世界を渡りませんか? IS編【更新停滞中】 作:tarmil
プロローグ 前編
ごく普通の生活をしていた男は世界に絶望していた。
それもそのはず、家族・親戚・友人・知人・同僚.........そういった人たちが消えていった。
つまり死んでしまったのである。
故に、男は世界に絶望した。
故に、支えがなくなった男はどうしようもなく、
ただ悲しく、自殺してしまった。
しかし、世界は見捨てなかった。
次の瞬間、男は目を覚ました。
そこは、嫌に現代風の部屋で、
そこで、窓から外を見ると、
そこは真っ白だった。
これは、これから始まる
男___『景山 彩司《かげやまさいじ》』の物語である。
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「...........ん?」
彩司は固まってしまった。
それもそのはず。
目を覚まして、外を見たら真っ白だったのだから。
「どこだよここは・・・・・」
そこで、ふと部屋を見回してみると、
何もない机
何も入っていないただのタンス
今自分が乗っているベッド
床もきれいなフローリング
こんなもんしかなく、とても質素な部屋だと思った。
「んーーーーー? あれ?」
加えて、なんというかここが過ごしやすい空間である感じがするのだ。
根拠はない。
では、ここはなんだ?
自分はなんだ?
自分は死んだ。
自殺をしてしんだ。
「じゃあ、なんで生きているんだ・・・・?」
夢でも見ているのだろうか。
それともここは死後の世界とでも言うのだろうか?
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もう少し考えてみたがわからない。
(考えているだけじゃ何も始まらないな.............)
とりあえず行動に移すためにとりあえず
あったドアから外に出ようと思って、
そっちに行こうと思ったその瞬間、
ガチャッ
ドアが開いた
そこから謎の女の人が入ってきた、
「.........................え?」
その入ってきた女の人は、どちらかというと大人の人だ。
その人はいきなり自分の前に来て、正座をし、
両手を前に置き、体を前に倒し、頭を床に倒して.....
(あれ?もしかしてこれって........?)
「ほんっとうにすいませんでしたっ!」
(土下座だよね?)
「「.........................」」
「え?」
「ごめんなさい!!!」
~困惑中~
「......それで?なんで謝っていたの?」
「はい.....実は私、あなたのいた世界の神なんです。」
「は?かみってGodのことだよね?」
「突然そう言われてもよくわからないですよね......長くなるかと思いますが、説明します。」
「よろしく。」
「主に人間は死ぬと、
「それで『普通じゃない』ならどうなるの?」
「例外ももちろんあります。悪人はもちろん地獄に行って苦行を一生する羽目になる例や、100年に1度神界に選ばれた人物がきて神になる決まりがあります。神界では人間の生死バランスを調整して、崩れないようにしています。冥界にも容量がありますので。」
「いきなり話が広くなったな......それで?」
「人間に関しては、神界では書類のようなもので管理されていまして、それらは関係のある人ほど近い場所に置いて管理しています」
「あっ、っていうことは.........」
「はい....恐らく察している通りです。」
「つまり、自分以外の近くにあった書類をどうにかしてしまったと......?」
「はい......落としてビリビリに破いてしまいました.....」
「......うん、なるほど。」
まだ疑問は残っている。
「でもなんでここにいるんだ?冥界にいくはずじゃないのか?」
「はい......私は破れずに残ったあなたの紙を見て喜びも感じましたが、同時に悲しさも感じました。私のせいであなたの人生を台無しにしてしまいました。神なりに私は、あなたの人生をこんな悲しいままで、終わってほしくない。と思いました。なのでここに呼びました。」
「そうか..........ありがとう。」
「どういたしまして。」
この人は、本心からこう思っているのだと思う。
この思いは心の底からうれしかった。
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「さて、ここからが本題です。」
「......?」
「転生して世界を渡りませんか?」
「まじで?」
「はい、記憶付きで。」