桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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終業の時間

期末の後はほどなく1学期の終業式

けど僕らにはやるべき事が残っている

「おお〜、やっときたぜ生徒会長サマがよ」

「何か用かな?君たちに構う暇なんて無いけど」

「浅野、賭けてたよな。要求はさっきメールで送信したものだ。構わないよな?」

「ああ…」

「なんなら家庭科もいれてやってもいいぜ?それでもかつけどな」

全員が思った。寺坂の顔…うざい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カルマ珍しいな、お前が全校集会来るなんて」

磯貝の問いかけに

「だーってさ。今フケると逃げてるみたいで嫌だし」

「?」

全校集会が始まろうとしているが、皆ニセ律が気になるようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終業式はつつがなく進む、いつものE組いじりもウケが悪い

エンドのE組がトップ争いをしちゃったから

今日ここに殺せんせーはいないけど僕らは前を向いていられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E組の校舎に戻り殺せんせーのホームルームが始まった。

「1人1冊です」

ドンっという効果音とともに分厚いしおりが配られた。

「でたよ恒例過剰しおり」

「アコーディオンみてーだな」

「これでも足りないくらいです!夏の誘惑は枚挙にいとまがありませんから」

「お、重っ…」

あまりの重さに速水がふらつく

「大丈夫?」

すかさずカズキが支えた

「う、うん…」

「「「(美少年だ……)」」」

「さてこれから夏休みに入るわけですが皆さんにはメインイベントがありますね?」

「ああ、賭けでとったこれのことね?」

「本来は成績優秀クラスつまりA組に与えられるはずだった特典ですが、今回は君たちにももらう資格はあるはずです」

そう《夏休み椚ヶ丘中学校特別夏季講習!!沖縄離島リゾート二泊三日!!》

 

 

 

 

 

「君たちの希望だと触手を破壊する権利はここでは使わず、この離島の合宿中に行使するということでしたね。触手8本の大ハンデでも満足せず四方を先生の苦手な水で囲まれたこの島も使い万全に且つ貪欲に命を狙う。正直に認めましょう、君たちは侮れない生徒たちになった。」

生徒たちは殺せんせーに褒められて満足そうな表情をしている。

「親御さんに見せる通知表は先ほど渡しましたがこれは先生からのあなたたちへの通知表です」

ぶわっと教室中にばらまかれた教室いっぱいの二重丸。

ターゲットからのこの三ヶ月で嬉しい評価だ。

「1学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び沢山学びそして何より、沢山殺しましょう!!暗殺教室の基礎の1学期これにて終了ですっ!!」

そういって殺せんせーはホームルームに幕を下ろした。

僕らは暗殺者、ターゲットは先生。

様々なことを教えてくれる彼への一番の恩返しは殺すこと。

夏休み、絶対に殺って見せると全員で誓った。


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