桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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タイトルから完全に読める様な内容ですよねw
さぁブラックコーヒーの用意は出来ていますか?
出来ていないのならば序盤は真面目な話なのでその間に準備の方を!ww
出来ているのであれば!拙い文ですが読んでいただけると嬉しいですね!(〃・д・) -д-))ペコリン


妹の時間

和生たちが建物を出ていった後、烏間たちは死神とハダルを拘束していた。

 

 

「死神の方は身柄を拘束するだけでいいが…こっちの男はどうしたものか…」

 

 

「では、私が引き取りましょう」

 

 

「貴方は…!」

 

 

ハダルの処遇を決めかねている烏間のもとにレグルスがやって来た。

新しい人物が登場しまくっているため、生徒たちは混乱状態だ。

 

 

「カズキ様のご友人の方々、お初にお目にかかります。カズキ様の眷属のレグルスと申します」

 

 

「レグルスさん、引き取るとは?」

 

 

「その男、ハダルも眷属なのです…カズキ様のではありませんがね」

 

 

「つまりは王族で処遇を下すと?」

 

 

「いえ、全てを決めるのはカズキ様です。ですのでそれまでは私が責任をもって拘束します」

 

 

「そうか、だが簡単には渡せない。防衛省で預からせてもらう、そこで監視を頼めないか?」

 

 

「それでしたら構いません」

 

 

2人が話しているとカルマが首を突っ込んでくる。

 

 

「てかさー?さっきから王族とか眷属とか意味わかんないんだけど」

 

 

「それは私も思うよ。突然出てきて、烏間先生は顔見知りみたいだけどさっきの女の人といいおじさんといい誰なの?」

 

 

中村もカルマに続き疑問を投げかける。

 

 

「確かにそうですね、では明日全てをお話しして頂きましょう。今日はもう遅いですから皆さんゆっくり体を休めてください」

 

 

殺せんせーに宥められ生徒たちは帰宅することにした。

 

 

「では烏間先生、私からも一つお願いがあります」

 

 

「なんだ?」

 

 

「生徒たちが今後、このような危険に巻き込まれないようお願いします。安心して殺し、殺される場所の確保を要求します」

 

 

「ああ、上にかけあってみる」

 

 

そうして死神とハダルを拘束した烏間、ハダルは防衛省へ、殺せんせーは校舎へ、イリーナは自宅へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、カノープスと共に和生の自宅へ向かうことになった速水はカノープスが運転する車の助手席に乗っていた。

後部座席には和生とルウシェが気を失っている。

 

 

「速水様」

 

 

「な、何ですか…?」

 

 

車を運転しながら話しかけてくるカノープスに速水は戸惑いながらも応じる。

 

 

「速水様とカズキ様のご関係はどういったものなのでしょうか?」

 

 

「はい?」

 

 

「お2人のご関係を聞かせて頂きたいのです」

 

 

唐突に聞かれた和生と自分の関係に速水は若干焦ってしまう。

 

 

「え、えっと…恋人同士です…」

 

 

「そうでいらっしゃいましたか。では先に言って置かなければならない事があります」

 

 

「なんですか?」

 

 

「ルウシェ様の事です」

 

 

「和生の妹…でしたっけ?」

 

 

「はい、カズキ様は今日までその事を知りませんでしたが」

 

 

「そうですよね、私もそう聞いてましたから」

 

 

「ですがルウシェ様は幼き頃からずっとカズキ様の話を聞いていました。マユ様、カズキ様たちのお母様が来た時はそれはもう熱心にです。ですから今日は憧れだったカズキ様にお会いすることができてこの上なく喜んでいらっしゃると思います。こちらに来るまでの飛行機の中でも抱きしめて頂きたいと仰っていました。ですからルウシェ様がカズキ様に甘えるのをお許し頂きたいのです」

 

 

カノープスが速水に話したのはルウシェが憧れの兄である和生に甘えることを許して欲しいということ。

 

 

「ずっと和生に…お兄ちゃんに会うことを待ち望んでいたんですよね?なら私のことは気にしなくて大丈夫です、だけど条件が一つあります」

 

 

「なんでしょうか?エルレンシア家のチカラを持ってすれば大体のことは出来ますが」

 

 

「あ、そういうのじゃなくて!和生が本当はどんな人なのか教えて欲しいんです。好きな人のことは…全部知りたいですから」

 

 

「カズキ様は愛されているようで良かったです。ですがそれは家に入ってからに致しましょうか?もう付いたようですしね」

 

 

「え?何でわかるんですか?」

 

 

「私たちカズキ様とルウシェ様の眷属はカズキ様の自宅の場所を存じ上げております。私が案内して欲しいと申し出たのはカズキ様の大切な人とお話がしたかったからですよ」ニコッ

 

 

カノープスはそう言うと和生の家の空いている場所に車を停め、後部座席の2人を担ぎあげると和生の家の扉へと歩いている。

ポカンとしていた速水だが、カノープスの後を追っていった。

 

 

「カズキ様…失礼いたします」

 

 

カノープスは和生の超体育着のポケットから鍵を取り出すとそれを使って中へ入っていった。

 

 

「それでは速水様は扉の外でこちらに着替えておいてください、私はカズキ様をお着替えさますので終わり次第声をおかけします」

 

 

「は、はいっ」

 

 

和生の部屋の前にやって来たカノープスは速水に真っ白なワンピースの様な寝着を手渡した。

速水は超体育着を脱いでそれに着替える。

そして数分後彼女から入るように声をかけられ速水も入室する。

入った彼女が目にしたのはベッドに横になる和生とルウシェの姿。

まだ目覚めていないようだ。

カノープスに促され和生の部屋にある椅子に座る。

 

 

「それではカズキ様についてお話しましょうか」

 

 

「お願いします」

 

 

「最初にカズキ様の本名をお教えします」

 

 

「カズキ・エルレンシア…ですか?和生がそう言っていたので」

 

 

「はい、カズキ様は英国王家、エルレンシア家の皇子です。現在の王子の息子様になります」

 

 

「じゃあ和生は王族…」

 

 

「はい、ですがカズキ様の存在は公にされてはいません。王子には妻がいないとなっていましたから、ルウシェ様は公にされたご氏族です。それについては後日お話しますが、カズキ様は英国王家の血を継いだ列記とした王族です。そしてルウシェ様の兄ですね」

 

 

「じゃあ…」

 

 

速水は話を聞いて自分との身分の違いを感じてしまう。

 

 

「速水様、先に言っておきます。カズキ様のお母様は貴女と同じ日本人の女性です。ですからなにも心配する必要はありませんよ」ニコリ

 

 

カノープスは速水の心情を感じ取ったのか優しく彼女の頭を撫でる。

 

 

「それに…本当に愛する人でなければカズキ様も嫌でしょうしね。カズキ様、あっていますか?」

 

 

カノープスは和生にそう問いかける。

すると先程まで気を失っていた和生が体を起こした。

 

 

「そうだね、凛香以外の人は考えられない、というか考えたくもない」

 

 

「和生っ!///」

 

 

「ふふっ、私は邪魔者のようですから下に行きますね」

 

 

「カノープスさんでしたっけ?下の空いている部屋は自由に使ってください」

 

 

「ありがとうございます。ルウシェ様と同じくお優しいのですね、ではごゆっくり」

 

 

カノープスは和生に一礼すると速水が脱いだ超体育着をもって退室していく。

部屋に残された速水は椅子をベッドに近付けた。

 

 

「凛香ごめんね?あの時は蒼魔凍を使ってて」

 

 

「蒼魔凍…?」

 

 

「えっとそれはね?俺とルウシェが使える能力なんだけど、脳の処理速度が限界を超えるみたいで世界が凍りついたように感じるんだ。音も蒼魔凍使用者が出す音しか聞こえないんだ」

 

 

「だから私の声が届かなかったんだ…」

 

 

「うん、だからごめん」

 

 

和生はそう言って速水の方へ身を乗り出そうとするのだが…

 

 

ギュッ

 

 

ルウシェが腕にしがみついており出来なかった。

 

 

「和生にもちゃんと家族がいて良かった」

 

 

「うん、こんなに可愛い妹がいるなんて母さんは一言も言ってなかったんだけどねw」

 

 

「そうね、確かに可愛い」

 

 

「うん、でも俺はこの子に助けられたんだよなぁ」

 

 

「どういうこと?」

 

 

和生がルウシェの頭を優しく撫でながら速水にあの時のことを説明する。

 

 

「あの時の俺はハダルを…いや、立ちはだかる者を殲滅する事しか考えられなかった。皆を守りたい一心でね、だからハダルにトドメを刺そうとした。だけどその弾をルウシェが弾いたんだよ、そして俺のことをこっち側へ引き戻してくれた」

 

 

「私じゃ無理だったのにちょっと妬けちゃうな…」

 

 

「ごめんごめん!でもほんとにあの時は同じ世界にルウシェがいてくれて良かったって感じたよ。それにルウシェって凄い強いよ?俺の倍はね」

 

 

「こんなに可愛いのに?和生だって相当なのに」

 

 

「だって本気で戦ってるのにルウシェは『初めての兄妹喧嘩』なんて言ってたんだよ?」

 

 

「なによそれ、でも和生は負けちゃったんでしょ?」

 

 

「まぁ、あの敗北はしょうがないと思うよ」

 

 

2人が話しているとルウシェが起き上がった。

 

 

「お兄様…?」

 

 

「うん、こんな時間だけどおはよう、ルウシェ」

 

 

「はいっ♪」ギュ

 

 

「ル、ルウシェ!?」

 

 

目の前には恋人、そして自分に抱きついてくる可愛らしい妹。

また以前のような事になるのではと和生は焦り出した。

しかし…

 

 

「お兄様は勝ったら甘えさせてくださると仰ったのですから離しません♪」ギュ-

 

 

「り、凛香…?」

 

 

和生は恐る恐る速水の方へ振り返る、彼は怒っていると思っていたが…そこにいたのは笑顔の速水だった。

 

 

「いいわよ、ずっとお兄ちゃんに会うことを夢見てたんだから。めいいっぱい甘やかしてあげて」ニコッ

 

 

「う、うん。ありがと?」

 

 

和生が速水と話しているとルウシェが和生に問いかける。

 

 

「お兄様、そちらの方は?」

 

 

「俺の恋人だよ」

 

 

和生はルウシェの頭を撫でながら断言した。

 

 

「お兄様の恋人…じゃあお姉様ですかっ!」キラキラ

 

 

「「お、お姉様!?」」

 

 

「はいっ!お兄様とご結婚されたら私は義妹ですから!」

 

 

「それは話が早いんじゃ…」

 

 

速水がルウシェの発言を否定しようとするのだが

 

 

「あっ、確かに。ルウシェ、凛香のことそう呼んでもいいよ!」

 

 

「ちょっと和生っ!」

 

 

「わかりましたっ!お姉様っ♪」パァッ

 

 

ルウシェが速水に満面の笑みを向ける。

 

 

「か、かわいい…///」

 

 

「お兄様が好意を寄せる人なのですからきっと私もすぐに大好きになります!もちろんお兄様はもう大好きですっ!」

 

 

「あはは、ありがと」

 

 

ルウシェがより一層強く和生に抱きつく。

その様子を見ている速水に和生が声をかける。

 

 

「凛香もくる?」

 

 

「べ、別に羨ましくなんか!」

 

 

「凛香…」

 

 

「な、なによ?」

 

 

「おいで?」ニコッ

 

 

「っ…///」ギュッ

 

 

和生が微笑みながらそう言うと速水は何も言わずに立ち上がるとベッドの上に乗って和生に抱きついた。

和生の左腕にルウシェ、右腕に速水が抱きついている。

 

 

「お姉様もお兄様のことが大好きなのですね♪」

 

 

「うん…大好き」

 

 

「俺も2人のこと大好きだよ」

 

 

「じゃあ今日はこのまま寝たいです!」

 

 

「このまま?でも狭くないかな?」

 

 

「大丈夫ですお兄様!こうすれば!」ギュ-

 

 

和生が狭くないかと言うとルウシェが先程よりも強く抱きつく。

 

 

「凛香、ルウシェとの約束だから…いい?」

 

 

「うん…私も…一緒がいいな…///」

 

 

「可愛いなぁ…///ルウシェ、凛香もいいよだって」

 

 

「嬉しいですっ!じゃあお兄様、お姉様。おやすみなさい」

 

 

そう言うとルウシェは和生の腕を抱いて寝てしまった。

 

 

「俺達も寝よっか、明日も学校あるしね」

 

 

「そうね、じゃあおやすみ…///」チュッ

 

 

「なっ!?///」

 

 

速水はそう言うと自分の方に首だけ向けた和生の唇に自分の唇を重ねた後、顔を和生の肩に埋めてしまった。

すると和生はお返しとばかりに速水の耳もとへ顔をよ寄せて…

 

 

「愛してるよ…俺だけのお姫様」ボソッ

 

 

「…///」

 

 

小さく囁いた。

そして和生も戦いの疲れからか眠ってしまった。

兄妹揃って可愛らしい寝息をたてている姿を見た速水は

 

 

「もう和生は本当の王子様のくせに…いつか2人と本当の家族になれたらいいな…」

 

 

そう呟いて瞳を閉じた。




感想など待ってます!
そして先日、遂に感想が100件を越えました!
ここまでやってこれたのは読者の皆様の声が大きいです!
これからもダメな作者を応援よろしくお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン

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