桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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今日はもう少し書こうかなと思い投稿します。
勉強バッカで辛い生活の中、私の癒しは執筆と読者の皆様の声、そして某アルテミス実況者様のモンハン動画ですw


イケメンの時間

「うーむ、イケメンだ」

 

 

渚、茅野、前原、岡島、片岡の5人は磯貝がバイトをしている喫茶店にいた。

 

 

「でも和生くんも働いてたなんて知らなかったな」

 

 

磯貝だけでなく、和生も働いている様子に渚が驚きの声を上げる。

 

 

「それにしてもあの2人が並ぶと何か眩しいなぁ」

 

 

茅野が目を手で隠すようにそう言うと、ほかの4人が苦笑した。

 

 

「いらっしゃいませー!あ、原田さんに伊藤さんいつもどうも!」

 

 

「ゆーまちゃん元気~?もー、コーヒーよりゆーまちゃんが目当てだわこの店」

 

 

どうやら近所に住んでいるマダムが来店したようだ。

 

 

「いやいや、そんな事言ったら店長がグレちゃいますよ。原田さんがモカで伊藤さんがエスプレッソWでしたよね?」

 

 

「ええ、そうよ」

 

 

磯貝がテキパキと注文をとっていると、そこに和生がやって来て

 

 

「本日、店長のオススメでシフォンケーキがありますがいかが致しますか?」

 

 

「あら、新人の子?」

 

 

「はい、短期間ではありますが」

 

 

「じゃあそのシフォンケーキも貰おうかしら」

 

 

「まいどありがとうございます」

 

 

注文を取り終えた2人は席から離れていく。

そんな2人を見て5人は思う。

 

 

「実にイケメンだ。うちのリーダーとその相棒は」

 

 

「殺してぇ」

 

 

岡島の心の声が聞こえた気がするが気にしないでおこう。

 

 

「(皆それぞれいい所はあるけれど、E組1番のイケメンは誰かと聞かれたら間違いなくこの2人で迷うだろう)」

 

 

渚がそんな事を思っていると磯貝が近づいてきた。

 

 

「お前ら紅茶1杯で粘るなー」

 

 

「いーだろ?バイトしてんの黙ってやってんだから」

 

 

前原が磯貝にそう言うと彼は

 

 

「はいはい、揺すられてやりますよ。出がらしだけど紅茶オマケな?」

 

 

「「「(イケメンだ…)」」」

 

 

5人のカップに紅茶を注いだ後、隣の席を片付け始めた。

 

 

「(磯貝がイケメンたる所以は何よりその人格だ。前原くんやカルマくんみたいな危なっかしさはなく友達には優しく目上の人には礼儀正しい。それにクラスの中でも全ての能力がトップクラスだ)」

 

 

渚がそう思いながら先程来店したマダムたちに視線を送るとケーキとコーヒーについて説明している和生の姿が目に入った。

和生はふわりとした表情でマダムたちの心をグッと掴んでいる。

 

 

「「「イケメンだ…」」」

 

 

「(和生くんも磯貝くんに負けず劣らず全てがハイスペックだ。イケメンと言うよりは美少年と言った感じだけどいざと言う時はすごく頼りになるし、何より速水さんが事件に絡んだ時の強さは男の僕から見てもカッコイイし憧れる)」

 

 

「桜井君だっけ、どうしてバイトしてるの?」

 

 

「悠馬の家が母子家庭なのは知ってますよね?最近は彼に辛い役回りばかりさせているので少しでもチカラに成れればと思ってるんです。あいつは1度バレて痛い目見てるんで、次はその痛み半分背負ってやろうって感じです」

 

 

「(イケメンだ!!)」

 

 

和生のセリフに茅野が感動していると話が逸れてきた。

 

 

「あいつらってスゲーよな、欠点すらイケメンに変えちゃうのよ」

 

 

前原の言葉に4人は興味津々だ。

 

 

「磯貝は貧乏だけどよ、服は激安店のを安く見せずに清潔に着こなすしよ」

 

 

「「「(イケメンだ!!)」」」

 

 

「和生くんは容姿が外国人っぽいのを気にしてるってこの前話してたけど、駅で外国人に話しかけられたときの対応は完璧だったよ」

 

 

「「「(イケメンだ!!)」」」

 

 

「あいつらが入った後のトイレよ、紙が三角にたたんであったぞ」

 

 

「「「(イケメンだ!!)」」」

 

 

「あ、それなら俺もたたんでるぞ」

 

 

岡島がそう言うと

 

 

「「「(汚らわしい…!!)」」」

 

 

この扱いの差は何なのだろうか。

 

 

「見ろよあのマダムキラーっぷり」

 

 

「「「(イケメンだ!!)」」」

 

 

今度は渚が

 

 

「僕も近所のオバチャンにおもちゃにされる」

 

 

「「「(シャンとせい!!)」」」

 

 

「そういやあいつら未だに本校舎の女子からラブレター貰ってるぞ?桜井に至っては速水が嫉妬してくれるから悪くないってさ」

 

 

「「「(イケメンだ!!)」」」

 

 

「私もまだ貰うなぁ…」

 

 

4人は片岡が後輩の女子からラブレターをもらう姿を想像し

 

 

「「「(イケナイ恋だ!!)」」」

 

 

「イケメンにしか似合わないことがあるんですよ。彼等や…先生にしか」

 

 

「「「(イケメ…誰だ貴様!?)」」」

 

 

「ここのハニートーストが絶品でねぇ、これに免じて磯貝君のバイトは見逃してます。和生君も手伝っているのは想定外でしたが。ですが皆さん、彼等がいくらイケメンでもさほど腹が立たないでしょう?何故でしょうか」

 

 

殺せんせーの問に前原が即答する。

 

 

「だってあいつら単純にイイヤツだもん、それ以外に理由いるか?」

 

 

ほかの4人も、うんうんと頷いている。

 

 

しかしそこに…

 

 

「おやおやおや、情報通りバイトしてる奴がいるぞ」

 

 

「いーけないんだぁ~磯貝君」

 

 

五英傑がやって来た。

 

 

磯貝君の表情が戦慄する。

和生もしまったと言うような表情だ。

 

 

「2度の校則違反、桜井君も成績が良いから少しは期待していたんだが。見損なったよ2人とも」

 

 

「(浅野くん…!!最悪だ…!!)」

 

 

磯貝は急いで浅野のたちを店外に連れ出し説得を始める。

 

 

「…浅野。この事は黙っててくれないか?今月いっぱいで必要な分は稼げるからさ。和生は給料を貰ってないしボランティアみたいなもんだ」

 

 

「そうだな、ならチャンスを上げようじゃないか」

 

 

浅野は理事長さながらの悪い笑みを浮かべこういった。

 

 

「体育祭の棒倒し、そこで勝負をつけようじゃないか」

 

 

E組に新たな波乱の予感!?




いやー、イケメンの話は書いてて楽しいですね!
もう1話投稿したくなっちゃうくらいですよw
桜井君はどちらかというと美少年ってほうが似合いますがねw
さぁ、次回からは体育祭の準備に入りますね!
磯貝はリーダーとして桜井という相棒と共にE組を勝利に導けるのか!!
乞うご期待です!
感想待っております!

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