主人公「僕」が突然不思議な事に巻き込まれます


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どーもです。久しぶりの紅遊黥でございます。
久しぶりすぎてちょっと物語構成とかわからなくなってます笑すいませんね笑
まあ、ですけども普通に読んでいただければ嬉しい限りでございます。下手くそですけどね笑
でわ、ごゆっくりとー


幽鬱

誰もが嫌いであろう梅雨の季節。前が見えないほどの大雨が降っていた。天気予報があてにならないこの季節、雨が降ることは知っていたがこんなにも激しいものになるとは思ってもいなかった。僕が高校に着いた時には靴下はずぶ濡れ状態で少し寒気がした。高校は少し遠い場所にあった。自転車で1時間かかるかかからないか、そのくらいの距離だ。まあ、それも仕方のないことである。僕が住んでるのは周りが山で囲まれている。そう、田舎だ。都会に出ることも考えたが、そんなお金があるわけではない。僕の家はどっちかっていうと貧しい方で、そんなお金があるわけではないし、親にもあまり迷惑をかけたくなかった。

そんな少し遠い高校に通い始めてもうすぐ三年が経とうとしている。この学校ともお別れとなる。と言ってもまだ梅雨時でまだまだこれからだってところ。全ての部活動が最後の大会に向け雨の中でも、ジメジメとした空気に包まれながら必死に練習をしている。僕は部活には入っていないので関係のないことである。

「卒業したらどうしよう」

なにも考えずに、部活にも入らずに高校生活を送ってきた僕は最近になってそう考え始めた。仲のいい友達はみんな部活に入っている。練習が忙しいらしく最近、一緒に遊ぶことはない。

「なにもしたいこととかないもんなぁ」

僕は呟きながらゆっくりと教室に向かった。

教室に入ると生徒のほとんどが雨によって濡れている状態で、女子はタオルで髪をふき、「凄い雨だねぇ」と話している。

「おう、お前も随分濡れてんなぁ」

声をかけてきたのは親友だった。

「ああ、カッパがほとんど意味がなかったよ」

「見りゃわかるわ、風邪引くんじゃねーの」

「引かないように気をつけるよ」

僕はハハッと笑いながら席に着き、とりあえずタオルで髪だけをふいた。

予鈴とともに先生が入ってくる。

「皆さんおはようございます。ホームルームを始めます。まず…」

なんでもない先生の話。いつも通りのグダグダとした話だ。特に大事そうなことは言ってなかったと思う。先生の話はまとまりがないからいつも聞き流す。少し頭がぼーっとしてきた。

1限の授業は体育だった。朝一から体を動かすのは流石にきつい。なぜが今日は体が重いし、頭もぼーっとしている。風邪でも引いてしまったのか、そう思ったが、熱はなかったので授業は受けることにした。それにしても体が重い。

「おい、なんだその動きは。たるんでるんじゃないか」

体育教員の声が響く。仕方ないじゃないか、体が重たいんだ。呼吸もしずらいし、生徒の熱気でさらに蒸し暑くなる体育館。少し眩んだと思った瞬間、僕の体は床に倒れた。

「センセー、1人倒れ…」

女子生徒の声が少しずつ遠くなっていった。それからどのくらい気を失っていたのだろう。僕は保健室で目が覚めた。最初はなぜ、ここにいるのかわからなかったが体育のことを思い出した。

「そうか、僕は倒れたのか」

周りを見渡す。保健室の先生はいない。職員室に入るなのだろうか。僕はベットから体を起こした。その時、体は妙に軽かった。

保健室から出ると、そこは薄暗く人の気配はしなかった。

とりあえず職員室に向かうことにした。

職員室にも誰もいない。

「どうなってんだ」

外は相変わらずの大雨である。僕はただ1人学校にいるのではと思ってしまうほどに静かで心寂しくなってしまう。

「どうしようか、誰もいないみたいだし、…家に帰るか」

1人で教室に向かう。静かで足音しか聞こえない。教室についた。ドアを開けようとした時、中に人影が見えた。

「あれ、誰かいるじゃん」

少し安心した。なぜが時計がなくなっていて、腕時計をしているわけでない僕は今が何時なのか全くわからない。外も暗いから検討もつけることができない。

「とりあえず、時間を聞くか」

そう思い、ドアを開ける。

「え、なんで」

教室に入ると窓から見えるのは夕焼け、僕の机に小さな女の子が座っていた。僕は廊下側の窓から外を見る。そこは真っ暗で先が見えないほどの大雨。やっぱり何かおかしい。

「君は誰?」

僕は座っている女の子に声をかけた。すると女の子がゆっくりと顔を上げる。しかし、なにも言わない。

「どうしてこんなところにいるの?」

僕はさらに聞く。しかし、女の子はなにもしゃべらなかった。

「とりあえず、帰るからそこどいて。荷物とるから」

と言うと、女の子は僕の腕を握り

「どこに行くの?」

そう言った。その声と目は今にも泣きそうな感じだった

「え、家に帰るんだけど」

「やだ」

女の子は俯きただ一言そう言った。

「なら、どうしたらいいの?」

女の子に尋ねると、顔を上げ、笑顔で

「一緒に遊んで!すこしでいいから」

と言った。

「んー、この後何かするってわけじゃないから、いいよ」

すこし、変な感じだったが遊んであげたら帰れるならそうしよう。

「でも、学校でできる遊びってなにするの?」

「かくれんぼ!お兄ちゃん鬼ね」

そう言うと女の子は廊下へ駆けて行った。

僕は強制的に鬼になったわけだ。まあ、相手は子供である、仕方がない。とりあえず10秒待って、僕も廊下へと出た。学校のかくれんぼ。隠れる場所がおおすぎるんじゃないのか。みつけれるかが不安になった。とりあえずこの階から探そうか、そう思って端の教室に行っている途中だった。階段が消えていた。

「なんだよ、どうなってんだ」

意味がわからなくなり、半パニック状態になった。

「と、とりあえずあの子を探さなきゃ」

僕は廊下を走った。端からは順に教室を探し続けた。

そして、最後の教室となった。おそらく女の子はこの教室にいるであろう。

「よし、いこう」

ドアを開ける。ぱっと見女の子はいなかった。どこかにうまく隠れているのだろう。

「どこにいるんだ」

隅々まで探しても女の子はいなかった。

「後は、掃除道具入れか」

僕はゆっくりと掃除用具入れへと向かった。

「みーっつけ…」

しかし、女の子はいなかった。

「どうなって…っ!」

頭が割れるように痛くなる。

「お兄ちゃんの負けだね」

女の子の声が聞こえる。楽しげで、ふふふと笑い声が聞こえる。だんだん意識が薄れていく。

「………ああ、目が覚めた?」

優しげな声が響いてきた。ここは?ベット?保健室?

「先生、ここは?」

「?保健室だけど?どうかした?」

「いや、大丈夫です」

「そう、ならいいわ。昼からは授業に出れるから。けど無理しないでね」

僕はコクリと頷く。すると先生は保健室を出て行った。

「はぁ、なんだったんだろう。夢だったのかな」

僕はゆっくり体を起こした。ポケットからクシャッという音が聞こえた。中身を確認してみる。ポケットの中には紙切れが入っていた。そこには

「遊んでくれてありがとう」

そう書いてあった。

普通に話しても誰も信じてもらえないような経験だ。だから誰かに話そうとはしなかった。

実際のところあの女の子と遊んだ事によって僕の中で何かが変わった。変わったと言ってもしたい事が見つかったわけじゃない。ただ、思い詰めてたものが一気になくなった気がした。そう、またこれから頑張れる気がする。

 




いかがでしたか?
自分でも少しナゾーな感じになってしまったなと思ってます笑
短編としてこれからも時間があればどんどん書いていこうと思うのでよろしくお願いしますねー!


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