仮面ライダーディケイド ~The Darkness History~   作:萃夢想天

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どうも、「仮面ライダーゴースト」の主人公である
天空寺 タケルの絶望的なまでのヘタレ具合に萎えている
作者の萃夢想天でございます。

いや、個人的にはウィザードのような感じの性格だと
勝手ながらに思っていたんですがね…………まぁ慣れですかね。


そして今回、ゴーストのオリジナルフォームを
ワクワクしながら書きました。本編では多分出ないと
思ったので、書かせてもらいましたよ。

__________被るとか、もうコリゴリなので。


それでは、どうぞ!



Ep,09『REVOLUTION ~覚醒~』

 

先程まで、この場所では二人の仮面の戦士が戦っていた。

だが今ではその場所にあるのは煌々と燃え盛る爆炎と戦闘の形跡だけだった。

そして、そのすぐ近くにいるのは髪を垂らした爽やかな印象の青年と、

青年とは全く逆と言ってもいいような雰囲気を醸し出している少年の二人だけだ。

彼らの体は、顔も含めてだが見るからにボロボロで疲労困憊といった態だった。

それでも青年は倒れて意識の薄れかけている少年の元へ駆け寄り、安否を確かめた。

少年はゆっくりと目を開き、青年の顔を見た途端にうっすらと笑みを浮かべる。

 

「………………あな、たは。俺を、助けて、くれ、て」

 

「良いんだ、もう話さなくていいよ睦月君。もう大丈夫だ」

 

今なお燃え盛っている炎の灯りで顔を照らされている少年、レンゲルこと睦月は

自分の顔を心底心配そうに覗き込んでいる青年、クウガことユウスケに感謝を述べた。

その感謝の言葉を聞いたユウスケは睦月の状態を労わって、優しい返事を返した。

だが睦月は彼の言葉に耳を貸さず、激闘の末に動かすのも煩わしいほど疲弊しきった

右腕をブルブルと震わせながら、ユウスケの肩を力強く掴んで望みを託すようにか細く呟く。

 

「お願い、します………………剣崎さんが、あの、ビルの中に」

 

「え? 剣崎さんって、確か写真館で言ってた『もう一人のライダー』⁉」

 

「ハイ………囚われています、だから! 早く行っ、て…………救い出して、くだ……」

 

「睦月君? オイしっかりしろ‼」

 

睦月がユウスケに剣崎の居所を伝えると共に瞳を閉じ、握っていた手をダランと落とした。

ユウスケは静かに彼をその場に横たわらせ、炎を背に浴びながらゆっくりと立ち上がる。

そして睦月の意思を無駄にしないと胸に刻み、一目散に彼の指さしたビルへと駆け出した。

 

 

「アレ? でも、なんで睦月君がそんな事知ってたんだ?」

 

 

睦月ことレンゲルと戦闘をした場所から、目的のビルへと走り出してから数分後。

ユウスケはふとそんな事が頭の中に浮かび上がって、駆けていた足の動きを止めた。

しばらく彼はその優秀とは言えない頭脳を回転させて、結論に至った。

 

「ああそっか、あの時彼は後ろにいたアンデッドに操られてたのかも!

だとしたら一緒に行動しててもおかしくない………その時の記憶が残ってたのか‼」

 

 

睦月がレンゲルに変身した際に背後にいた、橘と因縁があるようだったアンデッドが

彼を何らかの方法で操っていたのではという彼の出せる最も納得のいく回答に満足した

ユウスケは、止めていた足を再び稼働させようとしていた。

だがその時、真横にあったみすぼらしい廃工場から、派手な音を立てて何かが飛び出した。

 

「うおおっ⁉ ビックリしたぁ、何なんだよ‼」

 

「くっ! 思ったよりも手強いか、参ったね…………………おや?」

 

 

ユウスケが音に驚いてそちらに視線を移すと、彼にとっては久々だが見慣れた姿があった。

青よりも薄く、水色よりも濃い色合いのゼオンカラーのスーツを纏った旅先の厄介人。

ディケイドの旅先でほぼ必ずと言っていいほど事をややこしくする張本人。

その男の名は『海東 大樹(かいとう だいき)』、またの名を『仮面ライダーディエンド』。

 

自称お宝マニアという彼は、士やユウスケ達の行く先々で泥棒を行っている。

ユウスケは知り合いと出会った懐かしさと共に、またこの人は、という虚脱感も味わっていた。

自分に向けられた視線に気付いたディエンドはユウスケを視認すると、背後を警戒しつつ

慌てるようにして彼のすぐ近くへと駆け寄っていった。

 

「やあユウスケ君、久しいね。こんな所で会うなんて、随分奇遇じゃないか」

 

「え? あ、ハイ。久しぶりですね…………ってそうじゃなくって!」

 

「ん? 何だい、馴れ合いならまた後にしてくれたまえ。今は忙しい」

 

「は? い、忙しいって何の用で「ちっ、もう追ってきたのか!」……え? ちょっと⁉」

 

ディエンドの方から話しかけてきたのに、こちらの話は完全に無視して振り向く。

その態度に少し苛立ちを覚えたユウスケだったが、いつも彼が漂わせている余裕のある

雰囲気が全く感じられない事に、ユウスケは危機感と違和感を同時に感じ取った。

 

 

「丁度いい、ユウスケ君。少し僕の仕事を手伝ってもらえないかな?」

 

「え? 仕事? それに手伝いって、一体何の…………」

 

「なに、簡単さ。あの一風変わったライダーを足止めしてくれれば、それで良い」

 

「へ? 一風変わった、ライダー?」

 

ディエンドが後ろを向きながら軽く左手の銃を向けた先に、同じく視線を向けた

ユウスケだったが、彼の視線の先にはただの廃工場と道路しか見当たらなかった。

その事に疑問を抱いたユウスケは、ディエンドに戸惑いの視線を彼に投げかける。

 

「あの……………そんなのどこにいるんですか? どこにも、いませんけど?」

 

「…………今はそんな冗談に付き合っている暇は無いんだが」

 

「いやいや、いませんてどこにも! 海東さんこそ、何冗談言ってるんですか」

 

「何………? まさか、本当に見えないのか⁉」

 

『正解。その人には俺の姿は見えてないよ。アイコンを持ってるアンタは別だけど』

 

ディエンドが有り得ないといった風にユウスケに視線を浴びせると、

いつの間にか自分の背後に忍び寄っていた【ゴースト】を名乗るライダーの

鮮明な姿と直接脳内に響いてくるような不透明な声を聞き、再び振り返る。

 

『さあ、早くそのアイコンを返せ。ソイツは普通のアイコンじゃないんだよ。

俺の使うアイコンは、世界中の様々な偉業を成し遂げて天寿を全うした"偉人"の

魂を形にして、俺に力を貸してくれる物なんだよ。でも、ソレは全く違うんだ』

 

「ほう、一体どう違うんだい? 興味が沸いてきたね」

 

『チッ! おいタケル、さっさと倒してアイコン取り戻そうぜ‼』

『分かってるって、大丈夫だよユルセン。さぁ、早く返してくれ‼』

 

顔の近くに大きな一つ目の幽霊のような、やたら騒がしい物体を浮かせながら

ゴーストというライダーは左手をディエンドに向けて突き出し、歩み寄ってくる。

その手の求めているものを右手に握っているディエンドは、少しずつ後退する。

ディエンドの異様な動きを見たユウスケは、その超人的な直感で何かを感じた。

 

 

「海東さん、もしかして俺に見えないライダーがそこにいるの⁉」

 

「ユウスケ君、君は士と違って頼りになる。クウガの力でどうにか頼むよ」

 

「い、いきなりそんな事言われても! それに、仕事って海東さん言ってましたね。

それってやっぱり、泥棒でしょ⁉ だったら俺手伝うなんて嫌ですよ‼」

 

「なっ、君って奴は‼」

 

『よそ見してる場合かよ泥棒さん‼』

 

 

ディエンドが交渉の余地無くユウスケに見放されると、ゴーストがいつの間にか

取り出していた分厚い漆黒の長剣をディエンドに向けて躊躇無く振り下ろした。

当のディエンドもそのまま受ける訳も無く、銃の砲塔を上手く剣先に押し付けて

防ぎ切り、右足でゴーストの左脇腹を蹴り飛ばして一度距離を開けさせる。

そしてアイコンを持った手で器用に腰のホルダーから、自分専用の(・・・・・)カードを取り出して

バックルではなく、銃の砲塔の横部分のスリットに差し込み、銃口を引っ張る。

その奇怪な行動は、ディケイドが変身する時の鮮やかな流れを思い起こさせる。

カードを読み込んだのは、彼が愛用して手放さない『ディエンドライバー』という銃。

彼の銃から、ユウスケは聞き慣れた電子音声を耳にした。

 

【KAMEN RIDE____________IXA】

 

「行ってこい、聖職者(エクソシスト)。あの亡霊(ゴースト)を悪魔祓いしてみたまえ」

 

『なんだコイツ! 今どっから出てきたんだよ⁉』

 

 

突如三人__________否、四人の前に現れたのは、金と純白の仮面の戦士。

西洋の中世時代の騎士を連想させるようなフォルムのその戦士は静かに佇む。

いきなり目の前に現れたイクサに驚愕するゴーストを横目に、ディエンドは

好機とばかりにまた別の廃工場へと走って逃げ込んだ。

 

「何なんだよ、海東さん………………そうだ、俺急がないと‼」

 

『ったく、何なんだよコイツ。どこから出てきたんだ⁉』

 

走って逃げるディエンドの背を見つめながらユウスケは一人呟く。

そして自分は倒れた仲間から託された事があることを今更思い出し、駆け出す。

残されたのは、道路の真ん中でただ寡黙に主君の命を果たそうとする人形と

オレンジの光を灯した黒い外装のライダーの二人だけだった。

 

 

『早くあのアイコンを取り戻さないと…………邪魔するなら容赦しない‼』

 

「祀ろわぬ冥府の戦士よ、死の世界の者よ。その命、神に返しなさい」

 

『返す命があったら、自分の命を取り戻してるよ‼』

 

ゴーストが自らを奮い立たせ、イクサが亡霊を否定する。

目の前の光の化身とでも言えそうな戦士を前に、ゴーストの足は前には出ない。

だが彼の背後に、見慣れた一つ目の陽気な物体が姿を現した。

 

『おいタケル! もうコイツらに用は無い‼ さっさとやっちまえ‼』

『え? でも、あの泥棒の持ってるアイコン……………あ‼』

 

『へっへへ~、コレだろ? さっきのドタバタでな!』

 

『やるじゃん! んじゃ、早速コレを使って終わらせるか‼』

 

『おうよ!』

 

 

ゴーストは自分の肩の辺りを漂っていた頼れる相棒が取り戻してくれた

アイコンを手に取り、自分のベルトのバックルを開いて中にあったアイコンを

取り出して、最初に装填した物とは少し色合いや形状の異なるソレを装填する。

そのまま流れるようにバックルの右側のレバーを引き、そして再び戻す。

 

 

【アーイ! バッチリミナァ‼ バッチリミナァ‼】

 

【カイガン! ノブナガ‼_______我の生き様! 桶狭間‼】

 

 

レバーを引いた瞬間に、どこからともなくフード付きのパーカーが現れ

ゴーストの周囲を旋回した後に、頭部から覆いかぶさり強固な装甲と化す。

漆黒に毒々しい紫を混ぜたような形容し難い色合いをした鎧に、まるで地獄の

底から這い出たかのような紅蓮のラインの入ったフードがゴーストを包む。

ゴーストの特徴的なマスクには、剣と炎であしらわれた【天】の文字が浮かぶ。

彼は背後に、焼けながら崩れ落ちる寺院の中で舞いを奏でる男がいる気がした。

 

『さてと! 文字通りに、命燃やすぜ‼』

 

紅蓮の炎と純黒の怨嗟を纏って、亡霊は剣を構えて駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーストとイクサが戦っているであろう道路から少し離れた廃工場。

情けなく敗走したディエンドは、逃げた先であることに気付いた。

 

 

「________無い。どこだ、どこに行ったんだ僕のお宝‼」

 

 

そう、あのゴーストというライダーが取り戻そうとしていたアイコン。

しっかり右手に握っていたはずのソレが、今はどこを探しても見つからない。

走る途中で落とした? 自分はそんなヘマは犯さない。

では、奴に奪われた? 有り得ない、自分は接触すら許してはいない。

一体何故、どうやって、どのタイミングで。

思考の海に潜ったが、どう考えても結果は出ない。

 

「非科学的現象……………相手は亡霊(ゴースト)だから、か。笑い話にもならないね」

 

 

亡霊相手に吸血鬼バスターを()んだのは間違いだったか。

いやアレでいい、何も問題は無い。

重要なのは、『自分の知らないお宝がこの世にある』という成果だ。

それが証明されただけで、また無数の世界を渡る理由が出来た。

中々の一品だったようだが、他のお宝を収集して満足しよう。

結論付けたディエンドは、小さくフゥと息を吐く。

 

 

「やるべき事は決まった。待っていたまえ、まだ見ぬ世界の力(ぼくのおたから)君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元々人格的におかしかった海東が、さらに奇怪な行動を取っていると

思ったユウスケはディエンドがイクサを召喚した直後からその場を後にしていた。

睦月の言っていたビルを目指している途中だったことを思い出したからだった。

久々に出会った知り合いを見放すような罪悪感はあったが、それよりも仲間が

自分に託した使命を優先させようと考えるのは、彼自身の性格ゆえか。

 

 

「着いた…………こ、ここか!」

 

息を切らしながらユウスケが辿り着いたのは、外装がボロボロになって

隙間風が入りそうなほど倒壊しかけている『BOARD』のロゴの刻まれたビル。

そこはかつてこの世界のライダーや人間達が、アンデッドという不死身の怪物から

無力な人々を守る為に立てた人類最後の砦ともいうべき拠点だった。

だが、今やその輝かしき栄華の影も、見ることは叶わない。

 

 

「一体、どこにいるんだろう…………」

 

 

廃れてはいるが巨大な施設には変わりない。

この広大な土地のどこかに、剣崎という人物がいるのだろう。

そこまで考えて、ユウスケはあることに気付いた。

 

 

「あ! 俺、剣崎って人がどんな人か知らないや…………」

 

 

お粗末極まりない。

そんな言葉が似合うほど、あまりにも残念なユウスケという人間。

いかにライダーに変身出来るとて、本体がバカではどうしようもない。

 

 

「ん? でも待てよ? ここって今はアンデッドが占拠してるんだよな?

だったら人なんていないはずだ、なら人がいればそれは剣崎さんだって事か‼」

 

 

先程とは打って変わって明るい表情を浮かべたユウスケは、

その残念な思考回路の導き出したかなり残念な答えを元に動き出した。

 

 

「……………………見つからない」

 

 

動き出してから既に十分を超えた今、ユウスケは一人愚痴をこぼした。

ビルのあちこちを探しては見たものの、どこにも見当たらない。

人っ子一人どころか、警戒していたアンデッドの姿すらも見かけなかった。

そこで再びユウスケは、その残念な頭をフル稼働させて考える。

 

 

「そうか! 分かったぞ、地下だ! 地下にいるんだ‼」

 

 

上にいなければ下にいる。

かなりどころか割と残念な彼の脳が導き出した答えがそれだった。

だが、今回だけに限っては彼の思考が功を奏した。

 

 

「み、見つけた! ホントにあったぞ地下への入り口‼」

 

 

さらに施設内を走り回った彼が見つけたのは、実験棟の第三研究室。

その鍵のかかった部屋で、地下へと続いている入り口を見つけた。

ユウスケは少し怖いな、と思いながらもその入り口から地下へと進んだ。

かなり長く感じる階段をゆっくりと降りたユウスケが見たのは、

重く冷たい、傷だらけで今にも壊れそうな鉄製の大きな扉があった。

一体何で付けられた傷なのかは考えない事にしたユウスケは、扉を開けた。

その先にあったのは、何の装飾も施されていない無骨な室内だった。

だが、一つだけ装飾といえるものがあるとしたら、それは鎖。

まるで実験動物を繋ぎ留めておくような、そんな風に設置されている鎖だった。

そして、その鎖には繋がれていた。そう、繋がれていたのだ。

___________まるで実験動物のように。

 

 

 

「ひ、人…………? あ、まさか剣崎さん⁉」

 

 

ユウスケはその姿を目視した途端に、それまでの恐怖を振り払って

鎖に両腕を繋がれてうなだれている人の形をしたものを助けに向かった。

 

「大丈夫ですか剣崎さん‼ 今、助けますからね‼」

 

「うっ………………うう…………」

 

 

ユウスケがその人に駆け寄って助けようとすると、その人物がかすかに

反応を返したことに喜びながらも、一刻を要するとも判断した。

鎖を何とか解き、剣崎と思われる人物を解放することに成功した。

しばらく言葉にならない声で呻いていたその人を抱き起し、軽く揺する。

すると相手は目を覚ましたのか気がついたようで、薄く目を開いた。

 

「良かった、剣崎さん! 見えますか、聞こえますか⁉」

 

「う、うぁ………………けんざ、き…………?」

 

 

やっと会話が成立するようになったことを純粋に喜び、

ユウスケは解放した人物の口から剣崎の名が出たことに少し疑問を抱く。

 

 

「あの、立てますか⁉ 早くここから出ましょう‼」

 

「剣、崎だと……………アイツはい、ま………どこに……………?」

「__________え?」

 

 

そして今、疑問は確信へと変貌した。

彼の口ぶりから、この人物が『剣崎』でないことが判明した。

では、この人物は一体誰なのだろう?

ユウスケが抱いた新たな疑問は、またもすぐに解消されたのだった。

 

 

「うっ‼ ……………ううう、うああぁぁ‼」

 

「あの、ちょっと‼ 大丈夫ですか⁉」

 

「があっ、あっ! ああああぁぁ‼」

 

急に胸の辺りを押さえて苦しみだした目の前の謎の人物を見て

何も出来ずにただ黙って見ているだけの自分の弱さを悔やんだが、

その感情ですらたった一時のものだった。

 

 

「あ、ああ…………」

 

『ウッ……………ウオオォォァァァ………』

 

「あ、アンデッド……⁉ 何で⁉」

 

 

目の前の男が押さえている胸が光りだした直後、全身が変貌した。

人間らしい肌の色は、みるみるうちに人からかけ離れた異形のものに。

人間らしい皮と肉は、昆虫を思わせる尖った堅殻でビッシリと覆われ。

人間らしい人の形は、もはや見る影も無くただの異形といか言えぬものに。

鮮やかな緑色の甲殻に、漆黒の体表、そして所々に露出した銀色の皮膜。

そしてアンデッド特有の、ベルトとバックルを出現させた。

_____________赤く真っ二つに裂けたような、ハートの刻印。

 

 

 

『剣崎ィ……………カリス、アンデッドォ………ウオオォォォ‼‼』

 

「や、やばい……何とかしないと‼」

 

 

ユウスケは、その超人的な直感から理解した。

自分は、とんでもないナニカを覚醒(めざめ)させてしまったのではないか。

 

 

 




ハイ、書き終えました。


何かしらの質問や意見、ご感想などありましたら
いつでも、どんなものでも受け付けております‼

それと、前回のゴーストの変身音で
レッツゴーの部分が抜けていたと指摘を頂きました。



いよいよブレイドの世界も大詰め‼
果たしてディケイドはこの世界を救えるのか!
そして、次なる世界で待つライダーとは⁉


次回、Ep,10「EXCALIBUR ~人類の希望~」

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