仮面ライダーディケイド ~The Darkness History~   作:萃夢想天

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どうも皆様、一か月以上も更新が遅れていた事実に愕然としている
萃夢想天でございます! 本当に、本当に申し訳ございませんでした‼

エグゼイド何話分も更新遅延してたんだろうか…………考えたくもない(泣


というわけで、失踪などしておりません‼ どうかご安心をば!
さてさて、前回はアクセルが復活したところで終わりましたね。
本当は復活させる予定じゃなかったんですが、私が無理を言って脚本を
ともに考えている友人と練り直させていただきました。

やっぱり、この人がやらないと締まりがありませんよね。


一か月以上の遅延を詫びつつ、それでは、どうぞ!





Ep,37『戦慄のD / 最終局面』

 

 

 

 

 

本来ならば、ここにいるはずのない『風都』のもう一人の英雄の姿に、クウガは驚きを隠せない。

 

アクセルの正体は、この風都の警察署でガイアメモリ(ドーパント)専門の部署に席を置いている

刑事である、照井 竜であり、その彼は現在、都内の病院で意識不明の重体と聞いていたのだ。

そんな人物がこの場にいるはずがないと頭では考えるものの、目の前の現実は変わりはしない。

完全にターゲットをクウガから唐突に現れた紅蓮の戦士へと移行したトリガーと、自分の眼前に

仁王立ちしている戦士の背を見つめるクウガ。思わぬ援軍が、確かにクウガの窮地を救ったのだ。

 

状況がまるで呑み込めず、慌てふためいているクウガに対し、背を向けたままアクセルは告げる。

 

 

「こいつは俺に任せろ」

 

 

たったの一言だけしか彼は語らなかったが、そこに込められた気迫たるや、相対しているトリガー

だけでなく味方であるはずのクウガにすら、有無を言わせぬ迫力となって重くのしかかった。

クウガからすれば彼は頼もしい援軍であるが、アクセルからすればクウガなど知りもしない他人。

信用など欠片もあるはずがなく、それ以前に真紅の戦士が自分の味方なのかも怪しい状況である。

居ても邪魔になる謎の人物と共闘するより、この場にいてもらわない方がやりやすいだけかも

しれないが、とにかくアクセルはクウガを助け、今も油断なく銃口を向ける敵から逃がそうと

していることは確かだった。それが分かっているからこそ、クウガもそれ以上は何も言えない。

 

ただ、独りだけで、しかも満身創痍であることが間違いない彼だけを戦わせるより、自分と共に

戦えば確実に勝利できるのではないかとも考えたが、アクセルにとっては要らぬ心配でしかない。

それを裏付けるように、彼は未だに動こうとしないクウガに向けて、今度は顔を向けて語った。

 

 

「お前の力が本当に必要なのは、こいつにじゃない」

 

 

その言葉を聞いたクウガは、アクセルが自分を味方として認識していることを知ると同時に、

全くの他人であるはずなのに、まるで自分の力がどれほどのものか確信している物言いに

唖然とする。突如現れた紅蓮の戦士は、もう語る事はないとばかりに今度こそ背中を向ける。

 

クウガは彼の背に手を伸ばそうとするが、彼の言葉を反芻し意を決する。

この場に自分が留まったところで、またもトリガーを相手に苦戦を強いられることだろう。

そればかりか、最悪アクセルの足を引っ張る形で共倒れとなってしまう可能性も、少なくない。

そして何より、彼が語ったほんの一言二言は、何よりもクウガである自分を鼓舞してくれた。

 

ならばもう、迷うことはない。

ここは、彼に任せるべきだ。

 

 

「あ、あの、ありがとうございます‼」

 

わずか一分にも満たない邂逅であったが、もはやこの頼もしい唯一人の援軍を疑いはしない。

信じることが何よりも得意なクウガは、自分の為に敵の相手を買って出たアクセルに感謝の意を

示してから、トリガーとは逆方向へ、フィリップが向かったであろうタワー最奥部へ向かった。

 

『………‼』

 

 

クウガとアクセルが協力関係になったところで、トリガーは己の任務である足止めを放棄する

わけにはいかない。己に背を向けて走り去っていく真紅の戦士の後頭部に、彼は照準を合わせて

一瞬の躊躇もなく引き金を引く。刹那、彼の右腕である銃が火を噴き、弾丸が射出されていく。

トリガーが思い描いた通りの軌道を正確になぞっていくソレは、しかしアクセルの剣に阻まれた。

 

音には劣るものの、それに近しい速度で放たれた弾丸を目視して切り捨てる紅蓮の戦士の腕に

恐れを抱いたのも数瞬。気を持ち直したトリガーは、今度こそと第二射を撃つべく銃を構える。

 

 

「___________何処を見ている」

 

【JET】

 

 

だが、新たに装填された弾丸は目的を果たすことが出来ず、トリガーは突然の一撃に面食らう。

何が起きたのかと自身のモノアイに備わっているスコープ越しに、アクセルを観察した彼は、

紅蓮の戦士の持つ大剣の切っ先がこちらを向いていることに気づいた。

 

アクセルが自身の得物であるエンジンブレードの力を十二分に発揮するためのガイアメモリ、

機関部の記憶(エンジンメモリ)>の持つ三つの特性。その内の一つを、アクセルは発動させていたのだ。

 

【JET】とは、即ち一時的に爆発的な加速を行う記憶が抽出された力で、その効果も同じ。

エンジンブレードの剣先から、爆発的に加速させた斬撃を銃弾のように射出するという用途で、

アクセルがよく使用する力である。剣先から放つ他にも、剣を振るって幅を広げた斬撃を飛ばす

ということも可能なので、爆発的な速度を剣に付与させる能力、という認識で問題は無いだろう。

 

残る能力は【STEAM】と【ELECTRIC】の二つ。

前者はその名から分かるように、過剰稼働によって蓄積された熱を排熱する際に発生する蒸気を、

広範囲に、あるいは一点に集中して放出させることのできる力であり、想像以上の熱量を誇る。

そして後者は、あらゆる機関部に共通する「電気駆動」という観点から、一定量の電気を放電、

もしくは剣にまとわせて斬撃に電気を付与させる力を持つ。どちらも非常に強力な力なのだ。

 

超高速で放たれた斬撃の弾丸を受けたトリガーは、これによりクウガを背後から狙撃する事を

遮られたのだと知覚すると、まず優先して排除すべき対象をアクセルであると再認識した。

燃え盛る烈火の如き紅蓮の装甲を持つ戦士を、スコープ越しに忌々しげな視線を叩きつける

トリガーに、剣先を下げて最初の姿勢に戻ったアクセルが呆れたように細々と呟く。

 

 

「また、お前の相手をすることになるとはな………」

 

 

その言葉を吐き捨てるように呟いたアクセルは、直後トリガーへ向けて距離を詰めようと疾走。

いきなりのことに少し動揺したトリガーだったが、敵が接近戦をメインに戦うスタイルである

ことを、まるで前にも戦った事がある(・・・・・・・・・・)ように理解していた為、即座に銃を構えて狙撃を開始する。

ズガン、ズガンと立て続けに正確無比なる射撃を繰り出すが、それらはアクセルが右手一本で

振るったエンジンブレードの刃によって一切が阻まれ、わずかな足止めにすら役立たなかった。

それでも今度は剣を届かせにくい右足首や脇腹、肩部などを重点的に狙って撃ち込むものの、

アクセルの脚部にあるホイールによる回転が、変則的な回避を生み出し、攻撃を無効化する。

 

『…………………………』

 

 

遠距離からの射撃は、距離が開いている分だけ対応がしやすくなり、防がれてしまう。

となれば、相手が接近してきていることを利用し、絶対に回避も防御も出来ぬ間合いにまで

誘い込んでの一撃を見舞うのみと考え、トリガーは戦法を真逆にシフトさせて待ち構える。

 

狙撃手からの射撃が止んだことに疑問を抱いたアクセルは、すぐに相手が考えていることを

思い付き、このまま無策で突っ込んでいけば接近戦を始める前に撃ち抜かれると容易に悟った。

しかし自身が持つ遠距離攻撃は、先程クウガを狙撃から守るべく使用して相手に見せている。

であれば、どうすれば敵の攻撃をかいくぐってこちらの一撃を届かせることが出来るのか。

 

アクセルは、その答えを見出した。

 

 

「はぁっ‼」

 

 

それまで剣を片手に全力疾走をしていたアクセルが、空いていた左手をおもむろに自身の腰へ、

アクセルメモリをスロットインしているドライバー、そのグリップ部分へと伸ばして掴んだ。

そのまま勢いよく左手を外側へ振り抜き、ドライバーからバックルだけを引き剥がした。

従来のWや他のドライバーでは不可能なこの構造は、アクセルという戦士の開発コンセプト自体に

明確な違いがある為に生まれたもの。そしてその機能を発揮すべく、右手に持っていた大剣を

トリガーに向けて正確な狙いなどつけずに投擲。空いた右手でもバックルのグリップを掴み握る。

 

アクセルの取ったこの行動の意味を、トリガーは知る由もなかった。

 

そして直後に起きた出来事についても、彼は予想だにしていなかった。

 

 

『!?』

 

それまで人の形をしていたものが、バイクへと変形して向かってくるなど、誰が想像できようか。

 

 

「むんッ‼」

 

『__________ッッ!?』

 

 

いきなりそれまでの半分程度の高さになって、二つのホイールを巧みに操り突貫してくる

バイクモードのアクセルに今度は驚きを隠せず、対応に遅れたトリガーは前輪に跳ね飛ばされる。

そればかりか、そのままアクセルはトリガーをどんどん押し出し、ついには今いる階層の窓から

青い異形もろとも突き破って飛び出した。当然、両者ともに空を飛ぶすべなど有していない。

 

成す術も無く諸共落下していった彼らは(アクセルは途中で人型に戻った)、砕け散った硝子片を

雨のように浴びつつも、風都タワーの正面ゲート手前にある白いテーブルや椅子を粉砕する。

転がって衝撃を和らげたものの、破壊しつくされた市民の憩いの場で二人、戦いの第二幕を

自ら切って落とした。

 

 

「屋内だと俺には少々動き辛くてな。ここなら、気兼ねなく動ける」

 

『…………‼』

 

「さぁ、振り切るぜ‼」

 

 

立ち上がったアクセルは、一緒に落下してアスファルトに中程まで突き刺さっていた大剣を

力任せに引き抜き、自身を鼓舞するために言い放つセリフを叫び、剣を振り上げ飛び掛かる。

 

アクセルは刑事という職務に就いている関係上、剣道なども本格的に指導を受けている。

しかし彼はそもそも他人に強制されることを嫌う傾向があり、他人の決めた型などにはまること

などありはしない。故に、今まさにエンジンブレードを振るう彼の太刀筋は、独学のものである。

右手に握った大剣を、その想像しがたい重量と破壊力を活かすべく大きく振るい、右斜め上から

左斜め下へと剣の軌道を滑らせる。無論そこで攻撃は止まらず、続けて大振りの斬撃を繰り出す。

 

 

「はぁッ‼ せい、ふん‼」

 

『グ、ク…………‼』

 

 

最後に繰り出した上段からの一太刀は、如何にトリガーと言えども避けられる間合いではなく、

止むを得ずに自身の右腕で防御するも、圧倒的破壊力と重量を併せ持つ紅蓮の大剣は止まらない。

ただでさえ凄まじい重量の剣を受けているのに、それが上から力を加えられているとなれば、

全身がソレを扱えるようにすべくデザインされたアクセルとは違う、トリガーが崩れるは必定。

 

受けた一撃のあまりの重さに、トリガーは左膝を折って地につけてしまう。

 

 

「でやあぁ‼」

 

 

無論、そのような歴然たる隙をこの男が見逃すはずはなく、さらなる追撃を叩きこむ。

 

膝を折ったトリガーに剣で上から押し込めつつ、支えとなる右腕へ左膝による一撃をかまし、

体勢を崩したところへ脚部ホイールを急回転させて、時計回りでエンジンブレードを振るう。

 

 

『ガアアァァッ‼』

 

 

きっちり三回転分の斬撃を浴びせられ、力なくヨロヨロとふらつきながら後退するトリガー。

火花を散らせたことで若干の熱を帯びた剣を振るうアクセルは、それでも銃口をこちらへ向けて

応戦の意志を見せる相手に、いつぞやの戦いでもこんな場面があったことを思い出す。

 

すると、常に無口で寡黙だったトリガーがここで、その沈黙を破った。

 

 

『タイム、リミット……………カウント10(テン)

 

 

右腕の銃身をエンジンブレードに斬りつけられた左腕で支えた狙撃手は、このままでは自分が

競り負けることを悟ったのか、自身に残されたエネルギーを一度に放つべくチャージを開始。

青白いエネルギーの余波が周囲の空気を震わせ、銃身に同色の稲妻のような光が迸っている。

最後の力を収束させ始めたトリガーを前にしても、アクセルは動じず、あるものを取り出した。

 

全身を紅蓮に染める彼が掴んでいるソレは、燃え盛るような紅蓮とは正反対の、醒めるような蒼。

 

「タイムリミットまでのカウントを数えるのは、お前じゃない__________俺だ‼」

 

 

声高にそう叫んだアクセルは、再び装着していたバックルから<加速の記憶(アクセルメモリ)>を排出音とともに

引き抜き、掴んでいた蒼いソレに手を添え、上半分をグルリと回転させてメモリへと変貌させた。

 

彼が新たに取り出したのは、アクセルが誇る切り札であり、最強最高最速の力。

 

その名を、<挑戦の記憶(トライアルメモリ)>という。

 

 

「全て、振り切るぜ‼」

 

【TRIAL】

 

 

信号機を取りつけたような少々大きめのメモリを、アクセルはバックルのスロットへ装填し、

ドライバーの右側にあるハンドルを右手でつかみ、バイクのエンジンを噴かすようにひねる。

ヴォン、ヴォンとけたたましいエンジン音が響いた直後、レースやモトクロスなどで耳にする

カウントダウンの音が刻まれ、三拍の後に一際高い音がなり、アクセルの姿に変化をもたらす。

 

燃え盛る紅蓮の如き装甲は、瞬きほどの刹那に黄金色に染まり、そして霧散して消えていく。

代わりに彼の全身を覆い尽くしたのは、極々薄いながらも体にフィットした純蒼色の軽装甲。

肩の突出した重装甲も、丸みを帯びたタイヤのホイールに似せた、可動性重視のものとなり、

今の彼を染め上げているような蒼のモノアイは、今や沸き起こる闘志を煌々と燃やす琥珀色に

なって鋭い輝きを放っている。それまでそこにいたアクセルとは、全く変わった姿の彼がいた。

 

これこそが、アクセルの奥の手であり切り札たる姿、【アクセル トライアル】

 

絶大な防御力と攻撃力を堅牢な鎧で得ていた彼は、スマートな軽装甲で凛と佇んでいたが、

差し込んだばかりのメモリを再びスロットから引き抜き、メモリの形を元に戻してしまう。

アクセルトライアルは右手に持ったソレの、ちょうど親指にあたる部分に備わっているボタンを

押し込み、ストップウォッチのように電子数字を浮かべ出したのを確認して空高く放り投げた。

 

アクセルはその特殊な開発コンセプトによる都合で、Wのような外付けのマキシマムスロットを

持ち合わせておらず、変身に使用するボディスロットにそのまま組み込んでいたのだ。

しかしこのトライアルメモリは、それ自体がマキシマムを発動させるシステムを搭載している

ため、スロットに入れ込む必要がない。その特殊な極限発動(マキシマムドライブ)を繰り出すべく、彼は動いた。

 

 

「__________________________」

 

 

トライアルメモリは、アクセルの加速限界に「挑戦」させるという性質上のメリットにより、

通常の数倍の速度を獲得できるようになる代物である。しかし、それ故のデメリットもある。

 

加速の限界値に「挑戦」させるこの力は、文字通りの"制限時間"を設定しておかなければ、

使用者にいつまでも「挑戦」をさせ続けてしまう。その先に待つのは、死以外には何も無い。

このメモリを開発した者はそれを分かっているからこそ、アクセルにこのメモリを与えたのだ。

トライアルメモリの使用上限は、わずか十秒。それを過ぎれば使用者の肉体に負荷がかかり、

強制的に変身を解除させられる。それどころか、最悪命にまで関わるレベルの重傷を負う。

だが彼はこのメモリを見事に使いこなしていた。宙を舞うメモリが落下するまで、残り八秒。

 

『!?』

 

 

マキシマムを発動してから一秒しか経過していない。しかし既にアクセルトライアルはもう、

自身の射程圏内にトリガーを捉えていた。否、残像すら生み出す速度で、急速接近していた。

 

トリガーが蒼い残像にスコープ越しの視線を向けている頃には、アクセルトライアルの拳が

空気をうならせながら、同じような色合いをした異形の左頬を捉えて振り抜かれている。

恐ろしく速い衝撃に顔を揺さぶられたとトリガーが気付いた時、蒼い残像が自身の目の前で、

その足を振り上げて振り下ろすという次なる残像を生み出していた。

 

 

『!?!?!?』

 

 

何が起こっているのか分からない。気が付けば視界が歪み、体は激痛を訴えているのだ。

トリガーの目の前には、足と手を四本にも五本にも増やしているように見える蒼い戦士が、

風を強引に動かしている唸り声をあげていた。しかし、トリガーはもう体を動かせなかった。

 

アクセルトライアルは、右脚や左脚の蹴りを何度も何度も何度も何度も何度も、何度も何度も、

それこそ残像に残像が追い付かなくなっているほどの速度で、連続して異形に叩き込んでいる。

早く、速く、迅い蹴りがトリガーの胴や肩、顔から手足に至るまでのあらゆる場所に突き刺さる。

もう相手には自分がどうなっているのかすら知覚不能な速度で、一秒間数十発という恐ろしい

速度の暴風雨をぶち込んでいた。そこからさらに数秒、彼の頭上にメモリが落下してくる。

 

最後の最後に特大の右回し蹴りを繰り出したアクセルトライアルは、トリガーに背中を向けて

落下してきたメモリをタイミングよく右手で掴み取り、制限時間超過寸前にボタンを押した。

 

 

【TRIAL / MAXIMUMDRIVE】

 

トライアルの極限発動を宣告する電子音声が響き、アクセルトライアルは厳かに呟く。

 

「カウントは10も必要ない………ゲームセットまでのカウントは、9.8で充分だ」

 

 

そう言い放ったアクセルトライアルの背後では、先程まで叩きこまれていた無数の蹴りによる

ダメージがようやく現在の時間に追いつき、さながら"T"字に浮かび上がるソレが薄れていく。

 

 

そして、最後に残された蹴りの猛襲の残滓が完全に消えた直後、トリガーは爆散した。

 

 

「言ったはずだ、屋内だと動き辛いとな。遮蔽物のない空間なら、銃弾以上の速度で動ける

俺に勝機があった。あの時の俺とは違う…………この街を、悪夢を甦らせようとする悪から守る」

 

 

四散した<射手の記憶(トリガーメモリ)>と爆炎の残り火を見やり、新たに決意を燃やすアクセル。

 

 

「やはり、絶望がお前のゴールのようだな」

 

 

 







いかがでしたでしょうか?


戦闘シーンをだいぶ端折ったように感じておりますが、それでもそれに
見合うだけの濃さを書き込むことができたんじゃないかと思っております。
ええ、今回は久々に書いたにしては上出来だったのではないかと!

やはり、戦闘シーンは気分が乗ると書きやすいですね!


それでは次回、Ep,38『集結するG / 風の都の守り人』


ご意見ご感想、並びに批評も大募集中です‼

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