世界を渡りませんか? IS編【更新停滞中】 作:tarmil
潜入
IS学園が『上から』見えるスキマに跳び入った彩司。
つまりは何が言いたいかというと............
現在上空1500mから落下中である。
「あれ?学園にシールド張ってなかったっけ?いや、アリーナだけだったっけ?まーいっか!」
下をみればグラウンドが見える。
それこそ下が校舎であれば全力で回避していたがグラウンドがあれば大丈夫だろう。
「突っ込んでも大丈夫...かな?」
能力の使用をして減速も考えたが、どちらかといったら派手なことをして気付かれたほうが都合がいいのでこのまま突っ込み、
ド―ーーーーーーーーン、と爆発のような音をあげ
盛大に巨大なクレーターが完成した。
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彩司が絶賛落下中の頃、箒と一夏はセシリアとの決闘に向けて剣道場にて特訓を行って、現在一時休憩をしていた。
(やはり腕が落ちている.......)
それもそのはず、中学3年間帰宅部だったらしいのだ。
「よし、再開する
その瞬間、
ド―ーーーーーーーーンという爆発音が響き渡った。
「「なんだ!?」」
二人は音が何かを探るために外に出てみた。そして驚愕した。
グラウンドの方面から校舎の上から見えるほどの砂煙が立っていた。
「行ってみるぞ!一夏!」「あ、ああ!」
気になった二人はグラウンドに向かうことにした。
グラウンドについた二人は数十人くらいの人だまりを見つけた。おそらく二人と同じ目的だっただろう。
「なんだよこれ.......」
その中心は砂煙で包まれていて見えないが、クレーターが出来ていた。
集まっている人に聞いてみたが、幸いその時グラウンドに人はいなかったらしい。
内心は安心したが、なぜこんなものがあるのか疑問がのこった。
その時、姉であり先生でもある織斑千冬と、一夏のクラスの副担任である山田麻耶を含めた先生たち数人が駆け付けた。
「千ふ.....織斑先生!何があったんですか!?」
「落ち着け、私にもわからない。上空から何かが落ちてきたかと思ったらグラウンドに落ちた。そんなことをしたら普通は落ちたものはただで済むはずがないのだが...そういうわけでも無いようだ。」
件の砂煙には人影が写っていた。
「人!?」
「ISでさえ無傷では済まないとは思うが...一体何者だ?」
そして、煙が完全に晴れた時、その女はこっちに振り向いた。
その瞬間、一夏を含めたほとんどの生徒の顔が驚きに包まれていた。
なぜなら、
その姿は、
完全に、
東方projectの伊吹萃香であったのだから。
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彩司はようやく砂煙が晴れて辺りを見てみると、結構な人数が集まっていて、そのほとんどが驚いた顔をしていた。
(そりゃこんな派手に着地したんだし、驚くよな......しかし、これって何も知らない風にした方が良さそうだな。)
すると、固まっていた生徒たちがだんだんと騒ぎ始めた。どうやら私の噂をしているようだ。
(とりあえずなんか喋った方がいいかな?)
「ここはどこだ?」
何も知らないのであればこれが無難だ。
ちょうどここで気づいたが、千冬と一夏と箒が見えた。
「___、___________________、_____。」
「_____。」
ここからでは声が聞こえないが、千冬と一夏は恐らく私のことについて話しているように見えた。
いまだに進展なしだからもう一回言おう。
「私は気づいたらここの上空にいたのだが?」
『............』
静かになった。なんだこれ。
すると、千冬が切り出してくれた。
「お前はイブキスイカか?」
「ああ、そうだけど.....なぜ名前を知っている?」
「.........まぁいい、それは後だ。ちょっと来てくれ。」
千冬のあとをついていくが、生憎視線が痛い。
自然と早歩きになった。
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砂煙が晴れた時、他もそうだが一夏も驚いていた。
(まてまて!なんで伊吹萃香がいるんだ!?)
『ここはどこだ?』
さらに周りは騒然とした。
(声も一緒?ということは同一人物?いや、でも......)
声がわかったのは東方projectアニメがやっていたからである。
そこでふと千冬姉を見てみると、少し困った表情をしていたので少し助言をした。
「あの人、東方projectっていうアニメの伊吹萃香、だと思う。」
「アニメだと?」
この感じは少なからず驚いていた。
『私は気づいたらここの上空にいたのだが?』
本当になにも覚えていないらしい。何があったのだろうか。
すると千冬姉は、
「お前はイブキスイカか?」
直球過ぎだろ......
「ああ、そうだけど.....なぜ名前を知っている?」
自分が二次元の人だったなんて知る由よしもないし当然だな。
「.........まぁいい、それは後だ。ちょっと来てくれ。」
事情を聞くのだろうか。
そこで後ろを向いて気づいたのだが、さっきより2倍以上の人があつまっていた。
「全員元の場所に戻れ!!」
千冬姉が言うと、集まっていた生徒たちはだんだんバラバラに散っていた。
(もし本物の伊吹萃香であれば鬼ということになるのか.....)
「特訓の続きをするか......」
「そうだな.......」
「しかし、なんだったんだ.......?」
箒の言葉に同情した。