作者のコアをトラッシュに送って連続アタックだ!
理絵の誘いから、我が家で姉と友人達込みで観始めたエキシビション称号戦。第一試合からレベルの違いを見せ付けられ、唖然とするしかなかった。早苗達はあれを目指せと言うが、あんな仕込んでるのかと疑いたくなる強さをどう目指せと言うのか。具体的なやり方があるなら教えてほしいくらいだ。
…でも、あれと渡り合えるようになったら、面白いだろうなって気持ちがほんの少しだけ湧いてきた。
「しかしアイドルみたいなカードが殴り合うって、バトスピもぶっ飛んでるね」
「あら、他のTCGでは当たり前よ。詩姫はそれが顕著なだけでね」
「なるほど…」
しかしあの熾天さんがあのデッキならまだ戦いようはある。オステアで封じつつ変わられる前に潰せるか。そしてそんな事を考えていたら、会場内で動きがあった。
『華麗なマジックによるフラッシュ合戦、多シンボルによる苛烈な応酬!! 第一試合から凄まじいバトルを魅せ、称号戦に相応しい戦いをしてくれたお二人に盛大な拍手をお願いしまーす!!』
大喝采。流石の大会戦。
対戦した二人は客席側を向き一礼し、お互い握手して対戦テーブルから下がった。
『さてぇ、続いて気になる第二試合! 組み合わせはぁ〜?!
称号持ち側からは……“神淵”の静鳴 雫さぁーん!!』
名前を呼ばれた神淵の人は見るからに大人しそうで、隣の理絵と雰囲気が似ていて、理絵よりも儚い印象が強い。
『そして挑戦者側からは、里島 浩二さぁーん!!』
対戦者は眼鏡を掛けた男性。
さっきの派手な見た目の榛堂ってひとより見た目は普通だが、選出される実力はあるんだろう。特に何もいわず一礼して席に着いた。
そして対面の神淵さんが照れるように一礼する、が挑戦者はそれをちらりと見ただけで自分のデッキをシャッフルし始めた。
「…感じ悪」
「緊張してるんじゃない?」
「実力はあれど礼節がなってないわね」
「よくいますよねぇ。ああいう方」
「あ、手つき見てみ凛々。すっげぇ落ち着きないよ」
深緒に言われ、映された挑戦者の手元を注視してみる。…確かに、お互いのデッキシャッフルが終わりデッキから4枚手札にするときも、コアを並べるときもどこか落ち着きが無い。何やってるか分からんけど手札を忙しなくシャッフルしてるように見える。
「シャカパチ?」
「あれは音が出ないやり方ね。ただあそこまで落ち着きが無いと音よりも目障りな部分が強いと思うけど」
ふーん、身内でああいうのやってる人いないけど、あれはちょっとなぁ。対する神淵さんは大事そうにカードを握るというより抱え持つ?って言えばいいのかそういうふうに持っている。
「……あの神淵って人、お嬢様なの?」
「ん? 雫さんは何処に仕えてるかは忘れたけど、令嬢だって聞いた覚えがあるわ」
「早苗あの人も知り合いだったんだ」
「麗ちゃんのツテでね。麗ちゃん自身から『次期、いや現“青ゼロ”だ』なんて言われてる強者よ。…悔しいけど、私よりずっと強い」
早苗の視線が僅かに下を向いた。本気でそう思っているんだろう。てか早苗より強いなんて聞いてない。
『お互い準備完了!では皆様ご一緒にぃ!二度目のゲート、オープンッ!!』
「そんなことよりほら凛々も一緒に!」
「え、えぇ…?」
「「「『『『 界 放 !! 』』』」」」
「か、かいほー…」
カードゲームでこういう掛け声あるのは分かってるんだけど、如何せん気恥ずかしい。言れるままとりあえずやるけども…。
さておき、バトル開始の合図がされた。先攻は……神淵さんからか。
<雫・先攻第一ターン>
『では…、スタートステップ…』
(リザーブ4)
(手札4→5)
装着しているマイクで拾う声はか細かった。虚弱体質なのかと疑いたくなるぐらい。…気付けば会場と私の周囲が息を殺すかのように対戦を見ていた。喋らず、音を立てず、まるで神淵さんの声を聞き漏らすまいとしているようで。
「…そんな声小さいんだ」
私がつい漏らした言葉が部屋中に聞こえるかというくらい静かだ。
「まぁ雫さんの声は小さいから。最近のマイクは高性能だから、拾い漏らすことは無いでしょう。そもそも、雫さんは人見知りタイプなんだから、初対面の人にはいつもあんなよ。私もそうだったし」
「へぇ…」
『メインステップ…。ネクサスの、《海底に眠りし古代都市》を配置します…』
(手札5→4)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ0→4)
青のネクサスだ。会場の大画面モニターに詳細が出ている。…<異合>をサポートするネクサスなのか。
『…バーストをセットして、ターンエンドです…』
(手札4→3)
{雫バースト:なし→セット}
<浩二・後攻第二ターン>
『スタート。コア。ドロー。メイン』
(リザーブ4→3)
(手札4→5)
「早っ」
「左手でコア、右手でドローと。慣れるとあれができるけど、印象が良くないからやるなら身内でやるべきよ」
「…何で?」
「通常、間違いが無いようステップを1つ1つ丁寧に行うのが当たり前なんですけどぉ、同時にやることで取るコアやドローをごまかしたりする輩が稀にいるんですよぉ。
「慣れてくるとサッとやって時間短縮ぅ〜なんてやり始める人もいるけどさ、そんなのガンスリンガーだけでいいでしょっつーのねぇ羽月」
「うん。たま〜に無言で進めたりするんだけど、マナー違反だから、対戦する相手がいるならちゃんとやろうね。凛々ちゃんも気をつけてよ?」
これだけ身内の印象が悪いものを誰がやるもんか。
『《ベアードイーグル》レベル1。バーストセット。アタックステップ』
(手札5→3)
(リザーブ5→0)
(トラッシュ0→4)
[ベアードイーグル コア1 レベル1 BP3000]
{浩二バースト:なし→セット}
『アタック。1ドロー』
『…ライフで、受けます』
『ライフを減らさず1ドロー』
(浩二手札3→5)
『エンド』
「早過ぎる」
「映像出すスタッフさんも大変でしょうね」
「普段もああなんでしょうねぇ。どうだか知らないしぃ興味も無いですけど」
片や丁寧、片や極速。
対照的な対戦スタイル……スタイル? 対戦の仕方にスタイルも何もあるのか?
<雫・第三ターン>
『スタートステップです…』
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ1→5)
『…メインステップ。……えっと』
『………』
神淵さんが悩んでる。どういう理由で悩んでるかは分からないが、悩む姿が可憐だなぁなんて関係無い事を思い軽く頭を振る。対する挑戦者は相変わらず落ち着きが無く絶えず手札をシャカシャカしてる。
『……では、ネクサスの《魔王蟲の根城》を配置します…』
(手札4→3)
(リザーブ5→1)
(トラッシュ0→4)
『…ターンエンドします』
『神淵の雫、定番のネクサスからのスタート。静かな立ち上がりはまさに嵐の前の静けさ。対する挑戦者は未だ赤の荒鷲1体。どういうデッキかはまだ推察できませんが、この沈黙はどちらが破るのでしょうか…! この静けさに実況の私やカリスマ達、会場もつい声を潜めてしまいます…!』
<浩二・第四ターン>
『スタートコアドローリフレメイン』
(リザーブ0→1)
(手札5→6)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ1→5)
『《天空を貫くバリスタ》配置。《メガ・ネウラー》レベル1。召喚時ベアードイーグルに1コア追加。アタックステップ』
(手札6→4)
(リザーブ5→0)
(トラッシュ0→4)
[メガ・ネウラー コア1 レベル1 BP3000]
[ベアードイーグル コア1→2 レベル1→2 BP3000→4000]
『ベアードイーグルアタック。1ドロー』
(手札4→5)
『…ライフで受けます』
『減らさず1ドロー』
(手札5→6)
『メガ・ネウラーアタック』
『…ライフで受けます』
(雫ライフ5→4)
(リザーブ1→2)
『…ライフ減少後、バースト発動します。《ディクタトールレギオン》、です…。ボイドからコア2つを、魔王蟲の根城に置きます…。追加コストは支払いません…』
{雫バースト:セット→発動}
[魔王蟲の根城 コア0→2 レベル1→2]
『エンド』
<雫・第五ターン>
『…スタートステップ、です』
(リザーブ2→3)
(手札3→4)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ3→7)
『メインステップ。……凶風に仕える翼の貴婦人、《ビヤーキー》をレベル1で、召喚します』
(手札4→3)
(リザーブ7→5)
(トラッシュ0→1)
[ビヤーキー コア1 レベル1 BP3000]
『…ビヤーキーは、青と緑の軽減を持っています…。魔王蟲の根城が緑と青のシンボルを、持っているので、1コストです…。そして、系統は、異合。…海底都市の効果で、ボイドからコア1つ、リザーブに追加します…』
(リザーブ5→6)
青 ネクサス
《海底に眠りし古代都市》【制限1枚】
コスト4 軽減青3
<0> Lv1
<3> Lv2
シンボル:青
Lv1・Lv2『自分のメインステップ』
系統:<異合>を持つ自分のスピリットが召喚されたとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。
Lv2
系統:<異合>を持つ自分のスピリットすべてのシンボルを、そのスピリットが持つシンボルと同じ色のシンボル2つにする。
『出ました!神淵の雫の眷属と言っても過言ではない新カード、新<異合>スピリット! イラストは…相変わらず気味が悪いです!』
「うわっ気味悪っ」
「…雫さん、不満そう、です」
「え、不満?」
「おそらくイラストが気に入らないのでしょう。雫さん、異合には並々ならない熱があるから」
「まぁ…不満は…」
『…円卓の騎士であるトリスタンに“翼ある貴婦人”という名を貰ったのにその翼がありません…。ただ気持ち悪いだけですし…』
『アッハハッ♪ さッすが神淵の雫ゥ〜♪こだわるネェ〜♪』
『…先輩、何とか、なりません?』
『ちョッと難しいかナ?』
『……諦めます』
凄く寂しそうな表情してる。
相当元になった何かに入れ込んでるようだ。神淵の人をよく知らない私でさえそう思えるくらい目に見えて落ち込んでいる。…あ、持ち直した。
『…申し訳ありませんでした。続けます、ね?』
『どうぞ』
『…では、《アトライア・ハイドラ》をレベル1で、召喚します』
(手札3→2)
(リザーブ6→4)
(トラッシュ1→2)
[アトライア・ハイドラ コア1 レベル1 BP3000]
『ここで、ビヤーキーの効果、発揮です…』
『っ』
『私の、<異合>を持つスピリットが召喚されたとき、召喚したスピリットと同じコストの、相手スピリット、もしくはアルティメットを破壊します…』
『っ!?』
『アトライア・ハイドラは、コスト3。…ですので、コスト3の、メガ・ネウラーを破壊します…』
[メガ・ネウラー コスト3 破壊]
(浩二リザーブ0→1)
『…更に、ビヤーキーの【連鎖:緑】発揮、です。ボイドからコア1つ、リザーブに追加、です…。海底都市の効果も発揮して、1コア追加、です』
(雫リザーブ4→6)
『な、何とぉ!ビヤーキーの効果はコスト指定破壊からの生きる海底都市! 複数並べば召喚しただけで3、4コアブするのも夢じゃあない!』
『破壊時バースト発動。《双光気弾》。2ドロー。追加コストで海底都市を破壊』
{浩二バースト:セット→発動}
(浩二手札6→8)
(リザーブ1→0)
[ベアードイーグル コア2→1 レベル2→1]
(トラッシュ4→6)
『…母なる黒山羊、《異海剣聖シュブ・ニグラ》をレベル1で、お呼びします…』
(雫手札2→1)
(リザーブ6→3)
(トラッシュ2→4)
[異海剣聖シュブ・ニグラ コア1 レベル1 BP3000]
『ビヤーキー効果で、コスト4の、ベアードイーグルを破壊し、【連鎖】で1コアリザーブに、追加です…』
[ベアードイーグル コスト4 破壊]
(浩二リザーブ0→1)
(雫リザーブ3→4)
『…更に、マジックの《ハンドリバース》を、使用します…』
(手札1→0)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ4→8)
『…手札全てを破棄して、そちらの手札と同じになるよう、ドローします…。そちらの手札は、8枚。よって、8枚ドローさせて、もらいます…』
(雫手札0→8)
『ば、爆アドー!! 最古にして最強の緑マジックの1枚、ハンドリバース!! 神淵の雫の手札が復活したー!挑戦者これは少々不用意だったかー!?』
『…バーストをセットして、ターンエンドです…』
(雫手札8→7)
{雫バースト:なし→セット}
<浩二・第六ターン>
『スタートコアドローリフメイン』
(リザーブ1→2)
(手札8→9)
(トラッシュ6→0)
(リザーブ2→8)
『《ホムライタチ》レベル1、マジック《双翼乱舞》2ドロー』
(手札9→7)
(リザーブ8→5)
[ホムライタチ コア1 レベル1 BP1000]
(トラッシュ0→2)
(手札7→9)
『……不用意ですね』
『?』
『…効果によって、手札が増えたのち、バースト発動します。
強欲の代償、《グリードサンダー》…』
{雫バースト:セット→発動}
「っ! 新しい青マジック…!」
「どういう効果だろ…」
『…そちらの手札が5枚以上なら、全て破棄してください…』
『っ!?』
『全てです…。そう、“全て”、です…』
『………』
●手札から破棄したカード
・《絶甲氷盾(1)》
・《賢龍ケイローン》
・《六分儀剣のルリ・オーサ(1)》
・《六分儀剣のルリ・オーサ(2)》
・《蜂王フォンニード(1)》
・《蜂王フォンニード(2)》
・《金殻皇ローゼンベルグ》
・《巨人猟兵オライオン》
・《絶甲氷盾(2)》
『も…持ってかれたー!完全に手札をがっつり持ってかれたー!! おそらくここで一気に攻め立てる算段だったのか時既に時間切れ! 主力がほぼ裏世界でひっそり幕を閉じてしまったー!』
『…その後、2枚ドローしてください…』
『………』
(浩二手札0→2)
『この慈悲なのか何なのか分からない2枚ドロー!あの《ハンドタイフーン》を彷彿とさせる効果だー!』
青 マジック
《グリードサンダー》
コスト5 軽減青3
【バースト:相手の効果によって相手の手札が増えた後】
相手の手札が5枚以上のとき、相手の手札すべてを破棄することで、相手はデッキから2枚ドローする。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
コスト合計5まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
黄 マジック
《ハンドタイフーン》【禁止】
コスト5 軽減黄3
メイン:
お互い、手札すべてを破棄する。
その後、お互いデッキから4枚ドローする。
フラッシュ:
このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。
「…欲しい!」
「私も欲しい」
「あれどの色にも仕込めそうだよねー。赤とか紫辺りキツくなるんかな?」
「【赤緑】とかに結構効くんじゃないかなぁ」
「あの、あれらの、カードって…」
「“新弾”…ですかねぇ?」
『………』
『……バーストセット。エンド』
(浩二手札2→1)
{浩二バースト:なし→セット}
挑戦者無表情…いや、脂汗が出ている。かなり焦っているな。テーブルの下では酷くはないにしろ貧乏揺すり、手元は更に忙しなくなっている。そりゃ9枚あった手札が0になったんだから焦りもするか。
<雫・第七ターン>
『…スタートステップ、です』
(リザーブ0→1)
(手札7→8)
(トラッシュ8→0)
(リザーブ1→9)
『…メインステップ。…ルルイエは、沈んだりしませんよ?』
『…?』
『《ルルイエ・ゴレム》…。レベル4で、目覚めます…』
(手札8→7)
(リザーブ9→4)
(トラッシュ0→2)
[ルルイエ・ゴレム コア3 レベル4 BP10000]
「ルルイエ…ゴレム!?」
「名前的にあのネクサスのアルティメット版ってやつ!?」
『…ルルイエ・ゴレム、レベル4からの効果です…。私の<異合>スピリットのシンボルを、2つにします…』
[異海剣聖シュブ・ニグラ シンボル青→青青]
[アトライア・ハイドラ シンボル青→青青]
[ビヤーキー シンボル青→青青]
青 アルティメット
《ルルイエ・ゴレム》
コスト4 軽減青2極1 <次代・造兵>
【召喚条件:コスト1以上の自分のスピリット1体以上か、自分のネクサス1つ以上】
<1>Lv3 5000
<3>Lv4 10000
シンボル:極
【合体時】【Uトリガー】Lv3・Lv4『このアルティメットのバトル時』
Uトリガーがヒットしたとき、コスト6以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。
Lv4
系統:<異合>を持つ自分のスピリットすべてのシンボルを、そのスピリットが持つシンボルと同じ色のシンボル2つにする。
『…次に、マジックの《ストロングドロー》を使います…。…3枚ドローして、2枚破棄、します…』
(手札7→6)
(リザーブ4→3)
(トラッシュ2→3)
(手札6→9→7)
●破棄したカード
・《海帝国の秘宝》(ネクサス)
・《海魔巣食う海域》(ネクサス)
『…続けて、《コノハガニン》を、シュブ・ニグラ様へ直接捧げます…』
(手札7→6)
(リザーブ3→2)
(トラッシュ3→4)
コノハガニン
↓ 直接合体
異海剣聖シュブ・ニグラ(合体)
[コスト:4+4=8]
[BP:3000+3000=6000]
[合体時:追加、発揮可能]
[シンボル:青青(固定)]
『…根城のコアをリザーブに戻して、シュブ・ニグラ様とアトライア・ハイドラをレベル2に上げ、バーストをセット。…アタックステップ、です…』
[魔王蟲の根城 コア2→0 レベル2→1]
(リザーブ2→4→2)
[異海剣聖シュブ・ニグラ(合体) レベル1→2 BP30005000]
[アトライア・ハイドラ コア1→2 レベル1→2 BP3000→5000]
(手札6→5)
{雫バースト:なし→セット}
『…シュブ・ニグラ様、合体アタック。…コノハガニンの効果により、レベルを1つ、上げます。それにより、レベル2へ…。
[異海剣聖シュブ・ニグラ(合体) レベル1→2 BP3000→5000+3000=8000]
『シュブ・ニグラ様、合体アタック。コノハガニンのアタック時効果で、レベルを1つ上げ、レベルを3へ。…【連鎖:緑】により、、シュブ・ニグラ様にボイドからコア1つ捧げます…』
[異海剣聖シュブ・ニグラ(合体) コア2→3 レベル2→3 BP5000→8000+3000=11000]
『…更に、合体アタック時効果により、更にコアをシュブ・ニグラ様に追加…』
[異海剣聖シュブ・ニグラ(合体) コア3→4]
『ライフ』
『ダブルシンボル…です…。魔王蟲の根城の効果発揮…。コノハガニンと合体したことで、シュブ・ニグラ様は【連鎖】を持ちました。よって、ボイドからコア1つリザーブに置きます…』
(浩二ライフ5→3)
(リザーブ5→7)
(雫リザーブ2→3)
『バースト、《絶甲氷盾》。ライフ1回復追加支払ってステップ終了』
{浩二バースト:セット→発動}
(浩二ライフ3→4)
(リザーブ7→3)
(トラッシュ2→6)
『…ターンエンドです』
挑戦者の絶甲が全部落ちた。手札を無くしても引いた2枚にあって首の皮一枚繋がってたか。無かったら完全に刈り取られていただろうし。
<浩二・第八ターン>
『スタートコアドローリフメイン』
(リザーブ3→4)
(手札1→2)
(トラッシュ6→0)
(リザーブ6→10)
『《アルティメット・セッコーキジ》レベル3。《ネオ・ダブルドロー》3ドロー』
(手札2→1)
(リザーブ10→9)
[アルティメット・セッコーキジ コア1 レベル3 BP5000]
(手札1→0)
(リザーブ9→7)
(トラッシュ0→2)
(手札0→3)
『《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》レベル4』
(手札3→2)
(リザーブ7→0)
(トラッシュ2→6)
[アルティメット・サジット・アポロドラゴン コア3 レベル4 BP20000]
『出たぁ!【赤緑】の一角を担うUアポロのお出ましだぁ!しかし少々厳しい状況!だが神淵のライフも一応の射程圏内だ!』
『バーストセット。アタックステップ』
(手札2→1)
{浩二バースト:なし→セット}
『Uサジットアタック。ダブトリ』
『…コスト2の《ミストバラッジ》、コスト3の《アブソリュートゼロ》、です…』
『ダブルヒット。これとこれを破壊』
『…ビヤーキーとアトライア・ハイドラ、ですね…』
『究極シンボル追加。指定アタックしない』
[ビヤーキー 破壊]
[アトライア・ハイドラ 破壊]
[アルティメット・サジット・アポロドラゴン シンボル極+極=極極]
『……アトライア・ハイドラの効果、発揮です…』
『っ!』
『…私の<異合>、または<殻人>スピリットが、そちらの効果により破壊されたとき、貴方の手札をランダムに1枚破棄し、疲労状態で残れます…』
『っ!?』
『これにより、2体は疲労状態で、残します…。複数同時に破壊された場合は、1枚破棄で、全て残れます…』
『………』
(浩二手札1→0)
●破棄された手札
・《ディメンションシールド》
[ビヤーキー 破壊→疲労状態で残留]
[アトライア・ハイドラ 破壊→疲労状態で残留]
『挑戦者の意地のドローを嘲笑うかのようにハンデスによって再び手札喪失チ! 恐るべき青のハンデス能力!…てか、疲労状態で残れる効果が3コスってなんなん!?』
青 スピリット
《アトライア・ハイドラ》【1枚制限】
コスト3 軽減青1緑1 <海首・異合>
<1> Lv1 BP3000
<2> Lv2 BP5000
シンボル:青
Lv1・Lv2
お互いの『このスピリットの召喚時』効果は発揮されない。
Lv1・Lv2
系統:<異合>/<殻人>を持つ自分のスピリットすべては相手の効果で破壊されたとき、自分は、相手の手札1枚を内容を見ないで破棄することで、疲労状態でフィールドに残る。
Lv2『このスピリットのバトル時』
このスピリットをBP+2000する。
「ふ、ぶっ壊れっしょ!?」
「3コストで常時効果が2つ。先攻で出てきやすくてほぼ完全に近い効果破壊耐性かぁ…」
「<異合>だけならまだしもぉ、何で<殻人>まで範囲に入ってるのかちょっと理解に苦しみますねぇ」
「……効果での破壊がダメなら、理絵が使う手札に戻すとかしかないのかな」
「それも有効、です。あと、紫のコアシュートも、有効、です」
紫、か…。
いつかああいうのが出た時の対処方法も考えとかなきゃならないか。
『…フラッシュタイミング、いたたきます…』
『っ…』
『…《槍使いのホーネッツ》を、レベル1で、【神速】召喚します…。軽減は、緑が2つと青が1ち。…根城の緑と青があるので、1コストです…』
(雫手札5→4)
(リザーブ3→1)
(トラッシュ4→5)
[槍使いのホーネッツ コア1 レベル1 BP3000]
『そして【神速】からの、【連鎖:青】、発揮…。アタックステップ中に召喚されたなら、2枚ドローします。その後、1枚破棄果。…《海の主の大口》を破棄します』
(手札4→6→5)
緑 スピリット
《槍使いのホーネッツ》
コスト3 軽減緑2青1 <殻人>
<1> Lv1 BP3000
<3> Lv2 BP4000
<8> Lv3 BP10000
シンボル:緑
フラッシュ【神速】
手札にあるこのスピリットカードは、召喚コストの支払いと上に置くコアをリザーブから使用することで召喚できる。
【連鎖:条件《青シンボル》】
[青]:『お互いのアタックステップ』で召喚されたとき、自分はデッキから2枚ドローする。その後、自分は手札1枚を破棄する。
『…更にビヤーキーの効果、発揮です…。ホーネッツは、コスト3。よってUセッコーキジを破壊します…。そして【連鎖】でリザーブにコア1つを追加…』
『っ!?』
『ビヤーキーの効果は、<殻人>も対象なんですよ…』
[アルティメット・セッコーキジ コスト3 破壊]
(浩二リザーブ0→1)
(雫リザーブ1→2)
青 スピリット
《ビヤーキー》
コスト3 軽減青1緑1 <異合>
<1> Lv1 BP3000
<4> Lv2 BP6000
シンボル:青
Lv1・Lv2
系統:<異合>/<殻人>を持つ自分のスピリット/アルティメットが召喚されたとき、それと同じコストの相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。
【連鎖:条件《緑シンボル》】
[緑]:ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。
『…Uサジットは、ホーネッツでブロックします…』
『破壊で』
[槍使いのホーネッツ 破壊]
(雫リザーブ2→3)
『……エンド』
<雫・第九ターン>
『…スタートステップ』
(リザーブ3→4)
(手札5→6)
(トラッシュ6→0)
(リザーブ4→10)
『…メインステップ。
…傲慢なる英雄殺めし蒼き天蠍
《天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン》。
スピリット状態で、召喚します…』
(手札6→5)
(リザーブ10→6)
(トラッシュ0→3)
[天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン コア1 レベル1 BP5000]
『っ!』
『…召喚時効果発揮、です。そちらのコストが最も低いアルティメットを1体、破壊します…。ですが、Uサジットしか存在しないので、Uサジットを破壊します…』
『………』
[アルティメット・サジット・アポロドラゴン 破壊]
(浩二リザーブ0→3)
「…さっき、Uセッコーキジをあのタイミングで破壊したのって」
「おそらく、裏蠍座を引いたため…でしょう。邪魔がしにくいフラッシュタイミングで小型アルティメットを処理し、1体のみになったところを仕留める。…他にも何かあるとは思うけど、相変わらずの抜目なさね」
『あぁーっとぉ!!挑戦者の切り札であるUサジットが、蠍の毒にやられてしまったぁ!! 流石は三大アルティメットキラーブレイヴの裏蠍座! 相手の構築や盤面に左右されやすいカードですが、元の神話の如く英雄(アルティメット)を相手にするなら任せておけと言わんばかり!』
「…神話?」
「理絵は師匠さんとかに聞いたことない? 蠍座の事。ギリシャ神話だけど」
「いえ、学校でも、習ってなくて…」
今の学校で星座の神話を習うことがあるのか分からないけど、豆知識としてちょっと教えておく。
簡単に言うと、俺最強!と調子に乗ってたら怒った女神に調子乗んなとけしかけられたサソリに殺されたっていう。これが一番有名な話だったかな。
「凛々の講義に加えるならば、オリオン座は蠍座が西に沈むまで決して姿を現さない。なんて話もあるわ」
「蠍座は夏の星座、オリオン座は冬の星座。双方真逆の位置だから面白い神話ですよねぇ♪」
私の拙い説明に早苗と詩乃がいくつか付け加えてくれた。助かる。
「へぇ…。勉強に、なります」
「まぁ記憶の片隅にでも、ね」
(沙夜姉さん。オリオンがアルテミスのヤンデレの末射殺されたってことは教えなくていいんですかい?)
(サソリの挑発に乗ってアルテミスに間違って射抜かれたっていうのも話さない方がいいですよね…)
(深緒ちゃん、羽月ちゃん。そんな夢を壊すような生々しい事実は存在しない。いいね?)
((アッハイ))
『…次に、マジックの《ライフチャージ》を、使います。コスト3以上の裏蠍座を破壊し、ボイドからコア3つをリザーブに、追加しますね…』
(手札5→4)
(リザーブ6→3)
(トラッシュ3→6)
[天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン 破壊]
(リザーブ3→6→7)
『そして、裏蠍座の破壊時効果発揮、です…。私のトラッシュにある、青のネクサス3枚を、ノーコストで配置、します…。《海底に眠りし古代都市》、《海帝国の秘宝》、《海魔巣食う海域》を配置…』
一気に3枚ネクサスが並んだ。これで4枚。…仕留めに掛かるのか。
『…そして、灰暗きの海の秘術
《ディープシーイリュージョン》を使います…』
(手札4→3)
(リザーブ7→6)
(トラッシュ6→7)
『このターン、私がスピリット、もしくはブレイヴを召喚する際、ネクサスを疲労させた分のコストを支払ったものとして扱えます…。
海魔巣食う海域。海帝国の秘宝。魔王蟲の根城を疲労…』
[海魔巣食う海域 回復→疲労]
[海帝国の秘宝 回復→疲労]
[魔王蟲の根城 回復→疲労]
『これで、3コスト支払ったことになります…。そして…
名状しがたき風、黄衣纏う王が破滅を囁きます。
《異海双龍ハスターク》。
レベル1。金牛の星団より降り立ちます…』
(手札3→2)
青 マジック
《ディープシーイリュージョン》
コスト3 軽減青2
メイン:
このターンの間、自分がスピリットカード/ブレイヴカード1枚を召喚するとき、自分のネクサスを好きなだけ疲労させることで、この効果で疲労させたネクサス1つにつき、1コストを支払ったものとして扱う。
フラッシュ:
このターンの間、スピリット1体をBP+1000する。
『遂に姿を現した神淵の雫の切り札!黒い湖に棲む黄衣の王、名状しがたき者、邪悪の皇太子!《異海双龍ハスターク》!!まさに<異合>、【連鎖】の最終兵器!異合の集大成!!』
『最大軽減に、3コストを軽減。これでコスト9から3支払ったことになり、7コスト。更に最大軽減で3コストで召喚です…』
(リザーブ6→2)
(トラッシュ7→10)
[異海双龍ハスターク コア1 レベル1 BP8000]
(古代都市効果 リザーブ2→3)
(ビヤーキー連鎖 リザーブ3→4)
『…“最期”に、海底に眠りし古代都市を疲労させ、知られざる
《深淵の巨剣アビス・アポカリプス》を、ハスタークへ直接捧げます…』
[海底に眠りし古代都市 回復→疲労]
(手札2→1)
(リザーブ4→3)
(トラッシュ10→11)
深淵の巨剣アビス・アポカリプス
↓ 直接合体
異海双龍ハスターク(合体)
[コスト:9+5=14]
[BP:8000+5000=13000]
[合体時:追加]
[シンボル:青青(固定)]
『闇青剣の召喚時効果により、このターン中、私のスピリット達は最大レベルとなります…』
[ビヤーキー レベル1→2 BP3000→6000]
[異海剣聖シュブ・ニグラ(合体) レベル2→3 BP5000→8000+3000=11000]
[異海双龍ハスターク(合体) レベル1→3 BP8000→23000+5000=28000]
「一気にレベルが…!」
「これが未だ衰える…いいえ。未だ最強の剣刃の一振りと名高い闇の青のソードブレイヴよ。更に恐ろしいのは、合体時効果にもあるわ」
『…これでそちらは、場にあるシンボルと同じ色のマジックしか使用できません。…海魔巣食う海域をレベル2へ上げ、アタックステップ…』
(リザーブ3→2)
[海魔巣食う海域 コア0→1 レベル1→2]
『………』
『シュブ・ニグラ様、合体アタック…。御身の効果により自身に、【連鎖】により、ハスターク様に1コア追加』
[異海剣聖シュブ・ニグラ(合体) コア3→4]
[異海双龍ハスターク(合体) コア1→2]
『そして海魔巣食う海域とハスターク様の効果…。お互い赤、緑、白のバーストは発動出来ず、あなたのバーストが紫、黄、青であれば、コストを支払わねば発動出来ず、私の<異合>達を止めたければ手札1枚を破棄しなければなりません…』
『………っ』
「が、がんじがらめもいいとこじゃ…」
「凛々。これが【青】というものよ」
『…そちらに何も無いのなら、引導を差し上げます…。
フラッシュタイミング、マジックの《インペリアルバースト》を使用します…』
『っ!?』
(雫手札1→0)
(リザーブ2→0)
(トラッシュ11→13)
『コスト4以下のスピリット、ホムライタチを破壊…』
[ホムライタチ コスト2 破壊]
(浩二リザーブ3→4)
『更に【連鎖:赤/極】…。海魔巣食う海域の赤シンボルと、ルルイエ・ゴレムの究極シンボルで条件は満たしています…。よって、そちらのネクサス、バリスタを破壊…』
[天空を貫くもの 破壊]
青 マジック
《インペリアルバースト》
コスト5 軽減青2赤1
【バースト:相手の効果によって相手の手札が増えた後】
コスト5以下の相手のアルティメット1体を破壊する。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
コスト4以下の相手のスピリット1体を破壊する。
【連鎖:条件《赤/究極シンボル》】
[赤][極]:相手のネクサス1つを破壊する。
…挑戦者の場がバーストだけになった。
殲滅されたのか…。
『…もう、あなたを守るものはありません』
『ひっ…!? ら、ライフ…!』
(浩二ライフ4→2)
(リザーブ4→6)
『ハスターク様、剣刃合体アタック…!』
『ら……ライフ…!?』
(浩二ライフ2→0)
〔winner!! 【神淵】静鳴 雫〕
『あ……圧倒!?蹂躙!? 現環境最強二柱、【赤緑】を何もさせずに神淵の雫、完全勝利ぃー!! 新たに手にした力は、封殺!!理不尽そのものだぁーッ!!』
今回はアルティメットバトル07環境から猛威を振い、制限を受けても衰える勢いをみせず、当時【赤緑】【白紫】と3すくみの環境を築きあげた【青緑】でした。
一方的すぐる。
…リーフシードラ?…いえ、まったく知らない子です。
異合の切り札はハスタークとクトゥルムとアザートゥース。いいね?
ところで男キャラの喋らせ方が全く分かりません(真顔)
ミス等ありましたら気軽にご指摘ください。
※余談
エゲゼシードの0コス早出しヤメロォ!(懇願)ヤメロォ!!(号泣)