黒子のバスケ~次世代のキセキ~   作:bridge

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投稿します!

この話で竜崎と新海、池永のいがみ合う理由が語られるのですが、その前にいくつか注意点を言います。

・まず、かなり荒唐無稽な話であり、少なくとも、現実ではまず起こりえない…仮に現実で起きたらワイドショーで取り上げられるかもしれないレベルの話です。

・キセキの世代が少し割を食い、原作で一瞬だけ出てきた名も知らぬ人物がかなりの悪者となっています。

・この話はあくまでも二次創作であり、フィクションです。

・恐らく、矛盾(知識不足によるものも含めて)があるかもしれません。

以上の事を踏まえてお読みください。

それではどうぞ!



第96Q~真相~

 

 

 

「そんな事が…」

 

竜崎の下へ向かう途中、騒ぎ聞きつけ、一足遅くやってきた大地と合流、空が大まかな事情を説明する。

 

「正直、池永はムカつく奴だが、先にあいつを煽ったのは竜崎だ。その辺りは俺から注意する必要がある。…けど、あいつはまあ、先輩相手でも言いたい事ははっきり言う奴だが、無意味に喧嘩を吹っ掛ける奴でもないからな」

 

「そこは私も同意です。何か事情があるのだと思います」

 

「俺も同意見や。帝光中時代に何かあったんやろうな。説教は、その辺りの事情を聞いてからやな」

 

1年生ながら、竜崎はバスケが絡むと辛口になる印象を持つ空だが、好き好んでトラブルを起こす人物でもないと評しており、そこは大地も天野も首を縦に振る。

 

「ま、例によって主将に副主将が揃っとるから今からあいつのとこに――」

 

「――僕も同席させてもらってもよろしいでしょうか?」

 

3人で竜崎の下へ行こうと天野が提案しようとした瞬間、すぐ真横から声が聞こえてきた。

 

「っ!?」

 

「のわっ!? いきなり現れんやな! 心臓止まるかと思ったやないかい!」

 

突然現れた黒子。大地は声も出ない程驚き、天野は若干怒りを露にした。

 

「黒子さん」

 

「今から竜崎君のところへ行くんですよね? 僕も一緒に行かせてください」

 

再度、同席を願い出る黒子。

 

「3人は帝光中時代の僕の後輩ですから、その後輩同士がいがみ合うのは悲しい事です。ですから先輩として、彼らの間に入って仲を取り持ってあげたいんです」

 

表情は変わらないものの真剣な眼差しで言う黒子。

 

「それに、3人がいがみ合ってしまったのは、『僕ら』にも責任がありますから…」

 

悲しげな表情で黒子がそう続けた。

 

「…そうですね。黒子さんがいてくれた方があいつも話やすいだろうから、一緒にお願いします」

 

空は同席を了承し、空と大地と天野、黒子を引き連れ、竜崎の部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

部屋の前に到着し、ドアをノックする。

 

「竜崎居るな? 入るぞ」

 

不在の有無を確認すると、ドアを開けた。

 

「…っ」

 

「先輩?」

 

入室すると、気まずそうに視線を逸らす竜崎と、突然の来訪に疑問を浮かべる室井。

 

「こんばんわ、竜崎君」

 

「っ!? 黒子先輩!?」

 

黒子が一緒に来た事は予想外だったのか、目を見開いて驚く竜崎。

 

「要件は……分かってるよな?」

 

「…はい」

 

そう尋ねられると、僅かに間を開けながら頷いた。

 

「……自分は少し外の空気を吸ってきます」

 

「悪いな」

 

何かを察した室井は一言そう告げて部屋を後にした。

 

「さっきの騒動。手を出そうとしたのは池永だったが、その前にあいつを煽ったのはお前だ。まあ、池永はいけ好かない野郎だが、それとこれとは話は別だ」

 

「…」

 

「その事は俺から説教させてもらう。……だが、その前に」

 

「?」

 

「お前は何の理由もなくああも突っかかる奴ではない。それは短い付き合いの俺でも分かる。あいつ…いや、あいつらと何があった? それを知らない事には、俺もお前に偉そうに説教出来ないからな」

 

空は、責めるでも問い詰めるでもなく、諭すように尋ねた。

 

「…」

 

だが、竜崎は深く目を瞑り、言葉を発さない。

 

「俺達には話したくないか?」

 

「…いえ、先輩達が尋ねてきたら話すつもりでしたので」

 

目を開けた竜崎が意を決して言った。

 

「それに、先輩達も無関係ではありませんから」

 

「「?」」

 

竜崎は空と大地にそれぞれ視線を向けながら言った。

 

「お話しします。全ては、2年前の全中大会終了後、そこから始まった事です」

 

ゆっくりと、竜崎は話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

2年前の全中大会決勝、空と大地の所属する星南中学と帝光中が決勝の舞台で激突し、死闘の末、星南中が勝利した。

 

歓喜に沸き、お祭り騒ぎとなった星南中の選手達とは対照的に、帝光中の選手達に待っていたのは、厳しい処遇だった。

 

バスケ部に多大な期待をしていた学校側…主に理事長だが、バスケ部を帝光中の広告塔に掲げており、部費や設備面においてバスケ部を過剰に優遇していた為、その怒りはすさまじかった。

 

試合に敗退し、学校の名に傷を付けたとして、バスケ部に対して割り当てられる部費の大幅な削減と、学校内の施設や設備の使用を大幅に制限したのだった。これにより、練習時間の減少、備品の購入も容易に出来なくなったり、バスケ部全員の移動する際にバス等が使えなくなったり、かなりの不便を強いられる事となった。

 

だが、バスケ部に対してした処遇はそれだけではなく…。

 

「俺は帝光中の主将としてチームを率い、全中大会を戦いました。…ですが、俺が主将になったのは、大会の1週間前なんです」

 

「1週間前? と言うと、それまでは別の奴が主将だったって事か?」

 

「はい。大会1週間前に突然倒れて…」

 

俯き、悲しげな表情で竜崎が話す。

 

「予兆はありました。3年に進級した辺りから笑わなくなって、何処か思いつめた顔するようになりました。気になって聞いてみても大丈夫としか言わなくて…」

 

『…』

 

「今でも無理やり聞き出さなかった事を後悔しています。あいつは人一倍真面目で責任感が強い奴だから、何があっても弱音や愚痴を吐くような奴じゃないって知っていたはずなのに…!」

 

後悔からか、拳をきつく握りしめながら吐露する。

 

「そこで初めて知りました。3年に進級した初日、あいつは理事長室に呼ばれ、理事長にこう言われたらしいです。『帝光中の看板を掲げる以上、負ける事は許さん。優勝以外は全て恥だ。その事を肝に銘じておけ。もし、試合に負けるような事があれば、分かっているな? 先輩達のようになりたくなければ死ぬ気で優勝しろ』と…」

 

「先輩? …と言うと、新海や池永の事やな。何かあったんか?」

 

「事情は2人から聞いているので、それは僕から話します」

 

疑問を口にした天野。その疑問に黒子が回答する。

 

「新海君と池永君。…いえ、彼らだけではなく、彼の代のバスケ部員達は、理事長の命令で内申点を不当に下げられて上、高校の受験の際に推薦をしないように圧力をかけたらしいです」

 

「…っ!?」

 

「ホンマかいな!?」

 

黒子の口から出た言葉を聞いて大地と天野は驚愕した。

 

「…えっと、つまりはどういう事?」

 

事の重大さが理解出来ない空はキョトンとする。

 

「高校受験で入試を受ける際、一般入試や推薦入試があります。他にもありますが今は置いておきます。一般入試は面接や筆記試験を受け、その結果から合否が決められます。最も多くの受験生が通る道です。それは分かってますね?」

 

「おう」

 

「推薦入試はそこから指定校推薦や公募推薦等様々な種類がありますが、基本的に推薦入試を受ける為には、所属している中学校の学校長から推薦をしていただく必要があります。推薦がいただけなければ、推薦入試は受けられません」

 

「…」

 

無言で大地の説明を聞く空。

 

「推薦入試を受けられれば一般入試より合格し易くなるんや。場合によっては免除もされるしのう。空坊は花月には推薦入試で入学した口やろ? ウチは偏差値結構高いんやで? 自分、一般入試やったら間違いなく落ちとったで」

 

補足するように天野が説明する。

 

「内申点を下げられれてしまえば、自己推薦でも不利になります。つまり、そのような事態になってしまえば、空の大嫌いな勉強を重ねて一般入試を突破しなければならなくなるということですよ。理解出来ましたか?」

 

「な、なるほど…」

 

2人の説明を受け、大雑把ではあるが、話を理解した空。

 

「けどのう…、理事長がいくら偉い言うても、そんな事出来るもんなんか? そんなん表沙汰なったら事やないか」

 

「出来るんですよ。過去にもいろいろやってたらしいですし、実際、あいつから話を聞いて俺や他の部員の親が抗議しましたが取り合ってももらえませんでした」

 

天野の懸念に竜崎は悲痛の表情で答えた。

 

「俺達バスケ部員に残された道は優勝するしかありませんでした。バスケ部を辞める事も考えましたが、それで逃れられると思いませんでしたし、何より、辞めた後の部員達の事を考えると、出来ませんでした。帝光中の理念は勝つ事ではありますし、それが間違いだとは思いません。…けど! こんなのはあんまりでした」

 

当時に事を思い出したのか、その目から今にも涙が溢れそうであった。

 

「…ひどい話やな。って言うか、バスケ部の顧問を何をしとんねん。こんな時こそ部員を守らなあかんはずやん!」

 

話を聞いていて共感した天野が怒りを露にする。

 

「何もしてくれませんよ。帝光中の先生は皆理事長に逆らえませんから。自分が入学する前いた監督は理事長に意見を言える人だったらしいですけど、その人がいなくなってからは皆理事長の言いなりでした」

 

「…」

 

その、唯一意見を言えた監督を知る黒子は何とも言えない表情になった。

 

「話は分かったで。…けど、それやと新海と池永をあそこまで敵視する理由が分からへんな。その話やと、あの2人も被害者やんけ」

 

竜崎の怒りを理解しつつ、天野が話を聞いて腑に落ちない疑問を尋ねる。

 

「天野先輩…というか、第三者からすればそう思えるかもしれませんけど、俺達後輩からすれば違いますよ」

 

天野の言葉を竜崎が否定する。

 

「神城先輩と綾瀬先輩の前ですけど、失礼を承知で言わせてもらいます。2年前の全中決勝、率直に言って、あの試合は帝光中が勝てる試合でした」

 

「…っ」

 

「…」

 

その言葉を聞き、空は僅かに眉を顰め、大地はリアクションする事なく耳を傾ける。

 

「確かにお二人は凄かったです。…ですが、今ほどとびぬけてはいませんでした。それに、お二人以外は戦術理解度こそ高かったですけどプレーヤーとしてそこまでではありませんでしたので、勝てる試合でした。…最初から真面目に戦ってさえすれば」

 

『…』

 

「俺は試合前に何度も真面目に戦うように言いました。ですが、あいつらは聞く耳を持たなくて、挙句、ふざけた試合をして点差を詰められ、慌てて本気を出した時には既に手遅れで、結局負けました」

 

『…』

 

「俺だって、全力で戦った結果の末の事なら何も言いませんよ。けど、あいつらは相手を舐めてかかって試合をした挙句負けて、そのシワ寄せを俺達後輩が受ける事になって…!」

 

話を続けるうちに竜崎がヒートアップしていく。

 

「それだけじゃない、あいつらは試合中に誰が1番点を取れるか競い合ったり、果ては対戦相手に暴言を吐いたり! おかげで、悪い評判が広がって、あの全中以降、練習試合を申し込んでも断られるようになりました」

 

「…それについては、僕達にも責任があります。僕達の代は結果こそ残しましたが、決して手本となる先輩ではありませんでした。後輩達がああなってしまったのは僕達の――」

 

「やめてください黒子さん。黒子先輩が悪いわけではありませんよ。悪いのは、あいつらです」

 

責任を感じた黒子が謝罪するも、竜崎はそれを途中で制した。

 

「…彼らも苦しみました。バスケを辞めてしまった者もいます。新海君と池永君も、推薦を受けられなくて、バスケのセレクションをやっている高校にいったのですが、受ける事すら出来なかったそうです」

 

高校によっては、スポーツの経験者を募集し、そこで実施されるテストに合格した者を入学させてもらえる高校がある。新海と池永もセレクションを実施している高校に行った。だが、セレクションの申し込みをした際、2人だけが別室に呼ばれ、そこで言われたのが…。

 

『せっかく来てくれたのに申し訳ないが、君達がここでどんな結果を出しても、我々は合格させるつもりはない。生憎と、君達…というか、帝光中に関して、良い噂を聞かないんだ。正直、悪い噂に目を瞑ってまで取る価値を見出せない』

 

という言葉だった。

 

帝光中の、特にスタメンの選手は、試合中の暴言等、相手選手を侮辱する行為をした事が噂となり、素行の悪さが広まっていた。キセキの世代のように、圧倒的な実力を持っていればある程度のデメリットは目を瞑れるが、2人に関して言えば、同世代に2人以上の選手、同格の選手、現時点で実力で劣っていても資質ではひけを取らない選手が多数存在した為、デメリットがある2人を取る価値を見出せなかったのだ。

 

他にもセレクションを受けに行ったが同様の理由で落とされ、これがきっかけで水内、河野、沼津はバスケを諦め、バスケとは無縁の高校に進んだ。

 

それでも諦めきれなかった新海と池永は、唯一、自分達を受け入れてくれそうなバスケ部が強い高校として、最近名を馳せた誠凛高校に進学したのだった。

 

「これが、2人から聞いた話です」

 

『…』

 

黒子からの話を聞いた空と大地と天野は言葉を失っていた。

 

「…その話は知ってます。あいつらに関しては自業自得としか思えません」

 

「……そうですか」

 

新海達の行く末を聞いても尚、竜崎は彼らを許す事は出来ず、黒子は肩を落とした。

 

「そういえば、竜崎君の前任の主将はどうなったのですか?」

 

気になった大地が尋ねる。

 

「…ある程度は立ち直ったんですが、もうバスケは出来なくなりました。バスケに関する映像やそれにまつわる物を見たり、音を聞くだけで吐き気や震えが止まらなくなったしまうみたいで、結局、バスケ部がない高校に進学しました」

 

「…そうですが。申し訳ありません、辛い事をお聞きして」

 

「気にしないでください。…あいつの事もあるから、余計に許せないんです。あいつは、誰よりもバスケな好きな奴でした。分かりますか? 大好きだったもので苦しまなくてはならなくなった奴の気持ちが!?」

 

その前主将の事を考え、激昂する竜崎。

 

「…っ」

 

黒子も、かつて、バスケの楽しさを教えてくれた親友がバスケに絶望してバスケを辞めてしまった事があった為、表情を歪ませる。

 

「死に物狂いで試合して、何とか優勝出来ましたが、嬉しさなんてなかった。ただ安堵しただけでした」

 

悲痛な表情で竜崎が当時の心境を語る。

 

「…帝光中の後輩達は今でも脅しをかけられてバスケをしているのですか?」

 

「…いえ、それは大丈夫です。実は、全中大会の後、たまたまお世話になったバスケ部のとあるOBと会いまして、相談したら動いてくれて、何をしたかは分かんないんですが、その少し後に理事長が更迭されたらしくて…」

 

「ほー、そら何よりや」

 

負の連鎖を断ち切られた事を知って天野が自分の事のように安堵する。

 

「……話は分かった。だがな、お前はもう花月の人間だ。どんな事情があっても、揉め事を起こすような真似は俺は許さない。さっきのは事は反省しろ。そんで、今後もするな」

 

「…はい」

 

事情を聞き、それでも空は先程の2人に対して煽った行為を諫めた。落ち着きを取り戻した竜崎は空の言葉を真摯に受け止めた。

 

「合宿はまだ続く。あいつらとも、仲良くしろとは言わないが、言葉には気を付けろよ」

 

「はい。本当にすいませんでした」

 

竜崎は深々と頭を下げたのだった。

 

「…さて、明日も練習があるし、いつまでも室井を外で待たせる訳にも行かないからこの話はこれまでにしますか」

 

「そうですね」

 

「せやな。…ふぁー、あかん、瞼が落ちそうや」

 

空の提案に大地が笑みを浮かべながら了承し、天野はあくびをした。

 

「黒子さんも、わざわざありがとうございます」

 

「気にしないでください。僕が臨んだ事ですから」

 

「…あー、後、池永の事ですが…」

 

「それは大丈夫です。火神君が諫めてくれると思いますので」

 

「それは何よりです」

 

言い辛そうに空が尋ねると、意図を理解した黒子が答えた。

 

「よし! なら部屋に戻るか。竜崎もゆっくり休めよ」

 

「それでは失礼します」

 

「ちゃんと歯ぁ磨いてから寝るんやで」

 

「竜崎君、また明日」

 

4人は、部屋を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

『…』

 

無言で施設の通路を歩く4人。

 

「…中学生であんな重いもん背負わされて、大人にも頼らんで大した奴やで」

 

沈黙を嫌った天野が口を開く。

 

「俺は星南中時代の最後の1年は楽しくバスケが出来ました。あいつはきっとバスケが楽しくなかっただろうから、ただそれが可哀想でした」

 

遠くを見つめながら空が語る。

 

「楽しいバスケをさせてあげてください。君はきつい練習すらも楽しめる人です。ですから、元竜崎君の先輩としてお願いします。彼をお願いします」

 

「任せてくださいよ。最高の思い出にさせてやりますよ」

 

頭を下げる黒子に、空は胸を叩きながら了承した。

 

「それではこれで失礼します」

 

一礼をして、黒子はその場を後にしていった。

 

「俺は部屋こっちや。ほなな」

 

軽くを手を振りながら天野も後にする。

 

「…まだ早いけど、今日はもう寝るか」

 

「そうですね。明日に備えましょう」

 

そう言って、空と大地は部屋へと向かい、そして、合宿2日目を迎えるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 





結局、過去の話の説明だけで1話が終わってしまったorz

竜崎の話をギュッと纏めると、星南中相手に舐めプして負けた事で、新海世代は推薦を受けられず、試合中の暴言や点取りゲームした為にセレクションも断られるあるいは落とされてしまった。後、キセキの世代にあやかって不作の世代という不名誉な名称をつけられてしまった。竜崎世代は、学校の設備や備品の使用を制限され、その状態で優勝を半ば脅迫同然に強いられ、結果、本来の主将がバスケが出来なくなった。

事前に予想される疑問をある程度予想して、ここに書きます。

・竜崎が憎むのは理事長であって、新海達ではない。

もちろん、理事長の事も憎んでいます。ですがやはり、舐めた試合をして負け、悪評をまき散らし、不利な条件で試合をさせられたきっかけを作った新海世代も等しく許せない。これが竜崎の思いです。

・バスケの強豪校は全都道府県を含めればかなりの数があるからその全てに断られる事等あり得ない。

もちろん、新海と池永は全ての強豪校に断られたわけではありません。もちろん、探せば2人を受け入れる高校はあると思います。ですが、新海達からすれば、入学してから受け入れられませんでしたでは話になりませんし、それを確かめるにも限界があります。池永に関しては、学力に関しては火神並なので、近場で強いところを探すと誠凛しかなかった(火神で入学出来るくらいなので、おそらく誠凛はそこまで偏差値は高くないのでしょう)。ちなみに、キセキの世代の所属する高校を受験したが全部落ちたという裏設定があります。新海に関しては、学力こそあり、その気になれば、キセキの世代のいる高校に一般入試で突破する事も可能でしたが、連覇を逃し、連勝を記録を途絶えさせたという負い目があり、会わせる顔がなかったので、キセキの世代のいる高校は避け、バスケ強豪校も前述の理由から有名な強豪校は選べず、バスケが強くて受け入れてくれそうなところを探したところ、誠凛に行き着いた。こんな感じです。

・理事長の対応があり得ない。

これに関しては、前書きにも書きましたが、これは二次創作であり、フィクションですとしか…(;^ω^)

正直、これを投稿した後の反響が怖くて、このあとがきを書いている現時点で、批判の感想やお気に入り登録の人数が減ったり、低評価を付けられるんじゃないかとかなりドキドキしております。もし、あまりにも不評の声が多ければ、この話は削除し、過去の伏線も修正して再投稿も検討しています。

書きたい事書くをモットーにしていますが、やはり反響が気になるビビりです…(;^ω^)

何か、過去最高あとがきになってしまいました…m(_ _)m

と、長々と言い訳をさせていただきました。

感想、アドバイスお待ちしております。

それではまた!

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