世界を渡りませんか? IS編【更新停滞中】   作:tarmil

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呼出

次の日の朝、少し早い時間に起きた萃香は食堂にいって、ちょっとしたものを食べることにした。

 

 

「やっぱり誰もいないか........」

 

 

食堂は5時から開いているようである。

恐らく転生前と同じようであれば、授業開始時間は何時だろう。8時以降かな?

そう考えれば生徒の朝食時間は6時から7時くらいかな?

職員のほうは知らないが今は5時である。今食堂が開いたところだ。

 

 

食堂の人に食券を渡して、ご飯、味噌汁、焼き魚、納豆と、一般的な朝食風の定食を頼み、適当な席に座り食事を始めた。

 

 

 

 

 

 ~30分後~

 

 

 

 

 

10人くらいだろうか。人が集まってきた。

朝早いな、この後何するんだよ。勉強か?

.......ごめん自分も早く起きてた。

 

 

今の服装は昨日と同じなので自分がだれかすぐにわかってしまう。

そのためか、その中の数人がこっちをチラチラ見ている。

 

 

(居づらいな.......さっさと部屋に戻ろう。)

 

 

そして食堂から出て部屋へ向かいだしたその瞬間。

 

 

『伊吹萃香さん、至急職員室まで来てください。』

 

 

呼び出しだ。

.......これほかの人来るんじゃない?

まぁいいけど。

 

 

しかし何の用だろう。ほかに何かあるのかな?

 

 

......嫌な予感はするけど。

 

______________________________________

 

そしていま、職員室前にいる。

案の定誰かいる。新聞部かな?無視決定だな。

 

 

「失礼します。」

 

 

「来たか。座れ。」

 

 

ちなみに座った場所は昨日と同じ場所だ。

 

 

「これから重要な話をする。よく聞いておけ。」

 

 

「ああ。わかった。」

 

 

 

 

 

「お前はこれからこの学園に入学してもらう。」

 

 

 

 

 

予想はしてたけどさぁ.......

 

 

「........なぜだ?」

 

 

「お前......いや伊吹萃香についてのことを政府に連絡した。結果は観察という名目で入学することになった。

それに、お前にとってはISに触れることができるぞ?」

 

 

「そうだな。それは興味深い。」

 

 

「だろう?というわけで、これが制服で、これが参考書だ。これはすべて内容を覚えておけ。」

 

 

「......わかった。制服は改造していいのか?」

 

 

「.......しすぎないようにな。」

 

 

「わかった。」

 

 

「そしてこれは教科書で、これは........」

 

 

次々といろんなものが出てきた。多いな、教科書。

これは優しい.....のか?

 

 

「あとこれは政府からの観察というわけで、生活費だ。この通帳に入っている。これで生活には困らないだろう。」

 

 

「国も優しいな。どこにお礼を言えばいいんだ?」

 

 

「知らん。」

 

 

急展開になったがもう少し休んでいたいな.....

 

 

「入学は2日後にしてもいいか?」

 

 

「なぜだ?」

 

 

「制服の仕上げとか校舎の把握のためだ。」

 

 

「そうか。ならいいだろう。」

 

 

もちろん建前だ。

 

 

「これで用は終わりか?」

 

 

「いや、もう1つある。」

 

 

「なんだ?」

 

 

「5日後にお前が入るクラスでクラス代表を決めるための対戦があるのだが......

 

 

 

 

 

 

その時に戦ってくれないか?」

 

 

 

 

「...........なんでさ.........」

 

 

あ、これ違う人の口癖だった。

 

______________________________________

教科書をたくさんもらった私は早速部屋に戻ろうとしたが、あいにく身長が少し低く前が見えずらかった。

 

 

(持ちずらい.......しかも私そこそこ胸あるんだよんね.......なおさら持ちずらい.....)

 

 

そう、この萃香は前世の萃香とは違い胸はある。

あれ、どこかから殺気が来ているな。気にしたら負けだな。

 

 

持っている教科書はこの肉体のおかげで重くはないが量が多く、前が見えずらい。

 

 

いま部屋に向かっているため、寮の廊下を歩いているが、現在6時半のためか部屋からそこそこ声が聞こえる。

確かに今は起きる時間帯だ。

他にも今食堂に向かっている人もいる。さっきも数人すれ違っている。

しかし教科書で顔が隠れていて、自分のことには気づいていないので自分をみて騒ぐ人はいなかった。

 

 

......と思っていた。

 

 

「ん?大丈夫か?」

 

 

「......誰だ?」

 

 

男の声が聞こえた。

男ってことは.......

 

 

「ん?俺か?俺の名前は織斑一夏だ。それよりも手伝おうか?」

 

 

会っちゃったよ。

 

 

「あぁ....男性操縦者か。私は......」

 

 

顔を見せるために私は持っていた教材一式を床に置いて前を向いた。

そこにはいつしか見たような驚いた顔があった。

 

 

「伊吹萃香だ。」

 

 

「え、えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

そりゃ驚くわ。

 

______________________________________

 

 

「な、なんでここにいるんだ?」

 

「ここにいる間、ここの寮の部屋を貸してもらっているのさ。

あと、これを見てみな?」

 

 

「ん?これは制服か?あれ?.....っていうことは.....」

 

 

「そういうこと。この学園に入学することになったのさ。」

 

 

「..........」

 

 

驚きすぎて固まっちゃったよ。

 

 

「今後よろしくね。」

 

 

「..........」

 

 

「じゃあね。明後日入学するから。」

 

 

「...............え?あ、ああ。じゃあな。」

 

 

........大丈夫かな?

 

______________________________________

 

その後一夏は硬直から解放されて、食堂へ向かっていた。

どうやら箒は後から来るようだった。

 

 

「しっかし、びっくりしたなぁ。しかもここに入学って......)

 

 

(でもせっかく入学するんだったらもっと話してみたいな.....)

 

 

中学の頃にはよく友達の五反田弾といっしょに東方のゲームで遊んだこともあったりした。

 

 

そんなことを考えていたらいつの間にか食堂についていた。

 

 

「しっかし、なんで上空から落ちてきたんだろうなぁ....」

 

______________________________________

 

一夏が食堂についたころ、萃香は部屋についており、早速制服の改造に取り掛かることにした。

 

 

前も何回もあったが、能力っていうのは便利である。

 

 

1つ目に『密と疎を司る能力』で裁縫道具を作った。

どうやったか?......あれだよ。どっかにあった裁縫道具を自分のところに萃めたんだよ。

 

 

2つ目に『脳内検索』を使って。制服の記事や構造を調査して、改造しても制服の生地が壊れないようにした。

さらに制服の改造パターンの調べた。

........まぁ今の服と同じくノースリーブにロングスカートにするけどね。

 

 

3つ目に『何でもできる程度の能力』であとはぱっぱと縫ってしまうことで.....

 

 

あら簡単に(チート付き)制服が完成してしまいました。

 

 

ただいま時間を見てみたら、午後4時になっていました。

えっと.....7時間くらいかかっていたの?まじで?

昼食食べてないや......まぁいいかな。

 

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なんかなんにもすることがなくなってぼーーっとしていると.....

 

 

コンコン

 

 

誰かが来たようだ。

 

 

「入っていいぞー」

 

 

『おじゃまするよ~』

 

 

「ん?誰だ?」

 

 

「私は布仏本音。気軽にのほほんさんって呼んでね~」

 

 

ここで登場するの?これは予想できなかった。

 

 

「ふーん......それで?何?」

 

 

「ちょっと頼まれてね~。はい、これ。」

 

 

「ん?これはDVDかな?」

 

 

「うん、これは『あの』アニメのDVDだよ~。いや~持ってくるの大変だったよ~」

 

 

「そうかい。ありがとうな。」

 

 

「えへへ~~じゃあまたね~」

 

 

「ああ、またな。」

 

 

.......あの、すいません。何年やってたの?何十枚もあるんだけど。

しかも今もやってるのかい。


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