桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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さぁさぁ遂に棒倒しの開幕です!
政経の課外日程が終了したので少し時間が増えますね。
頑張って更新していきたいと思います。


体育祭の時間 4時間目

棒倒し。

そのルールは至ってシンプルだ。

相手の棒を倒せば良いのだから。

しかし、この戦場には倒すまでの『過程』を最重要視する、傑物がいた。

 

 

「(観客とは白熱した勝負も好きだが、圧倒的な虐殺も好きだ。今この会場はさっきまでの桜井の行動もあり、どれだけE組を吹っ飛ばすのか楽しみにしてるだろう。そしてE組はこの人数さで勝ちたいならば攻めるしかない筈だ。責めに来たところを鉄壁の布陣で潰してやろう)」

 

 

A組を率いる傑物こと浅野学秀は臨機応変に対応できるよう、陣形をカウンター型にとらせている。

しかし、E組の陣形はそんな浅野の思考を読んでいるかのようであった。

 

 

「お、おい…勝つ気あるのか?アイツら」

 

 

「!?」

 

 

「E組は攻めるやつが1人もいないぞ!!」

 

 

E組の陣形は殺せんせーの完全防御形態をモチーフとした完全守備。

それぞれのリーダーの戦略がせめぎあう。

 

 

「(攻めてこいよ、浅野!)」

 

 

「(誘い出すつもりか、だが甘いぞ)ケヴィン、行け」

 

 

「オーケー浅野」

 

 

アメリカアメフト代表であるケヴィンがギチギチと筋肉を軋ませながらE組へと進軍してくる。

彼に続くように数人のA組生徒も突撃してくる。

 

 

「(僕等の目的はただ勝つだけじゃない。E組を全員潰すことだ。怯えた奴らが飛び出してくればこちらの思う壷だ)」

 

 

浅野の読み通り、E組から吉田と村松がA組に向けて突貫する。

 

 

「くそが!!」

 

 

「無抵抗でやられてられっかよ!」

 

 

しかし、2人の攻撃はケヴィンのタックルで無駄になる。

2人は10mは先である筈の観客席まで吹っ飛ばされていた。

そんな姿に女子たちに不安の色が満ちる。

 

 

「やばいよ殺せんせー!1人ずつ殺られたら守っててもさ…」

 

 

茅野の声に殺せんせーは何も言わない。

ただ洗浄をみていた。

 

 

「亀みたいに守ってないで攻めたらどうだ?」

 

 

英語で挑発してくるケヴィンにカルマが挑発を返す。

 

 

「いーんだよこれで。あの2人はうちの中では最弱って感じ?御託はいいから攻めてくればぁ?」

 

 

「ふん、では見せてもらおうか」

 

 

ケヴィンはE組に向かって突進、そんな彼の対処にとったE組の戦法は…!

 

 

「今だ皆!『触手』!」

 

 

磯貝の掛け声と共に棒を守る生徒たちが上に飛んだ。

 

 

はなから棒ではなく生徒を狙っていたケヴィン達は地面に倒れ、その上にE組が降ってくる。

 

 

陣形、触手絡み

 

 

敵の攻撃を躱し、棒を半分倒すことで敵を自らの防御に絡めとるのだ。

E組の暗殺教室らしい棒を凶器にした戦法だ。

浅野はその戦法に素早く適応、E組との消費人数差を計算し両翼の遊撃部隊を進軍させる。

 

 

「攻撃部隊!出るぞ!」

 

 

磯貝の掛け声に続いてカルマ、前原、木村、岡島、杉野、そしてリーダーの磯貝が前線へと走り出す。

両サイドから攻めてくるA組の真ん中を突っ切って彼らと交差した時、A組が反転してきた。

 

 

「攻撃はフェイクかよ!?」

 

 

浅野が仕掛けた巧妙な罠によって敵に挟まれる磯貝たち、そのまま進めば格闘の名手であるジョゼとカミーユに潰されてしまうだろう。

そんな生徒達の姿に烏間が殺せんせーに問いかける。

 

 

「ここからはどうする。防衛省からの連絡では生徒に怪我させることはNGだ」

 

 

「ヌルフフフ、大丈夫ですよ。社会科の勉強がてら、わたしが助言しておきました」

 

 

そういう殺せんせーの表情はニュヤリと笑っており、なにかたくらんでいるように見えた。

 




申し訳ありません!
執筆している携帯が不調だったのだ細かく切って投稿します!
すぐに続編を出しますので少々おまちを!!

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