その転生の先へ   作:夢ノ語部

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この作品には設定捏造が含まれます。


三歳児の日々

 俺は今三歳児である。精神的にどうだろうと、それは間違いないし、ロリ母やペド父から見れば大切な子供だ。

 なので、一人でのお出かけというのはあり得ない。どこに行くにも必ず母か父がついてくるのだ。

 とてもツライです……。特に何が辛いって、両親、特にロリ母が結構な有名人なようなのだ。

 迷宮都市では冒険者とは、人気商売、タレントのような扱いを受けている。そのタレント活動で、資金やGPを稼ぎ冒険していくのが一般的だ。

 タレントなのだから、例えばイケメンなどの外見的強者は人気が出やすく有利になる。更に個性の強い人間なら固定のファン層が強固になりやすく、強い支持を得ることができる。

 その点を考えた時に、中堅冒険者であるミッシェル・メイソンは、実力があり、かわいい合法ロリとしてかなり認知されている。既婚者の上、子持ちであるが、それが素晴らしいという声すらある。妊娠時の写真がオークションにかけられて、オークションでの最高額を記録したとかいう噂もあったりする。まじ自重。

 今までも出かけた時には、凄い見られてるなー、微笑ましい姉弟に見られてたりするんだろうなーとか思っていたのだが、流石に少しおかしいんじゃないかと思い調べたところ、掲示版に『最強の合法ロリを決めようず』スレがあり、そこで前述のような情報が得られたのだ。もちろん悪質な書き込みには通報をして、悪行ポイントをプレゼントするのは忘れていない。

 ちなみにスレ内では、ロリ母42歳とロリAV嬢57歳でほぼ意見が対立していた。たまに娼館であるみるくぷりんの人の名前も出ていたが、この二人のインパクトに負けてフェードアウトしていく感じだ。……ロリAV嬢って、原作の62歳ロリAV嬢のあの人じゃね? こんな形で時間軸を知りたくなかったよ……。

 話が大分脱線したが、つまりただのお出かけすら基本的に保護者同伴であるという事と、そのせいで俺もそれなりには有名であるという事だ。

 そう、今のようにショッピングモールで一人でいると「ミシャさんとこの子だよな? 迷子かい?」と声をかけられるくらいには。

 ……目の前に上半身裸のムキムキマッチョマンが現れた。

「へ、変態だー!」

「ちょ、待ちたまえ少年よ! 私は《赤銅色のマッスル・ブラザーズ》のボッヅだ。決して変態などではない!」

 まさかの原作キャラだった。ツナとユキが冒険者ギルドに入った時に絡んできた筋肉だ。

 誰得だ! と叫びたいが、口を塞がれていて、ふぐーとしか声にならなかった。どこから見ても犯罪現場である。こういう事をするから悪評ポイントが貯まるんじゃないですかねぇ?

 ワセリンくさい上に少しベタついていて超不快である。

「私は君を送り届け、悪評ポイントを減らす。君は大好きなお母さんと合流することが出来る。賢い坊やならこのWIN-WINの関係が分かるね」

 筋肉は悪評ポイントが減るかもしれないが、俺はロリ母が迷子になったのであって、別に俺が迷子なわけじゃない。なので変態と一緒に行動する多大なるマイナスのみで、完全なWIN-LOSEだ。

 というか、普通の三歳児なら筋肉の言ってることは理解できないだろうし、怖くてすでに泣き出している。俺も少し泣きたい。

「そんなに不安そうにしなくても大丈夫だとも、すぐにお母さんの元に送り届けてあげよう」

 もう台詞も悪役にしか聞こえなくなってきた。あれか、俺は殺されるのか。

「何せ私は《斥候》だからね、探し物は得意なんだよ」

『お前《斥候》なのかよ!』

 筋肉に思わずツッコミをいれたら、周りからも同じツッコミが聞こえてきた。その数なんと十数人。

 注目されているというレベルではなく、どうも囲まれているようだ。

 囲まれている事実に、俺だけでなく筋肉も動揺して慌てている。

「お前ら何者だ!」

 ……どう見ても悪役と、それを退治する正義の味方です。

「我々は《ミシャたんを遠くから眺める会》だ! ご子息に対する卑劣な行い万死に値する!」

 違った! 変態だった! この街には変態しかいないのか!

 集団のうちの一人が進み出てきて俺と視線を合わせてくる。が、目を合わせたら危ない気がして、俺は目線をずらす。

「さぁ坊っちゃん、我らが女神の所に参りましょう」

 けんすけはにげだした。しかしまわりこまれてしまった。……囲まれていたのを忘れていただけだが。

 なんということだ、ここに救いはないのか。

「おい、なんで誰も同士Kを止めなかったんだ。坊っちゃんが引いてるじゃないか」

「あいつ女神って呼び方は内部だけに留めろって言ってんのに、いっつも……後でジョアンの刑だな」

 おっと、変態集団の間でも少し混乱が起きているようだ。……ペド親の刑ってなんだそれ。

 気になる事もあるが、まずはこの混乱に乗じて逃げよう。さっさと平穏を取り戻したい。

 意識を切り替えると《単独行動》のギフトの恩恵が身体を包んでいく。

 この《単独行動》のギフト。効果は全ステータスへの補正なのだが、その補正値が中々に大きい。体感だが、1.5〜2倍ぐらいの補正がかかっているように思う。

 補正だけみればチートキタコレと言いたいところだが、ゲーム的に考えればソロの時のみの強化スキルは、定番として強化値は高いが縛りプレイでしかほぼ役に立たない。通常プレイではほぼ死にスキルだ。

 無限回廊もパーティを組まないと攻略もままならないようなので、万が一冒険者になるならやはり死にスキルなんじゃないだろうか。多分一人になった瞬間死ぬ。

 日常で使うにしろ発動条件が微妙で、学校で徒競走が行われる際に《単独行動》を発動しようとしたのだが不発になった。おそらく「個人競技でもクラスメートが近くにいたから」とか、そういう理由で発動しなかったのだと思われるが、詳細はまだ分かっていない。

 そんな使いにくいギフトだが、今回は正常に発動してくれたようだ。まぁ発動しても、冒険者相手どころか普通の大人を正面から相手どるのは無理ゲーだろうが、混乱している相手から逃げるだけならなんとかなる……んじゃないかなぁ。

 いやいや、逃げ切れなくても、包囲網から一瞬抜け出して、人通りの多いところに出ればきっとなんとかなるはずだ。助けを求めればきっと誰かが助けてくれるはずだ。……この人達も俺の事を迷子だと思って助けようとしてるんだとは思うけど生理的に無理です。悪評ポイント入って追放になったらゴメンネ。

 さて、先ほどの変態から逃げた程度の速度で包囲網に近づいていく。正面には「おいでおいでー」と言って膝を曲げて手を広げる髭面の変態がいるが、その手が届く直前に《単独行動》を使った最高速で横を抜き去る!

「うわわっ」

「よしっ!」

 緩急を使い髭面を抜き、後ろを確認すれば、膝を曲げて不安定な体勢だったためにすぐには反応できていない。

 このまま人通りの多い所にと思ったのだが、後ろを確認していたのが悪かった。勢いそのままに正面にいた人に思いっきりぶつかってしまった。

「ぐえ」

 電信柱にでもぶつかったのかと思うほど、相手の身体は揺るがずに、ぶつかった衝撃が全部俺に跳ね返ってきた。衝撃で肺に負担がかかり変な声が出る。

 しかし痛みに悶える余裕もなく、なんだ変態のお仲間かっ!と戦慄しすぐに正面の相手を確認する。

「ケ、ケンスケくん、大丈夫ですか?」

 その顔はおっさんという風貌だが、緑色の顔色で明らかに人間でない相手だった。眼鏡をかけてスーツを着ているがゴブリンだ。あのRPGで定番の雑魚敵である。その顔を見て俺はホッとした。

 人違い、いやゴブリン違いの可能性もあるが、スーツで眼鏡のゴブリンといえば、冒険者ギルドのゴブタロウさんだろう。

 ロリ母に連れられて冒険者ギルドに行く時に、ロリ母が冒険者としての書類手続きを待っている間、子守り……いや、凄い抵抗のある表現なのだが、とにかく話し相手になってくれたり、無料ジュースのメダルをくれたりと、ちょくちょくお世話になっているゴブリンなのだ。今のところ貴重な常識人枠でもある。

 そんな俺の心のオアシスが、変態だらけの灰色の砂漠を抜けた先に現れたのだ。《単独行動》のギフトが切れるのを感じながら、俺はつい泣き出してしまった。

「うううぇぇ……」

「ええ!? ケンスケくん、痛かったんですか!? ミシャさんはどこに……ああ、そんなことよりどこか休めるところを……」

 今生で初めて大泣きする俺に慌てるゴブタロウさん。

 転生者の初めての大泣きって、もっと重要イベントで起きるイベントだと思っていたのだけど、それはまぁこれが現実という奴なのだろう。

 この後、ゴブタロウさんの手によって《ヒール》系のスキルや魔法を数十受けた俺は体の調子が良くなった。

 ゴブタロウさんが現れた時に蜘蛛の子を散らすように逃げていった変態たちは、一人残らず悪評ポイントが加算されたそうな。ざまぁ。

 

 ◇◆◇

 

 ゴブタロウさんの手によって、ロリ母の元に届けられた俺は、こっぴどく怒られた。

 怒る時もロリ的に、メッとか、もーとか言いながら背伸びする子供のように怒るのかと思っていたのだが、かなりガチに怒られた。

 こんなに小さくても母親なんだなぁと思うのと、迷子になったのって俺じゃなくて母さんの方じゃ……という理不尽さを感じた事件だった。今後は一緒に出かけるときはロリ母から目を離さないように気をつけようと誓った。

 まぁ、誓ったといっても、冒険者ギルドでは別だ。

 先日お世話になったからゴブタロウさんにお礼を言ってくると、ロリ母とペド父が面談室に向かい、俺はヴェルナーさんに預けられた。いや託児所に預けられそうになったので拒否したら、何故かヴェルナーさんが出てきたのだ。

 ヴェルナーさんは人間に見える吸血鬼で、冒険者ギルドの最古参メンバーの一人。娼館の紹介ページの横に娘の写真を乗っける変態である。うちのペド父と気が合うのはやはりアレなのだろう。

 まぁ普通に喋る分には普通の紳士さんだ。

「ギルドって今暇なんですか? ヴェルナーさんって重役じゃないですか」

「ただ長くいるってだけで、重役なんてものじゃないですよ。別に暇ではないんですが、何とかなるので大丈夫ですよ」

 遠回しに俺のことは放っておいて大丈夫ですよと伝えてみたが、さらりと避けられてしまった。見た目は三歳でも気持ちは成人だ、子守り役がついている現状にはとても不満がある。

「僕のことは放っておいて大丈夫ですよ。転生者なので」

 なので、直接伝えてみた。

「ゴブタロウから聞いてますよ。ショッピングモールでは大変でしたね」

「んぐっ!」

 あああああのゴブリンめっ! 言いふらしてるのか!? これだから緑色の奴は!

 つーかヴェルナーさん、さらりと脅してきたぞ。こんな性格腹黒い人だったか? ……ああ、原作でも娘に対してはその反応を見て楽しんでる節があったっけ。

 じとっと睨みつけてみるが、どこ吹く風と言った感じだ。誰だこの人を紳士だっていった奴は。

 唯一の救いは画像が出回っていない事か……。

「いやーびっくりしましたよ。『ゴブタロウが子供を泣かせてた件』ってスレを見て、ゴブタロウを問い詰めたら全然違う話だったでしょう。画像も上がっていたせいで信憑性があるもんだから、まだ炎上中で……おや、ケンスケくんどうしました?」

 まじ、本当、生まれてきてごめんなさい。情報化社会怖いです……。なんで仮にもファンタジー世界でプライベートの在り方とか、肖像権の問題にぶち当たらないとあかんのだ。つーかさっきゴブタロウさん冤罪だったね、罵倒してごめんなさい。

 こういう落ち込んだ時とか、現実を見たくない時ほど、ネット小説とかの活字に逃げたいのだけど、家にはロリ母の趣味の漫画しかないし、PCは迷宮都市の謎技術フィルターで俺はネット回線使えないし、本を買うにもお金がない。

 ……トライアルダンジョンなら、酒飲めるぐらい稼げるんだっけ? あ、ダメだ最初のゴブリンに殺されるのが見えた。無理無理。

 せめて本がある場所があれば……。

「あ」

 目の前に簡易図書室があった。そういえばありましたねこんなのも。

 冒険者の中でも初心者向けの教本とかが置いてるんだっけ? 実際には談話室のように使っている人が多いから、図書室なんだって忘れてたよ……。

「ヴェルナーさん、図書室に行ってもいいでしょうか!」

「え、ええ、良いですけど」

 やった! そうと決まればレッツラ現実逃避だ!

「でもケンスケくんが見ても……あ、ケンスケくん」

 何か言ってるけど気にしない。そこに本があるからだ!

 

 ◇◆◇

 

 談話室、じゃなかった簡易図書室には先客がいた。というか簡易図書室であってるかどうか確認してしまう程の有様だった。

 テーブルの上には本が山積みされて、置ききれない本は椅子を使って山積みされている。その中心には白衣を着た金髪の長身の女性がいた。すっぴんなのに美人と言っていい容姿なのだが、髪がボサボサなのとか化粧をしていない辺りが残念さを見せている。おっぱいが大きいのも特徴だが、本人にとっては邪魔なのかおっぱいを抑えながら本を読んでいた。……もう読んでるかどうか定かではないレベルのスピードだが。バラララって音がしてるよ……。

 ものすごい勢いで本の山を崩していく女性の姿を見ていると、ふいに空気が変わるのを感じた。

 ぞわっと一気に肌が粟立つ。呼吸が難しくなったような感覚に陥る。

 それは女性も同じようで本を取り落としそうになっていた。

「ラディ〜ネさ〜ん〜……!」

 その声の主は俺の後ろに居た。その声、迫力は悪鬼羅刹のようだ。実際吸血鬼なので鬼ではある。

「む、誰かと思えばヴェルナー氏か、図書室で威圧を放つのは関心せんぞ」

 その威圧を真正面から受け止める白衣の女性。まじパネェ。って、ラディーネって原作にもいたマッドさんか? 向こうはロリ巨乳だったと思うのだけど……ああ、若返り前なのか。若返りが比較的気軽にできるとか、本当に無限回廊は何でもありだよな。

「おや、ケンスケくんじゃないか。本を読みに来たのかね」

 このタイミングでこっちに話を振らないでください。ヴェルナーさんが俺に気付いて怒気を抑えたけど、それも計算だったりしますか?

「と、そういえば初めましてだね。研究職でね、学校で教鞭をとることもあるから、生徒の名前は覚えるようにしてるんだよ」

 あ、ああそうか初めましてなのか。原作で知ってるもんだからてっきり知ってる相手みたいな気分だったよ。……俺、幼年学校なんですけど、そこまで全部覚えてるのか。

「初めまして、ケンスケ・メイソンです。ラディーネさん……先生? 宜しくお願いします」

「どちらでも好きなように呼ぶといい。私が教鞭をとる際は先生と呼んだ方がスムーズだろうがね」

「あ、はい。じゃあラディーネさんで」

 俺の中では、原作がラディーネ。こっちの長身の美人さんはラディーネさんだ。

「ところでケンスケくんは何か本を探しに来たのかな」

「いえ、適当に何か読めればと思ったんですが」

「ふむ、適当に……ね」

 そう呟くと、ラディーネさんは山の中から一つの本を取り出した。

「これを読んでみたまえ」

 渡された本は表紙には『なぜなにダンジョン』というタイトルと、その下に小さい女の子と、着ぐるみを来た青髪の女性が描かれている。……これ書いたのダンマスか? ミユミか? 向こうの日本にもナデ○コはあるのか。ああミユミの世界には小説家になろうもあるんだったな。

 パラパラと中身を見てみると表紙に書かれた女性二人が会話形式で面白おかしくダンジョンについて説明している本だった。その内容は無限回廊の下層で出てくるトラップの話や、宝箱にモンスターが集まる習性について。ドロップしたアイテムカードや、カード化スキル、カードマスターについても書かれていた。

 カードマスターってクラス?本当にあるんだな……。

 まぁ、内容は少し興味があるものの、俺が読みたい本は活字で埋め尽くされた本だ。こういうイラストありきの本じゃない。

「あの、もう少し活字の多い本が……え、何?」

 顔をあげたらめっちゃ見られてた。ラディーネさんとヴェルナーさん二人共だ。それも二人共相当驚いている。

「ヴェルナー氏、彼は仮登録を?」

「いえ、未登録ですね」

「ふむ、ならばこれはバグという事かな?」

「そういう事でしょうね。報告をお願いしますね」

「ふぅむ、まぁ面倒だが臨時収入が入ると思って我慢しようか。ケンスケくん、報酬は山分けで良いかな?」

 なんか話がこっちに飛んで来たんだけど。話に全然ついていけてないんだけど。

 頭にはてなマークを飛ばしていると、ラディーネさんが察してくれた。

「この図書室にある本は、冒険者の仮登録をすませていないと認識阻害で読めないんだよ。ところが君は読めるのでバグだという話をしてるんだよ」

 お? 認識阻害……?

「え、この本とか児童向けっぽいですけど」

「その本の内容なんかは、私だと半分は認識阻害で弾かれている」

 まじすか。

 ああ、でもクラスとかについても書いてたしな。今のラディーネさんって何級の冒険者なんだ?

「ふふ、君という人間に興味が沸いたよ。ぜひ私の研究室に来ないか?」

 今度はヴェルナーさんの威圧とは違う意味で肌が粟立った。あかん改造される。

「さぁすぐにでも研究室にぐへっ!」

「ラディーネさんはまず図書室を片付けてください」

 にじり寄ってくるラディーネさんの白衣の襟をヴェルナーさんが掴んで止めた。紳士さん流石や!

 この隙に俺は逃げさせてもらおう。

「あ、ケンスケくん、またお話しましょうね」

 ……ヴェルナーさんも怪しい目をしてませんか?

「私は必ずケンスケくんの元に現れる、待っているといい」

 ラディーネさんは悪役ですか? もしかして迷宮都市で悪役ロールプレイ流行ってたりしますか?

 去り際に陰鬱な気持ちになりながら、俺はラディーネさんとエンカウントしないようにスタッフルームの託児所を訪ねたのだった。




時系列がめっちゃ不安(;´∀`)

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