Blood&Guilty   作:メラニン

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今回は数話ほど連投します。


では、どうぞ!


罪王の左腕編VI

 

 

アメリカ軍を中心に超国家間で形成されたGHQの総司令部は24区に設置されていた。セフィラゲノミクス社の重要研究の痕跡や、何より約半年ほど前にダアトの首魁を名乗り、世界に対して宣戦布告を行なった恙神涯が居座った場所でもある。

 

 

何より、あまり公にできない情報などが多数残っていることからも、とりわけGHQの母体となったアメリカはここを明け渡したいと言わず、妥協案としてアメリカ軍、JSDFが共同で警備に当たっている。と言っても、この二者間における関係性は良好とは言い難い。片や隷属を強いてきた国家であり、片や隷属化されていた国家である。その両者を多少の住み分けがなされているとはいえ、同じ地区に留まらせれば、問題は頻発するのは火を見るよりも明らかであった。

 

 

故に、元葬儀社の参謀である四分儀は付け入る隙を見出したわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、ちょっとした諍いからJSDFのほとんどの隊員が昼間から謹慎処分とされていた。期間は72時間、さらに三ヶ月の減俸である。当然、謹慎期間中の給与は支払われない。今回先に原因を作ったのはJSDF側であり、この拠点におけるJSDF側の上役は「いい加減にしろ」という意味を込めて、ただの諍いにしてはやや重い罰を下した。

 

 

アメリカ側には、いわゆる一種の見せしめという事で、こちらはやや厳し目の罰を下させてもらった、という説明をおこなった。代わりに、その期間だけ不足した警備の人員を補填して欲しいという事になった。それに対して、アメリカ側は2つ返事で引き受けた。

 

 

と言うのも、互いの仲の悪さには両者共に辟易しており、いちいち駆り出される上位の者にストレスが溜まっているのも事実であった。なので、どこかのタイミングでこういった見せしめの様な事をやろうとは画策していたのだ。そして、JSDF側は見せしめの方を、アメリカ側は警備の増員の方を取ったわけである。

 

 

アメリカ側としては、まさに最高のタイミングであっただろう。迫る『その日』にJSDF側からの妨害は皆無、もしくはよほど微弱なものになるという事で、願ったり叶ったりである。しかも、申し訳程度なのだろうが、JSDF側からは型落ちするとはいえ、エンドレイヴ、ジュモウを数機貸し出してきたのだ。旧式とはいえ、ゴーチェのパーツを流用してチューンナップされているので、機体性としては悪くないものであった。

 

 

 

 

 

アメリカ側としてはまさに、理想的な状況。これ以上ない、と言ってもいい。邪魔をするかもしれないJSDFは不在、むしろ戦力を貸し出してくれるくらいだ。それに、警備にあたっている人員はアメリカ軍の中でも精鋭である。たとえ今回密入国し、漁夫の利を狙っているというテロリストが居たとしても、十二分に対応可能な戦力である。

 

 

そして、ついにそれが開く。

 

 

上空に黒々した『(ゲート)』が出現したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ゲート)』が開く少し前、警備に当たっていた兵士の1人は不機嫌そうに、巡回を交代して詰所へ戻ってきた。それと入れ替わりで、彼よりも年若い兵士がそそくさと詰所を後にする。戻ってきた兵士はドカッと、音を立ててパイプ椅子に腰掛ける。

 

 

「おいおい、まだ機嫌悪いのかよ?」

 

 

彼に話しかけるのは、同期の者である。兵士は不機嫌そうに鼻を鳴らして、ジロリと睨む。

 

 

「………フン、JSDFに(けし)しかけたのは、お前だろ?」

 

 

「いやいや、アイツらが先だったろ?ったく、この前まで実質機能してなかった連中に何が出来るってんだよ?そのくせ、いっちょまえにペイだけは持って行きやがる。ジャップどもめ」

 

 

「………おい」

 

 

兵士はこの男が嫌いであった。半年前の事件の時も、身体のあちこちがキャンサーで覆われ、恐怖している際、彼を放って逃げたのだ。他にも以前から気に食わない部分が多々あるのだが、それが決め手であっただろう。

 

 

「まぁまぁ。今回俺たちの目的は、お前をはじめとした国連軍を救ったっていう英雄様の保護だろ?何が不満なんだよ?」

 

 

それを聞いて兵士は閉口する。そう、彼は集によってキャンサー化による死を免れた人間であった。礼くらいは言いたかったのだが、表向き彼は死亡した事になっている。しかし、どうやら『(ゲート)』に消えていったらしく、もしかすれば生きている、という事になっている。事実、そう上司からは説明を受けていた。

 

 

その通りの言葉であれば兵士も、乗り気であった。しかし、ふと思い至った。なぜ、自国民ではない彼をアメリカが真っ先に確保したがる?考えられる事は1つであった。『サンプル』である。

 

 

彼の目から見てもダアトの首魁であった、恙神涯(つつがみ がい)が放った一撃は凄まじい威力であり、恐怖の対象となった。事実あの一撃、たったの一撃で戦力差として圧倒していたはずの、国連軍は壊滅させられた。ただ一撃で決定的なダメージを与える攻撃、それは核兵器とある種同等であろう。

 

 

何より、みるみる自らの肉体が別の物質へ変異していくのだ。精神的にこれほど恐ろしい事はなかった。それはその被害を受けた兵士が身を以て体感した恐怖だ。もしその力を一国家が持ってしまったら………

 

 

彼は背筋に冷たい感覚が広がる。

 

 

「まぁ………そうかもしれないが。だが――」

 

 

その瞬間、地面が揺れたような錯覚に襲われる。それは訓練や実戦で馴染み深い、爆発音による振動であった。

 

 

彼はすぐに詰所を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四分儀の作戦は、ド派手な爆破による破壊工作を狼煙に開始された。『(ゲート)』から、あの日と同じ光が漏れだす。それを確認した瞬間、四分儀は指令を飛ばす。

 

 

「では、行動を開始して下さい」

 

 

その合図と共に、隔離区域である24区の外縁部のゲートが破壊される。24区は海上に設置された人工の孤島である。陸上の経路は本来、南側以外の主要道路である。しかし、廃材の撤去やいずれは解体作業などのために、主要道路だけでは不足であり、急遽10本近くの道路が増設されたのだ。と言っても、作った距離自体は大した事なく、最終的に主要道路のどれかに合流するようになっている。

 

 

しかし、それでも侵入経路が増えたのは確かである。四分儀はその情報などを加味した上で、爆破を行なわせた。破壊したのは中心部から最も遠いゲートである。

 

 

「では、デコイを侵入させてください。ツグミ」

 

 

『アイ!突撃〜』

 

 

それを待っていたかのように、一台のジープが猛スピードで破壊されたゲートを突き進んだ。中は無人であり、オートパイロットで24区中心部へと爆走する。当然、少しすれば撃破されるだろう。その証拠に、24区から武装ヘリがすぐさま発進したのだ。

 

 

「ふむ、やはり向こうは襲撃があることを前提で配置していた様ですね。ツグミ、次々と送り込んで下さい。そろそろ別のゲストも暴れる筈です。それに我々も乗じましょう」

 

 

『おっけー。じゃんじゃか行っくよー!』

 

 

さらに、追加で先ほど同様、数台のジープや果ては乗用車まで突っ込ませて行く。アメリカ側は無駄な突撃だと嘲笑(あざわら)う様に、発進した武装ヘリでスクラップに変えていく。そのスクラップが積もり積もって、バリケードの様に、むしろ道路を封鎖してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

24区の司令部では、想定していた突撃の迎撃の報告が上がってきていた。その中で、司令官と思しき男が笑みを湛え、側にいる補佐官へ視線を一瞥した後、中央の巨大モニターに写っているマップを見やる。

 

 

「随分と楽だな。これならエンドレイヴを持ち出すまでもない」

 

 

「えぇ、その通りでしょう」

 

 

「それより、例の現象はどうなっている?」

 

 

「予測通り、以前の場所と同じ様です。現在、一個中隊を向かわせています。目標はいまだ現れず、との事です」

 

 

「ふむ、ではそちらは任せよう。それで現在の襲撃状況はどうだ?」

 

 

「現在、散発的に第4ゲートを除いて破壊工作を受けていますが、全て迎撃していま――南洋上に反応!数隻の小型艇です!」

 

 

「フン、陸がダメなら海上か?愚かな事だ。停戦信号は?」

 

 

「無視して突っ込んできます!」

 

 

「南側に待機させている部隊に迎撃させろ!小型艇数隻なら、簡単に――」

 

 

「――っ!小型艇数隻の内、4隻から別反応!この反応、エンドレイヴです!」

 

 

「なにっ!?」

 

 

「小型艇から発進した模様!反応が真っ直ぐ24区を目指しています!………っ、待って下さい!反応さらに増大!どこに隠れていたか不明ですが、海上からさらに10機!」

 

 

司令官が驚いたのには理由があった。なぜならば、現在エンドレイヴは陸戦専用であり、水中を進行することは不可能な筈だ。それが出来ている。つまり、水中適応した機体――つまり新型である可能性があるのだ。

 

 

それも、初めの4機にさらに10機で合計14機。まったくの未知の機体である可能性が高い。ゴーチェを水陸両用とした程度ならばいいのだが、この局面でその程度の機体を送り込んでくるだろうか?普通に考えれば、それは否である。一応南側にアメリカ側のゴーチェを数機展開しているが、まさか14機も来るとは思わなかったのだ。

 

 

「エンドレイヴの主力の大半は南側の援護に回せ!仕方がない!ゲート方面には借り物を配置しろ!全機だ!」

 

 

すぐさま行動を開始し、部隊が移動を開始する。補佐官の男が焦った様子で、声を荒げる。

 

 

「到達予測時間は!?」

 

 

「現在の進行速度から、予測される到達までの時間は…………42秒と推定!」

 

 

「………新型とはいえ、さほど速度は出ていないのか?しかし、危険性は見逃せないか…エンドレイヴを急がせろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵部隊が慌ただしく移動を開始した瞬間、敵部隊が減ったのを見計らい、綾瀬たちは突撃した。綾瀬が操るアーヴィンは高速で四分儀が突撃させる事で作った、スクラップで構築されたバリケード前まで進める。その途端、脚部の後方からレッグアンカーが突出し、機体を固定する。それと同時に、バックパックの砲身二基が駆動する事で、腰部横から砲身が目の前の標的を狙う。

 

 

「アヤ姉、思いっきりやっちゃって!」

 

 

『えぇ、最大威力で!』

 

 

その瞬間、ゴガァァン!という轟音を立ててバリケードは跡形もなく吹き飛ばされる。

 

 

最大威力で放った砲身は冷却ガスを噴き出し、負荷がかからない程度に冷却を行い、白煙を(くゆ)らせる。

 

 

あまりの威力に、綾瀬は一瞬言葉が出なかった。なぜなら、アーヴィンから放たれたV.E.Rの弾丸は勢い余って後方に展開していたエンドレイヴ、ジュモウ(改)まで吹き飛ばしてしまったのだ。それだけに留まらず、障害物と激突した事で弾道が上へと逸れて、さらに後方の建物の屋根まで吹き飛ばしてしまった。一瞬固まるのも無理はない。だが今は止まっている場合ではないのだ。

 

 

「突っ込むぞ、綾瀬!アーヴィンを先行させろ!」

 

 

『わ、分かってる!』

 

 

アルゴが運転席から指示を飛ばす。その声に従い、綾瀬はアーヴィンを先行させる。

 

 

V.E.Rをバックパックの方へ戻し、アーヴィンをフルスロットルで先行させ、固定砲台などを腕部と脚部に内蔵された武装で無力化していく。広げた道をアルゴ達の乗るトレーラーが続く。エンドレイヴの操縦はゲノムレゾナンス伝送技術を使用している事から、どうしてもある程度以上の距離を離れることができない。そのため、操縦ポットに居る綾瀬をトレーラーに乗せて、一緒に突撃しているわけだ。

 

 

「おい!全部無力化出来てねえぞ!」

 

 

アルゴが目敏く、トレーラーを狙う砲台を確認した。少し離れた小高い場所に設置されているものが一基、少し離れて同じようなものが一基である。

 

 

『ツグミ!』

 

 

「もう動かしてるよ!このまま進んじゃって!」

 

 

ツグミはアーヴィンのビットを操作し、一基ずつをそれぞれに向かわせ、あっという間に無力化してしまう。残った砲台も、綾瀬が操るアーヴィン本体が叩き潰しながら、中心部へと迫っていく。しかし、進行方向にはエンドレイヴが4機、待ち構えている。アルゴはトレーラーを急カーブさせる事で被弾を避け、瓦礫の陰に隠す。

 

 

綾瀬はアーヴィンをそのままエンドレイヴの一団に突っ込ませる。

 

 

『邪魔あぁぁ!!』

 

 

敵部隊のエンドレイヴは青く塗られた、GHQの量産機であったゴーチェだ。一斉に手に持つマシンガンが火を噴く。だが、アーヴィンはその速度そのままに、スラスターも併用した緩急の動きで翻弄しつつ、その内の一機に接近しアーヴィンの拳を叩き込む。

 

 

『はぁぁぁ!』

 

 

ゼロ距離で放たれるのは、腕部に内蔵されたマシンガンだ。ゼロ距離で叩き込まれれば、エンドレイヴの装甲と言えど、少しすれば貫通を許してしまう。それを両側から別の機体が狙い、マシンガンを向けるが残念ながら、次の瞬間には二機は背部から撃ち抜かれ、沈黙する。ツグミの操るビットだ。

 

 

残ったのはたった一機である。パイロットの怯えが見えるように、ゴーチェは後ずさる。拡声マイクを通して男のものとみられる声が響く。

 

 

『くそ!くそ!聞いてないぞ!なんなんだ、この機体は!?』

 

 

ゴーチェはマシンガンの引き金を引くが、突如としてアーヴィンはサイトからフェードアウトする。アーヴィンのスラスターは元々肩部のものがメインだったが、さらに脚部に増設されたものにより速度は前の比ではない。高速で上方へ飛ぶなど、既存のエンドレイヴではあり得ない。

 

 

だから、ゴーチェのパイロットは対応できなかった。もっとも、知っていても対応できたかは怪しいが。

 

 

『来るなあぁーー!』

 

 

アーヴィンはスラスター4基の方向を変え、真っ直ぐゴーチェへと突っ込む。その手には刀身本体の周囲を刃が振動する事で破壊力を上げたナイフ状の武器、単分子カッターが握られていた。それを、ゴーチェの人で言うと首部分に突き刺したのだ。それは簡単に貫通し、そのままゴーチェを踏み潰す様な形になる。。さらに、トドメとばかりにレッグアンカーを出し、ゴーチェに突き刺す。

 

 

「…………エゲツないなぁ、最後の」

 

 

『わ、私だって最後のはやるつもり無かったわよ!?相手の機体の上に乗っちゃって不安定だったから、ついアンカーを出しちゃったってだけで……』

 

 

「言ってる場合か!さっさと進むぞ!あまり時間だって無いんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………すごい」

 

 

「花音、綾瀬達の進度は?」

 

 

「あ、は、はい!今はこちらが指定した第3チェックポイントに向けて移動しています!敵エンドレイヴの妨害もあったみたいですが、突破しています!」

 

 

花音は四分儀へ報告を飛ばす。現在、この司令部を動かしているのは四分儀を筆頭に、春夏、谷尋、颯太花音のみである。四分儀も本来は彼らのような素人を起用するつもりはなかったのだが、切実に人員不足であるため、この2日ほどで最低限の事は叩き込んでいたのだ。

 

 

「四分儀さん、海の方のデコイにエンドレイヴが集結しました」

 

 

「えぇ、ではそのまま作戦を第2フェーズへ移行します。デコイは全て爆破。『レイス』部隊を動かしてください」

 

 

四分儀の言葉通り、部隊が進発する。四分儀直属の、傭兵部隊である。表向き存在を消されている者達から構成されている部隊であるため、故に『レイス』と呼称されている。『レイス』は数名の小隊規模に分かれて、北側の海中から進行する。目的は敵歩兵部隊の無力化と妨害。

 

 

なるべく人死にが出ないように、四分儀は作戦を進めているのだ。現代の戦闘はエンドレイヴが主体であり、機械であるエンドレイヴが先行し、それに歩兵部隊など別部隊が続く形が常だ。なので、歩兵部隊を殺さず無力化するならばなるべく同じ歩兵部隊が望ましいのである。

 

 

 

 

 

さて、四分儀の作戦はザックリ言ってしまえば、撹乱を主体とした強襲作戦である。最初、陸路から突入させ、敢えてバリケードを作る。それとほぼ同時に海上から別のデコイを発進する。

 

 

実は、アメリカ側が新型と勘違いした海上からの部隊であるが、それは全てガラクタの寄せ集めである。エンドレイヴの反応はそのエネルギー反応とゲノムレゾナンスの発信信号を複合した反応で検知するのだが、四分儀はそれをまんまと利用したのだ。

 

 

四分儀が逃亡していた中東方面にも、型落ちはするがエンドレイヴのパーツや、運が良ければ機体がほぼそのまま流れて来る事がある。と言っても、それらは先進国からすればガラクタ同然だ。現地の通貨の値段で見ると高いかもしれないが、四分儀からすれば端した金であった。しかも、潰した相手から鹵獲したものも含めると、今回突入させた14機分になったわけである。

 

 

手に入れたエンドレイヴの主要リアクターと、そしてゲノムレゾナンス伝送機材をコンテナに積み込み、潜水艦のスクリューを流用した推進装置を取り付け、デコイの完成である。それを惜しげもなく今回全機投入したのだ。

 

 

四分儀に言わせれば、『むしろ輸送費と、偽装のための費用の方が高かったくらいですよ』と、綾瀬らを絶句させていた。

 

 

そして、それらのコンテナ内にはタップリ爆薬が搭載されている。それを全て起爆させたのだ。

 

 

「………敵主力と思われるエンドレイヴの殆どの信号がロスト!残った機体は、7機です」

 

 

「以外に残りましたね。それに、綾瀬たちの移動にも少し遅れが見えます。念のため、彼にも動いてもらいましょう」

 

 

四分儀は私的に使用する、携帯端末で連絡を入れる。谷尋たちには聞こえていないが、どうやら相手は年若い感じの男のようだ。通話を終了すると、四分儀の目は再びモニターを捉える。

 

 

「急いでください、綾瀬。失敗は許されませんよ」

 

 

四分儀の声は、それに続く颯太からの報告でかき消された。

 

 

 

 





ロボットは大好きですが、細かい部分は分からんです、はい。『にわか』でございます。細かい矛盾は勘弁してほしいです・・・


さて、綾瀬が無双してます。戦い方が若干荒っぽい気もしますが、まぁこんなもんじゃないでしょうか、多分。



この章、色んな視点で書くので、少し分かり辛い部分もあるかと思いますので、何か気になる点があれば、ご指摘お願いいたします!あと、中々更新できていない間も、ご感想をくださった読者様方、ありがとうございます!
(な、なるべくお待たせしないよう頑張りますね・・・)


ではでは、あと数話ほど連投しますので、お楽しみいただければ幸いです!


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