桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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私生活に追われ、勉強に追われ、なかなか更新出来ない悲しみに包まれているトランサミンです。
人生って難しいなぁ…


嵐の前の静けさの時間

夕食の準備を終えた4人はリビングのテーブルとさらに組立式の簡易テーブルをだしてクラスメイトたちを呼んだ。

そこで各々が集まってできる集団で行われている会話を見てみよう。

 

 

「渚ぁ〜俺はどうしたらいいんだぁ…」

 

 

「す、杉野おちついて…」

 

 

項垂れる杉野と慰める渚の周りにはカルマと千葉がいる。

 

 

「まぁまぁ杉野そんなときもあるっしょ〜。それに桜井が速水さん以外に靡く訳ないじゃん?」

 

 

「まだチャンスはあるんじゃないか?」

 

 

どうやら3人は先程の件で落ち込んだ杉野を立ち直らせているようだ。

 

 

「でもよぉ?もし…もしも神崎さんが…うわぁ…」

 

 

杉野が神崎に好意を寄せているのは周知の事実、こうなってしまった以上渚たちは困惑するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神崎ちゃん〜さっきは楽しかった?」

 

 

「莉桜ちゃん?」

 

 

今度は中村、神崎、茅野、奥田の4人だ。

先程の1件に気付いた中村が神崎に詰め寄っている。

 

 

「なになに!神崎さんがなにかやったの?」

 

 

「えぇーっと。どうしたんですか?」

 

 

興味津々の茅野とキョトンとしている奥田、そんな様子に悪ノリした中村の追求に拍車がかかった。

 

 

「神崎ちゃんがさっき桜井ちゃんにあ〜んしてたんだよ〜?」ニヤニヤ

 

 

次の瞬間、茅野と奥田の表情が凍った。

この人は何を言ってるんだ?神崎さんがそんな事をするはずがない。

 

 

「うん、したよ?」

 

 

さらに凍った。

 

 

「な、なんで?」

 

 

「お料理の味見をしてもらってたの」

 

 

「な、なんであ〜んなの…?」

 

 

「何でだと思う?」

 

 

「えぇーっと。その…あれですかね!桜井くんお料理上手ですから!」

 

 

実に奥田らしい素直な答えだ。

しかし茅野はというと苦い顔をしており、中村は腹を抱えて笑っている。

 

 

「神崎さん…もしかして…?」

 

 

「ふふっ」

 

 

彼女の笑う姿を見た茅野は思った。

絶対楽しんでるよこの人!!!!

 

 

しかし中村に予想はついていた。

何故かというと…

 

 

「(まぁ、沖縄であんだけ褒められたらそりゃ落ちちゃうよね。はやみんと喧嘩にならなきゃいいけど)」

 

 

彼女が感じたものは事実なのか、はたまた外れているのか。

今後の展開に期待である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は変わって桜井、磯貝、前原、竹林グループ。

 

 

「そういや最後は竹林と寺坂の2人で棒を守らせてたけど外野からなんか言われたりしなかったか?」

 

 

前原が聞いているのは棒倒しでのこと。

最後は竹林と寺坂以外での全員攻撃を仕掛けたため、守りはザルであった。

たった2人で外国人をも止めていた2人に外野が何も言わないわけがないのだ。

 

 

「梃子の原理と言ったらみんな黙ったよ。桜井の言う通りだった」

 

 

「梃子?あれか?支点力点作用点の」

 

 

「そうさ」

 

 

「和生はなんでそんな事を言わせたんだ?」

 

 

「本校舎の生徒ってさ?A組以外は大したことないから梃子って言えば納得しそうだなぁって」

 

 

「和生…」

 

 

このとき磯貝は思った。

本校舎の生徒は和生の中でここまで評価が低いのかと。

そんなことを思っていると今度は話の方向が磯貝に向いた。

 

 

「というか、悠馬はいつ告白するの?」

 

 

「奇遇だな桜井!俺も聞きたかったんだ!」

 

 

和生と前原が嬉々とした顔で磯貝を問い詰める。

 

 

「い、いや。いつと言われてもな?」

 

 

同様する磯貝に竹林が声をかける。

 

 

「いいのかい?もしも殺せんせーを暗殺出来なければ未来はない。想いを伝える時間は少ないと思うが」

 

 

「た、たしかに…」

 

 

今の磯貝には今日の棒倒しを勝利に導いたリーダーの面影はなく、3人に言いくるめられている。

 

 

「悠馬、今夜な」

 

 

「はぁ!?」

 

 

「嫌なら今後、修行のメニューは3倍です」

 

 

「くっ…それは流石に辛い」

 

 

逃げ場をなくした磯貝は力無く肩を落とした。

 

 

「どうする?」

 

 

「わ、わかった。すればいいんだろすれば!その代わり協力しろよお前ら!」

 

 

「「「仰せのままに」」」

 

 

こうしてここでは磯貝の告白が決定していたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてラスト




感想待っておりますよぉー!

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