何かが出てきますよ!
見つけられますかね?w
なんにせよ!2人のイチャイチャを
お楽しみください!
ブラックコーヒーの準備はいいですか?
「凛香は何か食べたいものはある?」
「わたしはなんでもいいかな…。あっ」
「なにか思いついた?」
「あのたい焼き屋さん行きたいかな。今思えばあれがカズキとの初デートでしょ?」
「そうだね…///じゃあお昼は軽く食べようか」
「そうだね」
2人はショッピングモール内にある喫茶店へ入った。
席に着くと店員がやってくる。
「お客様は恋人様でございますか?」
「あ、はい」
「そうでしたらこちらのメニューが本日半額となります」
「「…っ!?」」
2人は目を見開いた。
店員が開いたメニューに書かれていたのは、ハート型に切られたサンドイッチや2人で飲むジュースなど頼むのが恥ずかしくなるような物ばかり。
「どうなさいますか?」
店員は目に見えて狼狽える2人にニコニコと天使のような笑顔を向けている。
「じゃあこのハート型のサンドイッチを1つと紅茶を2つお願いします…///」
「はい、かしこまりました」ニコッ
店員が戻っていくのを確認すると。
「いいの、カズキ?恥ずかしいんじゃない?」
「それは凛香もでしょ?でもあの量なら2人で丁度いいし、たい焼きもあるから安めにしといた方がいいでしょ?」
「まぁ、そうだけど…」
「それに、凛香とだったらいいかなとか」
「そういうこと真顔で言うところキライよ…///」
「嫌いって酷いなw」
2人が談笑していると
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」
持ってこられたサンドイッチの形を見て2人はやはり恥ずかしくなる。
「まぁ、食べれば恥ずかしくなくなるか」
「そうだといいんだけど」
2人は食事をしながらもまだ話を続ける。
凛香は店に備え付けられているテレビに視線を向けた。
そこには海外の記事を取り上げているニュースが映っている。
「イギリスの王様って恰好いいってよくきくわよね」
「じゃあ皇太子さまも恰好いいんだろうね」
「残念だけど今の王様には女の子の子どもしかいないわ。それに奥さんはもう居ないらしいのよ」
「へー、そうなんだ。じゃあ皇太子さまいないんだね。世継ぎとか大丈夫なのかな?」
「王様の兄弟には男の子どもがいるみたいだから大丈夫じゃない?」
「そうなんだ。意外とビッチ先生とか会ったことあったりしてね」
「流石に王様はないんじゃない?」
「そうだよねw」
「カズキも少し外国人みたいな感じの顔よね」
「あー、言われてみればそうかもしれないな」
「でしょ?ほら見てテレビに映ってる王様。綺麗なブロンドの髪」
「手入れに気を遣ってるんだろうな」
「カズキも綺麗な金髪だよね。まるで王子様みたい」
「凛香の王子様ならなってもいいけどね」
「だからそういうこと真顔でいわないでよ…///。そろそろ出る?」
「そうだね、出ようか」
カズキはそう言うと立ち上がり、伝票をもって会計に向かった。
「あ、ちょっと待ってよカズキ!」
凛香がカズキのところへ行くと、既に会計を済ませた後だった。
「ごめんごめん」
「もう、それで私の分は幾ら?」
「ん?何の話?」
「だからお会計」
「えっ?」
「えっ?」
「とりあえず行こ?」
「う、うん」
カズキは凛香の言葉に答えず、手を握って外へ出た。
「まぁ、俺の奢りってことで」
「いやよ、カズキの負担にはなりたくないもの」
「沢山のものを貰ってるからこれくらいさせてよ。じゃあ少し歩いてたい焼き買いに行こっか?」
「…ばか」
「なにか言った?」
「なんでもないわよっ!早く行きましょ!」
「あ、ちょ、引っ張らないでよ」
今度は凛香がカズキを引っ張る。
引っ張られるカズキはポリポリと頬を掻きながら凛香について行った。
「お、兄ちゃん久しぶりだな」
「おじさんもね。カスタード5個頂戴!」
「あいよ。それで?あの彼女とはどうなったんだ?」
「え、いやまぁ、付き合うことになったよ」
「そりゃ良かった。んじゃあの子は兄ちゃんのお姫様ってとこか?」
「そうだといいけどね」
「自信持てよ?ちゃんとしねーと離れ離れになっちまうぞ?」
「そうならないように頑張るよ」
「そうかいそうかい。はい、カスタード5個お待ちどう」
「はい、お代ね」
「おう、んじゃ気をつけて帰れよ」
「ありがと。じゃあまた!」
「またな」
カズキは店主に別れを告げて凛香の元へ戻る。
「随分と成長したみたいだ。…そろそろかもな」
店主がそう呟くと…
「たい焼きをひとつ貰えるかな」
「おっと、気付かなかった。お客さんごめんね」
店主が意識を戻すとそこには濃紺の髪をした男が立っていた。
「大丈夫だ。俺はすべて気付いている」
「はっ?」
次の瞬間店主の視界は真っ暗になった。
「俺の存在に気付かないとは、ここまで落ちたか。レグルス」
その男は一瞬で店主を店の奥へと押しやった。
「桜井和生…やはりここにいたか」
その男はニヤリと不気味に笑った後、人ごみの中に消えていった。
「お待たせ凛香、ごめんね」
「大丈夫よ。…そんなに買ったの?」
凛香はカズキが持っているたい焼きの袋の中を見てそう言った。
「2つは俺たちの分、残りはお土産かな。律と凛香の家族に」
「なんでわたしの家族にまで?」
「今日正樹さんにコーヒーご馳走になったし…ほら」
「??」
「未来の家族になるかもしれないし…」
「っ…///」
「あ、あはは。…今のは聞かなかったことにして」
「だめ、ちゃんと有言実行してよね?」
「えっ」
「ずっと一緒でしょ?」
「凛香のこと大好だし、頑張るよ」
「ふふっ、ありがと。そろそろ帰ろ?」
「うん、そうしようか」
2人は手をとりあって歩いていく。
幸せな時間はあっという間に流れていくものだ。
気づけば2人は凛香の家の前までやってきていた。
「今日はありがとうね。お父さんのことも説得してくれたみたいで」
「ううん、気にしなくていいよ」
「あのね、カズキ」
「ん、なに?」
「最後にぎゅってして欲しいな…なんて」
「…」
凛香の不意打ちの一撃にカズキは固まってしまう。
「カズキ…?」
「…はっ。もちろんいいよ。おいで」
カズキは腕を開いて凛香を呼ぶ。
「…///」
凛香はカズキの胸に飛び込んでぎゅっと抱きついた。
カズキも凛香の背中に腕を回して抱き締め返す。
そして、2人の視線がぴたりと合うと。
2人の顔は次第に近づいていき…
ちゅっ
可愛らしいリップの音と共に唇が重なった。
「ふふっ、ありがとうね。またねカズキ!」
凛香は照れくさそうに家の中へ入っていった。
「うん、また学校でね」
カズキは幸せを噛み締めながら帰路につく。
ゆっくりと歩みを進め家に着くと律が笑顔で出迎えてきた。
「おかえりなさい!カズキさん」
「うん、ただいま。はい、お土産のたい焼き」
「ありがとうございます!…ですがその前にこちらをご覧になってください」
「ん?」
律用にカズキが買った携帯を律が見せてくる。
そこには…
「なっ!?…///」
『桜井ちゃん。明日これについて深くきかせてもらおうか〜?』
カズキと凛香のキスの画像の添付とともに中村莉桜のメッセージが映っていた。
「カズキさん、明日は大変になりそうですね」
「あ、あは、あはははは」
遂にバレてしまったふたりの関係、次の学校で弄られることを覚悟しカズキはガックリと肩を落とした。
3千文字ちかくも書いてしまいました。
ここに来て新キャラの予感ですねぇ〜
ですが今後の展開に大きく関わる大事な何かとは別のものですよw
解っても秘密にしててくださいねw
個人的にメッセージを送ってもらえればお答えしますw
感想、評価まってます!
どなたかコラボして下さる方がいれば…声をかけて下さると嬉しいです!