カードパワーがどーん!と跳ね上がるのやめてクレメンス…。
ブレイヴとソードアイズのバトスピ10周年ドリームデッキ
馬神弾、バローネ、ツルギ、ヤイバと共に戦え!
ブレイヴデッキ【太陽と月の絆】
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新たなカード、その名は「創界神(グランウォーカー)」!
神煌臨編 第1章:【創界神の鼓動】
2018年4月21日発売!
あれから少し、理絵がよそよそしくなった気がする。対戦を受けてはくれるのだが、全く敵わなずにいるのが現状。
強いと聞いたカードも入れ替え入れ替えやってはいるのだけれどやはり惨敗。見切られていると捉えやり方を少し、出すタイミングやら何やら変えてみたりはしているがそれでもダメ。
何が足りないのか原因が全く分からないまま数日。
ある日、知らないアドレスからメールが届いた。その相手は―――
『赤使いへ。
青の招雷使いから聞き出したからこのアドレスで合ってるわね?
本題。覚悟が出来たならいつでも来ればいい』
一方的な宣戦布告。
察するに、あの紫使いだろう。
「……」
返事は、短く返す。
『次の休みを空けておく。そっちも空けておけ』
そういえば、名前を知らなかったな…。まぁいい、特に知る必要も無い。倒す。それだけ。
あいつに勝てれば早苗も理絵も見直すだろう。
―――三日後、約束の日。
その日の朝に来たメールに対戦する場所が書かれていて、案内は早苗がするとの事。で、早苗と待ち合わせた場所はカードショップから近場の駅。
先にいるのか気になったけど……気にする必要は無かった。すぐに見つける事ができた。背が高くで美人だから目立つ目立つ。
「来ましたね」
「うん」
「……準備はいいかしら?」
「勿論」
対戦する準備は出来てる。そりゃあ不安が無い訳じゃない。色々ともやもやが残るけど、今はあっちに集中しなきゃ。
それから電車で移動するのかと思ったら、少し待てと言うので大人しく待つ事に。早苗は何処かに連絡を入れてるようだけど……タクシーとか?
「来たわ」
「……?」
来たと言うからそちらに目を向ければ、私らの前に停車したのは……高級車? リムジンとかじゃなく端からみてもかなり値段いってるスゲェのってのが分かる。
「やぁやぁお待たせ」
左ハンドル…運転席から降りて姿を現したのは、スーツでキッチリ決めた麗奈さん。余計に周囲の目が集中してくる。
「麗ちゃん、車それしかなかったの?」
「いやね、知り合いに貸してくれって頼んだらこれしか空いてないって突っぱねられてさ」
「どうせ“
「まあね。自分で買えよタラシ〜っ言われちゃったよ。薄給なのに無茶言うよねぇあっはっは!」
知り合いに借りたらしい高級車で美人姉妹が戯れる姿を見に来た訳じゃないけど何だこれは。本題は何処行ったんだ。
「まぁさておき、凛々君。どうぞ助手席へ。早苗は後ろね」
「はいはい」
早苗はさっさと乗り込んでしまったが、ちょっと、変な緊張が…。
「あぁ、心配しなくても大丈夫だよ。多少汚しても良い許しは得てるからね。と言っても事故は論外だけどね」
「笑い所が分からない…」
車に揺られること大体10分くらい。
行き先を麗奈さんに聞いたら
「ちょいと遠いけど、まぁ隠れ家って言えなくもないところさ」
「隠れ家? てか、麗奈さんあいつの事知ってるんですか?」
「“
ルカ……それがあいつの名前か。
「彼女はまぁ……、友人の弟子でね」
「弟子、ですか」
あんなのを弟子にするなんてどんなの何だか。きっとロクでもないのに決まってる。
「……私も、前に麗ちゃんから聞いて驚いたの」
「早苗も?」
「まぁ“桜”君と比べたら琉伽君を師弟と呼ぶにはちょっと程遠いけど、良い関係だと思うよ」
師匠の方も紫使い…。ただ者じゃないってのは何となく理解できた。
……ん? というか、桜さんとも知り合いだったの?
「世間は狭いねぇホント」
更にしばらく走ること大体20分。
辿り着いたのは……喫茶店?
「到着〜」
「ここは?」
「知り合いのお店だよ。ティータイムを楽しめてバトスピもできちゃう良いところさ」
「……変わった店ですね」
「 い ら っ さ い や せ ぇ ! ! 」
「っ」
「やぁ“琥珀”ちゃん。今日も元気いっぱいだね」
「凛々、大丈夫?」
「み、みみが……」
お店に入った途端とてつもない挨拶をくらいのけ反る。物理的に圧がある挨拶とは。ウェイトレスであろう女性のだろうけど、居酒屋でも無いのにデカすぎる。
店の客はケロリとしているどころか何処吹く風。これが良いんだとばかりに談笑したり、スマホを見たり、テーブルにカードを広げて何かを相談しあったりと、完全に溶け込んでいる。
「琥珀君、マスターは?」
「今厨房に入ってますよ!」
「あー、なら呼ぶのは申し訳ないか。それとして“彼女”は来てるかな」
「はい!奥のバトル部屋でお待ちですよ!後でお飲みもの持ってきますね?」
「ああありがとう」
元気が限界突破してそうな琥珀と呼ばれる垂れた犬耳みたいな髪のウェイトレスが案内してくれる。
個室完備とは一体ここら一帯はどういうところなんだ。
「あ!さなっち!暗い顔してるってことはまぁた麗奈さんとケンカしたなぁ?」
「なっ!? き、今日はまだしてないわよ!」
案内された部屋。中は過度な装飾は無く小洒落た個室に一人、椅子に座り本を読む見覚えある女性がいた。
「やあやあ待たせたね
「どうも…」
本から目を離し何処かけだるげに返事をしてこちりに向き直る。
「………」
「直接会うのは二度目だからお久しぶり、かしらね」
「………」
「…改めて。
私は琉伽。
姓は
名は
以後宜しく」
「鴇峯。鴇峯 凛々」
琉伽……。
それがこの紫使いの名前…。
麗奈さんと知り合いだったとかはこの際どうでもいい。こいつを、こいつを負かしさえすれば―――
……負かして、どうするんだったっけ。
「間怠っこしいのはお互い性に合わないでしょう」
「ならとっととやろうよ」
「…ふん。前のように楽しませてくれるならいいけど」
言ってくれる。
私だって、強くなったんだ。その気取った態度をできなくさせてやる…!
「凛々…」
「私らは黙ってようね早苗」
「もっと何かしてやれてれば…!」
「はぁ、全く…」
鴇峯 凛々
vs
燐導 琉伽
お互い席に着き、既にテーブルに広げてあったプレイマットへデッキを置く。対面に座る琉伽……燐導は鮮やかな手つきでデッキをシャッフルし、上から4枚を手札にする。
「で、どちらを選ぶの?」
「どちらでも」
「……なら、また先攻ね」
後攻なら後攻で奴の手を見れるしコア1つ分有利が取れる、が、それは向こうも先攻の有利がある。ならパワーで押し潰す。
<琉伽・先攻第一ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ4)
(手札4→5)
「メインステップ。まずは《小悪魔デビッド》をレベル1で召喚」
(手札5→4)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ0→3)
[小悪魔デビッド コア1 レベル1 BP3000]
「召喚時効果発揮。デッキトップを4枚オープン」
●オープンされたカード
・《ワンアイドデーモン》(スピリット)
・《冥都アンテノーラ》(ネクサス)
・《黒骸竜シャドルガー》(スピリット)
・《暗極天イブリース》(アルティメット)
「その中のアルティメット1枚、《暗極天イブリース》を手札に加え、残りはワンアイドデーモンを1番下にして、アンテノーラ、シャドルガーの順にデッキボトムへ戻す」
(手札4→5)
「最後にバーストをセットして、ターンエンド」
(手札5→4)
{琉伽バースト:なし→セット}
「さぁ、あなたのターンよ。どうなったのか見物ね」
「っ…」
<凛々・後攻第二ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ4→5)
(手札4→5)
「メイン」
初手から《リューマン・ケーニッヒ》…! これは良いぞ。大型じゃなけれスピリットとばネクサスも一緒にアルティメットをまとめて破壊できる。後は出すタイミングを見極めて…。
「ネクサスの《天空を貫くバリスタ》を置く」
(手札5→4)
(リザーブ5→1)
(トラッシュ0→4)
「バーストセット。ターン終了」
「ふん。赤緑に鞍替えってところ?」
(手札4→3)
{凛々バースト:なし→セット}
<琉伽・先攻第三ターン>
「こちらのターン、スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札4→5)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
「メインステップ。デビッドの【スピリットソウル:紫】発揮。極天の紫、《暗極天イブリース》をレベル3で召喚」
(手札5→4)
(リザーブ4→1)
(トラッシュ0→2)
[暗極天イブリース コア1 レベル3 BP4000]
「召喚時効果で1枚ドロー」
(手札4→5)
「更に《堕天剣聖モロク》、レベル3で召喚。維持コアはデビッドから借り受ける」
(手札5→4)
(リザーブ1→0)
(トラッシュ2→3)
[小悪魔デビッド コア1→0 消滅]
[堕天剣聖モロク コア1 レベル3 BP4000]
アルティメットを2体並べた…。まだ本気を出してないんだろうけど、返せる範囲だ。
「このままターンエンド」
<凛々・後攻第四ターン>
「……スタートステップ」
(リザーブ1→2)
(手札3→4)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ2→6)
「メイン。《ホムライタチ》をレベル1、次に《六分儀剣のルリ・オーサ》をレベル2で出す」
(手札4→2)
(リザーブ6→2)
(トラッシュ0→1)
[ホムライタチ コア1 レベル1 BP1000]
[六分儀剣のルリ・オーサ コア2 レベル2 BP5000]
「ルリ・オーサの召喚時効果で、ホムライタチと、赤になってるルリ・オーサにコアを1つずつ追加する」
[ホムライタチ コア1→2]
[六分儀剣のルリ・オーサ コア2→3]
「それで――」
「その迂闊な召喚時効果発揮にバースト!」
「っ!?」
「セットしているマジック《グラウンドブレイク》を発動」
「あ、赤のマジック…!?」
{琉伽バースト:セット→発動}
「いつ私が赤を使わないと錯覚した?」
「くっ…」
「バースト効果。BP5千以下のスピリット2体、ネクサス1つを破壊。対象は勿論そこの厄介な2体とバリスタよ。フラッシュは必要無いわね」
[ホムライタチ BP1000 破壊]
[六分儀剣のルリ・オーサ BP5000 破壊]
[天空を貫くバリスタ 破壊]
(凛々リザーブ2→7)
「っ、まだだ!マジックの《ネオ・ダブルドロー》! 2枚引く!」
(手札2→1)
(リザーブ7→3)
(トラッシュ1→5)
(手札1→3)
「……ターン終了」
足場が全滅…。迂闊だったのか? だけどあいつが赤を使うなんて考えてなかった。くそっ、迂闊とかじゃなくて予想外だっただけじゃないか!
<琉伽・先攻第五ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札4→5)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
「メインステップ。《バットナイト》をレベル1で召喚。…一応説明しとくけど、モロクの効果で私の<魔影>アルティメットの究極シンボルは紫のシンボルとしても扱えるようになってるから」
(手札5→4)
(リザーブ4→1)
(トラッシュ0→2)
[バットナイト コア1 レベル1 BP2000]
「召喚時効果。私の場にアルティメットがいるため2枚ドロー」
(手札4→6)
「………」
「次にネクサス《旅団の摩天楼》を配置。配置時効果で1枚ドロー」
(手札6→5)
(リザーブ1→0)
(トラッシュ2→3)
(手札5→6)
「最後にバーストをセットしてターンエンド」
「…手を出さないのか」
「出しても良いけど、あなたの成長を見ずに終わらせたら本末転倒でしょ?」
「舐めくさって…!」
(手札6→5)
{琉伽バースト:なし→セット}
<凛々・後攻第六ターン>
「スタートステップ…!」
(リザーブ3→4)
(手札3→4)
(トラッシュ5→0)
(リザーブ4→9)
「メイン!2体目の《ホムライタチ》!」
(手札4→3)
(リザーブ9→6)
(トラッシュ0→2)
[ホムライタチ(2) コア1 レベル1]
「次、《フレイム・クーガー》レベル5!」
(手札3→2)
(リザーブ6→0)
(トラッシュ2→5)
[フレイム・クーガー コア3 レベル5 BP10000]
「アタックステップ! フレイム・クーガーで攻撃! レベル4からのトリガー! こっちのコストは4だ!」
「――コスト3、《生還者シールデンリッター》」
「ヒット! 2枚引く!」
(手札2→4)
「そのアタックはライフで受けてあげる」
(琉伽ライフ5→4)
(リザーブ0→1)
「ひとつ!」
「たかがライフひとつでいい気になるな! ライフ減少でセットされているバースト発動!《ラウンドテーブルナイツ》!」
{琉伽バースト:セット→発動}
「バースト効果は覚えているかしら? トラッシュに眠るコスト5以下のスピリット1体を復活させる。 対象は当然今落とされたシールデンリッター!」
(琉伽リザーブ1→0)
[生還者シールデンリッター コア1 レベル1 BP3000]
あの時のカードか…。今度は私が落としたのを利用されて数が増えた。でも乗っているコアも少ない。次で消し飛ばして……
「言った傍からまた油断?」
「っ!?」
「私の場の極天が見えていないようね。ライフ減少をトリガーにイブリースの【
「あ、アルティメットハンド…!?」
「1ターンに一度、手札から指定された色のバーストを発動することができる。それがUハンド! 発動するのは《妖華吸血爪》!」
(琉伽手札5→4)
っ、たかが手札からのバーストくらいでいい気になるな! たしか2枚引いてコア外しのフラッシュ効果だったはず。そっちに使えるコアは無いし、例え使えたとしてもホムライタチのコアを0にはできない!
次で必ず、必ず…!
「バースト効果で2枚ドロー。勿論フラッシュ効果は使わない」
(琉伽手札4→6)
「……くそ、ターン終了!」
<琉伽・先攻第七ターン>
「くふふ…、目論見が上手くいかず残念ね。スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札6→7)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
「メインステップ。…頃合いかしらね」
「頃合い…?」
「見せてあげるわ。私の“剣輝龍皇”を!」
私の……てことは、“紫のシャイニング・リューマン”!? こいつも持ってたのか!
「《剣輝龍皇シャイニング・リューマン》!
レベル3、召喚ッ!!」
(手札7→6)
(リザーブ4→1)
(トラッシュ0→2)
[剣輝龍皇シャイニング・リューマン(紫) コア1 レベル3 BP10000]
「…っ!」
「効果はもう知っているわよね! 召喚時効果、【U抜刀】! 手札の<剣刃>ブレイヴを合計コスト7までノーコストで抜き放つ!」
相手の場にアルティメットが2体なら、片方はそう役に立たないブレイヴがあるハズだけど…!
「モロクにコスト3の《蛇星鞭サビク》を! イブリースにコスト4の《星獣槍シリウス》を直接合体させるように抜刀!」
(手札6→4)
蛇星鞭サビク
↓ 直接合体
堕天剣聖モロク(合体)
[コスト:3+3=6]
[BP:4000+2000=6000]
[合体時:追加、発揮可能]
[シンボル:追加無し]
星獣槍シリウス
↓ 直接合体
暗極天イブリース(合体)
[コスト:4+4=8]
[BP:4000+3000=7000]
[合体時:追加]
[シンボル:追加無し]
「緑のブレイヴまで…!」
「U抜刀に成功したとき1枚ドロー! 更にサビク、シリウスの召喚時効果発揮!」
(手札4→5)
「更にシリウスの効果でホムライタチを疲労。 サビクの効果でコスト3以下のスピリットかアルティメットのコア1つをリザーブに置くけど、ホムライタチは0に出来ず、フレイム・クーガーはコスト4だから不発ね」
[ホムライタチ 回復→疲労]
ホムライタチ以外を場に出していたら滅多討ちに遭ってた可能性があったか。
にしても誰から剣輝龍皇を……はこの際いい、紫と緑に赤まで使う。分かっていたけど前ど全然違う。
「余ったコアをモロクに与えレベル4にし、バーストをセットしてアタックステップへ移行!」
(リザーブ1→0)
[堕天剣聖モロク(合体) コア1→2 レベル3→4 BP4000→6000+2000=8000]
(手札5→4)
{琉伽バースト:なし→セット}
「イブリース、剣刃合体アタック! シリウスの合体アタック時効果によりリザーブに1コア追加!」
(リザーブ0→1)
「通す!」
(凛々ライフ5→4)
(リザーブ0→1)
「次、モロクで剣刃合体アタック!」
「そいつも来るか!」
「モロクのアルティメットトリガー、ロックオン! コストは6!」
「――っ、《大星斧アルデバラン》。コスト3」
「ヒット。そちらのアルティメット、フレイム・クーガーのコアを1つリザーブへ置く!」
[フレイム・クーガー コア3→2 レベル5→4 BP10000→8000]
(凛々リザーブ1→2)
「アルティメットのコアを外してきた…!」
「驚いてる余裕はない! サビクの合体アタック時効果! 疲労状態のスピリット、またはアルティメットに指定アタックができる!」
「なっ、指定アタック!? 」
紫 ブレイヴ
《
コスト3 軽減紫1極1 <剣刃>
<1> Lv1 BP2000
<0> 合体 +2000
シンボル:無し
Lv1『このブレイヴの召喚時』
コスト3以下の相手のスピリット/アルティメットのコア1個を相手のリザーブに置く。
【合体条件:コスト3以上のスピリット/アルティメット】
【合体時】『このスピリット/アルティメットの合体アタック時』
疲労状態のスピリット/アルティメット1体を指定し、そのスピリット/アルティメットにアタックできる。
小型やBPが低いのを狙い撃ちにできるブレイヴだなんて、くそっ、これじゃホムライタチが――
「フレイム・クーガーへ指定アタック!」
「は!?」
ホムライタチじゃなくフレイム・クーガー!? 何考えてるんだ!?
「BPは同値。フレイム・クーガーにはモロクと共に墜ちてもらうわ。サビクはスピリット状態で残す」
[堕天剣聖モロク(合体) BP8000 相討ち]
[フレイム・クーガー BP8000 相討ち]
[蛇星鞭サビク 残留 コア2 レベル1 BP2000]
(凛々リザーブ2→4)
あいつの残ってるアタッカーはシャイニング・リューマンにバットナイト、シールデンリッターの3体。
全員が攻めてきても0にはできない。……相討ちしてまでやることがある?
「察したかしら? アルティメットの破壊をキーにUハンド発動! 手札のバーストマジック、《ダークマター》!」
「っ!?」
(琉伽手札4→3)
「私のトラッシュに眠る紫のカード6枚までをデッキトップかデッキボトムへ戻すことができる!」
「はぁ!? い、インチキ効果も大概に…!」
紫 マジック
《ダークマター》
【バースト:相手による自分のスピリット/アルティメット破壊後】
自分のトラッシュにある紫のカードを6枚まで、好きな順番でデッキの上か下だけに戻し、自分はデッキから1枚ドローする。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
相手の合体しているブレイヴ1つを破壊する。
「妖華吸血爪のみをデッキトップへ戻し、その後1枚ドロー。妖華吸血爪を手札に」
(手札3→4)
「バットナイト、アタック」
「!? …と、通す!」
(凛々ライフ4→3)
(リザーブ4→5)
「シールデンリッター!」
「通す!」
(凛々ライフ3→2)
(リザーブ5→6)
「ライフ減少でバースト!《絶甲氷盾》! ボイドからコア1つをライフに置いて、追加コストを払ってアタックを終わらせる!」
{凛々バースト:セット→発動}
(ライフ2→3)
(リザーブ6→2)
(トラッシュ5→9)
「ターンエンド」
<凛々・後攻第八ターン>
「スタートステップ!」
(リザーブ2→3)
(手札4→5)
(トラッシュ9→0)
(リザーブ3→12)
「メイン! 2体目の《六分儀剣のルリ・オーサ》レベル2! コアを増やす!」
「………」
(手札5→4)
(リザーブ12→8)
(トラッシュ0→2)
[六分儀剣のルリ・オーサ(2) コア2→3 レベル2 BP5000]
[ホムライタチ(2) コア1→2]
「次に、その邪魔な奴らには退いてもらう!
《リューマン・ケーニッヒ》レベル2!」
(手札4→3)
(リザーブ8→0)
(トラッシュ2→10)
[六分儀剣のルリ・オーサ(2) コア3→2]
[ホムライタチ(2) コア2→1]
[リューマン・ケーニッヒ コア2 レベル2 BP12000]
「リューマン・ケーニッヒ……。超大型の竜人スピリットか」
「召喚時効果! BP1万2以下のスピリット1体、BP2万以下のアルティメット1体、ネクサス1つを破壊する!!」
「っ!」
「スピリットはバットナイト、アルティメットはイブリース、ネクサスは摩天楼を選ぶ!」
[バットナイト BP2000 破壊]
[暗極天イブリース(合体) BP7000 破壊]
[星獣槍シリウス 残留 コア1 レベル1 BP3000]
[旅団の摩天楼 破壊]
(琉伽リザーブ1→2)
これで残ったのはBPの低いカードばかり。コア差は圧倒的にこっちが上。2枚目の氷盾もある。次に《エグゾーストエンド》で立っているのを寝かせて総攻撃すれば終わりだ……!
「次!マジッ――」
「その効果、凄まじい効果よね」
「―――え?」
「“私にも使わせなさいよ”」
つ、使わせろ? 何言ってるんだこいつは。負ける寸でになって命乞いか?
「ケーニッヒの召喚時効果をキーにして、セットされているバースト、発動!!」
「っ!?」
ここで使う!? 召喚時効果ならルリ・オーサの時に……ワザと通したのか?
「バーストマジック、《フェアヴァイレ》ッ!!」
「黄色のマジックまで使う!?」
{琉伽バースト:セット→発動}
「ん〜、他色をタッチで入れてるところを見ると“彼女のデッキ”みたいだねぇ」
「………」
「バースト効果! 相手が今発揮したスピリット、またはブレイヴの召喚時効果を、私のスピリットの召喚時効果として発揮する!!」
「効果を盗る効果!?」
「盗るんじゃない!真似るのさ! リューマン・ケーニッヒの召喚時効果を、シールデンリッターの召喚時効果として発揮! BP1万2千以下のリューマン・ケーニッヒを破壊!」
[リューマン・ケーニッヒ BP12000 破壊]
(凛々リザーブ0→2)
「…………」
「フラッシュ効果は使わない」
黄 マジック
《フェアヴァイレ》
コスト3 軽減黄2
【バースト:相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】
バースト発動時に発揮した『このスピリット/ブレイヴの召喚時』効果を、自分のスピリットが発揮したものとして、同じ効果をもう1度だけ発揮できる。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
相手のスピリット1体を指定する。このターンの間、指定されたスピリットはアタック/ブロックできない。
……何で
何で、こんな……。
「………」
「……どうするの? 絶望してる暇があるならターンを進めたらどう?」
「っ、バーストを伏せて、ターン終了……」
(凛々手札3→2)
{凛々バースト:なし→セット}
<琉伽・先攻第九ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ2→3)
(手札4→5)
(トラッシュ2→0)
(リザーブ3→5)
「メインステップ。まずシリウスをシールデンリッターへ再合体」
星獣槍シリウス
↓ 合体
生還者シールデンリッター(合体)
[コスト:3+4=7]
[BP:3000+3000=6000]
[合体:追加]
[シンボル:追加無し]
[生還者シールデンリッター(合体) コア1→2]
「続けて、マジック《ネクロブライト》を使用。トラッシュに眠るコスト3以下の紫スピリット、アルティメット、ブレイヴいずれか1体をノーコストで復活させる。
私が選ぶのは《小悪魔デビッド》! 維持コストにはサビクから確保」
(手札5→4)
(リザーブ5→4)
(トラッシュ0→1)
[蛇星鞭サビク コア2→1]
[小悪魔デビッド コア1 レベル1]
「召喚時効果発揮!」
●オープンされたカード
・《龍弩ラスタバン》(ブレイヴ)
・《剣聖魔王ガープ》(スピリット)
・《六巨皇ボーン・ケンタウロス》(スピリット)
・《アルティメット・ザンデ・ミリオン》(アルティメット)
「ッ! アルティメット確認! 《アルティメット・ザンデ・ミリオン》を手札へ加え、残りはデッキボトムへ!」
(手札4→5)
雰囲気が変わった。今手札に加えたのが相当なのか。
あの時みたく……いや剣輝龍皇以上、骸皇以上にヤバいのが来たのか!
「サビクをデビッドへ合体!」
蛇星鞭サビク
↓ 合体
小悪魔デビッド(合体)
[コスト:3+3=6]
[BP:3000+2000=5000]
[合体時:追加]
[シンボル:追加無し]
[小悪魔デビッド(合体) コア1→2]
「このターンで終演としましょうか!
デビッド、【スピリットソウル:紫】発揮ッ!
召喚条件は紫のスピリット2体以上! 役者は揃っている!」
く、来る……!
「《アルティメット・ザンデ・ミリオン》!!
レベル3、降臨ッ!!」
(手札5→4)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ1→5)
[生還者シールデンリッター(合体) コア2→1]
[アルティメット・ザンデ・ミリオン コア1 レベル3 BP14000]
アルティメット……ザンデ……。初めて対戦したときにやられた奴が、アルティメットになってる!?
口ぶりからして切り札級らしいけど、まだ、まだ生きる!生きられる!
「まさか、凌いで生き延びる事ができるとでも?」
「っ!」
「甘いッ!! ここで終わりだと言ったッ!!
私の切り札、私の“惑星剣”が引導を渡してくれる!!」
惑星剣まで!?
「八星の六、輪廻の遺産!
必滅決殺の剣刃! 燈せ紫天の燐光!
《土星神剣サターンスレイヴ》!
アルティメット・ザンデ・ミリオンへ、抜剣ッ!!」
(手札4→3)
[小悪魔デビッド(合体) コア2→1]
(トラッシュ5→6)
土星神剣サターンスレイヴ
↓ 直接合体
アルティメット・ザンデ・ミリオン(合体)
[コスト:8+2=10]
[BP:14000+4000=18000]
[合体時:追加]
[シンボル:極紫+紫=極紫紫]
「万死を刻め、ソードブレイヴアルティメットッ!!」
シンボル持ちの惑星剣……。早苗や理絵と同じのを使ってる。
私だって太陽や水星を使ってるのに、どうして、何が違うっていうんだ……!
「アタックステップ! Uザンデ、剣刃合体アタック!」
「あのザンデ・ミリオンと…同じなら…まさか…!?」
「覚えていたようね。その通り! レベル3からの効果! 私の<無魔>アルティメットがアタックに対し、あなたは合体しているスピリットかアルティメットを贄にしなければブロックすることは許されない!」
紫 アルティメット
《アルティメット・ザンデ・ミリオン》
コスト8 軽減紫4極1 <新生・無魔>
【召喚条件:自分の紫スピリット2体以上】
<1> Lv3 BP14000
<2> Lv4 BP21000
<5> Lv5 BP31000
シンボル:紫極
Lv3・Lv4・Lv5『自分のアタックステップ』
系統:<無魔>を持つ自分のアルティメットがアタックしたとき、相手は、相手の合体スピリットか合体アルティメット1体を破壊しなければブロックできない。
【Uトリガー】Lv4・Lv5『相手による自分のスピリットの破壊時』
???………
紫 ブレイヴ
《土星神剣サターンスレイヴ》
コスト5 軽減紫2極2 <剣刃>
<1> Lv1 BP4000
<0> 合体 +4000
シンボル:紫
【合体条件:コスト4以上のアルティメット】
【合体時】
このブレイヴをコスト2として扱う。
【合体時】『このアルティメットの合体アタック時』
???………
「あなたの場には、頼りのアルティメット・アークもおらず!
剣刃の太陽も無く、青い星の加護も亡い!!」
「っ…!」
「Uザンデはトリプルシンボル!!」
「……また、また負けた……」
(凛々ライフ3→0)
〔winner!! 燐導 琉伽〕
「“あの時”より歯ごたえが無くなったとは。指導者は一体何を教えていたのかしらね」
「………」
主人公vs紫使いの第2戦でした。
今回Uザンデと土星神剣はお目見えのみ。お楽しみは後回しだ!
今後も超絶亀更新になるかと思います。
続きは気長にお待ちいただけると幸いです。
余談。
バトスピアニメにモチベをどん底まで叩き落されるなんて誰が予想出来たであろうか。
アニメが再開するのであればニチアサに頑張っていただきたい。