無理だろう…。俺も未だに、ベロアから貰ったあれが…」
ベロア「わたしから……、ああ、あれですか。わたしがプレゼントした宝物が何か?」
イグニス「い、いや…やっぱり何でもない。大切に神棚に備えている……(祟られるのは怖いから、お祈りも欠かしてはいないぞ)」
カンナ「え? なにそれ?」
ベロア「わたしが以前に、イグニスにプレゼントとした宝物もとい御守りです。わたしが作ったお手製ですよ」
カンナ「へぇ! すごいね!」
イグニス「ああ…あらゆる意味で凄いぞ。主に効果が…」
カンナ「どんな効果があるの?」
イグニス「そ、そうだな……敵兵が俺と闘っている時に、怯んでくれたりする……」
ベロア「おお…わたしが作っておいて何ですが、すごく効力を発揮しているようで、驚きです」
カンナ「すごいすごい! お守り効果すごいよ~!」
イグニス「そうだな……(言えない…敵兵が怯む時、何も無いはずの俺の背後を見て怯えるなんて……。それより俺が怖い……!! 一体、俺の背後に何があるんだ……!?)」
ベロア「御守り効果が抜群だと分かったところで、今日のお題に入りましょうか」
イグニス「ああ…。『シェイドの登場について』…だな」
カンナ「あの色っぽいお姉さんだね。あたしもあんな風になりたいな」
ベロア「出来れば、体型の話だけにしてくださいね…。あの人、この作品ではすごくアレな人ですし」
イグニス「たしか、闇の部族の末裔…だったか?」
ベロア「はい。村は滅びましたが、部族自体は少数ですが生き延びています。彼女はその中の一人という事になりますね」
カンナ「お城で何かしてきたって言ってたよね?」
ベロア「明言は出来ませんが、とりあえずマクベスが困るという事だけは確かです」
イグニス「…スサノオ以外にも、アカツキとノルンがヒドい目に遭いそうな気がするんだが、無事を祈っておこう。……あの御守りに」
カンナ「あ、あたしもお祈りしに行きたい!」
ベロア「わたしも、イグニスが本当にあの御守りを大切にしているか確認ついでに行きましょう。みんなで祈った方がご利益もあるでしょうし」
イグニス「わ、分かった……(ご利益どころか呪われそうというのは、黙っておこう……)」
ベロア「それでは、次回もよろしくお願いします」