人間不信な俺と隠れオタクな彼女の青春ラブコメ   作:幼馴染み最強伝説

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テスト勉強の影響で投稿遅れました!すみません。

だけど、あんまり話は進んでない感じです………早く材木屋出したい!

次回辺りにプロフィール書きます。二千文字超えたら後書きじゃなくて、本文でします。


当然のごとく、彼等の距離は意外に近い

前回のあらすじ。

 

レベル1の初期装備でラスボスと闘うことになりました。

 

と、なんとなく、適当な事を言ってみたが、かなり的を射ていると思う。

 

ラスボスこと由比ヶ浜結衣の問題とは即ち、『ありのままの自分でいられないこと』。

 

日本人特有の他人の顔色を見つつ、社会を渡り歩いていく様はさながら中年サラリーマンを彷彿とさせる生き方で、俺としてはなんら問題は見当たらないものの、由比ヶ浜自身にはそれなりに問題があるらしく、その問題解決の為に奉仕部を訪れたらしいのだが………まぁ、はっきり言って来るところを間違えた。具体的にはサッカーをするために野球のグラウンドに行くくらい。

 

というのも、基本的に高スペックな俺とほぼ完璧と言っても遜色のない雪ノ下。やって出来ないことは学生の範疇でいえばほぼないと言えるのだが、ほぼであって、出来ない事がないわけではない。そしてこと今回に至ってはその数少ない出来ない事の一つに該当すると言える。

 

由比ヶ浜の問題解決には彼女の現状を理解、共感する事で解決策を見出し、いかにして彼女が本来の自分を周囲に曝け出せ、本音で話せるようになるか?他人の顔色を伺うばかりではなく、正面からキッパリとした物言いを出来るようになるかの解決という着地点が必要となる。

 

彼女の現状を理解すれば、結果という名の着地点は見える。だが、その過程までの道が全く見えない。

 

スタートとゴールが見えるのに、それまでの道が見えん。迷路よりもタチが悪い。

 

それは雪ノ下も理解しているようで、視線を僅かにこちらに送ってきた。

 

アイコンタクトなんてものはそれこそ長年付き添ってきた親友、恋人、或いは兄妹でないとわからないものではあるが、こう言ったある意味危機的状況であれば話は別であるらしい。雪ノ下の視線は良い考えはないかと問いかけてきていた。

 

ないわけじゃないが…………いきなり外部の人間に頼るのも問題な気はする。というか、問題だろう。

 

かといって、ここで首を振るわけにもいかない。初めて来た依頼人に対して「この問題は俺達ではどうしようも出来ません」ではあまりにも酷な上に由比ヶ浜がそう言うことをするとは思わないが、相談しに行っても解決してくれない名前だけの部扱いされるとそれはそれでマズい。雪ノ下や俺の評価は下がるだろうし、茜にも迷惑がかかる可能性がある為、それだけは絶対に避けたいところである。かといってこのまま黙りも良い印象を与えないだろうし、何も生まれない。出来る限り、手は尽くす。

 

「由比ヶ浜。お前、好きな奴はいるか?」

 

「へ?え、ええええええええ⁉︎な、なにそれ⁉︎そうゆーの、面と向かって聞く⁉︎ヒッキー、無神経すぎ!」

 

罵倒されますた。一体今の質問の何処に悪い要素があったのか。

 

雪ノ下の方に向いて確認を取ってみると、雪ノ下もわからないらしい。となると俺の言葉には非はないか、それとも非はあるが俺や雪ノ下では気づけないことなのか、この際どちらでも良いが、取り敢えず訂正しておこう。

 

「言葉が足りなかったな。正しくはお前に好きな奴がいて、その好きな奴には好きな相手がいた場合、どうするか?だな」

 

段階を追って説明しようかと考えたが、いちいち由比ヶ浜がリアクションを取りそうだったので、一気に説明した。すると由比ヶ浜はうーんと唸って考え込む。

 

「好きな人を応援する……かな」

 

「自分以外にもそいつのことを好きな奴がいた場合は?」

 

「両方応援するね」

 

迷うことなく、というわけではないが、悩んでいる割には比較的すらりと由比ヶ浜は答えを述べた。

 

「お前と友達、二人とも欲しいものが同じだったら?」

 

「友達に譲る」

 

「友達の悪口を友達が言っている。お前はどうする?」

 

「え、えーと………」

 

由比ヶ浜は苦い顔をして言い淀んだ。まぁ、言いづらいよな、普通は。俺たちには共感はできないものだが、理解はできる。

 

友達の悪口を言うのはよくない。

 

そうは言いたいものの空気がそういうものになっているため、それを申告したところで悪として断罪されるのは申告した側だ。小さな正義が大きな悪に叩き潰される。民主主義の世の中ではよくあることだ。大は小を兼ねるというが悪が正義を兼ねるのは如何なものか。

 

「無理して答える必要はねえよ。だいたいわかった」

 

俺がそう言うと由比ヶ浜は安心したようにホッと胸を撫で下ろした。

 

今のやり取りから考えるに由比ヶ浜は空気を読むというよりも馴染んだ空気から排斥される事を恐れている節がある。俺なんかはそもそも馴染む空気がないわけで、そういった感覚はわからないが、多分俺が小町に嫌われるのを全力で避けるのと同じ事だろう。やっべ、怖すぎだろ、それ。自殺する勢いだ。

 

ともかく由比ヶ浜は人間関係の変化というものをあまり好ましく思っていないのだろう。

 

適当な話題で駄弁り、面白おかしくと言うほどではないが、適度な楽しさを感じながら、一日を過ごす。

 

それは惰性的なものではなく、さながら呼吸をするかのように当たり前に行われることで、由比ヶ浜にとっては自己を殺すことすらも厭わない程に重要なものであるのだろう。そこに元々ある自己主張の弱さなどが相まって今に至るというわけだ。ある意味では呪いにも近い。

 

人の性でもあるのである程度仕方ない事ではあるが、本人が直したいと自己申告しているのだから、さすがに無碍にはできない。対処の術も一応一つ見つけた。

 

「比企谷くん。さっきのやり取りに何の意味があるのかしら?」

 

「ただの再確認みたいなもんだ。本題はここからだ……………由比ヶ浜。何でもいい、どんな話題でも良いから雪ノ下と半時間程度話してみろ」

 

「え?え?」

 

「俺はその間適当に時間潰してくるから。雪ノ下、後は任せた」

 

「ええ。帰ってきたら、このやり取りをさせた意味を教えてちょうだい」

 

説明するのは簡単だが、後で何か言われるかもしれないから言い訳考えとくか。

 

奉仕部の部室を出た俺は取り敢えず喉が渇いたので千葉のソウルドリンクことマッ缶を買いに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半時間。

 

特にすることの無いので、適当にぶらつく事にした。

 

ぶらつくといっても歩き回るわけではなく、マッ缶を気持ちよく飲めるベストプレイスを探しているだけだ。

 

本来なら屋上辺りで飲むところだが、昼休みでもない限り、校内をうろついている先生は割と結構な頻度で屋上に見回りに来る。それと出くわしたら最後、反省文を書かされるのだ。かなりの生徒が出入りしているものの、あそこ一応侵入禁止だから。

 

仕方がないのでそこにあったベンチを座る。

 

グラウンドを見下ろす形で存在するベンチからは運動部が汗水たらしながら、練習をしているのがよく見える。「見ろ、人がゴミのようだ!」とまでは言わんが、なんとなく人を見下ろしていると優越感がある。べ、別に見下すのが好きとかそういうのじゃないんだからねっ!あ、あくまで人間の本能に基づいた至極一般的な感性なんだからっ!

 

「あれ?比企谷か?」

 

その時、聞きたくない声を聞いてしまった。

 

八幡はスルーを発動した!

 

「また無視か………おい、比企谷!」

 

ぎゃぁぁぁぁ⁉︎

 

謎の人物のソニックボイス!こうかはばつぐんだ!

 

まぁ、単に耳元で大声を出されただけなんだが、こうかはばつぐんだった。

 

「何すんだ」

 

「キミが無視するからだろ?いい加減、一回で返事してくれないか」

 

「もしかしたら俺以外の人間って事もあるだろ。寧ろ、俺以外の人間じゃない時の方が少ないまである」

 

基本的に俺は肩揺すられて話しかけられない限り、無視する。それは過去の経験則からであり、今まで「話しかけられたと思ったら、後ろの子でした!」という恥ずい経験をしてきた俺はそれを存分に活かしている。あの時の居たたまれなさは忘れられない。帰ったその日、枕に顔を押し付けて叫びまくった。

 

「ヒキタニくんに戻そうか?」

 

「好きにしろ。そうしたら合法的に無視できる」

 

若干一名は未だに俺の名前をヒキタニと思ってるがな。ヒキタニって誰だよ。この学校には比企谷しかいねえよ。

 

「本当にイジワルだな、キミは」

 

「お前が絡んでくるせいで碌なことがないからな。これくらいはさせてもらわないと割に合わねえよ、葉山」

 

俺がそう言うとそいつーーーー葉山隼人は苦笑する。

 

葉山隼人。成績上位でサッカー部のエース。イケメンでモテまくりの絵に描いたようなリア充。二年F組。つまりは俺と同じクラスに存在するこいつはスクールカースト上位の中心的存在であり、一年の球技大会以降、顔を合わせたらやたらと絡んでくるようになった迷惑極まりない存在だ。や、本当に迷惑です。オサレ系イケメンというだけでも目立つのに、こいつに絡まれると日陰に生きる俺にまで日光当たる。その強さは『WRYYYYY!』って叫びながら塵になるまである。周囲の視線がとてつもなく痛い上に俺の秘めたる能力がこいつの一言であっけなく露見してしまった。マジで何してんの。

 

「ところで比企谷はなんでこんなところに?ついに運動部に入る決心でもついたのか?」

 

「アホ抜かせ。俺にチームプレーが出来ると思ってんのか」

 

「してたじゃないか。去年の球技大会は」

 

「あれをチームプレーとは呼ばん」

 

そう。あれは断じてチームプレーなどという綺麗な言葉で表現できるものじゃない。負けたくないから、負けるわけにはいかなかったから使えるものを使っただけだ。そりゃ、第三者から見ればチームプレーに見えなくもないが、捨て駒のように使われた本人は普通嫌だっただろう。まぁ、それ以上に葉山隼人を打倒したという見返りのお蔭で何も言われることはなかったが。

 

「第一、俺は俺以外の奴のために動きたいなんて思わん。青春の汗?そんなの掻くくらいなら、クーラー効いた部屋でゲームするわ」

 

何が悲しくて、夏休みだとか冬休みなどの長期休暇を部活動にくれてやらないといけないのか。青春の汗(笑)だろうが、寝汗だろうが、結局汗は汚い。綺麗な汗なんてない。あるとすれば、それは心の汗ぐらい。やば、俺綺麗な汗かきまくりじゃん。なんなら毎日かいてたまである。

 

「相変わらず酷い物言いだな。キミがいれば、国立も夢じゃないと思うんだけど」

 

「あいにくと俺は凡人だからな。入ったところで不協和音を奏でるので精一杯だよ」

 

二年のこの時期。そろそろ三年生の最後の大会と共に新世代に目標が委託されるこの時期は既に新たな結束が生まれており、そこに新参者が入るのはデメリットが大きい。

 

それこそ、葉山のようなイケメンのリア充が入れば、話題になり、即座に輪の中心になる事も可能だろうが、俺のような元ぼっちには難易度高いどころか、無理ゲー。先の由比ヶ浜の問題をラスボスと定義するなら、こちらは裏ボス。しかも全属性攻撃吸収+物理カウンター。体力一千万の。勝つとか以前の問題。

 

「凡人か…………少なくとも、キミは俺よりもずっと才能に恵まれていると思うよ」

 

「はぁ?」

 

「………いや、忘れてくれ。そろそろ俺は戻るよ。また気が向いたらでいい。サッカー部に来てくれ」

 

「………そのうちな」

 

因みに男の「そのうち」や「気が向いたら」というのは行くつもりがないの隠語らしい。そう答えると本人は全く乗り気じゃないので基本的に行くつもりがないだとか。これ、豆知識。そして俺が行く気も毛頭ない。

 

………思いの外、時間が潰れたな。俺もそろそろ戻るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?八幡?」

 

「ん?ああ、茜か」

 

葉山と話していた為、時間はそれなりに潰れたものの、まだ十分程あったので、遠回りに遠回りを重ねて部室に帰ろうとしていた俺は偶々職員室を出てきた茜と鉢合わせした。

 

「もう部活終わったの?」

 

「いや、俺がいない方が話がスムーズに進みそうだったからな。適当に時間を潰してただけだ。そっちは?」

 

「私はめぐりん先輩のおつかいかな。必要な書類を提出しにきてたの。そしたら、これ渡されちゃって」

 

そういう茜の両手には一つのダンボールがあった。見た感じ、女子には少し重そうな荷物だ。茜は特別力持ちというわけではない。運動神経は良いが、か弱い女の子だ。

 

「ほれ」

 

「?どしたの?」

 

「生徒会室まで持っていくんだろ?まだ時間あるし、持ってってやる………っと」

 

茜の手にあったダンボールをひょいっと持ち上げ…………地味に重いな。これを女子に渡すとは一体何を考えているのか。茜が怪我したらどうすんだ。その教員許すまじ。

 

「ありがとう、八幡。愛してる〜♪」

 

「わかったわかった。嬉しいが、今は抱きつくな」

 

荷物を落としそうになるのもそうだが、それ以前にここは職員室の前。つまり、そういう事に過敏な三十路の教師が存在する。こんなところを見られたら、先生が…………止めとこう。あまりにも不憫過ぎる。

 

「ところで茜。秋の生徒会選挙はやっぱり副会長なのか?」

 

「うん。副会長の方が忙しいけど、動き回れるし、そしたらこんな風に八幡にも会えるから」

 

「そうか」

 

「本当は八幡にも生徒会に入って欲しかったんだけど…………」

 

それ以上、茜は言わなかった。

 

これは総武に入学する前に決めていたことだ。一緒にいると仲良くというよりも依存してしまいかねないという考えからだ。これから何年でも何十年でも一緒にいられることはできる。それに同じ高校なら、いつでも会える上に休日は基本的に一緒にいる。だから、高校でいる間は互いに別々の視点に立って、色んな強さを手に入れようと約束した。茜が生徒会副会長の地位を選んだ以上、俺は生徒会以外の機関で何かを得るときめた。そこに転がり込んで来たのが、奉仕部の話だ。茜とは別の立ち位置から、様々な事を知る事が出来る。だから、俺は俺なりに奉仕部で何かを見つける。

 

「奉仕部かぁ〜、八幡には天職かもしれないね」

 

「そうか?誰かのために働くなんて、嫌だけどな」

 

「でも、八幡は私を助けてくれたよ?それに入学式の日だって、一歩間違えたら………なんだかんだ言っても、八幡はすっごく優しくて、いつも誰かのために頑張ってくれる私の大好きな、最愛のヒトだもん」

 

俺の前に出て、茜は笑顔でそういった。

 

何とも気恥ずかしいかぎりだが、面と向かってそう言われる事に喜んでいる俺がいて、自然と頬が緩んでしまう。こういう時、小町は「ニヤニヤして、気持ち悪いよ、お兄ちゃん」というに違いない。実際、ニヤニヤしている顔というのは気持ち悪いか、腹立つかの二択だろう。少なくとも、小町と折本は後者だった。二人とも、茜との事でいじってくる時が特に腹が立つ。

 

「だけど、一つ心配な事があるんだ」

 

「心配?」

 

「うん。奉仕部は八幡にとって天職だけど、それだと八幡の良さが来た人皆に伝わっちゃうから、女の子だと好きになっちゃうかも」

 

「いや、それはないだろ。チョロインじゃあるまいし」

 

どこの代表候補生だよ。

 

「私は八幡限定でチョロインルートだけど、他の子だって、八幡の優しさに触れたら、そうも言ってられないと思うよ?」

 

「…………百歩譲ってそうだとしても、特に問題ねえだろ」

 

「だねっ♪」

 

どうやら伝わったらしい。聡いのか疎いのか。

 

あり得ないが、例えモテようがモテまいが、結局俺は茜以外の誰にも靡くことは無いだろう。後にも先にも、俺という人間をここまで理解してくれる人間はそういない。

 

話しているうちに生徒会室に着いた。

 

こうして来るのは初めてだな。一緒に帰る時は校門で合流してからだし、ここに来る機会はあまりない。

 

「ささ、入って、八幡」

 

「良いのか?部外者だぞ」

 

「今はめぐりん先輩しかいないし、八幡は例外だから」

 

言われるがまま、茜に続いて生徒会室に入ると確かに茜の言う通り、他の生徒会メンバーは見当たらない。不真面目だから、というよりも特別何もないから帰ったと見える。

 

「ただいまです!」

 

「あっ、おかえり〜茜ちゃん。あれ?その子は?」

 

「比企谷八幡くんですっ」

 

「………ども」

 

紹介されたので軽く会釈してみると、めぐりん先輩は笑顔で手を振って来た。

 

なんなんだ、この人。茜と同等……いや、それ以上のほわほわを感じるっ⁉︎

 

以前、茜とは姉か妹かみたいな話をしたが、めぐりん先輩はまさしく癒し系の姉タイプ!半径五メートルに入っただけで永続的な回復魔法を受け続けられそうだ。つまり、アンデッド属性の俺は死ぬということに……誰がアンデッド属性だ。

 

「よろしく、比企谷くん。私は城廻めぐり、メグメグ先輩でも、めぐりん先輩でも好きに呼んでいいよ〜」

 

「は、はぁ……」

 

呼べるわけない。城廻先輩と呼ばせてもらおう。さっきまで呼んでた?当たり前だ。知らなかったし、心の中だったからな。

 

「じゃあ、俺は部活戻るわ。これ以上待たせると怒られそうだ」

 

「うんっ。頑張ってね〜」

 

茜の応援に取り敢えず手をひらひらと振って応えた。「頑張ってね」か。俺が頑張らずに済む状況が奉仕部としては理想的なんだが、そう上手くはいかないだろう。特に今回は雪ノ下の優秀さを持ってしても………いや、雪ノ下だからこそ、俺だからこそ、無理難題と言える。

 

だが、それはあくまで解決する努力をした場合だ。

 

その策を弄するにも肝心の策は思いつかないし、何よりもそれがプラスに働くか、マイナスに働くかすらもわからない。

 

ならば解決する努力をしない。ごく自然にそれを身に付ければ、それで良いのだ。

 

それに今回の事は何も由比ヶ浜だけで収めるつもりもない。

 

さて、成果のほどを………

 

ガラガラと奉仕部の部室の扉を開けるとそこには………

 

「ひ、ヒッキー⁉︎」

 

「………」

 

床に倒れている雪ノ下とその周りで慌てふためく由比ヶ浜の姿だった。

 

俺のいない間に何があったー⁉︎


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