魔弾の王と戦姫 ~凍漣の雪姫と死神~ 作:ジェイ・デスサイズ
ですが!そろそろ夏休み!去年の如くやりたいと思います!
そして私の今はまっている「戦姫絶唱シンフォギア」を入れる可能性があります!(なんでもありかw)
では、ごゆっくりデース!
「なぁ、シャル「やらないよ」まだ何も言ってねぇ!?」
「違うのかい?」
と聞くと、バツの悪そうな顔をしてうっ、と言った。
「はぁ。友人にその子供達もいるのにねぇ?」
「シャルが可愛いから?」
そう言うと後ろから抱き付いてくるデュオ。ボクはするりと抜け出しデュオの頭に少し強めにチョップを喰らわせる
「---ていっ」
「いってぇ!?」
デュオは思わず頭をおさえる。
「ダメなものはダ~メ。今はそんな気分じゃないし、さっきも言ったけどヒイロやカトル、それに子供達もいる。ボクはそんな趣味はないからね。それとも嫌がってるのに無理矢理するような男なのかい?デュオは」
最後のが効いた、うずくまったまま動かなくなった・・・ちょっと言い過ぎたかな?そう思い、デュオの頬にキスをしてあげた。
「言い過ぎた、ごめん。デュオがそういう男じゃないのはちゃんと分かってるよ・・・まぁ、キスや抱き付く位なら許してあげるよ」
言い終わるとデュオはボクを・・・お、お姫様抱っこをした。
「ちょ、デュ、デュオ!?///」
流石のボクも不意打ちには弱く、多分頬・・・というか顔を赤らめている。
「んじゃ、お言葉に甘えさせてもらうぜ♪」
満面の笑みで言う・・・まさか。
「お、落ち込んだフリをしていたな!?」
「正解♪」
「・・・はぁ、君には敵わないな」
ボク達はそのまま寝室へ行き眠りについた・・・ボクはデュオの抱き枕にされ。
side out
ヒイロさんとカトルさんがそれぞれの国に戻り、しばらくたったある日。武装をしたオルミュッツ軍がハーネスへやって来た。
「何や何や?ジェイ兄、ミラ姉と喧嘩でもしたん?」
「喧嘩しただけで争いを起こされてたまるか・・・通せ!」
俺の命令に従い、兵が門を開けるために仲間の元へ走る。
「何かあったのかな?」
「・・・おそらくな」
ハイトが軽口を言い、リクとライトはオルミュッツ軍を眺めながら呟く。
オルミュッツの代表者、もちろんミラが謁見の間へ入って来た。
「さぁて、何の用で来たか。教えてくれるかい?ミラ」
父さんの問いにミラは直ぐに答える。
「王の命令で、私がエレオノーラの監視を命じられた事の報告と、ジェイ達を連れて行って良いかというお願いの為です」
ミラの答えに父さんは考える。代わりに母さんが問う。
「それは分かったけど、ジェイ達と言うことは他に誰を連れて行くんだい?」
「最初はジェイ、プローネ、ハーネス兵と考えていましたが、ライト達が此処にいたので彼らにお願いしようかと」
ライト、ハイト、リクの3人を見ながら答える。
「ま、良いぜ。兵は出さなくていいのか?」
「3千連れていますが・・・可能ならお願いします」
「よし、んじゃ決まりだな。で、その監査殿は何処へ行くんだい?」
「アニエス付近にいるみたいなので、そこへ」
「OK、出発は明日早朝。それまでゆっくりしてな」
そう言い立ち上がり、ミラの頭を軽く撫で、母さんと部屋を出た。
「久し振りね、3人共」
場所を俺の部屋に移し、ミラが3人に向けて言う。
「あぁ、久し振りだな。ミラ」
ライトは短く言うと、手を差し伸べる。
「えぇ、貴方も変わらないみたいね」
その手を握り返し答える。
「お久し振りですぅ、ミラ姉!」
元気に右手を挙げて、ハイトがミラに近づく。
「ハイトも変わらないわね?」
ライトと握手を止め、ハイトの頭を撫でる。
「そう簡単に人は変わらんって♪」
「そのようね」
「お久し振りだね、ミラ」
リクが優しく微笑み言う。
「久し振り、リク。貴方も変わってないみたいね」
「あはは、そうかもね」
軽く挨拶をして6人で話をしているとノックが聞こえた。
「ボクだ。ジェイかミラはいるかい?」
「母さん?俺もミラもいるけど」
「失礼するよ。話ことがあってね」
母さんが部屋に入り、内容を話す。
「デュオと話して、ボクも一緒に行くことになった」
「母さんも?」
「あぁ。ヒイロとカトルの子達もいるしね、保護者代わりにね」
「なるほど」
「それにボクも疼いていてね・・・っと、今のは気にしないでくれ。じゃ、明日ね」
そう言って母さんは部屋を出た。
俺達がハーネスを出て少し経ち、アニエスへ近づく。先に放っていた兵が戻り報告を受けた。
「此処から少し行った所に弓の旗の軍とムオジネルの軍を発見、ムオジネル軍が弓の軍を追撃しているようです」
「分かった。直ぐに向かうぞ」
「はっ!」
そして俺達が着いた時にはティグルと他十騎でムオジネルを足止めをしていた。
「久し振りね。ティグルヴルムド=ヴォルン」
ティグルの顔を見て、ミラはどこか意地の悪そうな笑みを浮かべる。
ティグルの軍「銀の流星軍(シルヴミーティオ)」は俺達のおかげでピンチを免れたものの、一時的なものでしかないというのは誰もが分かっていた。
現在、両軍の間に設置された幕舎で、それぞれの総指揮官が椅子に座り、テーブルを挟んで向かいあっている。ミラとティグルだ、それと軍師としてハイトが同席している。
俺達は別の幕舎で休憩を取っていた。母さんはやる事があると言って外へ出た。
シャルside
「やっぱり、報告でなく自分の眼で、耳で確認しないとね」
ボクはミラ達がいる幕舎の柱に寄りかかり話が終わるまで待つことにした。すると幕舎からティグルヴルムド=ヴォルンが出てきて兵に何かを頼んでいた・・・話かけてみようか
「やぁ。初めまして、ティグルヴルムド卿」
ボクの声に気付き、彼がこちらを向く。
「貴女は・・・?」
「ボクかい?ボクはシャルパルト=クロフォード。ジェイとプローネの母親さ」
「は、母親っ!?」
彼は驚きの表情をする。ボクはよく、子供が2人いると言うと大体驚かれる・・・。
「そうだけど・・・驚くことかい?」
「い、いえっ!?と、とても若く見えたので・・・」
少し顔を赤くして言う。
「おやおや、口が上手いじゃないか♪ボクの機嫌を取ってハーネスに取り繕うって魂胆かな?」
クスクス、とボクは冗談でそんなことを言ってみる、するとあわあわして弁明し始めた。
「そ、そんなつもりはないですよ!?お、俺の本心です」
「ふふ。なら、素直に受け取っておこうかな、ありがとう」
そんな話をしていると1人の兵が黒い弓を持って歩いてきた。
「ティグルヴルムド卿!持ってきましたよ・・・そちらの方は?」
弓を持ってきた禿頭の兵がボクに気付き彼に問う。
「この方はハーネス代表とその姫のお母上だ」
簡易に説明し終えてから、ボクは軽く微笑む。
「な、何と!?これは失礼致しました!」
彼はすぐさま頭を下げる・・・おやおや
「君は謝る事をしていない、ボクが言わなかったからだ。こちらこそすまない」
「い、いえ!・・・あっ!ティグルヴルムド卿、頼まれてた物です」
そう言うと、持っていた黒い弓を彼に渡す。
「(なんだ・・・あの弓は。不気味な感じはするが・・・)」
ボクは弓を見てそう感じた。勘だが・・・危険な力がある気がする。実物を見れて良かった。
「それじゃ、ボクはこれで。今度ゆっくり話そう」
ボクはそう言うと自分の幕舎へ向かって歩いた。
「(とりあえず、この状況を突破しないと次の舞台には上がれない・・・さぁ、君達の戦を見せてもらうよ)」
幕舎に戻ったボクは、持ってきた愛武器を撫でながらそんなことを思っていた。
「---一戦よ」
「・・・有名なのか?」
「任しとき、俺の策は勝利へ導くで!」
「それ・・・竜具の力なのか?」
「このボクを敵にまわしたことを・・・後悔するがいい!」
「流石ジェイとミラだな…。俺も負けてられないな」
「初めに言ったよ・・・。僕達と戦わない方が良いって」
「次回、第13話。「死神&凍漣・黒弓VS赤髭」ボクも活躍するから、見てくれると嬉しいな」