バトルスピリッツ アナザースターター   作:謙虚なハペロット

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連続投稿とか初ですか?
春イベが掘りまで終わったので遅れました(定期)


Step.13 『思い切りは良いのですが』

 エキシビション第三試合。

理絵の師匠、称号“白銀”を持つ白鐘 璃恵。

…呆気に取られた。さっきのやりとりだとか、今カメラに向かって満面の笑みでダブルピースをしたり大好き愛してると連呼しながら投げキッスを連発し、熾天さんから恐ろしく速い無言の手刀を腹に叩き込まれ…

 

「あっ!麗ちゃん!」

 

 舞台袖から現れた早苗の従姉妹、麗さんが青い顔の気絶した師匠さんを担いで退場したからではない。

あのバトルだ。

私が感じた、手の平で転がされているという感覚。

拮抗、押しているように見えて、実のところ相手が劇的に逆転勝ちする舞台を作られている。

 

(……どうやって勝つんだ)

 

 ピンチを演出してカタルシスをなんたらとか聞いたことあるけど、それをやってのける人間なんてそうそういない。

 更に興味が沸いたのが、件の“灼熱”、“ユキ”という人物だ。

たしか…姉さんが観てたのをチラッと見た気がしたが、覚えてない。というかあの白銀の舞台を越えた人物など皆目見当も付かない。

早苗、理絵、詩乃さん、姉さんの話ではとても良い人だと聞く。

 ………何だか信じられない。

今思い付く上級者が

アレ(妹離れ出来ない姉)とか

アレ(ヒステリー従姉妹)とか

アレ(露出狂じみたロリコン)とか

アレ(超ぶりっ子)とか

アレ(最強超絶同姓愛者)とか

 

 …麗さん、理絵、あの紫使いはマトモとしてもマトモなの少ねぇなおい。

 

 

 

 少しして称号戦の本選が始まった。

内容を見たくもあるが、少し席を外してある人に連絡を入れる。

 

「………」

 

 1コール、2コール……出た。

 

〔もしもし?〕

「あ、凛々ですけど」

〔君から私に掛けてくるとはね〕

 

  掛けた相手は露出きょ…ではなく、織部 星さんだ。

 

「で、その、観てました?称号戦」

〔ああ観てるよ。流石は称号持ち。並大抵じゃないね〕

「…そうですね」

〔…何か相談したいことでも?〕

「………その…」

 

 こんな事、この前会ったばかりのうえ対戦しただけの人に相談するのがおかしいか。

 

「星さんの知り合いにさ、バトスピ凄く強い人っています?」

〔……ほう〕

 

 

 

「…………」

 

 

 

 ———数日後。

星さんに取り合ってもらい、上級者を紹介してもらう事となった。そして現在、前に理絵と用事で来たカードショップ前で待ち合わせ中。

んな事より身内と渡り合えるようになるのが先だろと言われるだろうけどあの戦いを観て、その、なんだ。焚き付けられたというか…興味が出てきたんだ。あの白銀や…神淵、だっけ。私とならどういう戦い方をするのか。

どう戦えばいいのか。

 

(護身術とは嘘っぱちの武術まがいを習わされたばかりに…)

 

 自分でも分かる。火が着つと妙に好戦的になる気がある。姉さん曰く、生木みたく燻るけど火が着くと燃えやすいとか何とか。

 

「……敵う訳無いのに」

 

 あの三人の対戦を観て、何人が挑んでみたいなんて思うんだろうか。

普通、恐れ戦くか戦維喪失…じゃない。戦意喪失するかも知れない。あれで本気じゃないなら尚更だ。

 

 

 

「やぁ待たせたね」

「どうも」

 

 しばらくして現れた星さん。

相変わらず痴女めいた服装だが前よりは抑えている。前よりは、だ。ちゃんとすれば美人カードバトラーとか噂になるのに。

 

「で、件の事だがね。知り合いが快諾してくれたよ」

「本当ですか」

「ああ。武者修業だけなら恐らく断られたかも知れないがね…」

「…受けてくれた理由があると?」

「そこら辺は気にしないでいい」

「はあ…」

 

 どこか釈然としないがまぁいい。

とにかく会ったことの無い強い人と対戦できる良い機会なんだ。どんなデッキだろうとやってやる。今着いてる火を燃やさなきゃ。

 

 

 

「お前のライフはあと1つ!このまま行けば勝てる!この勝負、もらった!」

「何勘違いしているんだ」

「ひょ?」

「俺は手札から《オリンスピアの天使長オフィエル》を召喚!そして召喚時効果発揮!俺のセットされているバーストを破棄し、俺のライフが5になるようボイドからコアをライフに置くジークヴルム・ノヴァのような任意効果!」

「バカめ!と言ってさしあげよう!《水極天プリンセス・オト》の【Uハンド:黄】発動!手札の黄色バーストマジック、《フェアヴァイレ》を発動!こちらの場のスピリットの効果として発揮だぁっ!!」

「ヘアァッ!?」

「こちらもバーストを破棄しライフを5に回復させるぜぇ!」

「汚ねぇぞ!相手の効果を自分の物として使うなどとは!」

「お前のお気に入りカードの効果を利用され、逆転すら許されない!悔しいだろうさぁ!ヒャハハハハッ!!」

「貴様ぁぁーー!!」

「いいよその悔しそうな面ぁ!」

 

 

「……場所変えませんか?」

「気にする必要は無い。今回は個室だからね」

「………」

 

 あのテンションが振り切れてるのは見ててキツい。たとえスリップストリームに乗ってついて来いと言われてもキツい。

 

「《絶甲氷盾》!」

「絶甲絶甲と絶甲ばかり…。それ以外にバーストを知らないのか!」

「ならば俺にそれ以上にどんなデッキにも2、3積み安定と言えるカードを答えろ!答えてみろルドガー!」

(ダークセイリュービヲツカイナサイ…)

「何なのお前!?」

 

「俺は…一方的なバトルが嫌いだあああ!!だが、この牡牛座と射手座で絶対貫通させてやるぜえぇぇ!!待ってろよライフ3点ダメージいいいいーーー!!」

「俺は天才だあああ!!青緑だの赤緑だの白紫だの乗り越えてやるよおおお!!もう勝てる気しかしねぇぜええ!!ほァ!ほあああああ!!!」

「俺の実力はこんなもんじゃねぇだろおおお!!何でメタったところが、まるで当たらねえんだああああ!!」

 

 

 

 案内された個室。個室という割に結構ちゃんとしていて、知らずに案内されたらホテルの一室かと勘違いする程。当たり前だがベッドは無い。そしてその個室内には、見知らぬ二人の人物がいた。

 

「あのお二人だ」

「………」

 

 その二人は一言で言えば、“不良とお嬢様”。

片やテーブルに足を投げ出すように乗せ、椅子を傾かせ、両手を頭の後ろで組み退屈そうにしている黒服にフードを目深に被った人物。

片やその隣で座る行儀良い姿勢でカードを見ながら…整理しているのか?そんな事をしている髪の長い女性。

 

「お待たせしました」

「あら、星さん」

 

 こちらに気付いたのはお嬢様っぽい女性の方。立ち上がりこちらに来てもらった。もう片方は寝ているのかこちらを見ようともしない。

 

「そちらの方が?」

「はい。この子が先日お話しした対戦希望者です」

 

 私を紹介されたので会釈する。

…こう近くでみると本当に綺麗と言うか、こう、品格?みたいのを感じる。

 

「ど、どうも」

「はい。はじめまして。

 私、間燈(まとう) (さくら)と申します。今日はよろしくお願いしますね」

「あ、はい、えと、鴇峯 凛々です…」

 

 こんな人が強いのか…。あいや馬鹿にしてる訳じゃない。

 

「桜さん。本人の希望ですので手取り足取りみっちり鍛えてやってください」

「よ、よろしくお願いします」

「はい。よろしくどうぞ。“令毀”さんもいいですか?」

 

 レキと呼ばれたもう一人は、返事をせず片手を上げただけ。…やる気なさそう。

 

「こちらで準備してありますから、いつでも始められますよ」

「流石桜さん出来る女」

「褒めても何もでませんよ〜」

 

「………」

 

 

 

   VS 間燈 桜

    【???】

 

「さて。行きますが、デッキ調整はしなくても?」

「大丈夫です。行けます」

 

 調整…といってもどう弄ればいいか分からなかったから2、3枚ぶちこんだ程度。バランスは投げ捨てれば良いと聞いた。

 

「畏まりました。それでは…」

「先攻後攻決めは私にお任せあれ! これで決めますよ!」

 

 星さんが意気込んで胸元…胸の谷間から取り出したのは3枚のカード。バトスピのだが、どれも黄色のカードだ。…あ、何か嫌な予感がする。

 

「この3枚は左から《花の子リップ》、《アサガオの妖精ナパルコ》、《スズランの妖精ティンカ》と言うのだがね? 二人にはこの3枚のカードで誰が一番ペドいかを当ててもらう!さじ加減は勿論私だ!!」

「………」

「………」

 

 ドン引き。ここまで頭がおかしかったとは思いも寄らなかった。酷いなんてレベルではなく黄色い救急車、隔離病棟行きだ。

間燈さんも苦笑している。

 

「私はこのナパルコなんかイイと思う訳だ!この脇!このあんよ!そして伸ばした腕のライ…」

「死ね」

「ああ!凛々君辛辣!だがそれも良い!」

「ロリコンで痴女でマゾの三重苦とか人として最悪すぎるんですけど」

「その蔑む目!隠す気の無い嫌悪感丸出し表情!素晴らしい!!凛々君!君が先攻だ!!」

 

「…だそうですけど」

「いつもの事ですから、気にせずどうぞ♪」

 

 これがいつもの事なのか…。警察にご厄介になる日も遠くなさそうだ。もし理絵に手を出したら私が直々にブッ飛ばす。

 

 

<凛々・先攻第一ターン>

「じゃあ、スタートステップ」

(リザーブ4)

(手札4→5)

 

「メイン。……《惑星十字直列》を置きます」

(手札5→4)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ0→3)

 

「次に《リューマン・ルクス》を出します」

(手札4→3)

(リザーブ1→0)

[リューマン・ルクス コア1 レベル1 BP1000]

 

「バーストを伏せて、ターン終了します」

(手札3→2)

{凛々バースト:なし→セット}

「赤なんですね」

「初めて貰ったデッキがそうだったんで」

「ふふっ。お姉様みたいですね」

 

 お姉様って誰だ。…とにかく、こっちに集中しなければ。一応これでアルティメットの足場が出来た。

 

<桜・後攻第二ターン>

「では、こちらも行きますね。スタートステップ」

(リザーブ4→5)

(手札4→5)

 

「メインステップ。…うーん、どうしましょうか」

「………」

「そうですねぇ…。じゃあまず、バーストをセットしますね」

(手札5→4)

{桜バースト:なし→セット}

 

「このままターンエンドします」

「………」

 

 セットするだけで終わった…。まだ何色を使うかは分からない。しかもバーストだけじゃ判断もできない。…なら、やるだけやるさ。

 

<凛々・第三ターン>

「スタートステップ」

(リザーブ0→1)

(手札2→3)

(トラッシュ3→0)

(リザーブ1→4)

 

「メイン。《龍剣聖リューマン・マスターエッジ》をレベル4で出します」

(手札3→2)

(リザーブ4→0)

(トラッシュ0→2)

[龍剣聖リューマン・マスターエッジ コア2 レベル4 BP7000]

 

「アタックステップ。龍剣聖で攻撃。アタック時効果で1枚引きます」

(手札2→3)

 

「そのままライフで受けますよ」

(桜ライフ5→4)

(リザーブ5→6)

 

「ライフ減少により、バーストを発動させますね」

「っ、やっぱりか」

「ふふっ♪ バーストは《堕天姫エルシャ》ですよ〜♪」

{桜バースト:セット→発動}

 

「っ! 紫!?」

「エルシャのバースト効果。私の手札にある【毒刃】を持つスピリットをノーコストで召喚しますよ。

呼び出すのは、美しき反逆の悪魔《堕天騎士ベリアルド》。レベルは2です♪」

(手札4→3)

(リザーブ6→3)

[堕天騎士ベリアルド コア3 レベル2 BP9000]

 

「いきなりコスト8!?」

「そして、エルシャ姫をバースト召喚。こちらもレベル2です♪」

(リザーブ3→1)

[堕天姫エルシャ コア2 レベル2 BP6000]

 

 一気に2体…。しかも片方は大型だし、見たことない紫のカード。…やばい。

 

「…ターン終了」

 

<桜・第四ターン>

「さて、動きますよ〜。スタートスタートステップ♪」

(リザーブ1→2)

(手札3→4)

 

「メインステップ。地獄の第四階層、ネクサス《魂の古都ジュデッカ》を配置しますね」

(手札4→3)

(リザーブ2→1)

(トラッシュ0→1)

 

「バーストをセットして、アタックステップに入りますよ」

(手札3→2)

{桜バースト:なし→セット}

 

「ベリアルド、アタック」

「動いた…!」

「レベル2からのバトル時効果発揮です。【毒刃:3】」

「毒…?」

「鴇峯さんのデッキの上から3枚を、“裏側のまま”龍剣聖の下へソウルインさせます」

「!?」

「はい。デッキをが〜りがり♪」

[龍剣聖リューマン・マスターエッジ 毒3]

 

 デッキを裏のまま…!? 青のデッキ破壊とは違うのか!?

 

「ちなみにその毒は、場から離れない限り、解毒されることも、下にあるカードの確認もできません♪」

「名前通り毒なのか…」

 

紫 スピリット

《堕天騎士ベリアルド》

コスト8 軽減紫5極1 <魔影>

<1> Lv1 BP6000

<3> Lv2 BP9000

<5> Lv3 BP12000

Lv1・Lv2・Lv3

???……

Lv2・Lv3【毒刃:3】『このスピリットのバトル時』

相手のデッキの上からカード3枚を裏向きで相手のスピリット/アルティメットの下に置く。

下のカードはそのスピリット/アルティメットがフィールドを離れるとき破棄する。

 

「はい。アタックはどうされますか?」

「…ライフに通します!」

(凛々ライフ5→4)

(リザーブ0→1)

 

「ターンエンドです♪」

 

 デッキが削られるくらいならアイツの青で見たが、これはやり方がまた変化球だ。下に行ったカードを外す…解毒するには、破壊か消滅、手札に戻るくらいしか無いときた。だけど他に何かある訳…あるんだろう。ただ下に置くだけで済むはずがない。紫だぞ?

 

<凛々・第五ターン>

「スタートステップ」

(リザーブ1→2)

(手札3→4)

(トラッシュ2→0)

(リザーブ2→4)

 

「メイン。…やられる前にやる!《熱血剣聖リューマン・バーンカラー》をレベル2で出す!」

(手札4→3)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ0→1)

[熱血剣聖リューマン・バーンカラー コア2 レベル2 BP5000]

 

「召喚時効果発揮。デッキを上から4枚めくる」

●オープンしたカード

・《リューマン・ルクス(2)》(スピリット)

・《フレイムブラスト》(マジック)

・《太陽神剣ソルキャリバー》(ブレイヴ)

・《絶甲氷盾》(マジック)

 

「よし。その内のブレイヴ、太陽神剣ソルキャリバーを手札に加えて、残りはデッキの下に移す」

(手札3→4)

 

「太陽神剣、ですか」

「そしてそのままバーンカラーに直接重ねる! 支払うコストは龍剣聖から1つ確保!」

(手札4→3)

(リザーブ1→0)

[龍剣聖リューマン・マスターエッジ コア2→1 レベル4→3]

(トラッシュ1→3)

 

「太陽神剣の合体条件はコスト4以上のアルティメットだけど、バーンカラーは合体条件を無視して合体できる!」

「…なるほど」

 

太陽神剣ソルキャリバー

  ↓ 直接合体

[コスト:4+5=9]

[BP:5000+4000=9000]

[合体:追加、発揮可能]

[シンボル:赤+赤=赤赤]

 

「アタックステップ!」

「ここでエルシャ姫レベル2からの効果発揮です」

「っ!?」

「毒が2つ以上蓄積されているそちらのスピリット、アルティメットは効果が発揮されません」

「何っ!?」

破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)…とはいきませんが、対スピリット・アルティメットならちょっとしたものなんですよ♪」

 

 やっぱり一筋縄じゃいかないか。触れない効果に効果を発揮できないなんて…。いや、アタックできるだけマシか!

 

「まずは、バーンカラーで攻撃! 合体してるバーンカラーの効果で1枚引いて、BPを7千上げる!」

(手札3→4)

[熱血剣聖リューマン・バーンカラー(合体) BP9000+7000=16000]

 

「太陽神剣の効果は、スピリットに合体してるときはBP4千以下のスピリットを破壊するけど、対象はいません」

「はい。ダブルシンボルですね」

「どうします?」

「ライフで受けます」

「バーンカラーはダブルシンボルです」

(桜ライフ4→2)

(リザーブ1→3)

 

「ライフ減少により、バースト発動です」

「っ!」

「では、私の“騎士王さま”にご登場してもらいましょうか」

「またデカいのがくるか!」

 

「目覚める究極の騎士王。

 《アルティメット・アーサー》

 レベル4にて、召喚します」

{バースト:セット→発動→召喚}

 

「バーストのアルティメット…! 羽月のUカグヤや星さんのUウシワカみたいなもの!?」

「ええ。お友達の赫映姫(かぐやひめ)や、星さんの牛若丸のように、この“英霊”…んんっ。アルティメットも、バースト召喚できるんですよ」

(リザーブ3→0)

[アルティメット・アーサー コア3 レベル4 BP23000]

 

「バースト効果発揮。そちらのスピリット、蛮カラさんのコア2つをボイドへ還しますね」

「ボイド!? っ…、リューマン・ルクスからコアを使って、太陽神剣は残す!」

[熱血剣聖リューマン・バーンカラー コア2→ボイドへ 消滅]

[リューマン・ルクス コア1→0 消滅]

[太陽神剣ソルキャリバー 残留 コア1 レベル1 BP4000]

 

 赤に貴重なコアが2つも持っていかれた上にライフまで…。しかも大型アルティメットまで喚ばれる始末。

どうする、しかも使えるコアが心許ない。

 

「…ターン終了」

 

 次が正念場だ。ここを何とか乗り越えなければ次は無い。

 

<桜・第六ターン>

「スタートステップ」

(リザーブ0→1)

(手札2→3)

(トラッシュ1→0)

(リザーブ1→2)

 

「メインステップ。ブレイヴ《龍弩ラスタバン》を、Uアーサーに直接合体させます」

(手札3→2)

(リザーブ2→0)

(トラッシュ0→2)

[コスト:8+4=12]

[BP:23000+3000=26000]

[合体時:追加]

[シンボル:追加無し]

 

「紫のブレイヴ…!しかもアルティメットに合体するやつか!」

「騎士王たるもの、ただ踏ん反り返って聖剣ぶっぱしてるだけではアレですからね。遠距離も熟してこそです♪ …と、ラスタバンの召喚時効果発揮。私のアルティメットに直接合体するよう召喚したとき、そちらの合体していないスピリットかアルティメットのコア1つ、リザーブに置かせてもらいますね」

「っ!」

「対象はその太陽の剣です」

[太陽神剣ソルキャリバー コア1→0 消滅]

(凛々リザーブ0→1)

 

「この効果で消滅したため、1枚ドローです」

(桜手札2→3)

 

紫 ブレイヴ

《龍弩ラスタバン》

コスト4 軽減紫1極1 <剣刃>

<1> Lv1 BP3000

<0> 合体 +3000

シンボル:無し

Lv1『このブレイヴの召喚時』

自分のアルティメットに直接合体するように召喚したとき、相手の合体していないスピリット/アルティメット1体のコア1個を相手のリザーブに置く。

この効果でスピリット/アルティメットが消滅したとき、自分はデッキから1枚ドローする。

【合体条件:コスト3以上のスピリット/アルティメット】

【合体時】『このスピリット/アルティメットの合体アタック時』

相手のスピリット1体のコア1個を相手のリザーブに置く。

 

「バーストをセットして、アタックステップ」

(手札3→2)

{桜バースト:なし→セット}

 

「っ、凌ぐしかない!」

「まず、ベリアルドでアタック。【毒刃:3】で、龍剣聖に3つ追加します」

[龍剣聖リューマン・マスターエッジ 毒3→6]

 

 どうする、相手は返り討ちにしてもあのジュデッカの効果で場に残ってしまう。…賭けるしかない!

 

「ライフに通します!」

(凛々ライフ4→3)

(リザーブ1→2)

 

「次は…Uアーサー、剣刃合体アタック! アルティメットトリガー、ロックオンです」

「——コスト4、《軍港都市オステア》…」

「ヒットです。…でも、そちらに疲労しているスピリットかアルティメットはいませんねぇ」

「ならアタックはライフに通します!」

(凛々ライフ3→2)

(リザーブ2→3)

 

「ターンエンドです」

 

<凛々・第七ターン>

「スタートステップ!」

(リザーブ3→4)

(手札4→5)

(トラッシュ3→0)

(リザーブ4→7)

 

「メイン!《リューマン・ルクス(2)》を出す!」

(手札5→4)

(リザーブ7→6)

[リューマン・ルクス(2) コア1 レベル1 BP1000]

 

「次に《ベアードイーグル》! 軽減は、惑星十字直列の効果により赤軽減1つが究極シンボルになっている。よって最大軽減、レベル1!」

(手札4→3)

(リザーブ7→4)

(トラッシュ0→1)

[ベアードイーグル コア1 レベル1 BP3000]

 

「これで最大軽減、条件は満たした…!ルクスの【スピリットソウル:赤】発揮!

 《アルティメット・アーク》!

 レベル3!」

(手札3→2)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ1→3)

[アルティメット・アーク コア1 レベル3 BP11000]

 

「最後!《水星神剣マーキュリーブレイド》をUアークに直接重ねて出す!」

(手札2→1)

(リザーブ1→0)

[リューマン・ルクス(2) コア1→0 消滅]

[ベアードイーグル コア1→0 消滅]

(トラッシュ3→6)

水星神剣マーキュリーブレイド

  ↓ 直接合体

アルティメット・アーク(合体)

[コスト:7+0]

[BP:11000+4000=15000]

[合体時:追加]

[シンボル:極+青=極青]

 

「Uアークの合体時効果で赤のシンボルが追加されてトリプルシンボル!」

 

 ここで決めなきゃ次は無い…。でも、こじ開けられればまだ勝てるチャンスはある!

 

「アタックステップ!Uアークで攻撃! 水星神剣の【強襲:1】で、惑星十字直接を疲労させてUアークを回復!そしてトリプルシンボル!受ければ…!」

[惑星十字直接 回復→疲労]

[アルティメット・アーク(合体) 疲労→回復]

 

「ん〜、フラッシュタイミング」

「っ!」

「思い切りは良いのですが、踏み込みが足りん!と言ったところでしょうか」

「踏み込み?」

「ええ。マジック《ライトニングポイズン》を使用します」

(桜手札2→1)

[堕天騎士ベリアルド コア3→2 レベル2→1]

(トラッシュ2→3)

 

「毒が3つ以上蓄積されているスピリット、アルティメット1体を破壊します。対象はそちらの毒が6つある龍剣聖です」

「っ!?」

[龍剣聖リューマン・マスターエッジ 毒6 破壊]

(凛々リザーブ0→1)

 

「更に、その毒を別のカードへ感染させます」

「何!?」

「龍剣聖の下にあった毒は、Uアークへ」

[アルティメット・アーク(合体) 毒0→6 シンボル赤青極→青極]

 

「これでUアークはエルシャ姫の効果を受けるようになり、効果は消えてしまいます」

「毒が移るなんて…」

 

紫 マジック

《ライトニングポイズン》

コスト3 軽減紫2

【バースト:相手による自分のスピリット破壊後】

自分はデッキから1枚ドローする。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

カードが3枚以上、下にある相手のスピリット/アルティメット1体を破壊し、そのスピリット/アルティメットの下にあるカードすべてを他の相手のスピリット/アルティメット1体の下に置く。

 

 龍剣聖の毒がUアークに移って、シンボルが増える効果も消えた…。だが、まだアタックは続いてる。あちらのライフは2。エルシャでブロックするか、マジックで守らなければフィニッシュまで行ける!

 

「安心するのは早いですよ?」

「え?」

「私の手札にもう1枚の《ライトニングポイズン(2)》がありますから♪」

「に、2枚目!?」

(桜手札1→0)

[堕天騎士ベリアルド コア2→1]

(トラッシュ3→4)

 

「毒が6つ蓄積されているUアークを破壊します♪」

「まさか、あの気弾で引かれたのか…!?」

[アルティメット・アーク 毒6 破壊]

[水星神剣マーキュリーブレイド 残留 コア3 レベル1 BP4000]

●毒になっていたカード

・《剣帝眠る霊廟》

・《絶甲氷盾》

・《ミストバラッジ》

・《獣士スカイラーク》

・《フレイムブラスト》

・《獣士スカイラーク(2)》

 

「くっ…」

「水星神剣はエルシャ姫でブロック。BPはこちらが上ですので、破壊ですね」

[水星神剣マーキュリーブレイド 破壊]

(凛々リザーブ1→2)

 

「……ターン終了」

 

 ここまでか…。

 

<桜・第八ターン>

「ラストターンですね。スタートステップ」

(リザーブ0→1)

(手札0→1)

(トラッシュ4→0)

(リザーブ1→5)

 

「メインステップ。最後は《闇騎神ネメシス》にお願いしましょう。レベル2で召喚です」

(手札3→2)

(リザーブ5→0)

(トラッシュ0→5)

[アルティメット・アーサー(合体) コア3→1 レベル4→3]

[堕天姫エルシャ]

[闇騎士ネメシス コア3 レベル2 BP11000]

 

「このままアタックステップ。ネメシスでラストアタック。ネメシスはダブルシンボルです」

「…参りました。ライフです」

(凛々ライフ2→0)

 

 

 

「勝負あり。桜さんの勝利だ」

「なんつーデッキ…」

「お手合わせ、ありがとうございます♪」

「こちらこそ、ありがとうございます。もう一度お願いしても?」

「喜んで♪ ですが、その前に…」

「その前に…」

 

 

 

「ボクの相手、シてもラおうかナ?」




今回はvs07のカードが加わった【毒刃】でした。
しかし修正してたら短くなってしまいました。1万以下て…。
【毒刃】カードもっと出て欲しいです。

ミス等ありましたら気軽にご指摘ください。

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