東方双雲録   作:天白雲

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はいっ! すいません更新遅れましたっ!!

今回から始まります。東方双雲録最っ終っ章! 『春雪異変?の章』ですっ!
長かった・・・そして今回からの最終章も歴代最長位に長くする予定ですので最後まで
読者、お気に入り登録者のみなさん! 暇つぶしにお使いください!!

それはそうと、作者の私的な話になりますが『修学旅行』です。。
やってきちゃいました。ついに! このタイミングで!『修学旅行』に行ってきます!

ただでさえ、投稿ペースが遅いのにこのタイミングで丸二日。
書く日を奪われました。。 こんなんで最終回を一年記念として出せるんでしょうか?

あ、最終回の一応のもしもの予定は作者生活一年となります6月ごろの予定です。

それでは、長話も此処までにして!
「今回もゆっくりして行ってねっ!!!!」 



結婚式終了!コレで終わっちゃいますね・・・ 『亡霊少女の想い 幻想に咲く  死の絆編』スタート!
第83話-白き春、開花する終わりの桜。


「ふあ~~。。。 ん。。んぅ~!!!」

 

いつも通りの冷え込んだ空気によって、目を覚ました。

旧姓射命丸・・・現白雲家は幻想郷でも最高峰の標高を誇る『妖怪の山』の

山頂近くにある。。

 

だから、山下よりも冷える。 雪も未だに残っている・・・・

 

 

「いや、雪が残っているっていうか・・・降りっぱなし(・・・・・・)だな。

これってもしかして。。。。」

 

言いかけたところで・・隣りから衣擦れの物音がして

起き上がってくる。 まぁシルエット的にも先日新婚となった俺の奥さん

『白雲文』なのだが・・・。

 

「ふぁぁ・・・むにゃ。。 あやや~

また双覇に負けちゃいましたか。これでも早起きな方なんですがね~・・

それじゃ、ご飯作らないと・・うっ」

 

起き上がろうと、手を着いたところで文が謎の嗚咽をもらす。

大丈夫か?と声をかけてから身体を支えようとすると・・・・・・

 

「ちょっと熱がある・・・か?

嗚咽といい、今日はすっきり目覚められてないみたいだし。。 一応、陽葉の奴に

相談してみるか。 とりあえず今日は全部俺がやるから文は横になってろ。 な?」

 

多少無理やりに、文をその場に寝かせ

朝の仕事を始める・・・ 風呂掃除に炊事、洗濯ものを取り込んで最後に陽葉の所に

相談に行く。 陽葉の顔が何やら微妙な表情をしたが・・・・

 

症状を聞くや、思い至ったようですぐに飛んで行った。。

 

「う~ん。 大丈夫かな・・・・

心配でしょうがないんだけど陽葉が絶対に部屋の中に入るなって言ってたしなぁ。。

なに話してんだろ?」

 

気になるなぁ・・・・、病気とかじゃないよな?

でも最近ウソみたいに寒いし風邪とか・・・妖怪の風邪って何をすれば直るんだ?

 

「うぅむ。 人間と同じように看病していいのか?

いや人間に無害でも妖怪に有害とかある可能性も・・・こんな時のために霖坊に

妖怪の看病の仕方みたいなの習っときゃよかったな。。

 

それか、ソッチ系の道具買うか・・・・(ぶつぶつ」

 

いや、やっぱ教えてもらうんだったら慧音のほうが良いか・・・・

薬は霖坊売ってんのかなぁ・・ あんだけごちゃごちゃしてたら置いてそうだけど。。

こんなときに頼れる永琳は今、それどころじゃねえか。。

 

俺の原作知識もあやふやだが今頃はたぶん、月の兎の介抱中だろう。

 

「アレも駄目、コレも駄目・・・うぅん・・・・「なにをうなってるんだ?」

あ、陽葉・・文の様子は!?」

 

陽葉の顔を見るや否や、すぐさま跳ね上がって尋ねる。

 

「落ち着け。 顔が近いだろうが!(///

全く・・・射命丸の様子については問題ない。ありゃただの『妊娠』だ・・

最近の男はそんなことも判断できないのか。

 

とりあえず、おめでとう。 椛達お前のことが好きな天狗はまた愚痴を言い合う羽目になるな~・・・はぁ。。」

 

 

溜息とぼやきだけを、残して陽葉は来た時より幾分かゆっくりと

落ち着いた足取りで屋敷のほうに消えていった。

 

 

「・・・・・・・・・・・え? 『妊娠』・・・え??

なぁ陽葉。それってどういう意味d あれ居ない。。。。。。ってんなことより!

文~~~~~!!!(ばっ!」

 

思考が回復したころには、すでに陽葉の姿は無く・・・

『妊娠』という言葉が頭の中をぐるぐると回り、ようやく理解できたと思ったら

今度は文の反応とか具合とかがすごく心配になり飛びつくように襖を開ける。。

 

「双・・・・覇・・・。。。うぅ・・・・

うっ! ひぐっうっく!・・」

 

な・・・な・・ない・・・泣いてるーーーーーーーー!!!!?????

 

「ど・・・どどっどうしたんだ文!?

あの・・その・・さっき天魔から聞いた。『妊娠』したって・・・

お、俺と子供作るのはその・・嫌。。だったか?」

 

目の前の状況に、大混乱し呂律の回らない口を無理やりに動かして問いかける・・・・

すると、ふるふるっ と文は首を横に振り。。

 

「ち、違いますよぅっ! ようやく・・・ようやく!

貴方との・・双覇との子をこのお腹に宿せて・・嬉しくて、嬉しくて。。うぅぅ!

夢・・・・じゃ、無いですよねぇ?」

 

ボロボロと涙を浮かべ、問いかける少女に答えを伝えるように・・・

俺はその柔らかく細い体を抱きしめた。

 

「夢なんかじゃない。 ありがとう文・・・・

ゆっくり身体を休めて元気な子を。。産んでくれ。。。」

 

妖怪の子というのは、どう産まれてくるんだろう?

言い方があれだが作り方が人間と一緒なのだから出産も一緒なのだろうか・・・

それとも、鴉天狗という種族なのだから鳥類同様卵で産むのか?

 

どちらにせよ。子供が無事で元気に産まれるようにこれまで以上に文を

サポートしなければ・・・

 

「・・・。 はい。

がんばります、初めてですけどだからこそこの子には早く会いたいです。

飛べるなら親子そろってこの空を飛びましょう。

 

飛べなければ、山を散歩するのも楽しそうですね~ (なでなで」

 

俺と文の血をひく子だ。 十中八九飛べるとは思うが・・・

人間の血を残してる俺が片親である以上完全な人間が生まれる可能性も否定できない。

 

「そうだな。 此処がどんなに良い場所かってことを俺達で教えてあげよう。

ここに吹く風の気持ちよさも自然の景色の美しさも、豊かな実りも、そして・・・・・

たくさんの繋がりを。(なでなで」

 

妊娠初期のため、まだお腹が大きくはなっていない。

だが俺も文もその手の中に存在する確かな生命を感じながら、ゆっくりとお腹を

撫で続けた。

 

 

 

・・・・(少年少女イチャつき中)・・・・

 

 

「ん? そろそろだな。。 それじゃ文。

俺は神社に行ってくるからあとのことは陽葉にまかせとくな?

何かあったらちゃんと伝えろよ?」

 

最近、俺も『風の噂』の感覚が解かってきた・・・・

といっても感じるのは俺に対して伝えたい!っていう強いものだけだけど。。

 

「むぅ~・・・(きゅっ  こんなときくらい少しも離れないでほしいです。

お願いです双覇。 今日くらい私のそばから居なくならないでください」

 

立ち去ろうとする俺の袖をつかみ、まっすぐに見つめながら訴えてくる文。

 

「文・・・・。 大丈夫。。

霊夢といっしょにちょっとした確認をしてくるだけだから・・たぶん冬が長く続いてる

だけだよ・・すぐ戻るから。。。」

 

袖をつかむ文の手を握り、しゃがみ込んで目線を合わせる。

ギリギリまで近付いてそう言う。

 

「・・・双覇。。 浮気しちゃだめですよ?

本当に・・本当にすぐに帰ってきてくださいね? 愛してます双覇・・・(ぎゅっ」

 

握られた手を背中にまわし、抱きしめてくる文・・・

本当にちょっとした確認になればそれが一番いいんだけど。。 俺はこの先どうなるかを知っている。

 

つまり、冬が長引いてるこの状態は場合によっては最悪の奴を呼び起こすかもしれない

『異変』であるということを知っている。

 

「あぁ・・ 俺も、大好きだよ。。 愛してる。

それじゃ、行ってくる。。。  というか浮気なんてあり得ねえな・・・

俺はお前を遥か昔から好きだったんだから。 (ちゅっ」

 

真正面の文に、軽くキスをしてから家を出て博麗神社に向かう。。

ちゃんと陽葉のやつには文のことを頼むって伝えといた。

 

 

・・・・・(少年移動中)・・・・・

 

 

 

「おぉ・・・・やっぱ、どこもかしこも一面の雪景色だな。。

もう5月も半ばなのにな。。(・・しゃっ! なぁ霊夢、この戸のたてつけ悪くないか・・・ってうぉっ!」

 

いつもより、若干重く感じる襖を開け放ち茶の間に足を踏み入れると・・・・

外の世界にて主に実況動画で良く見る一頭身の生物・・・『ゆっくり』がそこには居た

ただし、霊夢達のデフォルメにしてはリアルすぎるような。。

 

ていうか、機嫌が悪い時の霊夢の顔そのものじゃん・・?

 

「・・・・(ぶるるっ! ちょっと。。 人の顔物珍しそうに眺めてないで

襖しめてくれる? だいたい・・私の顔なんて赤ん坊のころからずっと見てるでしょ。

今更もう見飽きたでしょ・・(もぞもぞ。。」

 

新種の生物、『ゆっくり霊夢』だと思ったものはどうやら普通に霊夢だったらしい・・

一頭身と思いきやただ頭以外の部分が全て炬燵の中に押し込まれているだけだった。

まぁ、霊夢は基本寒がりだしな。。

 

「いんや? 霊夢は美人で可愛いからな。

ずっと成長し続けてるし見てて飽きないよ?? それより俺も炬燵に・・・」

 

霊力的にも神社に来るときに、霊夢を見てはいつも測っている。

特に修行や特訓をしてるわけでも無いはずなのに気が付いたら霊力の質や量が大幅に

変化してるのだから守られる身のはずなのに追い付かれないように

 

会うたびにビクビクしている。

 

「なっ!?(カァァッ///) ちょっこのっ!

入ってくんな馬鹿ぁっっ!!!!(ひゅんっっ!!!」

 

炬燵に入ろうとしたところで、家主の少女が赤面状態で霊符をぶん投げてきた。。

一応反射で防いだがそれでも耐えきれなかったらしく立付けの悪い襖ごと吹っ飛んだ。

 

この巫女・・・半妖の神に対してかなり高度な霊符ぶつけてきやがったな。。。

 

「うぉっ! 神社から人が吹っ飛んできた!?・・・ってなんだ双覇か。。

ビックリして損したぜ・・。」

 

吹っ飛んだ先には、見覚えのある金髪と見覚えのある茶髪が居た・・・

おいこら魔理沙てめぇ損したってのはどういう量見だ・・?

 

こちとら防いだ衝撃で、両腕火傷みたいになってんですけど? なんかプスプス言ってんですけど? まぁ、数秒もすれば治るが。。。

 

「よう双覇。 ま~た霊夢のやつとイチャついてんのか?

射命まr・・白雲さんに言っちまうぞ? それよか・・・・・・・・」

 

コイツ、今両腕チラ見して・・「うわぁ、今回もエグイなぁ・・・。。」みたいな顔

したのによくもまぁぬけぬけと。。。

 

「「お前ら、イチャ付いて無いで早く話しあおうぜ。

コレは異変だ(ぜ)。 なぁ?双覇(霊夢)!」」

 

原作の知識があるものとしては、ああ。って答えるべきだろうが・・まずは言っておかなきゃ行けないことがある。。

 

霊夢のやつもその点は同意らしい。 じゃせ~の!

 

「「俺(私)はアイツ(あんなの)とイチャ付いてたわけでは(じゃ)、

断じて無い(わよ)っ!!!」」

 

 

時は皐月、本来花々が咲き乱れ動物たちが騒ぎだし、桜吹雪にもなるであろうこの季節

絶叫響く幻想の郷は・・・・未だ極寒の銀世界。。

 

 




はいっ!どうだったでしょうか?

面白ければ幸い・・・腕が落ちていないと言っていただければ狂喜乱舞いたします!
しかし。 最終章だと意識してしまうとやはり寂しいですね。。

もちろん終わった後の予定も考えてるので、いや用意してるので
ソレを見た皆さんの反応が楽しみであり不安でもありますが。。。。。。。
とりあえず、作者が『東方双雲録』を完走するのをゆっくりと眺めていただけると幸いです。

そもそも、この作品が終わるのが寂しいと言ってくれる読者様は
今一体何人居るんでしょう? 作者の胸の内にはたくさんいると信じたいと出ておりますが・・・・

そうこうしてると、あとがきまで長文になりましたね・・・

それでは!
「次回投稿もゆっくり待っていてねっ!!!」(明日、明後日。旅行に行ってきます!

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