世界を渡りませんか? IS編【更新停滞中】   作:tarmil

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転生前
プロローグ 前編


ごく普通の生活をしていた男は世界に絶望していた。

 

 

それもそのはず、家族・親戚・友人・知人・同僚.........そういった人たちが消えていった。

 

 

つまり死んでしまったのである。

 

 

故に、男は世界に絶望した。

 

 

故に、支えがなくなった男はどうしようもなく、

ただ悲しく、自殺してしまった。

 

 

しかし、世界は見捨てなかった。

 

 

次の瞬間、男は目を覚ました。

 

 

そこは、嫌に現代風の部屋で、

 

 

そこで、窓から外を見ると、

 

 

 

 

 

そこは真っ白だった。

 

 

 

 

 

これは、これから始まる

 

 

男___『景山 彩司《かげやまさいじ》』の物語である。

 

 

 

______________________________________

 

 

 

 

 

 

「...........ん?」

 

 

 

彩司は固まってしまった。

 

 

それもそのはず。

目を覚まして、外を見たら真っ白だったのだから。

 

 

 

「どこだよここは・・・・・」

 

 

そこで、ふと部屋を見回してみると、

 

 

何もない机

 

何も入っていないただのタンス

 

今自分が乗っているベッド

 

床もきれいなフローリング

 

こんなもんしかなく、とても質素な部屋だと思った。

 

 

「んーーーーー? あれ?」

 

 

加えて、なんというかここが過ごしやすい空間である感じがするのだ。

根拠はない。()()()()()()()過ごしやすい感覚がある。

 

 

 

 

 

では、ここはなんだ?

 

 

 

 

 

自分はなんだ?

 

 

 

 

 

自分は死んだ。

 

 

 

 

 

自殺をしてしんだ。

 

 

 

 

 

「じゃあ、なんで生きているんだ・・・・?」

 

 

 

 

 

夢でも見ているのだろうか。

 

 

それともここは死後の世界とでも言うのだろうか?

 

 

 

 

 

______________________________________

 

 

もう少し考えてみたがわからない。

 

 

 

(考えているだけじゃ何も始まらないな.............)

 

 

とりあえず行動に移すためにとりあえず

あったドアから外に出ようと思って、

 

そっちに行こうと思ったその瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

ドアが開いた

 

 

 

 

 

そこから謎の女の人が入ってきた、

 

 

 

 

 

 

「.........................え?」

 

 

その入ってきた女の人は、どちらかというと大人の人だ。

 

 

その人はいきなり自分の前に来て、正座をし、

両手を前に置き、体を前に倒し、頭を床に倒して.....

 

 

(あれ?もしかしてこれって........?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんっとうにすいませんでしたっ!」

(土下座だよね?)

 

 

 

 

 

 

 

 

「「.........................」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「ごめんなさい!!!」

 

 

 

 

 

 

~困惑中~

 

 

 

 

 

 

「......それで?なんで謝っていたの?」

 

 

「はい.....実は私、あなたのいた世界の神なんです。」

 

 

 

 

 

 

 

「は?かみってGodのことだよね?」

 

 

「突然そう言われてもよくわからないですよね......長くなるかと思いますが、説明します。」

 

 

「よろしく。」

 

 

「主に人間は死ぬと、()()()死んだ魂は冥界という世界にいって、その魂はある程度の期間を冥界で過ごすと、()()()()()()()()()()()()()()()を消して魂ごと転生します。当然精神、肉体ともに0歳です。」

 

 

「それで『普通じゃない』ならどうなるの?」

 

 

「例外ももちろんあります。悪人はもちろん地獄に行って苦行を一生する羽目になる例や、100年に1度神界に選ばれた人物がきて神になる決まりがあります。神界では人間の生死バランスを調整して、崩れないようにしています。冥界にも容量がありますので。」

 

 

「いきなり話が広くなったな......それで?」

 

 

「人間に関しては、神界では書類のようなもので管理されていまして、それらは関係のある人ほど近い場所に置いて管理しています」

 

 

「あっ、っていうことは.........」

 

 

「はい....恐らく察している通りです。」

 

 

「つまり、自分以外の近くにあった書類をどうにかしてしまったと......?」

 

 

「はい......落としてビリビリに破いてしまいました.....」

 

 

「......うん、なるほど。」

 

 

まだ疑問は残っている。

 

 

「でもなんでここにいるんだ?冥界にいくはずじゃないのか?」

 

 

「はい......私は破れずに残ったあなたの紙を見て喜びも感じましたが、同時に悲しさも感じました。私のせいであなたの人生を台無しにしてしまいました。神なりに私は、あなたの人生をこんな悲しいままで、終わってほしくない。と思いました。なのでここに呼びました。」

 

 

「そうか..........ありがとう。」

 

 

「どういたしまして。」

 

 

この人は、本心からこう思っているのだと思う。

この思いは心の底からうれしかった。

 

 

_____________________________________________________

 

「さて、ここからが本題です。」

 

 

 

「......?」

 

 

 

 

 

 

 

「転生して世界を渡りませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まじで?」

 

 

 

 

「はい、記憶付きで。」

 


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