人間不信な俺と隠れオタクな彼女の青春ラブコメ   作:幼馴染み最強伝説

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勢いで連続投稿。まぁ、私にはよくあることなので、毎日投稿は出来ません。

内容が湧いてくる内は短い期間で投稿出来ると思いますけどね。


予想外に来栖茜は距離の詰め方が上手い

隣席の女子、来栖茜は俗にリア充と呼ばれる部類の人間だった。

 

別にリア充だからといって彼氏がいるわけではない。

 

恋人がいるいないはリア充という意味合いとあまり関係はなく、リア充とはリアルが充実しているからリア充なのだ。つまり、彼女にとっては現生活はリア充といえる。そして俺も以前まではぼっち生活を充実させていたので必然的にリア充………まぁ、どっちにしても今は非リアである。

 

というのも、俺はつい先日、クラスメイトの女子、折本かおりに告白し、振られた。

 

そこまでは良かった。

 

だが、翌日。その告白はクラスメイトは疎かほぼ全学年の生徒が知っている始末。ここに八幡黒歴史の新たなる一ページが刻まれたのである。

 

そして薔薇色だった俺のぼっちライフは見事に灰色に。

 

何やってくれてんの、かおりちゃん。

 

一週間経ってもそれは変わることなく、寧ろ酷さが増していった。

 

そのうち、面と向かって言われる日まで来るかもしれない。それもうイジメだよ。

 

代わり映えのしないぼっち生活が悪い方向に転換した訳だが、その悪い方向に転換した日常が始まると同時に入り込んできたのが来栖茜だった。

 

頭脳明晰、容姿端麗、人当たりも良くて、優れた同性を排斥するのが最早本能的な行動と化している女子の中で彼女は中心的な人物だった。それはおそらく、排斥する事よりも取り入れる、或いは彼女の後ろをついて回れば人気のおこぼれに預かれるのではという損得感情が優先されたか、人徳の為せる技かはわからないし、割とどうでもいい。

 

問題はその彼女が絶賛噂の渦中にいる俺に接触してきたことだ。

 

彼女ーーー来栖と初めて言葉を交わしたのは二つ隣町の書店。

 

あの日、怪しげな服装(本人曰く変装)であの場を訪れていた来栖に俺は残り一冊しかないラノベの最新刊を譲った。

 

何故、彼女程の人間が変装しつつ、わざわざ二つ隣町の書店まで出向いたのか。

 

答えはシンプル。彼女はオタクなのだ。それも割と重度の。

 

それを周囲から隠しているため、ラノベなどの本は変装して買いに行き、かつ友人が遊びきても大丈夫なように屋根裏部屋に独自で作った書庫の中に入れているのだそうだ。凄まじい行動力である。

 

まぁ、俺から言わせれば変装するのはいいが、見知った顔と鉢合わせた瞬間に相手の名前を言うとバレるだろうし、そもそも眼鏡の時点であまり顔は隠せてないと思う。それにそんなに隠すところに全力を尽くすならもっと別の方向に全力を尽くしたほうが効率は良いと感じる。

 

何故俺がそんな事を知っているかは言うまでもなく、本人がそれを俺に話したからだ。

 

何の目的があって、来栖が俺に接触してきたのかはわからないが、少なくとも、俺が彼女にうっかり惚れて告白して振られるような事はないだろう。流石にこんな短期間で黒歴史を大量生産する程馬鹿ではない。

 

「比企谷くん」

 

ちょんちょんと指で突いてくるのは絶賛俺の脳内での渦中の人物である来栖。例によって彼女は太陽のような笑顔を振りまきながら、気がつくと俺の隣に立っていた。

 

「……なんだよ」

 

「んー、はい、これ」

 

周囲をキョロキョロと見渡した後、来栖はカバーのついた一冊の本を手渡してきた。

 

「前に譲ってもらった本。比企谷くん、まだ読んでないと思って」

 

彼女の言う通り、俺はまだ最新刊を読んではいない。

 

そろそろ再入荷されている頃だから買いに行こうかと思っていた矢先だ。ありがたいといえばありがたいのだが……

 

「いや、いい」

 

「ほぇ?何で?」

 

「お前に借りると色々と他の面子が五月蝿そうだし、それが何かバレるとマズいだろ」

 

こいつは気がついていないのかもしれないが、向こうの男子辺りはさっきからやたらと俺に殺気を飛ばしきている。そりゃそうだ。普通はこんな美少女に俺のような黒歴史生産工場が近づいているだけでも腹ただしいだろうに、さらに物まで貸している。もし来栖に気がある男子ならなおのこと許されないだろう。

 

「そっか……」

 

残念そうな表情でそう言った来栖はくるりと踵を返すとそのまま自分のグループへと帰っていく。

 

そしてその時に俺の足元にくしゃくしゃと小さく丸められた紙が落ちた。

 

「おい……」

 

来栖を呼び止めようとしたが、彼女は逃げるかのように早い足取りで既に自分のグループに帰っていて、既に会話を始めていた。

 

あのグループの会話を中断させるのは今の俺には至難の技だ。何より、先程彼女に面倒がかかると言った手前、それは出来ないだろう。

 

仕方がないので、それを拾ってゴミ箱に捨てる。

 

いくら俺がクラスからゴミに近い扱いを受けているとはいえ、教室が汚れているのは如何ともしがたい。ゴミとゴミに近いは全くの別物なのだ。誰がゴミだ誰が。

 

一仕事終えて席に着いた後、いつもの如く寝ようとした時、頭の上に何かが当たった。

 

「?」

 

頭を上げて辺りを見回してみると来栖のいるグループがクスクスと笑っていた。

 

……おおかた、消しカスでも丸めて投げられたか。

 

と思っていたら、足元には先程のように紙を丸めたものが転がっていて、向こうでは来栖が何やら手をわたわたと動かしていた。つか、あれ手話じゃん。

 

要約すると紙を広げて中を見ろという事らしい。周囲の友人達はそれに首を傾げている。まぁ、手話が通じる奴なんてそうそういないよな。なんで俺がわかるかって?だってあれだろ?手話って暗号っぽくてかっこいいじゃん。

 

指示された通りに紙を広げてみると中には英語やら数字の羅列が書かれた暗号が!

 

……ま、ただのメールアドレスと電話番号なんですけどね。

 

来栖の方を見てみれば、自分の方を指差した後、何処か申し訳なさそうに小さく舌を出して此方に謝るポーズを取っていた。何あれ、凄い様になってるんだけど。大抵の男子は今のでうっかり惚れちゃうやつじゃないですか。

 

しかし、あいつは俺にこんなものを渡してどうするのか。

 

メアド交換したところで

 

『ごっめーん、寝てて気づかなかったー!』

 

しか返ってこないのに。ソースは俺。

 

……まぁ、登録しておけば文句は言われんだろう。

 

仕方がないので登録、送信。

 

後はどう使われようが知ったこっちゃない。スパムメールやチェーンメールばかり送られてくるようならアドレスを変えるだけだ。どうせ、相手なんて家族とA○azonくらいだしな。

 

するとすぐに返信が来た。

 

宛先は先程登録したばかりの来栖からだった。

 

メールを開けると其処にはびっしり書かれていた。

 

『先に謝っておくね、比企谷くん。

さっきはごめんなさい。どうやってバレないようにしようかと試行錯誤した結果、こうするしかありませんでした。落としたのは比企谷くんが捨てちゃったので。

ライトノベルの最新刊の事だけど、帰る時に比企谷くんの靴箱に入れておくから取っておいてね。

それでもってまた今度一緒に語り合おうね!あ、その時は連絡よろしく〜。

そうそう。それと前に言ってたお礼の事なんだけど何が良い?

出来る範囲でなら何でもするよ!』

 

ん?今何でもするって………嘘嘘冗談です。

 

そんな事言ってたっけなぁ。よく覚えてないが、多分言っていたのだろう。

 

つか、メールうつの早すぎだろ。神速じゃねえか。ゴッドフィンガーかよ。

 

『またそのうちな』

 

と俺は当たり障りのないメール文を返す。

 

こうする事で時期は指定せず、そして積極的でも謙虚でもないという素晴らしい、まさしくベストな返答方法なのだ。がっついてたら「何期待してんの?きもーい」で終わるに違いない。だからこの返答が最もベストな方法なのだ。

 

ふとアドレス帳にある名前に目が留まった。

 

『折本かおり』

 

そういえばあいつのアドレスも持ってたんだっけ。

 

一度とてマトモにメールのやり取りをした事がなかった。

 

一時間近く悩んで考えて、やっとの事で打ち込んで送ったメールが返ってくるのはいつだって翌日で、いつも同じ内容だった。

 

なのに俺は彼女に告白した。

 

始めから折本かおりにとって俺は有象無象の存在でしかなかったというのに。

 

今までもそしてこれからも、俺が彼女とメールを交わすことは無いだろう。一方通行だった想いはもう消えてしまったのだから。

 

『削除しますか?』

 

画面に表示された二択の選択。

 

はいを押せば、彼女との細い細い繋がりは消えて無くなる。

 

「はっ……元々あってないようなもんじゃねえか」

 

俺は一人そうごちり、迷うことなくボタンを押した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ………」

 

来栖からラノベの最新刊を借りた俺は帰った後、早速自室にこもって読み耽り、ちょうど二時間経った頃、読み終わっていた。

 

今回も面白かった。まさかメインヒロインが敵に寝返るとは。しかも主人公は生死の境を彷徨ってるし。

 

超展開だが、ラスボスっぽいのは出てきたし、主人公の仇も実はラスボスだった的な感じになったし、俺が卒業する頃にはこれも終わってるだろうな。

 

その時、電話が鳴った。

 

携帯に表示されたのは『来栖』という名前。

 

なんであいつから?と首を傾げつつ、電話に出てみる。

 

『もしもし、こちら比企谷くんのお電話でしょうか?』

 

「比企谷であってるぞ」

 

『あ、比企谷くん。こんばんは〜』

 

あ、ってなんだ。本当に合ってたんだ的な意味合いか?それともうわマジかよ的な意味合いか。どちらにしても酷い反応である事に間違いはない。

 

「確認の電話か?」

 

『それもあるよ。そのついでに読み終わったであろうラノベの感想を聞きたくて』

 

「え……何で俺がついさっき読み終わったの知ってるの?」

 

エスパーかよ。それとも俺の事好きなの?

 

なんてふざけた事を抜かすことができたらどれだけ気楽か。生憎、そんな軽口が叩ける程に俺の心は回復してないし、今の流れに耐えられる程打たれ強くもないんだ。

 

『むふふ、やっぱり当たってたみたいだね。私も大体それくらいで読み終えるからそんな気がしただけだよ。今回は三百ページ弱で短かったし』

 

「そ、そうか……」

 

危なかった。やっぱりふざけたこと言わなくて正解だった。

 

『さて、比企谷くん。感想ーー聞かせてもらおうか?』

 

「……そうだな。今回は前巻で触れられてた黙示録について掘り下げられていたし、それが原因で主人公やその他のキャラクターが特殊な力を身につけてしまったっていうオチも良かったな。主人公とヒロインが実は相思相愛なのに勘違いでヒロインは闇落ちするし、ラスボスが不意打ちで主人公を瀕死に追い込むっていう展開は今までの流れじゃ予想できなかったが、きっと最終的には今まで大して役に立ってなかったヒロインが闇落ちからの復活覚醒で主人公と合体技的な展開に持っていくんだろうなと俺は思ってる」

 

『いやいや、わからないよ。あの作者は一本筋の通った人だからね。ヒロインは復活するけど覚醒じゃなくて、主人公にラブラブパワーを与えてから主人公が覚醒っていう可能性もあり得るよ。それに合体技は一回やってるし、二回使うのはあの作家は嫌いって後書きで言ってたよ?』

 

「それこそ、展開を予想されない為のフラグかもしれん。前作の時も人気出たからサブとくっつけようとして結局メインに収まったし、あの作家は王道展開をこよなく愛していると言ってたしな。王道展開といえば合体技でトドメに限る。石○ラブラブ天○拳みたいに」

 

『成る程……それは一理あるね。けど……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやぁ〜、良かった良かった。今日はいっぱい語り合えたよ』

 

結局話し始めたら止まらなかった。

 

ラノベの話に始まり、今期のアニメの話、そして来季はどのアニメに期待するかという話。とにかくしこたま話した。述べ一時間。通話料金大丈夫か?

 

『また今日みたいな話、しても良い?』

 

「……お前には何時も仲良くしてる奴らいるだろ?そいつらとは話さないのか?」

 

『皆といると楽しいけど、こういう話は皆興味なくて。精々ジ○ンプとかで連載してる漫画やアニメくらいしか話さないし、しかも皆最近のしか知らなくて昔のとかだと空気が冷めちゃうから私はあまりしないんだ』

 

あー、それはなんかわかる気がする。

 

最近の世代は○ンピースとかのアラ○スタ編の話とかしても通じない奴が多いからな。あの頃が割と一番面白いのにな。今のは何かゴリ押し感が否めねえし。

 

『そういうわけだから、また今度話をーー』

 

と其処で来栖の声が遮られた。因みに邪魔が入ったのは来栖の方ではなく、俺の方。

 

「ちょっとお兄ちゃん。ご飯できたから降りてきてって言ってるでしょ!」

 

ノックもせずに勢い良く扉を開けて入ってきたのはマイエンジェルことマイシスター比企谷小町である。

 

あいも変わらず俺のTシャツを勝手に引っ張り出しては着ているようだ。サイズが合ってないから着ているというよりは着られている。

 

「悪い。ちょっと電話しててな、気がつかなかった」

 

「あー、お兄ちゃん。そういう見栄は今更張らなくても小町はお兄ちゃんがぼっちだって知ってるから。何か辛い事あったんでしょ?聞いたげるから、一緒にご飯食べよっ」

 

「おい、何で俺には電話する相手がいない事前提なんだよ。いや、間違えてないけど、酷くない?八幡泣いちゃうよ?」

 

我が妹ながら酷い話もあったものである。誰よりも俺の事をぼっちと信じて疑わないとは。

 

『ほぇ?比企谷くん。妹さんいたの?』

 

「ん、まあな。二つ下の可愛い妹がいる。可愛い妹が」

 

『大事な事だから二回言った的な?』

 

「言った的な」

 

何もおかしいことは言っていない。小町が可愛いのは世界中で当然の真実。真理と言ってもいい。

 

「お兄ちゃん……小町の事を褒めてくれるのはポイント高いけど、そこまでして演技を続けるのは惨めだからポイント低いよ?」

 

「だから演技じゃねえって………ほれ」

 

「わわっ⁉︎」

 

小町に携帯を投げ渡すと慌てふためきながらも小町は何とかキャッチはした。

 

恐る恐る電話を耳に当てて、電話相手が変わった事に驚いているであろう来栖と何やらおどろおどろしそうに会話をしていた。

 

ぼんやりとそれを眺めていると最終的には何やら小町が電話をしながらぺこぺことお辞儀をし始めた。や、なんなの?早くも社会に出た時の練習?早いよ小町ちゃん。君、まだ小学生だよ?

 

まぁ、小学生のうちから家事とかしてるから何処へやっても恥ずかしくない育ち方はしてるけどな。

 

うちの妹はやらんがなっ!

 

「いえいえ、そんな………や〜、またまたご謙遜を。………はい、はい。では兄の事をよろしくお願いしますね。それではまた兄に戻しますので………はい、お兄ちゃん」

 

最後に一度お辞儀をした後、小町はそそくさと此方に寄ってきて電話を手渡してきた。

 

「変わったぞ」

 

『比企谷くん。妹さん出来た子だね』

 

「まあな。自慢の妹だ、誰にもやる気はない」

 

『あはは、シスコンめ。千葉だからって高坂さん家みたいになる必要はないよ?というかなれないよ?』

 

そんな……実は血が繋がってませんでした的な設定はないのか………

 

昨今のアニメじゃ妹は血が繋がってない説は結構デフォだというのに、己これも機関の策略か!

 

まぁ、妹と結婚するなんて馬鹿な事を言うつもりはねえけどな。

 

『ところで比企谷くん。来月の十五日は空いてる……かな?』

 

「えっ「空いてますよ〜、兄は何時でも自由で〜す!」……」

 

小町ちゃん?何でお兄ちゃんよりも先に予定言っちゃうの?や、確かに何も予定ないけどさ!予定出来ちゃうかもしれないじゃん!例えば………例えば………やべぇ……例えがねえ………。

 

『良かった。実は幕張メッセで開催されるアニメイベントに一緒についてきて欲しいんだけど……」

 

や、貴方も話聞きましょうね。俺は一言も大丈夫だとも無理だとも言ってないから!大丈夫だけれども!

 

「俺なんかといたら同じ中学の奴に見つかった時、面倒な事になるぞ?」

 

良し!我ながら遠回しかつ的確な断りだ。

 

こうすればあちらも「え?別に問題ないよ?」とまあこんな風に嫌がらないわけで………

 

あるぇ?おかしいぞ。なんで嫌がらないの?そんなに俺を惑わしたいの?八幡勘違いしちゃうよ?告白しちゃうよ?振られちゃうよ?泣いちゃうよ?

 

「だって変装するし、あの人混みならバレないと思うし」

 

「だ、だよな……うん、一応確認してみただけだ」

 

そういえばラノベの本買った時にも変装してたな、バレバレの。あれを果たして変装と呼ぶか否か。

 

答えは否だな。あれが変装ならサングラスとマスクだけしとけば完璧な変装になる。こちらの場合は他が誤魔化せてないから頭隠して尻隠さず。来栖の場合は尻隠して頭隠さず。やべぇ、なんか凄い強い奴に似合いそうな言葉だ。

 

『じゃあ、来月の十五日ね。時間は……九時に駅集合でっ!』

 

「お、おう!」

 

向こうが語尾を強くするからこっちも語尾を強くしてしまう。

 

『また明日。おやすみなさい、比企谷くん』

 

「お、おやすみ……」

 

「顔引き攣ってるよ、キモいよ、お兄ちゃん……」

 

仕方ないだろ。女子と遊ぶ約束なんてした事がないんだから。

 

「……うんうん。まさかお兄ちゃんが女の子と遊ぶ約束をするようになるなんて……私は感激だよお兄ちゃん」

 

よよよと泣き真似をして、その場にくずおれる小町。

 

実の兄になんたる暴言。これが兄に対する態度なのだろうか。

 

まぁ、高坂さん家の妹もこんな感じだし、きっと小町のこれも照れ隠しに違いない。そう信じたい。

 

「取り敢えず、ご飯食べよっか。話はその時に聞くから」

 

「はぁ?」

 

「だーかーらー。お義姉ちゃ……んんっ!もとい、来栖さんの話だよ。反応悪いよ、ごみぃちゃん」

 

ついに俺は妹にまでゴミ扱いされるようになったらしい。もう色々とやってられない。

 

 


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