変更したのは一部です。
行われたエキシビション第二試合。あれが一つ上…次元の違う対戦なのか。
「恐ろしいまでの制圧力ですねぇ」
「…どの色でも言えることだけど、使えるコアが増えればやれる事は広がる。軽いコストで破壊耐性が伴い、先手で相手の召喚時効果封じ、高い打点とマジック制限…と」
「更に更に<異合>と組んでる系統が、昔からあって何かとプッシュされる<殻人>。いやぁ出すだけでモリモリ増えるからねぇ」
強固な拘束と出すだけで増えるコア。
詩乃、早苗、深緒曰く、やりたい放題やれるとの事。
試しに頭の中でさっきの盤面と対戦させてみるが、速攻を掛けなければ厳しいという結論が出る以外に、スピードについて行けないという結論も出た。
(…召喚時効果を封じるなら私もやる。だけど出すだけでコアを増やされるのはどうしようも無い。【連鎖】元を龍剣聖で潰して……)
『挑戦者対称号持ち、第二試合を制したのは称号持ち側の神淵の雫!! 新たな力を手にした青の勝利となりました!
さぁさぁエキシビションバトルもこれが最後! 称号持ち側からはこの方ぁ!!』
『モチロン!このワタシこそ!!
“白銀”の璃恵だァーッ!!!』
深く思案してたところにテレビから今まで以上の大歓声が上がり驚いた。見てみれば、マイク片手にデッキを高々と掲げる理絵の師匠さんがいた。隣の理絵を見れば、待ってましたと言わんばかりに目を輝かせている。
『そして対する挑戦者側! 最近になり急浮上してきた新星!バトスピ歴は浅いが才能は確かなもの!
最後の挑戦者の男性。
バトスピを始めて日が浅いのに、挑戦者として選ばれたとのこと。
容姿は率直に言って美形の部類。熱血主人公でも張れるんじゃない?…そんな感じ。
どんなデッキを使うかは分からないが、よく見させてもらおう。
『さてェ、用意はイイかナ挑戦者殿?』
『………』
『おやァ?強張ッた顔してる。緊張かナ?』
『…やっと会えたな。白鐘』
『気安く呼ぶンじャあネェヨ』
…話しぶりからして知り合いか?
にしては師匠さんの態度が素っ気ないというかなんと言うか。
『本当ならチャンピオンシップとやらで決着を付けるのがいいだろうが、良い機会を貰った』
『あァン?』
「…理絵、あの人知ってる?」
「いいえ、知りません…。白姉さん、とっても機嫌悪そう、です」
「そっか。早苗は?」
「う~~ん……、何か見掛けた記憶があるような無いような…?」
『さぁ二人の準備が整いました!称号エキシビション最終戦!! ゲートオープンッ!!』
『『『『『『 界 放 !! 』』』』』』
「白姉さん、がんばれ…!」
興奮気味の理絵を見れば、いつの間にか取り出していたアルティメット・ストライクヴルムのカードをお守りのように握って画面に注視している。
<璃恵・先攻第一ターン>
『おッと、ワタシが先攻か。なら白銀の第一ターン!スタートステップ!』
(リザーブ4)
(手札4→5)
『メインステェップ! ふンふン♪ヤる気満々だネェお前たちィ♪』
最初の手札5枚を見て、不敵な笑みを浮かべ満足そうな師匠さん。
そんなに良い手札なのか。
『まずはネクサス《ジグザール鋼鉄草原》を配置ィ♪』
(手札5→4)
(リザーブ4→0)
『そンでバーストセットでターンエンド♪』
(手札4→3)
{璃恵バースト:なし→セット}
<政樹・後攻第二ターン>
『いくぞ。俺のターン』
(リザーブ4→5)
(手札4→5)
『メイン。《水銀海に浮かぶ工場島》を配置する』
(手札5→4)
(リザーブ5→0)
『ほッふ~ン? それから張るかい』
『バーストをセット。ターンエンドだ』
(手札4→3)
{政樹バースト:なし→セット}
「挑戦者は【白紫】ですかねぇ」
「強いって噂の?」
「ええ。しかし白鐘さん相手にそれで挑むとは」
<璃恵・第三ターン>
『白銀の第三ターン、スタートステェップ!』
(リザーブ0→1)
『ドローステップに鋼鉄草原の効果発揮ネ』
『工場島の効果により手札を破棄してもらうが?』
『だから何サ。ドローの代わりにトップをオープンして、それが<機獣>スピリットなら1コア追加する!』
●オープンされたカード
・《リーディング・オリックス》(機獣)
『OK!リザーブに1コアいただきィ♪ ンでオープンしたのは手札に入るヨン♪』
(リザーブ1→2)
(手札3→4)
『…工場島レベル1からの効果。効果により手札を増やしたなら、増やした枚数1につき1枚破棄するんだ白鐘』
『はいはい《水銀海に浮かぶ工場島》を破棄しますヨ?。てか気安く呼ぶなッつッてンだろダボが』
(手札4→3)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ2→6)
「………思いだせない」
「何か凄い因縁ありそうなんだけど?」
理絵に聞いてみたいけど食い入るように集中して観戦してるから聞くに聞けない。
『メインステップ。《リーディング・オリックス》をレベル2で召喚!』
(手札3→2)
(リザーブ6→2)
(トラッシュ0→2)
[リーディング・オリックス コア2 レベル2 BP4000]
『このままアタックステップ…は素通りして即終了!そこでオリックスの効果発揮! ワタシの場に白のカードのみの場合、再度ドローステップをやッちャう!』
白 スピリット
《リーディング・オリックス》
コスト3 軽減白2 <機獣>
<1> Lv1 BP3000
<2> Lv2 BP4000
<4> Lv3 BP6000
シンボル:白
Lv1・Lv2・Lv3【スピリットソウル:白】
自分がアルティメットカードを召喚するとき、このスピリットに[白]を追加する。
Lv2・Lv3
自分のアタックステップ終了後、自分のフィールドに白以外のスピリット/アルティメット/ネクサスがないとき、ドローステップを行う。
この効果はターンに1回しか使えない。
『ほいならドローステップ! そこに鋼鉄草原の効果が重なってトップオープン!』
●オープンしたカード
・《黒皇機獣ダークネス・グリフォン》(機獣)
『ほい1コアブースト。ンで手札に加わるけど、水銀島の効果でそのまま破棄ネ♪』
『何…』
(リザーブ2→3)
(手札2→3→2)
『ターンエンド♪』
『水銀島の効果がネックになり思うように手札を増やせない白銀! これは厳しい展開かぁ!?』
「っ…白姉さん…」
「安心なさいな白縫さん。あの白銀の白鐘さんよ?この程度苦戦にもなってないわよきっと」
「マジで?」
「マジよ凛々」
<政樹・第四ターン>
『黒皇機獣を捨てるとは…。俺のターンだ』
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ5→0)
(リザーブ1→6)
『好機。攻めさせてもらうぞ白鐘』
『どうぞご勝手に。…ヤれるもンナらネ』
『ならば《ボーン・ダイル》を召喚!』
(手札4→3)
(リザーブ6→4)
(トラッシュ0→1)
[ボーン・ダイル コア1 レベル1 BP2000]
『更に《ジャコウ・キャット》を召喚する!』
(手札3→2)
(リザーブ4→2)
(トラッシュ1→2)
[ジャコウ・キャット コア1 レベル1 BP2000]
『召喚時効果発揮! そちらのリーディング・オリックスを手札に戻してもらう』
『あいヨ』
[リーディング・オリックス 手札に]
(璃恵手札2→3)
(リザーブ3→5)
『そして【連鎖:紫】。1枚ドローする』
(政樹手札2→3)
『次…』
『おおッとォッ!召喚時効果にバースト発動だァッ!!』
『っ!?』
『甘ェンだヨ!! 《グラウンドブレイク》ゥ!!』
{璃恵バースト:セット→発動}
『なっ!? 赤のカードだと!?』
『バースト効果ァ! BP5千以下の猫と鰐、ネクサスの水銀島を破壊ィ!』
[ジャコウ・キャット BP2000 破壊]
[ボーン・ダイル BP2000 破壊]
[水銀海に浮かぶ工場島 破壊]
(政樹リザーブ2→4)
「わっ!わっ!」
「白鐘さんが赤のカードを…!?」
「……へぇ。珍しい」
「マジ!? こりゃ珍しいの見れたわ」
理絵、早苗、詩乃、深緒が驚きの声を上げる。
そんなに珍しいことなのか。たった1枚赤を使うなら、アクセントで使ってる場合だってあるだろうし。
『誰より白のことを知ッてるワタシに、ンなテンプレパターンを見せ付けて良い気になッてンなッてのサ!』
『くっ、手札事故を起こしてたんじゃないのか…!』
『事故? ウププ♪ワタシのカード達が事故を起こす訳ないじャない♪』
『……《シーホース・タンカー》を召喚して、ターンエンド』
(手札3→2)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ2→3)
[シーホース・タンカー コア3 レベル2 BP2000]
<璃恵・第五ターン>
『今回のワタシは一味ちッがーう♪ 白銀の第五ターン、スタートステップ!』
(リザーブ5→6)
『鋼鉄草原効果発揮!』
●オープンしたカード
・《イグア・バギー》(機獣)
『Nice Timing♪』
(リザーブ6→7)
(手札3→4)
(トラッシュ2→0)
(リザーブ7→9)
『メインステップ! まずは《イグア・バギー》カモン!』
(手札4→3)
(リザーブ9→7)
(トラッシュ0→1)
[イグア・バギー コア1 レベル1 BP1000]
『続いて《リーディング・オリックス》、もいッちョレベル2でカモン!』
(手札3→2)
(リザーブ7→4)
(トラッシュ1→2)
[リーディング・オリックス コア2 レベル2 BP4000]
『更にィ《生還者スノーラビー》をレベル2でカモン!そしてアタックステップ!』
(手札2→1)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ2→3)
[生還者スノーラビー コア3 レベル2 BP4000]
『即スルーしてオリックスの効果発揮!ドローステップを再び行い鋼鉄草原効果!』
●オープンしたカード
・《鋼神将フォートエルク》(機獣)
『おッしバッチシ♪ 1コア増やして手札に加えるゥ♪』
(リザーブ0→1)
(手札1→2)
『ターンエンド♪』
『………』
『お互い一進一退、いや、牽制のしあいが続いております白対白紫! 先程の第二試合とはまた違う緊迫感をわたくしモモは感じております!』
<政樹・第六ターン>
『…俺のターンだ』
(リザーブ0→1)
(手札2→3)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
『メイン。…白鐘、手を抜いているのか?』
『はァ?』
『俺は全力で戦いたかった。勝って次に進むために』
『勝つつもり?てか勝ッたつもりでいる気?』
『そんなことは無い』
『ならターンを進めな。“人の女”に手ェ出す奴と長々話したくないンだけど』
『あれは誤解だ』
『誤解? あれはワタシのだ!』
…え?手を出したって、あの挑戦者って何なの?
「…………あっ!! 思い出したこの男!!」
「っ!? びっくりした…。何さ」
「こいつ!この男!」
「だから何」
「よく顔を出せた……!」
そういうと早苗は慌てて携帯を取り出し何処かに電話を掛け始めた。
「………あっ麗ちゃん?私!今どこ?!……会場!?…ならあいつ……知ってた!?何で……もういい!麗ちゃんのバカ!」
「…何だって?」
「白鐘さんのこと見守ってろってさ…」
納得いってないって膨れっ面で言うか。早苗がキレるくらいとか、一体どういう因縁なんだ?
『…メイン。もう1体の《シーホース・タンカー(2)》を召喚』
(手札3→2)
(リザーブ4→3)
[シーホース・タンカー(2) コア1 レベル1 BP1000]
『そして、シーホース・タンカー2体の【スピリットソウル:白】を発揮!
真白の翼広げ飛翔せよ!
《アルティメット・グラン・ウォーデン》!
レベル4で、召喚!!』
(手札2→1)
(リザーブ3→0)
[シーホース・タンカー(1) コア3→1 レベル2→1]
[シーホース・タンカー(2) コア1→0 消滅]
[アルティメット・グラン・ウォーデン コア2 レベル4 BP20000]
(トラッシュ0→4)
『ほう…』
『アタックステップ!このバトルに、君に勝ち、彼女に想いを伝える!』
『はン!寝言は寝て言えッての!』
『Uグラン・ウォーデンでアタック!アルティメットトリガー、ロックオン!』
『--ウププ♪ …いやァお前さんもお怒りのようで?』
『? カードは何だ』
『《次代機獣ブリザ・ライガ》、コスト8だよォッ!!』
『ちぃっ、ちょうど外したか…』
『甘いネェ!』
『っ!?』
『ワタシのウサギちャん、生還者スノーラビーレベル2の効果発揮!落ちたカードが系統:<機獣>を持ッているスピリット、またはアルティメットならお前のUトリガー後、手札に加えられるのサ!』
『何だと!?』
『今撃たれたブリザ・ライガは<機獣>のアルティメット。よッて手札に回収!』
(手札2→3)
白 スピリット
《
コスト3 軽減白2 <護将・機獣>
<1>Lv1 3000
<3>Lv2 4000
シンボル:白
Lv1・Lv2
お互いのデッキは破棄されず、このスピリットは相手の効果で破壊されない。
Lv2
系統:<機獣>を持つ自分のスピリットカード/アルティメットカードが相手のUトリガーでトラッシュに置かれたとき、Uトリガー後、それらのカードすべてを手札に加えることができる。
『お前が当てようが外そうが関係無いんだヨ!』
『くっ、だが機獣でなければ意味は無い!アタックは!』
『ライフで受けてやるヨ!』
(璃恵ライフ5→4)
(リザーブ1→2)
『ターンエンド』
『白銀が出した新しい生還者は何とUトリガーを逆手に取ったバレットファイアに似た効果持ち!回収対象は<機獣>限定だが、護将共通の破壊耐性にデッキ破壊耐性も持っているなら申し分ないスピリットだ!』
<璃恵・第七ターン>
『白銀の第七ターン、スタートステップ!』
(リザーブ2→3)
●鋼鉄草原による効果
・《アルティメット・ヴォルス》
(手札3→4)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ3→6)
『メインステップ。まずは《鋼神将フォートエルク》レベル1!』
(手札4→3)
(リザーブ6→3)
(トラッシュ0→2)
[鋼神将フォートエルク コア1 レベル1 BP5000]
『そしてェ!フォートエルクの効果によりワタシの手札に存在する<虚神>アルティメットのコストは5となる!
来い!究極にして堅牢なる虚ろの神!
《アルティメット・ヴォルス》!
レベル5にて顕現ッ!!』
(手札3→2)
(リザーブ3→0)
(トラッシュ2→4)
[生還者スノーラビー コア3→1 レベル2→1]
[アルティメット・ヴォルス コア3 レベル5 BP29000]
『Uヴォルスの召喚時効果! シーホース・タンカー1体をデッキボトムへサヨナラ!』
[シーホース・タンカー(1) デッキの1番下へ]
(政樹リザーブ0→1)
『最後にバーストセット。さァて、またまたアタックせずに即スルー。そしてワンモアドローステップ!』
(手札2→1)
{璃恵バースト:なし→セット}
(手札1→2)
「さっきから全然攻めてないけど、本当に最強なの?」
「何かを待ってるようだけど…。さすがに白鐘さんの考えは分からないわ」
『ほいターンエンド♪』
一体何を狙っているのか検討もつかない。ただただ防戦一方。スピリットを並べるだけ並べているようにしか見えない。数で押し潰す気なんだろうか。
<政樹・第八ターン>
『…俺のターンだ』
(リザーブ1→2)
(手札1→2)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ→6)
『メイン。立ちはだかる壁は厳しいほど良い。だからこそ、越え甲斐がある! 《星銃フォーマルハウト》をUグラン・ウォーデンへ直接合体だ!』
(手札2→1)
(リザーブ6→3)
(トラッシュ0→3)
星銃フォーマルハウト
↓ 直接合体
アルティメット・グラン・ウォーデン(合体)
[コスト:8+4=12]
[BP:20000+3000=23000]
[合体時:追加]
[シンボル:追加無し]
『フォーマルハウトの召喚時効果発揮。BP8千以下のスノーラビーを手札へ戻してもらう』
[生還者スノーラビー 手札へ]
(璃恵手札2→3)
(璃恵リザーブ0→1)
『更にUグラン・ウォーデンをレベル5にする』
(リザーブ3→0)
[アルティメット・グラン・ウォーデン(合体) コア2→5 レベル4→5 BP20000→30000+3000=33000]
『アタックステップ! Uグラン・ウォーデン、合体アタック! アルティメットトリガー、ロックオン!』
『……あー、やッぱウチのカード達は良い子達ばかりだワ♪ コスト4のスピリット、《フォックセイバー》!』
『クリティカルヒッ…』
『だァがァ?、フォックセイバーの効果発揮ィ!』
『っ!』
『この子は相手のUトリガーによッてデッキから落ちたとき、トリガーをガード扱いにして、手札に入ッてくる人懐ッこい狐サ♪』
(璃恵手札3→4)
白 スピリット
《フォックセイバー》
コスト4 軽減白2紫1 <機獣>
<1> Lv1 BP3000
<2> Lv2 BP4000
<4> Lv3 BP6000
シンボル:白
このスピリットカードは、相手のUトリガーによって自分のデッキからトラッシュに置かれたとき、そのUトリガーをガードとする。
その後、このカードを手札に加える。
Lv2・Lv3『お互いのアタックステップ』
???……
「嘘、二回連続でガードとか…」
「白姉さんなら、できます…!」
「あれを当てられるのは、あの人くらいじゃないかしら」
『…だが、Uグラン・ウォーデンのアタックはどうする! 白鐘のライフは4。伏せている獅子は出てくることはできないぞ!』
『ワタシのバーストを知ッていて且つ<武装>スピリットを置かずにアタックしてくる!蛮勇も行き過ぎると褒め讃えたくなるネェ! Uヴォルスでブロック! アルティメットトリガー・ロックオン!バキューン!』
『??コスト5、マジック《コアドレイン》』
『はいヒットォ!』
Sword Brave Attack!!
アルティメット・グラン・ウォーデン+星銃フォーマルハウト
BP30000+3000=33000
vs
Defense!!
アルティメット・ヴォルス
BP29000
『BPはこちらが上、手詰まりのお前では止められん!』
『はァ?手詰まり?このワタシが? 冗談は顔と性格だけにしておけヨ! フラッシュタイミング!!』
『っ!』
『我が“義妹(祐依)”の力をお借りして、マジック《エレメンタルバーン》! 不足コストはオリックスから拝借!ここまで支えてくれてあンがと!』
(璃恵手札4→3)
(リザーブ1→0)
[リーディング・オリックス コア2→0 消滅]
(トラッシュ4→7)
『今度は黄色のマジックか!?』
『騙して悪いが、いつワタシが白単色だと錯覚したァ?』
『おのれ…!』
『ウププ…♪ Uグラン・ウォーデンのBPを1万ダウン!!』
『い、1万だと!?』
[アルティメット・グラン・ウォーデン(合体) BP33000?10000=23000]
『本当なら0になったアルティメット破壊できる黄色の割にャ頑張ッたカードなンだけど、今はダウンさせるだけで十分!』
黄 マジック
《エレメンタルバーン》
コスト4 軽減黄2極1
フラッシュ:
このターンの間、相手のスピリット/アルティメット1体をBP-10000する。
この効果でBP0になったアルティメットを破壊する。
『返り討ちサ!』
『…まさか、これを狙って…!』
Sword Brave Attack!!
アルティメット・グラン・ウォーデン+星銃フォーマルハウト
BP30000+3000?10000=23000 →Lose...
vs
Defense!!
アルティメット・ヴォルス
BP29000 →Counter win!!
『姿形相手は違えど虚神に平伏せ純白の守護神!!』
『合体アルティメットが打ち負けるだと…』
『そこでヒット時効果だ! BP比べに勝ッたからお前のライフいただくヨ!』
『ちっ、フォーマルハウトは残す!』
(政樹ライフ5→4)
(リザーブ0→1)
[アルティメット・グラン・ウォーデン 破壊]
[星銃フォーマルハウト 残留 コア5 レベル1 BP3000]
白 アルティメット
《アルティメット・ヴォルス》
コスト10 軽減白3極2 <新生・虚神>
【召喚条件:自分の白スピリット1体以上】
Lv3・Lv4・Lv5『このアルティメットの召喚時』
相手のスピリット1体をデッキの下に戻す。
【Uトリガー】Lv4・Lv5『このアルティメットのブロック時』
Uトリガーがヒットしたとき、BPを比べ相手のスピリット/アルティメットだけを破壊したら、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。
『……ターンエンド』
『Uグラン・ウォーデン返り討ちぃ! 手詰まりかと思われた中、不意に現れたのは赤に続き黄色のマジック!いつもながら一体白銀のデッキはどうなっているのか!』
「こっちが聞きたいよ」
「白ゼロ様いつもより過激で素敵?♪」
「姉さん…」
<璃恵・第九ターン>
『このバトルも終わりが見えてきたネェ。白銀の第九ターン、スタートステップ!』
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ7→0)
(リザーブ1→8)
『メインステップ! まずは《アルティメット・イグア・バギー》をレベル3で召喚!』
(手札4→3)
(リザーブ8→7)
[アルティメット・イグア・バギー コア1 レベル3 BP5000]
『これでメイン中ワタシの究極シンボルは赤か白として扱われる。ンで今来た《ネオ・ダブルドロー》! アルティメットがいるから3枚ドロー!』
(手札3→2)
(リザーブ7→5)
(トラッシュ1→3)
(手札2→5)
『……フフン♪』
『…何がおかしい』
『このバトル。ワタシの勝ちだ』
『バトルが終わってもいないうちに勝利宣言か』
『アンタは2度、ワタシに勝つ瞬間を逃した。…だけどアンタが負ける理由は別サ』
『別?』
『??テメェがワタシの女に手ェ出したッて理由だよ』
瞬間、映像越しにも伝わって来た殺気。一音低くなった声音から感じる本気度は尋常じゃない。
『……彼女に君は相応しくない』
『ならお前は相応しいとでも?』
『今はまだ。だからこそ君に勝ち、彼女に勝ち、相応しい男になる。それに君と彼女は同性だ』
『だからどうした』
「…え? 何これ?」
「命知らずな…」
「あれは死にましたねぇ」
『俺は彼女と必ず添い遂げる!』
『フザけたこと吐かしてんじャねェヨ!!』
『ならばこそ勝つ!』
『………殺すッ!!』
『そこまでです。両者熱くなり過ぎですよ』
…と、今にも師匠さんが挑戦者に掴み掛かろうと右腕を伸ばしたその時。いつの間にかその腕を熾天さんが掴んでいた。い、いつ動いて掴んだんだ?見えなかった…。
『バトルに私情挟み過ぎです』
『でも祐依ちャんこのクズ野郎…!』
『ならこうしましょう。このバトルで挑戦者さんが勝ったならば、私含め白銀と神淵。
“紫蓮”、“蒼穹”“緑迅”、“絳焔”、“禍黒(かこく)”、“神巫(かみなぎ)”、“爆竜(ばくりゅう)”、“紫陣(しじん)”。今上げた全員の総意として、称号とCS決勝のシード権利に加え、“灼熱”に挑む権利を与えます』
『はァ!?』
『……いいだろう』
『ではそれで』
『祐依ちャんそれは…』
『少々黙ってていただけます?』
『ハイ』
すると、熾天さんが観客側に向き一礼。
『会場の皆様、映像により観戦されている皆様。自分勝手な私情によりこの場を汚してしまった事。心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございません』
深々と一礼し、再び顔を上げた。
『先程名を使い権利を与えると言いましたが、我々称号持ちにそのような権利は一切ありません。場を収める一時的なものと思ってください。
時間さえ合えば、私達は皆様のお待ちしています。勿論、手心を加えるつもりは一切ありません。全力でお相手致します。灼熱も同じです』
「おちゃらけた騒ぎになるのはいつもの事だけど。あの男、称号戦や称号持ちの品位を下げかねないわ」
「…もし勝ったら?」
「有り得ない」
「もしも。万が一の話」
「……苦労せず称号とシード権を得て、あの人にプライベートでバトルを挑める事になる。前代未聞過ぎて荒れるだろうけど」
「…その噂の灼熱って人、そんな許可なきゃ会えないもんなの?」
「そんな訳ない。気さくな人よ。上位にいるせいか敬遠されがちだけどね」
「…ふーん」
「“赤姉さん”は、とっても優しい、人ですよ」
「理絵もか」
「私もぉ、昔手ほどき受けましたよぉ♪」
「マジで?」
……どんな人物か興味が沸いてきた。
うちの二人が言う人がどういうのなのか。
『お時間を取りましたが、二人のバトルに戻ります……。が、璃恵さんに一言』
『ン?』
『誰が義妹だって?』
『祐依ちャん』
『それをお前何言ってんの?みたいな顔で言わないでもらえます?』
静まり返っていた会場がドッと笑いに包まれた。
また始まったとか、いつ白銀にデレるかとか、熾天と灼熱と白銀で三角関係になればいいとか聞こえてくる。
『とにかく。早く終わらせてください。話はその後にしますから』
『はいはいッと』
『…もういいか?』
『いいヨ。誰のせいでこうなッたンだかネェ?』
『一悶着ありましたがバトル再開!
白銀のデッキに垣間見える灼熱の影は一体何なのか! そして熾天の祐依攻略ルートのパッチはいつになるのか!私とっても気になります!』
『パッチを当てると不具合によりお使いのHDDが第三砲塔しますがよろしいですか?』
会場からはやめてくださいだのEはやめてくださいだの聞こえた。正直これはどうでもいい。
『さて、今日の真打ち堂々登場!
《アルティメット・アポロドラゴン》!
レベル2で降臨!!』
(手札5→4)
(リザーブ5→0)
(トラッシュ3→6)
『レベルに足りない分はフォートエルクから拝借ゥ!』
[鋼神将フォートエルク コア1→0 消滅]
[アルティメット・アポロドラゴン コア3 レベル4 BP14000]
『な…!?』
『これがワタシの太陽サ! そして更に!』
『っ!』
『輝ける白光纏い闇を照らせ我が月の翼!
《月光神剣ウイングオブルナ》!
究極の太陽へと直接合体!!』
(手札4→3)
『月光神剣!?』
『コストにはUイグア・バギーから拝借。出てきたところ悪いネ…』
[アルティメット・イグア・バギー コア1→0 消滅]
(トラッシュ6→7)
『噂に聞いたアルティメットに合体する、惑星ソードブレイヴか…!』
『アンタの唯一の幸運だヨ?ワタシがこれを
[コスト:6+2=8]
[BP:14000+3000=17000]
[合体時:追加]
[シンボル:極+白=極白]
っ! 月のブレイヴ!?
私の太陽のブレイヴと同じ…。というか、まさかこれを待っていたっての?
…あの妙な引き運。あれが“白銀”の強さなのか。
『さァFinaleだ! アタックステップ!』
『っ!』
『太陽と共に闇を照らせ、ソードブレイヴアルティメット!!
まず月光剣の効果発揮! お前のスピリット1体を手札に戻す!』
『バウンス効果か…!』
『だがしかァし!』
『っ!』
『相手のバーストがセットされているなら代わりにバーストを破棄して、手札ではなくデッキトップにバウンスする!』
『何だと!?』
『月を映すフィールド、則ち
{政樹バースト:セット→破棄(絶甲氷盾)}
[星銃フォーマルハウト デッキの1番上へ]
(リザーブ1→6)
白 ブレイヴ
《月光神剣ウイングオブルナ》
コスト5 軽減白2極2 <剣刃>
<1> Lv1 BP3000
<0> 合体 +3000
シンボル:白
【合体条件:コスト5以上のアルティメット】
【合体時】
このブレイヴをコスト2として扱う。
【合体時】『このアルティメットの合体アタック時』
相手のスピリット1体を手札に戻す。
相手がバーストをセットしているとき、かわりに相手のバースト1つを破棄し、相手のスピリット1体をデッキの上に戻す。
『お待ちかね!皆さンご一緒にィ!
ダブルアルティメットトリガー・ロックオーン!!』
『『『『『 バキューン!! 』』』』』
「「「「バキューン!」」」」
「バキューン…!」
「……早苗、あれっt」
「バキューン!…え?何?」
「お前もか」
これはスルー安定か。あまり引いていてもしょうがない。慣れるしかない。
しかしこう見ると、あの師匠さん人気者なんだ。言動からバトスピの腕以外DQNかと思ってたけど、舞台にいるカリスマってのと同じくらいカリスマがあるのか。
『皆アリガトー!愛してるぜー! ンで肝心の2枚は?』
『……コスト4の《星銃フォーマルハウト》と、コスト5の《ドリームボム》だ』
『Good!ダブルヒットォッ!! ライフ1つを砕く!』
(政樹ライフ4→3)
(リザーブ6→7)
『更に1ヒットにつきBP9千以下の相手スピリット1体破壊する! 対象はいないけどネ。そしてメインのアタックだ!』
『…ライフで受ける!』
『剣刃合体アルティメットはダブルシンボル!』
(政樹ライフ3→1)
(リザーブ7→9)
『ラストォ…。フィニッシュ頼ンだヨ!、イグア・バギー、アタックだ!』
『そ、そんな使い捨ての壁スピリットで終わらせるのか!』
『ワタシのデッキは全員がキーカード! 使い捨てなんてマジックぐらいだヨ』
『っ…!』
『そら!当たると痛ェぞ!』
『俺は…俺は……っ! ライフだッ!!!』
(政樹ライフ1→0)
〔winner!! 【白銀】白鐘 璃恵〕
『決まったぁぁーー!! 昼ドラばりの第三試合を制したのは、白銀の璃恵だぁぁーー!!』
『ヒャッハーー!! “悠姫”ー!白ちャーん!見てるー? 間男ブッ飛ばしてやッたヨー!愛してるよ悠姫ィィーー!!』
∇ ∇ ∇
「あの馬鹿。次に彼女と顔を合わせた時が見物ね」
「あっはっは。いつもの事さ。…で、今し方メールが来たよ」
「何と?」
「今度会ったら覚えてろって伝えてくれとさ」
「はあぁ……」
「たはは! ああ、祐依君を止めないと。今にも璃恵君をどつき倒しそうだ」
「灼熱にあれ程慎めと言われていてあれなんですから、放っておいて構いませんよ」
「君も相変わらず辛辣だねぇ“
∇ ∇ ∇
修正投稿しました。
この辺にぃ、アルティメットの召喚条件を無視してるぅ、作者がぁいるらしんすよぉ?じゃけん土下座しましょうねぇ~。
ご指摘くださり誠に恐縮でございました!